おすすめの溶接面・溶接マスク人気ランキング!【自動遮光も】

溶接をするときに発せられるアーク光、紫外線・赤外線から目や皮膚を保護してくれる溶接マスク。一昔前までは、現場の職人が使うものだったのですが、近年自宅でDIYする方が増え、需要も伸びてきています。しかし、数ある中から自分に合った適切な溶接マスクを選ぶのは難しいですよね。そこで今回は、溶接面・溶接マスクの種類、選び方、おすすめのメーカー、人気アイテムを詳しくご紹介します。これからチャレンジしようという方はもちろん、すでに経験されている方も是非チェックしてみて下さい。

溶接面・溶接マスクで防ぐアーク光とは?

アーク光とは、溶接作業をする際にバチバチと散る火花のように強い光のことです。アーク光は直視してしまうと、目の病気になったり最悪の場合失明してしまうこともあります。また、目だけでなく長時間肌を露出しているとやけどのような症状もでてきます。事故を防ぐためにも、溶接面・溶接マスクは必須アイテムなのです。

目に見える可視光

アーク光には、目に見える可視光と目に見えない紫外線や赤外線が含まれており、それぞれ発症する障害も違います。可視光の有害な光の域は400~570nmと言われ、視力低下や視野の一部がかすんで見えなくなるなどの症状が数週間から数ヶ月続く光網膜炎を発症することがあります。

目に見えない紫外線・赤外線

紫外線・赤外線の有害な光は200~380nmと言われ、光を浴び続けると角膜に障害を与えます。自然と涙が流れたり、まぶたが痙攣したりと急性的な症状が現れ、電光性眼炎症を発症する可能性があります。通常2日間程度で治るものではありますが、大変重い症状です。

溶接面・溶接マスクの種類

手持ち型

上級者向けで細かく確認しながらの作業が可能

昔からある溶接マスクです。かぶり型や自動遮光面に比べ比較的低価格で入手することが可能で、溶接機などを購入すると付属品で付いてくるのも手持ち型なので、多くの職人に使われています。溶接部分を自分の目で細かく確認しながら作業ができるので、溶接の資格を持った方や上級者におすすめです。

しかし、手持ち型は片手しか使えないところが難点。また、光が出たタイミングに合わせて使用するのが難しく、装着のズレなどでアーク光が目に入る危険性があります。よって、使い慣れていない方や初心者の方にはおすすめできません。

かぶり型

両手が使えて作業しやすい

手持ち型に比べ高価にはなりますが、両手を使うことができ作業しやすいのが特徴です。かぶり型には、お面タイプとヘルメットタイプがあります。お面タイプは面倒な着脱の必要がなく、ヘルメットタイプは頭全体を覆ってくれるので安心して作業できます。両手を使うことができ、遮光遅れによる危険性もないので初心者の方におすすめです。

手持ち型とかぶり型の共通点として、ガラス面が汚れてしまうと交換する必要があるので、その度に手間やコストがかかります。また、手持ち型より大きく重さもあるので長時間使用する際は、首に負担がかかってしまうのがデメリット。

自動遮光面

自動で明るさを調整できる初心者向け

自動遮光機能が付いた溶接マスクは、溶接部分から光を検知するセンサーが搭載されています。遮光のタイミングなどを自動で調節してくれるのが特徴です。初めて購入する方は、このタイプを選んでおけば間違いないですよ。また、手動で調節できるタイプもあるので、自分で合わせることができる方はそちらもおすすめです。

自動遮光タイプには液晶パネルが使われており、ソーラーパネルの充電式か電池交換の2種類に分かれます。購入する際はこちらもチェックしておきましょう。かぶり型同様、着脱の必要がなく溶接箇所を確認できるので作業効率も上がります。

溶接面・溶接マスクの選び方

遮光度が適切なものを選ぶ

使用する溶接電流値が遮光度の範囲内か確認

溶接面・溶接マスクには、JIS(遮光保護具使用標準)で定められた基準があります。溶接電流値によって適切な遮光度番号がありますので、購入の前には確認が必要です。低い電流値の使用に遮光度番号が大きいのを選んでも、視界不良で作業できませんので注意が必要です。初めて使う方やDIYで使う方は、30~40Aの電流値で十分溶接できるので遮光度番号は#5~#8のものを選ぶようにしましょう。

遮光速度も要チェック

アーク光を検知してから遮光するまでの速度を遮光速度と言います。遮光度とは違い定められた基準はありませんが、目安として1/15,000~1/25,000秒を選んでおくと問題ないでしょう。速ければ速いほうが良いですが、遅すぎてしまうとそれだけ目にダメージを与えていることを忘れないで下さい。

サイズや重量で選ぶ

500g以下の軽量タイプだと首が疲れにくい

溶接を仕事にしている職人や長時間使用する方は重さにも気を配る必要があります。長時間使用していると肩や首に負担がかかり、放っておくと肩こりや首のヘルニアを発症してしまうなんてことも。軽量なほど疲れにくいので良いのですが、できるだけ500g以下のものを選ぶようにしましょう。

自分の頭のサイズに合ったものを

重さと同じぐらいサイズも重要です。大きすぎると、ガラス面や液晶パネルとのズレが生じ作業効率が悪くなったり、逆に小さすぎると血の巡りが悪くなったりと、デメリットしか生まれません。購入する前には頭のサイズを測り、やや大きいくらいの溶接マスクを選びましょう。

溶接面・溶接マスクのおすすめブランド・メーカー

トラスコ中山

日本のモノづくりを支えるトップメーカー

モノづくりの現場で必要とされるアイテムが40万点以上扱われています。溶接マスクなどの安全用品の他にも工事用品、DIYで重宝するハンドツールなども販売。さらに、プライベートブランドTRUSCOを展開しユーザーのニーズに応え、オリジナルのカタログもあるので探しているアイテムがきっと見つかります。

理研化学

メーカーならではの別注・セミオーダーにも対応

理研化学は、メーカーと商社という2つの側面を持つことで別注・セミオーダー加工に対応しており、JIS認定を受けているので安心して使うことが可能。かぶり型や手持ち型をメインで販売し、安全で使いやすい保護具を多種多様に取り扱っています。

DEKOプロ

シンプルなデザインから柄物まで

自動遮光タイプをメインに販売しています。ソーラーパネル充電式を多く扱っているので、面倒な電池交換が必要なく初心者の方にはおすすめです。カラーバリエーションやデザインも豊富で選ぶ楽しさもありますよ。

SUZUKID(スズキッド)

誰もが知る有名メーカー

溶接シーンで使用するアイテムを幅広く扱っているメーカー。自動遮光、かぶり型、手持ち型にそれぞれ対応し、自動遮光タイプはアイボーグシリーズというシリーズ化もされています。中でも人気なのがアイボーグアルファ2 (EB-200A2)です。軽量化だけでなく作業者の動きに合わせ、カートリッジと面体、ヘッドギアとの重心を一定に保つよう、トータルバランスを重視した設計で作られています。

おすすめ&人気の溶接面・溶接マスクランキング

自動遮光面でおすすめの溶接面・溶接マスク

SUZUKID-液晶式自動遮光溶接面EB-200A2(11,800円)

ドイツ工業規格(DIN)の認証を取得した液晶カートリッジ

1日中溶接作業をされる職業や職人の方などのユーザーを考慮して、作業者の動きに合わせ、視界を一定に保つようトータルバランスを重視した設計がされています。TIG溶接などの小電流の弱いアーク光にも使用することができます。

自動遮光タイプでアーク光に反応し、液晶パネルが1/25,000秒で遮光状態に変わります。また、調節ダイヤル付きなので遮光度、感度、戻り速度の調整が可能。さらに、グラインドモードを搭載し、作業内容によって溶接モードかグラインドモードに変更ができるので、DIYからプロの溶接まで幅広い方におすすめです。

SUZUKID-液晶式自動遮光溶接面AV-10(7,680円)

軽量仕様でストレスフリー

2つのセンサーがアーク光をキャッチし、光と火花をシャットアウト。溶接の瞬間まで手元が見えるので、安心、安全に使用することができます。遮光速度が1/10,000秒やや遅めなので、プロの現場よりはDIY向きです。

重量わずか450gと軽量仕様で、長時間の作業でも肩や首への負担も少なく溶接することが可能。ヘルメットタイプで両手が使え作業効率もアップ。また、飽きのこないシンプルデザインなので、長く愛用することができます。

DEKOプロ-自動遮光液晶溶接面DNS-550E(9,360円)

きれいで快適な視野

9cm×4cmの遮光パネルを装備し、光の拡散、視感透過率の変化、および角度依存性により、どこからでもよく見ることができます。ソーラーパネル技術と環境に優しいリチウム電池を採用することにより、最大5,000時間と長寿命です。

自動暗色化フィルターは、1/15,000秒で明から暗に切り替わります。作業環境における安全基準を満たしているので、溶接現場だけでなく、金属の製造・修理業などでも使うことが可能。様々な現場シーンにピッタリです。また、調節できるヘッドバンドにより少ない圧力でもよりフィットします。

自動遮光溶接面 液晶フィルター(6,980円)

ハイブランドに遜色ない溶接マスク

アーク溶接からTIG溶接まで幅広く使うことができる自動遮光溶接マスクです。アーク光の発生と同時に最大1/30,000秒の超高速で有害な光を感知し、自動でシャットアウトするので目に優しいですよ。

ヘッドバンド部分は、深さ・締め付けなど細かく調整することができます。また、ソーラー電池を採用することにより、面倒な電池交換が不要です。遮光度番号が#9~#13なので職人さんや上級者におすすめ。

自動遮光溶接面(8,100円)

コスパ抜群

ノーブランドでありながら、充実した機能が搭載されています。遮光度調節・センサー感度などのテストボタン付きで、溶接モードとグラインドモードの切り替えも可能です。遮光度番号も#5~8・#9~13に対応しているので、どんな方でも快適に使うことができます。

オプションで保護プレートセットが付いてきます。溶接マスクを使用する際、飛び散る溶接スラグが保護プレートを傷つけ、使えば使うほど視界不良になりがちです。そのため、保護プレートの交換は必要です。また、ヘッドギアに取り付ける汗取りパッドも付くので、柔らかなウレタン素材が額の汗をキャッチしてくれます。

GLMALLJAPAN-自動遮光溶接面(4,360円)

おしゃれで個性的なデザイン

他にはない個性的なデザインで、紛失の心配はないでしょう。デザインだけでなく機能も充実しており、アーク光の発生と同時に遮光速度1/25,000秒で目を保護します。また、軽量設計なので首や肩への負担も大幅に軽減。

20A以下の溶接電流にも反応する感度調整機能付きで、TIG・低電流アークにも対応しているので、家庭用のDIYでも使用可能です。しかし、遮光度番号が#9~13なので、使用する際多少見えにくくなる場合があります。どちらかというと上級者やプロの現場向きです。

WELDING HELMET-自動遮光面 溶接レンズ (4,240円)

電池不要のソーラー充電機能付き

遮光スピードが1/30,000秒と超高速でしっかり保護してくれます。遮光度、感度調整、戻り速度それぞれにダイアルが付いているので、自分に合った調節が可能です。視界サイズも9×4cmと大きめなので、広く視野を確保できますよ。

本体重量も480gと軽量で、長時間の溶接作業でも疲れにくい設計です。ヘッドバンドもワンタッチダイアル式で調節ができるので、自分のサイズに合わせられます。さらに、マスク本体も180度開閉可能なので、面倒な着脱がいりません。

かぶり型でおすすめの溶接面・溶接マスク

トラスコ中山-直かぶり型防災面(3,054円)

遮光度調整が可能なダブルレンズ

頭に直接装着するタイプのかぶり型です。球面インジェクション成型で背後からの反射がなく、視界もしっかり確保できます。後部のつまみでサイズ変更ができ、ズレもなく安定した装着が可能です。

レンズは耐衝撃性・耐傷性に優れ、ダブルレンズなので遮光度の調整が可能です。シングルの時は#2、ダブルの時は#8まで対応しています。重量も330gと軽量で、女性の方でもストレスフリーで作業ができます。

大仲産業-かぶり型自動遮光溶接面EP-330(5,500円)

飽きのこないシンプルデザイン

かぶり型の自動遮光溶接マスクです。遮光速度は1/25,000秒と速やかに反応し、目を保護してくれます。液晶プレート・透明プレートは交換可能ですが、付属ではないので注意して下さい。液晶の窓部は便利な開閉式です。

ソーラー充電式タイプなので電池交換は不要。自分の頭のサイズに合わせられるようダイアルで調節ができます。また、額に当たる部分には汗取りパッドが付いているので、長時間の使用でもずっと快適に使えます。

トラスコ中山-遮光二重防災面 かぶりタイプ TBM-503W(6,860円)

あらゆるシーンで活躍

溶接・溶断作業はもちろん、ガス切断作業、ろう付け作業と様々な場面で使うことができる遮光二重防災面です。赤外線もしっかりカットしてくれます。様々な場面で使えるので、現場で使うプロからDIYで使いたい初心者まで幅広い方におすすめです。

遮光面が二重になっていることで、メインプレートだけでは遮光度#3ですが、前に小さいプレートを付けることにより#11まで対応することができます。ですが、前プレートだけでは#9までしか対応できないので注意が必要です。

理研-溶接面 かぶり型 LCF-24C(41,800円)

自動遮光の直かぶりタイプ

作業前の明るさが#3と明るく、溶接時には#11の遮光度まで変換してくれます。アーク溶接の他に、TIG溶接、薄板溶接にも使用可能です。さらに、重量も約360gと軽量なのも、疲れにくいのも嬉しいポイントです。

ソーラー充電式で電池交換は不要。戻り速度も自動で調整してくれます。様々な場面で使うことができますが、遮光スピードが1/3,000秒なので低めの電流から使用し、どれぐらいの速度で遮光するのか一度確認するようにしましょう。

手持ち型でおすすめの溶接面・溶接マスク

SUZUKID-溶接面 手持ち遮光面 P-8(2,100円)

ケーブルセットでの購入が可能

全て分解された状態で販売されています。そのため、自分で取り付ける必要があります。しかし、取り付け方法はそこまで難しくないので誰でも簡単に取り付けることができますよ。

付属で溶接ケーブルセットが付いています。使用する電流によって、最大200A と300Aの2種類から選ぶことができます。セット内容は、ホルダーとアースクリップが付いたケーブル・手持ち溶接面・溶接用の手袋の3点です。

トラスコ中山-溶接面手持ちタイプ TPWT(1,780円)

軽量で丈夫

耐水性に優れ、熱による変形が少ないポリプロピレン素材を使用したプラスチック製。プレート交換が簡単にできるよう樹脂製面ばねを採用しました。しかし、遮光プレートと保護プレートは別売りで販売されていますので、忘れないよう一緒に購入して下さいね。

理研-溶接面/防災面 300手持面(大)(2,640円)

溶接・ガス・高熱作業に対応

耐久性・耐水性共に優れた、手持ち型溶接面のスタンダードタイプ。持ち手の部分が木製で滑りにくく手に馴染みやすい作りです。サイズも約34×23×20cmと大きめで、顔を覆ってくれるので安全面も十分。こちらも各プレートは付属していないので注意して下さい。

星光-手持ち溶接面(1,224円)

コスパ抜群で低価格

紙を何層にも張り合わせたファイバー製で、圧縮パルプで硬く製作しているので耐久性がとても高いです。従来の溶接面に比べ、数倍長く使うことができるので経済的。完全防水性で天気に左右されず使用でき、重さ270gととても軽量なため、長時間の溶接作業をされるプロの現場の方におすすめです。

まとめ

安全面に優れた自動遮光タイプがおすすめ

溶接面・溶接マスクを購入する際一番のポイントは安全面。自動遮光タイプは、アーク光を検知して自動で遮光してくれるので、手持ち型・かぶり型に比べ確実に安全です。装着したままでも溶接箇所を確認できるものが多いので、脱着の必要がなく作業効率も上がります。今回は溶接面・溶接マスクについてご紹介しました。ぜひ自分に合った溶接面・溶接マスクを見つけて下さいね。

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