デザイナー家具を語る上で外せないイームズ。インテリアに詳しくないという人でも、一度は耳にしたことがあるブランド名なのではないでしょうか。なかでもイームズチェアは、どんなテイストの空間にもマッチすると半世紀以上もの間、多くの人に愛されているアイテムです。チェアだけでなく、テーブルやソファといった家具のほか、クッションなどの雑貨も魅力的。ここではイームズ チェアについて、そのブランドの特徴とこだわりをご紹介します。その他、実際にイームズチェアを愛用する人たちの口コミやどんな商品があるのかについても詳しくみていきます。ダイニングテーブルに合うチェアを探している、インテリアが気になるけどどんなブランドがあるかわからないという方は必見です。
イームズとは
イームズ夫妻が手がけるインテリアブランド
イームズと言われて浮かぶのは、あの丸みを帯びた可愛らしいフォルムのチェア。多くの国や地域でリプロダクト製品が作られ、誕生した1950年代からずっと廃れないデザイン性の高さが魅力です。アメリカ合衆国のデザイナーであるチャールズ&レイ・イームズ夫妻の名前から、今でもイームズという愛称で親しまれています。
どんな空間にも寄り添う洗練されたイームズデザイン
イームズ夫妻がチェアのデザインを手がけたのは、今から60年以上も前のことです。アメリカの大手家具会社からのオファーにより誕生したイームズチェアは、柔らかなフォルムが魅力的。モダン、ナチュラル、スタイリッシュと合わせるテイストを問わず、今ではおしゃれなデザイナーズチェアとして住宅やオフィスの定番に。
イームズのチェアのこだわり・特徴
丸みを帯びたシェルデザインが特徴
イームズチェア最大の特徴は、そのデザイン。シェル(貝)と呼ばれるフォルムは、シンプルながらほどよい存在感を放ちます。長く座っていると疲れるのでは?と思いますが、人の体のラインに合わせて設計されているので座り心地は良いと評判です。座面にチェアパッドを敷くことで、長時間座ってもお尻が痛くなりません。
ダイニングチェアからロッキングまで幅広いラインナップ
一口にイームズチェアといっても、シンプルなダイニングチェアだけでなく、ロッキングなど遊び心を感じるアイテムも登場しています。特にゆらゆらと揺れるロッキングタイプのイームズチェアは、上質なくつろぎの時間を提供してくれるアイテムとして人気。素材を変えることであらゆる表情を見せてくれるのも魅力的です。
イームズチェアの人気シリーズ
DSR
イームズチェア定番のフォルム
イームズチェアに挑戦するなら、やはり定番のDSRは押さえておきたいところです。DSRとはダイニング・サイドチェア・ロッドワイヤーベースの略で、肘掛のないシンプルなデザインが特徴。
エッフェルベースとも呼ばれている脚
また、脚の骨組みによって名称が異なるDSシリーズでですが、DSRの脚の形はパリのエッフェル塔に似ていることからエッフェルベースという愛称でも親しまれています。イームズチェア定番のフォルムです。
DSW
木製の脚で上質なインテリアスタイルを
DSRから派生したイームズシェルチェアの一つ。Wはウェルレッグ(木の脚)という意味です。その名の通り脚が金属製ではなく木製のため、DSWはDSRよりも温かみのあるデザインになっています。
ナチュラルテイストの住まいにぴったり
木製のダイニングテーブルとよく合うDSW。DSRに比べて木の温かみを感じる空間や、ナチュラルテイストがお好みという人におすすめしたいアイテムです。こちらの脚はドゥエルレッグベースと呼ばれます。
DAR
肘掛けのついたシェルチェア
定番のフォルムDSRに対して、DA(ダイニングハイアームチェア)から始まるイームズチェアは、肘掛けがついたデザイン。もちろんDSシリーズ同様に、脚や腰掛け部分の素材はさまざまあります。
リラックスタイムのお供に
DAシリーズはDSRよりもゆったりと座れるので、ダイニングチェアとしてはもちろん、リラックスタイムのチェアとしてぴったり。肘掛けがある分サイズが大きいので、部屋に一つあるだけで画になります。
RAR
ロッキングスタイルのイームズチェア
ボテっと重たくなりがちなロッキングチェアも、イームズデザインなら全体的に線が細く、スタイリッシュな印象になります。腰掛け部分はDARのフォルムを引き継ぎ、脚のカーブは木製に。
程よい存在感でリラックスタイムを満喫
小さな空間にも、邪魔にならずに程よい存在感を放ちます。テレビを見ながら、本を読みながら。時には膝掛けをかけてうたた寝をしたり。上質なリラックスタイムを提供してくれます。
DKR
ワイヤー製のスタイリッシュなエッフェルベース
DKRは、ダイニングハイKワイヤーシェルRワイヤーベースの略。エッフェルベースのDSRのフォルムで、背もたれ、座面まで全てがワイヤー製になっているのが特徴です。
お値段はやや高め
現在日本に流通するイームズチェアの正規品はハーマンミラー社製のみ。座面裏の刻印を見れば、HermanMillerと社名が入っているのでひと目で分かります。それ以外はリプロダクト品と考えていいでしょう。
イームズチェアのオリジナルとレプリカの見分け方
座面裏側の販売元を確認する
現在日本に流通するイームズチェアの正規品はハーマンミラー社製のみ。座面裏の刻印を見れば、HermanMillerと社名が入っているのでひと目で分かります。それ以外はリプロダクト品と考えていいでしょう。
最大の違いは価格
また、リプロダクト品と正規品(オリジナル)の違いは、価格を見てもよく分かります。リプロダクト品はDSRが6,000円程度で購入できるのに対し、オリジナルは40,000円~。6倍以上値段に差があります。
イームズチェアの口コミ
軽くて座り心地も抜群
いつかは…と思っていたのですが、リサイクルショップで発見してしまいました!!
とてもお買い得な上に美品で即決でした。
軽くて座り心地も良くお気に入りです。
ヴィンテージモデルはツヤが魅力的
いつか手にいれたいと思っていたイームズ#アームシェルチェア
ロッカーベース!
素材はFRP !グラスファイバー!
裏の#ハーマンミラー の刻印からして2nd
1955年から1970年頃のもの
どんな空間にも馴染むデザイン
買った時期もお店もタイプも違うし
もちろんリプロダクト品だけど
このデザインは間違いない!
田舎のこんな古家に在っても
馴染んでくれてる?!
イームズさん、ありがとう!
リプロダクト品は値段もお手頃
価格安い、到着早い、普通に使える
我が家にはじゅうぶんです笑
ポリプロペン?プラスチック?な素材だから
冬はクッションやひざ掛けやほしいけど
ファブリックや柄が豊富
好きな色の椅子を購入
バラバラの椅子ずっと憧れてた
この机来客の時は伸びます。
おすすめ&人気のイームズチェアランキング
ダイニングにおすすめのイームズチェア
イームズ-DSW(4,300円)
木製レッグのDSWは、無機質なDSRよりも脚が太くしっかりしているので、存在感を放ちます。木製レッグとそれを支えるワイヤーのコントラストがインテリアのアクセントに。
木製のレッグに対し、座面はポリプロピレン(PP)のリプロダクトタイプで、一脚5,000円未満という価格も人気の一つです。無垢材をふんだんに使った住まいにイームズチェアを合わせたいという人におすすめ。
イームズ-DSWクッションタイプ(6,800円)
木製レッグに布地のクッションシェルを組み合わせた、落ち着きのあるデザイン。値段はポリプロピレンシェルのDSWよりは高いものの、十分手の届く範囲で数も揃えやすいです。
布地もノーマル柄、ジグザグ柄とパターンがあるので、空間デザインに合わせてお好みを選べます。上品な布地ファブリックは、ナチュラルテイストの住まいやダイニングテーブルによく似合います。
イームズ-DKR(14,520円)
DSWよりも大きく値段をあげたワイヤーファブリックのDKRは、スタイリッシュなダイニングテーブルと相性抜群。全てがワイヤー製のため、DSRなどのポリプロピレン製と比べて重さがあります。
無機質すぎるのでは?という印象を受けがちですが、座面のクッションが柔らかさをプラス。クッションカラーも白やビビットな赤などがあるので、気分やシーズンに合わせて変えて楽しむのもいいかもしれません。
イームズ-DSR(2,900円)
やっぱり外せないのはイームズの基本デザインであるこちら。ポリプロピレン製の現行モデルを踏襲したリプロダクトは、マットな質感が特徴的。エッフェルベース以外にも、脚の形は様々あります。
価格はリプロダクト製品であれば、3,000円程度で購入できるものも。シンプルなデザインで、空間やシーンを問わず使えます。気軽にイームズチェアを試してみたい!という人におすすめの定番デザインですね。
イームズ-DAX(54,000円)
DAXとは、ダイニングハイアームチェアチェアXベースの略。肘掛けがついたDAのフォルムと、イームズチェアのなかでも一番シンプルな脚であるXベースを組み合わせたデザインです。
あまり知られていないフォルムのため、ハンマーミラー社の正規品のみ取り扱っているという場合が多いです。値段はお高めですが、その分周りと差のつくチェアに。ゆったりと食事を楽しみたいという人におすすめです。
リラックスタイムにおすすめのイームズチェア
イームズ-RARパッチワーク(14,960円)
リラックスタイムにぴったりなイームズチェアと言えば、ロッキングタイプのRAR。パッチワーク柄のこちらは、温かみのあるデザインが魅力的です。一つ置くだけで存在感も抜群。
ロッキングチェアを置きたいけど、大きくて邪魔に感じてしまいそう…という人にこそおすすめなのがRAR。シンプルなフォルムながらパッチワーク柄で遊び心をプラスしています。
イームズ-DAR(8,700円)
肘掛けがついてゆったりと座れるDARは、読書をしたりティータイムを過ごしたりと、癒しの時間に寄り添うデザインです。中でもおすすめなのは、より温もりを感じる布地ファブリック。
長時間ゆっくり腰掛けても布地の座面ならお尻を痛める心配もありません。思わずうたたねしてしまうような座り心地は、DARの安定感ならでは。サイズもDSシリーズよりは幅広に作られていますので、存在感も十分。
イームズ-ラウンジチェア(53,990円)
シェルチェアばかりがイームズチェアではありません。イームズ夫妻が手掛けたこちらのラウンジチェアも、れっきとしたイームズチェアの一つ。リプロダクト製品ですが、高級ソフトレザーで座り心地は抜群。
程よい重厚感と高級感を兼ね備えている大人なデザイン。書斎や寝室に置いて極上のリラックス空間を作り上げるのにぴったりです。チェア本体とオットマンはセットになっています。
イームズ-オーガニックチェア (12,593円)
イームズと建築家でありプロダクトデザイナーでもあったエーロ・サーリネンによって生み出されたこちらのチェア。背もたれ、座面、肘掛けまでが一体となったデザインはイームズならではですね。
ポイントは座面から背もたれにかけて作られた穴。ここが空いていることによって、長時間座っても疲れないチェアに。リビングの窓際や、寝室に一つ存在感のある椅子が欲しいなと思っている人におすすめです。
子供用としておすすめのイームズチェア
イームズ-DAWキッズ(7,200円)
イームズチェアは大人のものだけではありません。お子様用のキッズサイズのイームズチェアも多くあるのが特徴です。おすすめなのが、肘掛けのついているDAWのキッズ用イームズチェア。
DAWはDSシリーズよりゆったりと座れるので、お子様の体をすっぽりと包み込むような座り心地の良さを実現。中でも、座面が布タイプのDAWなら柔らかく、長時間座ってもお尻が痛くなる心配がありません。
イームズ-DSWキッズ(4,865円)
ゆったりと座れるDAWに対して、DSWは肘掛けがないため、勉強用の椅子としておすすめです。樹脂タイプのDSWもいいですが、長時間勉強に集中させたいならこちらも布製がおすすめ。
樹脂製のDSWはご飯や飲み物をこぼしてもキレイに拭き取れるため、勉強用としてではなく、ダイニング用として使うのがいいでしょう。椅子の汚れを心配することなく、食事の時間を楽しめます。
イームズ-プライウッドチェアDCW(26,000円)
本来ダイニングチェアとして作られた木の滑らかなフォルムが美しいプライウッドチェアは、お子様用のデスクチェアとしてもおすすめです。プライウッドとは、成型合板のこと。大量生産を目的として誕生したのです。
とはいっても、座り心地は抜群。座面と背もたれが分かれている分、間のラバーアジャスターがクッション性を果たし、長時間座っても疲れにくい仕上がりに。可愛らしい木のフォルムはお子様に喜ばれること間違いなし。
オフィスにおすすめのイームズチェア
イームズ-アルミナムグループチェア (9,800円)
オフィスチェアとして使うには、イームズシェルチェアは少しおしゃれすぎるかも…という人には、キャスター式のこれまでとは異なるイームズチェアをおすすめします。実は、こちらもイームズチェアの一つ。
オフィスチェアとして製作され、お尻から背中までのラインにぴったりとフィットするフォルム、レザー生地による座り心地の良さが魅力的。ロッキング機能も付いているので、リラックスタイムを過ごすこともできます。
イームズ-ソフトパッドグループチェア(14,800円)
ソフトパッドグループチェアは、アルミナムグループチェアのフォルムはそのままに、座面、背もたれにソフトクッションを追加したチェアです。少々お値段は張るものの、座り心地は抜群。
美しい曲線のフォルムと、レッグのキャスター部分もアルミニウムでスタイリッシュに覆うなど細部までこだわったデザインが人気のポイント。今なお世界中に愛されている定番オフィスチェアです。
イームズ-デザイナーズ ラウンジチェア(11,019円)
イームズのラウンジチェアとシェルチェアを融合させたこちらのチェア。ラウンジチェアのウッドフレームと革の高級感、シェルチェアのシンプルながら美しいフォルムとエッフェルベースの脚を組み合わせた作品です。
ダイニングやリラックスシーンにも使えるこちらのチェアですが、せっかくの高級感とシンプルなデザインは、おしゃれなオフィスにこそ映えます。ウッドフレームと木製の脚が空間に温かみをプラスしてくれます。
イームズ-エグゼクティブチェア(564,000円)
値段は気にせず、座り心地を追求した本物のチェアをオフィスに置きたい、という人にぜひおすすめしたいのが、イームズエグゼクティブチェア。1959年にNYの先進的なオフィスのために作成されたチェアです。
座面のクッションは約11cm、背もたれのクッションは約8cmで、一度座ればその包み込まれるような柔らかな心地の虜になること間違いなし。上質なオフィスタイムを提供し、パフォーマンスも向上するでしょう。
まとめ
いかがでしたか?イームズチェアと一口に言っても、シェルの形、ファブリック、脚の形などさまざまなタイプがあります。用途や空間に合わせたデザインを選ぶもよし、好きな形や色で選ぶもよし。価格が一脚6,000円程度から購入できるのも魅力的です。お好みの一脚を見つけて、インテリアをもっと楽しんでくださいね。