通勤や通学にプライベートと、日常の生活に欠かせない靴。身だしなみを整えるうえでも、重要な要素の1つです。第一印象を決めるポイントでもある足元は、会った相手からチェックされることも少なくありません。靴に気を遣うことはコーディネートの常識であり、ビジネスシーンにおいては、常識的なマナーの1つと言えます。とは言え靴は歩くたびに曲がり、非常にダメージが蓄積しやすいアイテムです。1日のダメージを回復しないまま保管すれば、寿命や美しい外見は保てないでしょう。深いシワで靴の美しさが損なわれていたり、内部の臭いが気になったりはしていませんか。そんなときはシューキーパーが役立ちます。シューキーパーは靴の形を維持、または修正し、素材によっては除菌消臭もできる便利なアイテムです。今回は靴の相棒とも言えるシューキーパーを、深く掘り下げて解説します。是非、セレクトの参考にして下さい。
シューキーパーの特徴
靴の形状を維持して寿命を延ばす
靴は歩くたび、足に合わせて曲がります。それは蓄積するとクセやシワのような目に見えるダメージになり、靴の寿命をどんどん短くするのです。シューキーパーの見た目は靴の型そのもので、内部からテンションを掛けることで形状を維持、または補正することができます。靴が取り返しのつかない状態に陥る前に使えば、シワやクセ、臭いやカビのダメージを軽減でき、靴の寿命を延ばせるのです。
革靴だけでなくスニーカーにも使える
シューキーパーは革靴だけでなく、スニーカーにも使えます。今日ではスポーツ用品を扱うメーカーがシューキーパーを製造することもあり、靴に合わせてフォルムを選ぶといいでしょう。シワが入りやすい素材はスニーカーやスパイクにも常識的に使われるため、シューキーパーは非常に有効です。また、スポーツシーンで用いられる靴はダメージが多く、汗で内部が汚れます。シューケアは重要と言えるでしょう。
靴内部の除湿に加え脱臭や殺菌ができる製品も
日中に履きっぱなしの靴は、人体から出る汗や雨などで内部に湿気がこもります。カビや臭いの原因となり、場合によってはユーザーが水虫になることもあるでしょう。シューキーパーの中には高い吸湿性を持つ素材を採用した製品があり、靴内部の除湿に高い効果を発揮します。加えてアロマティック効果や殺菌効果がある素材のシューキーパーを選べば、臭いや雑菌の繁殖を防げるのです。
シューキーパーの種類・使い方
ネジ式
微調整しやすく繊細な靴の生地に使える
ネジ式はタイプが分かれており、通常のシューキーパーとフィッターが主流です。使い方は基本的に同じで、ネジを緩めてから靴に差し込みます。その後に好みでテンションを微調整し、中央のネジを締めてボディを固定するのが一連の流れです。
通常のネジ式シューキーパーは靴の形状維持におすすめです。余計なテンションが一切かからないため、ソフトな素材や製法、高級な靴などにもピッタリでしょう。一方でフィッターはジャッキのような構造になっています。内部から靴を伸ばすことができて、サイズの微調整などに最適です。足と靴がマッチしなければ、痛みや靴擦れなどの原因になります。そういった悩みがあるなら、フィッタータイプが非常に有効です。
全バネ式
安いが簡易的でテンションが均一にかかりにくい
全バネ式はボディがバネで作られており、簡易的な形をしています。入れ方は最初に甲部を挿入。次にバネを湾曲させて踵部をセットする、非常に簡単な手順です。出し方は逆に、バネを曲げて踵部を外してから、甲部を外に出します。
全バネ式の大きな特徴でありメリットは、往々にして値段が安くフリーサイズが主流ということでしょう。100円から購入できる価格帯や、微調整を必要としない使い勝手は他のタイプにない手軽さです。一方で簡易的であるためにテンションが均一ではなく、靴の形などを維持することには向きません。そのため、長期使用のシューキーパーとしては適さず、出先などでの一時的な代用品としておすすめです。
ヒンジ式
テンション調整が苦手で専用タイプが多い
ヒンジ式は甲部と踵部の繋ぎに、ヒンジを採用したシューキーパーを指します。ヒンジが折れ曲がるだけであり、テンションの調整には期待が持てません。しかし、靴やメーカー、製造ラインに対して専用のシューキーパーが主流で、セレクトを間違えなければ形状維持や内部のケアには非常に有効です。汎用性のあるヒンジ式の中には、同時にネジ式を採用した製品もあります。
専用タイプが多いヒンジ式は、靴の形にマッチした製品がほとんどです。そのため、相対的に見て靴に入れやすく、無茶な入れ方にもなりません。しかし、靴にもシューキーパーにも個体差があるため、入れにくい場合があるでしょう。靴に対してシューキーパーの小指側を下にし、親指側に回転させながら差し込むと入りやすくなります。甲部さえ入ってしまえば、ライナーとの間に余裕があるので、靴を傷つけずに踵部を押し込めます。
チューブ式
全体に安定したテンションがかかり型崩れに強い
チューブ式のシューキーパーは、チューブ内のスプリングを利用して靴にテンションをかけます。使い方は至って簡単で、ネジ式のように微調整は必要ありません。まず甲部を差し込んでから踵部を入れてやれば、勝手に均一なテンションが靴にかかります。そのため、深いシワの修正や防止には、最も適したタイプなのです。
チューブ式にはシングルタイプとダブルタイプがあり、使い方は同じです。シングルタイプはチューブが1本でスリムなシューキーパーに使われることが多く、レディースのパンプス用やハイヒール用にも広く採用されています。汎用性は高いと言えるでしょう。メンズの幅広なシューキーパーに多いダブルタイプは、2本のチューブを利用した均一なテンションが魅力です。もちろん、レディースのシューキーパーにもダブルタイプはあります。最適なサイズと形状がマッチしたダブルタイプがあるなら、積極的に選ぶのがおすすめです。
シューキーパーの選び方
靴のサイズに合わせて選ぶ
きつくも緩くもない靴と同サイズのものを
シューキーパーは靴と同サイズで、きつくも緩くもない製品を選ぶのが理想でありおすすめです。サイズが小さければテンションがないため、形状維持ができません。また、大き過ぎれば靴に入らず、よしんば入っても、テンションのかかり過ぎは型崩れの原因になります。サイズの違いは型崩れを生み、シューキーパー本来の役割が発揮できないのです。
靴と同じサイズがなければ微調整できる少し小さめの製品を
シューキーパーはサイズの基準が曖昧であり、メーカーや製造ラインによってサイズレンジもマチマチです。0.5㎝刻みのハーフサイズがない製品もあれば、細かく分けられた製品もあります。靴と同サイズのシューキーパーが見つからないなら、サイズレンジが広めの少し小さいサイズがいいでしょう。サイズによる失敗のリスクが少なくなります。伸縮範囲が前後に2㎝ほど、つま先は2㎜から4㎜の幅で調整できる製品が少なからずあり、シューキーパーのサイズ調整には最適でしょう。それらで近しいサイズが見つかれば、非常におすすめです。少し小さなサイズも見つからない場合は、少しだけ大きいサイズのネジ式やチューブ式を選ぶのがおすすめです。
甲の高さと形を靴に合わせると大きなシワが防げる
靴の甲はダメージが如実に出る部分で、革靴などには深くて目立つシワが入ります。そのため、シューキーパーの甲は重要な部分で、サイズや形状が靴に合わないとシワを防止することができません。今日、靴のデザインは非常に複雑で、それに伴ってシューキーパー甲部の形状も多様化しています。汎用性を重視するのも大切ですが、靴とシューキーパーの形状を合わせることも重要です。また、甲の高さは、低いとテンションがかからず、高いと奥までシューキーパーが入りません。シワ防止や形状維持に影響する重要な要素なので、しっかりと計ってから選んで下さい。
使われている素材で選ぶ
木製は抗菌防臭力に優れており靴の保管に最適
木製のシューキーパーは木材や作業工程の違いで、長所や値段に少なからず違いが生じます。しかし、どの製品も吸湿性と抗菌防臭力に長けた、良質な木材を使用しているのが魅力です。シューキーパーの主流は木製と言っても差し支えなく、靴の長期保管に適した製品が数多くラインナップされています。
プラスチック製は安価で軽く携帯用としておすすめ
プラスチック製のシューキーパーは相対的に見てどれも安価で、木製よりも軽い特徴を持ちます。そのため、携帯用としては非常に便利で、旅や出張の際に役立つでしょう。一方で木製のように吸湿性はなく、抗菌防臭に優れた製品も少ないため内部のケアは苦手です。
シューキーパーのおすすめブランド・メーカー
リーガル
高品質で信頼性があり知名度と人気は抜群
リーガルは自社の靴だけでなく、多くのブランド靴をショップで取り扱う人気のメーカーです。各ブランド専門の店舗を運営しているため、シューキーパーにも専用タイプがラインナップされています。信頼性と知名度が非常に高く、汎用タイプもおすすめです。
コルドヌリ・アングレーズ
保管用シューキーパーの専用メーカーで靴への親和性が高い
老舗の靴用木型専業ブランドで、世界的に有名な靴ブランドのラスト(木型)を生産しています。そのノウハウはシューキーパーにも不断に使われており、高い汎用性や機能性、フォルムの美しさは超一流です。スタンダードな靴のフォルムに対して汎用性が高く、サイズレンジの広さも光っています。
スレイプニル
靴の形に対して汎用性が高い製品が揃う
スレイプニルは高級感のあるフォルムが特徴的なブランドです。米国や英国の他に、イタリアスタイルのフォルムも揃っています。スタンダードなフォルムが主流で、時代に左右されない普遍性は魅力でしょう。また、汎用性の高さも同じく魅力です。
コロンブス
シューケアに長けており内部メンテナンスにおすすめ
シューケア用品の総合ブランドであるコロンブス。シューキーパーも当然ながら、シューケアに対して非常におすすめです。材質に拘った本格的な木製から、抗菌力がある簡易的なバネ式まで、広い価格帯と素材から製品を選べます。
おすすめ&人気のシューキーパーランキング
メンズにおすすめのシューキーパー
リーガル-TY51シューツリー (6,264円)
レッドシダーを採用した防菌防臭効果が高い製品
リーガルのTY51シューツリーはレッドシダーを使用しています。レッドシダーは芳醇な香りを持つ木材で、高い消臭防菌力が魅力です。香りが少ないと感じる場合や表面の汚れが気になる場合は、サンドペーパーで少し削るといいでしょう。再び上質に香りだします。
サイズは3種類で、23.5㎝から24.5㎝はレディースの靴にもおすすめです。25㎝から26㎝用、26.5㎝から28㎝用は少しレンジがアバウトですが、幅に関してはスプレッダープレートで広がります。少し小さめを選ぶといいでしょう。チューブタイプで靴の形状維持に向いており、内部ケアも兼ねて常用するのがおすすめです。
スレイプニル-シューキーパー (6,480円)
均一にテンションをかけながらシューケアできる
素材はレッドシダーを利用しており、防臭と殺菌効果に高い期待が持てます。内部ケアを狙うには申し分ないでしょう。ヨーロピアンなロングノーズタイプで、時代に左右されない形状をしています。しっかりと管理しながら使えば、ロングランで使用できるでしょう。そのため、コストパフォーマンスは相当に魅力があります。
サイズは細かく分かれた6種類で、革靴に近しいサイズがあるでしょう。伸縮範囲に余裕があり、最長30㎝まで対応しているのも非常に嬉しいポイントです。甲高も6㎝から7㎝があり、甲幅はサイズごとに0.5㎝広がります。ダブルチューブでテンションがかかりやすいため、選びやすいシューキーパーと言えるでしょう。ロングノーズの革靴に使うシューキーパー選びに迷うなら、この製品を選ぶのがおすすめです。
スレイプニル-シューキーパー スタンダードモデル (3,672円)
90度の可動域はシューキーパーをセットしにくい靴におすすめ
このシューキーパーの魅力は3つあり、1つ目はレッドシダーを使いながら安価に仕上がっているところです。防菌防臭に期待ができ、複数所持もしやすいでしょう。2つ目は形がスタンダードで、チューブの可動範囲が90度あることです。可動範囲とフォルムを生かして革靴だけでなく、シューキーパーを入れにくいショートブーツなどのシューケアにも利用できます。
3つ目の魅力はサイズ幅で、Sサイズは24㎝から30㎝、Mサイズは26.5㎝から31.5㎝、Lサイズは27.5㎝から32㎝までの猶予があります。また、甲幅にも2㎝から2.5㎝の猶予があり、甲高5㎝の靴なら幅広く利用できるでしょう。シワ防止と内部ケア用として非常におすすめです。
コロンブス-HGレッドシダーシュートリー ネジ式 (8,100円)
型崩れ防止に最適で雨用靴のシューケアも託せる
ネジ式を採用したコロンブスの木製シューキーパーで、使われている木材はレッドシダーです。サイズは24㎝から26㎝が選びやすく、0.5㎝刻みになっています。他には27㎝と28㎝があり、メンズ革靴の主要サイズをカバーしたかたちです。
レッドシダーは防臭と殺菌の効果が高く、フェノリックスの効果で本体にも耐腐朽効果があります。また、ネジ式はテンションを細かく調整できる方式です。多少の湿気には動じない耐久力や、濡れた靴に対して適度なテンションをかけやすい点は、雨用の靴におすすめと言えます。シューキーパーは本来、靴を乾燥させた後に使うのが理想です。しかし、日本には梅雨などがあり、濡れていても使いたい場面はあるでしょう。そういったケースには非常に有効な製品です。
mog-木製シューキーパー レッドシダー(2,280円)
100%の天然シダーで靴内部のケアにおすすめ
このシューキーパーの魅力は100%レッドシダーを使用していながら、かなり安価なところです。レッドシダーは独特の甘い香りが靴の臭いを消し、殺菌性の高い木材としても知られています。高額なシューキーパーにも使われる素材で、この製品のコストパフォーマンスは非常におすすめです。
サイズは汎用性重視で、24㎝から25.5㎝用、25㎝から26.5㎝用、27㎝から27.5㎝用の3種類があります。つま先が4㎜で前後は2㎝のサイズレンジがあり、ダブルスプリングになっています。均一なテンションに期待が持てるため、革靴の長期保管用シューキーパーとして、少し小さめを選ぶといいでしょう。
レディースにおすすめのシューキーパー
コルドヌリ・アングレーズ-シューツリーEM171S (9,720円)
汎用性が高くブランド物の型崩れ防止にも最適
EM171Sは上質なブナ材を利用した、汎用性が高いシューキーパーです。ブナはシューキーパーに使われる素材の中でも耐久度に優れています。また、高い吸湿性に加えて湿気を帯びても変形しない木材です。一方で密度がある木材のため、重量は重く価格設定は高くなっています。
サイズは3種類で、各サイズとも前後の伸縮に余裕があります。Sサイズは22.8㎝から24.5㎝、Mサイズは23.8㎝から25.5㎝、Lサイズは24.8㎝から26.5㎝まで伸縮可能です。メンズの革靴も使えるサイズレンジで、レディース用のシューキーパーとしては申し訳ない汎用性でしょう。踵部が細身なため、ハイヒールやパンプス用の形状維持にはピッタリです。
マーケン-アロマティックシダーシューツリー (3,456円)
シワ伸ばしに最適なパンプス用のシューキーパー
マーケンのシューキーパーは特徴的で、木材は北米産のアロマティックレッドシダーに限っています。また、シューケア用品を数多く扱う老舗で、ノウハウも十分です。このシューキーパーも高品質なシダーの殺菌消臭効果に期待が持て、シューケアには非常におすすめなのです。
サイズは2種類のみで、Sサイズは22.5㎝から23㎝、Mサイズが23.5㎝から25.0㎝までになっています。スリムなフォルムのため、パンプスやハイヒール用としておすすめです。テンションをかけやすいチューブ式であり、Mサイズが少しアバウトなレンジなのを加味すると、形状修正やシワの修正に最適と言えます。
ヤマザキスペシャルショップ-シューズストレッチャー (2,376円)
靴のサイズと幅を微調整しながら伸ばせる
フィッタータイプで、靴に強いテンションをかけられるシューキーパーです。甲部の調整用ダボも付属しているため、靴のサイズ調整に高い効果を発揮します。プラスチック製ではなく素材が松です。そのため、抗菌と防臭にも期待できるでしょう。ネジ式でサイズの微調整もできるため、形状維持やシューケア用のシューキーパーとしてもおすすめです。
対応サイズは22㎝から27㎝で、細かなサイズ設定はありません。ネジを回して前後のレンジとテンションを微調整し、ハンドルを回して甲の幅を微調整します。非常に細かなサイズ調整ができるため、足の形に添った靴なるでしょう。ユーザーの評価が非常に高いところからも、その効果はうかがえます。
アウトレットシューズ-シューズストレッチャー (1,490円)
ローヒール用とハイヒール用を選べる汎用性は魅力
シューケアよりも、フィッターとしての機能を追求したシューキーパーです。ネジを回して強いテンションをかける、ジャッキのような構造になっています。加えて履き口と爪先を修正するダボが付属しており、フォルムの修正も可能です。足の形と靴のフォルムが合わないなどの悩みがあるなら、解決が狙えるでしょう。
シューズストレッチャーにはハイヒール用とローヒール用があり、ハイヒールはフリーサイズになっています。ローヒールはサイズレンジが広く、Mサイズが19㎝から22.5㎝、Lサイズは23.0㎝から26.0㎝の範囲で調整可能です。選び方と使い方が共にシンプルで、誰にでも使いやすい点は好感が持てます。また、サイズ選びに失敗がない点も、優秀な特徴と言えるでしょう。
高級でおすすめのシューキーパー
コルドヌリ・アングレーズ-シューキーパー (11,880円)
0.5㎝刻みでサイズを選べてスタンダードな紳士靴に最適
スタンダードな紳士靴のフォルムで、ブナ材をニス仕上げしています。ブナ特有のピンクがかった色味や美しい木目、ボディのツヤは、高級感があって非常に上品です。また、頑丈なブナにニスを使用することで、耐久度もグッと上がっています。流行や時代に左右されないスタンダードなフォルムや高い耐久性は、長年に渡って利用できるシューキーパーの特徴です。
サイズの設定が魅力的で、23㎝から29㎝まで0.5㎝刻みで選択できます。さらに30㎝も用意されており、ほとんどの靴に対してピッタリのサイズが見つかるでしょう。ダブルチューブで均一なテンションをかけやすく、長期保管用や形状維持用のシューキーパーとして非常におすすめです。
ダコス-ダンケルマン ロンドン シューツリー (15,120円)
軽量なライム材使用で保管にも携帯にも使える
ダコスは英国のシューキーパーブランドで、著名な高級靴の純正シューキーパーを製造することでも知られています。英国スタイルのスタンダードフォルムには特に強く、品質と機能面が両立した製品は魅力です。ダンケルマンは甲が鋭く立ち上がっています。これはイタリアスタイルの、少し無骨な革靴によくあるフォルムです。この手のフォルムは珍しく、靴の形状が似ているなら、セレクトをおすすめします。
サイズの設定が細かく、23.5㎝から28㎝まで0.5㎝刻みで選べます。そのため、靴のサイズと合わせやすいシューキーパーです。ライム材を採用しており、ローズウッド調の塗装が施されています。そのため、吸湿面では少し期待度が下がるでしょう。一方、ライム材の丈夫で軽い特徴は魅力です。シューキーパーに使用される木材の中では携帯しやすく、必要になれば出張などでも使えます。オールラウンドで活躍できる製品なのです。
サルトレカミエ-シュートリーSR100EX (9,180円)
甲部が高い靴に高い汎用性を持つ
サルトレカミエのシューキーパーは総じて、サイズ設定と素材に魅力があります。シュートリーSR100EXも例外ではなく、木材にはEXタイプの特徴であるブナを採用。吸湿性と耐久度に高い期待が持てます。また、甲と踵はシルエットが非常に美しく、上質なスタンダードフォルムです。耐久度やネジ式を加味すると、革靴の長期保管用シューキーパーとして、メリットが大きい製品です。
もう1つの魅力であるサイズですが、サルトレカミエらしい設定です。24㎝から29㎝までは0.5㎝刻みで選べます。30㎝も用意されており、ネジ可動域は1.7㎝です。中央の蝶番には90度以上の可動範囲があり、革靴以外にもブーツなどに使用できます。サイズレンジ、汎用性は共に高いと言えるでしょう。
銀座大賀靴工房-サルトレカミエ×ナカダラスト シューツリー (30,240円)
西洋シデを使い老舗の製造用靴木型メーカーがコラボした名品
サルトレカミエはシューキーパー、中田ラストはシューラストのスペシャリストです。そのコラボ製品だけあり、非常に美しいスタンダードフォルムが目を引きます。踵や小指側のカーブは上質で、拘りぬいた高級感と実用性が魅力です。
木材にはシデを採用しています。シデを採用したシューキーパーは個体ごとにバラツキが少なく、均一な品質が魅力です。また、密度が高く調湿力に優れており耐久性もあります。一方で本格的ゆえにデリケートな面もあり、腐朽性は弱めです。なるべくなら靴を乾燥してから使うといいでしょう。サイズレンジはサルトレカミエらしく、24㎝から27㎝まで0.5㎝刻みで選べます。フォルムも含めて汎用性が高い高級シューキーパーです。
まとめ
靴のサイズと生地や利用目的に合わせたシューキーパーがおすすめ
シューキーパーは、まず最適なサイズを選ぶのがおすすめです。その上でシワのメンテナンスならチューブ式、長期保管や内部のケアなら木製のヒンジ式やネジ式という具合に、利用目的に合わせて機能を選ぶのが肝要になります。