自宅の立地によっては、道路側から家の中が見えてしまうこともありますよね。そのためいつもカーテンを閉めなくてはならず、風通しが悪いということもあります。そんな時に便利なのがたてすです。ここでは、たてすを知らない人に向けた、たてすの特徴から、購入しようと考えている人に役立つたてすの選び方、人気のメーカーや商品など詳しくご紹介します。たてすを暮らしに取り入れて、ぜひ住みよい環境を手に入れてくださいね。
たてすとは?
縦方向に立て掛けて使う簾の一種
たてすは、建物の壁に立て掛けて使う簾の一種。本来は、葦(よし)で編まれたものが「よしず」、竹などが使われたものが「たてす」と呼ばれていました。しかし、最近では樹脂製や布製のものも多くなってきており、立て掛けて使うものを「よしず」と呼ぶことも。また布製のものは「洋風たてす」と呼ばれたりもします。布製の素材の多様化に伴って、呼び名も曖昧になってきたようです。
たてすの効果
夏の強い日差しを遮り、節電にも効果的
屋外の窓を覆うように立て掛けて使うたてす。強い日差しを遮って、室内に直接入らないため、眩しさや、部屋の温度を下げてくれる効果もあります。たてすを用いて、外からの日差しを遮断することで、冷房の温度を下げ過ぎずに快適に過ごせるようになるでしょう。さらに電気代の節約にもなるので、家計にも助かりますね。
目隠し効果があるので道沿いの家に設置すれば安心
たてすは窓に立て掛けるので、何も設置していない時に比べて、外からダイレクトに見えなくなります。今まではカーテンを閉めっきりだった場所でも、たてすを設置すれば、周囲を気にせずにすみます。カーテンと窓を開けて、風通しを良くすることもしやすくなるでしょう。
たてすの種類
和風たてす
天然素材の昔ながらの風合いが楽しめる
たてすには和風たてすと洋風たてすがあります。昔ながらの風合いが楽しめる和風たてすは、昔ながらの天然の材料が使われているもののほか、樹脂製で、昔ながらのたてすを表現した商品も多くあります。さらに、布製のたてすでも、和の雰囲気を持つ和モダンな雰囲気に仕上げるので人気があります。
天然素材のたてすは、独特の風合いが最大の特徴です。作り物では出せない色、香りなどを楽しめます。一方樹脂製などのたてすは、雨が降っても染み込まず、耐久性に優れているので、長い間、色や材質の変化を気にせずに使えるなどのメリットがあります。
洋風たてす
おしゃれなデザインで耐久性も高い
洋風たてすは、布やメッシュなどの生地が使われているものが多く、洋風の家に立て掛けると相性ピッタリです。グリーンやブラウンなどカラーが豊富で、模様の描かれたものも販売されています。好みのデザインから選びやすいメリットも、洋風たてすの特徴と言えます。
商品の中には、生地にUVカットコーティングが施されているものも。強い日差しで人や床を守ってくれると人気です。ほかにもシーンに合わせて巻き上げて使えるほか、立て掛けた空間を広くするアーチ型など、便利な商品も数多く販売されています。
たてすの選び方
サイズとデザインで選ぶ
1尺を30cm幅として実際の寸法より長い尺のものを
たてすを選ぶ時には1尺を30cmとして選びます。窓の大きさと同じサイズでは、立て掛けた時に高さが合わなくなるため、角度分余裕を持った高さのものを選ぶようにするのがポイントです。幅に関しても、使用する場所に余裕があるのなら、大きめのものを選ぶと、日差しが横から入りにくくなるため、快適に過ごせる時間が長くなりますよ。
スペースが狭ければアーチ型がおすすめ
たてすを使用して、立て掛けた中のスペースも、テーブルや椅子を置いて有効活用したいと考えるなら、それなりにスペースが必要ですよね。傾斜のある空間では体をかがめる必要があり、狭く感じるかもしれません。アーチ型のたてすなら、高さを確保できるので、奥行がそれほど確保できなくても広く感じますよ。部屋や庭の雰囲気に合わせればバランスが良くなるので、ぜひデザイン性にもこだわってみてください。
素材の機能性で選ぶ
葦製は温度低下に効果的
天然素材で、昔から使われてきた葦(あし)は、直射日光を遮りながら、涼しい風は通す隙間があるのが特徴。それだけでも何も設置しないよりも気温の上昇を抑えることができます。さらにじょうろやシャワーで水をかけると効果的。水を吸い取る素材の性質を利用し、水が蒸発する時の気化熱を利用することで、気温を下げる効果が期待できます。
竹を燻した炭火加工済みならカビや虫に強い
葦や竹など、天然の素材を材料として使っている場合、屋外で使っていると、虫が寄ってくるほか、雨による湿気でカビたりと、管理が大変です。天然素材でも熱で燻した炭火加工されたものなら、何も加工されていないものよりも虫やカビへの耐性が優れるため、長く使いやすくなります。ひと手間かかっている分、多少高くなる傾向にありますが、長く使うことを考えれば炭火加工されているものを選ぶと安心です。
固定方法で選ぶ
時期によって出し入れするなら立て掛けるタイプが使いやすい
たてすを1年中使うのではなく、夏の暑い時期だけ使いたい場合、建物にしっかりと固定するものだと取り外しや取り付けに手間がかかります。しかし、建物に立て掛けるだけの手軽なものなら、設置に手間がかからずすぐに使えて便利です。風が吹いて倒れないように、本体と庭にある柱などをロープで固定すると安定性も高くなり、風でも飛ばされにくくなります。
軒下があるならつっぱり式もアリ
軒下がある場所に設置する場合、縦につっぱり棒で固定できるタイプを選ぶのもひとつの方法です。簡単に出し入れはしにくいですが、一度設置するとしっかりと固定できるので、風にも強く倒れにくいのがメリット。骨組みだけが丈夫でも、生地が破れてしまっては使えません。長く快適に使えるように、生地の耐久性が高い丈夫なものを選ぶことをおすすめします。
たてすのおすすめブランド・メーカー
山善
あると便利な家庭用品を幅広く開発
ガーデン用品のほか、調理家電、暖房機器など暮らしに密着した商品を開発・販売している日本のメーカーです。たてすは、洋風たてすやアーチ型たてすなどバラエティに富んだアイテムをリーズナブルな価格で販売。購入のしやすさで、ファミリーに人気です。
タカショー
理想の庭作りを手伝ってくれるエクステリア専門メーカー
手づくりの庭造りのためのホームユースから、プロユースまでのエクステリア用品を扱うメーカーです。専門メーカーだけあり、たてすだけでも和風、洋風と環境に合わせて使いやすい商品を数多く扱っています。イメージに合わせたたてすを、見つけやすいですよ。
フィールドア
アウトドアを楽しむアイテムが豊富にラインナップ
質の高さと、コスパの良いリーズナブルな価格が魅力的なアウトドアブランド。アウトドア用品の技術がたてすにも活かされ、UVカットや耐水性能力の高い機能的なたてすを販売しています。天気によって適切な状態で使いたい人におすすめです。
ディノス
おしゃれで機能的なアイテムを通信販売で便利に
ファッションから雑貨、家電などさまざまなジャンルのアイテムを扱う通信販売ブランド。店に行かずに欲しいものが、手に入る便利さが人気。素材やデザインにこだわった、機能美の高いたてすを販売しています。
おすすめ&人気のたてすランキング
和風でおすすめのたてす
四季物ひろば-竹垣風たてす(8,778円)
手軽に和の雰囲気を取り入れられる樹脂製たてす
和室の窓に立て掛けて使うなら、竹垣風たてすがおすすめです。素材は本体に塩化ビニル樹脂、紐はポリエステルを使用。天然素材のように水が染み込まず、汚れが付きにくいので、長くきれいな状態を保ちます。また支柱には鉄パイプを使っているので、耐久性にも優れています。
竹のような爽やかな色合いで、夏の不快な暑さを見た目から癒してくれます。表面からも裏面からも昔ながらの風合いを活かしているので、どこからでも違和感なく和風の雰囲気を味わえます。軽量なので、女性でも扱いやすい商品です。
リビングプラザ‐いぶしよしず(4,290円)
炭火加工された天然素材を使って趣を楽しめる
天然の素材を使ったたてすを探しているなら、いぶしよしずはいかがでしょう。炭火で燻し加工された昔ながらのたてすです。独特の深い色が、高級感を引き出します。また、虫を寄せ付けず、カビの発生を抑える機能的な効果も得られます。
燻しているので、炭の香りも楽しめます。使用されている縄は丈夫で切れにくい麻縄。屋外で気候の変化にも対応しなければならないたてすには、最適な材質です。インテリアや目隠しとして昔ながらの日本家屋や、和モダンな住宅にもおすすめですよ。
タカショー‐合成竹たてす(56,430円)
色褪せやカビにくく長く愛用しやすい
たてすを長く使いたいという人も多いですよね。そんな人の願いを叶えてくれるのが、タカショーの合成竹たてす。材料に人口竹を使用しており、雨や日差しなどの厳しい環境にも強く、天然素材に比べて長く良い状態を保つことが可能です。
見た目は、天然の竹を使用したような雰囲気を楽しめます。人工竹の間に適度な隙間ができているので、中の様子は見えにくくなっています。一方で風は通すので、涼しくなってくる夕方に窓を開けると、心地よい風が部屋に入ってきて癒してくれるでしょう。
植田蚊帳‐マルシェたてす(8,228円)
UVカット効果が高く畳やけを抑える効果も
今時のおしゃれなたてすを、和室前に立て掛けたいならマルシェたてすが最適。竹や葦ではなく、布製のたてすです。使用されている布は撥水加工のほか、紫外線カット効果もあるので、雨や、日差しの強い日など天候関係なく使いやすいアイテム。
布は汚れたら、洗濯機で洗えるので、いつでも綺麗な状態で使えるのも嬉しいですね。支柱は、伸縮式のため、240㎝から最大で270㎝までの高さに調整可能。多くの家庭で最適なサイズで使える、便利な仕様となっています。
洋風でおすすめのたてす
ディノス‐サマーオーニング洋風たてす(10,890円)
立て掛けるだけでアクセントにもなるおしゃれなデザイン
外観をより良くしたい人に人気の、オーニング洋風たてす。簡単な作業で、佇まいの雰囲気を変えられるお助けアイテムです。さらにしっかり日差しは遮るので、クーラーの使い過ぎを防ぐ効果も期待できます。
素材にはオーストラリアのポリマー先進メーカー、ゲール社の高密度ポリエチレンを採用。日差しや紫外線を遮るだけでなく、水分や、温度変化にもタフに対応できる耐久性の高い素材です。急な天候変化でも使いやすい頼もしいアイテムです。
タカショー-ハンディ―シェードタテスこもれび(6,820円)
涼しげなシェード生地でほどよい遮光性を実現
完全に光を遮断するのではなく、木漏れ日のような適度な日差しを室内に入れて快適な空間を作り出すアイテム。昼間、室内が暗くなり過ぎず、電気を付けずに過ごしやすいですよ。ベージュカラーがおしゃれで、どんな環境にも合わせやすいのが特徴。
生地裏にあるポールの長さを微調整することで、生地がたわまず、張りのある状態を維持できます。幅はサッシ枠の1間とほぼ同じサイズなので、使いやすい大きさとなっています。日差しを室内に適度に取り入れ、目隠し効果も得たい人におすすめです。
フィールドア‐ぱぱっと日よけスクリーン(6,270円)
充実の機能性が光るハイスペックたてす
アウトドアメーカーから発売されているたてす、ぱぱっと日よけスクリーン。UVカットコーティングされたスクリーンは99%の紫外線を防ぎます。また耐水圧2000mm以上と、強い雨でも対応できる実力派。室内も軒下の植物なども、しっかりと守ってくれます。
スクリーンを巻き上げると、メッシュ素材に早変わり。この状態で使えば、風通しが良くなり、室内に心地よい風を取り込むこともできます。スクリーンはファスナーで高さ調整できるので、適度な高さに微調整でき、その時々に応じて快適に使えます。
山善‐洋風たてす(3,399円)
樹脂製のハトメは錆びにくく綺麗な状態で使い続けやすい
山善の洋風たてすは、ホワイトとグリーンのストライプが特徴的。広げて立て掛けるだけで、明るい雰囲気をもたらしてくれます。横幅は2mmとゆとりのあるサイズなので、窓全体を覆うことができ、日差しや人の目を気にせずに過ごせそう。
支柱で立て掛けるだけでなく、ハトメを利用して付属の紐を柱などに固定すれば安定感が高まります。ホワイトとグリーンは、室内を暗くさせ過ぎず、日差しを防ぎながらも解放感は損ないません。リーズナブルでおしゃれなたてすは、ファミリーやカップルにもおすすめです。
ガーデン用品屋さん‐スタンドシェード(12,100円)
明るさや風の調整が自分好みにできる
出入りをするベランダや窓に取り付けると便利なスタンドシェード。普段は立て掛けて普通のたてすとして使えますが、出入りする時には、シェードを巻き上げることができるので、移動がしやすくなります。明るくしたい、風を室内に入れたいといった時にも、簡単に対応できます。
巻き上げたい時には、サイドのジッパーを開けて、くるくる巻くだけの手軽さ。見た目にもすっきりでインテリアとしても重宝しますよ。ポールは260~300㎝の高さ調整ができ、メジャー表記されているので、設置も簡単にできますよ。足元には角度調節ができるアジャスターも付いているので、安定感も抜群です。
リコメン堂-UVカットたてす(4,665円)
ワイドに紫外線を防げる大型たてす
幅2m、高さ2.8mと大きなUVカットたてす。5,000円以下で買えるリーズナブルさが嬉しいアイテムです。室内に入る強い日差しと、道を歩く人の外からの視線を、手軽に遮りたいと願う人におすすめです。
支柱には錆びにくい丈夫なステンレスを採用。4本でしっかりと支えます。生地にはポリエチレンを使用し、軽量で扱いやすいので、女性やお年寄りでも設置しやすいアイテムです。ハトメに紐を取り付けて、しっかりと固定すれば、安定感がでて安心ですよ。
ビーバー‐洋風たてす10尺(9,120円)
大きく広げてコンパクトに収納
収納性に優れた洋風たてす。ポリエチレン製の布と、アルミ製の折りたたみ式のポールが使用されており、使用しない時には折りたたんでコンパクトに収納可能です。ポールが長いと収納場所に困るという人にもおすすめです。
ベージュとグレーの2種類から選べ、家や庭の雰囲気に合わせられます。落ち着いた色合いなので、今までの雰囲気を大きく損なうこともなく、取り入れやすいデザインです。直射日光を遮るので、暑い時期のエアコン効率も高められます。
アーチ型でおすすめのたてす
リコメン堂‐アーチ型サンシェード (6,101円)
たてす下を工事不要で快適空間にする優れもの
緩やかなカーブが追いているたてす。テラスで日差しは遮り、椅子や机を設置するなど、立て掛けた下の空間を有効活用したい人におすすめのアイテムです。スチール製の支柱は丈夫で、しっかりと本体を支えます。
地面に接する足先には、斜めでもしっかりと密着するジョイントが付いているので、安定感があります。なじみやすいブラウンと、カフェのようなグリーンストライプの異なる雰囲気の、2種類のカラーから選べます。理想のテラスや庭に合わせて、購入できます。
わくわく生活‐アーチ型立て掛けサンシェード(28,937円)
遮光率87%の生地で紫外線を気にしない
和室、洋室どちらでも違和感なく使えるアーチ型立て掛けサンシェード。生地で覆われる部分は、地面から高さがあるので、直射日光は遮りながらも風は通します。また、くもりや雨の日には巻き上げることもできるため、天気に合わせて最適な形状に調節できます。
地面に設置する脚は、L字になっています。点で接するよりも安定感が非常に高まり、安心です。さらに日本製のパイプを使うこだわり。どんな天候でも快適に使えるサンシェードを探している人に、おすすめの商品です。
山善‐ポールアップスペースシェード(5,499円)
奥行きを広げて有効活用
山善から販売されているポールアップスペースシェード。支柱に角度があることで、たてす下の空間を広くできるアイテム。生地素材は、透け感が適度にあり、内側からは見通しが良いので、圧迫感を感じにくいのがメリットです。
本体を固定するのに使える、ウォーターウェイトが2個セットになっています。固定したい時に水を入れて使用すれば、柱などがない庭でも安全に使えますよ。縦の支柱のほか、横にもポールが入っているので、たわまずにシワになりにくいのも特徴です。
まとめ
建物の雰囲気に合ったたてすを選ぶのがおすすめ
たてすは、昔から日本にあるアイテム。しかし、最近では使用される素材やデザインもさまざまに進化し、洋風の建物にも合わせやすいおしゃれなたてすも豊富に販売されています。ぜひ使用したい場所に合わせて、適したたてすを選んで便利に使ってくださいね。