大きな画面で映画やゲームを楽しみたいという人も多いですよね。映画やゲームの臨場感を自宅で体験できるため、シアタールームには欠かせません。またリビングでも映像を楽しみたい時にだけ設置できるコンパクトなものなどもあるため、多くの人がリラックスタイムに活用できます。ここでは、家庭用プロジェクターの特徴や種類、人気の商品などを詳しくご紹介します。これから家庭用のプロジェクターを手に入れたいと検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
家庭用プロジェクターの特徴
家庭で映画やゲームを大画面で楽しめる
プロジェクターは、スクリーンや白い壁に映像を映し出します。プロジェクターサイズはさまざまですが、テレビとは異なり、コンパクトサイズの本体から大きな映像を写すことができるため、場所をとらず使用しない時には収納できるものも多いのが特徴です。
ビジネス用に比べ画面の明るさより画質が重視されている
プロジェクターには、家庭用とビジネス用と種類が大きく分かれています。ビジネス用は、明るい会議室などで資料を映し出しプレゼンなどをスムーズにおこなうため用いるため、明るさ、操作性やコンパクト性が重視されます。一方家庭用は、暗くした部屋で映画やゲームなどをストレスなく見るため、明るさよりも画像の良さが優先されます。
プロジェクターの選び方
高画質タイプを選ぶ
コントラスト比が高いほど画像が鮮明になる
家庭用プロジェクターで確認しておきたいポイントのひとつが、コントラスト比です。コントラスト比とは明るさと暗さの差を示した数値です。例えば、10000:1のコントラスト比なら、最も暗い所を1とした時、最も明るい所はその10000倍となることを意味します。コントラスト比の値が大きければメリハリある画像を楽しめます。
解像度はフルHD(1920×1080)以上がおすすめ
画質の繊細さは解像度によって左右されます。デジタル画像は小さなドットの集まりでできており、そのドットの数が多ければより滑らかな画像となるのです。解像度の数値は、横のドット数×縦のドット数で表しています。ハイビジョンなら1440×1080、フルHD1920×1080、4Kなら3840×2160などとなります。
画面の明るさを選ぶ
お部屋を暗くしての視聴がメインなら1000〜2000ルーメンで十分
プロジェクターを選ぶ時には、使用する環境に合わせて、輝度(ルーメン)もしっかりチェックしましょう。輝度(ルーメン)とは投写される画像の明るさを示す数値。数字が大きければ明るさも増えることになります。部屋を暗くして映像を観る環境であれば、過剰なルーメンの高さは必要ありません。1000~2000ルーメン程度の商品を選んでも映像を楽しめます。
日中も使用するなら3000ルーメン以上
光が漏れる部屋ならば3000ルーメン、日中の明るいリビングなら3000ルーメン以上のプロジェクターでくっきりとした映像を観ることができます。ホームプロジェクターは、1000~2000ルーメンのものが多いので、明るい部屋に適したプロジェクターを探しているなら、ルーメン数をしっかりチェックしておきましょう。
どこに設置するかを考える
スクリーンのサイズが大きいほど投影距離は長くなる
一般的に大きなスクリーンに映像を映し出す場合、スクリーンとプロジェクターの距離は長くなります。大きなスクリーンで映画やゲームを楽しみたいからと言っても、プロジェクターの距離が確保できなければピントがぼけてしまい満足の映像を投影できません。プロジェクターの推奨投影距離を確認し、確保できるかどうかを事前に調べておきましょう。
設置できるスペースが限られている場合は短焦点プロジェクターがおすすめ
スクリーンの大きさにもよりますが、一般的にはスクリーンとプロジェクターの距離は2m欲しいところ。ワンルームで、どうしてもプロジェクターとスクリーンとの距離を確保できないという人もいますよね。そんな短い距離しか確保できない場合でも使用できるのが、短焦点プロジェクターです。プロジェクターとスクリーンの距離が、1mより短くても投影できる商品もあるので、自分の部屋で投影したいという人も、諦めずに映像を楽しめますよ。
何に接続するか入力端子を確認する
Blu-ray・DVDレコーダーやゲーム機に多く採用されているHDMI端子
プロジェクターは商品によって接続できる機器が異なります。映画を観るために接続することが多いDVDやBlu-rayレコーダーの多くが、HDMI端子で接続することになります。HDMI端子は現在主流の規格なので、多くのプロジェクターに搭載されていますが、ない場合もあります。家庭用プロジェクターを購入する際は、HDMI端子のあるプロジェクターを選ぶといいでしょう。
パソコンに繋ぐ可能性もあるならVGA端子もチェック
パソコンと接続する場合、種類によってはHDMI端子がなく、以前からあるVGA端子が搭載されているものもあります。VGA端子はアナログ式の映像出力端子で、デジタル式のHDMI端子よりも現在はマイナーな存在になってきている端子です。プロジェクターに接続する機器が、どの端子対応なのかを確認してからプロジェクターを選ぶようにしましょう。
サイズを考えて選ぶ
軽量で小型のモバイルプロジェクター
プロジェクターの本体は、種類によって性能の違いのほか、重量やサイズも大きく異なります。場所がなく設置場所を固定できない場合や、さまざまな場所で使用したい場合には、持ち運びに便利な小型のモバイルプロジェクターがおすすめ。小さくても機能性の高い商品も発売されています。持ち運ぶ場合は、専用ケースの付いているものも便利です。
形状によっては天井にも投影が可能
多くのプロジェクターは、壁やスクリーンに投影するものが多いですが、なかにはレンズの角度を調整できるタイプもあります。投影したい場所に合わせて角度調整することでスクリーンだけでなく、天井にも投影できるので、寝転びながらの映画鑑賞や部屋をプラネタリウムにすることもできますよ。天井が白く平面であれば、スクリーンとして活用できます。
プロジェクターのおすすめブランド・メーカー
エプソン
ホーム向けビジネス向けなどニーズに合う商品を扱う日本のメーカー
個人向け、企業向けのプリンターやパソコンなどの情報関連機器のほか、半導体や水晶振動子などの製造などをおこなっている日本のメーカーです。主要商品はインクジェットプリンターですが、プロジェクターも豊富な種類から個々に適した商品を選べます。
JVCケンウッド
映像機器、音響機器の専門知識を兼ね揃えるメーカー
株式会社JVCケンウッドのプロダクトブランドである、JVCでプロジェクターを取り扱っています。プロジェクターには、同じプロダクトブランドであるビクターの高性能液晶素子D-ILAが使用された高品質な商品がラインナップ。
BenQ(ベンキュー)
ヒューマンテクノロジーとソリューションを提供する台湾の企業
台湾を拠点とする電気機器メーカー。プロジェクターに力を入れており、家庭用、ビジネス用、教室向けや会議室向けなど使用するシーンに合わせて選べます。リーズナブルな価格設定で、良い商品を手に入れられるコスパの良さで人気を集めています。
SONY(ソニー)
多種業務に参入するコングロマリット
ゲームのハードウェアや映像、音楽分野にも力を入れている世界的に有名な日本の企業です。プロジェクターは、ビジネス用のモバイルプロジェクターから、リアルな映像を投影する最新技術を駆使した4K対応モデルまで幅広いラインナップ。時代のニーズに合う商品が日々発売しています。
おすすめ&人気のプロジェクターランキング
映画におすすめのプロジェクター
エプソン-dreamioスタンダードモデル(59,800円)
スピーカー内蔵型で、本体のみで音声再生までできる
エプソンのこちらのプロジェクターは、3300ルーメンの輝度。わざわざ部屋を暗くせず、明るい部屋でも細部まで立体的な映像を楽しめます。正面の距離が足りない場合でも安心の、ピタッと補正機能を搭載。斜めの位置に設置しても、台形歪みをスライド操作で簡単に補正します。限られたスペースで使用する場合にもおすすめです。
80型のワイドスクリーンに映す場合、最短投写距離が約2.3mと短距離で可能。そのため、6畳ほどの部屋でも80~100型の大画面でのゲームや映画を楽しめます。排気ファンが前に付いているので、棚の設置が可能など使いやすさにつながる細かな配慮もされています。
ExquizOn-フルHDプロジェクター(27,000円)
360度画像反転機能付きで卓上設置のほか天井吊り下げ設置も可能
メタル感のある本体がおしゃれなこちらのプロジェクター。1280×768のネイティブ解像度ですが、フルHDにも対応しており、高画質な投写を楽しめます。画面に歪みがある場合は、スライドだけで歪み補正が簡単におこなえます。
低騒音の冷却システムを搭載。使用中に本体が熱くなっても騒音が少なくスピーディーに冷却します。スピーカーが内蔵されているので、投写しながら音も同時に流せます。外部スピーカーと接続しての使用もできるため、音質にこだわる人にもおすすめです。
LGエレクトロニクス-シネビームポータブルプロジェクター(59,454円)
フルHD対応のコンパクトサイズプロジェクター
バッテリー内蔵型のこちらのプロジェクターは、最大で2.5時間の再生ができます。電源のない部屋や、キャンプ場など好きな場所で、最大100インチの大画面の映画や写真を複数人で共有できます。サイズは約縦170mm、横180mm、重量約1kgとコンパクト。持ち運びにも困りません。
入力端子はHDMI、USBなど豊富に搭載しているため、さまざまなデバイスとの有線接続が可能。MiracastとBluetoothのワイヤレスにも対応。ケーブル接続なしで、モバイルデバイスとオーディオデバイスを接続できます。
Viewsonic-4KUHDホームシアタープロジェクター(168,188円)
10億7,000万色の色再現性により鮮明で自然な色彩を楽しめる
こちらのプロジェクターは、フルHDと比べ4倍の明瞭さを誇る830万画素の4K Ultra HD。細かい投写で映画の臨場感が増します。RGBRGBホイールにより、色再現性を高めました。彩度が増したことでグラデーションがスムーズになり、まるで映画館のような色彩を実現。
HDMI端子は2個。その中のひとつはHDCP2.2対応のため、4k放送などを楽しめます。さらにUSB電源出力端子も搭載。HDMIワイヤレスドングルなどでワイヤレスストリーミングもできます。省エネルギー性にも優れており、オートパワーオフ機能搭載により消し忘れの心配もありません。
ゲームにおすすめのプロジェクター
BenQ-短焦点フルHDホームシアタープロジェクター(99,880円)
低入力ラグにより、スムーズなゲームを楽しめる
こちらのプロジェクターは、ゲームを楽しむために設計されたアイテム。ゲームをプレイする時に煩わしいラグを最低限に抑え、さまざまなゲームをスピーディーなレスポンスを可能にしました。ラグや不自然な動きで、ストレスを感じたくない人におすすめです。
100インチの大画面に投写する時でも1.5mの距離があれば投写可能な短焦点タイプ。狭い部屋でも、大画面のゲームプレイしたい人にも便利です。RGBRGBカラーホイールや正確なコントラスト比などにより、色を最適な状態で実現し、リアルな色彩を表現します。
エプソン-dreamioホームシアタープロジェクター(95,799円 )
接続方法が豊富で多くのデバイスを大スクリーンで楽しめる
フルHDの高画質を投写できるこちらのプロジェクターは、3LCD方式を採用。さらにエプソン独自の液晶技術を駆使し、色再現性が高いのが特徴です。さらに、輝度は、3100ルーメンと高く明るい部屋でも鮮明な画像を楽しめます。
スクリーンとの距離約2.3mで100インチの大画面を映せます。狭い部屋で大画面のゲームをプレイしたい人におすすめです。HDMI接続対応なので、複雑な接続不要。1本のケーブルで簡単にゲームや映画鑑賞が可能です。さらに無線LANも内蔵されており、スマートフォンの写真を、ケーブル接続なしで手軽に見られるのも嬉しいですね。
ELEPHAS-プロジェクター(24,800円)
リーズナブルな価格ながら豊富なデバイスに対応するプロジェクター
丸みのあるフォルムで圧迫感のないこちらのプロジェクターは、3300ルーメンの高輝度。明るいリビングでの投写でも鮮明な画像を鑑賞できます。解像度は1920×1080のフルHD に対応しているため、繊細な画像を投写できます。
スクリーンサイズは33~180インチに対応。投写距離に応じてフレキシブルにサイズ調整ができます。ひとりで映画鑑賞から、大人数での大スクリーン上映まで、さまざまなシーンで活用できます。入力端子もHDMI、VGAほか豊富な方式に対応。さまざまなデバイスを利用できます。
JVCケンウッド-D-ILAプロジェクター(509,800円)
高性能液晶素子D-ILAの高画質プロジェクター
こちらのプロジェクターは、e-shift5テクノロジーを採用した高精細な4K映像を実現。最新のHDMI端子により、フルスペックの4K映像入力を可能にしました。さらに輝度は1800ルーメンのため、暗い部屋でなくても4K映像を楽しめます。
ネイティブコントラストが40000:1と高く、臨場感あふれる映像を投写します。プロジェクターは設置条件により画像が変化しますが、こちらのプロジェクターは、常に設置条件に合った映像に補正するオートキャリブレーション機能を搭載。いつでも高画質映像にこだわる人におすすめです。
小型でおすすめのプロジェクター
アドトロンテクノロジー-Qumi Q8(119,880円)
10秒のクイック起動で待ち時間を作らない
重量621gの軽量さと、縦190mm、横114mm、厚さ43mmのコンパクトさを兼ね揃えたこちらのプロジェクター。小さいながらもフルHDの解像度と1000ルーメンの輝度を誇ります。使用しない時は引き出しにしまえ、収納場所にも困りません。
Wi-Fi接続ができるため、ケーブルやドングルがなくてもさまざまなデバイスと接続できます。タテヨコ台形補正機能も搭載しているため、正面からの投写ができなくても四角形に補正でき、ストレスなく見やすくできます。さまざまな場所で無線接続が使えるプロジェクターを探しているなら、おすすめの商品です。
FunLogy-モバイルプロジェクター(39,800円)
ハイセンスで便利な機能も豊富に搭載
円柱型で一見プロジェクターと思えない個性的なデザインのこちらのプロジェクターは、上部が90度回転します。レンズ部分が動くことで、スクリーンや壁のほか、天井にも投写が可能になります。特許取得済みのデザインで、ほかにないおしゃれなデザインのプロジェクターを探している人にもおすすめ。
レンズは、一眼レフカメラと同様の回転フォーカスを搭載し、微調節を実現しました。接続は、Wi-Hi接続はもちろん、Wi-Hiのない環境でもミラーリングで無線接続できます。内臓のスピーカーは、ノイズの少ないHi-Fiスピーカー。立体的なステレオサウンドを楽しめます。
FUNAVO-小型プロジェクター(12,600円)
最新冷却ファンを搭載し寛ぎの時間を邪魔しない
シンプルでコンパクトデザインのこちらのプロジェクターは、重量948g。軽量で持ち運びに便利です。小さいながらも輝度は2000ルーメンと高く、HDにも対応しているため、明るい部屋で高解像画像を楽しめます。
入力端子は、VGAやHDMIのほか、USBなどマルチに対応。スマートフォンやタブレット、ゲーム機器などさまざまなデバイスから投写が可能です。さらにスピーカーも内蔵されており、本体ひとつで映画鑑賞を楽しめます。友達や家族と、画像や音楽を共有したい人にもおすすめです。
山善-キュリオムコンパクトLEDプロジェクター(11,990円)
約50000時間の長寿命LEDランプを使用
縦202mm、横152mm、高さ74mmのコンパクトな本体で、3,900ルーメンの輝度を誇ります。部屋を暗くせず昼間でも映像を楽しめます。投影サイズは32インチから120インチまで対応しています。
入力画素数は、1920×1080のフルHDに対応しています。繊細な画像を手ごろな値段で投写できるので、コスパの良いプロジェクターです。プロジェクターを試してみたいビギナーにも利用しやすい商品です。
4K対応でおすすめのプロジェクター
ソニー-4K HDRプロジェクター(398,000円)
立体的で精細な映像をリアルに表現
ソニー独自のネイティブ4Kパネルを使用したこちらのプロジェクター。劇場で使われる、デジタルシネマプロジェクターと同じ解像度を持つ4K SXRDを搭載しています。細かなディテールまで忠実に再現します。
4KブルーレイのHDR10方式や、放送でのHLD方式に対応しているので、劣化せずにクリアな映像を再現できます。輝度は1500ルーメン。カーテンでも完璧に遮光できないリビングでも、くっきり映像を鑑賞できます。
Acer-4K UHDプロジェクター(147,841円)
最大出力10Wの大迫力ハイパワースピーカー内蔵
幅35㎝のコンパクトな本体で4K対応のこちらのプロジェクターは、こだわりの映像を省スペースで楽しみたい人におすすめです。HDRに対応し、3500ルーメンの輝度により、鮮明な色合いを実現しました。
ブルーライトが気になる人に安心の、Bluelight Shieldを搭載。鑑賞中の目を保護します。さらにLumiSense機能は、コンテンツによって映像処理をおこなうことで、映画の字幕なども鮮明に投写します。
BenQ-ホームシネマプロジェクター(144,266円)
小さなフォルムで見ごたえあるライブスポーツ観戦が実現
こちらのプロジェクターは、4K光学レンズにより、鮮明な4K UHD画像を鑑賞できます。特にスポーツ観戦では、サッカーモード、スポーツモードなど、ゲームに合わせたサウンドや色彩を選べるので、スポーツ観戦に特におすすめです。
使用されている新型4Kカラーホイールにより、映像のぼやけをなくし、正確な色を引き出します。オーディオは、低音から高音域までノイズのない迫力サウンドを生み出す広い周波数にアップグレード。今まで以上に臨場感を高めました。
まとめ
用途や環境に合うプロジェクターがおすすめ
プロジェクターは、使用する場所や環境は人によってそれぞれです。性能がいくら良くても、使用する環境に適していないと最適な投写ができなくなります。どのようなシーンで使うかをよく確認し、環境に合わせたプロジェクター選びをしてくださいね。性能を十分に発揮させれば、きっと満足度の高い寛ぎのひと時を手に入れられますよ。