薄型軽量で持ち運びに適しており、高性能な機種が多いウルトラブック。東芝、富士通、NECなど様々なメーカーから販売されています。また、スペックも様々なものがあるため、どれを選んだら良いか迷ってしまいますよね。今回はウルトラブックの中でも特におすすめのものを解説するので、是非自分に合いそうなものを選んで下さい。
ウルトラブックとは?
インテルのプロセッサーを搭載した薄型ノートパソコン
マルチタッチディスプレイを搭載している点も特徴の一つです。従来のノートパソコンと比較すると、3kg前後のノートパソコンに対しウルトラブックは1kg前後。薄型軽量で駆動時間も長いため、持ち運びをして使う人にはぴったりのノートパソコンです。
メモリ8GB以上でCPUもCorei5以上が多く高性能
パソコンを動かすためには、メモリは最低4GB必要とされ、ストレスなく作業をしたいのであれば、8GB以上が推奨されています。メモリが足りなくなるとシステムがなかなか起動してくれなかったり、フリーズしたりする原因にもなります。またCPUのCore i5は、インテルの主力ブランドCore iシリーズの中位モデルの位置づけ。マルチタスクにも対応しており、複数のタスクを切り替えて実行することが可能な優れものです。
ウルトラブックの選び方
スペックで選ぶ
動画編集やゲームに使うならCore i7のプロセッサー・ナンバー8,000番台以上
プロセッサー・ナンバーとは、インテルが製品シリーズごとに付与した型番のことを言います。4桁目の数字が大きいほど処理能力が強力になり、8,000番台が最大の数字となります。また、Core i7はCore iシリーズの最上位モデルとなるため、最上位モデルの中でも処理能力が最も強力なスペック。最新の3Dゲームや動画編集など、パソコン1台で何でもやりたい人にはおすすめです。
文書作成などの簡単な作業に使うならCore i5のプロセッサー・ナンバー7,000番台以上
Core i5はCore iシリーズの中位モデル。全モデルにおいてシステムに余力がある場合には、自動的に標準性能から高速化する機能が搭載されています。マルチタスクにも対応しており、複数のタスクを同時に開いたままでの文書作成など、多少の負荷をかけてもサクサク動くため、仕事メインで使う人にはおすすめです。
画面で選ぶ
カバンに入れて持ち運ぶなら13インチ程度がおすすめ
持ち運ぶことを想定されているウルトラブックですが、持ち運ぶ際はカバンに入れる人が多いのではないでしょうか。12インチ以下のものから15インチ以上のものと幅広いサイズがありますが、カバンに入れるには13インチ程度がおすすめです。13インチはちょうど、A4サイズのノートと同じくらいの大きさになります。そのため、カバンに入れても違和感なく持ち運ぶことが可能です。
タブレットのような感覚で使いたいならコンバーチブル型
コンバーチブル型とは、通常のノートパソコンの使い方に加え、キーボードを使用せずにタッチディスプレイを使用するタブレット型端末としての使い方にも対応したウルトラブックです。普段はノートパソコンとして使用するが、お客さんへのプレゼン時や、お子さんと一緒に動画を見る時などにタブレットを使用したいという人は、コンバーチブル型を選ぶと良いでしょう。
バッテリー駆動時間で選ぶ
外に持ち歩くなら最低でも8時間
ウルトラブックの外での使用も考えている人は、駆動時間が8時間以上あるものを目安に選びましょう。ウルトラブックの定義自体、駆動時間は最低6時間以上と決まってはいますが、スペックに記載されている駆動時間は、あくまで最大時間です。バッテリーの劣化や使用方法によっては、4時間程度しか持たない場合もあります。
丸一日使用することを考えると駆動時間が13時間以上がおすすめ
ウルトラブックを外での使用メインに考えている人は、1日中持ち運ぶことを考えると、最低でも8時間は使用したいところです。購入時に記載されている駆動時間は、あくまでも目安です。使用方法やバッテリーの劣化により、60~70%程度の時間になることが多く見られます。そのため、外での使用が多く、かつ丸一日外で使用することが多い人は、駆動時間が13時間以上のモデルがおすすめです。
メモリーで選ぶ
ストレスなく作業するには8GBがおすすめ
ネットサーフィンや動画閲覧、メールなどが中心で、ブラウザ以外のソフトをほとんど起動しないならば4GBで問題はありません。しかし、音楽をかけながら作業をしたり、ブラウザで複数のタブを同時に開く、ウイルスソフトを同時に走らせるなど、複数の作業を同時に行うと、4GBでは足りなくなる場合が多くあります。そのため、メモリの容量を気にせずに作業を行いたい場合は、8GBがおすすめです。
3DゲームやVR、本格的な動画編集ソフトを使用したいなら16GB
ゲームには、快適に遊ぶための推奨スペックを各メーカーが提示していますが、8GBを超えるメモリを推奨するゲームがちらほらと出てきています。また、Adobe After EffectsやAdobe Premiere Proといった本格的な動画編集ソフトは、16GB以上のメモリを積むことを推奨しています。最新のゲームをプレイしたい人や、本格的に動画編集を行いたい人は、16GBのメモリがおすすめです。
ストレージで選ぶ
ウルトラブックはSSDが主流
ストレージとは、パソコンのデータを長期間保管しておくための補助記憶装置のことを言います。従来のパソコンのストレージはHDDが主流でした。SSDはHDDよりも読み書き速度が速い、衝撃に強い等の優れた点が多くあります。128GBのSSDでさえ、HDDと比較すると速度が圧倒的に速いです。そのため、ウルトラブックではSSD搭載が主流となっています。
快適に使いたいならSSD256GB以上がおすすめ
SSDの容量は、128GB、256GB、512GBが現在は主流です。128GBのSSDでも、HDDと比較すると高速で読み書きすることができます。しかし、8GBを超えるような大容量メモリを搭載した場合には、休止時のデータ退避用としてSSD内の一部の領域を確保するため、SSDの空き容量が本来の容量よりも少なくなってしまいます。そのため、快適に使いたいのなら、SSD256GBがおすすめです。
ウルトラブックのおすすめブランド・メーカー
東芝
壊れにくい頑丈なボディー
世界初のノートパソコンを開発した東芝。1994年から2000年まで、7年連続世界シェア1位を獲得するという快挙も成し遂げました。東芝のウルトラブックと聞いてもピンと来ない人もいるかも知れませんが、dynabookと言えば聞いたことがある人は多のではないでしょうか。薄型・軽量・省電力・堅牢性にこだわりながら開発を続け、利用者の使いやすさを形にした結晶とも言えるのが、東芝のdynabookブランドです。
NEC (エヌイーシー)
充実サポートでパソコン初心者に優しい
国内ノートパソコンのシェア率第1位でもあるエヌイーシー。バランス良く長時間使える点が特徴です。また、サポート体制も充実しており、「日経コンピューター 顧客満足度調査2019-2020」において、システム運用関連サービス(メーカー)部門「顧客満足度1位」を獲得しています。
富士通
軽さにこだわる人におすすめ
パソコンやスマートフォンで多くの商品を輩出している富士通。ウルトラブックにおいても、軽量タイプのUHシリーズでは、13.3インチ画面で最も軽いモデルが698gと、世界最軽量を誇っています。また、特定のシリーズではセキュリティ対策ソフトが無償で付いてくるなど、軽さ、セキュリティを重視する人は富士通は外せません。
Apple (アップル)
見た目のカッコよさで人気が高い
MacBookやiPhone、iPadを世に送り出しているアップル。株価の時価総額が世界第1位の、言わずと知れた世界的企業です。シンプルで洗練されたデザインが特徴的で、多くのファンを魅了しています。また、直感的に操作ができる点も、人気が高い理由です。
おすすめ&人気のウルトラブックランキング
ノートPCタイプでおすすめのウルトラブック
東芝-dynabook GZ73/PL (135,080円)
処理能力抜群のウルトラブック
第8世代のCPU「Core i5」を搭載。SSDも256GBを搭載しているため、処理能力の高さが特徴のウルトラブックです。読み書きスピードが速く、マルチタスクでもサクサク動くので、web検索や文書作成などにはストレスがありません。
約800gの軽量ボディのため、手軽に外へ持ち運ぶことができます。また、バッテリーは最長19時間持続するため、1日中外で使っても問題ありません。外での利用をメインに考えている人には、おすすめのウルトラブックです。
エヌイーシー-LAVIE Pro Mobile PM750/NAB (204,283円)
大容量のSSDを搭載したウルトラブック
ストレージには大容量SSD512GBを搭載。処理スピードが非常に速く、複数のタスクをストレスなくサクサクこなせます。また、キーボードのサイズとピッチにこだわって作っているため、タイピングしやすい点も魅力です。
512GBのSSDを搭載する場合、どうしても本体の重量が重くなりがちです。しかし、このLAVIE Pro Mobile PM750/NABは、837gという軽さを実現。外への持ち運びも快適です。
富士通-LIFEBOOK UH WU2/D2 (164,868円)
世界最軽量のウルトラブック
13.3インチ画面の重量が最軽量のモデルで698gと、とにかく軽いウルトラブック。軽いだけでなく、厳しい強度試験をクリアする堅牢性も兼ね備えています。また拡張機能も充実しており、外出先で変換ケーブルに困るようなことがありません。
メーカー保証が標準で3年付いており、さらにはセキュリティ対策ソフトも3年分無償で付いてくるので、安心して使うことができます。セキュリティ対策ソフトが付いてくるからという理由で、このウルトラブックを買い替える人もいるくらいです。パソコン初心者や女性の方には、特におすすめです。
アップル-MacBook Air (159,800円)
圧倒的なブランド力と洗練されたデザイン
おしゃれなノートパソコンと言えば、MacBook Air。バッテリー駆動時間が、最大で13時間以上もあり、液晶も高精細、色鮮やかでとても見やすい。デザイン性だけでなく機能面も優れています。
また、スマートフォンのシェア1位でもあるiPhoneとの親和性も強いことも、MacBook Airの人気がある理由です。13.3インチの画面サイズですが、傾斜のあるウェッジデザインを採用しているため、手に持った感覚は非常に軽い印象になります。キーボードの配列等、Windowsと異なる点もあるため、Windowsに特にこだわりがない人にはおすすめです。
マイクロソフト-Surface Laptop 2 (203,940円)
縦長画面で情報を確認しやすいウルトラブック
ディスプレイは3:2の比率を採用。通常のウルトラブックよりも縦長の画面になります。文書やウェブ閲覧などは縦方向にスクロールするものが多いため、縦方向に動く情報の確認をしやすくするための工夫が施されています。
閲覧だけでなく、文書作成もしやすくなっています。従来のウルトラブックでは、Word文書を作成、編集する時に、1ページが1画面に表示し切れないということがありました。Surface Laptop 2ではこうしたストレスから解放されます。
コンバーチブルタイプでおすすめのウルトラブック
パナソニック-レッツノートQV8 (285,670円)
カバンに入れて持ち運びやすいコンバーチブルタイプ
小さなボディでカバンに入れやすい、レッツノートQV8。コンバーチブルタイプは構造上、どうしても大きくて重い形状になりがちです。しかし、レッツノートQV8は重量も1kgを切っていて、持ち運びには最適なコンバーチブルタイプです。
変形可能な2in1タイプとなっています。タブレットへ変形しアクティブペンを使いながら、お客さんに説明やプレゼンを行うなど、様々なシーンで使うことができます。まさに、ビジネスユースに最適なウルトラブックです。
富士通-LIFEBOOK UH WU3/D2 (168,800円)
世界最軽量のコンバーチブルタイプ
13.3インチの2in1モデルなのに、重量が約868gと非常に軽い点が特徴。コンバーチブルタイプでは世界最軽量です。メーカー公表値のバッテリー駆動時間は10時間弱ですが、仮にACアダプター・電源ケーブルを一緒に持ち歩いたとしても、約1kgの重さで済みます。
また、LIFEBOOK UH WU3/D2は、ノートスタイル、タブレットモード、スタンダードモード、テントモードの4つのモードに切り替えて使うことができます。シーンに合わせてモードを切り替えることが出来ます。ビジネスだけでなく、プライベートでも利用するなど、多様な使い方をする人にはおすすめです。
東芝-dynabook VZ72/B (159,800円)
書き心地抜群のペン入力対応
ペンを使って、手書きができるコンバーチブルタイプのウルトラブック。紙とペンだと、紙がかさ張ってしまったり、散らばってしまったりする問題点がありますが、デジタルでメモを取ることで解決することができます。
ペンを使って手書きができるパソコンは他にも多く存在しますが、dynabook VZ72/Bは書き心地が抜群です。メモを取るのは手書きが良いけれど、保存はデジタルでしたいという人におすすめです。
レノボ-ThinkPad X1 Yoga (139,800円)
モバイル性の向上と生産性の両立を実現
メイン兼モバイルPCとして大活躍できるThinkPad X1 Yoga。小型で画面が小さいと、どうしても作業をするのに疲れてしまいがちです。ThinkPad X1 Yogaは、ウルトラブックとしては画面が大きく、長時間作業をしたり、色々な作業をするのに適しています。
タッチペンにも対応しており、タブレット感覚での操作が可能です。大きな画面にペンを使ってイラストを描きたい人や、保存した写真に書き込みをしたい人には作業がしやすい仕様です。また、大きい画面のウルトラブックで動画を観たいという人にもおすすめです。
デル-Inspiron 13 7000 2-in-1 (139,800円)
4K液晶も選択可能なコンバーチブルタイプ
非常にコンパクトサイズのコンバーチブルタイプのウルトラブック。A4用紙とほぼ同じサイズです。また、ボディはフルアルミボディとなっており、高品質。見た目にもこだわりたい人には、嬉しい仕様です。
最上位モデルには、解像度3,840×2,160ドットの4Kディスプレイを採用。映像が明かるい上に、写真や動画の細部まで鮮明に映し出すことができます。映像や写真を綺麗に楽しみたい人には、特に最上位モデルがおすすめです。
コスパでおすすめのウルトラブック
レノボ-ThinkBook 13s (79,920円)
外出先でも安心のセキュリティ
ビジネスの情報を保護するさまざまなセキュリティ機能を搭載。セキュリティ・チップ(TPM)によりデータを暗号化します。また、高い安全性でログインできる指紋センサーを搭載しており、セキュリティ機能が非常に高いウルトラブックです。
ビジネスの生産性を向上させるさまざまな機能も搭載。電源ボタンに指紋認証機能を統合して、ワンタッチで素早くログインが可能です。コスパ重視で、ビジネス用途で使えるウルトラブックを探している人におすすめです。
エイスース-VivoBook S S330UA (65,780円)
ほぼフレームレスの狭額ベゼルディスプレイ搭載
ほぼフレームレスの狭額ベゼルディスプレイ搭載。ベゼル幅は約6mmとなっており、画面占有率は驚愕の約87.5%です。これにより、大画面でありながら、本体サイズはコンパクトで軽量を実現しています。
多くの機能は付いていませんが、書類作成などの最低限の作業や、ネット閲覧には十分なスペックです。また、起動が早いという特徴もあります。機能は必要最低限で良いから、コストを抑えたいという人にはおすすめです。
東芝-dynabook G6 (177,980円)
アメリカのMILテストもクリアしている堅牢なウルトラブック
13.3インチで約779gと超軽量。軽量だけでなく、色々な角度からの26回にも及ぶ落下実験をクリアした堅牢ボディも兼ね備えています。また、軽量なモデルですが、インターフェイスも充実。USB3.0が2口、USB Type-Cなど、9個ものインターフェイスを装備しています。
バッテリー駆動時間も驚愕の約19時間。1日中外で利用する人にも心強いロングバッテリーとなっています。軽い、衝撃に強い、ロングバッテリーと、まさに外で利用する機会が多い人には理想的なウルトラブックになっています。
ヒューレットパッカード-ENVY x360 15 (98,800円)
コスパ抜群の2in1タイプ
13時間の長時間バッテリー駆動。1日程度の外出の用事であれば、ACアダプターを持ち歩くことなく十分に使えるので、荷物を軽くできます。また、充電できる場所やコンセントを探し回る心配からも解放されます。
瞬時にディスプレイがONになるのも、嬉しい特徴。スマホやタブレットのように、ディスプレイがONになったら、すでに最新情報に更新されているので、欲しい情報にすぐアクセスできます。タブレット・ノートパソコンのどちらの用途にも対応したウルトラブックが欲しいけれどコストを抑えたい、という人は要チェックです。
ファーウェイ-Matebook (119,800円)
急速充電可能なウルトラブック
急速充電が可能な点が特徴である、ファーウェイのMatebook。15分の急速充電で、なんと2.5時間も使用することが可能です。外出時の急なバッテリー切れや、外出前の急ぎの充電には嬉しい性能です。
充電満タン時には、最大14.7時間の駆動時間があります。1日中外で使いたい人にも安心ですね。また、2Kの高画質ディスプレイや高音質「Dolby Atmos」を搭載。綺麗な映像を見たい人にもぴったりです。
まとめ
軽くてバッテリーが長持ちなウルトラブックがおすすめ
ウルトラブックの用途は、ビジネスシーンで使う、プライベートシーンで使うなど、人によって様々です。しかし、ウルトラブックの購入を検討する人に共通しているのが、外で利用したいということ。軽くてバッテリーが長持ちなウルトラブックを選ぶことで、持ち運びがラクで、1日中外で使用することが可能となります。自分がどんなシーンや用途でウルトラブックを使いたいのかを具体的にイメージした上で、機種を選ぶことで、自分にぴったりなウルトラブックが見つかることでしょう。