生ゴミは生活していくうえで毎日出るものですが、水分を多く含むため、液だれしたり、臭いも気になりますよね。夏場は時にコバエ等の虫の発生や腐敗して悪臭になるということもあります。生ゴミ処理機を使用することで、これらの問題を解決することができます。さらに日々のゴミ出しの回数が減ったり、生ゴミを有機肥料に変えることもできます。微生物の力を使い分解して肥料にするものや、温風で乾燥させコンパクトにするもの、用途によって選ぶ生ゴミ処理機は変わってきます。設置場所や用途をしっかり考えて家庭に合った生ゴミ処理機を選びましょう。
生ゴミ処理機の特徴
生ゴミを処理することでゴミの量を減らすことが可能
日々の生活をしていくなかできるゴミの量を少しでも減らすことがでいれば、エコに繋がりますし、ゴミ出しも楽になります。ゴミ出しの場所が遠かったり、マンションの場合は下まで何回も往復することになったりと、ゴミ出しが大変なこともあります。生ゴミ処理機を使用することで、ゴミの量を減らすことが可能です。
生ゴミの嫌な臭いを軽減できる
生ゴミと聞いて想像するのが「嫌な臭い」ではないでしょうか。しかし生活をしていく中で生ゴミは避けて通れません。特に夏場は生ゴミ特有の嫌な臭いや、コバエ等の虫の発生も気になります。生ゴミ処理機を使用することで嫌な臭いの軽減にも繋がります。
処理済みの生ゴミを肥料として再利用できる
生ゴミ処理機を利用して有機肥料を作ることができます。家庭菜園やガーデニングをしている場合は肥料として使用することが可能です。ゴミとして捨てることで終わらせるのではなく肥料として再利用することができるのは地球に優しく、身近に始めることができるエコですよね。
自治体によっては助成金が出る場合も
自治体によって生ゴミ処理機を購入する場合に助成金が出る場合があります。自治体によって差がありますが2万円以上3万円未満の助成金が出ます。まずは助成金が出るのかどうか、金額はいくらなのかを調べておきましょう。助成金を貰う為には、生ゴミ処理機の領収証が必要になります。ネットで購入を検討している場合は、紙の領収証を発行してくれるのかどうかを確認してから購入するようにしましょう。お店によっては助成金の対象商品であると提示してくれているところもあります。
生ゴミ処理機の種類
バイオ式
微生物の力で堆肥化が早い
バイオ式の生ゴミ処理機は、微生物の働きで水と炭酸ガスに分解します。バイオ式は専用のチップ等の交換が定期的に必要になりますので、かかる費用を予め調べておく必要があります。バイオ式の生ゴミ処理機のほとんどが室外に設置しますので、設置場所に電源が確保できるかどうか確認してから購入するようにしましょう。
家庭菜園やガーデニングをしている人は、バイオ式の生ゴミ処理機で分解した後に肥料として使用することができます。肥料として使用しない場合は通常のゴミとして捨てることが可能ですが、バイオ式はどちらかというと肥料に変えることを目的としている人におすすめです。他の生ゴミ処理機と比べると堆肥化が早いので、生ゴミを処理した後にすぐに肥料として使用することができます。
乾燥式
購入しやすい価格帯
乾燥式の生ゴミ処理機は、生ゴミの水分を乾燥させることで水分の重さを取り除き、生ゴミをドライ状態にするのでかさが減ります。生ゴミの80パーセントが水分ですので、乾燥することで小さくコンパクトになります。また生ゴミは水分があることで腐敗の原因になりますので、乾燥させることで夏場の気になる臭いを防ぐ役目も果たします。
乾燥式の生ゴミ処理機は、処理後に肥料として使用できるものもありますが、生ゴミを小さくコンパクトに処理することを目的としています。そのため、沢山肥料を作り出したいという人には不向きです。乾燥式の生ゴミ処理機は日々のゴミ出しを楽にしたい人、エコを考えて生ゴミを処理したい人におすすめです。
生ゴミ処理機の選び方
設置する場所で選ぶ
室内で使うなら45dB以下の静音設計タイプがおすすめ
室内で電化製品の音を騒音に思う人がいます。生ゴミ処理機を購入する場合は音についても検討するようにしましょう。45dB以下のものならわざわざ意識しないと分からないレベルとされています。長く使用する為には音が気にならないものが良いですよね。夜間使用する場合や、マンション等で周りの部屋への騒音が気になる場合は45dB以下の表記がある生ゴミ処理機を選ぶようにしましょう。
室外は大容量でも軽く移動が楽なプラスチック製が便利
室外に設置できる場合は、軽いプラスチック製の生ゴミ処理機がおすすめです。持ち運びができないものだと、中にできた有機肥料を別の容器に移し替えて運ばなければなりません。軽いプラスチック製の生ゴミ処理機は、そのまま家庭菜園やガーデニング場所まで運ぶことができ便利です。また、室外なので底にゴミが溜まったり、メンテナンスをすることも考えられます。移動するのが難しい生ゴミ処理機では、掃除やメンテナンスに困る可能性がありますので、使用中のことも頭に入れておきましょう。
電気代を考えて機能を選ぶ
稼働していない時は自動で節電モードに入る省エネ設計が安心
長く使用していく時に気になるのがランニングコストや電気代です。毎日使用するものだからこそなるべく電気代は節約したいものです。使用後に毎回コンセントを抜くわけにもいきませんので、自動で節電モードのあるものを選ぶと家計も助かります。電気を使用する生ゴミ処理機は電気代というデメリットがありますので、節電する為の機能がついているのかどうかを確認しておきましょう。
予約運転機能付きだと安価な深夜電力を使い省エネできる
電気会社との契約にもよりますが、電気代が安くなる深夜に生ゴミ処理機を使用することで、節電に繋がります。しかし毎回深夜に起きてスイッチを入れるわけにもいきません。少しでも電気代を押さえるためには、予約機能がある生ゴミ処理機を選ぶようにしましょう。深夜に稼働させる、外出中に稼働させるという風に、狙った時間に利用することができますのであると便利な機能です。
生ゴミ処理機おすすめブランド・メーカー
パナソニック
大手の電機メーカーで安心
パナソニックは誰もが耳にしたことがある、日本の代表的な電気メーカーです。家の中を見渡すと何か製品があるのではないでしょうか。それだけ普及しているからこそ、何か困った時やメンテナンスを考えると安心して購入することができるブランドです。
エコ・クリーン
エコを追求した手動式生ゴミ処理機
「電気を使用しない環境に優しい製品作り」をコンセプトとして生ゴミ処理機の開発をした会社です。エコや生ゴミについて追及したからこそのノウハウで製造されています。有償の宣伝や広告、販促企画サービスを利用せずに、商品の価格を押さえられています。口コミや評判で広がっていますので納得いく製品を購入することができるのではないでしょうか。
パリパリキューブ
メディアで紹介され注目されている
しま産業のパリパリキューブは、ごみの排出量削減を考え家庭から出るゴミからアプローチできないかと考えられたブランドです。生ゴミを乾燥させることでいろいろな悩みが解決するという所に目を付け、生ごみダイエットドライヤーとして、生ゴミの量が減る、重みが減ることはもちろん、コバエ等の虫の発生を解消してくれる乾燥式の生ゴミ処理機を製造しています。
アイリスオーヤマ
生活者視点で手に取りやすい価格帯
「快適生活」をキーワードに、生活者の不満を解決するソリューション型商品を販売しています。アイリスオーヤマの商品は、手に取りやすい価格帯なので目にしたこともある人も多いのではないでしょうか。生活者視点で開発されていますので「こういうのが欲しかった」に出会えるブランドです。
おすすめ＆人気の生ゴミ処理機ランキング
バイオ式でおすすめの生ゴミ処理機
エコ・クリーン-ル・カエル(6,804円)
低温で有機分解するので嫌な臭いがしない
通常のバイオ式の生ゴミ処理機は電気を使用したり高温で処理しますが、ルカエルで使用しているチップは好気性なので低温でも十分に働きます。高温で処理した場合腐敗臭が出てしまいますが、低温で有機分解しているので腐敗臭が出ません。そのため生ゴミ処理機で気になる嫌な臭いが発生しない仕組みになっています。
3～４カ月でチップの交換が必要ですが、交換したチップは規定通りに休ませておくとその後再利用することができます。使い切りではなく再利用することが可能なのは嬉しいポイントですね。エコを徹底している生ゴミ処理機です。
サンコープラスチック-EMワーカー(2,500円)
有機肥料や液体肥料が作れるから便利
専用のEMぼかしをふりかけるだけで簡単に生ゴミを分解し、有機肥料を作ることができます。分泌液の抜き取りは専用のコックをひねるだけなので簡単です。抜き取った液は希釈して液体肥料としてや、浄化、消臭液として使用することができます。
EMワーカーは家庭から出された廃プラスチックを原料として製造されています。製造過程も環境に与える影響が少ないように考えられているエコな生ゴミ処理機です。お手頃な価格なので生ゴミ処理機にはじめて挑戦する人にもおすすめです。
エコ・クリーン-自然にカエルエスSKS-101型(26,784円)
電気は使わないけれど本格派
自然にカエルsは電気を使いませんが、従来の電気を使用する生ゴミ処理機と同等の分解処理ができる力を持っています。月の平均ランニングコストは約700円で、家計に優しい生ゴミ処理機です。電気は一切使いませんが、処理能力が高く生ゴミを10分の1以下に減量してくれます。
ハンドルを回すことで空気に触れさせ、三角コーナーの1杯分の約700gの生ゴミを毎日分解することが可能です。有機肥料として使用することも可能ですし、もし必要なければ必要な分だけ残し、燃えるゴミとして処分することができます。こちらも姉妹シリーズと同じ低温で有機分解しますので臭いが気になりません。
キッチンコンポスト(2,320円)
日本製だから安心して使える
生ゴミ処理機デビューに利用しやすい価格帯ですが、安心の日本製です。生ゴミの処理量を増やすために2台購入したい人もこの価格帯なら家計に負担にならずに購入することができますね。無駄な機能がないからこそ使いやすい商品です。
生ゴミ処理機としてはめずらしいピンク色等の可愛いカラー展開です。女性の一人暮らしや、可愛いインテリアでまとめている人におすすめです。キッチンに置いても違和感のないデザインですので、インテリアに合うものを選ぶことができます。
アイリスオーヤマ-生ゴミ発酵器 EM-18(2,500円)
ハンドル付きで持ち運びに便利
ハンドルが付いた生ゴミ処理機なので、場所を変えたい時や肥料として使用する時に持ち運びも可能です。蓋はワンタッチで開けることが可能です。スタンドに生ゴミ処理機を設置すれば液肥も取りやすく使いやすさが考えられています。
外蓋だけではなく内蓋も付いていますので、2重蓋で虫の侵入や発生を防いでくれます。外蓋は取り外し可能なので簡単に洗うことができますよ。スタンドに設置すると生ゴミ処理機が浮いている状態なので汚れにくく掃除もしやすい設計になっています。
グリーンパル-EMエコペール(2,916円)
容量が多くコストパフォーマンスに優れている
EMエコペールは必要最低限のシンプルな作りです。使い慣れるともう一台購入を考える人が多いこちらは、重ねて置くことができます。コストパフォーマンスも優れていますので、生ゴミ処理機をまずはお手頃にはじめてみたいという人におすすめです。
EMエコペールの中に穴を開けたビニール袋を入れて使うと、底が汚れず、入れ替えが楽になります。ビニール袋が熱を逃がさず発酵を促進してくれますので、発酵を早めたい方は試してみる価値があります。手ごろな価格で販売されていますので自分の使いやすいように試行錯誤してみるのも良いのではないでしょうか。
トンボ-ミラクルコンポ 100型 100L(6,800円)
スライドロックの蓋で安心
他の生ゴミ処理機と違う点は、土の上に設置することです。20cm～40cm埋めて使用します。室外ということもあり、動物が蓋を開けて荒らすという心配がありますが、スライドロック式の蓋なので、猫等の動物に開けられる心配もありません。
土の上に設置後6～8カ月はそのまま使用することが可能です。中身が8割程溜まったら引き抜き、土をかけ寝かせることで肥料を作ることができます。土の上の設置という点から、庭がある家庭や家庭菜園や畑をしている人におすすめです。
タカショー-回転式コンポスター(35,000円)
回転させて均一に混ぜ発酵させる
生ゴミや枯葉を混ぜて回転させることで肥料を作ることができます。こちらの回転式コンポスターのレビューで多くあがっているのが、ゴミ出しの回数が圧倒的に減ったということです。容量が大きく27㎏まで入るので、家族が多い家庭にもおすすめです。
内部の2つのハネで生ゴミを混ぜる仕組みになっています。発酵が進むと中は60度近くの温度になり微生物がよく働きます。手で混ぜるのとは違い回転して均一に混ぜることができるからこそ有機分解がしっかりと進み、失敗しにくい生ゴミ処理機です。
アイリスオーヤマ-エココンポストIC-100(5,180円)
ブラックのボディで太陽の熱を吸収発酵を早める
生ゴミ処理機のボディのカラーはいろいろと発売されていますが、ブラックは太陽の熱を吸収するので他のカラーの生ゴミ処理機より温度が高くなります。そのため微生物がよく働き発酵するのを早めるとされています。より生ゴミの処理能力の高いものを選ぶには、購入を検討する際に、生ゴミ処理機のカラーも考えておきましょう。
アイリスオーヤマのエココンポストは片手で生ゴミ処理機の蓋を開けることができるので、料理中に出た生ゴミをサッと生ゴミ処理機へ入れることができ便利です。毎日生ゴミ処理機を使用する家庭では、蓋の開けにくさは生ゴミ処理機を使う上で気になるポイントです。こちらはしっかり密封してくれるけれど、簡単に開けることができるのでおすすめです。
乾燥式でおすすめの生ゴミ処理機
パナソニック‐家庭用生ゴミ処理機MS-N53-S（71,257円）
プラチナパラジウム触媒効果で臭いをカット
本体後方にあるブラックボックス技術触媒効果で、消臭効果をパワーアップさせています。嫌な臭いは家族だけではなく、来客時も気になってしまいますよね。生ゴミの嫌な臭いだけは絶対に避けたいという人におすすめです。
ソフト乾燥モードを利用すれば、肥料作りも可能ですので、プランター等の家庭菜園で肥料を作りたい時はソフト乾燥モード、普段ゴミとして捨てる場合は通常のモードと使い分けても良いですね。必要な分だけ作ることができるのは嬉しいですね。
島産業-パリパリキューブライトPCL-31-BWB(26,780円）
卓上サイズで置き場所に困らない
卓上サイズのおしゃれな生ゴミ処理機なので、キッチン周りに置くことができます。キッチン周りに配置する時に、スペースを占領したり、邪魔になるものはキッチンを利用する家族にも嫌がられてしまいます。他の家電の邪魔をすることなくコンパクトに使用することができます。
従来の生ゴミ処理機の特徴として、処理できる生ゴミを分別することが義務付けられています。しかし、パリパリキューブライトは分別不要なので、その日できた生ゴミを分別することなく、そのまま生ゴミ処理機に入れることができます。生ゴミを分別するためにまた触らないといけないのは、めんどうですし手も汚れてしまいます。分別することなく入れることができるのは嬉しいポイントです。
パナソニック-家庭用生ゴミ処理機MS-N23-G(107,799円)
乾燥除菌しているので保管も可能
温風乾燥でしっかり乾燥させ除菌してくれます。生ゴミ処理機はある程度中身が溜まるまでそのまま入れて置くのが主流ですが、そのまま置いておくことに抵抗がある人もいるでしょう。こちらは処理後の生ゴミは乾燥除菌しているで、安心して保管しておくことができます。
通常有機肥料として使用するには熟成期間が必要です。しかし、こちらは熟成期間が不要ですぐに有機肥料として使用することができます。バイオチップ等を使い数週間～数か月かけて有機肥料を作っていくのは大変時間がかかりますが、すぐに有機肥料ができるので手間がかかりません。乾燥させることで生ゴミを処理しますので電気代節約の為には水分をしっかりきってから生ゴミを入れるようにしましょう。
電気代でおすすめの生ゴミ処理機
リブラン-エアドライIIIRB-III（9,000円）
通風乾燥式だから低エネルギー低コスト
風の力だけで生ゴミを乾燥させる生ゴミ処理機です。熱を使用しませんので1カ月約124円とランニングコストに優れています。電気を使用する生ゴミ処理機は平均1,000円前後のランニングコストがかかりますので圧倒的に値段を押さえることができます。
軽く持ち運びできますので、臭いが気になるものを処理する場合は室外や部屋を変えてみたり、移動することができます。構図もシンプルですので取り外しも簡単なので楽に洗うことができます。メンテナンスのしやすさもポイントです。
島産業-パリパリキューブPPC-01GN(34,700)
処理量によって運転モードを4段階で変更できる
生ゴミの処理量は毎回違いますが、同じように電力を使っていてはエコではありません。島産業のパリパリキューブは生ごみの量によって運転モードを変えることができます。あまり生ごみがない日は少ない電力で稼働することができるので、電気代が気になる人も安心して使用することができます。
温風を吹き付けるだけの処理なので、姉妹製品と同様生ゴミの分別が不要です。ゴミを乾燥させることで5分の1の重さまで減少させることができます。夏場は生ゴミの保管が気になるところですが、しっかり乾燥させれば長期間腐ることもなく保管することができますのでゴミ出しの回数も減らすことが可能です。
スターエンジニアリング -バイオクリーンBS-02(95,900)
自動的に節電モードになる省エネ設計
温度や湿度を自動で設定、使用後は節電モードにしてくれます。いろいろな設定をする必要がないので生ゴミを投入するだけというシンプルな作業で済みます。電気代を考えると節電モードがあるのは助かりますよね。
高い分解能力が持続するので基材は追加も交換不要です。静かで臭いもないので近所の家が気になる人も安心して使用することができます。他の生ゴミ処理機と違い大きく1日2kgまで処理することができますが、室外に設置するタイプですので、ある程度の場所や電源の確保をしてから購入しましょう。
まとめ
消臭に優れてメンテナンスが楽な生ゴミ処理機がおすすめ
生ゴミの嫌な臭いを軽減できなければ、生ゴミ処理機を使うのが嫌になってしまいます。蓋がしっかり密封されるものや消臭機能が付いているものを選びましょう。また、長く使用していくことを考えるとメンテナンスや掃除の楽なものが良いでしょう。せっかく地球に優しいエコを実行しようとしているのに、挫折してしまうのは残念なことです。家庭に合う使いやすいものを見つけましょう。
