揚げ物は日本を代表する食文化の1つです。身近な料理の1つでもあり、天ぷらやフライを自宅で作ることもあるでしょう。手早く量を作ることが可能で、お店よりもリーズナブルに揚げたてサクサクを味わえます。一方、面倒で難しいイメージがあり、失敗も多い料理です。天ぷらやフライが上手く揚がらなかったり、油が飛び散りキッチン全体が汚れたりした経験はないでしょうか。そんなときは天ぷら鍋を使うのがおすすめです。天ぷら鍋は揚げ物に最適な鍋で、フライパンや普通の鍋よりも油の管理が簡単にできます。また、特徴を理解して選べば、今の道具より快適に揚げ物を仕上げることも可能です。今回は天ぷら鍋を掘り下げて解説します。是非とも選び方の参考にして下さい。
天ぷら鍋の特徴
揚げ物がキレイに仕上がるように設計されている
天ぷら鍋は「揚げる」ということに向けて、素材の厚みや鍋の構造を最適化しています。油が冷めにくい保温力や食材を揚げやすい深さは、天ぷら鍋特有のメリット構造でしょう。安定性が高い底面や取っ手などは、油を安全に扱うための工夫です。また、温度計やオイルガードが付いた製品もあり、機能面でもメリットが少なくありません。そのため、他の調理器具よりも揚げ物がキレイに仕上がります。
フライパンと異なり油の飛び散りを抑える
天ぷら鍋は食材が油に浸かりやすいよう設計された、底が深い鍋です。そのため、揚げやすい量の油を入れても口まで十分な高さがあり、油の飛び散りは少なく済みます。加えてオイルガードが付属する天ぷら鍋や、オイルガードと一体化した製品も少なくありません。そのため、油はねへの対策がないフライパンとは違い、油の飛び散りを最小限度に抑えることができます。
天ぷら鍋の種類
鉄製
安価で保温力が高くIHにも対応しているものが多い
鉄は磁性素材のため、鉄製の天ぷら鍋は基本的にIH対応です。天ぷら鍋の素材としては銅の次に熱伝導が速く、手早い調理ができます。また、高い保温力も揚げ物に適した魅力的な特徴でしょう。油の温度を一定に保つ能力は、短時間での調理に向いている他、たくさんの揚げ物を一度で作ることにも適しています。そのため、鍋のサイズを問わず使いやすい素材とも言えるでしょう。また、鉄製の天ぷら鍋が揚げ物に適している、という意見はプロの中にも多く、安価な特徴も加えて多くの飲食店で使われています。
一方で鉄は重く、鉄製の天ぷら鍋も扱いにくい一面があります。とは言え、家庭用ならほとんどが2㎏に達することはなく、重さが気になるなら少し小さめのサイズを選ぶといいでしょう。錆に弱いデメリットも、水洗いを重視して油馴染みを優先させることで解決します。また、近年では表面塗装や加工がある鉄製の天ぷら鍋があり、空焼きや油ならしを省けることも少なくありません。尚、鉄は油が劣化しやすい金属です。オイルポットを使って再利用する場合は、別の素材を選ぶといいでしょう。
ステンレス製
錆に強くIH対応で油が長持ちする
ステンレスは耐久度の高い金属です。そのため、ステンレス製の天ぷら鍋も、衝撃や錆には耐性があります。また、相対的に見て軽い製品が多く、化学変化にも強いため、扱いやすくてお手入れも簡単です。加えて油の劣化を防ぐため、オイルポットを使って再利用するならステンレス製はおすすめと言えます。
ステンレス製は、他の金属製に比べて熱伝導率はやや低いものの、保温性には優れています。油を十分に加熱しておけば、ステンレス製の天ぷら鍋は鉄製と同様にたくさんの揚げ物を一度に作れます。とは言え時短調理には向かない特徴で、時間重視の場合は直径16㎝から20㎝程度の中サイズを目安に選ぶといいでしょう。今日では基本的にIH対応で作られており、総合すればステンレス製は、家庭で非常に使いやすい天ぷら鍋と言えます。
アルミ製
軽くて扱いやすい
アルミは非常に軽い金属です。また、化学変化にも強く、錆びの心配もありません。そのため、お手入れは非常に簡単です。油持ちもいいため、オイルポットを使って再利用するのにも向いています。一方で熱伝導率が非常に高く、直火に加えてIHに対応したアルミ製の天ぷら鍋でも、温度管理には十分な注意が必要でしょう。
アルミ製の熱伝導率は、油の温度を一定に保つのに不向きです。そのため、温度計が付属する天ぷら鍋を選ぶといいでしょう。また、一度に揚げる量を控えめにして、連続使用を避けるのもおすすめの方法です。厚手のアルミを選ぶのも有効で、軽くて扱いやすいまま保温力が上がります。特徴を見れば直径14㎝や16㎝などの小型サイズに向いており、アルミ製の天ぷら鍋は少人数の家族構成におすすめです。
ホーロー製
保温性が高くお手入れも簡単
ホーロー製の天ぷら鍋は、鉄素材にガラスの釉薬を焼き付けて製造します。そのため、IHに対応しており直火でも使えます。表面が滑らかなガラス質であり、汚れや化学変化に強く臭いも付きにくいのが特徴です。そのため、特別なお手入れは必要ありません。
鉄とガラスの特徴を併せ持っており、熱伝導率が高く保温力もあります。また、油が劣化しにくいため、再利用しやすい素材です。どのサイズでも揚げ物がサクッと仕上がる特徴は、初挑戦する場合にもおすすめでしょう。一方で重い製品が多く、ガラス面は金属よりも耐久度で劣ります。そのため、落下などの衝撃には注意が必要です。
銅製
熱伝導率が高く保温力もある
銅製は熱伝導率に優れており、油の保温力も非常に優秀です。食材を入れると油の温度は下がりますが、簡単に元の温度まで戻ります。そのため、たくさんの揚げ物を連続的に、カラッと仕上げることが可能です。鍋のサイズに使用感が左右される心配も少なく、多くのプロが好んで銅製の天ぷら鍋を選びます。本格的な揚げ物に挑戦したいなら、非常におすすめの素材です。一方で化学変化には弱く、油も劣化しやすいため、再利用には向いていません。また、お手入れにも少し手間が掛かります。
銅製の天ぷら鍋は本格的なハンドメイドが多く、高額な価格帯がお手入れの手間と共にネックになっています。とは言え、長く使うことができればコストパフォーマンスは良くなるでしょう。そのため、マメなメンテナンスが銅製を上手く使う上での重要な要素です。使い始めは熱湯に15分ほど入れて皮膜を落としておき、油馴染みを良くすると焦げ防止になります。また、緑青の対策も必要で、しっかり乾燥させてから湿気が少ない場所に保管するといいでしょう。緑青が出た場合も焦らず、スポンジとクレンザーを利用して擦れば落とせます。
天ぷら鍋の選び方
保温力の高さで選ぶ
同素材でも厚さで保温力が異なる
油の温度が下がりやすいと、揚げ物は上手に仕上がりません。また、一度にたくさん揚げる場合にも油の保温力は必要です。金属は厚みが増すほど蓄熱性が高まり、冷えた食材を入れても油の温度は下がりにくくなります。また、底が薄すぎると油の温度が上がりやすくなるため、直火では特に温度管理が大変になるでしょう。そのため、同素材の天ぷら鍋でも、厚手の製品の方が保温力は優秀です。特にアルミ製は他素材よりも保温力が劣るため、厚さを注視して選ぶといいでしょう。
サイズがほど油が増えて保温力は高くなる
揚げ物を美味しく仕上げるには、高温かつ短時間の調理が基本です。油が一定の温度を保つためには量も重要で、増えるほど油は冷めにくくなります。業務用のフライヤーが大量に油を使うのは、手早く美味しい揚げ物を作れるからです。天ぷら鍋も大きなサイズほど、油の量が増えて保温力が高くなります。家庭で一度にたくさんの食材を揚げるなら、なるべく大きなサイズを選ぶ方がおすすめでしょう。
家族構成に合わせたサイズを選ぶ
1人暮らしでも安全上で14㎝以上あると安心
小さ過ぎるフライパンや鍋を揚げ物に使うと、油が周囲に飛び散りやすくなります。また、多くの油を入れるのに構造が不向きです。調理途中や残油処理の途中で、油をこぼすなどのリスクは十分に想定できます。直火の場合には油に引火することも考えられ、小さ過ぎる調理器具で揚げ物を作るのは、リスクが高いと言えるでしょう。一方で天ぷら鍋は、直径14㎝程度の小型でも深さは十分です。また、底広で平面になるように設計されているため、安定感も増します。油を移す際にも注ぎ口などの機能面が役に立つでしょう。安全面を考慮すれば、1人暮らしでも直径14㎝以上の天ぷら鍋があると安心です。
大量に揚げるなら24㎝以上のサイズを
季節の行事や家族のイベントなどで、揚げ物を大量に作ることもあるでしょう。また、家族構成が3人以上になれば、一度にたくさんの量を揚げられる方が、時短にも繋がって便利です。そういった場合には安定した温度管理ができるよう、素材の保温力に加えて十分な量の油も必要になります。そのため、直径が24㎝以上ある大型サイズの天ぷら鍋を選ぶのがおすすめでしょう。加えて保温力が高い素材を選んでおくと、短時間で上手に揚げ物を作れます。
天ぷら鍋のおすすめブランド・メーカー
富士ホーロー
機能的かつおしゃれなホーロー製が魅力
富士ホーローは鉄素材を利用した、おしゃれなホーロー製品を扱っています。富士ホーローの各ブランドは、どれもメディアや専門家の評価が高く、機能美は非常に魅力的です。そのため、TVの料理番組などで見かけることも、しばしばあります。もちろん、天ぷら鍋も例に漏れず秀逸です。ホーローの良さに加えて付属品などでも機能性を追求しており、高い機能美は魅力的と言えるでしょう。
和平フレイズ
プロ用の性能を家庭向けに再現している
機能性が高いキッチンアイテムを揃えた平和フレイズは、レミ・ヒラノのブランドでも知られています。プロ用の調理器具を家庭でも使いやすいように工夫しており、鉄製品の表面加工は秀逸です。天ぷら鍋も魅力的で、本体に加えて付属品でも機能性を高めています。
アーネスト
独創的なデザインで小型タイプの人気が高い
アーネストは独創的デザインの調理グッズを送り出すメーカーで、天ぷら鍋にも他にない工夫が施されています。特に小型タイプは人気が高く、機能性を保ちながらも非常にコンパクトな設計です。1人暮らし用やお弁当などの少量調理がメーンなら、一度は製品をチェックしておくといいでしょう。
吉川金属
シンプルデザインの鉄製とステンレス製を扱う
吉川金属が扱う調理器具の見た目は非常にシンプルです。一見して何の変哲もない金属製品のようですが、素材や産地、設計などの見えない部分にはこだわり抜いています。メディアでも数々の製品が紹介されており、注目度が高いメーカーです。高品質かつ高性能さは使えば解り、天ぷら鍋も非常に魅力的と言えるでしょう。
おすすめ&人気の天ぷら鍋ランキング
一人暮らしにおすすめの天ぷら鍋
富士ホーロー-2WAY 片手天ぷら鍋 (3,715円)
ホーロー蓋がありオイルガードを外せば片手鍋になる
直径16㎝で高さが13.5㎝のハンドル付き天ぷら鍋です。オイルガードが付属しており、小型ながら油はねには強くなっています。また、温度計があるため、油の量が少なくても温度管理はしやすいでしょう。揚げ物に初挑戦する場合でも使いやすい天ぷら鍋です。
この天ぷら鍋にはホーロー蓋が付いており、オイルガードも取り外しが可能です。また、内側が白くなっており、お手入れの際に油残りを確認しやすくなっています。そのため、普通の片手鍋としても非常に使いやすい製品です。調理器具の数を減らせるメリットは、1人暮らしや省スペースに適していると言えるでしょう。
アーネスト-油ターン 14㎝ (4,860円)
揚げ鍋とオイルポットを兼ねたコンパクトさが魅力
アーネストらしい独特のフォルムを持った、ステンレス製の天ぷら鍋です。サイズは直径が14㎝で深さが8㎝、ハンドルを含めた高さは15.5㎝になっています。網皿と鍋2個がセットになっており、一体化した状態でも幅が19㎝で高さが16㎝と非常にコンパクトです。
油ターンはオイルポットの機能も兼ねており、双方が受け皿と蓋の役割を持ちます。油持ちがいいステンレス製ということもあり、2度3度と油を再利用するなら、おすすめの天ぷら鍋です。また、ハンドルを上に向けることで狭い場所にも収納しやすく、省スペースにも最適と言えるでしょう。
パール金属-銅職人 天ぷら鍋14㎝ (5,149円)
燕三条で作られた本格的な銅製天ぷら鍋
直径が14㎝で高さが8.5㎝の銅製天ぷら鍋で、ハンドルを含めた幅は20.5㎝です。内側にはニッケルメッキが施されており、銅の弱点である耐食性を補っています。そのため、緑青にも少なからず耐性があり、銅製の中でもお手入れはしやすい天ぷら鍋と言えるでしょう。
燕三条は金属工業の地として有名で、あらゆる金物に精通した土地柄です。職人が世界に通用する製品を送りだしており、この天ぷら鍋も品質の信頼性は高いと言えるでしょう。趣味などで本格的な料理に取り組む方にも、非常におすすめの天ぷら鍋です。尚、ガス火専用の天ぷら鍋であり、IHには対応していません。
パール金属-片手天ぷら鍋 (1,480円)
手頃さや付属品は揚げ物初心者にもおすすめ
直径が20㎝で高さが12㎝の鉄製天ぷら鍋で、1人暮らしにはやや大きめのサイズです。表面にはシリコン樹脂塗料が施されており、鉄製に必要な空焼きや油ならしの必要はありません。そのため、すぐにでも使うことができます。シリコン樹脂は使い込むと剥がれますが、食品衛生法適合で口に入れても問題はありません。剥がれる頃には鍋肌に油馴染みが進み、焦げにくくなります。
付属品はひとしきり揃っており、オイルガードに温度計と充実しています。また、ハンドルや縁の注ぎ口も取り扱いには便利な機能です。鉄の特徴や少し大きめのサイズは保温力があり、値段も相対的に見てお手頃です。そのため、揚げ物初心者から料理慣れした方まで、便利に使える天ぷら鍋と言えるでしょう。
杉山金属-ちょい揚げ (1,980円)
鉄製だが内側が白く卓上でも使いやすい
直径16㎝で高さが8㎝、取っ手を入れた幅は22㎝のコンパクトな鉄製天ぷら鍋です。ミニサイズのため重さが470gで、持ち運びや扱いに不便はないでしょう。内側表面にはシリコン焼き付け塗装が施してあり、油ならしや空焼きの必要はありません。
ちょい揚げは鉄製にしては珍しく、表面塗装のおかげで内側が白色です。そのため、油の状態や汚れ、油残りなどを確認しやすくなっています。油が劣化しやすい鉄製において、管理のしやすさは大きなメリットと言えるでしょう。サイズがコンパクトで軽いため卓上でも使え、油の状態を確認しながらオイルフォンデュなども楽しめます。宅飲みやパーティーなどにも最適で、全5種の色でも場を盛り上げる天ぷら鍋です。
鉄製でおすすめの天ぷら鍋
和平フレイズ-天房庵 TM-9865(4,480円)
フラットな鍋蓋が油切りとして使える
直径が24㎝で高さは13.2㎝の、大型サイズに当たる天ぷら鍋です。取っ手を含めた幅が33.7㎝と、やや大型なフォルムになっています。25.6㎝と底が広く蓋もフラットなため、安定感があり上に鍋などを重ね置きしても倒れません。そのため、高さに余裕がある場所を選べば、収納面での心配は少ないでしょう。
取り外しができるオイルガードと温度計が付属しており、深さもあります。そのため、油はねには強い天ぷら鍋です。蓋の裏側は油切りとして利用でき、縁には注ぎ口があります。重さは1254gとやや重めですが、両手で持てるため油の処理は簡単です。機能性は十分な高さと言えるでしょう。鉄製の特徴やサイズ、付属品などを合わせれば、4人以上の家族構成にも非常におすすめの天ぷら鍋です。
吉川金属-天壱 (2,980円)
安定感が高く油切りの機能も優秀
直径が22㎝で高さは13.2㎝の、蓋とオイルガードが一体化した天ぷら鍋です。表面にはシリコン焼き付け塗装があり、空焼きや油ならしを行わなくても使用できます。取っ手を含めた全幅が31㎝とやや大きく、収納には相応のスペースが必要でしょう。
蓋裏は油の受け皿として利用でき、余分な油は鍋に流れ落ちる構造になっています。油の減りを抑えることが可能で、保温効果の助けにもなるでしょう。オイルガードはストッパーで本体に固定されており、蓋ごと外すことが可能です。そのため、蓋裏のお手入れは簡単に行えます。サイズは3人から4人用のスタンダードであり、ある程度の量を揚げる家庭におすすめの天ぷら鍋です。
吉川金属-郷技 (2,700円)
熱伝導率が高いエンボス加工で短時間調理にもおすすめ
直径20㎝で高さが7.7㎝の郷技は、燕三条の職人が手掛けた天ぷら鍋です。重さは630gで量手持ちできる取っ手があり、縁にある注ぎ口が滑らかに仕上がっています。そのため、取り回しや油の差し替えは、女性でも楽に行えるでしょう。
表面に塗装などはありませんが、油の温度変化に強い精密なエンボス加工が施されています。また、重さの割には1.2㎜の厚みがあり、鉄の特徴である熱回りの良さに加えて、保温力を向上させた天ぷら鍋です。使い始めの手入れに少しの手間が必要なものの、本格的な鉄製天ぷら鍋を探しているなら、郷技はおすすめの製品と言えるでしょ。
キッチンソルト-天ぷら串揚げ鍋23cm (4,493円)
串揚げやチーズフォンデュも楽しめる機能面が魅力
直径23㎝で高さが11.5㎝の、3WAYで利用できる鉄製の天ぷら鍋です。内側にはシリコン塗装が施されており、使い始めの一手間は必要ありません。1.8㎜と素材に厚みがあり、サイズも含めると保温力が魅力になる天ぷら鍋と言えるでしょう。
温度計やストッパー付きのフォーク、溝付きのオイルガードが付属しており、天ぷらに串揚げ、オイルフォンデュにも対応しています。グラデーションがある外側の塗装がおしゃれで、キッチンコーデの一環として、卓上でも使いやすい天ぷら鍋です。来客の際などにも使いやすく、パーティーなどで活躍させるのも有効な使い方でしょう。
ホーロー製でおすすめの天ぷら鍋
富士ホーロー-富士ホーロー 天ぷら鍋 温度計付き (3,715円)
底面が広くオイルガードがあり安全性もおすすめ
直径24㎝で高さが10.5㎝の、オイルガードと温度計が付属した天ぷら鍋です。ホーロー製は熱伝導率が高く、IHで使うと油の温度上昇が速くなります。そのため、温度管理がしやすい温度計が付属するのは、嬉しいポイントでしょう。連続して揚げる際などにも重宝します。
設置面14㎝と広く、安定性があるフォルムです。また、オイルガードで油はねを軽減できるため、安全性は高いと言えるでしょう。ホーローらしく内側が白色で、油や鍋肌の汚れが見やすくなっています。ホーローは汚れ自体を落としやすいため、お手入れは非常に簡単です。ホーロー製の天ぷら鍋を初めて使う場合も、総合力の高さはおすすめと言えるでしょう。
コージークック-ミニ天ぷら鍋 (1,701円)
深めのホーロー製で16㎝でも揚げやすい
コージークックは金属製、特に鉄の調理器具が有名です。一方で使いやすさと美しさから、ホーロー製の調理グッズもSNS中心で話題をさらっています。機能美はバイヤーなどの買い付け側から評価が高く、ミニ天ぷら鍋もコンパクトサイズながら秀逸な機能性です。
直径15.5㎝で高さが10.5㎝あり、油切りが付属しています。底面は11.5㎝と直径の割に広くなっており、安定性は高いと言えるでしょう。また、小さいおかげでホーロー製としては軽く、550gを両手持ちできます。洗いやすさも含めて取り扱いは非常に簡単です。1人暮らしやお弁当用など、少量の揚げ物をするには非常におすすめの天ぷら鍋でしょう。
パール金属-ジーヴォ 23㎝ (2,894円)
同じ価格帯の中でも総合力が高い天ぷら鍋
直径23㎝で高さが11.5㎝ある、温度計とオイルガードが付属した天ぷら鍋です。高さとオイルガードの両方が揃っているため、油はねには強くなっています。寸胴に近い底広なフォルムで安定感が高く、安全面でもジーヴォはおすすめと言えるでしょう。
底の厚さが1㎜で温度計があり、薄いホーロー製よりも油の温度は格段に管理しやすいでしょう。本体重量は1.18㎏で、やや軽い程度ですが両手持ちできます。また、内側は白で油や鍋の汚れが見やすく、お手入れも非常に簡単です。カラーバリエーションは3色あり、キッチンコーデにも使えるでしょう。同じ価格帯の中でもハイレベルにまとまっており、ジーヴォの総合力は非常に魅力的です。どの天ぷら鍋にするか決め切れないときなど、ジーヴォを選ぶのは有効な方法と言えます。
高木金属工業-段付き天ぷら鍋 22㎝ (2,808円)
寸胴に比べて油が減るのでお財布に優しい
直径が22㎝で高さが9.5㎝、板厚が1.2㎜と厚手の天ぷら鍋です。本体重量は895gで、ホーロー製の22㎝サイズにしては軽めと言えます。加えて両手持ちできるので、女性でも持ち運びや洗浄に苦労はないでしょう。
ホーローは熱伝導率が高めですが底厚で、急な温度変化の心配が少ない構造でしょう。また、深型の段差付きにもなっており、油はねを抑えつつ、寸胴に比べて少量の油で揚げ物が作れます。湯切り用のアミに加えて注ぎ口もあるため、総合すれば機能性は秀逸です。3人から4人用のスタンダードサイズであり、家族用に揚げ物をするならおすすめのホーロー製天ぷら鍋と言えます。
まとめ
使い方に合ったサイズの保温力がある天ぷら鍋がおすすめ
揚げ物を美味しく仕上げるためには保温力が重要です。1人暮らしなら直径14㎝程度の扱いやすいステンレス製。量を作るなら直径24㎝以上の鉄製天ぷら鍋というように、使い方に合った最適なサイズの中で、保温力が高い製品を選ぶのがおすすめです。