ミリタリーウォッチは軍用に開発された時計のため、余計な装飾はなくシンプルで無骨なデザインが特徴的です。過酷な環境にも耐えられるよう耐久性や耐衝撃性を重視して作られているので、アウトドアから日常生活まで幅広いシーンで使えるのも魅力。カジュアルなイメージを持たれがちですが、ビジネスシーンに合うデザインまで種類は豊富です。ミリタリーウォッチに興味があるけれど、どれを選んでいいかわからないという方に向けて、種類や選び方のポイントをご紹介します。
ミリタリーウォッチの特徴
過酷な環境にも耐えられるタフさが魅力
ミリタリーウォッチは軍人の必需品として、過酷な環境での使用を想定して作られています。装飾品としてデザイン性を重視した腕時計に比べると、耐久性や耐衝撃性、さらに防水性など機能性に優れているのが特徴です。アウトドアやマリンスポーツなど、アクティブに活動したい方に最適なタフさも兼ね備えています。
シンプルなデザインはどんなシーンにもマッチ
正確に時間を把握するために、見やすさを重視したデザインが多いのもミリタリーウォッチの特徴と言えます。主張しすぎないシンプルなデザインは日常使いにも便利。ベルトの素材やデザインによっても印象が変わるので、カジュアルやビジネスシーンまで使い分けできるのもポイントです。
ミリタリーウォッチの種類
クォーツタイプ
手間がかからず実用性に優れている
クォーツタイプは電池式なので、電池が寿命を迎えるまでは正確に時を刻んでくれるというメリットがあります。シンプルな構造で大量生産が可能なため、手頃な価格帯で販売されているのもポイント。高級な腕時計には手が届かないという方にもおすすめです。
時計の電池は平均で3~5年持つとされていますが、使い続けるには電池交換が必要です。電池交換が面倒に感じるなら、電池交換が不要なソーラー電池タイプのミリタリーウォッチがおすすめ。太陽光があれば常に充電されるので長く使えます。
機械タイプ
手巻きで手間をかける分愛着を持てる
機械タイプは、電池ではなくゼンマイで動かすため定期的にリューズを回して使います。手巻き式ということもあり手間がかかることや、ゼンマイを巻き忘れると時計が止まってしまうというデメリットも。しかし電池代がかからず故障しても修理できるので、長く愛用できるミリタリーウォッチが欲しい方におすすめです。
小さいゼンマイや繊細なパーツを組み立てるため、1つの時計を作るのに時間と手間がかかります。量産できない分価格は高めですが、資産価値が高く使うほどに愛着が湧くのが機械タイプのいいところです。手巻きを面倒に感じるなら、腕の動きでゼンマイを巻く自動式という選択肢もありますよ。
ミリタリーウォッチの選び方
ベルトの素材で選ぶ
ナイロンやラバーベルトはアウトドアやカジュアルシーンに
ベゼルのあるタイプや大きめのデザインは、無骨な印象でアウトドアやカジュアルなシーンにマッチします。軍に採用される本格派は防水機能や耐衝撃性に優れているので、スポーツシーンにも活用できますよ。ベルトがナイロンやラバー素材のものはカジュアルファッションにおすすめです。
ステンレスや革はビジネスシーンに
スーツやフォーマルなシーンで身につけたい場合は、ミリタリーウォッチの特徴である無骨さが不向きとなってしまう可能性があります。スーツやフォーマルなシーンには、ベルトが革のものやステンレス製のスタイリッシュなデザインがおすすめです。ほどよくミリタリー要素を取り入れているデザインなら、ビジネスからカジュアルなシーンまで幅広く対応してくれますよ。
機能性で選ぶ
アウトドアやスポーツシーンには防水性に優れたモデルを
釣りやキャンプなどアウトドアで過ごす場合や、マリンスポーツのように水に触れるシーンには防水機能が欠かせません。水に触れる機会が多いなら防水性を重視して選ぶのがおすすめ。防水性の見極め基準としては、一時的な水没に耐えられるIPX7か、継続的な水没にも耐えられるIPX8がベストです。10気圧防水または100m防水という表示は水没には耐えられませんが、日常生活防水程度の機能は持ち合わせているという意味と覚えておくといいでしょう。
夜間や暗い場所では夜光機能があると便利
過酷な環境で使うことを想定して作られたミリタリーウォッチは、視認性に優れているのもポイントです。シンプルで見やすい文字盤でも、夜や暗い場所で時間がわからないと意味がありませんよね。文字盤や針が発光する夜行機能があるモデルを選べば、夜や暗い場所でも一目で時間を確認できます。視認性を重視したい方は、夜行機能をチェックしてみてくださいね。
タイプで選ぶ
実際に軍で使用されているものを使いたければミリタリータイプ
日常生活だけでなくアウトドアやスポーツシーンでも使いたいという人には、軍仕様の本格派ミリタリーウォッチがおすすめです。陸・海・空それぞれの軍によっても多少の違いはあるものの、過酷な環境での使用にも耐えられるよう頑丈に作られています。耐衝撃性や防水性に優れたモデルならどんな用途にも対応可能です。高機能になるほど価格も上がる傾向があるので、予算に合わせて最適なものを見つけてくださいね。
実用性重視ならミリタリー風タイプ
ミリタリー風のデザインながら、日常生活で使用できるよう実用性に優れたモデルもあります。ミリタリーウォッチの要素は残しつつ、スタイリッシュなデザインを選べばスーツに合わせたい方にもおすすめです。カレンダー機能やストップウォッチ機能などプラスアルファの要素があれば、日常生活はもちろんのことビジネスシーンにも役立つでしょう。
ミリタリーウォッチのおすすめブランド・メーカー
HAMILTON(ハミルトン)
シンプルで無駄のないデザイン
陸・海・空すべての軍に採用されるほどの高い技術が特徴的なアメリカ発の老舗ブランドです。第2次世界対戦時には100万個以上のミリタリーウォッチを作った実績を持っています。カーキフィールドはミリタリーウォッチの代表格と言ってもいいシリーズで、本格派を好む方におすすめです。
SEIKO(セイコー)
信頼と実績の安心感
世界が認める高い技術を持ち、数々の業績を成し遂げてきたことで知られる日本のブランドです。数え切れないシリーズの中で、ミリタリーウォッチも豊富なラインナップがあります。カジュアルからビジネスシーンまで選択肢が豊富。国産のミリタリーウォッチを選びたい方におすすめです。
TIMEX(タイメックス)
幅広いテイストがあり選択肢が豊富
世界で初めてリューズを押すと文字盤が発光するという、インディグロナイトライトを搭載した時計を作ったアメリカ生まれのブランドです。ベトナム戦争時に米軍が使用していたキャンパーシリーズは、大変人気があり耐久性の高い時計が欲しい方におすすめです。
Luminox(ルミノックス)
アウトドアで本領を発揮する
アメリカ生まれのブランドで、SEALsが使用するミリタリーウォッチを作ったことで知られています。自己発光システムを採用しているので、操作をせずに文字盤が光るのが特徴的。高性能なモデルが多くタフなミリタリーウォッチが欲しい方におすすめです。
おすすめ&人気のミリタリーウォッチランキング
デジタル式でおすすめのミリタリーウォッチ
CASIO-CASIO STANDARD (3,380円)
ベルトの付け替えが可能
CASIOがリリースするプチプラ価格のシリーズです。プチプラながら10気圧防水なので、汗や水仕事などの日常的な防水には対応できます。31タイムゾーンのワールドタイム表示機能が付いているので、海外に行く機会が多い人にもおすすめです。
丸ではなく四角いフェイスというのもポイント。左上にはデジタル表示されたアナログ時計も付いていますよ。ベルトの付け替えが可能なので、ファッションに合わせて時計もコーディネートできるのが嬉しいところです。
LAD WEATHER-SOLAR MASTER (4,450円)
液晶画面の切り替えが可能
アウトドアブランドがリリースしている、多機能なのにリーズナブルなミリタリーウォッチです。51mmの大きめな画面は存在感があり視認性にも優れています。液晶画面は通常表示と反転表示に切り替えられるので、シーンに合わせた使い分けが可能です。
ハイパワーソーラー電池を搭載しており、フル充電で約2年2ヶ月の連続使用が可能です。100mの防水性能は潜水には不向きですが、日常生活の範囲ならば水に濡れても安心。付ける人を選ばないので男性にも女性にもおすすめですよ。
TAILOR JAPAN-ミリタリー スポーツ (2,698円)
ユニセックスデザインなデザインが魅力
スポーツに特化した設計のデジタル表示は、シンプルで見やすいのが特徴的。余計な機能を省いているので操作性にも優れています。複雑な操作が苦手な方におすすめですよ。ストップウォッチやアラーム機能は、タイムを測りたいときに活躍してくれるでしょう。
ベルトやケースにはPU素材を採用しているので、汗をかいても急な雨に濡れても安心です。耐久性・耐衝撃性にも優れた時計は、スポーツシーンに最適。透明度の高い樹脂ダイヤルで時間もはっきり見え、LED照明は暗い場所でも明るく視認性にも優れています。
SANDA-739 (2,970円)
重厚感のあるビッグフェイス
中国のブランドですが、ムーブメントは日本製というのがポイント。メタル素材を使用したことで重厚感があり、デジタル表示でもしっかりとミリタリー感を演出しています。デジタルとアナログの2つの要素を兼ね備えているのも特徴的。
5つのカラーバリエーションを展開しているので、好みに合わせて選びたい方にもおすすめです。ボタン操作も簡単ですし、暗い場所でもライト機能があるので安心。プライベートからビジネスまで幅広いシーンで活用できます。
LAD WEATHER-VARIANT MASTER (2,860円)
デザイン性と視認性を兼ね備えたモデル
55mmのビッグフェイスは、存在感のあるミリタリーウォッチが欲しい方におすすめです。画面が大きい分文字も大きく、時間表示は12時間と24時間の2パターンでの切替が可能。カレンダーは2099年までを搭載しているので、長く使いたい方にも安心ですね。
カラーは4色が揃い、カラーごとに通常表示と反転表示の計8パターンを展開しています。ファッションやシーンに合わせて自分好みの時計を選びたい方にもおすすめ。ストップウォッチやタイマーなど機能も充実しています。
ソーラー充電でおすすめのミリタリーウォッチ
Kentex-ソーラー腕時計 (17,600円)
室内光での充電も可能
国内では唯一となる、防衛省本部契約商品として登録された時計です。国産の証として日本国旗のマークをアクセントに使用しています。ダイヤル面に組み込まれたソーラーパネルは、室内光でも充電できるので天候に左右されることなく使えますよ。
パワー消耗警告機能を搭載しており、万一バッテリー切れになった場合でも室内光に当てれば数秒で再稼働します。ベルトには防弾チョッキにも採用されるバリスティックナイロンを採用。通常のナイロンよりも5倍の強度を持つので、耐久性にも優れています。
SEIKO-クロノグラフ (32,500円)
ソーラーシステムを搭載した希少モデル
ミリタリーテイストがありながら洗練されたデザインは、ビジネスシーンからプライベートまで幅広く使いたい方におすすめです。SEIKOのクロノグラフにソーラーシステムを搭載しているモデルはレアなので、人と被りたくないという方にも満足度は高いでしょう。
裏蓋は、はめ込み式に比べて気密性が高いスクリューバックを採用。10気圧防水なので日常生活で使うには十分な防水機能も兼ね備えています。ソーラー式なので面倒なねじ巻き作業もなく、常に正確な時を刻んでくれますよ。
CITIZEN-エコドライブ ミリタリー ウォッチ (19,800円)
商インデックスが大きく視認性が高い
エコドライブ機能を搭載した時計は電池交換が不要で、動力となる二次電池には有害な物質が含まれません。地球に優しく、光がある限り止まってしまうという心配がなく安心です。コストも手間もかけず手軽に使えるミリタリーウォッチが欲しい方におすすめ。
シンプルなアナログ表示で文字が大きく、暗い場所では文字盤と針が光るので視認性の高さも魅力と言っていいでしょう。ベルトはキャンパス生地ですが、落ち着いた色使いでカジュアルからビジネスまで幅広いシーンに使えますよ。
TIMEX -Acadia Expedition Solar (10,450円)
5時間充電で約2ヶ月持つ
数多くのミリタリーウォッチをリリースしている人気ブランドでは珍しい、ソーラータイプです。晴れた日にフル充電しておくと、約2ヶ月間持つパワフルさも魅力です。正統派のミリタリーウォッチが欲しい方におすすめ。
文字盤もシンプルで見やすく、TIMEXならではのインディグロナイトライト機能でリューズを押せば暗い場所でも時間を確認できますよ。カーキとブラックの落ち着いたカラーは、年齢や性別を問わずに使えるのも魅力です。
SEIKO-ミリタリーウォッチ (13,410円)
カジュアルからビジネスシーンまで幅広く使える
海外専用モデルなので正統派の印象が強いSEIKOには珍しい、遊び心たっぷりのデザインがポイントです。遊び心のあるデザインながら、ステンレスベゼルを採用しているのでプライベートにもビジネスにもシーンを選ばず使いたい方におすすめ。
カーキとブラックの2カラーがあるので、スーツにはブラック、カジュアルにはカーキと使い分けてもいいでしょう。カレンダー表示やストップウォッチ機能など、機能面でも充実しています。国内ブランドならではの安心感も魅力です。
アウトドアでおすすめのミリタリーウォッチ
HAMILTON-カーキフィールド (30,761円)
ヴィンテージデザインが魅力
ミリタリーウォッチといえばHAMILTONと言っても過言ではないでしょう。ブランドを代表するカーキフィールドは、本格派志向の方にもおすすめです。つや消しケースに裏面がレザーのキャンパスベルトは、どことなくビンテージ風な印象でミリタリー感をアップさせています。
リューズを引けば秒単位で時間合わせができる、ハック機能を搭載。過酷な環境にも耐えられるタフな作りはアウトドアにもおすすめです。100m防水は潜水には不向きですが、日常生活防水なら対応できるので気軽に使えます。
Luminox-RECON (32,800円)
アウトドアに便利なナビゲーション付き
2011年にリリーズされた偵察という意味を持つシリーズです。偵察任務を想定して作られているので、ベルトにはコンパスやメジャーも搭載されています。2つの国の時間を同時に表示するGMT機能は、海外との時差を知りたい時にも便利。
200m防水や逆回転防止ベゼル、風防効果の高いサファイアクリスタルガラスを採用するなど、アウトドアにも最適な機能を兼ね備えています。登山やキャンプにマリンスポーツまで、アウトドアを満喫したい方におすすめです。
Smith & Wesson-PARATROOPER WATCH (7,920円)
水に強いウレタンベルトを採用
世界的にも名が知られる人気ブランドから、ダイバーベゼルを採用したミリタリーウォッチが登場しています。空挺兵という意味を持つネーミングの通り、パラシュートをイメージさせる丸みを帯びたフォルムが特徴的です。
ウレタンベルトは濡れても変色したり変形したりせず、アウトドアにも最適。黒い文字盤に映える白く大きい文字は、暗い場所で光るので視認性にも優れています。ムーブメンドは日本製なので、安心して使える時計を選びたい方にもおすすめです。
SEIKO-セイコー5 メンズ自動巻き腕時計(13,080円)
自動巻きで手間いらず
ナイロンベルトは軽くて丈夫ですし、100m防水というタフさはアウトドアに最適です。裏面がシースルー仕様で内部がどのように動いているのかを確認できるのもポイント。自動巻きなので手巻きが面倒な方にもおすすめです。
3時の位置にはデイカレンダーがあるので、日付と曜日を確認できるのもポイントです。文字盤と針には蓄光素材を採用し、暗い場所でも見やすいよう視認性も確保されています。グリーンのベルトはミリタリーらしさも感じさせてくれます。
TIMEX-CAMPER (7,280円)
手巻き式モデルを忠実に再現
TIMEXを代表するシリーズで、ベトナム戦争時に戦地で使用されていた使い捨て時計が元になっています。戦後から民間向けに米軍仕様のモデルとして発売されたのがCAMPERです。現在は当時のような手巻き式ムーブメントの製造ができないためクォーツタイプながら、ミリタリー感はそのままです。
CAMPER特有のドーム型フォルムや、文字盤にケースまで3Dプリンターで忠実に再現されています。日常生活防水ですがアウトドアにベストマッチなデザインであり、リーズナブルな価格なので手軽に購入したい方におすすめです。
まとめ
無骨でシンプルなミリタリーウォッチがおすすめ
ミリタリーウォッチには他の時計とは違う、無骨でシンプルという特徴があります。種類が豊富で使うシーンや好みに合わせた選択が可能です。ブランドによっても機能や特徴はそれぞれに異なりますので、じっくり選んで自分にとってベストなミリタリーウォッチを見つけてくださいね。