食品や弁当などを持ち運びする際、移動中に傷んでしまわないか心配になることはありませんか。そんな時には保冷剤を使いましょう。食品と一緒に入れておくだけで、手軽に安心して食品を持ち運ぶことができますよ。今回は保冷剤の種類や選び方について詳しく解説します。おすすめのメーカーや商品も紹介するので、保冷剤の購入を検討している方はぜひ参考にして下さいね。
保冷剤の特徴
食品や飲料を低温に保って傷むのを防いだり飲みごろの温度を維持したりする
食品を腐敗させる菌類は、温度が25度から40度の間で最も活発に増殖をします。保冷剤を使用すると食品を低温に保つことができ、腐敗を防ぐことが可能ですよ。また飲料であれば温度が上がりぬるくなってしまうことを防ぐので、飲みごろの温度を保つことができますね。
首回りを冷やしたり火傷や怪我の際に応急処置として使用したりできる
保冷剤はコンパクトで軽い商品も多いので、タオルなどを使って首回りに巻くことも可能です。室外などエアコンや扇風機が使えない環境でも、首回りを冷やして暑さをしのぐことができますよ。また火傷や捻挫などの怪我の際、清潔なガーゼに包み患部を冷やすことで応急処置にもなります。
保冷剤の種類
ソフトタイプ
コンパクトなものが多いので弁当や飲み物の保冷におすすめ
ソフトタイプは外側がビニールで出来ており、柔らかいことが特徴です。コンパクトで軽いものが多いのでかさばらず、弁当や飲み物の保冷におすすめですよ。コンパクトさゆえに保冷時間は5時間以内のものが多いですが、熱を奪う能力が高く、素早く冷やせるというメリットもあります。
ソフトタイプには、凍結後に硬くなるものと、柔らかいままのものがあります。柔らかいままのものは、保冷対象の形に合わせて変形するので、より保冷効果が期待できますよ。またコンパクトで隙間にも使いやすく、ハードタイプの保冷剤と併用してクーラーボックスに入れるのもおすすめです。柔らかく体に当たっても違和感が少ないので、首回り用の保冷剤やペット用保冷剤にも多く使われています。
ハードタイプ
衝撃に強く保冷時間が長いのでキャンプやレジャーにおすすめ
ハードタイプは外側がプラスチックで出来ており、硬くて丈夫なことが特徴です。容量が大きいものが多く保冷時間が長いので、キャンプや運動会などのレジャーシーンにおすすめです。クーラーボックスや発泡スチロールなどに入れて使用することで、たくさんの食材や飲料を冷やすことができますよ。
ハードタイプは容量が多いことから、保冷剤が十分に凍るまでに長時間を要するということも少なくありません。その分高い保冷能力を持っているという利点もありますが、凍らせる時間を短くしたい方には再凍結時間の短いものがおすすめですよ。
保冷剤の選び方
サイズで選ぶ
弁当や飲み物を冷やすなら200グラムまでのコンパクトタイプ
保冷剤は容量の種類が豊富です。小さいものでは10グラムから、大きいものでは1.2キロまであります。弁当や飲み物の保冷に使うなら、鞄や保冷バッグの中でもかさばらない200グラムまでのコンパクトタイプがおすすめですよ。男性用の大きめな弁当でも、200グラムの保冷剤であれば十分に保冷することが可能です。携帯する際の重さを考慮しても、あまり大き過ぎるものは避けましょう。
クーラーボックスに入れるなら500グラム以上の大容量タイプ
キャンプや運動会などのレジャーシーンでは、たくさんの食材や飲み物を冷やす場面も多いですよね。そんな時は、クーラーボックスや発泡スチロールなどの保冷ボックスに、大容量タイプの保冷剤を入れて使用しましょう。大容量タイプの保冷剤は、500グラムから1.2キロまでのタイプが主流です。保冷する食材や飲料の量に合わせて、必要な数を組み合わせて使いましょう。
保冷温度で選ぶ
弁当や飲み物を冷やすなら0度タイプ
保冷剤を選ぶ際には、保冷温度をチェックすることも重要です。保冷温度が低過ぎるものを使用すると、保冷したものが凍ってしまう場合もあるからです。弁当や飲料など凍らせたくないものは、0度タイプの保冷剤がおすすめですよ。弁当を食べようとしたら凍っていたという事態を防ぐためにも、しっかりとチェックしましょう。
冷凍食品を凍ったまま保存したり暑い日に使用するなら氷点下タイプ
氷点下タイプは、保冷剤の表面温度や保冷対象を0度以下に保持することができます。そのため、冷凍食品や氷など凍ったまま保存したいものの保冷におすすめですよ。また氷点下タイプには、-16度や-11度、-8度など温度のバリエーションがあります。保冷する食品の性質や外気温に合わせて選ぶと良いでしょう。また保冷対象が凍ってしまうと困るものの場合でも、真夏など暑い日にはあえて氷点下タイプを使う方法も便利です。温度を上昇しにくくすることができますよ。
保冷可能時間で選ぶ
弁当などの持ち運びには5時間までの短時間タイプ
せっかく保冷剤を使用しても、途中で保冷効果が失われてしまったら困りますよね。保冷時間は、保冷剤の容量が目安になります。弁当などの持ち運びには、朝から昼まで保冷が続く5時間までの短時間タイプがおすすめですよ。外気温20度の環境下の場合、容量100グラムの保冷剤で3時間、容量200グラムの保冷剤で5時間ほど保冷効果が持続します。
キャンプ時などには10時間以上の長時間タイプ
キャンプやバーベキュー、運動会などのレジャー時には、朝から昼までに限らず、長時間にわたって食材や飲料を冷やす必要があることも多いのではないでしょうか。朝から夕方まで冷たさを持続させるには、10時間以上の長時間タイプがおすすめです。長時間タイプには保冷時間が10時間や15時間の種類のほか、24時間の商品も登場していますよ。また大容量タイプや氷点下タイプのものには長時間の保冷が可能なものが多いので、探す際の参考にしてみて下さいね。
保冷剤のおすすめブランド・メーカー
LOGOS(ロゴス)
氷点下シリーズが人気
LOGOSの氷点下タイプは種類が豊富です。ソフトタイプとハードタイプの両方を扱っていることはもちろん、氷点タイプには珍しいコンパクトなサイズの保冷剤も販売しています。冷凍食品や氷などを溶かさず保冷したい方や、夏など気温の高い環境下でも食品を冷たく保ちたい方におすすめですよ。
TOURIT(トウリト)
縦長の形が豊富
TOURITの保冷剤は、ハードタイプには珍しく縦長でコンパクトな形状をしています。縦長の形状は、かさばらず食品の隙間に入れやすいことに加え、保冷面積が増えて食品を冷やしやすくするというメリットもありますよ。頑丈でかさばらない保冷剤を探している方におすすめです。
山善
すばやく冷やして持続する
山善の保冷剤の中では、キャンパーズコレクションの保冷剤が特に人気です。素早く冷やすことができる上に保冷効果が持続するのが特徴です。そのほか、溶けても水浸しにならない仕様の保冷剤も扱っていますよ。また安価な価格とホームセンターで手に入る便利さも魅力ですね。すばやく冷やして長時間保冷したい方におすすめです。
イノアック
保冷温度のバリエーションが充実
イノアック の特徴は、保冷温度のバリエーションの多さです。0度タイプに加え、氷点下タイプのものだと-16度や-13度、-11度と温度設定が細かく分かれています。鮮魚や精肉、パン生地など、保冷に適した温度帯が決まっている食品を保冷したい方におすすめですよ。
おすすめ&人気の保冷剤ランキング
コンパクトサイズでおすすめの保冷剤
スノーパック-蓄冷材100グラムR-10 (183円)
使い勝手の良いコンパクトなソフトタイプ
ポピュラーなソフトタイプの蓄冷剤です。商品名は蓄冷剤ですが、機能的には保冷剤と変わりありません。外側が厚手のフィルム素材で出来ているので、丈夫で破れにくいという特徴がありますよ。弁当や飲み物の保冷用に毎日使いたい方へおすすめです。
容量は100グラムとコンパクトなので、荷物が重くならず、保冷バッグの中に入れてもかさばりません。また非常に安価なので、劣化しても気軽に交換することができますね。手土産などの保冷にもおすすめです。
TABERUNY(タベルニー)-チェック保冷剤 (440円)
おしゃれなデザインと安心品質
チェック柄がおしゃれなソフトタイプの保冷剤です。4色から選べるので、女性だけでなく男性も違和感なく使えますね。容量は200グラムなので、大きめの弁当もしっかり保冷することができますよ。おしゃれで保冷力のある保冷剤を探している方におすすめです。
また保冷ゼリーの着色には、食品にも使える安全なものを使用しています。万が一破れてしまった時のことを心配せずに、安心して使用できますね。国内製造ならではの気遣いが感じられる安心品質の保冷剤ですよ。
SKATER(スケーター)-保冷剤ベルト付き (385円)
ベルト付きで弁当箱やペットボトルにしっかり固定
ベルト付きでソフトタイプの保冷剤です。弁当箱やペットボトルなどに巻きつけて固定することができます。保冷剤がずれてしまうのを防げるのが特徴ですよ。保冷剤のずれを防ぎ、ピンポイントで保冷したい方におすすめです。
ベルトに面ファスナーが付いており、保冷対象の大きさに合わせて長さを変えることが出来ますよ。しっかりと固定できるので安心ですね。また凍結後も硬くならないジェルを使用しているので、フィット感や保冷効果に優れています。
MANDARINE BROTHERS(マンダリンブラザーズ)-アイスパック(330円)
食品の保冷からペットの熱中症対策まで使える
ソフトタイプの保冷剤です。凍っても柔らかいままの保冷ジェルを使用しています。食品の保冷はもちろんクーラーボックスの隙間を埋めるのにも適していますよ。またバンドを通すためのループが付いているので、首輪を通せばペットの熱中症対策にも使用することができます。
また凍っても硬くならない保冷剤には、触れると有害なエチレングリコールが不凍液として使用されている場合がありますが、このアイスパックは不使用。安心して食品の保冷用や大切なペット用として使うことができますね。
TOURIT(トウリト)-保冷剤スリム型 (4,798円)
丈夫なハードタイプには珍しい縦長スリム型
ハードタイプには珍しく、縦長でスリムな保冷剤です。頑丈というハードタイプの利点はそのままに、かさばらず隙間に入れやすいというメリットも併せ持っています。頑丈でスリムな保冷剤を探している方におすすめですよ。
縦長な形状により保冷面積が広くなっています。そのため一般的な保冷剤に比べて3倍から4倍の速度で冷やせるというメリットもあります。抗菌加工もされているので、食品の保冷にも安心して使用できますね。
氷点下タイプでおすすめの保冷剤
LOGOS(ロゴス)-倍速凍結氷点下パックM (1,078円)
一般的な保冷剤に比べて8倍の保冷時間
-16度の表面温度を持続できるハードタイプの保冷剤です。従来のモデルは保冷剤自体の凍結に48時間必要でしたが、この倍速凍結氷点下パックは半分の24時間での凍結が可能になっていますよ。また従来のモデルから改良されたのは凍結時間だけではなく、保冷持続時間も16パーセント向上しています。
保冷持続時間が向上することによって、具体的には一般的な保冷剤の9倍に相当する7時間の保冷が可能になりました。保冷持続時間の長い保冷剤を探している一方、凍結時間は短く抑えたい方におすすめですよ。
山善-キャンパーズコレクションパワークール-16度 (6,199円)
3倍の保冷スピードと保冷時間
表面の温度を-16度に保つことが可能な保冷剤です。凍結時間が24時間と短いことに加えて、冷却スピードが速いというメリットがあります。一般的な保冷剤と比べると、3倍速く冷やすことができますよ。
また保冷時間も3倍になっていますので、急速に冷やした後の温度をずっと保ち続けることが可能ですよ。素早く冷やせるのみならず、その後も冷たい温度を長時間持続できる保冷剤を探している方におすすめです。
イノアック-保冷剤-11度 (337円)
手頃な価格の氷点下タイプ
-11度の表面温度を保持できるハードタイプの保冷剤です。氷点下タイプの他商品に比べて、安価な価格設定が魅力になっていますよ。手頃な価格で氷点下タイプの保冷剤を購入をしたい方におすすめの保冷剤です。
凍結時間は-21度の冷凍庫で24時間となっています。一般的な家庭用冷凍庫の温度は、規定により-18度前後になっていることが多いのですが、設定を強にすることで-21度にできるようになっていますよ。
IBEAM(アイビーム)-ガツンとこおるくんソフト500 (305円)
5倍の冷却スピードを持つソフトタイプ
表面温度を-15度に保持できます。冷却スピードが速いことが特徴で、一般的な保冷剤に比べると5倍の速さで冷やせますよ。また保冷時間は2時間です。素早く冷やしたいときや持ち歩き時間の少ないときにおすすめです。
頑丈さの面では、ハードタイプに劣ることの多いソフトタイプ。ガツンとこおるくんソフトの場合は、外袋が3層構造になっているので丈夫です。破れてしまうことを心配せずに、安心して使うことができますよ。
アイリスオーヤマ-保冷剤ソフト急速冷却タイプCKF-150M (458円)
150グラムのコンパクトな氷点下タイプ
表面温度を-16度に保持できます。氷点下タイプには大容量の商品が多い中、150グラムというコンパクトさが魅力の保冷剤です。小さめの保冷バッグに入れたりクーラーボックスの隙間を埋めたりする際におすすめですよ。
容量はコンパクトですが、保冷時間は5時間と長く、しっかり保冷することが可能ですよ。凍結時間は-20度で48時間となっています。家庭用の冷凍庫であれば設定を強にして、十分に凍らせてから使用しましょう。
長時間保冷可能でおすすめの保冷剤
ネオアイス-保冷剤-5度が24時間 (838円)
24時間に及ぶ保冷能力
-5度の表面温度を24時間保てます。長時間保冷可能な保冷剤の中でも、特に長く保冷できるのがメリットです。遠方への移動やレジャーなどで長時間保冷したい方や、真夏の炎天下でもしっかりと冷やしたい方におすすめですよ。
また凍結には8時間から12時間かかります。長時間保冷可能な保冷剤としては、短めの凍結時間となっていますよ。中身が白い結晶体になるまでしっかり凍結させることで、十分に実力を発揮することができます。
キャンディタワー-クーラーショックL(1,848円)
血液輸送の技術を応用
-7.8度を長時間保持できる保冷剤です。15リットルのクーラーボックスで使用する場合、24時間の保冷が可能です。アメリカで血液輸送のための技術を応用し作られた商品なので、一定の温度を長時間保つ機能に優れていますよ。途中で温度が上昇することなく、一定の温度で長時間保冷したい方におすすめです。
最初に使う際は、中に水を入れて凍結させます。凍結時間は12時間と他の長時間保冷可能な保冷剤よりも短めになっていますよ。また水を入れない状態では0.2ミリと超薄型の保冷剤なので、クーラーボックスの隙間を埋めるのにも適しています。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)-抗菌クールタイムダブルM (562円)
長時間保冷可能なソフトタイプ
気温30度の環境下でも、165分間は表面温度を-18度から10度の間に保つことができます。急冷効果と持続効果のダブル効果により、保冷効果を持続することが可能です。ソフトタイプで長時間保冷可能な保冷剤を探している方におすすめですよ。
凍結時間は48時間になっています。完全に凍らせることで、氷点下の性能を発揮することができますよ。また表面は抗菌加工がされているので、食品や飲料を冷やす際にも安心して使用することができますね。
LOGOS(ロゴス)-氷点下パックGT-16度コンパクト (990円)
コンパクトなのに長時間保冷可能
-16度の表面温度を保持できるコンパクトサイズの保冷剤です。一般的な保冷剤の8倍の保冷能力があり、6時間の保冷が可能ですよ。直径6.3センチ、厚さ3センチと長時間保冷可能な保冷剤の中では非常にコンパクト。かさばらずに長時間保冷できる保冷剤を探している方におすすめです。
冷却スピードも一般的な保冷剤と比較すると8倍になっています。急いで冷やしたい時にも重宝しますね。また凍結時間は48時間です。しっかり凍らせることで、コンパクトな容量でも十分な保冷能力を発揮することができますよ。
SDK工房-オアシス専用保冷剤 (1,360円)
ペットハウス用に
ペットハウス用の保冷剤です。室温が30度から36度の環境下でも、ハウス内の温度を22度から28度に保つことができますよ。保冷持続時間は8時間です。ペットの暑さ対策として長時間保冷可能な保冷剤を探している方におすすめです。
電気を使わずに長時間涼むことができるので、万が一停電した際にも涼しさが持続するというメリットがあります。また長時間留守にする際なども安心して使用できますね。真夏などは夜間の暑さ対策としても便利です。
まとめ
保冷対象や使用する環境に適した保冷剤がおすすめ
保冷剤には、様々な大きさや保冷温度、保冷時間の商品があります。保冷したい対象や使用する環境に合わせて選ぶことで、最適なコンディションで食品や飲料を保冷したり、ペットなどの暑さ対策に使用したりすることができますよ。今回はおすすめの保冷剤をランキング形式でご紹介しました。ぜひ参考にして、自分の用途にあった保冷剤を手に入れてくださいね。