野鳥観察や天体観測といった、遠い場所にあるものを観察する際に必需と言えるのがフィールドスコープです。一般的な倍率が10倍くらいの双眼鏡に対して、フィールドスコープは20~90倍という高倍率さが特徴です。どのようなフィールドスコープがあって、どのような選び方のポイントがあるのでしょうか。今回は、入門者でもわかりやすいフィールドスコープについての特集です。人気メーカーや最新売れ筋の人気ランキングをご紹介します。
フィールドスコープとは?
野鳥などの自然観察に適した地上望遠鏡
フィールドスコープとは、一般的に知られている望遠鏡の一種。その中で地上望遠鏡と呼ばれるものに分類されています。遠くにある対象物や野性動物などの姿を拡大して目測するために使われています。同じような地上望遠鏡として双眼鏡がありますが、それとは異なり観察の際には片目を使って見ます。それだけ標的の確認や監視などの際に、凝視しやすいことで利用されています。
双眼鏡より倍率が高いので遠くの対象物まで見える
スコープ本体と接眼レンズとを組み合わせながら使用します。また、オプション的に取り付けられる接眼レンズのバリエーションによって倍率変動が可能。中の構造では、プリズムが配備してあり正立像が見える設計がなされています。フィルドスコープの用途としては、野鳥や野性動物の観察、天体観察、アーチェリーや射撃といった競技での標的確認など多岐に渡ります。双眼鏡よりも倍率が高く、三脚に固定しながら使用するタイプが一般的です。
フィールドスコープの種類
直視型(ストレートタイプ)
本体と接眼レンズが直線もしくは併行している
直視型もしくはストレートタイプとは、本体と接眼レンズとが平行しているか、または直線になっている形状のフィールドスコープのことです。対象物へ本体をまっすぐ向けて見るような構造です。三脚を使って高さを調整することで、自分の最適な位置にフィールドスコープを固定できます。野鳥観察や撮影を楽な姿勢のままでできるのが魅力です。
直視型の場合、その名が示すようにまっすぐに観察対象のものや動物を捉えることができます。三脚の高さを調整しながら自分が一番見やすい位置を決めるという基本動作を行います。そのため、天体観測などで上空の高い位置のものを観察するには常に上を仰ぎ見る姿勢になります。首が疲れるというデメリットがありますが、自分の目線までの高さに合わせて対応できるという利点もあるので、真っすぐ先にいる野鳥観測などには扱いやすいタイプです。
傾斜型(アングルタイプ)
本体に接眼レンズが斜めに接続されている
傾斜型もしくはアングルタイプとは、本体と接眼レンズとの間に斜めの角度がある形状をしているタイプです。視線を上から覗き込むような姿勢で使用します。野鳥などの場合、木立ちの上方などにいることが多いので、頭をあげっぱなしにすると疲れてきますよね。しかし、傾斜型は椅子に座ってゆっくり観察できるよう、角度を付けて工夫されています。また、複数の人達が覗く場合、三脚の高さを変えなくてもそのままの位置で観察できて便利です。
傾斜型は比較的に高い位置にいる野鳥観察や天体観察に向いています。ごく自然な姿勢のまま観察することができるのですが、目視と角度が異なってしまう点があり、慣れないと観察対象物を実感しにくいというデメリットがあります。しかし三脚を調整する手間が省けるので、小さな子どもから大人まで誰でも使うことが可能という特徴があります。
フィールドスコープの選び方
倍率に注意して選ぶ
フィールドスコープよりもポピュラーな双眼鏡の場合、観測対象を捉える倍率が6~10倍の設定となっているものが主流です。その一方で、フィールドスコープになると、それを上回った20~90倍の倍率を持つ高性能なモデルがラインナップされています。ただし倍率が高ければいいということではなく、高くなるにつれて視野が狭くなり像が暗くなるという欠点があります。適切な倍率を微調整して観測することがポイントです。
野鳥観察をするのなら倍率基準が20倍から40倍のものがおすすめ
フィールドスコープを選ぶ際に先ず考えるべき点は倍率の高さです。その際に誤解を招きやすいのは、倍率が高ければそれだけよく見えるというわけではないことを知っておかなければなりません。もし野鳥観察をメインで使用したいという方向性で考えるのであれば、倍率20~40倍のタイプを選ぶことが理想と言えます。この範囲で捉えるフィールドスコープなら、初めて取り扱う方でも、ストレスなく観察が楽しめるからです。
天体観測をするのなら倍率基準が10倍から20倍のものがおすすめ
フィールドスコープを選ぶ際には使用するシーンに応じた倍率の設定されたモデル、あるいは倍率が調整が可能となる、ズーム機能がついたフィールドスコープを選ぶことがポイントです。もし天体観測もしてみたいという方には、倍率10~30倍のタイプを選ぶことをおすすめします。夜空の星の輝く姿を、最も鮮やかに再現することができます。
レンズの大きさと視野の広さで選ぶ
フィールドスコープを選ぶ際には、どのような目的で使うのかが重要です。そのためある程度慣れてきた中級者以上になると、さらにスペックの向上性を求めていくことになります。特にレンズへのこだわりを持つユーザーも多く、口径が大きいものをオプションとして使い分けることもあります。レンズ口径が大きければそれだけ取り込む光の量が多くなります。よって天体観測などには大きく影響していきます。
薄暗い場所での観察には「対物レンズ有効径」が大きいものを
フィールドスコープを選ぶ際には、レンズの大きさにもこだわってみたいものです。まずチェックしておくことは対物レンズ有効径について。レンズの有効径が大きいものほど明るく解像度も高くなります。フィールドスコープでの対物レンズ有効径は、主に50mm、60mm、80mmの3つのクラスがあります。有効径のサイズが大きくなるにつれて価格が高くなるというデメリットはあるものの、倍率を上げていった時には対象物が見やすくなっていくというメリットが魅力です。
素早い動きをする被写体の観察には「実視界」の数値が大きいものを
フィールドスコープを選ぶ際には、実視界の数値も考慮しておくことが必要です。フィールドスコープの実視界として最適な数値については、概ねで1.2°~2.4°が多いとされています。実視界とは、双眼鏡やフィールドスコープを覗き込んだ状態で、本体を固定した時に見える範囲のことを指します。つまり一度で見ることができる視界範囲という意味で、実施界の数値が大きければ大きいほど、動きのある被写体を観察するのにも重宝します。そのため、とくに野鳥観察を主旨に選びたい場合は考慮しておく点です。
防水機能で選ぶ
屋外での使用に防水機能は必須
フィールドスコープを選ぶ際の欠かせないポイントは防水機能の有無です。フィールドスコープを天体観測用としてだけで使用するのなら室内に設置してみることが可能ですが、原則として屋外での使用のほうが頻繁になると予想されます。そのため防水機能がしっかり完備している機種を選ぶほうが無難です。精密光学機器なので、内部浸水してしまうことが最も悪影響に及んでしまいます。必ず防水機能の優れたものを選びましょう。
内部に水が浸透しにくいJIS防水保護等級の6級相当のものがおすすめ
フィールドスコープの防水機能は、いかなる方向からの水を受けても機材内部への浸水がない程度という基準が必要です。そのレベルに相当するのが「JIS防水保護等級 6級」とされています。あくまでも内部に水が入らない基準とは、普通に使用している場合に限ります。意図的に水中に入れることはしないように心がけましょう。なお、市販されているフィールドスコープの中には等級表示がなく「完全防水」と書かれているケースもありますが、通常では6~8級程度と思えば良いでしょう。
使い方に合わせて選ぶ
いつもメガネを使用している人はアイレリーフの長いタイプ
もしメガネをいつも使用している方がフィールドスコープを選ぶ場合には、ハイアイポイントをチェックしてから購入しましょう。これは、レンズを覗いた時のアイレリーフの長さが15mm以上であれば表記されています。アイレリーフとは、レンズを覗いて視野全体を見える眼の位置から接眼レンズまでの距離を指します。このアイレリーフが長ければ長いほど目への負担が少なくなります。眼鏡をかけている方は、アイレリーフが長いハイアポイントという表示があるフィールドスコープを選びましょう。
カメラやスマホを装着して撮影できるアダプター付属タイプ
フィールドスコープは覗きこんで観察を楽しむ機器ですが、できればその画像を残しておきたいと考える人もいるでしょう。そこで、デジタルカメラと合わせて「デジスコ」として活用する人もいます。また、最近ではスマホとも併合できるようなアタッチメントもあります。フィールドスコープとカメラ系機器を接続するアダプターやアタッチメントのラインナップもチェックしておきましょう。メーカーによってはアダプターがない場合もあるので、事前確認が必要です。
フィールドスコープのおすすめブランド・メーカー
ニコン(Nikon)
豊富な品揃えでオプションも充実した定番の人気
国内にて光学機器や関連製品での大手メーカーとして知られています。カメラなどの映像事業が全体の6割を占め、望遠鏡やフィールドスコープなどはその中の約6%とされています。ニコンのフィールドスコープの特徴は、とにかく品揃えが豊富でオプションが充実していることです。実際の現場でも一番需要があるメーカーです。品質安定、扱いやすさも魅力です。初心者から上級者まで、幅広く対応しています。
コーワ(KOWA)
バードウォッチングのマニアに人気のブランド
興和株式会社は光学製品の製造販売をしています。コーワのフィールドスコープの特徴は、野鳥観察が好きな方々の間でマニアがいるくらい、世界でも有名な機種を揃えていることです。指一本でピント調整が可能なフォーカスノブが採用されたモデルが主流。本体には赤いラインが入っており、一目でコーワの製品だと分かります。
ビクセン(Vixen)
国内天体望遠鏡のシェアにてトップのメーカー
ビクセンは埼玉県所沢市の光学機器メーカーです。高機能さが信頼性を得ていて海外でも高い評価があります。特に天体望遠鏡に関しては、業界にて首位を誇ります。天体望遠鏡の強みを活かしたフィールドスコープも、定番の人気となっています。高機能で低価格、説明書の分かりやすさ、コンパクトで軽量なフィールドスコープが多いのが特徴です。そのためコスパが高くて入門者におすすめです。
ペンタックス(PENTAX)
カメラのレンズにおける信頼のメーカー
ペンタックスは、リコーイメージング株式会社で製造販売するブランドです。ペンタックスのフィールドスコープの特徴としては、100mm大口径EDガラスを採用し、65mm軽量コンパクトなフィールドスコープまでラインナップが揃っていることです。ペンタックスの場合、直視系のフィールドスコープがメインとなっています。
ライカ(Leica)
カメラ同様にフィールドスコープ界の高級ブランド
ライカはドイツのカメラメーカーとして世界的に有名です。高級機種の製造で名を知られ、ライカ1台で家が建つとも言われるほどでした。ライカのフィールドスコープの特徴は、一般的なフィールドスコープと比べて高額なことです。微動製ピントノブにより繊細なピント合わせもできます。水や埃をに強いコーティングを採用しています。持てば一生ものとなるステイタスを味わえます。
ケンコー(Kenko)
アウトドアブランドMOSSY OAKとのコラボでも話題
株式会社ケンコー・トキナーは、カメラ用品や光学製品の販売会社です。安価でかつ優良な製品が多くて、比較的初心者向けのスペックが目立ちます。ケンコーのフィールドスコープの特徴として、先ずはミルトルシリーズがあります。カメラ用レンズをアイピースの取り付けによってフィールドスコープにもなるというものです。米国アウトドアブランドの「MOSSY OAK」とのコラボによる、カモフラージュ柄のラインナップが魅力的です。
おすすめ&人気のフィールドスコープランキング
初心者向けにおすすめのフィールドスコープ
ケンコー・トキナー SKY WALKER SW-0 ケンコー・トキナー 111161
小中学生でも簡単に取り扱えるエントリー用フィールドスコープ
一般的なフィールドスコープと比べても、取付けや操作方法はかなり簡素化されていて、全くの初心者でも対応できる構造の天体望遠鏡です。対象者は小中学生でも簡単に扱えるような手軽さを必要とする方々です。課題提出や自由研究などに活躍できるエントリーモデルです。
付属品の付け替えによって単眼のフィールドスコープとして活用できるので、天体観測と自然観察の両方に対応します。対物レンズ有効径は50mmで、暗い星も十分見ることができます。正立プリズムが同梱されており、地上観測の際にも使用可能。三脚はワンタッチ方式の簡単な動作で使えます。本体が小型軽量化されているので、持ち運びにも便利なモデルです。
KOWA 双眼鏡・単眼鏡 TSN-773 PROMINAR 傾斜型
初心者から上級者までオールラウンドなタイプ
コーワが誇る、最上級スポッティンスグコープと言えるモデルです。コンパクトな本体には77mm対物レンズが搭載されていて、幅広い用途で使用が可能となっています。ユーザーが求めるであろう性能をほぼ実現させていると言えます。
色のにじみを低減させるレンズ素材のフローライト・クリスタルが、88mmの対物レンズに施してあります。大口径ながら光学性能が劣ることなく、機動性も高いレベルで融合させているおすすめなフィールドスコープです。
VANGUARD(バンガード) フィールドスコープ+三脚セット
三脚とセットになっている初心者向けのシンプル設計
フィールドスコープと三脚のお得なセットです。クリアな視界が魅力的なスポッティングスコープシリーズで、マルチコーティング加工のレンズにより光透過率の高さを誇ります。対物レンズ口径は80mmの斜視型モデル、20~60倍ズームアイピース搭載です。ボディはラバー加工のマグネシウム合金製、不活性窒素ガスの充填の防水・防霧設計により、ヘヴィ・デューティさを兼ね備え、自然の雨風や朝晩の湿気などの過酷な状況でも耐えてくれる頼もしいモデルです。
付属されている三脚はコンパクトなデザインが魅力で、簡単に取り扱えるアルミ製です。レバーロック式で初心者でも簡単にセットアップが可能で、ゴム足が付いているため安定感もあります。360度水平パンを可能にしているため、動画撮影などにも使えます。
エンデバーHD65S三脚セット 15~45倍 65mm バンガード フィールドスコープ
スタイリッシュさと使いやすさで選ぶならこの一台
エンデバーHDはハイエンドなスポッティングスコープです。対物レンズ口径は65mm、直視型モデルです。ラバー加工を施したマグネシウム合金製のボディで、不活性窒素ガス充填による防水・防霧設計です。レンズ部分は特殊低分散ガラス(EDガラス)で、色の分散が少なく色収差が抑制されています。レンズはマルチコーティングで光透過率は高いスコープなので、内面反射を抑える役割が果たせて、とても観やすいフィールドスコープです。
スタイリッシュなボディデザインもさることながら、高いスペックも魅力です。倍率は15~45倍、対物レンズ有効径65mm、ダハプリズム搭載で防水性能に優れています。実視界は2.7°~1.3°、アイレリーフは19.0~20.0mmという設定になっています。性能とルックスの両方の良さを持っている人気のフィールドスコープです。
小型・軽量でおすすめのフィールドスコープ
ニコン フィールドスコープ ED50 ボディ オリーブグリーン FSED50OG
窒素ガス充填の防水型でコンパクトなタイプ
小型で軽量化を目指したタイプのフィールドスコープなので、特に屋外での野鳥観察には最適です。本体内部へは窒素ガスを充填させた防水型なので安心して使えます。対物レンズとしてニコン独自のEDガラスを採用し、多層膜コーティングが施されているので明るい視野をいつでも確保できるのでおすすめです。
使用する際には別売接眼レンズが必要。一度持ってしまうとその軽さと扱いやすさで手放せなくなるという声が多く寄せられています。対象物を探しやすくてハッキリと明確に見えるのが特徴なので、小型で性能のよい機種を選びたい方におすすめできます。
PF-65EDA2 ペンタックス フィールドスコープ
携帯用に優れた口径65mmのコンパクト設計
クリアな視界を約束しているフィールドスコープ。対物レンズとして特殊低分散ガラスを使用し、色収差を極小にしています。デジタルカメラの装着ができ、画質の良い撮影が実現できます。対物レンズ口径は65mmでコンパクト化されています。持ち運びにも便利で、長時間使用に疲れを感じさせない傾斜型スコープです。
小型かつコストパフォーマンスが高い機種として評価が高い商品です。EDレンズの性能の良さが、視野を滞りなくシャープにして明るい画像が得られるようになっています。ボディ全体はラバーコートを施しているため、耐衝撃性が優れているのもポイント。
ニコン PROSTAFF-3 フィールドスコープ 16-48倍 60mm
小型で軽量なタイプながら耐久性抜群の機種
クリアな視界を誇る小型軽量型タイプのフィールドスコープです。防水・防曇構造にも優れ、ラバーコーティングが施されているので、風の強い日や雨に濡れてしまう気候条件でも使いこなせる機種です。三脚とキャリーバッグも付属し実践的なセットになっています。自然観察を始めようとする入門者向けのスペックです。
倍率は16~48倍のズーム接眼レンズ一体型です。ダハプリズム採用で従来機種より約3割軽量化されています。また、広範囲ズーム機能で自在に倍率を変えることが可能。レンズには多層膜コーティングをが施され、クリアな視界が得られる工夫がされています。
天体観測用におすすめのフィールドスコープ
SVBONY SV13 フィールドスコープ ズーム単眼鏡
三脚付きで標準装備な万能小型サイズ
傾斜型フィールドスコープなので、高い位置を仰角での観察や、複数人での観察に適しています。対物レンズは80mm、完全防水です。多層FMCコーティングと高屈折率BAK4プリズムによる鮮明な画像を実現させ、よりコントラストの向上を図っているのも特徴です。対象物をクリアに捉える正確性を得たい方にはピッタリな機種と言えます。
不活性窒素ガス充填の防水設計で、劣悪な環境でも耐久力がある商品。三脚が付属していて、最大高1380mm、最低高440mmでの調整範囲が決められます。天体観測にはベストですが野鳥観察する時にも使えます。他にもアーチェリーや射撃の標的確認といった場所で活躍しています。
フィールドスコープ MD50W (角度付タイプ) 傾斜型 MINOX
まさにフィールドウォッチに最適なコンパクトさが魅力
ハイクラス双眼鏡に使用される独自レンズコーティングによって、観測するものを忠実に写し出すことができるフィールドスコープです。水深5m防水設計とグリップ力のあるラバー外装と、環境からの影響にも強いヘヴィ・デューティさが魅力です。タイプはストレートとアングルの両方に対応しているので、用途によって使い分けられます。
16倍~30倍までのズーム機能があり、実視界は16倍率で2.7°、 30倍率で1.9°となっているので、あらゆるフィールドシーンでの観測が可能です。独自レンズコーティングにより耐久性も優れているのでおすすめなフィールドスコープです。無骨な男らしさのあるモデルと言えます。
スポッティングスコープ Endeavor[エンデバー] HD 82A 傾斜型
取り付け簡単なハイエンドスポッティングスコープ
バンガードのハイエンドフィールドスコープがエンデバーです。対物レンズ口径は82mm、斜視型モデルでラバー加工によるマグネシウム合金製のボディです。EDガラス使用で色の分散や色収差が抑えられており、マルチコーティングレンズによる光透過率の高さが魅力です。長持ちするフィールドスコープとして人気があるようです。
20~60倍の倍率で伸縮調整可能なアイカップで、アイレリーフを最適に調整できます。ピント調整はピント合わせ用、微調整用と2種類を搭載。直射日光を制限するレンズフード、携帯・保護用ケースが付属しているので屋外での観察にぴったり。自然環境の中でもマッチする耐久力もこの機種のメリットと言えます。
バードウォッチングにおすすめのフィールドスコープ
フィールドスコープ Kowa TSN-664M PROMINAR 直視型
自然観察を本格的に楽しめるスタンダードモデル
光学性能の優れた面と小型軽量化を追及し登場したハイレベルタイプのフィールドスコープ。自然観察やバードウォッチング入門には最適で、その後は幅広い使用方法もできる安心な機種と言えます。対物レンズはXDレンズを搭載、本体タイプは直視型です。色収差は極限まで押えてあることから、写真撮影をする際にもその良さが発揮できると評判です。
口径66mmの対物レンズは121%以上の集光力を誇り、よりクリアな視界を得られます。ボディの全長は30cm余り、重量は1kg程度という超コンパクトさが魅力です。まさにアウトドア向きな機動性重視といったところが人気の理由。
ライカ(Leica) フィールドスコープ「アポ・テレビット 65」(ストレート) 40127
4パーツのFLレンズ搭載による軽量コンパクトサイズ
野鳥観察や自然観察といったアウトドア活動に使いやすい、コンパクトなライカのフィールドスコープです。軽量ながらもトップクラスのスペックを備えています。FLレンズは色再現性を高めて、ディテールが理想的なところまで確認できます。アイピースは安全装着でき、簡単に緩まないロック機能付きです。実践時の安定感は定評と言えます。
最短合焦距離3.2mのハイスペックさで対象物を捉えることができます。ボディ全体はラバー外装とマグネシウムダイカストを採用し窒素ガス充填による防水加工です。しっかり機能性があるフィールドスコープを活用したい方、あるいは一生ものの機器を持ちたいという方にこそおすすめなタイプです。
まとめ
倍率変動の自由度が利くフィールドスコープがおすすめ
フィールドスコープは、主にバードウォッチングを代表とする自然観察や、天体観測などを趣味とする方に人気のある機器です。他にもカメラなどで写真撮影をする方にとっても、ツールの一つとして選ばれています。実際にどのようなシチュエーションを主体にして使っていきたいのかを先ず思い描いておき、相応しい機種を選ぶことがポイントです。捉えたい対象物に合うレンズの倍率比に対応するかどうかも、選ぶ際の重要な見方になります。