車の運転中で事故に遭った時に備えてドライブレコーダーの導入を検討している方は多いのではないでしょうか。ドライブレコーダーがあれば事故の映像を記録してくれるので、目撃者がいない状況でも安心です。映像を証拠として警察に提出することができるため、ドライブレコーダーは画像の鮮明さや撮影できる範囲が重要です。また、駐車中の当て逃げや車上荒らしに備えるなら駐車監視機能も必要。本記事では各メーカーのおすすめのドライブレコーダーを紹介しています。万が一の事故に備えて運転するシチュエーションに合う高機能なモデルを選びましょう。
ドライブレコーダーの特徴
映像を証拠として提出できる
ドライブレコーダーで録画された事故の映像は、目撃者がいなかった場合でも証拠となります。事故のショックで事故直前の記憶があいまいになっていても、映像によって事故の状況が具体的に明らかになるはずです。また、前を走っている車や対向車が事故に遭った際も自分自身のドライブレコーダーが証拠として役立つこともあります。
事故や事件から愛車を守れる
ドライブレコーダーが設置されている車だと分かれば、前後を走る車もより注意して走行してくれるはずです。また、駐車中の車上荒らしや当て逃げも未然に防ぐことができます。ドライブレコーダーは事故の記録をするだけでなく、事故や事件から車を守る役目も果たしてくれるのです。
ドライブレコーダーの種類
独立型
好きな位置や角度で設置できる
ドライブレコーダー本体をフロントガラスに貼り付ける独立型は自分の視界を遮らないよう好きな場所に設置が可能。また、2カメラタイプならフロントガラスとリアガラス両方に設置ができます。映像を確認しながら角度も微調整できるので、事故の映像もはっきりと記録することができます。
独立型の設置方法は、ドライブレコーダー本体の裏面にあるシールを取り車のガラスに貼り、シガーソケットに配線をつなぐだけと簡単です。ただし、走行中の振動でドライブレコーダーが外れないように、貼り付ける前にガラスの汚れをしっかりふき取るようにしてください。また、配線も邪魔にならないよう壁や足元に沿わせておきましょう。
ミラー一体型
取り付けが簡単で視界を遮らない
ドライブレコーダーとルームミラーが一体型になっているタイプは、フロントガラスに直接取り付ける独立型よりも視界が広くなります。さらにミラーへ映像が映し出されるため、録画されている範囲をこまめに確認できて便利です。ミラー一体型のドライブレコーダーでもリアカメラとセットになっている商品もあります。
ミラー型のドライブレコーダーは独立型と比べて安価なのが魅力で、安いモデルなら数千円で購入できます。ただし、運転する人が複数いるような場合だと座高に合わせてミラーを動かすことがあるので撮影範囲も変わってしまいます。そのため、ミラー一体型ドライブレコーダーは自分1人しか運転しない車に設置するのがおすすめです。
ドライブレコーダーの選び方
画質の良さで選ぶ
証拠として提出できるのはフルHD以上
画質の悪いドライブレコーダーだとせっかく事故の瞬間を録画しても、相手のナンバーや顔まで明確に映らないことがあります。そのため画質が悪いと十分な証拠にならない可能性もあるのです。画質の良さを決めるのはおもに解像度と画素数です。相手のナンバーを判別するためにも、解像度はフルHD(1920×1080)で画素数は200万画素以上のドライブレコーダーを選ぶようにしましょう。
より鮮明な映像を残すならWQHD
解像度が2560×1440のWQHD(Wide Quad HD)のドライブレコーダーなら、より細かい部分まで鮮明に録画することができます。フルHDの画素数は約200万画素ですが、WQHDの画素数は約370万画素なのでフルHDよりも約1.8倍画質が良いという計算になります。ナンバープレートの文字はもちろん、対向車の人物の顔まで鮮明に記録できることでしょう。
撮影範囲で選ぶ
最低限の広さを撮影できるのは画角108度以上のもの
ドライブレコーダーで撮影できる範囲は画角によって決まります。画角が狭いと斜めや真横から追突された場合には、相手の車が映り込まない可能性が高いので注意しましょう。画角は広ければ広いほど広範囲の撮影が可能ですが、最低でも水平画角が108度のものを選んでおくと良いです。さらなる安心感を求めるなら水平画角120度以上あるものを選びましょう。
360度撮影するタイプなら幅寄せや飛び出しも録画できる
水平画角が広くても真横からの追突や幅寄せによる事故などには対応できない可能性が高いので、万全な状態で備えるなら全方位撮影できるドライブレコーダーを選びましょう。360度撮影できるドライブレコーダーなら前後左右どこでも死角なく映像を残せます。また、車内の様子も撮影できるのでシートベルトやチャイルドシートをきちんと装着していたというような自分自身に有利な映像も記録できます。
前後撮影するなら2カメラタイプのもの
近年はあおり運転による事故がニュースなどで取り上げられていることもあり、後ろの映像も残せるリアカメラ付きのドライブレコーダーも人気です。フロントとリアカメラの2つで前方だけでなく後方からの追突にも備えることができます。事故に至らなくてもあおり運転は危険で悪質な行為なので、被害に遭った場合は証拠を提出し加害者を突き止めて罰則の対象とすることができます。
機能性で選ぶ
エンジン停止中も安心の駐車監視機能
車を運転する間だけでなく駐車中の事故や事件にも備えるなら駐車監視機能は必須です。当て逃げや車上荒らしの被害にも備えられます。駐車監視機能は衝撃を感知して録画するものや、動体を検知して録画するものなどがあります。特にマンションやアパートに住んでいてたくさんの人が出入りする駐車場なら、衝撃を与えない程度の傷をつけられるケースもあるので動体検知式を選ぶと良いです。
夜間の走行が多いならHDRやWDR対応
逆光やトンネルの出口、夜間走行など光が強いシチュエーションでは、せっかく画質の良いカメラでも鮮明な映像を残せない可能性があります。そのため夜間の走行が多い場合や通勤時など毎日のように逆光が当たる場合、WDRやHDR対応のドライブレコーダーをおすすめします。WDRやHDRはカメラの逆光補正機能のことで、白飛びや黒潰れを減らして強い光が当たるシチュエーションでもきれいな映像を残せるのです。
GPS付きなら記録する内容が多いので有力な証拠になる
事故や事件に遭った場合、警察にどこでいつ起こった出来事なのかを確認されます。土地勘のない場所で被害に遭った場合や数日後に警察へ連絡した場合などは明確な場所や時間を答えられない可能性もあるでしょう。しかし、場所や時間が記録できるGPS機能が搭載されたドライブレコーダーなら、偽りがない情報だと認めてもらえて有力な証拠になります。
ドライブレコーダーのおすすめブランド・メーカー
ケンウッド
便利な機能を搭載したモデルを多数製造
カーナビやカーオーディオなどさまざまな車関連商品を製造しているケンウッド。ドライブレコーダーでは独立型を多数手掛けています。無線LAN対応モデルや運転支援機能を搭載したモデルなど最先端のドライブレコーダーを選べるのが魅力です。
コムテック
ドライブレコーダー国内販売台数1位を3年連続で獲得
コムテックはレーザー探知機やエンジンスターター、ドライブレコーダーなど車関連の商品を中心に製造。全国の量販店のPOSデータを集計して優秀な企業を表彰するBCN AWARDにおいて、2018年から3年連続でドライブレコーダー販売台数1位を獲得した実績を持ちます。GPS機能やHDR対応など高性能なモデルが豊富です。
ユピテル
シンプルな機能から高機能なモデルまで幅広く展開
自動車関連用品からバイク、ゴルフ用品など幅広い製品を手掛けるユピテル。日本マーケティングリサーチ機構が実施したドライブレコーダーのお客様満足度調査において、品質、アフターフォロー、お客様満足度の3部門で1位を獲得しました。最低限の機能で安価なモデルから高機能なモデルまで幅広く展開しています。
カロッツェリア
広範囲の撮影が可能なモデルが豊富
パイオニア株式会社の車載用AV機器事業のブランドであるカロッツェリア。画質はフルHDのものが多いですが、画角が広いモデルが目立ちます。また、すべてのモデルでHDRやWDR対応なので夜間やトンネル走行時も安心です。
おすすめ&人気のドライブレコーダーランキング
高画質でおすすめのドライブレコーダー
コムテック-ドライブレコーダー 前後2カメラ ZDR026 (29,000円)
安全運転支援機能を搭載した高画質モデル
フロントカメラとリヤカメラどちらも370万画素のWQHD超高画質で撮影可能なモデル。録画した映像は本体の液晶画面やパソコンで確認できます。画像補正のHDR、WDR機能を搭載しているため、夜間やトンネル走行時などでも白とびや黒つぶれの心配はありません。また、フロントカメラ、リヤカメラともにSONY STARVISを搭載しノイズの少ない鮮明な映像を記録できます。
画像の美しさだけでなく、運転を支援する機能も充実。後続車接近お知らせ機能 や先行車発進お知らせ機能、車線逸脱お知らせ機能などの7つの安全運転支援機能が安全運転をサポートしてくれます。ちなみに画角がフロントカメラ対角133度、リヤカメラ対角133度と広めなのも魅力です。
MAXWIN-ドライブレコーダー 前後 2カメラDVR-D024 (12,980円)
500万画素のUHDで鮮明に記録
フロントカメラに500万画素のUHD(UltraHD)超高解像度、リアカメラにフルHDを採用したモデル。夜間でも鮮明に録画できるSONY335 STARVISセンサーを搭載しているのも魅力。高画質な映像をいつでも本体の3インチ液晶画面で再生することができます。
ブラケット一体型のリアカメラユニットはリアガラスに近い位置で取付けが可能。そのため、ガラスとの隙間が少なく反射による映り込みも抑えられるのが特徴です。さらにGPS内蔵で、いつ、どこで、どれくらいの速度で走行したなどといったデータも記録できます。
ケンウッド-無線LAN対応ドライブレコーダー DRV-W630 (15,840円)
コストパフォーマンスに優れた高性能モデル
フルハイビジョンの約1.8倍の高解像度を誇るWQHDを搭載。車のナンバープレートや標識など細かな文字までしっかり記録できます。また、急激な明るさの変化に強いHDRも搭載しているため、逆光やトンネルの出入り口などでも明瞭な映像が撮影可能。
無線LAN対応のため録画した映像をスマートフォンにデータ転送することもできて便利。さらに前方衝突警告、車線逸脱警告、発信遅れ警告といった運転支援機能もあります。高画質でありながら機能も充実しているのに1万円台という価格は魅力的です。
MAXWIN-3カメラドライブレコーダーDVR-D022 (27,800円)
4K対応の高性能フロントカメラが魅力
フロント、リア、インナーの3つのカメラで撮影可能なドライブレコーダー。フロントカメラは800万画素の4K対応でドライブレコーダーのなかでも群を抜く高画質。リアカメラとインナーカメラも200万画素のスペックを誇ります。
3カメラにWDRとHDR機能を搭載しているため、強い光が当たるシチュエーションでも鮮明に録画可能。さらにインナーカメラには赤外線LEDを搭載しているため、夜間やトンネルの中などの暗い場面でも車内の様子をきれいに撮影できます。GPSを内蔵し正確な位置情報や走行速度、走行軌跡も記録できるのが特徴。
広範囲の撮影でおすすめのドライブレコーダー
コムテック-ドライブレコーダー前後2カメラ ZDR-015(20,800円)
GPS搭載の広範囲撮影可能モデル
フロントカメラ対角145度、リアカメラ対角140度と前後ともに広範囲での撮影が可能。また、画像補正のHDR、WDR機能を搭載しているため、夜間走行や逆光時、トンネル出入口でもはっきりとした映像を記録できます。なお、画素数は2カメラともに200万画素のフルHDです。
先行車発進お知らせ機能や車線逸脱お知らせ機能、先行車接近お知らせ機能などの運転支援機能が6種類もあり、運転をサポートしてくれます。GPSも搭載しているため速度や、位置情報の記録も可能。さらに、ノイズ対策済なので地デジやナビへの影響も抑えられています。
ユピテル-前後2カメラドライブレコーダー RA-DT500WGc (15,800円)
最大153度の広範囲撮影が魅力
フロントカメラの視野角が最大153度と広域なのが特徴のドライブレコーダー。リアカメラは最大95度ですが、後方の車はばっちり映るので安心。フロントカメラには200万画素のフルHDに加えHDRも採用しているため、夜間走行も明瞭な映像を記録できます。
低価格なモデルですが、地デジやナビへのノイズ対策やLED信号への対応もされています。また、事故の際など急に電源が切れてしまっても記録中の映像の破損を防ぐバックアップ機能も搭載。GPSによって位置情報や日時なども記録してくれます。
THANKO-置くだけドライブレコーダー SDRODWRC (16,800円)
取り付け簡単な据置型のドライブレコーダー
フロントカメラ視野角145度、リアカメラ視野角135度で前後ともに広範囲をカバー。ダッシュボードに置くタイプなので視界を遮らないうえ、取り付けも簡単なのが魅力。電源ボタンと開閉ボタン以外は全てワイドサイズ7.84インチ液晶でのタッチパネル操作のため、誰でも使いやすいです。
フロントカメラは200万画素のフルHDを採用し、夜景モードも搭載されているため夜間走行も安心。また、リアカメラは駐車時にバックモニターとして使用できるので便利。衝撃を感知するとデータを自動的にロックして保護するGセンサー機能もあります。
ケンウッド-前後撮影対応2カメラドライブレコーダーDRV-MR745 (24,598円)
GPSや運転支援機能を盛り込んだコンパクトモデル
広い範囲の録画に対応するため、水平122度の広角レンズを採用しています。また、前後とも207万画素フルHDで高精細な映像の撮影を実現。急激な明るさの変化に強いHDRも搭載しているため、逆光やトンネル出入口でも明瞭な映像を記録してくれます。
衝撃を検知するGセンサーに加え、速度や自車位置情報を測るGPSを搭載しています。さらに運転支援機能により、前方車との衝突を防いだり、前方車の発進に気付くことができたりします。スモークシースルー機能を採用しているため、リアのスモークガラスの濃さに合わせて3段階の明るさ調整が可能なのも魅力です。
JADO-ドライブレコーダーD230 (9,990円)
大画面のミラー型ドライブレコーダーで操作性抜群
フロントカメラ、リアカメラともに140度の視野角を誇るモデル。ミラー型ドライブレコーダーなので視界も広くとれるのが魅力。さらに9.35インチの大画面上で映像を映せるほか、タッチパネル操作もしやすいです。
古いファイルを順に上書きするサイクル録画に対応しているのも特徴。メモリーカードの容量を気にする必要もありません。また、運転支援システムが車線を踏み越えそうになると知らせてくれるので安全に運転することができます。
駐車監視機能付きでおすすめのドライブレコーダー
カロッツェリア-ディスプレイ搭載ドライブレコーダーユニット前後録画モデル VREC-DZ700DLC(28,999円)
夜間駐車中も安心のナイトサイト機能付き
駐車中に振動を検知すると3秒以内に起動し、60秒間の映像を録画する駐車監視機能を搭載。前後2つのカメラが当て逃げや車上荒らしといった犯罪からなどを監視してくれます。駐車中に作動すると次回の乗車時に表示と警告音で通知してくれるので見落とす心配もありません。
ドライブレコーダー本体にWiFiモジュールを搭載しているため、スマートフォンと連携が可能。ドライブレコーダーの映像をスマートフォンで確認したり、
保存したりできます。フロントとリアともに高解像度約200万画素のフルHDカメラを採用しているうえ、ナイトサイト機能により暗いシチュエーションでも鮮明な映像を記録できます。
MAXWIN-ドライブレコーダー ミラー型MDR-C007B2(18,980円)
ミラー型で駐車監視機能付きを希望する場合に最適
エンジン停止後も衝撃を感知すると録画を開始する駐車監視機能を搭載。フロント、リアともに200万画素カメラ採用で滑らかな映像を記録してくれます。HDRを搭載しているため、逆光にも対応可能。また、暗視機能付きで夜間もきれいな映像を撮影できます。
水平画角もフロント124度、リア102度と広いのが魅力。また、地デジやナビのGPS受信などに影響を与えないよう、ノイズ対策も施されています。ミラー型なので、独立型よりも取り付けが簡単で視界も広がります。
コムテック-GPS内蔵ドライブレコーダー ZDR-015&HDROP-09 駐車監視/直接配線コードセット (24,990円)
高機能でコスパの良い駐車監視機能付きモデル
コムテックのドライブレコーダー ZDR-015と駐車監視、直接配線コード HDROP-09のセット。エンジン停止後も最大12時間録画でき、衝撃があった前後の映像を記録できます。前後2カメラともに200万画素フルHDを採用しているためきれいな映像を撮影可能。
先行車の発信のお知らせ、先行車接近お知らせ、前方信号お知らせなど6つの安全支援機能が安全運転をサポート。また、高速起動システムによりエンジンONから1秒で記録開始するのも嬉しいです。HDR、WDR対応により白とびや黒つぶれがなく逆光や夜間走行にも強いのが特徴。
コムテック-ドライブレコーダー 前後2カメラ ZDR026+HDROP14 駐車監視コードセット (33,000円)
370万画素の高画質で駐車中も鮮明な映像を記録
コムテックのドライブレコーダー ZDR026と駐車監視、直接配線コード HDROP14のセット。エンジン停止後も最大12時間録画できます。長時間の映像を短縮して再生できるタイムラプス録画により最大38時間の記録も可能。
前後2カメラともに370万画素の高性能カメラを採用しているため、細かい部分まで鮮明に撮影可能。後続車接近お知らせ機能 や先行車発進お知らせ機能、車線逸脱お知らせ機能などの7つの安全運転支援機能があるのも魅力。また、画角がフロントとリアいずれも133度なので広範囲の撮影ができます。
まとめ
性能が高いドライブレコーダーがおすすめ
ドライブレコーダーは前方だけが撮影可能なモデルもありますが、あおり運転や後方からの追突事故に備えて前後撮影に対応できるモデルを選ぶのがおすすめです。価格は1万円未満の安価なドライブレコーダーもありますが、画質や機能性を考慮するなら2~3万円台のモデルが安心です。事故や事件へ万全に備えるため高機能なドライブレコーダーを取り付けてください。