観葉植物や家庭菜園で植物に水やりをしたり、消毒薬や除草剤を使用したりする時、出来るだけまんべんなく噴き付けるのに便利なのが噴霧器です。一般的なスプレーボトルに比べて細かいミスト状になるため、より広い面積に噴き付けることが可能です。実は噴霧器は非常に種類が豊富なことをご存知ですか?今回はそんな噴霧器の種類や選び方、人気商品について詳しく解説していきます。是非この記事を参考にしてみて下さいね。
噴霧器の使い方
農作物に水や薬剤をミスト状にして噴き付ける
噴霧器の役割は水や薬剤などの液体を、目的の場所に噴霧することです。ジョウロや霧吹きではボタボタと液だれしてしまうこともありますし、なかなか均一に噴きかけるのは難しいもの。場所によってきちんと噴き付けられた所とそうでない所が出てしまうと困りますよね。その点、噴霧器なら、ムラなく噴き付けられます。
小型モデルは庭の除草や家庭菜園で使いやすい
噴霧器は圧力が掛かるという特徴も。そのため、ノズル部分が逆さになっていてもしっかり噴射させることが出来ます。パワーがある分、一度で広範囲に撒けるというメリットもあります。小さい小型サイズの噴霧器は、花壇や畑といった広範囲の水やりや薬剤噴霧も短い時間で行なえますよ。噴霧器の圧力を利用して洗車やエアコンメンテナンスなどの掃除に利用する方も少なくありません。
噴霧器の種類
手動タイプ
電気を使わないので場所を問わず手軽に使える
手動タイプは、比較的コンパクトで持ち運びしやすく、ハンディタイプから、数リットル入るタンクタイプまであります。電気や充電を必要としないので、手軽に使えるというメリットがあります。一方、霧吹きやジョーロと違い、液体を入れるタンク内に蓄圧させて使用するため、専用のポンプを規定回数以上押し込む必要があるというデメリットも。
狭い範囲で使用する場合や、短時間しか使わない時には非常に便利です。価格もリーズナブルですよ。ノズルの先が上向きの状態でも使えるので、噴霧しにくい葉の裏側までしっかり薬剤を噴き付けられます。メンテナンスが簡単なのも嬉しいポイントですね。
電動タイプ
大容量の電源コード式と一般家庭向けの電池式・充電式に分かれる
電池・充電タイプは、手動タイプのように自分で圧力を掛ける必要がないので体力に自信がない方でも安心して使えます。それほど重くもないので、持ち運びにも便利ですよ。長時間の使用や、広範囲への噴霧にはややパワー不足ではありますが、ちょっとした家庭菜園に使ったり、洗車などに使用する分には十分使えます。
コードタイプは、コンセントがないと使用できないというデメリットはありますが、常に電力が供給されるのでパワーが有り、バッテリーの残量を気にする必要もありません。充電するための待ち時間も要らないので、必要な時にすぐに使えるというメリットも。大容量タイプの噴霧器を使用する場合は、充電不要なコードタイプがおすすめです。
エンジン式
燃料を使用してハイパワーで散布できるプロ向け
エンジンタイプは、なんと言ってもハイパワーが魅力的。面積の広い畑で使用したり、背の高い庭木に噴霧したりする時に大活躍してくれるので、プロ向けの噴霧器として最適です。パワーもあるので、一度の噴霧で広範囲までまかなえるというのも嬉しいですよね。
エンジンタイプは、他のタイプの噴霧器に比べると本体価格は高額になります。別途燃料を用意する必要もあり、定期的にメンテナンスをしてあげなければなりません。ランニングコストが掛かりますし、サイズが大きな分、収納場所の確保も必要になることは念頭に置いておきましょう。
噴霧器の選び方
容量で選ぶ
プランター栽培などの家庭菜園なら5L以下のコンパクトなタイプを
タンクの容量は非常に重要なポイントです。例えば栄養剤や除草剤などの薬剤を使用する場合、使用容量と希釈濃度を加味して考えなければなりません。家庭菜園やプランターなど狭い範囲であれば、5L以下のコンパクトタイプでも十分でしょう。持ち運びしながら使用する場合、タンク内容量だけでなく、本体重量も計算に入れて選ぶと間違いありませんよ。
大容量タイプなら広範囲も一気に噴霧可能
タンクの容量が少ないタイプは軽くて持ち運びには便利ですが、広範囲で使用する場合には何度も液体を注ぎ直す必要があります。その点、タンクの容量が大きなタイプならその回数も格段に減らせますよね。色々な場所で噴霧器を使用するのであれば、その中で最も面積の広い場所に合わせて噴霧器を選ぶようにするのがおすすめですよ。
運搬方法で選ぶ
肩掛けや背負いタイプなら腕も動かしやすく動作も楽に
タンクの容量が大きな噴霧器の場合、肩に掛けたり、背負ったりして使えるようになっているものも少なくありません。手に持つよりも体に掛かる負担が軽くなりますし、腕も動かしやすくなります。高所に噴霧する時は、両手に持つことで安定感も増しますよ。コードが付いている噴霧器も、片手はノズル、もう片手でコードを捌くといった作業も可能に。
キャリー付きなら大容量の薬剤噴霧も簡単
タンクの容量が数十リットル以上になると、いくら肩に掛けられたり背負えたりしても、重くて負担がかかるもの。バッテリー式やエンジン式ならなおさらですよね。コロが付いたキャリータイプの噴霧器なら、体に負担を掛けることなく移動しながら薬剤を散布することが出来ます。移動しない時にはしっかりストッパーが掛けられるタイプだと安心ですね。
噴霧器のおすすめブランド・メーカー
工進
世界160ヶ国で愛されるトップブランド
工進は、高圧洗浄機や噴霧器といったポンプ機器の製造販売を行っている、世界トップクラスのメーカーです。京都府に本社を持つ工進は、農業だけでなく、土木・工業など、幅広いニーズに応える製品作りを努めています。
MAKITA(マキタ)
電動工具の総合メーカー
愛知県に本社を構えるマキタは、1915年に設立された電動工具や園芸用機器の製造・販売を行う総合メーカーです。機能性と耐久性の高さから、国内はもちろんのこと、世界中で非常に高い支持を得ています。
フルプラ
スプレーボトルやポンプ類の専門メーカー
創業75年以上の株式会社フルプラ。生活社の目線に立って便利さと快適さを求めた製品開発を行っているポンプ類の製造メーカーです。高い性能と、スタイリッシュなデザインの商品を多数製造・販売しています。
セフティー3
散水機や噴霧器などを取り扱っている工具メーカー
セフティー3はDIYからプロ向けまで大工工具や電動工具、園芸機器を取り扱っている工具メーカーです。特にタイマー付き散水機や噴霧器といったホース製品は人気が高く、商品バリエーションも非常に豊富です。
おすすめ&人気の噴霧器ランキング
手動タイプでおすすめの噴霧器
フルプラ-ダイヤスプレープレッシャー式噴霧器単頭式(2,755円)
軽い力で加圧できるタイプ
こちらは2L分の液体が入るタイプの短頭式噴霧器です。瞬間噴霧と連続噴霧にも便利なレバー式バルブを搭載しており、ホルダー部分にはホースを掛けることも可能です。ポンプ部分をプッシュして加圧するようになっており、その際加圧の力が軽くて済むので使用時にも疲れにくいというメリットが。
噴霧の角度は直射から80度まで変えられるので、使用用途に合わせて使い分けることも出来ます。また、タンク部分が白いので中の液体がどれくらい残っているのかも分かりやすいですよ。持ち運びにも便利なハンドルロック式です。
工進-蓄圧式噴霧器ミスターオート 4L (1,788円)
リーズナブルで初心者でも使いやすい噴霧器
タンク容量は4L、本体は1.3kgですので、たっぷり満杯にしても5kgちょっとと軽くて持ち運びやすい仕様。移動しながら噴霧するのに丁度いいサイズで、初めての噴霧器としてもおすすめです。安全弁作動圧力が付いていますので、圧を掛けすぎる心配も無用です。
ノズルの長さは1.5mと長く、噴霧距離は霧状なら1m、直射であれば6.5mまで届きます。高くて届きにくい場所にも届くので、洗車やエアコンのメンテナンス、網戸の清掃などでも大活躍してくれることでしょう。
蓄圧式噴霧器 8L (2,280円)
家庭菜園にピッタリサイズの噴霧器
ポップなカラーリングに、スリムでスタイリッシュなデザインが魅力的な噴霧器です。容量は8Lで、家庭菜園にはピッタリのサイズ。タンク部分にはメモリが付いていますので、水量を測ったりや薬品を希釈したりする際にも大変便利ですよ。
長いノズルが付いており、かがむことなく楽な姿勢で噴霧することが可能。もちろん、ノズルの角度も変えられるので、届きにくい高い場所や、噴き付けにくい植物の葉の裏側にもしっかり噴き付けることが出来ます。
噴霧器 4L (3,980円)
じょうご型で液体を注ぎやすい噴霧器
液体をタンクに入れる際、こぼれるのが気になるという方も多いでしょう。こちらは入れ口部分がじょうご状になっているので、こぼれにくくなっています。コンパクト設計で、本体にはノズルホルダーも付いているため、ホースもスッキリ収納出来ますよ。
用途に合わせて噴霧ノズルは縦向きにの横向きにも変えられます。瞬間噴霧と連続噴霧の切り替えも可。ノズルはサビに強い高強度樹脂製ノズルを使用しており、耐久性も抜群です。パイプが接続式ですので取り外せばパイプ内の清掃も可能ですよ。
電池式・充電式でおすすめの噴霧器
セフティー3-電池式噴霧器3L DSSD-3 (3,182円)
ミクロの噴霧粒子ですみずみまで散布可能
単1形乾電池4個使用タイプで、タンクには3L入ります。持ち運びしやすい大きさで、一度の電池交換で約120Lの噴霧が可能です。噴霧圧が高いため、非常に細かいミスト状の霧に仕上がり、隅々まで効率よく噴き付けることが出来ますよ。
ノズル部分は別売りの除草用に取り替えることも可能。噴口キャップ部分を調整することで直射と噴霧の切り替えも簡単です。肩掛けホルダー付きですので体への負担も軽いのが魅力的。ノズル部分は伸縮可能ですので収納場所もコンパクトに。
マキタ-69MUSDW 5L一般向け肩掛け式 (15,128円)
軽量で肩への負担が掛かりにくいタイプ
本体重量1.3kgと軽くてコンパクトな充電式噴霧器です。一度の充電で約28L分の噴霧が可能。継ぎ足し充電も可能ですよ。タンクは5Lと家庭で使用するのには丁度よいサイズで、持ち運びしやすいように肩掛け式になっています。
低騒音かつ低振動なので、早朝など音が気になりやすい時間帯でも使いやすいというメリットも。排気ガスが出ないので、密閉された空間でも安心して使えます。操作も簡単で、使いやすさと軽さを兼ね備えた噴霧器と言えるでしょう。
園芸用電池式噴霧器ガーデンマスター GT-3 (3,758円)
注入口付きで注ぎやすいコンパクトな噴霧器
透明タンクで中の残量は一目瞭然。底が斜めになっているため、タンク内の液体を最後まで吸い上げられます。注入口が付いているので、タンクを取り外すことなく中に注液出来るのも嬉しいポイント。カートリッジ式電池ボックスで、出し入れも簡単です。
ノズル部分は1mと長くなっていますが、3段階伸縮式ですので使用しない時には43cmまでコンパクトに縮めて収納することが可能です。タンク容量は3Lで、使用電池は単1形乾電池4本です。アルカリ乾電池の場合、約70L分の噴霧が可能ですよ。
アイリスオーヤマ-電池式噴霧器 (3,000円)
カーボンギア採用のパワーポンプ搭載タイプ
タンク内容量3Lの電池式噴霧器で、単1電池4本で使用可能です。カーボンギア採用の改良型パワーポンプ搭載しているため、高精度かつ耐摩耗性にも優れています。電池式ですので、圧力を掛ける必要もありません。
本体はアルミ製で760gととても軽いので持ち運びも楽ちんです。ノズル部分は、本体に付属している延長パイプを取り付ければ、最大110cmまで伸ばすことも可能。高い庭木への薬剤散布や、エアコンの洗浄といった手の届きにくい場所にもしっかり噴き付けられますよ。
ハイガー-背負式噴霧器 (9,790円)
大容量タイプで使いやすい噴霧器
バッテリー充電式の電動噴霧器で、タンク内容量は20Lと大容量。満タン状態であれば、最大120坪の噴霧が可能です。バッテリー駆動が5時間と長いのも魅力的。背負式ですので、大容量でも両手が空いた状態で使えます。
電動式でコードレスなので、コードが足元に絡まったりする心配も無用です。スイッチを入れて手元のレバーを握るだけで簡単に操作できます。最初から用途に合わせて使い分けられる5つのノズルが付属してきます。噴霧範囲やミストの細かさごとに使い分けられるので、幅広いシーンで使うことが可能です。
電源コード式でおすすめの噴霧器
キンボシ-マルチスプレー電気式噴霧器 (24,300円)
長いノズルで狭い場所や高い場所にも使える
タンク容量10Lの電気式噴霧器で、ノズル部分は二頭口になっています。電源コードは2.5mありますが、近くにコンセントがない場合や屋外で使用する場合などは別途延長コードなどを用意しておくといいでしょう。
本体重量は2.5kgと少し重いので、満タン状態だと手で持って噴霧するのは少し大変です。ホース部分が10mと長めになっていますので、スタンド状態でホースを伸ばして使用することをおすすめします。ノズル部分は伸縮式で、使用しないときにはコンパクトに縮めて収納できますよ。
工進-電気式噴霧器ガーデンマスター GT-10V (9,672円)
見た目もおしゃれな家庭向け噴霧器
タンク容量は10Lの電気式噴霧器で、バッテリーの心配をすることなく、常にハイパワーで噴霧できます。付属の噴口は2頭口ではありますが、用途に合わせて1頭口に切り替えることも可能です。明るくポップな色使いですので、使うだけでも気分が明るくなることでしょう。
直射と霧状の切り替えも可能。ホースも10mあるので、コンセントが届きにくい場所でも使いやすくなっています。また、ノズル部分は4段階伸縮式で、最長なんと201cmまで伸ばせます。高い場所にも楽に届くので、庭木の先端まで薬剤を散布させられますよ。
工進-リール付きスプレーホース (52,500円)
キャリー付きで移動も楽々
大容量タイプの噴霧器は、その持ち運びがネックになるものですが、こちらは移動しやすい大型のノーパンクタイヤが付いているので移動も楽ちんです。もちろん、移動しないときには前足部分がしっかり固定してくれるので安心です。
タンク容量は25Lと大容量。薬液を投入しやすいよう、注入口も大きくなっています。ホースも20mと長めで4m以上ある木の先までしっかり噴き付けられますよ。ハンドル部分の高さ調節も可能で、使用しないときにはホースもリールに巻いてコンパクトに収納できます。
エンジン式でおすすめの噴霧器
ホンダ-エンジン式動力噴霧器 (55,543円)
低燃費でコスパも抑えられる噴霧器
低重心設計になっているため、背負った時にも安定しやすく腰や肩への負担も抑えてくれます。燃料は面倒な混合ガソリンではなく、自動車用無鉛ガソリンです。排気も抑えられる上に、低振動・低騒音で低燃費と、三拍子揃った噴霧器ですよ。
自動車メーカーならではの高性能4ストロークエンジン直結ポンプを業界で初めて採用。パワフルで安定した圧力が掛かり、流量にもムラがありません。キャップを緩めるだけで中に残った薬液を抜けるようになっているため、メンテナンスも楽ちんです。
丸山製作所-エンジン背負動噴 (71,367円)
オプションパーツも豊富なのが魅力的
最大圧力20Mpaとパワフルでありながら、低振動と静音化を実現した2サイクルエンジンを搭載。横揺れ防止のストレーナがタンクの下の方までしっかり入り込むため、薬液が揺れるのを抑え、長時間背負っていても疲れにくくなっています。
エンジン始動は背負ったままでも可能。タンク部分は体にフィットしやすくなっており、クッション性の高い背当てが付いているので暑い時期も蒸れにくく、体への負担も軽減してくれます。オプションパーツが充実しており、必要に応じて足していけるのも嬉しいですね。
工進-エンジン式噴霧器50Lタンクキャリー (73,000円)
大容量かつパワフルなプロにおすすめの噴霧器
タンク内容量は50Lとかなりの大容量で、一度で広範囲に薬剤を散布することが可能です。最高圧力も3.0MPaと高いので、高い場所にもしっかり散布できますよ。約70分間と長く使えるのも嬉しいポイントですね。
排出ガス自主規制基準に対応したエンジンを搭載しているので、排出ガスも少なくなっています。リコイルスターター式で女性でもエンジンが掛けやすい仕様に。タイヤも4つ付いているため、移動も非常に楽ちんです。
まとめ
使用用途と使用面積を加味して選ぶのがおすすめ
噴霧器は色々な用途に使える便利なアイテムです。園芸だけでなく、家屋のメンテナンス等でも大活躍してくれることでしょう。どのような用途に使用し、どれくらいの容量が必要になるのかを考えて選ぶのがポイントですよ。今回は噴霧器について人気メーカーのアイテムを挙げながら詳しく紹介しました。是非、使い勝手の良い噴霧器を見つけてみて下さいね。