使い捨ての乾電池は便利ですが、パワー不足や、不燃ごみが増えて困ることがありませんか。そんな時におすすめしたいのが18650電池です。乾電池よりも容量が大きいので、使用する機器を長時間パワフルに使うことができます。また繰り返し充電できるので、ごみの削減にも役立ちますよ。18650電池は使用する機器によって、動作しない場合があるので、選ぶ時には注意が必要です。そこで今回は18650電池の選び方や、使用時の注意点について詳しく解説します。おすすめの18650電池も紹介するので、購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
18650電池とは
長さ6.5cmで直径1.8cmの小型リチウムイオン電池
18650電池は、リチウムイオン電池の規格の一種です。使い捨てのリチウム電池とは異なり、名称の紛らわしさを防ぐためにリチウムイオン二次電池と呼ばれることもあります。二次電池とは充電して繰り返し使える電池という意味。リチウムイオン電池はノートパソコンやスマートフォンなど、モバイル機器のバッテリーとして広く使用されています。18650電池は小型でありながら3.6〜3.7Vと高電圧、1500〜3500mAhの大容量の電力をもつ電池です。
充電式で繰り返し使える環境にやさしいバッテリー
2005年の調査によると、廃棄される使用済み乾電池は、年間5万7000トンと推定されています。多くはリサイクルされますが、リサイクルの対象とならない一部の電池は、不燃ごみとして処分されているのが現状。それに対して、18650電池は充電して繰り返し使用できるので、不燃ごみの廃棄量を減らすのに役立つ、エコなバッテリーとして注目が集まっています。
18650電池の特徴
単三電池の倍以上の電圧でハイパワーに使用できる
ご家庭でよく使用されている単三電池の電圧は1.5Vです。それに対して18650電池は3.6〜3.7Vが主流なので、およそ2.3倍の電圧を持っていることになります。アウトドアで照明が必要な時や、停電などの緊急事態のために備えておくと便利ですね。ただし、単三電池とはサイズが異なるため代用することは出来ません。火災など、事故の原因となることもあるので、単三電池を使用する機器には使わないようにしましょう。
18650電池の選び方
使う機器で選ぶ
モバイルバッテリーや照明など使用頻度が高い機器なら充電回数が多いもの
通常リチウムイオン電池は、500回ほど充電サイクルを繰り返すと消耗してしまい、容量が60%近くまで低下してしまいます。ですが、中には1000回充電可能な製品もあります。照明など、頻繁に充電を繰り返す機器に使用する場合には、充電回数が多いものを選ぶと使い勝手がいいでしょう。
電子タバコに使用するなら推奨品がおすすめ
次世代タバコと呼ばれる電子タバコのメーカーのひとつに、VAPE(ベイプ)があります。VAPEのバッテリーとして使用されるのが18650電池ですが、どんな種類でも大丈夫という訳ではなく、間違った種類では機器が動かないことがあります。VAPEが推奨している種類があるので、電子タバコに使用する場合には、そちらを購入した方が確実でしょう。
安全性で選ぶ
PSE保証は日本の適合検査基準を満たしているという証明
PSEマークは、電気用品安全法に適合する製品に付けられている認証マークで、製品が安全に使用できるという証明です。電気用品安全法とは、電気製品が原因となる火災や感電などの事故から、消費者を守るために施行された法律。メーカーや輸入業者には、安全な製品をユーザーが区別できるように、PSEマークをつけることが義務付けられています。まれにPSEマークを偽装している製品があるので、証明書を添付している製品を選ぶと安心ですよ。保護回路が付いていないとPSE認証されないので、保護回路の有無もPSEマークを見分ける目安になります。
保護回路は安全に使用するために必要不可欠
18650電池はセルと呼ばれる電池本体のパーツが品質に影響しています。ですが、このセルだけで使用すると、発火や爆発の危険があるので、安全装置とも言える保護回路をつけて使用することが、必要不可欠となります。また、18650電池は、充電時に過剰充電になると、発熱して発火してしまう恐れも。保護回路には電池の過充電や過放電を防いだり、電池がショートするのを防ぐ役割があります。保護回路が付いている電池は、長さが6.7~6.9cmになるので、保護回路が付いているかどうか分からない場合は、長さを確認するといいですね。
容量3600mAh以下が無難かつ安心
まれに3600mAh以上の容量を表記している製品が販売されています。18650電池のような小型サイズの電池に、大容量の電力を発生させる仕組みを作るためには、高度な技術が必要となります。リチウムイオン電池のトップメーカーでも、18650電池のサイズに詰め込む容量は最大3500mAh程度。表記では4000mAhなのに、実際に使用すると大幅に下回る電力だったという製品もあるようです。極端に大きい容量をうたう製品には、手を出さない方が安全でしょう。
充電方式で選ぶ
家で充電して使うならコンセントタイプ
家の周辺で使用する機器や、停電などの非常時に備えるなら、コンセントから充電できるタイプがおすすめです。また充電を急ぐ場合には、電圧の高いコンセントの方が、USBを使用したモバイルから充電するよりも、比較的早めに充電が完了しますよ。USBタイプでも、別売りのACアダプタに繋げられるものがあります。ACアダプタがあれば、コンセントやUSBどちらの充電にも対応できるので便利ですね。
シガーソケットやOA機器から充電するならUSBタイプ
アウトドアで使用したり、持ち歩いてOA機器から充電するなら、USBタイプがおすすめです。車のシガーソケットにセットできるUSBアダプタを使えば、移動しながら充電できるので便利ですね。補充用の電池を持っていない場合でも、充電が無くなりそうになったら、USBプラグのついたお手持ちの機器から充電することもできます。コンセントタイプだと手荷物がかさばってしまいますが、充電器とUSBケーブルさえあれば充電できるので、出張に持参する場合にも向いています。
18650電池のおすすめブランド・メーカー
パナソニック
確かな技術と品質で間違いなしの国内製
リチウムイオン電池の分野で、世界を牽引するパナソニックの製品は、高い技術力と品質で国内外から高い評価を得ています。技術力だけでなく安全性も兼ね備えたバランスのよい仕様が特徴です。初めて18650電池を購入する方なら、まずパナソニック製を選ぶといいでしょう。
サムスン
電池の耐久性に優れ充電を繰り返す機器に向いている
Galaxyで世界のスマホのシェアを集めるサムスンは、リチウムイオン電池の分野でも注目を集めています。特徴は電池の耐久性。通常の18650電池では500回以上の充電回数が基準になりますが、サムスンの製品は1000回以上の充電が可能です。何度も繰り返し充電して使用する機器におすすめですよ。
ムラタ(SONY)
燃えない安全なリチウムイオン電池を実現
主に電子タバコ用として、安全に使用できる18650電池が特徴です。保護回路が付いていない電池など、使用する電池の種類を間違えてしまうと、発火や爆発の危険のある電子タバコ。ムラタの電池は、リチウムイオン電池の先駆けであるSONYの技術と安全性を取り入れており、安心安全に使用できます。
TrustFire(トラストファイア)
中国ブランドでありながら模倣品が出回るほどの高品質
大容量でも比較的安く手に入る製品が特徴です。安くても品質は確かで、レビューでは高評価が並びます。もともとはLEDライトを主力製品として扱っており、照明に使用する18650電池を探している方におすすめですよ。
おすすめ&人気の18650電池ランキング
大容量でおすすめの18650電池
パナソニック-18650 リチウム電池 2本 (2,980円)
3つの保護回路で強固な安全性と納得の品質
3400mAhの大容量でパワフルに使用できるパナソニックの製品です。通常ひとつだけ搭載されている保護回路を3つに増やすことで二重、三重に危険を回避することができます。90日間返金保証が付いており、アフターサポートもしっかりしているので安心ですね。
懐中電灯やヘッドライトに使用できます。2本入りなので、1本使い切っても補充できるのが安心ですね。補充用を持ち運ぶケースも付いているので、バッグがゴチャつかずに便利です。大容量電池を安全に使用したい方におすすめです。
LINOPOWER–18650 リチウムイオン充電池 2本 (2,980円)
パナソニック製セルとセイコーの保護回路で安全に使用できる
3500mAhの大容量が頼もしい18650電池です。充放電は500回以上の保証が付いているので、使用度の高い機器におすすめ。高品質で評価の高いパナソニック製のセルに、セイコー社のICチップを使った保護回路が組み込まれているので、安全に使用できます。
主にフラッシュライトなど照明に使用します。18650電池は製品によっては、実際に使用できる電力量が、表記してある電力量を大幅に下回ることがあります。この製品では表記は3500mAhですが、実際に使用した時には、3350mAh以上であることを保証しているので、安心して使用できますね。
BLACKWOLF(サムスン)-18650リチウムイオン電池 2本 (2,350円)
電池2本に充電器やケースが付いているお得なパック
3500mAhという大容量の18650電池2本に、USBケーブル付きの充電器と、持ち運びに便利なケースが付いたセットです。18650電池は、保護回路の大きさによって長さが違う場合があるので、充電器選びには気を使います。この製品ではセットになっているので間違いなく使用できて安心ですね。
ハンディライトなど照明に使用されます。充電器とケースが付いているので、持ち運んで充電しながら、長時間の作業をする方にぴったりですね。また充電回数は1000回以上なので使用頻度の高い機器に使う方にも向いています。
TrustFire–18650リチウムイオン電池 2本 (2,120円)
3400mAhの大容量でありながら低価格を実現
大容量でありながら安価な製品です。安いだけでなく、PSEマークに加えてCEマーク、FCCマークを取得しており、安全性も兼ね備えています。CEマークとはEU加盟国の安全基準を満たしているという証明。そしてFCCマークとは、アメリカ合衆国の電磁波規制の基準をクリアした製品に付けられる印です。
TrustFire社製の懐中電灯をはじめ、照明に使用されます。1本あたりの価格は、他の大容量の18650電池に比べて安いので、何本も電池を必要とする大型の照明器具などの使用に向いています。また、初めて18650電池を購入するという初心者の方にもおすすめですよ。
LYCAN–18650 バッテリー リチウムイオン 電池 1本 (1,699円)
他社の大容量18650電池と比べて1本49gと軽量
韓国のLG社製のセルに、セイコー社の保護回路を使用しており、充電時の過充電による発熱や、電池の劣化に関わる過放電を防ぎます。電力量は3500mAhと大容量。別売りですが、対応する充電器が紹介されているので、どの充電器を買えばいいのか迷わずに済みますね。
LYCAN社が推奨する水中ライトや照明器具に使用できます。水中で使用するライトは、防水加工がしっかりしていることが必須。電池1本の販売なので、使用する機器に必要な電池の本数を確認して購入することをおすすめします。
リーズナブルでおすすめの18650電池
IGNUS-ライト・ヘッドライト用18650リチウムイオン充電池 4本 (3,050円)
ヘッドライトのメーカーが推奨する18650電池
バッテリー容量は2200mAhと照明に使用するには十分な容量。PSE認証済みで、保護回路付きなので安全に使用できます。4本パックなのでライトやモバイルバッテリーなど広い用途に使えるので便利ですね。
ヘッドライトのメーカー、IGNUSが推奨する懐中電灯やライトには問題なく使用できますが、他メーカーの製品に使用する場合には、サイズの確認が必要です。充電回数は1000回と耐久性があるので、頻繁に充電を繰り返すヘビーユーザーにおすすめですよ。
shenzhen longyuansheng power.co-18650リチウムイオン充電池 2本 (1,089円)
他社製に比べて安価だが安全性に問題なく評価も高い
2000mAhと容量は少なめですが、耐久性があり使いやすくバランスの良い仕様です。PSE保証と保護回路付きなので安全性も問題なし。一本あたりの値段が安価なので、試しに使ってみたいという初心者の方にもおすすめですよ。
ハンディファンなど小型の電気機器の使用に向いています。プラス極側に突起があるタイプなので、本体に保護回路が付いている機器にも使用できますよ。レビューには、商品到着時に充電が済ませてあるので、すぐに使用できて便利という声があります。
KEEPPOWER–リチウムイオン電池 18650 2本 (2,200円)
パナソニック製セルを使用しながら低価格を実現
高い品質のパナソニック製セルと、セイコー社の保護回路を使用した18650電池ですが、リーズナブルな価格を実現しています。しかも容量は2600mAhとパワーも十分。PSE保証もついているので安心して使用できます。
懐中電灯やフラッシュライトに使用できます。専用ケース付きなので、補充用電池の持ち運びに便利ですよ。保護回路の搭載により、電池の長さが合わない場合があるので、一部の電子タバコや、カメラのスタビライザーには使用できません。購入時には使用機器と電池の長さが合っているか確認しましょう。
UltraFire–18650リチウムイオン電池 4本 (2,980円)
過充電による発熱を防ぐ保護回路付き
1本の容量は1700mAhと少なめですが、4本セットなので複数の機器に使用できます。充電時に容量を超えて充電されることを防ぐ、過充電防止の保護回路付きなので、過充電による発熱、発火の心配がありません。
4本セットなので、ライトだけでなくモバイルバッテリーなど複数の機器に使用できます。容量が少なめなので、屋外で使用する場合には、USB対応の充電器を持っておくと便利ですね。使用する機器に適合するかどうか、サイズを確認してから購入することをおすすめします。
プラタ-18650リチウムイオン充電池 10本 (4,270円)
10本入りなので停電時など非常用としてもおすすめ
ここでご紹介したリーズナブルな18650電池の中でも最も安価な製品です。PSE保証と保護回路付きなので安心して使用できますよ。容量は2500mAhと少なめですが、容量の大きい製品と比べて、充電回数を重ねても劣化しにくいなど耐久性に優れています。
10本セットなので日常使いだけでなく、非常時用としてストックするのもおすすめです。18650電池などリチウムイオン電池は、放置している間でも放電しにくいので、電力をストックするのに向いています。ひと月に一回程度、充電しながら非常時に備えるといいでしょう。
MAXPOWER–18650リチウムイオン電池 2本 (1,573円)
同じくらいの容量の18650電池と比べて安価
2600mAhと大きめの容量ながら、比較的安価な製品です。PSE保証、保護回路も付いているので安心して使用できます。20本までの注文なら、ポスト便で発送対応できるので、大量発注する場合には便利ですね。
前で紹介したプラタ製の商品よりも、1本当たりの価格は少し高めですが、数本あれば足りるという方にはおすすめの商品です。使用用途は懐中電灯やLEDライトなど。2本パックなので1本を補充用として持ち運びできて便利ですね。
N-FORCE-18650リチウムイオン電池 2本+専用USB充電器セット (1,990円)
USB対応の充電器がセットになっているのですぐに使用できる
2000mAhの18650電池2本と、USB対応の充電器が付いたお得なセット。低価格ですが、PSE保証と保護回路がしっかりと付いているので、安心して使用できます。充電器は、ボタンの切り替えにより、急速充電か通常充電を選べるので、急いで充電したい時にも便利ですね。
ヘッドライトメーカーであるK-POWERが推奨するヘッドライト用として紹介されています。USB対応の充電器や、持ち運びに便利なケースが付いているので、アウトドアで使用する方におすすめですよ。保護回路付きの18650電池では、縦のサイズは通常6.7〜6.9cmですが、こちらの製品は7.0cmと少し長めになっています。使いたい機器で使用できるかどうか確認するといいでしょう。
電子タバコ用でおすすめの18650電池
ムラタ-VTC5 US18650 2本 (2,500円)
誤差が少なく安定した電力供給が可能
2600mAhの2本セットです。PSE保証と保護回路が付いているので安心して使用できますよ。特に電子タバコでは、バッテリーから発火する事故例があるので、保護回路がついた18650電池を使用することは必須条件です。充電を繰り返すうちに出力が低下してくる他社製品もありますが、ムラタのバッテリーは安定した電力供給ができるので、評価が高くおすすめですよ。
電子タバコのVAPEやMODに推奨されている18650電池です。18650電池は、同じ製品でもひとつひとつの電力に誤差があることが多い電池です。ムラタの製品は他社品に比べて誤差が少なく、2本の電池を必要とするMODにも問題なく使用できます。
パナソニック-NCR18650B リチウムイオンバッテリー 1本 (1,400円)
大容量なので一度の充電で長時間の使用が可能
高品質で評価の高いパナソニックの18650電池です。3400mAhの大容量なので、電子タバコに長時間使用することができます。たとえば1500~2000mAhあれば1日使用できると言われているので、一度の充電で1日半~2日程度は使用可能。保護回路が付いていないので、必ず本体に保護回路が付いた機種で使用しましょう。
VAPEのMODやeVicに対応していますが、大出力MODには使用できません。購入前にお手持ちの機種を確認しましょう。大容量なので頻繁に充電できない方にもおすすめ。使用機器として電子タバコを推奨されていますが、ライトに使用することも可能です。
Efest–IMR 18650 1本 (1,350円)
PSE保証付きで安全に使用できる
保護回路がついており、PSE保証もされているので安全に使うことができます。3000mAhの大容量なので、電子タバコなら充電切れのストレスなく一日中使用できますよ。模倣品と見分けるためにスクラッチコードを取り入れているので安心ですね。
VAPEのメカニカルMODやテクニカルMODに使用できます。収納ケースが付いているので、使用しない時には本体からバッテリーを出して、保管することができます。プラス極はフラットタイプなので、使う時にはプラス極とマイナス極を確認してから、取り付けましょう。
18650電池を長持ちさせる方法
使い切った状態で長い間放置しない
バッテリーは使い切ってから充電した方が長持ちするという噂を聞いたことがありませんか。それは、以前主流だったニッケル水素電池や、ニカド電池に限って言われていたこと。18650電池をはじめとするリチウムイオン電池には、当てはまりません。18650電池では電力が空っぽになると、リチウムイオン以外に周辺の金属がイオン化しはじめるので、電池の消耗が進みます。使い切った状態でさらに放置すると過放電になり致命的な劣化を起こして、使用不能となることも。使い切る前にこまめに充電して、過放電のまま放置しないことが、18650電池を長持ちさせるためのポイントです。
まとめ
安全安心な18650電池がおすすめ
18650電池は、保護回路が付いた、PSE保証されている製品を選びましょう。保護回路が付いていない電池で、使い方を間違うと発火や爆発する恐れがあるので、大変危険です。使用する機器と用途によって電池の容量を選ぶと、ベストなパフォーマンスが発揮できますよ。今回はおすすめの18650電池をランキング形式でご紹介しました。ぜひ、自分の使用用途にあった18650電池を見つけて、生活や趣味に役立ててくださいね。