お米は頻繁に食べる人が多い食品ですよね。購入後のお米の保存に困ることはないでしょうか。米びつは、英語では「ライスストッカー」と言います。お米を保存する容器として非常にポピュラーなアイテムです。おしゃれでデザイン性の高いタイプや、冷蔵庫に収納できる機能性が高いタイプなど、さまざまな種類があるため、自分がどのような米びつを求めているか考えながら選ぶことが大切です。そこで今回は、米びつの役割や素材の種類、選び方とともに、人気メーカーやおすすめの商品などをご紹介します。
米びつの役割
精度を保ちながらお米を保存できる
お米は通常、ポリ袋や紙袋に入った状態で市販されています。お米の袋を開封した後、開封した部分をクリップなどでとめて、袋に入ったまま保存していないでしょうか。お米は空気にふれることで酸化が進み、徐々に劣化して風味が落ちていきます。お米の袋の開封口を軽くとめたくらいでは、空気の侵入を防ぐことはできません。また、もともと市販の米袋には通気性を高めるため小さな穴が無数にあいており、密閉できる構造になっていないのです。そこで米びつに入れて保存すると、袋の状態よりも空気にふれにくくなるため、鮮度を保ちながらお米を保存することができます。
お米に虫やにおいがつくのを防ぐ
お米には虫もつきやすいため注意が必要です。袋を開封した後、袋に入れたまま保存しておくと、すぐに虫が侵入します。米びつに入れて密閉することにより、虫除けにもなります。また、お米はにおいうつりがしやすい食品です。台所周りにはさまざまなにおいがあふれています。においの強い食品や料理、あるいは保管場所によっては水回り特有のにおいなどもうつってしまう可能性があります。お米以外のにおいがついて、ご飯のおいしさがダウンしてしまわないよう、においうつりからお米を守ることが大切です。米びつにお米を入れて保管すれば、周囲のにおいをシャットアウトできます。
米びつの素材
プラスチック製
軽くて持ち運びやすくお手入れも簡単
米びつとして現在最もポピュラーな素材がプラスチックです。米びつ本体が軽量であるため、米を入れた後も重くなり過ぎず、持ち運びやすいというメリットがあります。また、お手入れも簡単でジャブジャブ洗えるので、気軽に取り扱うことができることも特徴と言えるでしょう。
米の残量のわかる目盛りや、自動計量など、便利な機能が付いているのもプラスチック製のタイプです、リーズナブルな価格帯で種類が豊富なので、予算と使い勝手のバランスをみながら選ぶことができます。なお、デザイン性はそれほど高くないため、あまり見えないところに収納するのがおすすめです。
ガラス製
密閉性が高く中身がはっきり見える
ガラスは重みのある素材なので、容器に隙間が生まれにくく、密閉性が高いことが特徴です。また、ボディが透明で中身がはっきり見えるため、どのくらいお米が残っているかがすぐわかります。ふたを開けなくてもすぐに残量を把握できるという点もメリットです。
また、デザイン性にも優れていることもポイントです。お米を入れて使用している状態で見える場所に置いても、おしゃれな雰囲気になります。なお、衝撃などで破損しやすい点や、重く本体の表面がつるつるしているため持ち運びする際に落としやすい点などは注意する必要があるでしょう。
ホーロー製
密閉性や遮光性が高く見た目もおしゃれ
ホーロー素材は適度に重みがあるため密閉性が高いことが特徴の1つです。また、不透明なボディで遮光性に優れており、日光などによるお米の品質低下を防ぐことができます。においうつりを防ぐことや、お手入れがしやすいことも使い勝手の良さにつながっています。
なお、ホーロー製品は見た目がおしゃれであるため、キッチンアイテムとして非常に人気があります。ホーローの米びつなら、キッチンの目立つ場所におき、インテリア雑貨のように使用しても違和感がありません。機能性とデザイン性を兼ね備えた米びつが欲しい場合はホーロー製を検討すると良いでしょう。
桐製
湿度の調整や虫除けに優れた昔ながらの素材
桐製の米びつはプラスチックなどの素材が一般的でない時代から使われてきたものです。湿度を一定に保つという特性があり、カビの発生や米の傷みを防ぐことができます。また、虫除けにも優れた効果を発揮します。天然素材でありながら、人工的な素材に負けない機能性の高さを備えています。
なお、桐は高級家具にも用いられる素材であり、桐製の米びつにも特有の高級感や上品さがあります。木目が美しいので、台所の中の見える場所に置いても良いでしょう。米びつの素材の中では比較的高額ですが、丁寧に使えば長く愛用できます。
米びつの選び方
お米の入る容量で選ぶ
1人暮らしに便利な容量5kg以下のコンパクトタイプ
日本人は平均して1人あたり月約5kgのお米を消費すると言われています。1人暮らしでお米は何十kgも購入しない場合は、コンパクトな5kg以下の容量のタイプを選ぶと扱いやすいでしょう。コンパクトなタイプであれば、戸棚の中の限られたスペースや、冷蔵庫内などに収納することも可能です。また、水洗いなどお手入れが簡単なので、気軽に使えます。
複数人数がいる家庭でも困らない10kg以上の大容量タイプ
複数人数がいる家庭では、10kg以上の大容量タイプを使用するのがおすすめです。大きな米袋の中身も一気に保存できるので非常に便利です。なお、お米を入れると重みで持ち運びがし辛いため、移動が容易な機能の付いたものを選ぶか、移動を最小限に抑えられるような場所に設置するなどの対策が必要です。また、サイズ的に戸棚の中などに入れられない場合は、遮光性や密閉性などにも注目しながら選びましょう。
便利な機能が付随しているかで選ぶ
計量をする手間が省ける自動計量機能付き
米びつの主な用途はお米を保存することですが、そのほかにも便利な機能が付いているタイプもあります。例えば自動計量機能が付いているものであれば、必要な分量だけお米が出てくるので、自分で計る手間がかかりません。計量カップも必要ないので、よりシンプルに米びつを使用することができます。なお、自動計量機能付きのタイプは、保存のみのタイプよりも高額であるため、予算と相談しながら検討しましょう。
横置きもできるスリム型は冷蔵庫に収納しやすい
キッチンの収納スペースが限られている場合は、空間を有効活用できる形状の米びつを選ぶのがおすすめです。スリムなタイプの米びつなら、設置場所の幅が広がります。戸棚の狭いスペースのほか、冷蔵庫の空きスペースにも対応できる、横置き可能なタイプなどもあります。目立たない場所に収納したい方は、収納スペースの形に合った米びつを選びましょう。
米びつのおすすめブランド・メーカー
アスベル
機能性の高いラインナップが揃う人気メーカー
米びつを扱うメーカーの中でも人気なのがアスベルです。シンプルな保存容器タイプのものから、自動計量機能が付いたハイグレードなものまで、さまざまな商品が取り揃っています。ベーシックな保存のみの商品でも、密閉性にこだわっていたり、便利な軽量カップがついていたりと、さまざまな工夫がなされているところがポイントです。全体的にスリムで無駄がないフォルムが特徴で、限られた収納スペースにフィットするよう作られています。機能性の高いラインナップが揃うメーカーです。
パール金属
ポップなデザインやカジュアルに使える手頃感がポイント
ポップで可愛らしいデザインや、カジュアルに使えるお手頃感がパール金属の米びつの特徴です。便利でそのまま置いても気にならないような可愛い米びつが欲しいという方にぴったりでしょう。価格もリーズナブルなので、気軽に扱えるところもポイントです。
イノマタ化学
たくさんの工夫が凝らされた米びつが豊富
リーズナブルな価格で多機能な米びつを選びたい方におすすめなのが、イノマタ化学です。シンプルな構造ながら、目盛りが付いていたり、袋ごと保存でできたり、キャスターが付いていたりと、商品に小技がきいています。かゆいところに手が届くような使い勝手の良い機能が付いた製品が豊富です。
山崎実業
多様なスペースにフィットするサイズ感とスタイリッシュさが特徴
冷蔵庫の扉の収納スペースに収まる縦長フォルムのものや、シンク下の引出しにすっぽり入るものなど、絶妙なサイズ感で使いやすい点が大きなポイントです。また、プラスチック製ながら洗練されたスタイリッシュな見た目も魅力です。機能性とデザイン性のバランスに優れ、相互力の高い製品がラインナップされています。
おすすめ&人気の米びつランキング
プラスチック製でおすすめの米びつ
山崎実業-密閉シンク下米びつタワー(2,700円)
スタイリッシュな見た目で使い勝手も抜群の人気商品
米びつの中でも特に人気を集める「タワー」シリーズの製品です。システムキッチンの引出しにもすっぽり収まる便利なサイズ感が大きな特徴です。ふたの部分にパッキンが付いているため、米びつの中を密閉空間に保ち、酸化による風味の劣化や虫の侵入をバッチリ防ぐことができます。
ふたは透明なので、中の米の残量がすぐにわかるところもポイントです。なお、付属の計量カップが底の形状にフィットするため、お米の残量が少なくなっても最後の1粒までしっかりすくえます。見た目もスタイリッシュで、機能性とデザイン性に優れている商品です。
アスベル-計量米びつ(2,780円)
機能性が高くリーズナブルでコスパが光る
自動計量ができるタイプの米びつです。レバーを動かすだけで簡単に1合分ずつお米を軽量できることが最大の特徴です、上部は透明になっていて、目盛りも付いているため、すぐにおおまかな残量がわかるところも便利ですね。
幅は約190mmと非常にスリムなので、キッチンの隙間スペースなど、ちょっとした空間に収納するにもぴったりでしょう。3カラーが展開されているため、キッチンのインテリアに合わせて選べるのも魅力的です。価格も手頃で、コスパの高い商品です。
パール金属-RICEお米袋のままストック5kg用(766円)
お米を袋のまま保存可能なので気軽に使える
コンパクトな容量で、1人暮らし用やあまりお米を食べる量が少ない家庭などにぴったりの米びつです。お米を袋のまま保存できることが大きな特徴です。お米を袋から移し替える手間や時間をそっくりカットできます。
付属の軽量カップは一部平らになっている部分があるため、米びつの底にフィットしやすくなっています。お米が少なくなってもスムーズにすくうことができる点も、使い勝手が良いポイントです。ポップで可愛らしいデザインなので、楽しく使うことができるでしょう。
イノマタ化学-袋ごと米びつ10kg(2,320円)
袋ごと保存可能タイプで大容量でもスムーズに移動できるキャスター付き
お米を袋ごと保存できる便利な米びつです。10kgのお米を袋から移し替えるのは面倒ですが、この米びつなら手間も時間もかかりません。なお、袋から出して入れることも可能で、その場合はお米を約14kgまで保存できます。
お米の残量が少なくなった場合は、取っ手を手前に引き米びつを傾けることで、お米をすくいやすい形状になっています。なお、米びつの下にキャスターも付いています。移動させたい場合も持ち運ぶ必要がなく楽々です。
ハイザー-軽量米びつ12kg(3,816円)
自動計量タイプで省スペース可能なスリムボディ
幅20cmとスリムなボディが特徴の米びつです。キッチンの狭いスペースにもピタッとはまるので、省スペースにしっかり役立ちます。女性でも楽々持ち運びが可能な、コンパクトなサイズ感がポイントです。
なお、見た目はコンパクトながら、容量は12kgとたっぷりなので、家族で使うにも手頃です。本体のカラーは不透明ですが、小窓が付いているため、中身の残量もすぐにわかります。値段もお手頃で、コスパの高い商品を求めている方におすすめです。
ガラス製でおすすめの米びつ
Air Rhizome Interior-Glass Cookie Jar(3,240円)
ヴィンテージ感あふれるおしゃれなデザインが魅力的
おしゃれなガラス製米びつです。ヴィンテージ感あふれるフォトジェニックな見た目で、そのままインテリアとして置くこともできます。ふたのつまみ部分のピーナッツモチーフや、ボディに大きく印字された凸凹のロゴなど、楽しいデザインが魅力的です。
LLサイズでお米は約9kg入るため、家族での使用にもぴったりでしょう。ふたにパッキンが付いているため、より密閉しやすく、お米の劣化や虫がつくことを防げます。なお、パッキンは外して洗えるのでいつも衛生的に使えます。
DULTON-GLASS COOKIE JAR(1,852円)
置くだけでインテリアのアクセントになるキュートなデザイン
おしゃれなインテリア雑貨で人気のメーカー・ダルトンのガラスジャーです。ピーナッツ型のつまみなど、キュートなデザインが特徴です。置くだけで雑貨屋さんのような雰囲気になるので、キッチンのインテリアにこだわりたい方におすすめです。
ふたには固めのパッキンがついているため、より気密性の高い状態でお米を保存することができます。保存できるお米の容量は約5kg。シングルさんやお米の消費量が少なめな家庭にぴったりのサイズ感です。
ここち屋-ガラスクッキージャー(723円)
デザインも価格もかわいい高コスパの商品
おしゃれで人気のガラス製クッキージャーです。欧米ではお菓子やナッツなどの保存用としてポピュラーな製品ですが、ライスストッカーとしても非常に優秀です。つまみのリアルなピーナッツデザインが楽しいですね。
お米を入れた場合の容量は約5kgで手頃なサイズ感もポイントです。また、リーズナブルな価格もこの商品の大きな魅力でしょう。1,000円未満と格安なので、新しくキッチンをおしゃれにしたいという方も、チャレンジしやすいでしょう。
ホーロー製でおすすめの米びつ
野田琺瑯-ラウンドストッカー21cm(4,170円)
清潔感あふれるナチュラルなデザインで機能性も高い
ホーロー製品の老舗メーカー・野田琺瑯の保存容器です。清潔感あふれる白いボディが目を引きます。丸みを帯びたフォルムや小さな取っ手など、細部のデザインがさりげなくおしゃれで、見せる収納にもぴったりです。
外ぶたを開けると中にもう1つふたがあり、高い密閉性でお米の風味を損なうことなく保存できます。5kgのお米を納められ、コンパクトな見た目以上に容量がある点もポイントです。機能性とデザイン性の両方に優れた商品です。
富士ホーロー-NEIGE ストッカー丸缶(4,752円)
そのまま置いておけるおしゃれなビジュアルが魅力的
シンプルでナチュラルな白いカラーが特徴のライス缶です。外ぶたのほか、中身を密閉できる内ぶたも付いているため、よりお米の鮮度を保つことができます。お米は約7kgまで保存でき、シングルにもファミリーにも対応可能なほど良い容量もポイントです。
目盛りが付いたホーロー製のカップも付属しているため、お米の計量時に非常に便利です。おしゃれな見た目なので、人目につく場所に設置しても違和感なくなじみます。機能的かつデザイン性も高く、使い勝手の良い商品です。
富士ホーロー-ディズニー角みそポット(2,592円)
人気の高いディズニーモチーフのホーロー容器
ミッキーマウスのイラストがキュートなホーロー製の容器です。メインの用途は味噌用ポットですが、米びつとしても使用可能です。コンパクトな容量で、お米を多く消費しない1人暮らしの方などにぴったりなサイズ感です。
マグカップのような取っ手がついているため、持ち運びが非常に便利です。冷蔵庫にそのまま入れて収納するのも良いでしょう。シールぶた付きで密閉性もバッチリです。気軽に洗えてお手入れも簡単、使い勝手が光る商品です。
桐製でおすすめの米びつ
日本インテリア-桐製米びつ(4,280円)
和風・洋風2タイプのデザインが選べる高コスパ商品
4,000円台で桐製の米びつとしては非常にリーズナブルです。ふたの開閉をしやすいようくぼみが付いていたり、持ち運びしやすいよう取っ手が付いていたり、細かな工夫が凝らされていて使い勝手が良いことがポイントです。価格以上に機能性が高く、人気を集めています。
和風デザインのタイプは、直方体型でボディに「米」の文字が印象的です。そのほか、丸みを帯びたフォルムにジャバラ式のふた、英語の印字がされた洋風デザインのタイプもあります。キッチンのインテリアに合わせてデザインが選べるところも嬉しいですね。
日本橋木屋-桐ライスボックス(18,360円)
自動計量機能付きの高級感あふれる米びつ
自動計量機能付きの桐製米びつです。つまみを押すと、1合分ずつお米が出てきます。保存可能なお米の容量は約5kg。からくり箱のような雰囲気が魅力的です。お米の受け皿には製造メーカーの焼印も押されており、高級感が漂います。
幅が11.7cmで非常にスリムなフォルムも特徴です。ちょっとした隙間に収まるサイズなので、キッチンスペースの有効活用にも最適です。なお、米びつの中には防虫剤を入れられる箇所があるため、虫除けしやすいこともポイントです。
越後米蔵商店-越後米蔵桐米櫃(18,600円)
伝統工芸士がつくる見た目も機能性も極上の品
上質な桐製日本家具の製造地である新潟県加茂市の伝統工芸士が作った、こだわりの商品です。伝統工芸士が直接買い付けた質の高い日本桐をふんだんに使用しています。上品さや高級感があふれる珠玉の逸品です。
シンプルかつ洗練された和モダンなデザインは、和風・洋風どちらのキッチンインテリアにもマッチします。また、強度を増す木釘や通気性を確保する目的の下駄など、機能性を高めるためさまざまな工夫が凝らされていることもポイントです。手作りならではの丁寧であたたかみある風合いと、デザイン性や機能性を兼ね備えた精巧な造りを実感してみてください。
まとめ
毎日使いやすい米びつがおすすめ
お米は毎日食べることの多いものです。したがって、米びつも使う頻度は高くなります。お米が入れにくかったり持ち運びしにくかったり、使い勝手が良くなければストレスが溜まってしまいますよね。米びつを選ぶ際は、毎日使いやすいタイプがおすすめです。お米の消費量や消費する人数など、実際に使う場面をイメージしながら、どのような機能が付いたものであれば使いやすいか考えることが大切です。自分のライフスタイルにマッチする米びつしっかりお米を保存し、毎日おいしいご飯を食べましょう。