2024おすすめの振動ドリル人気ランキング!【コンクリート用にも】

内装工事や庭の改造といった自宅に関する大掛かりな作業を、業者に頼まず自分でやることをDIYといいます。DIYのなかでも厄介な作業のひとつがコンクリートやレンガといった、硬くてもろい素材への穴あけですね。振動ドリルは、このコンクリートの穴あけをスムーズに行える工具です。この記事では本格的にDIYを始めたいというかたのために、振動ドリルについて解説し、おすすめの製品を紹介していきます。あなたのDIYに合った振動ドリルを探すお役に立てば幸いです。

振動ドリルとは?

通常の回転運動に加えて打撃の振動で穴あけする工具

DIYの基本ツールの1つに「電気ドリル」があります。木材や金属といった硬い場所に穴をあける工具です。あけた穴はネジ止めやパーツの埋め込みなど、いろいろな使い方ができます。ドリルが電動で高速回転し掘削してくれるので、使い手はほとんど力がいりません。また、先端のドリルは取替式になっているので、いろいろな大きさや深さの穴をあけることもできます。ただ、通常の電気ドリルには苦手分野があります。コンクリートやレンガの穴あけです。非常に硬いうえに割れやすく、電気ドリルではなかなかうまく穴があけられません。振動ドリルは、電気ドリルに「振動」の機能を付け加えることで、コンクリートの穴あけをしやすくしたドリルです。

振動ドリルはコンクリートに穴が開けられるドリル

振動ドリルの「振動」とは、ドリルが回転するだけでなく、垂直方向に細かく振動することです。キツツキが木に穴をあけるところを想像してみてください。キツツキのくちばしと同様、穴をあけたい部分を何度も細かく叩くことによって硬くてもろいコンクリートやレンガにも細くて深い穴をきれいにあけてゆくわけです。なお、振動ドリルにはほぼ全て、振動を止める機能もついています。振動を止めれば、普通の電気ドリルとして使うこともできます。

振動ドリルとハンマードリルの違い

ハンマードリルは打撃中心の使い方が可能

振動ドリルと間違えやすい工具として、ハンマードリルというものがあります。ドリルを細かく振動させるのではなく、ダイナミックに上下に動かすことで、コンクリートに「打撃」を加えるドリルです。工事現場でよく使われている、両手で持つ掘削ドリルを思い浮かべてみてください。ハンマードリルはあの掘削ドリルに近い工具です。コンクリートに大きな穴をあけるためのパワー重視の、プロ向けの工具といえるでしょう。打撃機能を使ってコンクリートを砕いたりすることも可能。振動ドリルにはできない技で、「はつり」といいます。ハンマードリルは穴あけ機能でいえば振動ドリルの上位互換ですが、逆にいうと繊細な仕事には不向きなので、DIYならば振動ドリルのほうが使いやすいでしょう。

振動ドリルとインパクトドライバーの違い

インパクトドライバーは木材へのネジ締めに使う

振動ドリルは上下の振動を加えてドリルの回転にパワーを加える工具ですが、よく似た仕組みを持つ工具に「インパクトドライバー」があります。こちらは、ネジを電動で締めたりゆるめたりする電気ドライバーに、上下動の動きを加えてパワーアップさせたものです。硬い素材にもネジを食い込ませることができる強力なツールですね。振動ドリルとインパクトドライバー、両者は原理が非常に似ているため、両方を兼ねる製品もいくつか出ています。ただ全ての振動ドリルがインパクトドライバーとして使えるわけではないので、よく注意しましょう。

振動ドリルの種類

AC電源式

パワーに優れている1点特化型

振動ドリルは、AC電源式と充電式で特徴がはっきり分かれているツールです。まず、コンセントから電気をもらって動くAC電源式ですが、こちらは充電を気にせず電力を使えるのでパワー重視、かつ単機能のタイプになります。充電式より値段が安くて穴あけ性能が高く、ドリルとしてはAC電源式のほうがはっきり上です。

ただしコンセントがある場所でしか使えないという制限があるので、どこへでも持っていって便利に使うというわけにはいきません。つまり、あちこちのネジを締めて回るドライバー兼用の工具には向いていないのです。そういった制限からドライバー機能を持っている製品はほとんどなく、たいていはドリルとしての機能に特化しています。

充電式

ドライバー機能つきが前提となる多機能コンパクト型

充電式の最大のメリットは、使う場所を選ばないことでしょう。高所での作業や野外での作業にもどんどん使うことができます。どこかへ持っていっても、出先でコンセントを探す必要がないので気軽に使うことが可能。こういった便利な性質から、充電式振動ドリルには単機能のものは少なく、多くの製品がドライバー機能を持っています。充電式では3モード、4モードが当たり前で、用途に合わせて先端を取り替え、モードを切り替えながら使うようになっています。

ただ便利で多機能なぶん、ドリルとしての性能はAC電源式より控えめです。あけられる穴は小さめなので、大掛かりな作業では物足りないこともあるかもしれません。また、バッテリーが高くつくぶん、価格も少し高めになります。振動ドリルはとにかくたくさんの電気を消費するので、稼働時間もけっして長くはありません。3モード、4モードの充電式ドライバードリルは非常に便利ですが、こういった制限があることは覚えておきましょう。

振動ドリルの選び方

使い方に合わせて開けられる穴の大きさを選ぶ

家具や照明の固定のために使うのなら、直径10mm以下の穴あけ能力で十分

振動ドリルはそれぞれ、最大で直径何mmの穴をあけることができるかが決まっています。最大穴あけ能力と呼ばれ、ドリルの性能をもっともわかりやすく表す数値のひとつです。振動ドリルの製品スペックを見ると、必ず書いてありますのでチェックしましょう。分かれ目になるのは最大穴あけ能力10mmのラインです。10mmを超えるようなら比較的強力なドリル、と思っていいでしょう。ただ、たとえば壁や天井に、軽いものを吊り下げたり家具が倒れないような支えを作る目的で穴をあけるなら、10mm以上の穴はあまり必要ではありません。基本的に穴にはコンクリートプラグという、ネジ穴になるパーツを埋め込んでそこにネジを止める形になります。さほど大きな重量を支えるのでなければ、直径6mm~10mm程度のプラグで十分です。

本格的な家の改造をしたいなら、穴あけ能力13mm以上のものを

ちょっと家具や照明を取り付けたりするのではなく、庭や内装を根本的に改造してしまうような場合は、直径10mm以上の太いコンクリートプラグで重たい重量を支える必要もでてきます。そういうときは、最大穴あけ能力13mm以上のものを選びましょう。充電式でも13mm以上のスペックを持つものがありますが、最大穴あけ能力が高いわりに安く入手でき、そういった本格DIYで使いやすいのはAC電源式です。そして最大穴あけ能力が20mmを超えるあたりからは、振動ドリルではなくハンマードリルの領域になってきます。プロの内装業者が使っているような工具ですが、パワーがありすぎて日常的にはやや使いにくいのが難点ですね。

機能性の高さで選ぶ

ネジやボルト締めにも使いたいなら3モードや4モードの多機能タイプ

振動ドリルは本来の使いかたに加え、振動なしのドリル機能、振動なしのドライバー機能、振動ありのドライバー機能(インパクトドライバー機能)を兼ねそなえることが可能です。これら全部の機能を持った製品を「4モード」と呼び、インパクトドライバー機能をのぞいたものを「3モード」と呼びます。モードの多いドリルは多彩な使い方に対応するためいろいろな工夫をする必要があり、どうしても価格は高め、パワーは控えめになります。しかしそれでも、1台でいろいろなことができる便利さは他にかえがたいもので、充電式の振動ドリルは多モード対応なのが当たり前になっていますね。

電気ドリルとしても活用するなら変速機能が優秀なものを

多モードタイプの振動ドリルを買うときチェックしたいのが、状況にあわせて細かく回転速度を変えられる変速機能です。というのも、ドリルとドライバーでは、求められる先端の回転速度が違うからです。ネジ締めの場合、ネジ山が潰れたりしないよう、速すぎない回転で動かさないといけません。モードが多い振動ドリルは、必ずレバーで無段階に回転をコントロールできるタイプを選びましょう。それに加えて、即座に回転数を一定まで落としてくれるワンタッチ変速機能もついている製品なら、繊細なコントロールと簡単操作を使い分けられて理想的です。

振動ドリルのおすすめブランド・メーカー

マキタ

日本最強の工具メーカーのドリルは多機能が自慢

マキタは愛知県に本拠を持つ電動工具メーカー。DIYを手掛けている人なら、高確率でマキタの工具にお世話になっているはず。なんといっても国内シェア60%、世界的に見ても2位という日本が誇る電動工具のチャンピオンメーカーです。振動ドリルの分野でも多数のヒット製品を出していますが、重点を置いているのは充電式の多機能ドライバードリルです。3モード、4モードの振動ドライバードリルでは、ほぼマキタの独擅場といってもいいでしょう。

HiKOKI(ハイコーキ)

老舗メーカーのドリルはコスパ抜群

工機ホールディングスの電動工具ブランド。工機ホールディングスといわれても馴染みがないかもしれませんが、もとの名前は日立工機。日立グループの工具メーカーとして70年の歴史と実績を持つ老舗です。振動ドリルの分野ではAC電源式の低価格高性能ドリルが有名で、名機と呼ばれてもおかしくないクオリティを誇っています。

RYOBI(リョービ)

世界有数の鋳物メーカーは電動工具も一流

広島県に本社があるメーカーです。名前はよく知られていますが、何を作っているのかよく知らないかたも多いのではないでしょうか。本業はダイカストという特殊な製法での鋳物製造。その分野では世界有数の売上を誇る、隠れた世界的企業のひとつです。1960年から電動工具も手掛けるようになり、現在は京セラに事業移管しながら製造を続けています。代表的な製品は軽量ながら大口径の穴があけられるAC電源の振動ドリルです。

BOSCH(ボッシュ)

ドイツの名門ブランドのドリルは高性能でかっこいい

ドイツに本社があるメーカーです。ドイツでの正式名はロバート・ボッシュ。世界最大手の自動車部品メーカーで、揺るぎない地位を築いている大企業ですが、電動工具の分野でも確固たるブランド力を持っています。日本支社も80年以上の歴史を持っており、古くから日本に馴染んできたメーカーでもあります。ボッシュの電動工具は一昔前まで、あこがれのプロ御用達ブランドでした。洗練されたデザインと性能の高さで知られた舶来の高嶺の花だったわけです。いまはDIY向けの手頃な工具もたくさん出していますが、カッコいいデザインと隙のない性能は昔と変わりません。充電式振動ドライバードリルの分野で、マキタに対抗できる唯一といっていいメーカーでもあります。

おすすめ&人気の振動ドリルランキング

AC電源式でおすすめの振動ドリル

マキタ-振動ドリル M816K(11,016円)

DIY用振動ドリルのスタンダード

日本のナンバーワン工具メーカー、マキタの振動ドリルの基本になる製品がこのM816Kです。一般にも振動ドリルといえばこれ、というイメージが強い定番の製品でしょう。最大穴あけ能力は16mm、段階なしの無段変速機能つきと、パワーがありまとまった性能です。

ドリルとしてのポテンシャルを表す数値として、最大穴あけ能力とともに重要になるのが1分間の最大回転数です。この製品は回転数3,200min-1(1分間に3200回転)と、なかなかの数値を誇っています。重量は1.9kgで消費電力701wといったあたりの数値はそこそこで、全体として現在ではさほど傑出したコスパの振動ドリルとはいえないかもしれません。が、メジャーな製品でありずっと使い続けられてきているため、安心感、信頼感は抜群です。

HiKOKI-振動ドリル FDV18V(9,549円)

ハンマードリルなみの穴あけ能力を持つ低価格高性能工具

1万円前後の価格で、最大穴あけ能力18mmという、ハンマードリルに近いほどの性能を実現した振動ドリル。HiKOKIブランドを代表する製品です。回転数3100min-1も素晴らしい数値で、パワーは申し分ありません。微調整ダイヤルつきの無断変速なので、電気ドリルとしても優秀です。

重量1.7kgとかなり軽く、使い勝手も良好。本格的な改装DIYに使えるような、強力な振動ドリルを安く買いたいならば文句なくおすすめです。ただ唯一、仕方ないことですが消費電力は720wとやや多めなので、そこだけ注意してください。

リョービ-振動ドリル小型・軽量タイプ PD-1301VR(7,956円)

13mmの穴あけが可能なコスパ満点のドリル

最大穴あけ13mm、回転2600min-1と、AC電源式としては標準的なパワーを持つ振動ドリルです。上記の16mm、18mmドリルほどの大きな穴をあける必要はなく、そのかわり少し予算を節約したい、という場合にはこちらを選ぶといいでしょう。

もちろん回転調整しやすい無断変速つきで、1.6kgと軽いのがうれしいところです。ソフトグリップも握りやすいと評判で、使い勝手のよさでは他のどのドリルにも負けません。さらに特筆すべきは消費電力で、わずか470wとこのクラスにしては破格の少なさです。パワーより使いやすさやランニングコストを重視するなら、有力候補になるでしょう。

ブラックアンドデッカー-コード式 振動ドリル KR554RE-JP(5,490円)

必要な機能は全て揃い、頑丈で驚くほど安価

ブラックアンドデッカーは、アメリカの大手工具メーカーです。DIY大国アメリカで愛用されているだけあり、その製品は安くて堅牢。豪快にバリバリと使える電動工具が揃っています。この振動ドリルもシンプルな作りながら驚くほど安く買えます。

最大穴あけ能力は13mm、回転数回転数2800min-1、もちろん無段変速も完備しています。重さ1.8kg、消費電力550wも、突出してはいませんがバランスの取れた数字。全ての面で標準以上の性能を持っていて、これで実売価格5000円ちょっとというのは最強のコスパです。国産であることにこだわりがなければ、有力な候補になるのではないでしょうか。

新興製作所-変速振動ドリル SVV-130(4,987円)

もっとも安い振動ドリルながら基本機能はしっかり

おそらく、現在新品で売られている振動ドリルの中ではもっとも安い製品のひとつでしょう。新興製作所は東京に本社を構える電動工具メーカーで、コストパフォーマンスのいい物づくりに定評があります。この振動ドリルもその定評通りの製品です。

最大穴あけ能力10mm、回転数2200min-1とここまで見てきたAC電源式振動ドリルよりややパワーは控えめ。しかし無段変速はきっちりついており、消費電力も480wと優良です。とにかく安くあげたい、でもちゃんと信頼して使えるものがほしい、というニーズに十分応えるスペックといえるでしょう。ただひとつ、重量は1.9kgと少しだけ重めです。

BOSCH-SDSプラスハンマードリル GBH2-23RE(19,848円)

買いやすく使いやすいDIY向けハンマードリル

振動ドリルではなく、その強力版といえるハンマードリルです。価格のほうもプロ向けに近く、振動ドリルの倍近くします。最大穴あけ能力は23mmと、振動ドリルより一段上のパワー。しかし安易に、パワーがあるほうがいいだろう、というだけの理由でハンマードリルを買うのはやめたほうがいいでしょう。電気ドリルや振動ドリルとは根本的なところで違うカテゴリーの工具です。たとえば、先端のドリルの取付口の形状も違っているので、パーツの共有もできません。

それでもコンクリートに大きな穴をあけたい、または打撃でコンクリートを砕く「はつり」がしたい、という場合は、この製品あたりがお求めやすくてパフォーマンスも良好です。なかでも消費電力の数値は素晴らしく、650wは下手な振動ドリルより優秀です。重さも2.3kgと、ハンマードリルとしては重くないほうです。

充電式でおすすめの振動ドリル

MAKITA マキタ 10.8v 充電式振動ドライバドリル HP330DZ(8,635円)

小さくて軽くてコンクリに使える お得な10.8V振動ドリル

充電式の電動工具のパワーを見分けるときに、注目したい数字はバッテリーの電圧です。単位はv(ボルト)。バッテリーの電圧はだいたい3.6v刻みになっていて、家庭用工具としてよく採用されているのが、10.8v、14.4v、18vの3つです。電圧が高いほどパワーが出る反面、バッテリーは重くなり価格も上がっていきます。

日本一の電動工具メーカー、マキタは、充電式でかつ電気ドライバー機能つきの「3モード振動ドリル」をそれはたくさん出しています。どれを選ぶべきか迷ってしまいますが、そんなとき指標になるのが上に書いたバッテリーのボルト数です。この製品はマキタの充電式振動ドリルのなかでももっとも低価格、低パワーな10.8vの製品です。それでも最大穴あけ能力8mm、回転数1500min-1と十分な性能。安くて軽い充電式ドリルをお求めならぴったりでしょう。

マキタ-充電式震動ドライバドリル 10.8V×2 HP330DWX(16,956円)

新バッテリー採用で10.8Vを2つ使う3モード振動ドリル

基本スペックは、8mmの穴あき能力、回転数1500mim-1とエントリーモデルであるHP330DZと変わりません。ならどこが違うのかというと、10.8vバッテリーを2つ使うことで、稼働時間を大幅強化しているのです。バッテリーを強化してパワーを上げるのではなく、使いやすさを上げる方向に舵を切ったモデルです。

電池が長く保ち、重量998gとびっくりするほど軽いので、電気ドリル、電気ドライバーとしても安心して使えます。非常に使い勝手がいい製品といえるでしょう。3モードの3つの機能を均等に近い感じで使っていく使い方に最適です。

マキタ-充電式震動ドライバドリル 18V HP484DZ(15,786円)

小型でもパワフルなマキタの18v本格派

こちらは現在振動ドリルのバッテリーとしては最大級の電圧である18vバッテリーを採用した製品。マキタの充電式ドリルのなかでもトップクラスのパワーを誇ります。最大穴あけ13mm、回転数2000min-1はAC電源式にひけを取りません。

剛性の高いアルミボディを採用し、モーターもギアも高耐久のものを使っているので非常に堅牢で長持ちします。重さこそ約1.45kgと少し重めですが、信頼のおける質実剛健な3モード振動ドリル。ガンガン作業をすすめていきたい人の強い味方になるでしょう。

BOSCH-コードレス振動ドライバードリル10.8V PSB10.8LI-2(13,900円)

コンパクトで便利 小さめの穴あけとネジ締めに最適

日本で充電式振動ドリルというとほぼマキタの独占市場ですが、そこに割って入る力のある数少ないメーカーがドイツのボッシュ。こちらはボッシュの充電式ドリルのエントリーモデルといえる製品です。最大穴あけ能力は6mm、回転数1300min-1とパワーはかなり控えめです。振動ドリルというより、コンクリートに穴もあけられる電気ドライバー&電気ドリルと考えたほうがいいかもしれません。

しかし重量950gと非常に軽く、握りやすく、そしてなにより3モードのドリルとしては安価です。無段変速もちゃんとついています。ドライバー&電気ドリルの機能を主体に使いたいが、ときどきコンクリートにも穴をあける必要がある、という人に最適ではないでしょうか。

PANASONIC-充電式振動ドリル&ドライバー18V EZ7950X-H (25,650円)

耐久性と信頼性に優れた3モードドリル

日本を代表する家電メーカーのひとつ、パナソニックは実は電動工具も出しています。全ての分野でいえることですが、パナソニックの製品は信頼性、使いやすさ、耐久性を重視しているのが特長。振動ドリルも例外ではありません。摩耗しにくいプラシレスモーターをはじめ、全てがかっちり作られ長持ちするようになっています。

コンクリ穴あけは6.5mm 回転数は1580min-1とパワーは控えめです。価格と見比べても、コストパフォーマンスはいまひとつと思われるかもしれません。が、18段クラッチを備えており回転数の制御がしやすい、電池の自由度が高く18vと14.4vのどちらでも使える、など、他の製品にない工夫がされています。扱いやすさと頑丈さを重視したい人にとっては有力候補になりえる振動ドリルです。

マキタ-充電式4モードインパクトドライバー14.4V TP131DZB(20,980円)

大きな固いネジも締められる万能の充電式4モード

振動ドリル、電気ドリル、電気ドライバーに加えて、強力なネジ締め「インパクトドライバー」の機能も使える4モードの充電式ドリル。振動ドリルとしてはもっとも万能な形です。インパクトドライバー機能は、硬いネジも楽に開け締めできるためDIYの作業が格段に楽になる機能です。おそらくこの製品も、実際は振動ドリルよりインパクトドライバーのほうが重宝するかもしれません。

ボルト数は14.4vですが、最大穴あけ能力は8mm、回転数は2800min-1となかなかのポテンシャル。4モードになると各モードでの適切な回転を設定するのがやや難しいのですが、この製品では打撃も回転もワンタッチで段階を変えられる有能なギアが完備されていて使いやすくなっています。万能な工具が手頃な値段で欲しい、というかたにおすすめです。

マキタ-充電式4モードインパクトドライバ18v TP141DRGX(44,496円)

マキタの技術力を詰め込んだ最新の4モード振動ドリル

マキタの充電式4モードドリルの、現在のところの集大成といえる製品です。とはいえ、最大穴あけ能力は8mm、回転数は2700min-1という振動ドリルのスペックだけ見れば、14.4vのものと変わらず損に見えるかもしれません。しかしトータルで見れば、インパクトドライバー機能などそのほかの機能が大幅充実しています。

とくに注目したいのは高性能ブラシレスモーターを採用し、耐久性を大幅に高めていることです。高い分、長く使える設計になっています。またトルク低下を防ぐ機能や、かゆいところに手が届くクラッチ切り替え機能、ネジ頭を痛めないテクス用ネジ専用のドライバーモードなど、おいしい機能が盛りだくさん。御値段はやや張りますが、これを買えばまず困ることはない、といえるでしょう。

マキタ 18V 充電式震動ドライバドリル HP458DRGX(47,790円)

18Vバッテリー2個搭載のハイエンドモデル

18vバッテリーを2つ使うという贅沢な製品です。最大穴あけ能力は16mm。充電式の振動ドリルとしてはマックスの能力といっていいでしょう。それ以上にドライバーとしての能力が高く、稼働時間も長いので現場での使いやすさに定評があります。

インパクトドライバー機能こそついていませんが、振動ドリルとしても電気ドライバーとしても一級品の性能を持つハイエンドな充電式ドリルです。コンクリートの穴あけの必要性が高く、かつ万能でパワフルな工具が欲しいというときには、多少価格は高めですが有力候補になるでしょう。

マキタ-充電式ハンマードリル 14.4V HR164DZKW(24,774円)

数少ない充電式のハンマードリル

ハンマードリルはハイパワーなぶん電気を食うので、ほとんどの製品はAC電源式です。そんな中で、数少ない充電式のハンマードリルがこちら。メーカーはさすがというべきか、安定のマキタです。無段変速はもちろん完備。振動ドリル同様回転オンリーにできるモードもついています。

最大穴あけ能力は16mmで、あれっ、それなら振動ドリルでいいじゃないか、と思われるかもしれません。が、さすがコンクリート穴あけに特化しているだけあり、穴あけのスピードが段違いです。10mmぐらいのコンクリート穴を、とにかくたくさんあけたい、というケースならばこのドリルは最強レベル。1点特化型の製品ですが、ニーズが合うならば買う価値はあります。

まとめ

振動ドリルは1点特化型か汎用型かの2択

紹介してきたように、振動ドリルという工具ははっきり2つに分けられます。AC電源式はだいたいシングルタスクで、ドリル機能しか持っていませんがパワーがあり穴あけ能力が高く、そして比較的安価。たいして充電式は、ドライバー機能がついているのが当たり前で、ちょっと高級品になるとインパクトドライバー機能まで備えた万能型ドリルになります。そのかわり大きな穴をあけられる製品はほとんどなく、パワーは控えめで値段もやや高めです。どちらが自分のニーズに合うかを考えて、まずは電源形式から選んでみましょう。コンクリートの穴あけをけっこうな頻度でやる必要があり、スムーズに作業したいならAC電源式。コンクリート穴あけはさほど頻度が高くなく、それよりドライバーを使う機会が多いようなら充電式。自分のDIYプランを思い浮かべて、どちらかに決めたうえで選定をすすめるのが賢いやり方です。

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