プリンターを買い換えたいけれど、従来型のものは場所を取られるし邪魔になると悩んでいる方も多いのではないでしょうか。最近は、コンパクトでおしゃれなプリンターも増えています。持ち運びができるタイプを選べば、外出先でも便利に使えますよ。
キャノンやエプソンなどの大手メーカーのプリンターは印刷品質も安定していて、文書や写真の印刷に適しています。一方、外出先でもスマホから簡単に写真やラベルを印刷できる感熱式タイプも重宝します。どのように選べばいいか迷ってしまいますね。
本記事では、コンパクトプリンターの選び方を詳しく解説していきます。そして、おすすめのコンパクトプリンターをランキング形式でご紹介します。順位は、選ぶ際にポイントとなる下記の点を押さえて比較して決定しました。
- コンパクトでスペースをとらないか
- Wi-FiやBluetoothで接続できるか
- 用途に応じているか
また、「インクジェット式と感熱式の違いは?」「感熱紙プリンターで印刷すると長く保存できないの?」といった気になる疑問にもお答えします。
コンパクトプリンターの特徴
コンパクトで価格も抑えられる
コンパクトプリンターは、狭い部屋やデスクスペースに置いても邪魔になりません。インテリアのイメージを壊さないおしゃれなタイプも、多く発売されています。価格も抑えられていて、シンプルな機能のプリンター、写真やラベルに特化したプリンターなら1万円以下で購入できるものもあります。
スマホ対応できるタイプが多い
最近ではスマホ対応の機種も多く、Wi-FiダイレクトやBluetoothと直接連動させて、スムーズにデータを転送して印刷することが可能です。外出先でパソコンがなくても、スマホのアプリで編集して文書や写真を印刷できます。外出先でも、Wi-Fiの有無を気にしたりUSBケーブルの持ち運びを気にしたりしないで済みますね。
年賀状印刷に特化したプリンターも
パソコンでアプリを使っての年賀状印刷が苦手な方や、年賀状作成でしかプリンターを使わない方は、年賀状専用プリンターがおすすめです。はがきを印刷できるプリンターに液晶画面と小型キーボードが付属していて、パソコン不要で印刷できます。コンパクトなサイズなので、必要のないときは収納にも困りません。
コンパクトプリンターの種類
性能の高い据え置き型プリンター
AC電源が必要
据え置いて、AC電源を利用して印刷するタイプのプリンターです。安定した電源供給ができるので、バッテリー残量を気にせず使えます。性能も印刷速度や印刷品質など、バッテリー搭載タイプを上回っている傾向があります。
基本的に据え置きタイプになるので、決まった設置場所が必要。コピーやスキャンもできる複合機タイプも多いので、在宅ワークにもぴったりです。A4だけでなくA3サイズに対応しているタイプもあるので、自分の使いたい大きさを考慮して選ぶようにしましょう。
持ち運び出来るバッテリー搭載のモバイルプリンター
充電式で外出先でも使える
バッテリー搭載タイプは、前もって充電しておくことで持ち運びが可能です。バッグに入れられるサイズも多く、外出先のコンセントがない場所でも使用できるので便利です。Wi-FiダイレクトやBluetooth接続できるタイプなら、外出先のWi-Fi環境を気にせず使用できることは大きなメリットでしょう。
モバイルプリンターには、インクを吹き付けて印刷するインクジェット式だけでなく、インクのいらないより小型の感熱式があります。A4サイズの印刷ができるタイプもあり、外出先で手軽に文書を印刷したい方にはピッタリですね。感熱式にもモノクロだけではなく、カラー印刷や写真印刷できるタイプもありますよ。
コンパクトプリンターの選び方
接続方法で選ぶ
スマホと接続するならWi-Fiなどを使う無線接続タイプ
スマホと接続するなら、Wi-Fiを使った接続やBluetooth接続できるタイプのプリンターがおすすめです。ケーブルで接続する必要なく、電波の届く範囲ならどこからでも無線で印刷できます。Bluetooth接続するには、プリンターとスマホの両方とも、Bluetooth接続に対応していることが必要。また、Wi-Fiダイレクトが使えるタイプが主流になっていますが、プリンターとスマホのどちらかが対応していれば直接接続できるので、とても便利ですよ。
パソコンと接続するならUSB接続タイプ
パソコンと接続するならUSBケーブルで接続するタイプがスタンダードです。接続の設定が簡単で、途中で印刷通信が途切れるなどのトラブルがなく、安定した印刷環境が得られます。無線接続より印刷スピードも速く、高解像度の写真もストレスなく印刷できます。プリンターとパソコンの置き場所を考えてから、少しゆとりのある長さのUSBケーブルを購入すると、後で困らなくて済みますよ。
用途で選ぶ
文書の印刷に使うならA4サイズ対応プリンター
文書の印刷に使うことが多いのなら、A4サイズの印刷ができるプリンターを選びましょう。印刷だけの単機能プリンターなら価格も安いものが多く、操作もシンプルです。外出先で使う場合は充電バッテリー付きのA4対応プリンターが便利。バッグから取り出して簡単にA4サイズを印刷する頻度が高いなら、インクのいらないA4対応の感熱式プリンターがおすすめですよ。
コピーやスキャンも使うなら複合機プリンター
在宅ワークや子どもの学習プリントなどで、印刷機能だけではなくコピーやスキャンも使うことが多いなら、複合機プリンターを選びましょう。本体サイズは単機能プリンターより大きめになる傾向はありますが、別にコピー機やスキャナーを用意する必要がなくなります。FAX機能があるものもあり、必要に応じて機種を選択します。
写真やラベルを印刷するなら手のひらサイズの超小型プリンター
撮影した写真を外出先や旅行先などですぐ印刷したいなら、超小型フォトプリンターが便利です。また、ラベルやシールを印刷できる超小型プリンターは、調味料などのラベリングや子どものお名前シール作成、メモ書きなどに活躍します。手のひらサイズなので小さなバッグにいれられ、おしゃれなものも多く気軽に取り出してプリントできますね。
印刷方式で選ぶ
年賀状などカラー印刷するならインクジェットプリンター
写真や年賀状を印刷するなら、インクジェット式のプリンターがおすすめです。インクを吹き付けて印刷するので、色の再現性が高く写真印刷やカラー印刷に適しています。レーザー式に比べ印刷時間は長めの傾向がありますが、消費電力は少なくて済みます。そのため電気代を節約できますし、レーザー式よりコンパクトな機種も多いので、家庭向きのプリンターといえるでしょう。
印刷スピードと書類の保存性ならレーザープリンター
レーザープリンターは、レーザー光線を樹脂の粉であるトナーにあて、静電気で紙にトナーを定着させる印刷方式を使っています。インクジェット式に比べると印刷スピードが格段に速く、資料作成など大量に印刷する場面に適していますよ。水にも滲みにくく印字もはっきりしているので、ビジネスシーンで長期に保存する文書の印刷におすすめです。
インク不要の手軽さとコスパを求めるなら感熱式プリンター
加熱すると発色する感熱紙を利用して印刷する感熱式プリンター。そのためインクは不要で、持ち運ぶ小型プリンターに適しています。手軽にメモやラベル、写真を印刷したいときにピッタリ。コスパはいいのですが光や熱に弱く長年の保存は苦手な面もあります。けれど、最近では10年近くの保存が可能な高保存紙使用タイプが多くなってきているので、長期の保存を考える方はチェックしてくださいね。
コンパクトプリンターのおすすめブランド・メーカー
Canon(キヤノン)
顔料インク仕様で文字の印刷が得意
キヤノンは、日本の大手精密機器メーカー。PIXUSシリーズが有名です。キヤノンのプリンターは、カラー用染料インクとは別に文字印刷に適した顔料インクを使用しているので、黒の文字が鮮明に印刷できます。また、カラーも自然な色合いを実現していて、写真印刷でも評価が高いメーカーです。
EPSON(エプソン)
カラリオで鮮やかな写真印刷
エプソンは日本の大手電機メーカー。カラリオシリーズでお馴染みのプリンターを発売しています。写真を鮮やかに印刷できる染料インクを使用。コスパのいい大容量エコタンクタイプのプリンターを先駆けて発売しています。
brother(ブラザー)
高スピードで文書の大量印刷
プリンター、ファクシミリ、ミシンなどを製造発売するグローバルな電機メーカー。ブラザーのプリンターはカラー印刷より文書印刷に適したモデルが多い印象です。大容量の文書印刷にも高スピードで対応できます。
Phomemo(フォメモ)
スマホ対応の感熱式超小型プリンターを販売
Phomemoは、感熱式の超小型プリンターを各種発売しているメーカー。ラベルやシール、写真などをインク不要で印刷できます。おしゃれな形の手のひらサイズのプリンターが人気です。専用のアプリでも多種の素材を提供しています。
おすすめ&人気のコンパクトプリンターランキング
A4対応でおすすめのコンパクトプリンター
CANON-TR153(27,474円)
バッグに入って写真も文字もきれい
デスクにも置けてバッグにも入るコンパクトなモバイルプリンター。インクジェット式なので、写真も文字もきれいに印刷できます。また、一度に50枚の給紙が可能なので、プリントアウトする資料が多くてもストレスがありません。
無線LAN搭載モデルでWi-Fi対応。スマホやパソコンから直接印刷できるWi-Fiダイレクトにも対応しています。Wi-Fi環境を気にすることなく必要な場所でプリントアウトできるので、ビジネスシーンにも役立ちます。
EPSON-PX-S06B (24,700~28,220円)
バッテリ-内蔵でスタイリッシュなデザイン
バッテリーを内蔵しているので、給電先が不安な外出時でも便利です。オプションの外付けバッテリーも装着すればダブルバッテリー化で印刷スピードも増します。満充電時ならモノクロ100枚もしくはカラー50枚が印刷できますよ。
USB接続だけではなく、無線LAN、Wi-Fiダイレクトが使用できます。Wi-Fi専用電波であるWi-Fi5GHzに対応しているので安定的に通信可能。設定済みの無線LANなら自動でWi-Fi接続するのも、いちいち設定し直さないで済む便利な機能です。
HPRT-MT810 (29,764円)
Bluetooth接続できる携帯に便利な熱転写式
熱の力で用紙に印字するサーマル技術を採用しているので、インク不要でコスパがいいモバイルプリンターです。2サイズの感熱ロール紙に対応。紙幅210mmのロールは24枚のA4用紙に相当しますよ。外出先で気軽に印刷して相手先に提案できます。
5.0Bluetooth技術を採用し、複数人で同時にBluetooth接続と印刷ができるのも利便性が高いでしょう。内臓バッテリーなので常時給電なしで利用でき、1枚印刷するのに9秒ほどで済みます。短時間でプリントアウトしたい会議やアウトドアなどにも向いています。
brother-HL-L2375DW(13,519円)
狭いスペースにも設置可能なコンパクトレーザープリンター
1分に34枚の高速印刷ができる高コスパのモノクロコンパクトプリンター。用紙の表裏両面にプリントする自動両面印刷もでき、大量のデータ印刷に最適です。またレーザー式でくっきりとした印字、保存性にも優れています。
高さ183mmというレーザープリンターとしては超薄型ボディを実現しているので、圧迫感がありません。無線LAN接続にも対応しているので、置き場所の自由度が高いことも高ポイントですね。オフィスだけでなく在宅ワークにもおすすめです。
Itari-M08F (27,042円)
インクやリボンが不要な感熱式
ステック型のA4対応ミニプリンター。940gと軽量でインクやリボンが不要の感熱式なので、携帯に便利です。インクやリボンを使わないのでランニングコストも抑えられ、日常的に気軽にプリントすることができます。
また、Bluetooth接続対応なので、スマホのデータをどこでも簡単に印刷できます。アプリでスマホのデータを簡単に編集。請求書や試験用紙などビジネスや学校、アウトドアなどあらゆるシーンで活躍しますよ。
おすすめのコンパクトな複合機プリンター
CANON-PIXUS TS3530 (7,700円)
Wi-Fi 対応 自動電源オンで高コスパ
Wi-Fi対応でスマホから写真や文書など多彩なプリントが楽しめます。スマホにダウンロードしたアプリを使って文書や写真を編集して印刷できるので便利です。友人から送られてきた写真をすぐプリンターに転送して印刷するという使い方もできますよ。
PIXUSシリーズは、スマホから印刷の指示を出せば自動的にプリンターのスイッチが入って印刷する自動電源オンの機能付きです。いちいち電源を入れに席を立たなくてOK。コピー、スキャン機能もあり高性能のわりに低価格で購入できるのはうれしいですね。
brother-DCP-J1200N(19,800円)
家族全員で使える大容量ファーストタンク
大容量インクカートリッジを使っているので、ランニングコストがお得です。家族全員で使ってもインク代を気にせず印刷できます。またカラーインクがなくなっても約30日間は黒インクだけで印刷できる点が安心です。
高さ161mmのコンパクトな複合機。すっきりおしゃれなデザインはどんなインテリアにも馴染みます。液晶画面がないのですっきりしていますよ。様々な設定やインクの残量確認などはスマホアプリでできるので、ストレスもありません。
EPSON-EW-052A(6,800円)
すっきりコンパクトで文書がキレイ
プリント、コピー、スキャン機能を備えたすっきりコンパクトなプリンター。操作が分かりやすく使いやすいと人気です。ブラックのみ文字印刷に適した顔料インクなので、文書がくっきりきれいに印刷できることも好評です。
スマホからのWi-Fiダイレクト機能が可能。スマホからのプリントが簡単です。様々なレイアウトで写真をプリントできるEpson Creative Printや年賀状を作成できるカラリオ年賀など、豊富なアプリが用意されていて楽しく使えます。
HP-EMVY Inspire7220(19,032円)
スマホで接続できるスタイリッシュなプリンター
グレーと白のおしゃれなバイカラー。操作しやすい液晶画面がポイントになっている、どんなインテリアにも馴染むスタイリッシュなデザインのプリンターです。本体はマットな素材で加工されているので、指紋がつきにくくお手入れも簡単にできます。
Wi-Fiダイレクト機能でスマホとの連携も簡単。自動回復機能が備わったデュアルバンドWi-Fi対応なので、接続の中断のストレスがありません。コピー、スキャン機能のほか、自動両面印刷にも対応している高機能プリンターです。
Canon-TR9530(34,980円)
A3プリント対応もコンパクトボディ
A3印刷に対応していて、コピー、スキャン機能も備えたコンパクトな複合機プリンター。在宅ワークなどでA3印刷をする機会が多い方にはピッタリですね。A3対応でも奥行366mmの省スペースモデルです。
前面と背面で普通紙100枚ずつの2way給紙なので、使いやすいですよ。Wi-Fiダイレクト機能に対応しているのでスマホからも簡単に印刷できます。また、写真や年賀状、ディスクレーベル印刷もスマホアプリから容易です。
おしゃれでおすすめの超小型プリンター
Phomemo-M02S(6,712円)
写真からおしゃれなラベルまで
幅84mmの手のひらサイズの超小型プリンター。バッグやポケットに入れて気軽に持ち運び可能です。一度充電すればコード不要で利用できるので、学校や職場などで準備時間もなく手軽に使うことができますね。
スマホとBluetooth接続して専用アプリで写真やメモなどを印刷します。専用アプリにはさまざまなかわいいテンプレートやアイコンが充実。年賀状に貼るシール、英単語カード、持ち物の名前つけなどアイデア次第でさまざまな用途に使えます。
TOKAIZ-TLW-001(4,980円)
多種類の絵文字やアイコンも
スマホ対応でどこにも持ち運べるポケットサイズのラベルライター。ケーブル不要で、Bluetooth接続でスマホのアプリとつないで印刷します。わかりやすいアプリで直感的に操作でき、自動で印刷設定範囲を調整するので面倒な手間がかかりません。
アプリには、普段使いの文字だけでなく多種類の絵文字やアイコンも搭載されています。ビジネスなどのラベリングだけでなくちょっとしたメモやメッセージにも使えます。オリジナルのラベルを子供と一緒に作るのも楽しいですね。
富士フィルム-INSTAX MINI LINK2 (14,350円)
写真も動画も遊べるチェキプリンター
専用アプリをスマホにダウンロードして、約15秒で簡単にプリント。BluetoothやWi-Fiダイレクト機能を使い、その場で専用の用紙に印刷します。写真だけではなく動画を切り取って印刷できることもうれしい機能ですね。
旅行先やパーティなどで撮った写真をその場で編集して印刷してプレゼントしたり、使用シーンは多様です。専用の用紙とインクを使うのでコストはかかりますが、高画質な写真を楽しむことができます。プリント可能枚数はフル充電から約100枚なので、パーティなどでもたっぷり楽しめますね。
Canon-iNSPiC PV-123-SP(18,480円)
スマホの写真をどこでもプリント
手のひらサイズ、160gの超小型フォトプリンターです。スマホの専用アプリとBluetooth接続で簡単に印刷できるので、コードを持ち歩かなくても大丈夫。お財布と同じようなサイズなので気楽に持ち運びできます。
専用のフォトペーパーはシール紙になっていて、印刷したらそのまま手帳などに貼れる点が人気です。アプリで文字を入れたりコラージュしたり加工も自由自在。オリジナルラベルや育児日記、仲間への寄せ書きなどアイデア次第で使い道は広がりますね。
EPSON-PF-81-2023 (49,800円)
パソコンなしで年賀状を簡単に作成
年賀状作成のための専用プリンターです。プリンター、操作パネル、キーボードがそろっているので、これだけで年賀状が簡単に作成できます。毎年使える十二支など1000種類ほどのテンプレートを搭載。写真もお気に入りのものをいれられるので、わざわざパソコンを使わなくてもいいですね。
キーボードを使って住所録を作成、今までの住所録データも移行が可能。インクは4色一体式で、はがきや名刺、写真印刷もできるので、年賀状や写真の印刷ぐらいしか印刷しないという方は、検討する価値があります。また、小型なので使わないときの収納にもスペースをとりません。
まとめ
使用する用途と接続のしやすさを考えて選ぼう
コンパクトでインテリアの邪魔にならないプリンター、持ち運びもできるプリンターを求める方は増えています。選ぶ際には、どんなことにプリンターを使うのかという用途と、スマホとの連携に優れているかを考慮しましょう。特に外出先で使うなら、Wi-FiダイレクトやBluetooth接続に対応しているかは要チェックです。コスト面を考えると、感熱紙などインク不要のタイプを選ぶのもおすすめです。本記事ではコンパクトプリンターのおすすめのブランドと人気のコンパクトプリンターについて、詳しくご紹介しました。今回の記事を参考に、用途に合ったプリンターを選んでくださいね。