昨今、スマホやタブレット、ゲーム機器など様々なデバイスの需要が増えてきたことにより、並行して利用者が増えているのがモバイルバッテリーです。特に大容量タイプは複数回の充電ができたり、複数デバイスに同時に充電できたりして大変便利ですよね。今回はそんな大容量モバイルバッテリーについて詳しく解説していきます。どれがいいのか迷っている方は、是非参考にしてみてくださいね。
大容量モバイルバッテリーの特徴
外出先でスマホを1日に何度もフル充電できる
スマホで音楽を聞いたり、ゲームをしたりするとあっという間に充電がなくなってしまいます。そんな時にあると便利なのが大容量モバイルバッテリーですよね。大容量モバイルバッテリーは、本体に蓄えられる電力量が多いため、スマホであれば一日に数回のフル充電が可能です。コンセントも不要ですので、外出先でも手軽に充電できますよ。
万が一の災害時にもライフラインを維持できる
大容量モバイルバッテリーは、災害などで停電したときにも役立ちます。スマホやタブレットに充電できるので、連絡を取り合ったりするのはもちろん、ニュースやSNS等で情報収集をすることも可能になります。大きな台風が来る前などにフル充電しておけば、いざという時にも安心ですね。
大容量モバイルバッテリーの選び方
容量の多さで選ぶ
一般的に大容量と言われるのは5,000mAh以上
モバイルバッテリーは、それぞれ蓄電できる容量が異なります。蓄電容量はmAhで表され、一般的に大容量と言われるモバイルバッテリーは5,000mAh以上のもの。スマホのバッテリーは平均2,000〜3,000mAhですので、1〜2回以上フル充電が出来る計算になります。サイズの大きなスマホになると消費するバッテリー量も増えるので、心配な方は事前に使用しているスマホのバッテリー量を確認しておきましょう。
タブレットにも充電するなら10,000mAh以上のものを
タブレットになると、当然バッテリーの消費量もグンと上がります。タブレットにも充電できるモバイルバッテリーを選ぶのであれば、10,000mAh以上は欲しいものですね。表示されているバッテリー数はあくまでも目安の数値であり、電圧変換時の影響で多少のロスが生じます。実際は表示されている電力数の約60~70%くらいの容量になるので、選ぶ際はある程度余裕を持たせておくと安心ですよ。
出力値の大きさで選ぶ
充電速度に関わる出力値 A(アンペア)を確認
いくら蓄電量が高くても、出力値が弱くてはいつまで経っても充電が進みません。急を要する時にいつまでも充電が進まないとイライラするものですよね。出力値は、1.2Aや2.0Aのように表記されており、その数値が大きければ大きいほど早く充電できるということになります。複数のポートがある場合は、1ポートごとの出力値も確認しておきましょう。
急速充電なら出力値が2.0A以上のものがおすすめ
急速充電が可能なモバイルバッテリーの多くは2.0A以上が一般的です。2.4A以上になるとかなりスピーディに充電できますよ。最近ではQuick Charge 3.0という充電規格も登場しており、Androidスマホを中心にどんどん普及しています。このQuick Chargeに対応している場合は、従来の約4倍の速さで充電することも可能になります。
重量で選ぶ
200g前後が軽量で持ち運びやすい
モバイルバッテリーは、当然外に持ち出して使用する前提で選ぶものですよね。いくら便利であっても、あまりにも重いものだと持ち歩くのも億劫になってしまいます。特に毎日持ち運ぶのであれば、出来るだけ軽量のものを選びたいもの。200g前後の重量であれば、バッグやポーチにポンと入れておいても苦にならない重さですので、目安にしてみてくださいね。
1ポートなど機能を最小限に抑えた薄型・小型が使いやすい
大容量モバイルバッテリーは、その性質上、どうしても一般的なモバイルバッテリーより重くなってしまいます。また、ポート数や付属しているケーブル数が多かったりすると、それだけ荷物もかさばってしまいますよね。少しでも軽く、それでいて十分な容量のバッテリーを持ち歩くのならば、1ポート型や、ケーブル収納型など、シンプル仕様のものをがおすすめです。
ポート数で選ぶ
複数のデバイスを同時に充電するなら2ポート以上
一度に複数のデバイスに充電するのならば、出力ポートも2つ以上必要になります。ただし、前述の通り、1ポートごとの出力値がポイントになります。例えば最大出力値が2.0Aで2ポートの場合、同時に充電すると、1デバイスには1.0Aずつしか流れないことになりますよね。もちろん、各ポートごとに2.0A出力が可能なものもあります。複数ポートの場合は必ず合計出力値を確認しましょう。
USB-CやUSB-PD対応ならノートPCやゲーム機にも充電可能
次世代規格といわれるのがPower Deliveryというもので、PD、もしくはUSB-PDと呼ばれます。大容量モバイルバッテリーの中でPDに対応しているのであれば、通常規格に比べて半分以下の速さで充電することが出来るようになります。そして、ゲーム機やAndroidスマホなどに増えているUSB-Cポートの有無も重要なポイント。PD対応のUSB-Cポートがあれば、ノートPC、ゲーム機にも急速充電が可能になりますよ。
充電方法で選ぶ
コンセント対応なら本体を充電しながら使用可能
当然ながら、大容量モバイルバッテリー本体にも事前に給電をしておかなければバッテリーを蓄えることが出来ません。多くのモバイルバッテリーは専用のUSBケーブルを使って給電するようになっています。モバイルバッテリー本体にコンセントが付いているタイプなら、給電しながらデバイスへの出力が可能になり、時間短縮にも繋がりますよ。
ソーラー対応ならキャンプなどのアウトドアでも活躍
コンセントやUSBとは別に、ソーラーパネルが搭載されているタイプのモバイルバッテリーもあります。ソーラーパネルタイプなら、太陽光に当てておくだけで自動的に給電されるのでアウトドアシーンなどでも活躍してくれることでしょう。ただし、どうしても電気による給電に比べると圧倒的に時間がかかります。あくまでも補助的なものとして使用するのがベストです。
Qi規格に対応していればケーブルも不要
最近人気なのがQi(チー)規格のモバイルバッテリーです。Qi規格というのは本体にスマホを置いておくだけで充電出来るので、ケーブルが要りません。ケーブルを持ち歩く必要がないと、絡まる心配もいりませんし、荷物もずっとスッキリしますよね。手持ちのスマホがQi規格に対応しているのであれば、断然おすすめです。
大容量モバイルバッテリーのおすすめブランド・メーカー
cheero(チーロ)
おしゃれで高品質な商品が魅力的
cheeroは、大阪に本社がある主にモバイルバッテリーやスマホケースなどを製造販売しているブランドです。親会社はTRA株式会社で、cheero自体はブランド名になります。鹿児島弁でかわいい、小さいという意味のちろに由来したネーミングで、その名の通り、お洒落で可愛らしい製品が人気ですよ。
RAVPower
バッテリー類を中心に製造販売しているメーカー
RAVPowerは、2011年にアメリカで発足されたモバイルバッテリーやUSB充電器などを製造販売しているメーカーです。日本はもちろん、世界各国で使用されていますよ。豊富な商品数とその品質の高さから、非常に高い支持を得ているメーカーです。
Anker(アンカー)
モバイルバッテリーの代表的存在
モバイルバッテリーというと、Ankerを思い浮かべるという方も多いでしょう。圧倒的な知名度を誇るAnkerは、2011年、中国の深セン市にて設立されたメーカーです。商品数が多いだけでなく、高品質で価格もリーズナブルなことからも非常に人気があります。
JTT(株式会社日本トラストテクノロジー)
圧倒的な容量のモバイルバッテリーが魅力的
2006年設立のJTTこと株式会社日本トラストテクノロジーは、USBバッテリーやカーチャージャーといったバッテリー機器、カメラ機器を製造販売している会社です。モバイルバッテリーの種類はそれほど多くはありませんが、容量が圧倒的です。30,000mAh以上の超大容量モバイルバッテリーも扱っていますよ。
おすすめ&人気の大容量モバイルバッテリーランキング
軽量でおすすめの大容量モバイルバッテリー
RAVPower-モバイルバッテリー RP-PB169 (1,469円)
スマホだけでなくタブレットにも充電可能
重量122gで、一般的なスマホよりも軽めです。デコボコも殆どないツルンとした形状で、非常に持ち運びしやすいデザインになっています。それでいて、容量は6,700mAhと大容量。スマホによっては2〜3回のフル充電が可能です。
USBポートは最大で2.4Aまでの出力に対応しているので、スマホならかなり早く充電できます。タブレット端末にも充電可能なのも嬉しいポイントですね。電気用品安全法に適合したPSEマークも取得しているため、安全性も高く、安心して使えますよ。
Anker-Astro E1 5200mAh (2,728円)
手のひらサイズでわずか125gと軽量
手のひらに収まるくらいの非常にコンパクトなデザインで、重量はたったの125gです。一般的なスマホよりも一回り以上小さいので、ポケットにも簡単に収まりますよ。カラーバリエーションもブラック、ホワイト、レッドの3色展開です。
コンパクトながら容量は5,200mAhです。iPhoneが2回フル充電出来るくらいのパワーがあります。出力も2Aですので、充電もスピーディ。バッテリー本体だけでなく、充電用のMicro USBケーブルと、持ち運び用の専用ポーチも付属してきます。
モバイルバッテリー (4,500円)
財布にも入れられる6mmという超薄型タイプ
厚みがたったの6mmしかない、薄型タイプのモバイルバッテリーです。ポケットや財布にも入れられますし、バッグのちょっとした隙間にも収まってくれるので邪魔になりません。重量もたった115gと軽量です。
バッテリー容量は5,000mAhですので、iPhone8なら約2回、大型のGalaxy Note 8でも1回以上のフル充電が可能です。それでいて耐久性も高く、400回以上も繰り返し使用することが出来ますよ。スリムタイプを探している方におすすめです。
JTT-MPB-8000P-SV (4,378円)
ポケットにも収まるスリムでコンパクトなバッテリー
重量約210gで、缶コーヒー1本分ほどの重さのモバイルバッテリーです。かばんにもスッキリ収まるサイズですが、バッテリー容量は8,000mAhと大容量。一般的なスマホ2〜3回は余裕でフル充電させられます。
USBポートが2つ搭載されているため、2つのデバイスを同時に充電することも出来ます。ポートの1つは1.0A、もう一つは2.1Aとなっていますので、2.1A側を使えば急速充電も可能。同時に2ポート使う場合、それぞれの合計出力は2.1Aまでとなっています。
PHILIPS-DLP2053 (1,680円)
見た目もスタイリッシュでコンパクトなモバイルバッテリー
女性の手のひらにも収まるくらいのミニサイズで、薄さもスマホと同じくらいしかありません。重量も127gと軽くて、見た目もスタイリッシュでおしゃれなモバイルバッテリーです。手に馴染みやすい曲線的なデザインで、持ちやすさも抜群ですよ。
5,200mAhとバッテリー容量も十分。2つのUSBポートには、それぞれ1Aと2.1Aの出力値が本体にしっかり明記されているので、どちらが急速充電可能なポートなのかも一目瞭然です。カラーもピンクとホワイトの2色から選べますよ。
急速充電でおすすめの大容量モバイルバッテリー
Anker-PowerCore Speed 20000 (4,999円)
QC3.0対応であらゆるデバイスを急速充電可能
スマホ本体と同じくらいの大きさで、バッテリーは20,100mAhと超大容量。iPad Proでも約2回フル充電できます。振動や衝撃にも強いので、あらゆる環境下でも使用可能。重量は約369gと少し重めですが、ちょっとした旅行や出張などでは大活躍すること間違いなしです。
QC3.0に対応しているので、対応機器なら急速充電が可能です。更に、Anker独自のPowerIQとVoltageBoost技術により、QCに非対応の機器であってもフルスピードで充電することが出来ますよ。トラベルポーチも付属してきます。
cheero-Power Plus 3 mini 6700mAh (2,020円)
接続したデバイスを自動的に検知して最適な電流を流してくれる
スマホよりやや小さめで、重量もわずか130g程度と非常にコンパクトなデザインのモバイルバッテリーです。コンパクトでも、バッテリー容量は6,700mAhの大容量。残容量もインジケータで表示されるので、後どれくらいバッテリーが残っているのかもすぐに分かります。
AUTO-IC機能が搭載されているため、接続されたデバイスを自動的に検知して最適な電流を流してくれます。充電が完了すれば自動的に停止してくれるので過充電の心配も無用です。出力も2.1Aとパワフルですので、急速充電も出来てコンパクトなモデルを探している方にピッタリですよ。
Hmwr-モバイルバッテリー 超快速充電 (2,180円)
PD18wの超急速充電可能なコンパクトなバッテリー
本体の大きさはスマホよりも断然小さく、重量は195gと軽量。更にオレンジ、ライトブルー、グリーン、ブラックの4色から選べます。USB-Cポートが搭載されているので、スマホやタブレット、カメラやノートPCへの充電も可能ですよ。
PD超急速充電に対応しており、iPhone ⅹもたった1時間で約90%まで充電できます。LEDデジタル数字でバッテリー残量も表示されるので、残量も一目瞭然。USB-PDに対応した充電器とケーブルを使用すれば、本体にもわずか4時間でフル充電できますよ。
PHILIPS-モバイルバッテリー PD QC3.0 18w (2,380円)
本体充電もスピーディかつType-C出入力対応
USB PD対応の出入力ポートに、QC対応出力ポート、10.5Wの出力ポートの3つが搭載されており、従来の3倍の速さで充電することが可能です。3つの機器を同時に受電出来るのは嬉しいですよね。その際、最大合計出力は3Aになります。
給電と充電が同時に出来るのも魅力的。USB PDに対応している充電器とケーブルを使用した場合、本体にもわずか4時間でフル充電が完了します。USB Type-Cにも対応しているので、ノートPCやデジカメ、ゲーム機への充電も出来ますよ。
cheero-Power Plus 5 (4,680円)
最大合計出力57Wと超急速充電が可能
スッキリとしたシンプルなデザインで、アルミ製ですので見た目にも高級感があります。底部にはデジタルインジケーターが搭載されているので、残量もひと目でわかりますよ。バッテリーは15,000mAhと大容量。最新のスマホでも2〜3回はフル充電可能です。
PDに対応しているので、対応機種であれば最大45Wの超高速充電が可能です。USB-AとUSB-Cポートが搭載されているので、スマホとゲーム機を同時に充電することも出来ます。PD 45Wに対応したUSBアダプタを使用した場合、本体にもわずか1.5時間でフル充電出来ますよ。
20000mAh以上でおすすめの大容量モバイルバッテリー
JTT-大容量モバイルバッテリー 30000mAh (21,780円)
DCポートも搭載されているのでノートパソコンへの充電も可能
30,000mAhの超大容量モバイルバッテリーで、USBポートが2つに、DCポートも搭載されているタイプです。全部で3つの出力ポートがあるため、3台の機器を同時に充電できます。何と言ってもノートPCやDVDプレイヤーなどの電源としても使えるのは魅力的ですね。
更にDCケーブルに10種類のノートパソコン用変換チップも付属してきます。出力電圧も切り替えられるので、ほとんどのデバイスに使用できることでしょう。過放電、過充電などの保護回路も搭載されているので安心して使えますよ。
REMAX-超大容量モバイルバッテリー (3,199円)
3種類の出力ポートに対応しており残量表示機能付き
iPhone XS MAXよりも小さいサイズでありながら、20,000mAhものバッテリーが蓄電できます。カラーはブルー、ブラック、シルバーの3色から選べ、いずれもスッキリとしたおしゃれなデザインになっています。
本体にはiOS、Type-C、Micro USBの3つの入力ポートが付いているので、色々なデバイスから蓄電可能です。出力ポートも2つ搭載。いずれもそれぞれ2A出力となっているので、2台同時に急速充電することが出来るようになっています。底部にはLEDディスプレイが付いているので、残量もすぐに分かりますよ。
RAVPower-超大容量モバイルバッテリー (23,700円)
緊急時に家電の電源としても使える
本体重量は585gと重めですので、持ち運びにはやや不便ですが、サイズはスッキリとした形状でドリンクホルダーにも収まります。多くの場合充電用のアダプターは別売りですが、こちらは、本体充電用のACアダプターが付属してきます。大容量ですがわずか4時間でフル充電出来ますよ。
USBポートにUSB-C、更にAC出力が可能です。65W以下の家電の電源としても使えるため、災害時にどうしても電気が必要になった時に重宝することでしょう。アウトドアシーンで急にコンセントが必要になった時にも大変便利ですね。
Anker-PowerCore+26800PD 45W (9,999円)
超大容量かつ急速充電も可能なハイスペックタイプ
スッキリとした形状ですが、26,800mAh対応の超大容量タイプ。iPhone 11 Proなら6回以上、iPad Proも2回以上充電出来ます。最大45W出力のPD対応のUSB-Cポートが1つに、最大12W出力のUSB-Aポートが2つ搭載されており、3台のデバイスを同時に充電可能です。
PD対応機種であれば最大60Wの高出力で、フルスピードでの充電が可能です。13インチのMacBookでもたった2時間でフル充電出来るパワーを備えています。急速充電器が付いてくるのも嬉しいですね。こちらも非常にパワフルですので、約3時間半で本体もフル充電出来ますよ。
まとめ
安全性まで考慮した大容量モバイルバッテリーがおすすめ
昨今、需要が高まってきているモバイルバッテリーですが、過去には爆発や発火事故などが起きたことがあります。そのため、2019年2月からはPSE法の規制対象となり、PSEマークがないものの製品の輸入販売が禁止されました。モバイルバッテリーを選ぶ際はPSEマークの有無をチェックするようにしましょう。更にMCPCロゴが付いていれば、モバイル充電安全認証にも合格した商品であるということです。安心して使いたいからこそ、この2点は是非チェックしてみてくださいね。