エアーコンプレッサーという工具の名前を聞いたことがありますか。普段あまり目にすることがないかもしれませんが、DIYや車が好きな方にはとても便利な道具。エアーコンプレッサーは専用のエアーツールと組み合わせて、塗装や釘打ちに使ったり車のタイヤ交換をするときに使います。洗車用にモコモコの泡を作るフォームガンも便利と話題になっていますよ。今回はエアーコンプレッサーの用途や使い方をはじめ、失敗しない選び方やおすすめのエアーコンプレッサーをご紹介していきます。DIYに凝ってる人やタイヤ交換が面倒だと感じている方は、ぜひ参考にして下さいね。
エアーコンプレッサーとは
空気の力で釘打ちやタイヤ交換を楽にしてくれる機械
本体を見るとまず目を引くのが大きなタンクですよね。この中に圧縮した空気を詰め込んで動作させます。専用のエアパーツを接続して使い、パーツには塗装するためのエアーガンや、タイヤ交換をするためのインパクト、釘打ちをする時のネイラーなどたくさんの種類があります。
小型で使い方も簡単なDIY用のものも多い
エアーコンプレッサーのような機械は、見た目もゴツくて大きいのでプロが使うイメージですよね。しかし最近ではリーズナブルで家の中やガレージに置けるコンパクトサイズのものなど、DIY用としても使い勝手が良いものも増えてきています。使い方も簡単なものが多くなっていて、基本的にはエアーツールを取り付けてスイッチを入れるだけです。ギュインギュインと大きな音がしてタンクに圧縮した空気をため込み、いっぱいになったら自動で停止します。連続して使える時間や置き場所など、注意事項を守って安全に使って下さいね。
エアーコンプレッサーの種類
乾式(オイルが空気に混じらないので塗装などに)
オイルレスコンプレッサーと呼ばれることもあります。メリットとしてはオイルを挿す手間がかからないことと、エアーにオイルが混じらないこと。吹き付け塗装やダスターとして使う場合にもオイルが気になる場合は、乾式のコンプレッサーがおすすめです。
デメリットとしては連続して使うことができる時間がオイル式に比べて短く、耐久性も低めです。ご家庭で使用する場合には、使用頻度も少ないことが多いと思います。DIY用として購入するなら、サイズや価格などバリエーションも豊富にそろっている乾式がおすすめです。
オイル式(連続運転時間が長く耐久性にも優れている)
コンプレッサーの中に入っているピストンが動くときに、潤滑液としてオイルを使うのがオイル式のコンプレッサーです。オイルを定期的に挿す手間はありますが、連続運転時間が長いものが多く耐久性にも優れています。DIYでも塗装に使わないのであればオイル式のものが便利ですね。
車のタイヤ交換の時にナットを回すインパクトとして使う、タイヤの空気入れに使うといった場合にもオイル式がおすすめです。他にもウッドデッキをDIYで作りたい、ダスターを長時間使いたいなどの作業時間が長くなりそうな場合にはオイル式の方が安心ですね。
エアーコンプレッサーの選び方
作業内容や作業工程を考えて選ぶ
塗装にはエアー吐出量の大きな乾式タイプ
塗装をする場合にはエアーにオイルが混じらない乾式のタイプを使いましょう。安定した量のエアーを常に吹き付けている必要があるので圧縮した空気を、早くたくさん作れるコンプレッサーがおすすめです。吹き付ける広さにもよりますが、DIYなら80L/minくらいあると良いでしょう。
釘打ちならパーツに合った圧力のものを
インテリアにもエクステリアにも活躍しそうな釘うちには、ネイラーという専用の機械を使います。それぞれのネイラーには、空気の圧力を何Paの範囲で使うかが決まっています。ですからどんなネイラーを使いたいかによって、エアーコンプレッサーを選ぶ必要があります。高圧で打ち込むネイラー専用のエアーコンプレッサーもありますが、低めの圧力で使える常圧ネイラーであれば汎用のエアーコンプレッサーで使用することもできます。圧力の範囲は0.5~0.8Mpa程度のものが多いです。
作業環境や使用用途で選ぶ
屋内作業には小型の静音タイプがおすすめ
屋内で小物の色塗りをしたいといった場合には、コンパクトなタイプのエアーコンプレッサーが便利。プラモデルの塗装などには、3L程度のコンパクトなタイプで十分でしょう。またエアーコンプレッサーは、動作音がかなり大きい機械です。一般的には80dB程度、地下鉄の電車の中ぐらいの音がします。最近では静音タイプのものも比較的リーズナブルになっていて、その場合には65dBくらいのものが多いです。デパートの中や事務所の中のような騒音なので、なんとか屋内で使うこともできますね。
洗車には長時間作業ができる大き目のタンクが便利
フォームガンという洗車の道具を知っていますか。洗剤と水をフォームガンのボトルに入れて、エアーコンプレッサーに付ければモコモコの泡で一気に洗車してくれる便利なもの。フォームガンに使う場合には作業時間も長くなるので、30L以上の大きなタンク容量のコンプレッサーを使ったり、予備タンクがあると便利です。
エアーコンプレッサーのおすすめブランド・メーカー
アネスト岩田
プロ御用達90年の歴史を持つ信頼のブランド
90年前からコンプレッサーを販売している、歴史あるメーカーです。塗装用の工具をメインにプロ向けの製品や、設備など信頼性が高い製品を取り扱っています。コンプレッサーではHX7007などが人気商品で、DIY向けの製品としてはちょっと珍しいオイル式の製品。リーズナブルで車の整備にもおすすめですよ。
高儀
創業は慶応2年プロ向けからDIY用まで幅広い工具を扱う
長い歴史を持つメーカーで、取り扱うのは大工道具をはじめ園芸用品やキッチンまで。 培ってきたノウハウを基に電動の工具も多く取り揃えています。 DIY向けとしては、使いやすくてリーズナブルなオリジナルブランドの製品も人気です。高品質で一般家庭でも使いやすいEARTH MAN静音タイプは、ネットショッピングでも代人気の商品。
SK11
DIYツールを専門に扱う藤原産業のメインブランド
DIY向けの大工道具や電動工具、園芸用品などを扱っている藤原産業のスタンダードブランド。PUMAと書かれたSK11のコンプレッサーは、リーズナブルで家庭でも使いやすいと評判。ネット上でも人気の商品です。
TrueTools
高機能でリーズナブルなツールを世界中から厳選
農機具や工具を扱っている商社、平城商事のブランドです。本当に愛される道具たちというコンセプトの元、バイヤーが世界中を探して集めてきた渾身の製品をリーズナブルな価格で提供。コンプレッサーを中心に10年以上の実績があります。
おすすめ&人気のエアーコンプレッサーランキング
音が静かでおすすめのエアーコンプレッサー
高儀-EARTH MAN 25L 静音タイプ(22,475円)
パワフルで静か定番のエアーコンプレッサー
吐出量は80L/min(50Hz)、96L/min(60Hz)、使用最高圧力は約0.8MPaと高性能。ネイラーやタッカー、塗装などDIY用の工具としても様々な用途に使うことができます。信頼のおける国内ブランドで迷ったらこれという定番の商品です。
バージョンアップしてダブルピストンになったので、エアータンクに空気が充填されるまでの時間が短くなりました。音は65dBとすごく静か、住宅街などでも気兼ねなく使えるということで評判のコンプレッサーです。
SK11-オイルレスエアーコンプレッサー 30L 低騒音モデル (34,800円)
小型のネイラーにも騒音を1割減した人気モデル
DIY用の製品として非常に人気があるSK11の静音モデルです。SK11の通常モデルの真っ赤なデザインがお気に入りだった人には少し物足りないかもしれませんが、清潔感のある白いボディもおしゃれ。音は確実に静かになっています。
ネイラーやインパクトなどでは、圧力が足りないとエアパーツの性能を十分に発揮できないこともあります。こちらのモデルは100Vの家庭用電源で使えるコンプレッサーの中では、最高圧力1.0MPaと非常にパワフルなタイプなので安心ですね。
Air Family-静音オイルレスコンプレッサー 24L(19,800 円)
屋内作業にも静かで使い勝手が良いと評判
30,000円以上する物も多い、静音タイプのコンプレッサーの中では19,081円とリーズナブルな製品です。音も非常に静かなので壁をペイントしたり、家の中でインテリア雑貨などを作るときにも便利です。
車やバイクの塗装にスプレー缶を使っている方も多いのではないでしょうか。スプレー缶は手軽ですがムラになりやすいのが難点、ワンランク上の仕上がりが欲しくなったらエアーガンを使ってみるのもおすすめです。音も静かなAir Familyのコンプレッサーなら、ガレージでの作業にも気を使いませんね。
TrueTools-静音 オイルレス エアーコンプレッサー20L(19,800円)
塗装にもおすすめ高品質で静かなコンプレッサー
20Lと小型ながら、吐出量が102L/min(50Hz)、124L/min(60Hz)としっかりあります。これだけあると少し広めの塗装でも安心。エアーガンの選択の幅も広く、空気が足りなくなって作業が手間取ることも少ないですね。
TrueToolsのコンプレッサー、もう1つの魅力はデザインです。白地に赤のロゴが入っていて少しアメリカンな雰囲気、つなぎを着て作業する姿もちょっと様になりますね。また大人なら両手で軽く抱えられるくらいのコンパクトサイズなので、移動も苦になりません。
DUTY JAPAN-縦型オイルレスコンプレッサー(18,800円)
静音で大容量ガススタみたいなコンプレッサー
40Lの大容量タンクを備えていますが、縦型なので狭いところにもしまっておけるのが便利。タイヤもついているので持ち運びも楽です。見た目にもレトロで良い雰囲気、音もすごく静かなのでぜひガレージの隅に1台置いておきたいですね。
ガソリンスタンドでタイヤに空気を入れてもらう時に、こんな形のコンプレッサーを見たことがありませんか。こちらもそんな業務用に負けず劣らずのパワーがある製品、タンクの容量も大きいので、タイヤ交換に洗車にと大活躍しそうです。
小型で持ち運びやすいおすすめのエアーコンプレッサー
ナカトミ-オイルレスコンプレッサー (10,552円)
ホビー用におすすめ7kgの小型コンプレッサー
幅は34cm、奥行は19cmとA4サイズのコンパクトなコンプレッサーだから、机の上に置いても使うことができます。重さも7kgと軽量、シンプルなボディにはしっかりとしたハンドルもついているので持ち運びも楽です。
タンク容量は6Lありプラモデルの塗装用や機械類のダスターとしても便利、自作パソコンを作る方などにもおすすめです。エアダスターはエアコンや空気清浄器などの埃とりにも使えるので、1つあると便利ですよ。
SK11-オイルレス エアーコンプレッサー 4L(14,904円)
小型なのにタッカーだって使えるパワフルさ
容量は4L、重さは11kgなのに最高圧力は0.8MPaとパワフルなコンプレッサー。この4LサイズのSK11は、圧力が高いのでタッカーやネイラーにも使えます。カッコいい赤のボディで気分よく作業で着そうですね。
小型のネイラーで小さな棚を作ったり、タッカーでウッドタイルを壁に少し貼ったりとDIYの現場で多い短時間の作業におすすめ。音は68dBと静かでコンパクトなので、室内での作業にもぴったりのコンプレッサーです。
高儀-EARTH MAN 10L 静音タイプ(11,889円)
静かで小型だから屋内でのDIYに最適
小型のコンプレッサーはすぐにエアーが足りなくなってしまい不便ですが、家の中に置くなら大きさに限度があります。そう考えると大きさは大体A4サイズ、タンクの容量が10LのEAETHMANはベストなバランスではないでしょうか。
小型で静かなコンプレッサーなのでDIYにも便利、狭い範囲の塗装やちょっと使いたいときのタッカーなど。車の空気入れにも便利で、夏場は浮き輪やビニールプールにも活躍しそうですね。
高儀-EARTH MAN ミニホビーコンプレッサーセット(6,695円)
エアブラシにぴったりコスパも抜群のミニコンプレッサー
タンクはありませんが、その分超小型なコンプレッサー。幅11cm、奥行き5.5cmと携帯電話よりも小さいスペースに置けるので、机の上に置いても作業の邪魔になりません。メーカー品なのに6,081円とコストパフォーマンスが高いのも嬉しいですね。
大人の趣味としても人気のプラモデル。まずは童心に帰って組み立てから始めると、だんだん塗装も凝ってみたくなりますね。初心者ならあまり高価なものは手が出しにくいですが、EARTH MAN ミニホビーコンプレッサーセットならこの価格ですぐに使えるエアブラシのパーツがセット。初めてのエアブラシにもぴったりです。
toolsisland-オイルレス・ミニエアーコンプレッサー3L(11,980円)
DIY女子にもおすすめ軽くて可愛いコンプレッサー
黒とシルバーのコントラストが可愛いミニコンプレッサーは、トートバッグと同じくらいのコンパクトサイズ。タンク容量は3Lと少なめですが、小さいスペースの塗装には十分です。Tシャツをオリジナルデザインに塗装したり、インテリア雑貨やネイルアートにもおすすめです。
テレビで放送されたりサークルも多くできるなど、最近女子にとても人気のDIY。DIY女子なんて言葉もあるくらいです。でもDIY用の工具は無骨で味気ないものが多く、女子には少し不満かもしれませんね。可愛いtoolsislandのミニコンプレッサーなら、そんなDIY女子も大満足です。
長時間使い続けられるタンク容量のおすすめエアーコンプレッサー
アネスト岩田キャンベル-コルト HX4004(16,800円)
耐久性に優れたオイル式のコンプレッサー
オイル式のコンプレッサーは耐久性が高く連続稼働時間も長くとれるなどメリットの多いタイプで、塗装に使わないのなら断然こちらがおすすめ。しかしDIY用のラインナップが少ないことが難点です。こちらのHX4004はコストパフォーマンスにも優れた、オイル式のコンプレッサーです。
30Lと大き目のタンクで、15,785円ととてもリーズナブル。最大圧力は0.85MPa、吐出空気量は60L/min(50Hz)、65L/min(60Hz)と家庭用には十分すぎる性能です。車のタイヤ交換や空気入れ、釘打ちなどに大活躍しそうなコンプレッサーですね。
TrueTools 静音 オイルレス エアーコンプレッサー 30L(24,799円)
DIYにぴったり静かで使いやすいコンプレッサー
最近凝っている人も多いDIY、あなたは何を作っていますか。部屋の内装や棚などインテリアを自分でという方も多いのではないでしょうか。自宅の中での作業となると、騒音にも気を使います。TrueToolsの静音タイプのエアーコンプレッサーなら、動作時の騒音は65dBと住宅の中での作業でも安心です。
空気吐出量はたっぷり102L/min(50Hz)、124L/min(60Hz)あります。家の壁も静かにこっそりと、でも驚くほど本格的に塗装することができます。いろいろな用途に使えて、使い勝手も良いのでDIY向けにおすすめのコンプレッサーです。
イリイ-2馬力 オイルレスエアーコンプレッサー39L(39,948円)
2馬力で大容量だからDIYでも本格的な塗装が可能
家庭用の100Vで動くパワフルな2馬力のコンプレッサーです。家の外壁など広い範囲を塗りたい場合には、連続して使うことができる馬力の大きいコンプレッサーがおすすめ。タンクをいっぱいにする時間も短くなるので作業も効率的に行えますよ。
コンプレッサーのカタログを見ていると、何馬力とか、何kWといった数字が表示されています。こちらイリイのエアーコンプレッサーなどは2馬力。パワフルなのは分かりますが、何が良いのかわかりにくいですね。この馬力はコンプレッサーの中に入っている、モーターのパワーのこと。ですから1馬力より2馬力の方が、吐出量や最大圧力が高くなります。ちなみに馬力はkWに換算することができて、0.75kW=1馬力です。
アネスト岩田 オイルフリーコンプレッサ エルフ FX7401(19,549円)
大容量でリーズナブルだからタイヤ交換や洗車にも大活躍
コンプレッサーのメーカーとして有名な、アネスト岩田の製品です。しかも20L程度のコンプレッサーになってくると、 2万円以上するのが当たり前ですがエルフFX7401は19,549円とてもリーズナブルなのも魅力的ですね。
静音タイプではないので少し音がしますが、73dB(50Hz)/74dB(60Hz)と掃除機くらいの音です。ガレージで日中に作業する程度であればあまり心配はいらないでしょう。この価格なら洗車用のフォームガン用に購入してもいいですね。タイヤの空気入れやタイヤ交換にも便利です。
ゲットワン-大容量エアーコンプレッサー 80L(53,780円)
静かで大容量だからダスターや洗車もお任せ
このエアーコンプレッサー最大の特徴は、80Lという大容量タンクです。大容量なのにタイヤも付いていて、比較的移動が楽なのも嬉しいですね。エアダスターや高圧洗浄の用途に使う場合にはエアーの消費が早く、タンクの中はあっという間に空になってしまうので容量の大きなものがおすすめです。
楽しみながら作りたい家庭菜園、自分の家で食べる分くらいと思うと割と本格的になりますね。泥で汚れた農機具や自家用車の洗浄には、クリーナーガンが便利。家の壁などの掃除もできます。専用の高圧洗浄機もありますが玉ねぎの皮むきなどの作業や、DIY用にも使えるコンプレッサーもおすすめですよ。
まとめ
エアーコンプレッサーでは高儀のEARTH MANがおすすめ
DIYにもおすすめのエアーコンプレッサーを見てきましたが、いかがでしたか。想像していたより使いやすくて、コンパクトなものが多かったのではないでしょうか。たくさんの商品もご紹介しましたが、中でも一番のおすすめは高儀のEARTH MANです。ご家庭で使うことを考えると音が静かなものが良いですよね。エアーの吐出量や圧力なども十分に確保できています。それに加えて比較的リーズナブルなのに、信頼のおけるメーカー品であることもおすすめする理由の1つです。DIYにカーメンテナンスにと便利なコンプレッサー、自分がやりたい作業に適したお気に入りの1台を選んで下さいね。