キッチンの必需品といえば、計量カップ。毎日のご飯作りから特別な日のお菓子作りまで、計量カップの出番は多いもの。キッチンの必需品だからこそ、自分のライフスタイルにぴったり合うものを選びたいですね。今回は、計量カップの特徴や選び方をご紹介します。計量カップの世界は中々奥深いですよ。お気に入りをぜひ、見つけてください。
計量カップの特徴
調味料や米や粉ものを正確に量れる
計量カップにとって必要不可欠な機能は、食材の分量を正確に量ること。美味しいお料理を作るためには、決まった分量を正しく守ることが欠かせません。計量カップを使えば、調味料のような液体も、米や粉もののような固体も、正確な分量を知ることができます。
小さなボウル代わりにも使える
計量カップの使い道は、分量を量ることだけではありません。例えばドレッシング作りなど、複数の食材を混ぜ合わせたい場合、計量カップ一つで、「量る」から「混ぜる」まで、オールマイティーにこなせます。デザイン性の高いものを選べば、そのまま食卓に出すこともできますよ。
計量カップの種類
プラスチック製
リーズナブルで扱いやすい
様々な素材の計量カップが販売されていますが、最も商品数が豊富なのは、プラスチック製の計量カップです。プラスチック製のメリットは、お値段が数百円からとお手頃で、かさばらない点です。耐熱性に優れ、電子レンジや食洗機対応なのも、嬉しいポイントです。
プラスチックは、細かい傷がつくと汚れがしみ込みやすく、匂いの原因になるので、こまめなお手入れが重要です。特に、油分が多い食材を量った後は、丁寧に洗うように心がけてください。お米など、傷がつきにくい固形物を量る場合には、特に心配はいらないでしょう。
ガラス製
匂い移りしにくく傷に強い
ガラス製のメリットは、清潔感。食材の匂いや汚れを落としやすいので、バターやチョコレートなど、油分が多い食材の計量に特に適しています。お菓子作りによく登場する湯煎調理や電子レンジでの加熱、冷蔵庫での冷却にも対応しています。
ガラス製のデメリットは、衝撃に弱いこと。重量があるので、小さな子供がいる家庭では、必要に応じて親御さんが持ち運びを手伝ってあげてください。持ち運びに手間がかかる一方、重量があることによって、かえって安定感が出るという持ち味もあります。安定感のある計量カップは、小さなボウル代わりに使う場合に重宝します。
ステンレス製
丈夫で耐熱性にも優れている
ステンレス製のメリットは、プラスチックの軽量性とガラスの清潔感を兼ね備えている点です。デメリットは、金属の性質上、電子レンジでの加熱には向いていない点。電子レンジで加熱したい場合には、耐熱ガラス等の容器に移し替えましょう。
一方、金属の耐熱性を生かして、熱々のだし汁や熱湯などを扱う用途には、ステンレスが最も適していると言えます。ステンレス製の計量カップは、軽量でかさばらないので、ガスコンロやIHヒーターのそばに一つ置いておくと重宝しますよ。
ホーロー製
デザイン性が高くキッチン周りがおしゃれに
ホーロー(琺瑯)とは、金属の表面にガラス質の釉薬をコーティングした素材です。したがって、金属とガラスの性質を兼ね備えています。ガラスのように清潔感があり、それでいて金属のように耐久性にも優れているという特徴があります。ステンレスと同様、ホーローにも金属が含まれているので、電子レンジを使用する場合には、耐熱容器に移し替えるようにしましょう。
ホーロー製の計量カップは、他の素材と比べると、商品数としてはやや少なめです。しかし、ホーロー製の計量カップは、デザイン性が高い物が多いのが特徴です。しかも、直火やオーブンで使用可能なものもあります。直火対応の計量カップは、ジャム作りなどに重宝しそうですね。ただし、メーカーによって若干仕様が異なるので、直火やオーブンでの使用にあたっては、必ず説明書を確認するようにしてください。
計量カップの選び方
容量で選ぶ
250mlから300mlサイズが使いやすくて便利
250mlから300mlのサイズをおすすめする理由は、1カップの容積が関係しています。日本では、1カップが200mlに対応しているので、200mlが量れるサイズ感の計量カップはレシピに対して汎用性が高く、幅広い用途におすすめです。ただし、アメリカなどでは1カップが約250mlに対応しているので、海外レシピを参考にすると200mlでは足りない場合があります。そこで、余裕を持って250ml〜300mlサイズまで対応できる物を選んでおけば、間違いないでしょう。
パンやお菓子を作るなら500mlサイズがおすすめ
パンやお菓子作りをする人は、比較的大容量の液体類や粉類を量ることが多いでしょう。そのような場合、少し大きめの500mlサイズを揃えておくと、実用的です。特に、粉類は飛び散りやすいので、必要な分量が一度に入るサイズ感の計量カップを選ぶと良いでしょう。500mlのサイズがあれば、小さなボウルとして使うこともできますよ。
分かりやすい目盛りで選ぶ
2色の目盛りがあれば様々な色の調味料を量るのに便利
計量カップを選ぶときには、本体のサイズだけでなく、目盛の色にも着目してみてください。例えば、黒色の目盛を選ぶと、醤油など黒っぽい調味料を量る時に、目盛が読みにくくなります。逆に、白いお米を量る時には、黒色の目盛はとても見やすくなります。したがって、一つの計量カップで様々な色の調味料を量りたい場合は、目盛が2色表示の物を選ぶと、汎用性が高くなります。
粉類を量るなら外から目盛りが見えてグラム表記があるものを
粉類を量る場合、液体類とは違う点に配慮する必要があります。粉類を計量カップに入れると、目盛が隠れてしまう可能性があるので、外から目盛が見える計量カップを選ぶようにしましょう。また、粉類は、グラム単位で販売されていることが多いので、グラム目盛対応の計量カップが実用的です。砂糖や小麦粉など、よく使う粉類に関しては、専用の目盛がついている計量カップもありますよ。
お米を量りたいなら専用目盛り付きがおすすめ
日本料理でよく使うお米や日本酒は、1合 = 約180mlが基本単位ですが、一般的な料理では、1カップ = 200mlが基本単位となることが多いです。このように、お米や日本酒の計量は一般的な料理の計量と基本単位が違うので、専用の目盛がある計量カップを使うと良いでしょう。お米好きの方には、普通米と無洗米の目盛に対応している物もおすすめです。
耐熱性で選ぶ
耐熱温度の上限が高いと熱湯や出汁を冷ます必要がなくて便利
液体類を量ることが多い場合には、耐熱温度が+100度以上の計量カップをおすすめします。例えば、煮汁やだし汁などを量る場合に、加熱調理中の鍋から、直接計量できるので、効率的です。また、鍋のそばに耐熱性の計量カップを置いておけば、味見用や、お玉の一時的な置き場所としても使えます。その他、バターやチョコレートなどの湯煎調理や電子レンジでの加熱にも、耐熱温度の上限が高い計量カップが役に立ちます。
電子レンジ対応なら容器に移し替える手間が省ける
調理現場では、食材の計量をした後に、電子レンジを使うことが多々あるでしょう。例えば、牛乳を温めたいとき、電子レンジ対応の計量カップがなければ、まず計量カップで牛乳を量ってから、耐熱容器に移して温めなければなりません。電子レンジ対応の計量カップがあれば、「量る」と「加熱する」を一つでこなすことができるので、スピーディーに調理ができ、洗い物を減らすこともできます。
計量カップのおすすめブランド・メーカー
HARIO(ハリオ)
日本が誇る耐熱ガラスメーカーの計量カップ
HARIOは日本生まれの耐熱ガラスメーカー。そんなHARIOが手掛けている計量カップは、もちろん日本製。調味料が多い液体類には目立ちやすい赤色の目盛を、粉類には黒色の目盛を用いている点がよく考え抜かれています。
パール金属
豊富な素材を取り扱う
パール金属は、キッチン用品を幅広く扱うメーカーです。計量カップの4大素材である、プラスチック、ガラス、ステンレス、ホーローを全て網羅しています。素材で迷っていて、豊富な種類から計量カップを検討したい方におすすめ。
OXO(オクソー)
人間工学的に優れたデザイン
OXOはアメリカ発のキッチンメーカー。人間工学的に優れたデザインが特徴で、世界各国で様々なデザイン賞を受賞しています。OXOが考案した、上から目盛を見れる計量カップは、画期的デザインとして高い人気を誇っています。
下村工業
日本料理に適したステンレス製
140年以上続く日本の老舗金属メーカー。下村工業が手掛けるシンプルなステンレス製計量カップは、日本料理で使われることの多い、熱々のだし汁や煮汁を直接すくったり、味見をしたりするのに便利なサイズ感です。
おすすめ&人気の計量カップランキング
プラスチック製でおすすめの計量カップ
OXO (オクソー) –アングルドメジャーカップ 中 500ml (1,650円)
上から目盛が読めるという画期的デザイン
計量カップの目盛は、多くの場合、真横からしか見れない作りになっています。したがって、目盛を読むためにわざわざかがみ込んだり、計量カップを目の高さまで持ち上げなければなりません。OXOのメジャーカップは、そんなストレスを根本から解消してくれます。
上からも目盛が読めるようになっているので、液体類の計量が多い方に特におすすめしたい逸品。老若男女が使いやすいこのデザインは、2004年度グッドデザイン賞「ユニバーサルデザイン賞」を受賞しており、その使いやすさはお墨付きです。
KEYUCA (ケユカ)- monolim (471円)
ダイニングテーブルにそのまま置いても美しい
おしゃれなインテリアを取り扱うKEYUCAから、ミニマムなデザインの計量カップが登場。キューブ状の形が珍しいです。ドレッシングや紅茶用ミルクなどを入れて、そのままテーブルに出しても、雰囲気が出そうですね。もちろん、電子レンジや食器洗い機にも対応。
さらに、斜めに傾ければ、大さじの分量も量ることができる優れもの。ただ、目盛が黒色なので、醤油を量るには少々見にくいところが難点です。オリーブオイルやマヨネーズなど、主に洋食で使う調味料を量るのに適しているでしょう。
マーナ–ドレッシング計量カップ K677 50ml (734円)
蓋付きなので「量る」と「混ぜる」がこれ一つでできる
意外と少ない、蓋付き計量カップ。蓋にはシリコン製のゴムがついており、密閉できます。分量を量って蓋をしめてよく振れば、オリジナルのドレッシングが簡単にできますよ。液体を電子レンジで少し加熱したい場合にも、専用の蓋がついていれば、ラップをする手間が省け、家計にも地球にも優しいですね。
余ったドレッシングなどを一時的に保存したい場合にも、蓋付き計量カップが実用的です。また、上にいくにつれて直径が広くなっていくデザインになっているので、洗いやすく、お手入れがしやすいのも魅力の一つです。ドレッシング作りが楽しくなるでしょう。
ヨシカワ-料理のいろは (540円)
大さじ小さじ対応の計量カップ
料理のいろはがあれば、大さじ、小さじ、57mlまでの容積が、一台で量れます。大さじや小さじは、計量カップと同じくらい頻繁に使う物ですので、実用的です。キッチン周りに沢山の調理器具を置きたくない方におすすめです。
調味料の下ごしらえをする時に、大さじや小さじは自立して置くことができません。しかし、計量カップと一体化していることによって、さじを置く場所をいちいち考える手間が省けます。醤油でも見やすい青色目盛も、よく考えられています。
山崎実業-段々米計量カップ レイヤー(385円)
普通米用と無洗米用の目盛がついていて実用的
「すくう」と「量る」ができる、お米専用の計量カップです。目盛に段差がついているので、横からも上からも見やすい目盛が特徴です。すり切り1カップで1合、段差を使えば半合を計量できます。無洗米用の目盛もついていて、実用的です。
白米を入れた時に見やすいように、目盛を黒色にしているところに、開発者の一工夫が感じられます。取手がついているので、お米をすくいやすいところもポイントです。ちなみに、お米と同じ「合」という単位を使う日本酒の計量にも使えますよ。
ガラス製でおすすめの計量カップ
パール金属-パイレックスメジャーカップ CP-8508 500ml(2,519円)
耐熱ガラスの決定版
パイレックスと言えば、世界中で愛されている耐熱ガラスブランドですね。パイレックスの計量カップには様々な種類がありますが、お菓子作りをよくする方におすすめしたいのは、大きめの500mlサイズです。ボウル代わりにもなりますよ。
パイレックスの計量カップの目盛はアメリカ基準です。日本の標準が1カップ200mlであるのに対し、1カップが約250mlとなっています 。つまり、パイレックスがあれば、国内レシピだけでなく、海外レシピにも対応できる点がポイントです。
アンカーホッキング-ファイヤーキング メジャーカップ 500ml(1,034円)
レトロなデザインが人気
アメリカの老舗耐熱ガラスメーカーが手掛ける計量カップ。そのレトロなデザインは、おしゃれなカフェなどで一度は目にしたことがあるかもしれません。計量カップとして使わない時には、カラフルなキャンディーなどを入れて飾っておくのも一つのアイデア。
海外のレシピ本や輸入品の料理キットを見ると、液体類の分量がオンス表示になっていることも少なくありません。ファイヤーキングはアメリカ製ということもあって、OZ(オンス)目盛に対応していますので、家に一つあると便利です。
ハリオ-メジャーカップ ワイド 500 CMJW-500 (1,394円)
中からも見やすい2色目盛が特徴
お菓子作りの強い見方。内側からも上からも目盛が見えるようになっているので、粉類が上手に量れます。目盛は赤色と黒色の2色表示で見やすく仕上げられています。液体調味料は赤色の目盛なので、調味料の色と合わさって見えにくくなることがほぼありません。
使用頻度の多い砂糖と小麦粉には、専用の目盛が用意されており、グラムで量ることができます。しかも耐熱ガラスなので、そのまま電子レンジにかけたり、湯煎にかけても大丈夫。食洗機対応で、バターなどの油汚れもすっきり洗えます。スイーツ作りをする人にありがたい、実用的機能が満載です。
ステンレス製でおすすめの計量カップ
Share with Harumi Kurihara(栗原はるみ)- 計量カップ 300ml (1,650円)
300mlというサイズ感が使いやすい
料理家の栗原はるみさんのプロデュースによる、ロングセラーの計量カップ。多くの料理でよく使われる「200ml」が量れるというポイントを、しっかり押さえています。シンプルなデザインながら、実用性がある計量カップです。
目盛は50ml単位、1/2カップ単位、さらに、半合単位も量れます。熱に強いステンレス製の取手がついている点もポイント。煮物を作る時などに、鍋にひっかけて使うこともできます。毎日のご飯作りに必要な機能が揃っていますね。
下村工業-味わい食房 ステンレス製 計量カップ 200cc (528円)
日本の食卓を長年支えてきた計量カップ
目盛は、50ml、100ml、150mlに加え、なんと180mlにも対応。180ml = 1合なので、お米も量れます。部口が広いので、醤油と砂糖を混ぜたり、卵をといたりと、小さなボウルとしても機能してくれます。
軽くて熱に強いステンレス製なので、熱湯やだし汁の軽量も安心。長めの取手がついているので、熱い鍋からでも液体をすくいやすいです。取手をフックなどにかけて収納すれば、キッチン周りがすっきりします。シンプルな形状なのに、その実用性の高さに驚かされる逸品です。
赤川器物製作所-ステンレス計量カップ 1000ml (1,155円)
つなぎ目がないデザインなので、水漏れの心配なし
ステンレスの中でも特に耐久性に優れる、SUS304 (18-8ステンレス) でできた計量カップ。赤川器物製作所は、業務用のステンレス製調理用品を主に手掛けているメーカーなので、確かな品質で、豊富なサイズを取り揃えています。
一枚の金属板から作られているため、水漏れの心配がありません。大きな取手と注ぎ口つきで、電気ポットにお湯を補充したり、鍋ものの水足しなど、大容量の液体類を扱う場面で大活躍します。中からも外からも見れる目盛付きです。
ホーロー製でおすすめの計量カップ
パール金属-ブランキッチン HB-3682 500ml (1,096円)
マグカップとしても使える
真っ白なホーローに黒い目盛が映える、とてもおしゃれな計量カップ。丸みのある形状が、ナチュラルテイストのキッチンによく合います。カップのような形状をしているので、大きめのコーヒーカップや、スープマグとしても使えます。
ブランキッチンでお酢等の調味料を量り、そこに好きな食材を入れれば、あっという間に酢の物が完成します。デザインが秀逸なので、そのまま食卓に置いても良いですよ。ホーローには、酸やアルカリ、塩分で腐食しにくいという特徴があるので、匂いうつりも心配ありません。
オールドファームハウス-ホワイトホーローSシリーズ 1000ml (2,520円)
他のキッチングッズとシリーズで揃えたい方におすすめ
オールドファームハウスのホーローシリーズは、真っ白なボディーの真ん中に、商品の容積が大きな文字でプリントされています。老若男女に愛される、飽きのこないデザインが魅力です。フライパンややかんなど、その他のキッチン用品も展開されているので、シリーズで揃えるのもおすすめです。
オールドファームハウスのホーローシリーズは、直火、オーブン、食洗機に対応しており、機能性に関しても申し分ありません。デザイン性と機能性のバランスが取れているので、幅広い世代の方が長く愛用できる逸品です。
まとめ
シンプルなデザインの中に多機能が詰まった計量カップがおすすめ
最初にキッチンに置く計量カップとしては、汎用性の高い、200mlから300mlサイズのステンレス製の計量カップがおすすめです。耐久性と耐熱性があり、光沢のあるシンプルなデザインはどんなキッチンにも合いますよ。お菓子作りなどをよくする方は、2台目として、大きめで電子レンジ調理や粉物にも対応できる計量カップを買い足すのが良いでしょう。今回は、毎日のお料理から特別な日のお菓子作りまで、生活シーンに寄り添う計量カップをご紹介しました。購入の際は、この記事で挙げたポイントを参考にしてみてください。