1人暮らしで部屋を借りているようなかたにとっては、家庭用洗濯機というのは場所ふさぎなもの。それほど洗濯物が出るわけでもないのに、図体の大きな洗濯機を買っても困る、というようなかたも多いでしょう。そんなかたに最適なのが、場所を取らない小型の洗濯機です。部屋に置いてもさほど邪魔になりませんし、洗濯機によっては簡単に持ち運んで収納したりもできます。すでに大きな洗濯機をお持ちのかたが、ちょっとした洗濯に使うサブ洗濯機としても有用です。小型洗濯機の特長や使い方について解説しつつ、人気の製品をいくつか紹介していきましょう。
小型洗濯機の特徴
一回り小さいことが最大のメリット
「小型洗濯機」とは、一度に洗える洗濯物が1kg~5kgぐらいの小さめの洗濯機のことです。家庭用の普通の洗濯機の容量はだいたい7.5kg~12kgぐらいなので、一回り小さい感じですね。「簡易洗濯機」「ミニ洗濯機」とも呼ばれます。小型洗濯機の最大のメリットは、その名の通り「小さいこと」です。洗面所やベランダに洗濯機用のスペースが用意されていないような住まいでも、さほど場所をふさがず置いておくことができます。比較的軽いので移動させるのも簡単です。室内のスペースを作るのに苦労しているかたにとっては、非常に有り難い存在です。
洗濯物を分けて洗いたいときのサブ洗濯機としての使い方も
小型洗濯機の第2のメリットは、サブ洗濯機として有能ということです。毎日出る洗濯物の半分以上は、靴下や下着やタオル類といった、小さくて軽い衣類や雑貨ですね。家庭用の容量10kg以上ある洗濯機を小さな洗濯物のために毎日動かすのは無駄なので、多くのひとはある程度洗濯物を溜めることになります。それが嫌だ、洗濯物を溜めたくない、というかたや、匂いのあるものは別扱いで洗いたい、というかたにとって、小型洗濯機は強い味方になります。毎日の洗濯は手早く済む小型洗濯機で、重めの洗濯物が溜まったら大容量の洗濯機で本格的に、といった使い分けがたいへん便利。靴が洗える洗濯機もあり、ひとつ持っているとなにかと重宝します。
節水ができて家計にも優しい
人気のある小型洗濯機はだいたい、日々ちょこちょこと洗濯するのに特化した作りをしています。洗濯物の量によって、使う水の量を選べるようになっていることが多く、これが節水につながるわけですね。小型洗濯機でも、いっぱいに水を入れるとなると75リットルから90リットルぐらいの水が必要です。洗濯機というのは水を相当大量に使うものなのですね。ですが水量を選べる機能があると、たとえば1kgの洗濯なら、20リットル以下の水で済むようになるわけです。これが毎日のように積み重なったときの水道代の違いはかなり大きいものです。
小型洗濯機の種類
全自動タイプ
家庭用洗濯機をそのまま小型にした高性能タイプ
全自動洗濯機とは、洗濯物と水を入れてボタンを押すだけで、洗濯・すすぎ・脱水まで一気にやってくれる洗濯機のことです。洗濯機によってはこれに乾燥まで加わります。現在、家庭用の本格的な洗濯機はほとんどが全自動といっていいでしょう。小型洗濯機の分野でも、やはり全自動がメインの人気製品になっています。途中で濡れた洗濯物を取り出して移したりする手間がいらないので、開始ボタンを押したらあとは放置しておけるのが最大のメリットです。
全自動洗濯機には、ヒーターを使った乾燥機能が強力なドラム式と、伝統的な縦型の一槽式があります。このうち、小型洗濯機にはドラム式の製品はほぼありません。ドラム式はどうしてもサイズが大きくなってしまうからです。縦型の洗濯機は完全乾燥の機能がないので最後に洗濯物を干す必要がありますが、現在の縦型は簡易乾燥や強力な脱水機能を持っています。一人暮らしなどのメインの洗濯機として使っていけるでしょう。ただ、小型といいつつそれなりの重さがあるものが多く、ひんぱんな持ち運びにはあまり向いていません。
手動タイプ
軽量で手軽なタイプが多くサブとして有能
ここでは全自動ではない、つまり洗濯のどこかで人間が作業をしなくてはいけない洗濯機をまとめて手動タイプと呼んでいます。たとえば脱水のときに洗濯物を移す必要のある昔ながらの二槽式の洗濯機もここに入りますね。二槽式は容量が少なめですが、脱水槽が独立しているため脱水機能が強力なものが多いのが特長です。
二槽式のほかに、洗い桶に近いようなポータブルな洗濯機や、手に持って使う懐中電灯のようなタイプのクリーナーもあり、バラエティに富んでいます。ポータブルタイプは価格も安めのものが多く、普段は押入れなどに収納しておけるので使い勝手が抜群です。2台目のサブ洗濯機として活用すると洗濯がずっと楽になるでしょう。ただ、基本的に脱水機能はないのでそこだけは注意してください。
小型洗濯機の選び方
容量と重さで選ぶ
一人暮らしのメインの洗濯機として使うなら1日1.5kgを目安に
1人の成人が1日で生み出す洗濯物の量は、約1.5kg。まずはこれを目安に、小型洗濯機を選んでみましょう。注意しなくてはいけないのは、現実の生活では1.5kgの洗濯物を毎日洗濯しつづけるのは難しいということ。代わってくれる人のいない1人暮らしならなおさらです。単純計算すると、3日間洗濯しないと4.5kgの洗濯物が溜まります。小型洗濯機をメインとして使うなら、5kg前後は洗えるものを選ぶといいでしょう。
設置場所が無い場合は5kg以下の持ち運び可能なタイプがおすすめ
部屋が狭くて全自動洗濯機を置くのがつらい、という場合は、ポータブルの手動タイプを選ぶ手もあります。製品にもよりますが、小さなものは手で持てるぐらい、わりと本格的なものでも手に下げて移動できるぐらいのものが主流です。本体が5kg以下のものなら、普段は戸棚などにしまっておけます。風呂場やベランダに気軽に持ち出して洗濯できるので、お風呂に入るついでに洗濯するといったことも可能ですね。ただ、脱水機能がないので、洗濯の手段がそれしかない、というのはややつらいかもしれません。大きな洗濯はコインランドリーで行い、下着などをポータブル洗濯機でこまめに洗う、といったやりかたがいいでしょう。
機能性が高いものを選ぶ
洗濯物を長時間干したくないなら乾燥機能つきを
乾燥機能がついているかどうかも、洗濯機選びの大きなポイントです。まず、現在のハイエンド洗濯機で売りの機能になっている完全乾燥。全く干す必要がないのは素晴らしいのですが、これはドラム式の洗濯機でないと実現できません。小型洗濯機では残念ながら難しいのが実情です。しかしもうひとつ、風を使った簡易乾燥という機能があり、こちらは縦型で実現可能。少し干す必要が残りますが、かなり乾かしてくれるので干し時間が大幅に短縮できます。小型洗濯機にもついているものがあるので、さっと干してさっと取り込みたいかたは注目してスペックを見てみてください。
乾燥機能がないなら脱水機能が優秀なものを
ちゃんと干すので乾燥機能までは要らないかも、というかたは、脱水機能に注目してみましょう。雨や雪の多い地方に住んでいるかたや、ベランダや庭のないかたは屋内に洗濯物を干すことも多いでしょう。そんなとき脱水が甘い状態だと乾くのに非常に時間がかかっていつまでも濡れた洗濯物がぶら下がることになってしまいます。また、雑菌が繁殖しやすくなり余計な匂いのもとにもなります。製品の評判を調べるときは、脱水機能が強力なのかどうかを重点的に見てみてはどうでしょうか。脱水槽が独立している二槽式を検討してみるのもいいかもしれません。
忙しい人は時短機能つき全自動タイプを
1人暮らしのかたの場合、ぜひ欲しい機能が「時短」の機能です。これは通常より速く洗濯をしてくれるモードで、全自動の小型洗濯機のなかにも時短機能がついているものがあります。忙しい1人暮らしのかたは、洗濯機を回してもゆっくり終了を待つ時間がなかったりしますね。どうしても洗濯槽の中に生乾きの衣類を放置することになりがちですが、これは雑菌が繁殖する最悪の状態です。そんなとき、さっと洗濯が終えられる時短モードがあると非常に助かりますよ。
小型洗濯機のおすすめブランド・メーカー
SHARP(シャープ)
小型ながら乾燥機能つきの製品に定評
SHARPの名は多くのかたがご存知ではないでしょうか。日本を代表する家電メーカーのひとつです。ただ2016年に経営が悪化し、現在は中国の企業の傘下に入っています。SHARPの製品は小型と高性能を両立させることで定評があり、小型洗濯機の分野でも小型とは思えない充実した機能を持つ製品が多いのが特長です。なかでも簡易乾燥つきの小型洗濯機は優秀で人気があります。
AQUA(アクア)
三洋電機の流れをくむ洗濯機のプロフェッショナル
三洋電機といえば、かつて洗濯機を得意としヒット製品をつぎつぎに生み出していた白物家電メーカーでした。しかし経営悪化により、2008年に子会社に洗濯機事業を委託しました。そして生まれたのがAQUAという洗濯機メーカーです。現在はハイアール社の傘下にありますが、三洋電機の流れをくむ独自の製品を開発しつづけています。伝統を受け継ぐメーカーだけあり、洗い上がりやメインテナンス性など、見えにくいところに優れていて信頼性が高いのがAQUAの洗濯機の特長です。
ハイアール
世界一の白物家電メーカーの洗濯機はまとまりのよさが特徴
ハイアール社の本拠地は中国の山東省青島市。ドイツや日本との提携をきっかけに急成長し、次第にグローバル企業になっていきました。現在では世界最大の白物家電メーカーになっています。世界の一線級の技術や技術者を積極的に取り入れ、さまざまな消費者を相手にビジネスをしてきた歴史は伊達ではありません。その製品は堅牢でそつのない作りで厳しい使用法にも耐えてくれます。コストパフォーマンスが非常に高いので、お得な洗濯機を買いたいなら候補に入れるといいでしょう。
シービージャパン
2台目向きの軽量で安価な洗濯機が人気
2000年創業の新進の家庭用品メーカー。台所用品、バス用品、タオルなど、生活に密着した製品を幅広く製造しています。洗濯用品もそのひとつ。出している洗濯機はわずか3種類ですが、いずれもサブ洗濯機として使うのにぴったりの人気商品です。なかでもバケツウォッシャーと呼ばれるバケツのような形と大きさの携帯洗濯機は、お値段も安めでお得感のある逸品。清潔感漂う青と白のデザインでインテリアとしても魅力的です。
おすすめ&人気の小型洗濯機ランキング
全自動でおすすめの小型洗濯機
SHARP-ES-GE4C-T(29,401円)
乾燥機能と時短機能を備えた本格派の小型洗濯機
簡易乾燥モードがついた、本格的な家庭用に迫るほどのスペックを持つ小型洗濯機。スピード洗濯ができる時短モード、シャツのシワを軽減してくれるシワ抑えモード、衣服の傷みを減らすおしゃれ着モードなど多彩なモードを搭載。状況に合わせた洗濯ができます。
容量も4.5kgと多めなので、小型ながらメインの洗濯機として十分使っていけます。予約機能もあるので忙しいかたも安心。1人暮らしの洗濯に必要な機能が一通り揃った文句なしの製品です。ただ、重さが30kgあるので手軽に動かすには向きません。
AQUA-4.5kg 全自動洗濯機 AQUA AQW-S45E-W (39,009円)
洗濯そのもののクオリティにこだわった高品質洗濯機
上フタの部分が強化ガラスになっていて、洗濯中も中がよく見える、AQUAならではのデザインを持つ洗濯機です。もみ洗いを強化し洗いムラを抑える「3D スパイラル水流」や、洗剤の洗浄力をより引き出す「高濃度クリーン洗浄」など、独自の技術がいくつも組み込まれています。三洋電機時代から長年つちかってきた、洗濯そのものの質の高さが最大の売りといえるでしょう。
また、槽洗浄にこだわっており、汚れをきれいに落としてくれるモードがあるのでいつまでも清潔に使えます。時短機能、簡易乾燥、毛布洗濯、予約機能など、1人暮らしに必要な機能がきれいに揃っています。容量も4.5kgとメインの洗濯機として申し分ありません。
ハイアール-小型洗濯機 JW-C55D(25,300円)
10分で洗濯できる超時短モードが売りの実力派
容量5.5kgと、小型洗濯機と普通の洗濯機の境目にある製品です。本格的な洗濯機とほぼ変わらない感じで使えるのに、ボディはコンパクトでお値段も一段階安く、かなりお得な感じです。ハイアールらしいコストパフォーマンスの高さといえるでしょう。
最大の売りは10分洗濯モード。普通の時短モードと比べても別格のスピードで洗ってくれます。時間がないかたにはたいへん有り難い機能でしょう。簡易乾燥やタイマーもついています。三洋電機から受け継いだ3Dスパイラル水流の技術も組み込まれており、世界中で売れているのも納得の完成度です。
アイリスオーヤマ-洗濯機 5.0kg IAW-T502EN (22,800円)
24時間タイマーつきで抜群のコストパフォーマンスが自慢
アイリスオーヤマは仙台に本拠を置く生活用品メーカーです。2000年代のはじめ、他の家電メーカーが大量リストラをしていたころ、実力があるのに失職した技術者を積極的に雇い、家電の開発を開始。さまざまなノウハウを組み合わせ、安価でありながら高い性能を持つ製品を作っています。
アイリスオーヤマの洗濯機は国産でありながら外国製の製品に負けないコストパフォーマンスを誇っています。この製品も、5kgの容量と簡易乾燥、24時間タイマーにつけ置き洗いも可能と、かゆいところに手が届く性能でありながら非常にお求めやすい価格です。
BESTEK-小型洗濯機 BTWA01 (17,980円)
容量少なめながら省スペースと6段階節水に魅力あり
容量は3.8kgと、全自動洗濯機としてはやや少なめ。しかしそのぶんサイズも小さく省スペースになっています。幅は470mm×500mmと非常にスッキリした大きさで、ちょっとしたスペースにらくらく設置できます。
水位が6段階から選べるので、少なめの洗濯で水を無駄遣いする心配がなく、最低10リットルの水で洗濯をすることができます。時短モードもあり、13分とかなりのスピード。つけ置き洗いモードもあるのでひどい汚れの作業着などもきれいに洗えます。メインとしてだけでなく、サブの洗濯機として使っても重宝するでしょう。
maxzen-6kg全自動洗濯機W60WP01WH(21,300円)
ジェネリックといいつつ高性能で使いやすさ抜群
「ジェネリック家電メーカー」を名乗るマクスゼン社。コストを突き詰めてリーズナブルな家電を開発販売している企業です。この洗濯機もマクスゼンの思想がつまったもので、容量6kgで20,000円ちょっとというのは驚きのコストパフォーマンスです。
簡易乾燥、4段階水位、予約機能に柔軟剤自動投入機能、それに洗濯中フタがあかなくなるチャイルドロックつき。小型洗濯機では比較的珍しい、風呂の残り湯を洗濯に使う機能もついていて、必要な機能は全て揃っています。さらに容量の大きい7kgサイズの製品もあり、そちらも非常にお得です。
パナソニック-5.0kg全自動洗濯機NA-F50B12シャンパン(35,390円)
地味なようでも基本性能に定評がある老舗の定番洗濯機
老舗パナソニックの1人暮らし用小型洗濯機。容量は5kg。洗濯コースが充実していて、時短、つけおき洗い、手洗い、毛布などの定番のコースのほか、「すすぎ1回」や「香りしっかり」など、細かいコースも用意されています。
スペックを見れば突出したものはないように見えるのですが、使っているかたの感想では「とにかく静か」「洗浄力高い」という声が多く聞かれます。静音性と洗浄力という基本性能の高さは、さすがはパナソニックと言うほかありません。地味ながら信頼できる、長く使える洗濯機です。
ハイセンス-7.5kg全自動洗濯機HW-G75A (26,387円)
大きな容量に控えめな価格とお得感がすごいハイコスパ洗濯機
一度にたくさん洗濯がしたい、でも普通の洗濯機より少し安めに買いたい、というときは、ハイセンスの洗濯機はどうでしょうか。ハイセンスはハイアールと同じく中国の山東省青島市を本拠にする企業です。その製品はとにかくコストパフォーマンスがいいと日本でもかなり人気になっています。
容量7.5kg、複数で暮らす家庭でも十分使えるサイズの洗濯機が25,000円ちょっとのお値段ですから、人気になるのもうなずけるというもの。時短やつけおき、簡易乾燥もついておりそつなくまとまっています。ご家庭で安い洗濯機が欲しい、という場合におすすめです。
アイリスオーヤマ-7.5kgドラム式洗濯機 FL71-W/W(75,384円)
小さめで安価なドラム式の洗濯機
最近人気のドラム式洗濯機は、完全乾燥機能がつけられるというだけでなく、衣服を上下に激しく動かすことで「たたき洗い」という洗い方ができるのが特長です。少ない水でよりきれいに、衣服を傷めずに洗えるのです。ただ、小さくできないという弱点があり、価格も同容量の縦型より100,000円以上高いのが普通です。
小型洗濯機に近い7.5kgという容量で、比較的安価で買えるドラム式として人気なのが、このアイリスオーヤマの製品。ヒーターが搭載できるという利点を生かし、温水で洗うことで縦型とは段違いの洗浄力を発揮します。また、劇的に節水できるようになります。多少高いですが、衣服をきれいに洗いたいかたにおすすめです。ただし、完全乾燥機能はついていません。
手動でおすすめの小型洗濯機
シービージャパン-バケツウォッシャーTOM-12(6,980円)
別扱いで洗いたいものがザブザブ洗える手軽なポータブル洗濯機
重さはわずか4.5kg。取っ手がついていて、ぶらさげて家のどこへでも持っていけます。洗濯物と水を入れ、タイマーを回すだけで洗濯してくれる、お手軽な携帯洗濯機です。一度に洗える量は600g。だいたいワイシャツが3枚ぐらい洗えます。お値段も安くかさばらないので、ひとつ持っておいて損はない製品です。
サブ洗濯機として使うのが基本になるでしょう。ペットの服や作業着など、別扱いで洗いたいものや、少量の下着やシャツをさっと洗いたいときに最適です。なお、脱水機能はついていないので注意してください。じつは衣服以外にも、靴や食品なども洗えます。大量のじゃがいもを洗いたいときなどに使ってみてもいいかもしれません。
シービージャパン-マイセカンドランドリーハイパーTOM-O5H(10,800円)
サブでもメインでも使えるコンパクトでおしゃれな二槽式
二槽式の小型洗濯機です。二槽式は全自動が登場する前に主流だった古いタイプではありますが、続けて何度も洗濯するときには一槽式より効率がいいこともあります。脱水しながら次の洗濯物が洗えるからです。また、脱水槽が独立しているので脱水力も強めです。
ボディは小さいのに容量は3.6kgとなかなかのもの。1人暮らしならメインの洗濯機にすることも可能でしょう。4kg近い洗濯ができる洗濯機が10,000円ちょっとで買えるのは破格です。お金を節約したいがちゃんとした洗濯機は欲しい、いうかたは候補に入れてはどうでしょうか。
life_mart-極洗 ハンドスピンウォッシャー(4,980円)
電気を使わないのにちゃんと洗える手動手回し洗濯機
なんと、電気を全く使わない手動式の洗濯機です。カプセルの中に洗濯物と水を入れ、閉じてぐるぐるとハンドルを回すだけ。遠心力でカプセル内に圧力がかかり、数分で洗えてしまいます。一度に洗える量はワイシャツ4枚ほど。
電気系の装置がないので非常に軽く、わずか2.1kgしかありません。野外にも持っていけ、電気のない環境でも使えるのが電気洗濯機にはない特長。また、非常に静かなので夜中の洗濯にも最適ですし、水も少なくて済みます。脱水や乾燥こそありませんが、なかなかの性能を持った洗濯機です。
SHARP-超音波ウォッシャーUW-A2-S(9,425円)
手に持って使う新機軸のポータブル洗濯機
一見、絶対に洗濯機には見えません。外見はまるで水筒のようです。しかしこれも立派な洗濯機。毎秒38,000回の超音波振動で衣類の汚れを落とすクリーナーです。衣類を揉まないので傷めずに洗えるのが最大のメリットです。
使い方は簡単。洗濯物を水に浸し、汚れた部分にこのクリーナーを軽く当てて動かすだけです。洗剤との併用も可能で、終わったあとはすすいで干せばきれいになります。もちろんメインの洗濯機にはなりませんが、しつこい襟の汚れなども、なぞるだけできれいに落としてくれるのでたいへん重宝します。
ROOMMATE-コンビニウォッシャRM-60A(4,500円)
旅行用に特化したユニークな軽量小型洗濯機
どう見てもパソコンマウスにしか見えません。実際、USB端子がついていてそこから電源を取ります。しかし、実はマウスではなく洗濯機です。洗面台など水を貯めた場所に洗濯物を入れ、電源につないだこの製品を一緒に入れると、30分ほどで超音波振動で汚れを落としてくれます。重量はわずか350gと、洗濯機の常識からいうと笑ってしまうほど軽量です。
この製品がなんのためにあるのか、仕事で出張が多いかたにはピンとくるのではないでしょうか。旅先のホテルなどで、さっと洗濯をするためです。汚れた靴下やシャツなど、旅先の洗濯物はどうにも始末に困るものです。そんなときこれを持っていれば、心強い旅の友になるでしょう。また、超音波による洗浄なので、メガネや時計をきれいにするのにも使えます。その場合は水はいりません。
MyWAVE-スーパースピンドライ3.0(14,879円)
普通の洗濯機の数倍の脱水性能を持つポータブル脱水機
最後にご紹介するのは厳密にいうと洗濯機ではありません。脱水のみを行う脱水機です。しかしこの脱水機、普通の洗濯機の脱水機能とはレベルが違う性能を持っています。普通の洗濯機は脱水時に、だいたい毎分1,000回転前後回って衣服の水分を飛ばします。それにたいしてこの脱水機は毎分2,800回転。乾燥機能がなくても、これだけ脱水できれば少し干すだけで洗濯物が乾きます。
脱水機能のない、あるいは脱水が弱い洗濯機を使っている場合は、これを一台持っておくと洗濯が格段に楽になります。重さ7.6kgで、取っ手がついているので簡単に移動できるのもメリット。普段は邪魔にならない場所にしまっておけます。
まとめ
メインかサブの洗濯機か用途に合わせて選ぶのがおすすめ
ここまで解説してきたように、メインの洗濯機にするのか、2台目としてサブで使うのかで小型洗濯意の選び方は大きく変わります。メインにするなら、大切なのは3つのポイント。手間がかからない全自動であること、4.5kg以上の容量があること、できれば乾燥や脱水が優秀なことです。時短モードもついていればなおいいでしょう。一方、サブで使うなら重視すべきなのは便利さ。持ち運びしやすく普段は片付けておけること、ちょっとしたものを手軽に洗濯できることが大事です。あなたの暮らしに必要な洗濯機はどんなものか、じっくり考えて選びましょう。