その便利さから、どんどん利用者が増えてきているのが電子書籍です。電子書籍を読むためは、それに対応した電子書籍リーダーが欠かせません。一言で電子書籍リーダーといっても、サイズも違えば機能や性能も様々。どれを選べばいいのか分からないという方も多いでしょう。そこで今回は、電子書籍リーダーの種類やその選び方などを詳しく解説していきます。電子書籍リーダー選びに迷っている方は是非参考にして見てくださいね。
電子書籍リーダーとは?
電子書籍を読むための専用端末
電子書籍リーダーというのは、専用のサイトから購入した電子書籍を読むための専用端末です。ダウンロードしたデータを保存し、いつでもどこでも好きな場所で読書を楽しむことが出来ます。紙の書籍だと収納場所も考えなければなりませんが、電子書籍リーダーがあれば、その心配も無用に。数百冊以上の書籍を一台にまとめられるので、本棚も不要になりますよ。
電子書籍リーダーとタブレットの違い
電子書籍リーダーの方が読書をサポートする機能に特化している
すでにスマホやタブレットを持っているから、電子書籍リーダーは不要だという方も多いでしょう。電子書籍リーダーは、タブレットにはない機能も充実しています。まるで紙の書籍をめくっているような感覚で読める機能や、しおりをつけたり、ラインを引いたりしてマーキング出来る機能がついているものも人気です。操作もシンプルで使いやすいというメリットもありますよ。
電子書籍リーダーの特徴
ブルーライトを使用していないので目に優しい
パソコンやタブレットなどの液晶画面からは、目に見えないブルーライトが発生しており、眼精疲労や睡眠障害など様々な悪影響を及ぼします。長時間見つめていると脳が興奮してしまうことでも知られていますよね。電子書籍リーダーは、ブルーライトカットの液晶をしようしているので、目に優しいというメリットがあります。寝る前の読書でも、タブレットでは脳が興奮してしまいますが、電子書籍リーダーであれば、適切な明かりでのんびり読書が楽しめますよ。
バッテリーの持ちが良いので長時間使える
タブレット端末は、様々な機能が備わっていて便利ですよね。しかし、それぞれのアプリを起動させればバッテリーもどんどん消耗してしまうものです。電子書籍リーダーは、無駄な機能が付いていないので、タブレット端末に比べてバッテリーの持ちが良いという特徴があります。頻繁に充電する必要がないのも魅力的ですね。
電子書籍リーダーの種類
電子書籍専用端末
価格がリーズナブルで手に入りやすい
電子書籍専用端末は、機能がシンプルな分、本体価格も比較的リーズナブルで手に入れやすいというメリットがあります。さらに、同じ本でも紙版と電子書籍版では、電子書籍版の方がいくらか安く購入出来ます。電子書籍販売元によっては一部の本を無料で読めたり、期間限定でまとめ読みが出来るサービスを展開していることもありますよ。
クーポンやまとめ割引なども行われることが多いので、上手に使えば、あっという間に元がとれることでしょう。また、著作権が切れた著者の作品が読める青空文庫なども使えるようになります。夏目漱石や芥川龍之介など、文豪の書籍をただで読めるのは本好きにはたまりませんよね。
タブレット兼用端末
高機能でカラーでも楽しめる
もちろん、タブレット端末にも電子書籍専用のアプリをインストールしておけば、タブレット兼、電子書籍リーダーとして使えるようになります。一般的には電子書籍の販売元に対応している電子書籍リーダーでなければ購入した本は読めません。しかし、タブレットの場合は複数のアプリを使い分けることが出来るため、本の購入場所をそれほど気にする必要がなくなります。
また、電子書籍リーダーに比べて、タブレットの方がサイズも大きめです。基本的に電子書籍専用端末はモノクロ表示ですが、タブレット端末であればカラーにも対応しています。写真集やファッション雑誌など、出来るだけ大きくカラーで見たい本などは、タブレット端末で読むのがいいでしょう。
電子書籍リーダーの選び方
本体サイズで選ぶ
小説メインならば6インチ程度でも大丈夫
普段、テキストのみの小説、文庫本などを持ち歩いて読書を楽しんでいる方には、コンパクトな6インチほどの電子書籍リーダーがおすすめです。手にもすっぽり収まるサイズで軽いので、ずっと手に持っていても疲れにくいというメリットがあります。バッグにもサッと入れられて荷物にもなりません。電子書籍リーダー1つあれば、何冊も本を持ち歩く必要もなくなりますよ。
写真集や雑誌メインなら8インチ以上がおすすめ
写真集や雑誌になると、6インチだと少しサイズが小さくて心許なく感じるものです。大きな画面で迫力のある画像を楽しみたいこともあるでしょう。そんなときは8インチ以上の電子書籍リーダーがおすすめです。電子書籍リーダーの中には拡大機能がついているものも多く、よりはっきり見たい部分を拡大して表示させることも可能ですよ。
メモリの容量で選ぶ
漫画メインなら8GB以上のものがおすすめ
電子書籍リーダーを選ぶ際に必ずチェックしておきたいのが、内蔵メモリがどれくらいあるのかという点です。容量が大きければ大きいほど、たくさんの本を保存出来るということになります。文字だけの情報に比べて、画像の情報というのはより多くデータを消費するもの。漫画や雑誌など、画像メインの本を多く保存するのであれば少なくとも8GB以上のタイプを選ぶようにしましょう。
クラウド保管出来るものやSDカードなどで容量が増やせるタイプも
電子書籍リーダーは、買い換えるときにそれまでのデータがなくなってしまうわけではありません。一度購入した本は、販売元にて再ダウンロードすることが可能です。また、販売元によってはクラウド保管が可能なところもありますよ。本体に本を保存しなくても、クラウド元にアクセスすることで大量の本が読めるようになります。外付けのSDカードで容量を増やせるタイプもありますよ。
付加機能で選ぶ
PDF対応タイプなら自炊データも読み込める
これまで持っていた紙の書籍をスキャナーで取り込んで、電子書籍リーダー用に自炊する方も多いでしょう。スキャンしたPDFデータを電子書籍リーダーで読むためには、本体がPDFに対応していなければなりません。また、PDF対応の電子書籍リーダーなら書類などのデータを読み込むことも出来るようになるので、仕事の効率アップにも繋がりますよ。
水場で使用するなら防水タイプがおすすめ
キッチンで料理本を眺めたり、入浴中に読書を楽しんだりしたい方には、防水機能が付いている電子書籍リーダーがおすすめです。多少水がかかったり、うっかり水没させてしまったりしても、防水タイプであれば安心です。しかし、防水機能にもレベルがあります。特にお風呂で使用したいのであれば、少なくとも防水規格がIP5以上のものを使うようにしましょう。IP7以上なら水没にも耐えられます。
電子書籍リーダーのおすすめブランド・メーカー
Amazon(アマゾン)
膨大な数の商品やデジタルコンテンツを取り扱っている通販サイト
おすすめ商品!ジャンル内一番人気!
アマゾンといえば、膨大な数の商品を扱っている大手通販サイトとして知られています。音楽や書籍などのデジタルコンテンツも豊富に取り扱っており、電子書籍リーダーも販売しています。プライム会員限定のコンテンツも豊富ですよ。
KOBO(コボ)
電子書籍リーダーと電子書籍を販売する大手企業
KOBOは2009年にカナダのトロントで設立された、電子書籍リーダーと、電子書籍を販売している企業です。2012年に日本の大手企業、楽天の子会社になりました。現在ではRakuten Kobo Inc.が正式社名となっています。
SONY(ソニー)
テレビやオーディオ機器など幅広く取り扱っているメーカー
ソニーはテレビやカメラ、ゲーム機器など、非常に幅広いアイテムを製造販売しているメーカーです。スマホや電子書籍リーダーも取り扱っています。ソニー製のReaderは、低電力で見やすいことから人気がありますよ。
BOOX(ブークス)
複数の販売元から電子書籍を購入したい方におすすめ
BOOXはAndroidを搭載している電子書籍リーダーです。そのため、Google Playを使用できるという強みがあります。アプリをダウンロードすれば、複数箇所の販売元で購入した電子書籍を一冊で読めるようになりますよ。
おすすめ&人気の電子書籍リーダーランキング
目に優しいおすすめの電子書籍リーダー
アマゾン-Kindle (11,980円)
直接目を照らさないフロントライト設計で文字もはっきり読める
E Inkディスプレイで、目に優しいフロントライト方式を搭載。明るさ調節機能も備わっているので、快適な読書を楽しめます。カラーはブラックとホワイトの2色展開で、純正カバーや保護シートなどのアクセサリ類も豊富です。
一度の充電で数週間使い続けることが出来ます。内蔵ストレージは4GBで、テキスト本なら数千冊分の保存が可能です。ハイライト機能や、辞書機能、ウィキペディア検索機能や翻訳機能など、あると嬉しい機能も充実しており、書籍をより深く理解したい方にうってつけですね。
BOOX-C67ML Carta+ (10,980円)
最高解像度ではっきり読めて影が出にくい
最高解像度のEインクスクリーンを搭載したモデルで、非常に薄くてコンパクト。フロントライトは16段階で調節可能で、目にも優しい設計になっています。様々な拡張子にも対応しており、PDFはもちろん、オーディオフォーマットにも対応していますよ。
重さはわずか195gと軽く、長時間手に持っていても負担になりません。もちろん、Androidが搭載されていますので、アプリをダウンロードすれば様々な機能を使えるようになります。書籍の購入場所も問いません。Micro CDカードにも対応しています。
SONY-Reader PRS-T2/WC (22,282円)
16段階のグレースケール機能で好みの濃さに調節可能
ディスプレイはE Inkの電子ペーパーを使用しており、高いコントラストで細かい文字も画像もはっきり見やすい電子書籍リーダーです。バックライトが不使用ですので、長時間使っていても目が疲れにくくなっています。ちらつきにくく、太陽光の反射も軽減させてくれますよ。
読書中15ページに1回、もしくは10分に1回、白黒が反転するようになっているため、まるで紙の本をめくっているかのような感覚も楽しめますよ。大辞林や英和辞典などが搭載されているので、読書中に気になった語句を検索することも可能。フォントの大きさも変えられます。
Kobo-Clera HD (15,180円)
高解像度ディスプレイで紙の書籍のような読み心地
楽天Koboでははじめての8GBメモリを内蔵しており、小説であれば約6,000冊分保存して持ち歩くことが出来ます。300ppiの高解像度ディスプレイ搭載ですので、ふりがなまではっきり読み取ることが出来ますよ。
フロントライト機能で、目にも優しく疲れにくい仕様になっています。フォントのサイズを調整することも可能です。日本語辞典や英和辞典も内蔵されているため、知らない語句を調べることも出来ますよ。高速ページめくり機能なども付いているので、読書もより快適になることでしょう。
SONY-電子書籍リーダー Pocket Edition/5型 (7,774円)
明るい場所でも反射を抑えてくれるので読みやすい
ポケットにも入れられる、非常にコンパクトな5型電子書籍リーダーです。とにかく荷物にならずに軽くて小さなものを探している方におすすめです。コンパクトながら内蔵メモリは約2GBですので、テキスト書籍であれば約1,400冊保存可能ですよ。
タッチペンにも対応しており、紙の本のように直接手書きでメモを書き込むことが出来ます。もちろん、メモは削除も非表示も可能です。保存してある大量の書籍もすぐに見つけられる検索機能付き。大きな画像を分割表示させたり、お気に入りの画像をスタンバイ画面に設定することも可能です。
BOOX-Poke Pro 電子書籍リーダー (25,704円)
GooglePlayが使えるのでアプリも豊富にインストール出来る
E Inkディスプレイを搭載しているため、高解像度で文字がはっきり見やすく、目も疲れにくくなっています。フロントライト機能付きですので、薄暗いところでの使用も可能。片手でも持てる6インチサイズで、非常に軽くてコンパクトなのも嬉しいポイントですね。
重量は約170g。同じようなスペックのものと比べてもかなり軽くなっています。内蔵ストレージが16GBもあるので、かなりの冊数を保存できますよ。なんと言ってもGoogle Playが使えるのは非常に魅力的。読書用アプリはもちろんのこと、ゲームアプリなども楽しめますよ。
カラー漫画や雑誌におすすめの電子書籍リーダー
アマゾン-Kindle Fire HD 10 (15,980円)
アマゾンプライム会員なら使える機能も豊富
普段、Amazonを頻繁に利用している方で、アマゾンプライム会員に登録している方も少なくありませんよね。そんな方におすすめなのが、Amazonの専用タブレット、Kindle Fireシリーズです。プライムビデオや、プライムミュージックを始め、Kindle書籍など、Amazonのデジタルコンテンツをとことん使える仕様になっています。
サイズは少し大きめの10インチで、両手に持って使用するのに最適です。カラーディスプレイですので、写真集やファッション雑誌、漫画もカラーで楽しめますよ。容量は32GBと、64GBの2種類揃っています。Alexaにも対応しているので調べ物も簡単ですよ。
BOOX-Nova Pro 7.8インチ電子書籍リーダー (39,740円)
Androidに対応した電子書籍アプリが使える大画面タイプ
A6サイズより少し大きめの、7.8インチディスプレイです。E Ink電子ペーパーディスプレイは、16段階で調節可能。フロントライト搭載ですので、目にも優しいですよ。内蔵ストレージが32GBと大容量なので、漫画や雑誌のような画像データもたっぷり保存することが出来ます。
充電不要のスタイラスペンが付属しており、思いついたときにメモ代わりとして使うことも可能です。書籍への書き込みなどでも大活躍してくれることでしょう。Android搭載なので、アプリを使えば色々な電子書籍販売元から購入出来るのはもちろん、漫画アプリも使えますよ。
Kobo-Libra H20 (25,080円)
コミックならではの見開きページにも対応
こちらの電子書籍リーダーは、ディスプレイの下部に物理ボタンが設けられています。そのため、通常のタップ、スワイプ機能に加えて片手でページめくりが可能です。縦横どちら向きでも使え、横向きにすれば漫画の見開きページも一目で見れるようになりますよ。
本体サイズは7インチで、片手で持っても両手で持っても丁度いいサイズ感です。内蔵メモリは約8GBで、漫画本なら約150冊、テキスト本なら約6,000冊の保存が可能です。ブラックとホワイトの2色展開なのも嬉しいポイントですね。
マイクロソフト-Surface Go (57,494円)
Windowsタブレットで漫画や雑誌もアプリで読める
タブレットPCも電子書籍を読むのに最適なデバイスです。そもそもがパソコンであるため、機能の高さとディスプレイの美しさは折り紙付きと言えるでしょう。アクセサリ類も豊富で、キーボードやタッチペンなども揃っています。
アプリをダウンロードして電子書籍を読む際も、カラーで楽しめます。10インチですので、見開きページも紙の本同様、大迫力で読めますよ。Wi-Fi機能を使ってクラウド保管した書籍にアクセスすれば、内蔵メモリを消費することなく大量の本が読めるのも魅力的ですね。
Apple-iPad (44,878円)
高機能で色々な販売元から本をダウンロード出来る
高機能なタブレット機器と言えば、iPadシリーズを思い浮かべるも多いでしょう。9.7インチのiPadは、映画鑑賞にも読書にも丁度いいサイズで、画像や文字もはっきりくっきり読めます。最初からBookという電子書籍専用アプリが搭載されていますが、別途Apple Storeからアプリをダウンロードすることも可能ですよ。
美しいRetinaディスプレイを搭載しているため、特に写真集やファッション雑誌を楽しみたい方におすすめです。カラーで見れるのはもちろんのこと、ピンチ機能で拡大して楽しむことも可能ですよ。マルチタスクも可能ですので、本を読みながら同時に調べ物をするという使い方も楽しめます。
防水機能付きでおすすめの電子書籍リーダー
アマゾン-Kindle Paperwhite (13,980円)
ハイライト機能や辞書機能も搭載されたモデル
無駄な機能を省いた読書に特化したモデルで、紙の本と同じようにくっきりとした文字で読むことが出来ます。フロントライト方式ですので、ライトが直接目に当たることもありません。解像度も300ppiと非常に高く、長時間の読書でも目が疲れにくくなっています。
反射しにくいディスプレイを搭載しているので、屋外での読書でも反射すること無くはっきり文字を拾えます。16段階のグレースケール調整が出来るので、好きな濃度で表示させられます。一度充電すれば数週間利用できるのも魅力的。IPX8レベルの防水機能付きでお風呂でも楽しめますよ。
Kobo-Forma 32GB (38,280円)
8インチの大画面で大容量のハイスペックモデル
人気のKoboシリーズの中でも、最上位にあたるのがこちらのKobo Formaです。8インチの大画面で、見開きページも臨場感たっぷりに表示されます。内蔵ストレージは32GBと大容量で、漫画もたっぷり保存可能。曲線的なフォルムで手に馴染みやすく、長時間使用していても疲れにくくなっています。
ディスプレイは縦横どちらも自動的に切り替えてくれます。利き手も問いません。IPX8相当の防水規格ですので、キッチンやお風呂などの水場で読書を楽しみたい方にもおすすめ。フロントライト機能や、ナチュラルライト機能付きで、好みの明るさで読書が楽しめますよ。
アマゾン-Kindle Oasis (27,980円)
連続ページターン機能や見開き機能も付いたハイスペックモデル
Kindleシリーズの最上位にあたるKindle Oasisは、人間工学に基づいたデザインで、持ちやすく疲れにくい仕様になっています。大きくて見やすい画面で、台詞の多い漫画本も楽しめますよ。連続ページターン機能や見開き機能も備わっていますので、速度を落とすことなくサクサク読み進められます。
アマゾンプライム会員であれば、対象の書籍が好きなだけ追加料金無しで読めるのも魅力的ですね。IPX8相当の防水仕様ですので、プールサイドやお風呂でも安心して読書が楽しめます。一度の充電で約6週間使えるので、頻繁に充電する必要もありません。
まとめ
どこの電子書籍ストアを利用するかで選ぶのがポイント
電子書籍リーダーは、電子書籍の販売元の専門端末であることが殆どです。販売元によって取り扱っている書籍のジャンルや数も大きく異なりますし、ポイントやセールなどのキャンペーンの有無もまちまちです。どのような本を、どこから購入するのか絞って選ぶと間違いないでしょう。今回は電子書籍リーダーについて、おすすめ商品を挙げながら詳しく解説してきました。是非、ベストな一台を見つけてみてくださいね。
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