調理をする際にあると便利なのが片手鍋。持ち手が長いので握りやすく、炒めものや煮物、汁物などさまざまな調理を優れた安定感で進められるため、ひとつあると重宝します。ここでは、片手鍋の特徴や種類、選び方などを詳しくご紹介します。一人暮らしや主婦など片手鍋の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
片手鍋の特徴
片手で持って調理がしやすい
鍋は持ち手が両サイドにある両手鍋と、1本の長い持ち手がある片手鍋があります。それぞれに特徴がありますが、片手鍋は片手で持ちやすい形状が特徴。長い持ち手が付いているため、握りやすく、しっかりと安定させて調理が可能です。ビギナーから上級者まで、幅広い人に選ばれています。
煮物や揚げ物などさまざまな調理に役立つ
片手鍋はサイズや材質がさまざまです。熱伝導率がよいアルミ製ならお湯が早く沸くので、野菜を茹でるのに最適ですよ。保温性が高いステンレス製なら、ゆっくり素材に熱が伝わるため、煮物におすすめ。さらに揚げ物や炒めものなどにも使えるので、毎日のおかず作りにあると便利な調理器具です。
片手鍋の種類
スタンダード
ほどよい大きさで幅広い調理に活躍
片手鍋は大きく分けるとスタンダード、ミルクパン、ソースパンの3つに分けられます。スタンダードは直径20cmほどのサイズが主流の片手鍋です。昔ながらの持ち手が木製、鍋がアルミ製の片手鍋である雪平鍋もこの種類に入ります。
スタンダードは小さ過ぎず、大きすぎずほどよい大きさが特徴。家族分の味噌汁やスープなどの汁物のほか煮物や炒めもの、さらにレトルトの温めなどさまざまな調理で使える万能片手鍋です。毎日異なる調理を家族のために行う主婦には、便利に活用できるでしょう。
ミルクパン
注ぎ口が付いているため汁物に役立つ
スタンダードな片手鍋よりも小さい、直径16cmほどのものが主流のミルクパン。注ぎ口が付いているのが特徴です。名前通り、ミルクを温めて、マグカップに注ぎ入れやすくなっています。ホットミルクやココアなど寒い季節に活躍しますよ。
ミルクパンは、飲み物を温めるだけでなく、少量の野菜を茹でたりゆで卵を作ったりと便利に活用できます。お弁当に入れるおかず作りには大きな鍋で作るよりもミルクパンを使った方が使いやすいでしょう。収納場所も少なくて済むので、狭いキッチンに取り入れやすい片手鍋です。
ソースパン
少量の料理作りにおすすめ
直径18cmほどで、スタンダードよりも小さいサイズなのがソースパン。本来は、ソースを作るために活用する片手鍋です。作ったソースは、レードルで注ぐことを想定しているために、ソースパンには注ぎ口がありません。
ソースパンは、ソースを作るのはもちろん、ジャム作りや、少量の離乳食作りにも活躍します。注ぎ口がないので、蓋がぴったりと閉められるのが特徴です。蒸気を逃さずに煮込み料理をしたい場合にも、ソースパンが重宝します。
片手鍋の選び方
サイズで選ぶ
1人暮らしなら直径14から16cmがおすすめ
片手鍋は家族の人数に合わせて選ぶと、使いやすさを感じるでしょう。単身赴任や、独身の一人暮らしの場合、一度に作る料理は少量になります。そんな環境には、直径14cmから16cmの片手鍋が重宝しますよ。一人分みそ汁や、インスタントラーメン用のお湯を沸かすなど料理をする、しないに関わらずひとつは欲しい片手鍋です。
2人以上の家庭なら直径18㎝以上あると便利
夫婦やカップル、複数の家族のいる家庭には、直径18cm以上の片手鍋があると何かと役立ちます。カレーや煮物なら、2人分余裕を持って作れるので、さまざまな料理作りに活躍しますよ。1人前のラーメンやうどんにも丁度よく、昼や夜食にも最適。料理を作ったら保存をしないで食べきる家庭には出番が多い使いやすいサイズです。
材質で選ぶ
スープなどの汁物には アルミ製が最適
片手鍋は、使われている素材がさまざまで、特徴も異なります。アルミ製の片手鍋は、熱伝導性に優れているのが特徴的。お湯が沸くのが早く、野菜を茹でたり、お茶やコーヒーをいれたりする際にも重宝します。忙しい朝の朝食づくりにあると、助かる頼もしい片手鍋です。リーズナブルな価格帯から販売されているため、なるべくお金をかけずに片手鍋を買いたいと考えている人にもおすすめですよ。
シチュー作りならフッ素加工された片手鍋がおすすめ
アルミニウムにフッ素コーティングを施した、片手鍋も販売されています。フッ素加工仕様の片手鍋はこびりつき、焦げ付きを防げるため、ソースやシチュー、カレーといった、焦げ付きやすい料理作りでも失敗防止に役立ちますよ。アルミニウムの熱伝導性の良さも得られるため、火の通りの良さもポイント。煮物や炒めものにも使えるため、料理ビギナーの人に優しい調理器具です。
揚げ物ならホーロー製が使いやすい
見た目のかわいさで、女性に人気のホーロー製片手鍋。デザイン性だけでなく、臭い移りがしにくかったり、蓄熱性が高かったりと調理する上でのメリットもたくさんあります。揚げ物で使うと、素材を入れても油の温度が下がりにくいため、てんぷらや唐揚げなどをカラッと揚げることができますよ。調理後のお手入れも簡単で、油のにおいも付きにくいため他の料理を作る際もにおいを引きずらずに使用可能です。
煮込み料理ならステンレス製が相性抜群
スタイリッシュで美しい見た目の、ステンレス製の片手鍋。保温性に優れている素材なので、煮込み料理に使うと、ゆっくりと味が染み込んでいき、美味しく仕上がりますよ。ステンレスの熱伝導性は良くありませんが、アルミニウムを挟んで熱伝導性を補っている鍋も多く販売されています。ムラなく熱を伝えて、保温性も保てる使いやすい鍋を探しているなら、アルミニウムを挟んだ多層構造のステンレス鍋を選ぶと満足感が得られるでしょう。
機能性で選ぶ
ふた付きなら料理の保存にも役立つ
片手鍋は、ユーザーが使いやすい特徴を持っているものが多く販売されています。料理を作った後に、食べる時まで鍋で保管するなら、蓋付きの片手鍋を選ぶとホコリなどが入らず安心です。片手鍋を買った後に蓋を別で購入しようとすると、ぴったりのものを見つけるのが難しいことも。お湯を沸かすだけで料理は浸からないという人は不要ですが、料理を作る人なら、蓋付きの片手鍋を選んでおくと何かと役立つでしょう。
取っ手が取れるタイプなら冷蔵庫に入れやすい
煮物やカレーなどを作った後に、食べきれずに保存することも時にはあるでしょう。取っ手が取れるタイプの片手鍋なら、タッパーに移し替えなくても取っ手を外して冷蔵庫にそのまま保管することが可能です。片手鍋を収納する際も、持ち手が飛び出ていて棚に収納しにくいですが、取っ手が外れれば省スペースでスッキリ収納が可能になります。
IHコンロで使用するならIH対応しているか確認を
家庭によって、ガス火、IHなど熱源は異なります。IHコンロでは、ガス火のみ対応の片手鍋は使えません。また、IHコンロによっては、アルミ製の片手鍋も使えないものがあるため、購入前にしっかりと確認しましょう。対応しているものにはIH対応などと記載がされています。サイズに関しても小さすぎると加熱されない場合があるので、コンロの説明書などを確認して買うようにすると、失敗せずに使えますよ。
片手鍋のおすすめブランド・メーカー
ティファール
取っ手が取れて収納に便利
フランス生まれの調理器具、家電メーカーです。取っ手が取れる片手鍋が、日本でも人気がありますよ。見た目のスタイリッシュさと、耐久性の高さで、長く愛用できる品質の高い片手鍋が種類豊富に販売されています。
宮崎製作所
熱伝導に優れたステンレス製の片手鍋
新潟県燕市で生まれた調理道具メーカー。コンセプトの異なる多くのブランドの片手鍋を販売しています。使いやすさと、デザイン性に優れているので、頻繁に片手鍋を活用する料理好きに満足感を与えてくれるでしょう。
パール金属
手頃な値段で使い勝手の良い高コスパ
キャンプ用品や調理器具など幅広いジャンルの便利商品を販売しています。ガラス蓋付きや、日本産など安心で機能性に優れている片手鍋がリーズナブルな価格帯から買えるため、なるべく値段を抑えて良いものを手に入れたい人に人気です。
和平フレイズ
使い勝手の良さとセンスの良い機能美
調理用品やインテリア雑貨などを企画、販売しているメーカー。シンプルなものからほかにはないデザインの個性的な片手鍋もラインナップしています。材質もアルミやホーロー、ステンレスなど豊富で、ニーズに合わせた片手鍋選びができますよ。
おすすめ&人気の片手鍋ランキング
アルミ製でおすすめの片手鍋
リビングート-片手鍋 ほろみ 雪平鍋 18cm(688円)
ひとつあるといろいろな調理に便利
昔ながらの雪平鍋です。使い勝手が良い片手鍋が700円以下で購入できるリーズナブルな価格帯が魅力的です。一人暮らしでとりあえず鍋を用意したい人におすすめの片手鍋。
鍋の両サイドには注ぎ口を搭載。右利きはもちろん左利きでも使いやすくなっています。持ち手は木製なので、熱が伝わりにくく、調理のしやすさとやけど防止にも役立ちますよ。汁物や煮物などさまざまな調理に使えるお役立ち片手鍋です。
KIPROSTAR-業務用アルミ片手鍋(蓋付) 浅型 18cm(1,695円)
プロも納得の使いやすさ
浅型の鍋なので、ソース作りやスープの温めに重宝します。厚底設計のため、熱伝導率に優れているため、短時間での調理や温めが可能。忙しい主婦の朝食作りにもおすすめです。
持ち手と本体の繋ぎ目は丈夫なかしめで固定しています。ぐらつきがなく、長く愛用できますよ。アルミの質感とスタイリッシュなフォルムがかっこいいと人気なので、見た目にもこだわりたい人にも満足できる片手鍋です。
フッ素加工でおすすめの片手鍋
和平フレイズ- ソースパン 16cm(5,694円)
見せる収納でインテリアとしても魅力的
キッチンにあるだけで明るい雰囲気にしてくれるデザイン性に優れた見た目に可愛らしい片手鍋です。素敵なキッチンウェアを揃えたい新生活を送る女性におすすめ。料理を作りたくなる鍋です。
鍋の外側は、ホーロー加工が施されており、汚れを落としやすいのが特徴。内側にはセラミック粒子を配合し、耐摩耗性に優れたシルクウェアを使用しています。耐摩耗試験には200万回クリアしているので、炒めものや焼き物にも安心です。
パール金属-ニューチャコ片手鍋 18cm(2,233円)
使用中のストレスを軽減して調理を楽しめる
ガラス蓋付きのフッ素加工片手鍋です。透明なガラス蓋なので、蒸したり煮込んだりする時にも中の様子が分かりやすくなっています。調理のしやすい鍋を探している人におすすめです。
蓋の持ち手は四角くなっています。そのため、蓋を置いた時に転がるのを防ぎ、怪我や破損防止にも役立ちますよ。IHに対応しているため、熱源を気にせずに使用可能。引っ越し先が今までと異なる熱源でも使えて便利です。
マイヤー-サーキュロン ウルティマム 片手鍋 16cm(5,805円)
持ち手は熱が伝わりにくく扱いやすい
サーキュロン ウルティマシリーズの片手鍋。鍋と持ち手、蓋のつまみが統一感のある落ち着いたブラックがハイセンスです。持っているだけで満足感が高く、料理好きの男性におすすめ。
鍋の内側には、独自開発された凹凸加工を搭載。さらに3層プレミアムフッ素樹脂をコーティングしています。凹凸加工により平面に比べてフッ素加工面が多くなり、こびりつきにくいメリットを得られますよ。
日本製でおすすめの片手鍋
宮崎製作所-ジオ・プロダクト 片手鍋 20cm(7,700円)
熱ムラがなく、料理がおいしく仕上がる
宮崎製作所の数あるブランドのなかでも人気のジオ・プロダクト。食育を考えたクッキングウェアブランドの片手鍋です。金型製作から出荷までを社内一貫生産で行っているので、日本製にこだわる人におすすめです。
アルミをステンレスで覆った全面7層構造を採用。熱しやすく冷めにくい、優れた鍋が実現しました。ふたと本体の間には水蒸気の膜ができ、密閉性が高まるので、無水調理も可能。素材のうまみと栄養を余すことなく利用した料理が作れます。
ヨシカワ-シーズ・クッキング片手鍋 20cm(4,730円)
おしゃれで使い勝手の良い片手鍋
素材にはステンレスを使用しています。スタイリッシュな素材感とフォルムが魅力的。キッチンに置いたままにしておいても、おしゃれな雰囲気ですね。調理道具のデザインにこだわりたい人におすすめです。
蓋のつまみと、鍋の持ち手には、フェノール樹脂を使用。さらにワイヤーハンドルを採用しているので、熱が伝わりにくくなっています。ミトンがなくても調理中のやけどを防いで、調理をスムーズに進められますよ。
野田琺瑯-クルール ソースパン 14cm(3,465円)
手に馴染む桜の木を使った持ち手が使いやすい
琺瑯製品を製造している野田琺瑯。すべての工程を自社で一貫生産しています。部品まですべてが日本製なので、安心感に優れていますよ。キッチン用品は産地にこだわりたい、という人におすすめです。
表面はガラスで出来ているため、雑菌の繁殖を抑えます。また、臭い移りしにくい琺瑯の特性を活かして、においの強い食材を使っての料理にも重宝しますよ。さらに汚れや傷が付きにくいので、お手入れも簡単です。
アカオアルミ-テーパー鍋 15cm(2,204円)
料理好きに好まれるシンプルデザイン
アカオアルミの片手鍋は、底よりも上部の方が広がっているのが特徴的なテーパー鍋。主にソース作りに使われ、プロの料理人にも支持されています。硬貨アルミを使用しているため、優れた強化が実現しました。
お手入れもしやすく使いやすいと、評判の鍋です。15cmと小さなサイズなので、1人暮らしにおすすめ。ミルクを温めたり、ラーメンやスープ作りにと重宝します。収納時に邪魔にならないのも嬉しいですね。
ステンレス製でおすすめの片手鍋
ティファール-コンフォートマックス IHステンレス ソースパン 18cm(2,873円)
10年保証が品質に自信がある証拠
底面に耐久性に優れたステンレスでアルミニウムを挟んだ、3層底面を採用しています。パワーのあるIHでの利用も可能。熱による変形を防ぐので、長く愛用したい人におすすめの片手鍋ですよ。
持ち手はソフトタッチのコンフォートハンドルを採用。人間工学に基づいているので、調理のしやすさが人気です。セットのふたはガラス製。調理中に開けなくても、中の様子が見えるので、料理の仕上がりにも差が出ます。
ビタクラフト-オレゴン 片手鍋 18cm(7,018円)
さまざまな調理法で使える便利鍋
ミラー仕上げのオールステンレス製ならではの輝きが、美しくスタイリッシュです。キッチンにあるだけで、空間をおしゃれな印象にしてくれますよ。機能美にこだわりたい人におすすめです。
本体にはアルミニウムをステンレスで挟んだ、全面5層構造を採用。底だけでなく側面にも熱が効率よく伝わるため、熱しやすく冷めにくい鍋が実現しました。蓋は、本体と密着する設計なので、無水調理にも活躍します。
アイリスオーヤマ-ステンレス片手鍋 18cm(3,180円)
鍋の内側にはメモリ付きで調理に便利
アイリスオーヤマから発売されているミラー仕上げが魅力的なステンレス片手鍋です。蓋にはステンレスとガラスを使用。デザイン性に優れているだけでなく、調理中に中の様子が見えるので、機能性も高くなっています。
鍋底は熱電導率に優れたアルミニウムと、保温性の良いステンレスの3層構造を採用。一般的な鍋と比べてそこの厚さは5mm以上と分厚く、調理中の熱ムラを軽減しました。調理がしやすく、美味しい料理作りに活躍しますよ。
まとめ
調理方法に適した片手鍋がおすすめ
ニーズに応えるほど種類が豊富な片手鍋。煮物や揚げ物、炒めものなど個々に作るメニューは異なります。片手鍋で作る料理は何が多いのかを想定してから片手鍋を選ぶと調理がしやすく、仕上がりも満足のいくものに近づけるでしょう。ぜひ、使いやすい片手鍋で、料理の腕をあげてください。