サーキュレーターというと、一般的な扇風機との差が分からない、という方も少なくありません。一台で涼を取る目的の扇風機に対して、サーキュレーターの目的は、涼しさではなく空気の循環です。扇風機よりも冷暖房効率を上げてくれるだけでなく、小型でスタイリッシュなデザインが多いのも特徴。今回は、お部屋のインテリアにもぴったりのサーキュレーターの選び方やおすすめブランドを紹介します。初めてサーキュレーターを購入したい人もぜひ参考にしてくださいね。
サーキュレーターの特徴
部屋の空気を循環させる
サーキュレーターは部屋の空気を循環させて、冷暖房効率を上げたり、湿度を下げたりするのが目的です。涼むために使う扇風機は広範囲に風を当てるために首振り機能がついていますが、サーキュレーターは首振り機能を持たず、直線的に強力な風を送ります。
置く場所を選ばない
サーキュレーターは扇風機と違って、直線的に強力な風を送るため首振り機能が不要です。そのため、大きいものでも40cmほど、小さいものなら30cm以下のサイズの製品も多いコンパクトな設計です。デザインもシンプルなため、和室や洋室、リビング、寝室にもマッチし、使う場所を選びません。
サーキュレーターの種類
小型のサーキュレーター
直線的な風を送り、部屋の空気を循環させるのが目的です。遠くまで風を送るようにコンパクトなデザイン、首振り機能もついていません。コンパクトな設計で持ち運びもしやすく、オールシーズン使用できます。電気代も扇風機と変わりません。
冷暖房効率を上げるためにエアコンと併用するのが一般的ですが、局所的な扇風機の代わりとしても使用できます。コンパクトなデザインのため、使う部屋のインテリアやシーン、季節も選びません。デザイン性の高い製品もたくさんあります。
首振り機能付きサーキュレーター
直線的な風を送るサーキュレーターの機能に首振りを付け、扇風機としても使用できるサーキュレーターです。空気を循環させる、冷暖房効率を上げるサーキュレーターが、涼を取りたい時には扇風機として使用でき、ニーズによって使い分けができます。
首振り機能付きサーキュレーターの中には、さらに消臭機能や空気清浄機能を兼ね備えたものもあります。多機能のため、一般的なサーキュレーターより高額ですが、色々な使い方ができるメリットがあります。デザイン性も兼ね備えたものが多いため、インテリアとしても最適。
羽なしサーキュレーター
サーキュレーターや扇風機のような回転する羽のないタイプのサーキュレーターです。羽なしサーキュレーターのほか、スリムファンやタワーファン、羽なし扇風機とも呼ばれます。羽がないため、カバーや羽部分にほこりがたまらずお手入れも簡単。子どもが手を入れる心配もありません。
羽をなくしたことで、スリムかつスタイリッシュなデザインが特徴。デザイン性の高さでインテリアとしても使用できます。中には冷風だけでなく温風を送れるものや、加湿機能が付いているものもありますので、オールシーズン使用できる製品も多くあります。
サーキュレーターの選び方
空気を循環させる用途で選ぶ
冷暖房と併用する場合に置くスペースはあるか
サーキュレーターを購入する最大の目的が、空気の循環です。空気を循環させる目的が冷暖房効率のアップの場合は、冷暖房と併用できるスペースがあるかどうかを考えて選びましょう。6~10畳までの部屋なら一般的な40cmまでのコンパクト型サーキュレーターで十分ですが、効率良く風を送れる向きが変えられるタイプにする、スリムタイプのデザインにする、コンセントがない場合はコードレスでも使用できるものを選ぶ、などです。
除湿や消臭機能の有無
空気を循環させる目的でサーキュレーターを購入する場合、冷暖房だけでなく洗濯物の部屋干し用にも使いたいことがあります。部屋干しの洗濯物のためにサーキュレーターを購入するなら、除湿機能や消臭機能など、ほかに洗濯物が快適に乾く機能がついているものを選ぶと有効です。
羽の有り無しで選ぶ
羽有りなら価格が抑えられる
羽ありのサーキュレーターの方が、シンプルな構造でほかに付属している機能もないため、購入コストを低く抑えられます。羽にたまってしまった汚れを掃除する手間も気にならない、大人のみの世帯で羽をいたずらするお子さんがいないなど、手入れのしやすさや安全面で配慮する心配がなければ、コスト面で羽ありを選ぶ選択肢もあります。
羽なしなら設置スペースやお手入れの面で困らない
サーキュレーターには、羽のないデザインのものもあります。お手入れを楽にしたい、小さいお子さんがいる家庭で安全面を考えたいなら羽なしのサーキュレーターを選ぶのもおすすめです。さらに、羽なしのタワー型やスリム型を選べば、30cmほどの幅があれば設置できるため、ソファやローテーブルのあるリビングなど、限られたスペースしかない部屋にも設置できます。
サーキュレーターのおすすめブランド&メーカー
ボルネード
サーキュレーターを世界に生み出したアメリカの企業
今から約70年前、世界で初めてサーキュレーターを開発したアメリカのメーカーです。空気力学を元にした独自の技術開発を元に、様々なタイプのサーキュレーターを製造、販売。サーキュレーターシェアナンバーワンのトップメーカーです。
アイリスオーヤマ
常に新しさを求める企業はサーキュレーターも斬新
リーズナブルな価格ながら、トレンドに合った製品を多数展開する宮城県に本社を置くメーカーです。販売中の全商品に対して5割以上が販売半年以内の新製品、の目標を掲げているため、サーキュレーターでもトレンドを取り入れた製品が豊富。
ニトリ
コスパの良さはサーキュレーターにも取り入れられています
有名なキャッチフレーズで知られる北海道発祥のメーカーです。家具メーカーのイメージが強いですが、実は電化製品の製品ラインナップも豊富。自社で製造から流通まで一貫しているため、良質なのにコスパ最高のサーキュレーターを多く販売しています。
ダイソン
羽なしなら選択肢の候補にアリ
掃除機ブランドとして著名。パワフルな風力、かつ多機能なサーキュレーターも販売しています。羽なし、タワー型でデザイン性も高い製品に加え、冷風の他温風機能も兼ね備えているサーキュレーターもあります。
おすすめ&人気のサーキュレーターランキング
静音でおすすめのサーキュレーター
アイリスオーヤマ-サーキュレーターPCF-HD15N-B(1,998円)
従来品よりもコンパクトなのにパワフル
静音モード搭載で稼働中も35dB以下と静かなサーキュレーターです。音が静かなため睡眠中も快適に使用できます。寝室に使用できるほか、赤ちゃんやお子さんの寝るスペースでサーキュレーターを探している人にも最適です。
同メーカー従来品から改良されたため、さらに設計はコンパクトになりつつも風力がアップしています。スペースの限られた部屋や、持ち運んで別の部屋に移して使うこともできます。3段階の風力調整機能もついているため、自分の好みの風力への調整も難しくありません。
Fochea-サーキュレーター(3,360円)
広いスペースも効率よく空気を循環
空気力学によってデザインされた羽が、部屋の中に直線上10mの範囲まで届くパワフルな風を送ります。16畳の広さの空気を十分に循環できるため、リビングや天井の高い部屋に使うサーキュレーターを探している場合の候補のひとつです。
静音機能も搭載しており、弱モードでの運転は46dBと静かです。日中は風力を強めに使い、就寝時は弱モードで使うなどのシーンに合わせた使い分けもできます。消耗電力も30Wと省エネのため、就寝時など長時間使用しても家計に優しいです。
パナソニック リビング扇風機 DCモーター(16,000円 )
省エネでパワフル、静音で扇風機としても優秀
交換式のDCモーター搭載で、強力な風と稼働中の音の静かさを両立させた、サーキュレーター機能付き扇風機です。室温を感知して自動的に風力や角度が変わるアイセンサーを搭載しているため、都度風向きを変える手間もありません。
風にゆらぎを加えているため、体に当たっても冷たく感じにくくお子さんや妊婦さんにも安心して使用できます。ポール部分はスリム設計、本体も軽量のため持ち運びも楽ですので、シーズンごとに片付ける手間も感じにくくなります。
シャープ プラズマクラスター扇風機(6,380円)
防カビや消臭機能も付いたモデル
サーキュレーター機能に加え、独自のプラズマクラスターを搭載したモデルです。風を送りながら浮遊カビ菌を除菌、消臭します。さらに衣類のスポット消臭効果もついているため、洗濯物の生乾きの臭いも気にならなくなります。
シンプルなデザインのため、リビングから寝室まで幅広いお部屋に使用できます。送る風はゆらぎを追加したリズム風を採用し、体に優しく当たるので、お子さんや妊婦さんにも嬉しいですね。チャイルドロックも付いていますので、お子さんのいたずら防止もできます。
小型でおすすめのサーキュレーター
山善-18cmエアーサーキュレーター(3,000円)
シンプル機能とコスパの良さで使いやすい
羽根径18cmのコンパクト設計と直線的な風を送るだけのシンプルな機能のサーキュレーターです。1,980円と高いコストパフォーマンスを誇りますので、シンプル機能でコストを抑えたい人に最適です。
手動式で首の向きを90度変更、風力調整は2段階調整できますので、部屋の循環も効率よく行えます。冷暖房効果の上昇だけでなく、部屋の中での洗濯物干しにもおすすめ。サーキュレーターを部屋干しで使う場合は、洗濯物同士をあまりくっつけずに干すとより良く乾かせます。
ニトリ-首振りサーキュレーター(3,990円)
首振り機能でより広範囲の空気を循環
シンプルな機能とデザインは従来品のまま、首振り機能とダイヤル風力調整が追加されたモデルです。風力調整つきなのに4,000円に満たない、コスパが高いサーキュレーターなので、別部屋用や買い足しにもおすすめです。
一時間当たりの電気代は約0.8から0.9円と省エネ効果も得られ、家計の上でもコスト削減に役立つ製品です。なお、サーキュレーターの竜巻上の風は湿気を飛ばすのにも便利なため、玄関やお風呂場での使用もおすすめです。
高敏-サーキュレーター (2,980円)
安全装置付きのコンパクト設計
首の角度を90度まで傾けられるため、部屋の上空にある空気を循環させる効率も上がるサーキュレーターです。転倒すると運転が止まる安全機能が付いていますので、小さいお子さんがいる家庭でも安心です。
風力切り替えスイッチ付きで、3段階まで切り替え可能。好みの風力が選べるため、冷暖房効率を上げたり、洗濯物を乾かしたりと色々なシーンで使用できます。コンパクトな設計で持ち運びも便利で色々な部屋で併用できます。
山善-18cm立体首振りサーキュレーター(7,263円)
コンパクト設計なのに多機能
羽根径18cmのコンパクト設計で、部屋間の移動にも便利なサーキュレーター。部屋のスペースを取らない設計のため、家の色々な部屋で使用したい人に最適です。設計は小さくても風力は強く、部屋の空気を効率よく循環します。
最大3時間までのタイマー設定可能で、睡眠時のサーキュレーターとしても使用可能。リモコンも付属しているため離れたところから風力調整もできます。ベッドに入ったままの操作も可能ですので、就寝時もストレスなく使えます。
アイリスオーヤマ-サーキュレーター アイ(7,790 円)
従来より広範囲への送風が可能なモデル
従来品よりもサイズはコンパクトに、20%の風力アップを実現させたモデルです。形状をボール型にすることで、さらに広範囲への送風が可能になりました。最大で18畳まで対応できるので、リビングなどの広いスペースのサーキュレーターを探しているなら最適な一台です。
本体についている操作パネルのほか、ボタンも大きく押しやすいリモコンも付属しており、両方で操作も可能。風力調整も5段階可能、最大4時間までのタイマー運転機能付きと機能が充実しています。タイマーを付けて室内干しの洗濯物を乾かす、という便利な使い方もできます。
強力なDCモーターでおすすめのサーキュレーター
ボルネード-サーキュレーター DCモーターモデル(17,496円)
多段階の風力調整で幅広いシーンで活躍
強力な風ながら音も静か、省エネ効果も高いDCモーターを搭載したサーキュレーターです。お子さんがいるなどで、どうしても大きな音のサーキュレーターは購入できないけれども風力の強さも欲しい、という方向けです。99段階風力調整ができるため、微妙な風力調整も可能です。
製品登録後、モーター部分は最長10年間の保証付きです。万が一購入して数年でモーターが故障してしまっても、通常の使用範囲内なら保証対象になるため、安心して使用できます。風向きの角度も、真横から真上まで無段階に調節可能ですので、吹き抜けなど高い天井の部屋にも使用できます。
ボルネード タワー-サーキュレーター DCモーター(21,800円)
サーキュレーターとしての機能も高いタワー型
空気力学に応じた独自の送風技術によって、部屋の空気を効率よく循環させるため、暖房効率を上げたい人向けです。DCモーターを採用していて、従来のモデルよりも80%の省エネ効果が得られるため、暖房効率に加えてより家計に優しい効果のあるサーキュレーターです。
DCモーターは従来のACモーターよりも振動が少ないため、稼働中の音もとても静かな特徴があります。風力の強さは欲しいけれども、静かな運転のものを探している人にもぴったりです。吹き出し口を調節できるので、風の出し方をスポットかワイドか選択できます。
日立-扇風機 DCモーター(14,968円)
夜間やお子さんのいる家庭でも使用しやすいモデル
うちわから強風まで、6段階の風力調整が可能で幅広い用途で使用できるタワー型サーキュレーターです。スリムな設計でシンプルなデザインのため、置く場所も用途も選ばず使えます。サーキュレーターに多くの機能を求めている人の選択肢に入ります。
室内の温度に合わせて風力を自動切換えする温度センサーに加えて、通常時よりも液晶表示が暗くなり、操作音が消える減灯&消音モードがついているため、夜間や就寝時にも安心して使用できます。3秒長押しで操作が無効になるチャイルドロックも搭載。
おしゃれでおすすめのサーキュレーター
ダイソン-Pure Hot + Cool Link HP03WS(78,624円)
ヒーターと空気清浄機能もついた一台
サーキュレーター機能にヒーター機能も兼ね備えているので、一年間を通じてサーキュレーター、そして暖房として使用したい人におすすめです。さらにPM0.1レベルの微細な粒子を99.95%除去する、360°グラスHEPAフィルター搭載の空気清浄機機能もついていますので、空気清浄機能も一緒に求めている人にも最適です。
スマートフォンのDysonリンクアプリに対応しており、空気の汚れを管理しながら清浄します。室内の空気の量を自動検知して風力を調整するオートモード機能や、静音運転に切り替え、LEDディスプレイの彩度を下げるナイトモードも搭載していますので、自分で調整することも少なく使えるサーキュレーターです。
クレスター-スリムタワーファン(17,800円)
デザイン性の高さと多機能なプレミアムモデル
従来のタワーファンよりもデザイン性が高く、ラグジュアリーな印象を与えるタワーファンです。お部屋のインテリアとともに、サーキュレーターにもこだわりたい人にもおすすめ。DCモーターを搭載しているため、省エネかつ稼働中もとても静かと、機能性の高さも兼ね備えています。
30分毎に自動的に風力を弱めていくおやすみ運転機能付きで、就寝時にも使用できます。シンプルで使いやすいリモコンが同梱されていますが、本体側のタッチパネルでも操作可能。本体から近くても離れても、快適に操作ができます。
アイリスオーヤマ-タワーファン(5,990円)
機能性とコスパの良さを兼ね備えた一台
スリムなタワーファン設計で、幅広いお部屋のデザインになじみます。左右の首振りと3段階のリズム風風力調整機能付きで、広範囲に効率よく送風が可能。タワーファン型ながら6,000円に満たないコスパの良さを誇るので、初めてタワーファンを導入してみたい人も購入しやすいです。
サーキュレーターの羽がないため、ほこりも溜まりにくく汚れが気になったらさっとふくだけで解消。日々のお手入れもストレスフリーです。お子さんが手を入れる心配もなく安全ですので、掃除の手間を省きたい人や、お子さんのイタズラを心配したくない人も快適に使用できます。
まとめ
サーキュレーターではボルネードのタワ型DCモータータイプがおすすめ
今回は機能性やデザインで選べるさまざまなサーキュレーターの選び方とおすすめ製品をご紹介しました。中でも、サーキュレーターとしての高い機能を持ちながら、スリムなタワー型モデルを実現した「ボルネード タワー サーキュレーター DCモーター」がおすすめ。今は豊富なサーキュレーターを気軽にネットで購入できるようになりましたので、気になるアイテムがあればぜひチェックしてみましょう。