ニッパーと聞けば何でも切れると思いがちですが、ニッパーには素材に適した種類があるのをご存知でしょうか。無理をして固い素材を切ってしまうと、刃がかけてしまい買い替えなくてはいけません。切断したい素材によって、適したニッパーを使用すれば、刃がかけることなく簡単に切断することができます。今回はニッパーの種類とおすすめの商品を紹介しますので参考にしてみて下さい。
ニッパーの特徴
金属線やプラスチックなどハサミで切りにくい材質のものを切断できる
ニッパーは主にワイヤーなどの線材を切断するための工具です。ハサミにくらべて切断能力が高く、硬い金属線やビアノ戦も切断可能。硬線からブラスチックまで、専用のニッパーを使えば様々な素材を切断することができます。
初心者でも簡単に扱える
ニッパーはハサミと同じ要領で使うことができるため、初心者でも扱いやすいのが魅力。鋭い刃で切断するため、女性など力の弱い人でも簡単に硬い線が切断できます。バネ付きのものであれば、自然に刃先が開くので連続作業も素早く終わらせることができますよ。
ニッパーの種類
プラモデル用ニッパー
プラスチックの切断に特化したニッパー
プラスチックの切断に最も適しているのがプラモデル用ニッパー。その名前の通り、プラモデルを作成する人用に作られています。刃が鋭利なので、硬いものを切断するのには不向き。プラスチックなどの柔らかい素材なら、きれいに切断できるので使い分けが重要になります。
刃先が薄くとがっており、パーツとランナーの細い隙間にも入り込むことができます。切断面がフラットになるストレートの片刃のものが主流で、ゲートをきれいにカットすることが可能。何度も切り直す必要が無くなり、たくさんのパーツを楽に切り出すことができるのが嬉しいですね。
強力ニッパー
針金などの硬い鉄線に便利で電気工事に使える
針金やピアノ線など硬い鉄線の切断に向いてるのが強力ニッパー。両刃タイプのものがほとんどで、押し切るようにして切断します。製品によってはピアノ線を切れない場合があるので、説明書きをしっかりと読み切断できる素材を確認してからの購入をおすすめします。
切断面の美しさよりも切断すること自体を重要としているニッパーなので、刃は厚く丈夫に作られています。精密ニッパーと比べてサイズが大きく重いですが、その分頑丈で硬い線を切るのに適しています。硬い線材はもちろん、柔らかい線材も切断できるので、便利で使い勝手の良いニッパーです。
精密ニッパー
刃先が薄く配線などの細いコードを切断するのに便利
コンパクトサイズで細かい作業を得意とするのが精密ニッパーです。精密などの柔らかい銅線や、細いコードの切断におすすめ。刃先が薄く切断能力が高いので、プラモデルの作成にも向いています。鋭い切れ味のニッパーをお探しの方にうってつけです。
精密ニッパーは主に電化製品の修理や、電気工事に使用されています。刃先は鋭くヘッドも小さいので、狭い隙間に密集しているコードでも対象を逃すことなく切断できます。バネ付きのものや、開きすぎ防止ストッパーが付いている商品もあるので繊細な作業におすすめ。
斜ニッパー
ビニルコードの被膜むきもできる
ハンドルに対して刃の角度が斜めについているニッパーを斜ニッパーと呼びます。配線の切断はもちろん、ビニルコードの被膜向きや導体平行線を割いたり、絶縁ステップルを引き抜くこともできる便利なニッパー。主に電気工事に使用されています。
斜めに取り付けられた刃を導体平行線の中央部にあて、切込みを入れれば2つに割くことが可能。頭部を配線と絶縁ステップルの間に差し込み、テコの原理を利用することで絶縁ステップルを引き抜くこともできます。電気工事専用の斜ニッパーには、配線の被膜をきれいに除去するための穴が刃に取り付けられているものもあるので、配線の作業にぴったりですね。
エンドニッパー
釘の頭の切断に使用できる
エンドニッパーは日本の伝統工具、喰いきりに似た形状のニッパーです。刃がハンドルに対して垂直についており、切断面が平面になるのが特徴。鉄線やピアノ線などの硬い線を切断することができ、商品によっては飛び出た釘の頭の切断ができるものもあります。
刃の形が垂直でハンドル部分が長いため力が入りやすいの構造になっています。釘の頭などの固い素材でも簡単に切断できるのがポイントです。一般的なニッパーと違い、掴む作業もできるので釘を引き抜くこともできます。服や鞄についているカシメ取りにも有効なので、ハンドメイドをしている方にもおすすめ。
ニッパーの選び方
刃の構造で選ぶ
片刃構造は切断跡の目立たないきれいな切断面になる
片刃のニッパーは、片方の刃のみが切れるようになっているので片刃と呼ばれています。2つあるうちの片方の刃を切り刃、もう片方をまな板刃にして切断する構造。片方の刃のみで切断することによって、切断跡が片方の端に寄り目立たなくなるので、きれいな切断面になりますよ。また切り刃を薄く鋭くすることができる構造なので、切れ味の良いニッパーが多いです。片刃構造は、プラモデル用ニッパーや精密ニッパーによく使われています。
両刃構造は切断能力が高く硬いものでも簡単に切断できる
両刃はきれいに切る事よりも切断することを重視しており、強力ニッパーや斜ニッパーに多く採用されています。両刃構造のニッパーは、片刃のものより刃が厚く、硬い線が切断できるように頑丈に作られています。両方に刃がついており切断跡が山形になるのが特徴。2枚の切り刃が噛み合うことで切断する構造ですが、実際は切り刃同士が接触する前に切り離すようになっており、刃を痛めるリスクを下げ耐久性を上げています。
機能で選ぶ
開き過ぎ防止機能付きならばねが外れるのを防げる
ニッパーは刃を閉じた後自然に開くようにするために、ばねが付いているものがあります。ばね付きのニッパーは連続作業に向いており、楽に作業を進めることができるのでおすすめ。ばねは支点の下に設置されており、開きすぎると外れてしまいます。開きすぎ防止機能付きのニッパーなら、ばねが外れるのを防ぐことができるので壊れる心配がなく安心ですね。
刃折れ防止ストッパー付きなら力を入れ過ぎた時に機能する
きれいに切断たいときや、硬い線を切断するときにはつい力が入りすぎてしまうことがあります。力が入りすぎてしまうと刃が折れてしまう危険があるので危ないですよね。刃折れ防止のストッパーが付いているニッパーであれば、刃を閉じ切ったときにそれ以上負荷がかからないよう作られています。刃のズレや折れるのを防ぐことことができるので、耐久性が上がり長く使うことができます。
ニッパーのおすすめブランド・メーカー
ゴッドハンド
最高の切れ味との評価が高いニッパーを数多く取り揃える
ゴットハンドはプラモデル制作の工具を中心に、製造販売しているメーカー。ゴットハンドのニッパーは最高の切れ味を誇り、プラモデルを趣味にしている人に人気が高いです。プラモデル専用のニッパーだけでも多数種類があり、自分に合ったニッパーを選ぶことができます。
フジ矢
職人が手作業で作る高品質なニッパーが人気
フジ矢はニッパーやペンチなど、の工具を専門に製造販売している会社です。フジ矢のニッパーは熟練の職人が一つ一つ丁寧に手作業で作っているので、高品質で精度が高いのが特徴。高品質なニッパーにはファンも多く、人気が高いのもうなずけます。
エンジニア
プロも愛用する老舗メーカー
エンジニアはペンチやニッパーなどの工具を専門に製造販売しているメーカー。プロも愛用しているエンジニアのニッパーは、切れ味が良く作業効率がアップすると人気が高いです。高品質で扱いやすいのニッパーは、初心者の方にもおすすめです。
マルト長谷川工作所
確かな切れ味と使いやすいデザインのニッパーが魅力
マルト長谷川工作所は新潟県三条市にあるニッパーやペンチが有名なメーカーです。世界トップレベルの品質の製品は、海外でも人気。オリジナルブランドKEIBAには、使いやすいデザインのニッパーが数多く取り揃えられています。
おすすめ&人気のニッパーランキング
プラモデルに使えるおすすめのニッパー
ゴッドハンド -アルティメットニッパー 5.0 SPN-120 (7,776円)
究極の切れ味と人気が高いニッパー
ゴットハンドのニッパーの中でも人気が高いのがアルティメットニッパー5.0。職人によって作りだされる極薄の刃は、ナイフのように切れ味が鋭く鋭利です。切れ味がかなり良いので、作業効率がアップしますよ。
最高の切れ味なので、切断面はなめらかでバリを残すことなく切断できます。またプラスチックの白化を最小限に抑えてくれるので、塗装をしないでプラモデルを完成させたい人におすすめ。塗装する人でもヤスリやナイフでのゲート処理が少なく済み、大幅に製作時間を短縮してくれますよ。
タミヤ-薄刃ニッパー(ゲートカット用) (2,180円)
細かいパーツの切り出しに最適
プラモデルを作っている人におなじみ、タミヤから販売されているゲートカットの切断専用の薄刃ニッパー。刃の先端を薄く鋭くすることで、狭い隙間にも簡単に差し込み切断することが可能になります。タミヤの中でも扱いやすく、人気の高いニッパーです。
細い先端は、パーツの多いプラモデルのパーツカットに最適。特に戦艦モデルのような、マストなど細かい部品が多いものを切り出すときに便利です。グリップ部分は特殊ゾルコーティングで仕上げており、握りやすく作業がしやすいのがポイントになります。
童友社-高級薄刃ニッパー(片刃) 凄!スゴッ (3,278円)
開きすぎ防止ストッパーと刃折れ防止ストッパー付きで初心者におすすめのニッパー
プラモデルやラジコンの製造販売をしている童友社のプラモデル専用ニッパーになります。商品名にある通り、凄いと言いたくなるほどの滑らかな切れ味がポイント。先端は鋭くとがっており、デザインナイフよりもきれいに削れると評判です。
刃先は薄く繊細に作られているので、狭い箇所の繊細な作業も簡単にできます。開きすぎ防止ストッパーと刃折れ防止ストッパーが搭載されており、初心者でも安心して使う事ができるので、初めてのニッパーにおすすめ。切れ味が良くパーツが白化しないので、塗装をしないタイプのプラモデルに重宝します。
UNIPAS-精密薄刃ニッパー (3,244円)
刃折れ防止の付いた耐久性に優れているプラモデル専用ニッパー
精密薄刃で作られている、切れ味の良いプラモデル専用のニッパーです。切れ味が良いのでサクサク作業が進み、ストレスフリーで作業を進めることができるのが嬉しいポイント。切れ味が良いと、切りカスやパーツが飛び散ったりしないので、作業効率が上がりますね。
パーツを切り出しやすいよう先端が鋭利になっており、狭い箇所のパーツも簡単に切り取ることが可能。程よい厚さの薄刃は、切れ味と耐久性の両方を重視して作られています。刃折れ防止のストッパーも搭載しているので、神経質になることなく使うことができますよ。
大きいサイズでおすすめのニッパー
VICTORPLUS+- 偏芯強力ニッパ 200mm ZS80-200 (5,035円)
軽量で衝撃を和らげるグリップが特徴的
全長が20cmある強力ニッパー。高精度の加工技術と、職人の技術で鋭い切れ味を誇ります。ピアノ線や鉄線などの硬い線の切断に向いており、電気設備工事などに使用することができます。テコの原理を利用した、偏芯機能により力の弱い方でも楽々切断することができますよ。
刀部分はレーザー加工処理がされていて、耐久性が高く何回も繰り返し使うことが出来ます。また安全ロープの装着穴が開いているので、高所での作業も落下の心配がなく、安心して使用できるのが嬉しいですね。プロの方にもおすすめのニッパーです。
クニペックス–強力型斜ニッパー(硬線用) 7401-200-KP JP (2,911円)
切れ味抜群の強力型斜ニッパー
クニぺニックスの強力型斜ニッパーです。刃は入念に焼き入れ処理を施すことによって、鋭利に仕上げられ切れ味抜群。ピアノ線を含む様々なワイヤーを切断することができます。斜ニッパーなので、コードの皮むきもでき、使用範囲が広がりますね。
刃の位置と角度が最適になるよう計算されており、この原理を最大限発揮できるデザイン。また接合部は鍛造軸カシメを採用しているので、少ない力でも簡単に硬いワイヤーを切断することができます。人間工学に基づいたハンドルの形とプラスチックコーティングにより、手が痛くなりにくいです。
KTC-NEPROSNPN-150BWK 革柄ワイドニッパ 25周年記念モデル (11,000円)
おしゃれなデザインが特徴的
KTCの工具ブランド、nepros発売25周年を記念して作られた革革のワイドニッパー。グリップ部分の黒と赤い縫い糸のバランスがよく、高いデザイン性のあるニッパーです。使い続けることによって縫い糸部分は手になじみ、グリップ部分の革には艶が出てくるので味が出るので長年愛用できますね。
強くてしなやかな刃は両刃とも高周波二次焼入れを施し、耐久性を上げています。大きい最適な硬さの支点ピンは、長く使うことを想定されているので壊れにくく作られています。デザイン面だけでなく、耐久性が高いのもポイントが高いですね。
フジ矢-偏芯強力ニッパ(黒金・圧着機能付)700N-175BG(3,923円)
偏芯テコ原理を採用した扱いやすいニッパー
高級感溢れる黒と金のデザインがかっこいい強力ニッパーです。偏芯テコ原理を採用していて、従来のニッパーより支点が刃に近い構造になっています。VA線や銅線など、硬い線を簡単に切断することができますよ。
フジ矢の偏芯強力ニッパーは、長年愛用している人も多く人気が高いです。プロも使用している人が多いニッパーですが、初心者にも扱いやすいのでおすすめ。少ない力でもパワーが強く、楽に切断できるので作業がはかどりますね。
精密ニッパーでおすすめのニッパー
ENGINEER-マイクロニッパー115mm NS-04 (1,730円)
精密などの細かい作業にうってつけのニッパー
エンジニアのニッパーの中でも人気が高いのが、マイクロニッパーNS-04。扱いやすく、ユーザー満足度の高いベストセラーのニッパーです。刃はラウンド形状になっているので、コードなどの細い配線の切断に向いていますよ。
グリップ部分は環境に優しいエラストマー樹脂を使用しており、握りやすく手になじむとユーザーに高評価。刃部の開き幅を調節できる金具がついているので、精密機器への作業も行いやすいです。切れ味が良く、細かい作業におすすめのニッパーになります。
マルト長谷川工作所-KEIBA電工用薄刃ニッパー(刃部形状フラット)200 NH-228 (3,341円)
鋭い切れ味の刃が切断面をシャープにする
鋭い切れ味を誇る、マルト長谷川工作所オリジナルブランドKEIBAの電工用薄刃ニッパー。電工専用なので硬い針金などは切断することができませんが、電気工事にはうってつけのニッパーです。切れ味抜群で、人気の高いニッパーになります。
刃は硬度の高い高級鋼材マルトロイを使用しており、耐久性に優れています。刀部分が長いことが特徴的で、太いケーブルも楽々切断。刃角度が鋭角になっているので、細かい作業にも使用できます。熟練の職人が仕上げることにより切れ味がよく、切断面がシャープになるのがポイントです。
トップ工業–マイクロニッパ(バネ付)MN-125 (1,539円)
サイズが小さく軽量なので連続作業でも疲れない
電子機器関係の細線や銅線の切断におすすめのマイクロニッパー。小さく軽量なニッパーなので、手が小さい方でも難なく扱うことができます。バネによって刀部分が開くので、連続作業でも疲れることなく使うことができるのが嬉しいですね。
通常のニッパーより頭部が25%小さく設計されており、細かい作業も簡単に行えます。また刃部先端が丸く加工されているので、作業場所以外を傷つける心配がないのが嬉しいですね。電子回路基板のリード線や銅線の切断におすすめなニッパーです。
クニペックス–ESDエレクトロニクススーパーニッパー125mm 7813-125ESD(4,284円)
精密に作られた高精度なニッパー
細い先端が極めて精巧に作られている精密ニッパーです。先端部分が細くなっているため、ワイヤーが密集していても0.2mm以上の隙間があれば切断可能。ストレートタイプの刃で、切断面をフラットに仕上げてくれます。
バネ付きなので自然に先端部分が開きますが、一定の間隔以上は開かないストッパー付きで開きすぎを防いでくれます。グリップ部分は静電気放電タイプを採用しており、安全に精密作業を行うことができるのが嬉しいですね。精密機器の作業を行うのにおすすめです。
ホーザン-精密ニッパー105mm N55 (4,040円)
指を入れて固定できるハンドルグリップで安全
ハンドルグリップ部分に指を入れる穴がついているのが特徴的なホーザンの精密ニッパー。指を固定しながら切断することができるので、手が滑っても落とす心配がありません。安全性が高く、人気の高いニッパーです。
刃先が細く、狭い箇所も簡単に切断することができるのがポイント。バネ付きなので連続作業でも疲れることがありません。刃先はセミフラッシュカットになっており、フラットな切断面を可能にしています。繊細な作業におすすめです。
まとめ
切断面のきれいな片刃の精密ニッパーがおすすめ
両刃構造のニッパーは硬い素材も切断することができますが、切り口が山形になってしまい危険です。片刃の精密ニッパーであれば、切断面がまっすぐで怪我をする心配がありません。また細かい作業にも向いており、プラモデル専用ニッパーより切れる素材が多いので、幅広く使用することができるのでおすすめ。是非、参考にしてみて下さい。