屋外での作業や夜間のキャンプにおすすめなのが、明かりをともしてくれるランタン。ランタンにはLEDやガスなどにより光を作る種類もあります。中でもガソリンランタンは広範囲を明るくしてくれると、多くのキャンパーに支持されています。一方では点火するのにコツが必要だったり、メンテナンスをしなければいけないという手間もあります。そのようなガソリンランタンのメリットやデメリットを選ぶ際のポイントとしながら、おすすめのガソリンランタンをご紹介していきます。
ガソリンランタンとは?
自然な明かりを楽しめるキャンプ用屋外用照明器具
ガソリンランタンとは、ホワイトガソリンなどを燃料として使う照明器具です。キャンプや屋外作業用にと、風雨でも火が消えない工夫がされていて、持ち運べるハンドルが付いているのが特徴。ガソリンの他にも灯油やガスを燃料としたランタンなどがありますが、より明るいのがガソリンランタンの大きなメリットです。
ガソリンランタンのメリット
LEDやガスランタンよりも明るい
ガスや灯油を燃料とするランタンよりも、寒い場所で着火しやすく火力が強いのもガソリンランタンの特徴です。そのため冬の夜でもキャンプ全体を照らしてくれるほどの明るさを確保できます。より明るさを確保したい方は、マントルが二つ付いているランタンがおすすめ。メインランタンとしてテーブルの上に置いたり、テントの脇に吊るしても良いでしょう。
風雨の影響を受けにくく着火しやすい
ランタンには「ホヤ」と呼ばれる、点火部分を覆うガラス製のカバーが付けられています。これにより雨が降っても風が強い日でもランタンの火が消えることがありません。またガソリンランタンは他のガスや灯油のランタンと比べても揮発性が高く、着火しやすいのが特徴。これなら天気が急に変化しても、明かりをしっかりと確保できますね。
ガソリンランタンのデメリット
空気で燃料を送り出す仕組みのためにポンピングが必要
ガソリンランタンは燃料タンクに圧力をかける「ポンピング」という作業が必要。これはポンプノブを数回押すことで、中に空気を送り中の圧力を高めて点火しやすくするためです。初めは面倒と感じるかもしれません。しかし何度もポンピングの作業をするうちに、キャンプで夜を過ごすための儀式として喜びに変わってくるはずです。
定期的なメンテナンスが必要
ガソリンランタンを長く使おうと思ったら、定期的なメンテナンスは不可欠になります。ジェネレーターの交換やポンプカップの点検、エアーステムの曲がりを直したりマントルを交換することも。特に久しぶりにガソリンランタンを使おうと思ったらメンテナンスは必ず行ってください。多少手はかかりますが、自分でメンテナンスすることでガソリンランタンの寿命は確実に伸びますよ。
テントなどの室内使用には不向き
燃料にガソリンを使っているため、万が一倒れた場合に火災の危険があります。また不完全燃焼を起こしてしまうことも考えられるためテント内や屋内での使用はおすすめできません。せっかくガソリンランタンを買ったのに室内で使えないなんて…とがっかりするのは早計。ランタンには室内でも安全なLEDランタンなどもあります。用途や場所によってランタンを使い分けるのは、キャンプ上級者のだいご味です。
ガソリンランタンの選び方
使えるガソリンの種類で選ぶ
ホワイトガソリン専用タイプはススが出にくい構造
ホワイトガソリンは私たちが車に給油するレギュラーガソリンと違い、無色透明で臭いもありません。ただしレギュラーガソリンよりも高価で、もっぱらキャンプ用に使われます。また色素などの不純物が入っていないため燃焼時のススが出にくいのが特徴。きちんと保管すれば購入後二年ほど使えるので、それほど割高ではありません。
レギュラーガソリン兼用タイプは非常時にも使えて安心
ガソリンランタンの中には、ホワイトガソリンだけでなくレギュラーガソリンも使えるタイプがあります。純度の高いホワイトガソリンはアウトドアショップなど限られた場所でしか購入できません。しかしレギュラーガソリンなら全国どこでもガソリンスタンドで購入可。いざという時の備えとして、レギュラーガソリン兼用タイプのランタンを準備してみてはいかがですか。
明るさで選ぶ
光量をキャンドルパワー(CP)の数値で確認
ランタンの明るさを示すには「CP(キャンドルパワー)」という単位があります。これはロウソク1本を灯した明るさを1CPとして換算。ちなみに明るさを表す単位として、ルーメン(Lm)は光源の明るさを示し、ルクス(Lx)は照らされた場所の明るさのことを指します。ガソリンランタンにはこのCPを明るさの目安として表示している場合があるため、購入する際の参考にしてみて下さい。
メインランタンとして使用するなら200CP以上がおすすめ
食事を楽しむテーブルに置いたり、テントの脇に置くメインランタン。これは200CP以上の明るさを持つガソリンランタンがおすすめです。またより明るいガソリンランタンが欲しいという方は、マントルが二つあるタイプが良いでしょう。これは光源が二つあるということになるため、たとえ200CPに満たなくてもとても明るく感じられるはずですよ。またサブランタンとしては100~150CPのガソリンランタンで十分でしょう。
タンク容量で選ぶ
1泊2日のキャンプなら最低でも4時間の燃焼時間が必要
ガソリンランタンのタンクの容量はそのまま燃焼時間の長さに比例します。一泊二日のキャンプであれば約4時間の燃焼時間が必要。そのためタンク容量が300㏄前後のガソリンランタンであれば十分ではないでしょうか。また二泊の予定であれば、590㏄のタンク容量を持つガソリンランタンなら、7~10時間ほどの燃焼時間になります。これならタンクへの補充をしなくても大丈夫そうですね。
持ち運びしやすいように携行性も考慮する
ガソリンランタンはタンクにガソリンを入れると、持った時に結構重くなることも。そのため携帯性を考えるのであれば、小型のガソリンランタンがおすすめです。高さ30センチ程度で、ガソリンが空の状態で重さが2㎏程度であれば持ち運びにも困りません。さらにプラスチックのケース付きなら、保管時のホヤの破損も防げます。
ガソリンランタンのおすすめブランド・メーカー
コールマン
アメリカ生まれのキャンプ用品メーカー
発売当時から変わらないデザインで、今も昔もキャンパーたちを魅了するのがコールマンのガソリンランタン。古くからの愛好者も多く、小型のシンプルなデザインから大型の明るいガソリンランタンまでラインナップも豊富です。またランタンスタンドやランタンケースなどのアクセサリーはもちろん、ノブやバルブなどの部品も取り扱っています。
おすすめ&人気のガソリンランタンランキング
初心者におすすめのガソリンランタン
コールマン-ノーススター(R)チューブマントルランタン
着火が自動なので初心者でも使いやすいガソリンランタン
ガソリンランタンは取り扱いが難しそうと思っている人には、このコールマンのノーススターがおすすめ。誰でも簡単に点火できる自動点火ボタンが付いているので、これからガソリンランタンを使ってキャンプやアウトドアを楽しみたい人はもちろん、初心者にもおすすめです。
ホワイトガソリンを使用しますが、非常時には無鉛ガソリンも使用が可能。チューブ型マントルで非常に明るいので、アウトドアだけでなく災害時にも役立つアイテムですね。置けるだけでなくスタンドに取っ手をかければスタンド照明にもなるので広範囲に光をシェアすることもできます。
おしゃれでおすすめのガソリンランタン
コールマン-シーズンランタン リミテッドエディション2017(59,800円)
人気のアメリカンヴィンテージシリーズでおしゃれなランタン
こちらのランタンは、日本国内で独自に企画したものをアメリカの工場で製造させた限定品。オリジナルのキャリーケースもこだわり、限定カラーのクラムシェル型をしています。ランタンのカラーはアメリカの青空をイメージしたヴィンテージブルーです。
アメリカのロードサイドダイナーをイメージしたコールマンの限定ランタンは、コレクションアイテムとして人気。もちろん実用的にも申し分のない使い心地です。人とちょっと違ったランタンをお探しの方におすすめです。
明るくておすすめのガソリンランタン
コールマン-パワーハウス(R)ツーマントルランタン(18,800円)
ホワイトガソリンが燃料の安定した大光量を放つランタン
キャンパーなら誰もが知っている定番アイテムです。明るいガソリンランタンを探しているなら、このコールマンのツーマントルランタンで間違いありません。発売当時、世界一明るいと言われたもので、今でもその明るさは健在。キャンパーだけでなく多くの人に愛され続けています。
コストパフォーマンスも優れているので、キャンプ以外にも災害時にも役立つランタン。ホワイトガソリンを使用するので非常に明るく、気温が低い時期でも安定して使えるので、日常生活のアイテムの1つとして持っておきたいですね。収納や持ち運びに便利なプラスチックケースが付属で付いてきます。
コールマン-ワンマントルランタン(14,800円)
オールシーズン使える定番の中型ランタン
コールマンのツーマントルランタンより一回り小さいサイズのガソリンランタンです。キャンプにはもちろん、夜釣りなどの様々なナイトツアーにもぴったり。小ぶりで持ち運びがしやすく、キャンプ時のテーブルの上に置いても、読書や食事などのブレイクタイムの邪魔になりません。
またガソリンランタンならではの魅力の灯り(マントル=発光体)がひとつなのが、このワンマントルと言われるタイプです。この灯りがキャンプスタイルを一気にオシャレな雰囲気に。さらにガソリンランタン特有の香りが、アウトドアの雰囲気をぐんと高めてくれます。
持ち運びでおすすめのガソリンランタン
コールマン-ツーマントル デュアルフューエル ランタン ケース付(18,000円)
専用ケース付きで持ち運びや保管に便利
ホワイトガソリンとレギュラーガソリンの両方を使え、燃焼時間は7~14時間ほどです。また専用のハードケース付きで、保管時の破損も防止。明るさは861ルーメンなので、夜のキャンプ場でも明るく照らしてくれます。
二種類のガソリン、両方を使えるので緊急時や非常時にもおすすめのランタンです。またマントルが二つ付いていて、ランタンに明るさを求める方にもぴったり。手入れをすればするほど長く使える、コールマン人気のランタンですよ。
まとめ
ガソリンランタンは光の明るさなどで選ぼう
ガソリンランタンには、メリットやデメリットがありますが、手をかければかけるほど長く使えるためキャンプの相棒のように感じるキャンパーも多くいます。さらに明るさもゆらゆらと揺れる優しい炎から、周囲をくまなく照らす光量の多いランタンまで。使用用途や使う場所によって、明るさの違うガソリンランタンを選んでみて下さいね。