穴のない紙をファイリングするのに困ってはいませんか。ファイルに綴じてすっきりと収納したいのに、穴がなくて綴じられないがためにバラバラと書類が散らかっている家庭も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、穴あけパンチです。紙に穴をあけるだけでなく、ベルトや腕時計などに使えるものもありますよ。自作のルーズリーフが作れる多穴タイプもおすすめです。今回は、そんな穴あけパンチについて、種類や選び方、人気商品について詳しく解説します。溢れかえる書類をすっきりさせたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
穴あけパンチとは?
紙や書類等を穿孔するための文房具
穴のあいていない紙などに、綺麗に丸い穴を開けてまとめられるようにするのが穴あけパンチです。穴の数は2つのものが主流ですが、1つや6つ以上のものなどたくさんの種類があります。紙に穴をあけるものが普通ですが、革製品やプラバンなどのクラフト小物に穴をあけてDIYを楽しめるものもあり、幅広い用途で使うことができます。
穴あけパンチの種類・使い方
2穴タイプ
よく目にするスタンダードなタイプ
2穴タイプは、均等な2つの穴が一度にあけられて便利です。穴をあけたい紙などをはさみ、上からバーを押すことで簡単に穴があけられます。2つの穴が同時にあく利便性が人気で、家庭に一台置いておきたいのがこのタイプ。非常に使いやすく持ち運びも楽なので、実用的です。
バインダーにファイリングするときに役立つ2穴タイプは、会社の事務でも家での書類整理も役立ちます。スタンダードな穴あけパンチですが、ある程度力がいることが欠点。しかし最近では、力を入れずに軽く開けられるものがこぞって販売され、人気を集めています。
1穴タイプ
コンパクトなハンディタイプが便利
小さなハンディタイプには1穴タイプが多く、ハート型など丸穴以外のものもあります。ペンチやホッチキスのような形の1穴タイプは、親指と人差し指で握るようにして穴をあけるものが主流です。ワンホールパンチとも言われ、どこでも好きなところに穴を開けられる便利さがあります。
2穴タイプと比べると自由度が高いので、正方形でない紙など届きにくい箇所にでも穴をあけられます。コンパクトで可愛らしいものが多いので、手作りのアルバムやカードなどに使うのもおすすめ。ペンケースにすっぽり入るものなら、無理なく持ち運びできますね。
多穴タイプ
手帳やルーズリーフなどに使える
一度に6~30個の穴があけられる多穴タイプは、手帳やルーズリーフのリフィル作りに向いています。2穴タイプと同様、用紙を本体にはさみ、上から押すことでたくさんの穴があけられるものが一般的です。たくさんの穴が開くので、穴が破れてファイルから抜け落ちることがありません。
多穴タイプのデメリットは、幅をとること。圧力をかけてもずれにくく安定感がある反面、サイズが大きくて収納に困ってしまうこともあります。家庭で使うなら、できるだけ本体がコンパクトなものを選ぶようにしましょう。
穴あけパンチの選び方
穴を開ける枚数で選ぶ
一般的な2穴タイプなら一度で10~50枚開けられる
家庭でA4やB5などの一般的な書類に穴をあけるなら、2穴タイプがおすすめです。2穴タイプは一度に10~50枚開けられるものが多く、業務用のものに比べるとコンパクトに収納できるものがほとんど。置き場所に困らずに使えるだけでなく、好きな場所に持ち運んで使えます。普段穴をあける枚数が10~50枚程度なら、扱いやすい2穴タイプを選びましょう。
100枚以上一気に開けるなら業務用の大型パンチを
事務で使うなど、100枚以上に穴をあけたいなら大型パンチを選びましょう。重量は2~5キロありますが、一度にたくさんの書類に穴をあけられることが大きなメリット。重みがある分圧力をかけてもぐらつかず、均一な穴をあけることができます。ただ、業務用はサイズが大きいので収納スペースが必要です。ある程度の作業スペースがあるなら、作業効率の上がる大型サイズがおすすめです。
便利な付加機能で選ぶ
2穴以上を開けるなら中央合わせゲージ付きだと正しい位置が分かる
端に1つ穴を開けるときには気になりませんが、2つ以上穴をあけるときにどうしても気になってしまうのが穴の位置。穴の場所がずれていると、綺麗に書類を綴じることができません。そんなときには、中央合わせゲージが役立ちます。書類の中央の位置を決めるゲージが付いているので自然と穴の位置も決まり、毎回同じ位置に穴をあけることができて便利です。
パワーアシスト機能があれば少ない力で簡単に開けられる
穴あけパンチを使うたびに、手や腕が痛くなるということはありますね。その堅さを考えるだけで穴あけするのが嫌になるかもしれません。そんな方にはパワーアシスト機能付きがおすすめです。パワーアシスト機能は、軽く押すだけで楽に穴があけられる機能。一度使えばあまりの軽さに驚くことでしょう。軽い力で使えるなら、力のない女性でもストレスなく穴あけが行えますね。
紙屑が散らばりにくいダストトレイの構造も重要
ダストトレイを開けてゴミを捨てようと思ったら、中のゴミが一気に飛び出してしまった経験はありませんか。穴あけパンチ選びで忘れてはならないのは、ダストトレイの構造です。角だけ開くものや半分だけ開くものなど、簡単に開けられるものが使いやすくておすすめ。一度に全部開いてしまうものより楽にゴミが捨てられ、力を入れ過ぎて中の紙くずが床中に散らばってしまう大惨事を避けることができます。
穴あけパンチのおすすめブランド・メーカー
カール事務器
デザイン性と機能性を兼ね備えた穴あけパンチが人気
デザイン性も高く機能性も高い穴あけパンチを製造するメーカー。家庭用から業務用まで幅広いラインナップがあります。利用者の負担を軽減した2穴パンチは、二重テコを利用しており楽に穴があけられます。
コクヨ
力を入れやすいから楽に押せる
穴のあけごこちにこだわった穴あけパンチを提供するメーカーです。「ラクアケ」は、単に少ない力であけられるだけでなく、押しやすさにもこだわった商品。力を入れやすい形状と、なめらかな使い心地が人気です。
プラス
機能性にこだわった穴あけパンチを提供
軽い力で楽に穴があけられる穴あけパンチを数多く提供する事務用品メーカー。座ったままでも楽に使えるパワーアシストやハンドルを下げるとロックされてコンパクトに収納できる機能など、機能性にもこだわりを見せています。手帳用のラインナップもあり、幅広いシーンで利用できます。
マックス
進化した穴あけパンチを製造
おしゃれで軽く穴があけられる新しいタイプの穴あけパンチを作るメーカーです。特に中空刃を利用したスクーバは画期的。片側だけが尖った刃で、スライスするように紙に穴をあけます。他にはないアプローチの穴あけパンチは、スパッとした切れ味が魅力です。
おすすめ&人気の穴あけパンチランキング
2穴タイプでおすすめの穴あけパンチ
マックス-スクーバ25枚あけ(1,116円)
コンパクトでスパッと切れる穴あけパンチ
穴あけパンチの進化を存分に感じられる一台です。刃の半分しか尖っていない中空刃で紙を貫くので、軽い力で穴をあけられます。また、刃の中に押し出し棒が付いているため紙が刃にくっついてしまうこともありません。
小さめなこともスクーバの特徴です。サイズが幅11.9cm、奥行10cm、高さ9.5cmと小さく、ハンドルをロックすることで高さは5.3cmにまでコンパクトになります。デスクの端に置いておいても邪魔にならない大きさですが、ハンドルをロックして引き出しにしまっておくのもおすすめです。
カール事務器-強力パンチ(18,073円)
330枚穿孔可能で大量の穴あけに便利
業務用の穴あけパンチは、大量の紙に穴をあけるのに便利。2穴タイプなのに、なんと330枚の書類を穿孔できるパワフルなアイテムです。上向きに穴をあけることで、くずが刃の中に入る画期的な仕組みのおかげで、そこら中にくずが散らばってしまうことがなくなります。
重量は6㎏と簡単に移動できる重さではありませんが、その分安定感があり力が入れやすいのが魅力。定位置に置いて使うのにおすすめです。何枚もの書類に穴をあけるのは手間も時間も体力もいりますが、強力パンチがあればすぐに穴あけ作業が済ませられますね。
カール事務器-2穴パンチ(1,760円)
ゲージが使いやすくおしゃれな穴あけパンチ
一気に50枚の穴あけができる穴あけパンチです。比較的コンパクトで移動させやすいので、一台持っておくと便利。定位置が決めやすいゲージ付きです。ブルーの見た目もおしゃれなので、毎日使っていても飽きがこないアイテムでしょう。
ゲージは金属製なので、耐久性が高く安心です。左右のゲージが連動して動くダブルゲージが使いやすさの秘密。2本のゲージが紙をしっかりと挟み込み、正しい用紙の位置がすぐに分かるため、初めて使う方でも綺麗に穴があけられます。
サンノート-2穴パンチ(110円)
価格重視で選びたいシンプルな穴あけパンチ
とにかくシンプルな2穴タイプの穴あけパンチです。最大穴あけ枚数は10枚ですが、10枚以下の紙に穴をあけるには十分な機能が備わっています。ハンドルには角がなく、10㎝x5cmとコンパクトなので持ち運びに便利です。
なんといっても注目すべきは価格の安さ。110円で買えるコストパフォーマンスの高さは他にはない大きな魅力です。家族が1個ずつ買っても負担にならないリーズナブルな価格なので、少ない紙にシンプルに穴をあけるものを探している方は買い揃えておきましょう。
コクヨ-2穴パンチ ラクアケ(1,390円)
機能性に優れた穴あけが楽になる穴あけパンチ
37枚の穿孔ができる2穴式穴あけパンチは、スムーズに穴あけ作業ができます。折りたたみできるラクアケガイドで、素早く紙をたわませずにセットできて手間いらず。また、テコの原理で軽くなめらかに穴あけができます。
角のとれた握りやすいハンドルの形状のため、どの方向からでも力を入れやすいことも特徴です。大容量のダストトレイは、たくさんの書類の穴あけをしてもゴミ捨ての頻度が減らせて便利。角のみが簡単にあく開けやすい形状なので、力を入れ過ぎて中のくずが飛び出す心配もありません。
1穴タイプでおすすめの穴あけパンチ
コクヨ-ハトメパンチ(1,906円)
カシメができて手作り品作りもはかどる
ペンチのような形をした穴あけパンチでは、カシメも作れます。金槌や打ち棒などを複数用意することなく、一台でカシメの穴あけと打ち込みができるので重宝します。最大15枚の穴が開けられるパンチで、ゲージを調整することで奥行きが決められます。
穴の周りに金属の装飾を施すこともできるので、結婚式の席札などを手作りするのにも最適。1穴タイプであけたいところにピンポイントで穴をあけられるので便利です。頑丈で硬いものにも使えるので、DIYで革製品に穴をあけたい方にもおすすめです。
野中製作所-スクリューポンチ(3,025円)
回転式で穴の仕上がりが綺麗
ベルトや革製品の穴あけにぴったりの穴あけパンチです。圧力をかけると刃先がスクリュードライバーのように回転して穿孔。薄いものなら、軽く刺すだけで簡単に穴があけられます。こだわりの日本製で、穴の仕上がりが綺麗なことも魅力です。
今までハンマーとポンチを使っていた方は、刺すだけで穴のあく効率の良さに驚くことでしょう。少しの力で穴があくので、時計やベルトの穴を追加するのにもおすすめ。切れ味が良いので、カシメも綺麗に出来上がりますよ。
クラフト- ベルト 穴あけパンチ(1,650円)
幅広い穴のサイズに対応可能な穴あけパンチ
幅広いシーンで活躍してくれるペンチのような形の穴あけパンチ。あらかじめ2~4.5mmのパンチ金具が6つセットされているので、好みの大きさの穴をあけられます。革や布、紙などたくさんのものに使用できるので、アイデア次第で活躍の幅が広がります。
欠点は、紙くずが小さなゲージカバーの中にたまる仕組みになっていて、すぐにいっぱいになってしまうこと。たくさんの書類を処理したい方には向いていませんが、手持ちの革製品などに穴をあけたい方にはおすすめです。ベルトや靴のストラップの穴あけに重宝しますよ。
DCMR-書類 穴あけ 1穴 パンチ(680円)
コロンと小さな形状がコンパクトで可愛い
携帯に便利なコンパクトな穴あけパンチです。ころんとキュートな見た目の穴あけパンチは、5.5x6cmと非常にコンパクト。小さいので好きな場所に移動して使えるだけでなく、いつでも鞄に入れて持ち歩くこともできます。
小さいホッチキスのような穴あけパンチは、洗濯バサミのように挟んで使える手軽さが魅力。いつでも引き出しにしまっておけるコンパクトな穴あけパンチとして、活躍してくれそうです。小さくて軽いので、子どもが初めて使う穴あけパンチとしてもおすすめです。
カール事務器-一穴パンチ(440円)
スタイリッシュな見た目ですっきり収納できる
鮮やかなブルーが美しい1穴タイプの穴あけパンチは、デザイン性の高さが魅力。すっきりとスタイリッシュな見た目で、ハンドルロックをかけると棒状になり、スマートに収納できます。ハンドルをロックした後の美しさにもこだわりのあるおしゃれなアイテムですね。
耐久性が高く切れ味が良いのも特徴の1つ。どうせ選ぶなら、長く使えるおしゃれで使いやすいものをと考えている方におすすめです。1穴タイプは、タグなど1つの穴をあけたいときに便利。1穴タイプでストレスなく使えるものを探している方は満足できるでしょう。
多穴タイプでおすすめの穴あけパンチ
カール事務器-ゲージパンチ(1,874円)
たくさんの穴をあけられお手入れも簡単
市販のようなルーズリーフが自分で作れる多穴タイプの穴あけパンチです。B5は26穴、A4なら30穴をあけることが可能。紙おさえが付いているので、紙がたわむこともありません。また、用紙サイズのアイコンが付いているので、どの位置で穴をあければ良いのかが一目で分かります。
たくさんの穴を一度にあけるときは、紙くずもたくさん出てくるもの。くず受けは、下向きに軽い力で開くものなので、さっとゴミ箱の上で開くことで問題なく捨てられます。今までくずを捨てるのがストレスだった方におすすめです。
プラス-バインダー式手帳パンチ(1,854円)
持っている手帳に合ったリフィルが作れる
6穴式のバインダー式手帳に使える穴あけパンチです。4つのサイズに対応しているだけではなく、同時に8枚程度の紙に穴をあけられるので作業が楽。穴の位置が変えられるスライド式なので、多くのフォーマットに合わせて使えます。
手帳の用紙が足りなくなって困ってはいませんか。もともと入っていた用紙では足りなくなって買い足したいけれど、近くのお店には同じフォーマットの用紙が売っていないことも。そんなときには手帳パンチが活躍します。穴をあけて、オリジナルの手帳が作れますね。
コクヨ-多穴パンチ PN-50N(37,500円)
一度にたくさんの穴をあけられる本格派
会社でも重宝する大型の穴あけパンチ。大きなレバーを押すことで、26個または30個の穴が穿孔可能です。用紙のサイズに合わせて穴の位置の調節ができて仕上がりが綺麗。くずのトレイが横から外せるので、重たい本体を動かすことなくくずが捨てられます。
プラスのバインダー式手帳パンチは、コンパクトな反面1枚の穴をあけるのに5回プレスする必要があります。しかし、コクヨの多穴パンチは1回で穴あけが可能。たくさんのルーズリーフを一度に作りたい方におすすめです。
コクヨ-多穴パンチ PN-25(11,680円)
A4サイズ専用のリーズナブルなモデル
A4サイズのルーズリーフを作るのに最適な穴あけパンチです。一度に穴があけられるのは最大5枚ですが、1つの紙は一度押すだけでできあがるので作業がはかどります。大きなハンドルでザクっとワンプッシュするだけで穴があくので、ストレスなく使えますね。
一度に穿孔できる枚数は少ないものの、リーズナブルな価格で買えるのが大きな魅力。同じコクヨの多穴タイプPN-50Nと比べると、半額以下の値段で手に入れることができます。穴あけするのがA4サイズのみで、移動させながら使いたい方には軽量でおすすめです。
カール事務器-グリッサーパンチ(8,516円)
スライド式で穴あけが楽しみに
あまり力を入れずに楽しみながら使えます。それは、スライド式だから。一般的な穴あけパンチは上から押すことで穴をあけますが、用紙をセットし、スライダーをスライドさせるだけでルーズリーフの出来上がり。力がいらないので女性でも安心です。
大量の紙に穴をあけるのには不向きですが、5枚までならスピーディーに穴あけが可能。多穴タイプはある程度高いのが難点ですが、比較的リーズナブルな価格なのも嬉しいポイントです。バインダーを愛用しているけれど、毎回穴をあけるのが面倒な方にぜひおすすめしたいアイテムです。
まとめ
軽い力であけられる穴あけパンチがおすすめ
穴あけパンチ選びで最も重要なポイントは、手軽さ。せっかく効率良くするためのアイテムなのですから、軽い力でストレスなく使えるものがベストです。今まで穴あけは面倒なものだと思っていた方も、軽く切れ味の良いものを選べば穴あけが楽しくなるはずです。今回は、穴あけパンチの選び方やおすすめについて、詳しく解説しました。皆さんも、使うことが楽しみになるお気に入りの穴あけパンチを見つけ、作業効率をぐんと上げてみましょう。