何かと忙しい朝、出かける時間になって着ていきたい服のしわに気付き、慌てて違う服を選び直すという方も多いと思います。そんな時役立つのが、衣類スチーマー。出かける前にサッとしわ伸ばしができ、アイロン台の準備などが億劫な方にはアイロンの代用として気軽に使えます。今回は、消臭効果や殺菌効果も期待できる衣類スチーマーの便利な使い方や、目的に合わせた機能の特徴を解説しながら、おすすめの衣類スチーマーを紹介していきます。
衣類スチーマーの特徴
衣類をハンガーに掛けたまましわ伸ばしができる
衣類スチーマーの最大の特徴は、アイロン台を使わずにハンガーに掛けた状態で衣類をきれいに仕上げられることです。使い方は簡単で、片手で衣類の端を持ち、なでるようにスチームすることでしわを取ることができます。スチームは衣類についた匂いの粒子を水分に吸着させて飛ばしてしまうので、消臭スプレーのように匂いの元を包むのではなく、そのものを飛ばしてしまうのが特徴です。また、除菌効果も期待できるので、小さなお子さんがいるご家庭にもおすすめ。
袖口を折り目なしで立体的に仕上げられる
アイロンのようにパリッと仕上げることには向いていませんが、ふんわりと仕上げることを得意とします。また、アイロンはプレスすることで、袖口など立体的な部分にどうしても折り目がついてしまいますが、衣類スチーマーを使えば折り目を付けずしわを取ることが可能です。スーツを着ていても見える折り目のない袖口は、スマートなおしゃれさを印象付けてくれます。
衣類スチーマーの種類
軽量で携帯に便利なスチームのみのタイプ
スチームのみのタイプはプレスするプレートが付いていない分、軽いもので470gと軽量で女性でも使いやすいタイプのものが多くあります。アイロンは既にあり、気軽に使えるスチーム機能だけが欲しいという方は、より軽量のものの方が、気軽さもアップして便利です。
スチーム機能は水を必要とするため、タンクが大容量のものほど、水で本体が重くなってしまいます。片手で使うものなので、手首を痛めやすい方には大容量タンクよりも、お水を足しながら使う、50ml程度の少量タンクのものがおすすめ。それでも、たくさんしわ取りをしたいという方には、タンクとヘッド部が別になったものが適しています。
今までのアイロンがけも可能なプレス兼用タイプ
アイロンから衣類スチーマーに切り替えたい方には、プレス用のプレートが付いた衣類スチーマーが重宝します。スチーム機能だけでは、裾など端の部分を手に持ってスチームをかけることができないため、裾まできっちりきれいに仕上げたい時に、プレス用のプレートでアイロンと同じようにプレスすることが可能です。麻素材の衣類をプレスしたい方は、プレス面の温度が200度まで設定できる物がおすすめです。
一人暮らしの準備などで、プレス兼用の衣類スチーマーを取り入れたい方には、アイロン台も必要になるのではと考え、アイロン台を置くスペースなどが心配な方がいるかもしれません。しかし、衣類スチーマーは片手で使えるので、ミトンをもう片方につけて、プレスすることが可能になっています。
大量にしわ伸ばしをこなせる大容量タンクタイプ
家族の洗濯物を一気に引き受ける主婦の方には、数分で注水しなければいけない少量タンクでは物足りなさを感じてしまうかもしれません。衣類スチーマーの中には、1.8Lの大容量タンクのものもあります。タンクはスチーマーと別れているので、持ち手は軽く使い勝手が良いので、大量の衣類を一気にこなすことができます。
さらに、大容量タンクタイプはハンガー付きのものがあり、ハンガーをかける場所が壁際しかないという方には、壁が邪魔にならず便利です。リビングの片隅などを定位置にしておけば、出かける前にサッと仕上げられ、スチームの家事を衣類の持ち主の仕事にしてしまうのも良いかもしれません。
衣類スチーマーの選び方
使いたいシーンで選ぶ
出かける間際に使う方は立ち上がり時間の早い高性能タイプがおすすめ
仕事が忙しく、どうしても出かける前にしわに気付いてしまう方には、立ち上がりの時間が早いタイプのものがおすすめです。スチームが出るまでに20~60秒と、アイロンに比べて使えるようになるまでにはるかに時間がかからないので、朝の忙しい時間帯でも素早く身だしなみを整えることができて便利。
海外出張には海外対応電圧をチェック
海外で日本の電化製品を使用する場合には、対応電圧を確認する必要があります。説明書などで電圧が100Vとのみ記載されている製品は、日本国内の使用に限られます。100-240Vというよう範囲指定されているものであれば240Vより低い電圧はすべて対応しているので、例えばアメリカの110Vでも100-240Vと記載されている製品で使用することが可能です。
衣類の量を考えて選ぶ
一度にたくさんのシワを取ることができる大容量タンク
スチーム機能は水を必要とするため、1回で使える時間に限りがあります。スチームのパワーによって使える時間の長さは変わってきますが、注水量が50ml程度のものは4分程度で注水が必要になることに対して、100ml前後のものは10分間使用することができます。さらに、1.8Lと大容量のタンクの場合は、給水せずに1時間ほど使い続けられるのが魅力的。
数着のスーツには折り目のつくプレス兼用タイプで1台2役
アイロンや衣類スチーマーは使っていない時には、閉まっておきたいものです。しかし、アイロンとスチーマーが両方あるとその分、収納スペース必要になります。プレス兼用の衣類スチーマーが1台あれば、折り目や裾もきれいに仕上げられアイロンと合わせて持つ必要性が低くなります。
衣類スチーマーのおすすめブランド・メーカー
パナソニック
立ち上がり時間の速さと消臭機能が充実
高い消臭効果が検証済みのパワフルな衣類スチーマー。立ち上がりも早く、忙しい朝にしわ取りだけでなく嫌なにおいをリセットできてすっきりさわやかに。仕事で人と会うことが多く、身だしなみを大切にしている方に最適です。
日立
広範囲のスチームと細かいところまでプレスもできる効率の良さ
こちらも、除菌やダニ対策などの効果が第三者機関でしっかりと試験された、広告に偽りなしの保証付き。アイロンがけもしっかりできることを目指した、1台二役に持ってこいの衣類スチーマーです。プレス面の滑りもよく、女性の手にやさしい設計なのも嬉しい配慮です。
ティファール
スチームのみから大容量タイプまである豊富な品揃え
スチームのみでも大量スチームタイプや軽量タイプなど、使う人に合わせて細かく分かれた製品が魅力。消臭効果についても第三者機関で試験された保証付きの機能で安心感があります。プレス兼用タイプはアイロンと同じようにプレスの先がシャープで、ボタン周りなど細かい所まで仕上げられ機能的。
Kocokara
幅広い衣類に対応するパワフルな製品
プレス面の温度は通常のアイロンと同等以上の機能で、スチームもパワフル。ミトンも付属していてアイロン台も不要。高性能でリーズナブルなので、これから一人暮らしを始める方や、衣類スチーマーを初めて使う方にもおすすめしたいブランドです。
おすすめ&人気の衣類スチーマーランキング
ワイシャツにも使えるプレス兼用おすすめ衣類スチーマー
パナソニック-衣類スチーマーNI-FS420(7,678円)
立ち上がりが早くすぐに使える
軽量でコンパクトなのが嬉しい衣類スチーマーです。約30秒で素早く立ち上がるので、急いでいる時にも安心。タンク容量は約50mlで、4分間連続してスチームを当てることができます。スチームボタンを押している間は、一定量のスチームが出続けます。
アイロン面がフラットになっており、普通のアイロンのようにも使うことができる2WAYタイプなのもポイントです。アイロン面はセラミックコートなので、すべりの良さも抜群。カーブエッジ形状になっているので、生地に引っ掛かりにくいのも魅力です。
アイリスオーヤマ-衣類用スチーマー (4,980円)
カセット式のタンクで注水しやすい
持ち手がプレス面の上についていて、アイロンとしてもしっかり使える2wayタイプ。給水タンクが取り外し可能になっているので、注水し難さがありません。使い終わった後も残った水を排水しやすいので、中に溜まった水でタンクにカビがつく心配もありません。
電源コードの根元が柔軟に回転するので、プレス中に電源コードが邪魔になにならず快適。専用スタンド付きで衣類を取り換える際にも起き場所に困らず、使用後にうっかり倒してプレス面でやけどする心配がないのも安心です。
iスチーマー-ハンディーアイロン (4,980円)
三段階の温度設定で衣類に合わせて温度調節しやすい
40秒の立ち上がりで、温まるのを待つ間にほかの事を始めて、温めているのを忘れてしまう心配がありません。スチームはワンショットタイプで、ボタンを押し続ける必要がないため、手が疲れず使いやすいのが特徴です。
アタッチメントには毛ブラシがついていて、エチケットブラシとして実際に埃を取りながら、消臭をこなせます。前日の飲み会で付いたタバコのにおいを取りながら、ほこりまで取れる、一石二鳥の身だしなみアイテムです。
ツインバード-ハンディーアイロン (5,400円)
衣類のお手入れに嬉しい2種類のアタッチメント付き
1980年代から衣類スチーマーを手掛ける老舗の技術で、タテヨコの角度が変わっても安定的にスチームがかけられ、ストレスなく使用できます。プレス面も立ち上がりが20秒からと素早く起動して、忙しい朝に折り目もしっかりつけられて高性能です。
スチーム機能はワンショットタイプで、使いたい部分だけにスチームが当てられるので効率的に水を使います。スチームをたくさんかけたい場合でも、スチームが常に出ているタイプよりも給水回数が抑えられて便利です。
日立-ハンガースチーマー (8,350円)
オートオフ機能で消し忘れても安心
十の字に並んだ噴射口からでるスチームは、広範囲に広がることで衣類に合わせて手首を動かす必要がありません。本体重量も690gほどなので、力の弱い女性や身だしなみを気にし始める小学生にも扱いやすい軽量タイプです。
注水タンクは70mlで連続使用時間は6分とやや短めですが、立ち上がり時間は30秒ほどなので、出かける前の身だしなみに使いたい方に適しています。アイロン機能も3段階の温度調節ができ、10分ほど無操作が続くと自動的電源が切れる、オートオフ機能が魅力的。
たっぷり使える大容量タンクのおすすめ衣類スチーマー
ティファール-アクセススチーム プラス (16,524円)
連続して使用可能なトリガーロックで使いやすい
1分間に20gの水分を放出するパワフルなスチームで、約18分の連続使用が可能になっています。スチームのモードは2段階で選べ、優しくスチームするデリケートモードは、ふんわりと仕上げたいシルクや毛皮など繊細な素材に最適です。
スチームの噴射はトリガー式で、ロックをかけることで連続噴射が可能。長く使いたい時はロックを使わずに水を節約すれば、注水回数を抑えることができます。電源コードは3mの長さで、足元にコンセントがあってもハンガーに掛けた衣類にスチームするのに、電源コードの長さを気にすることなく使えてストレスがありません。
SOKUNOBI-スチームアイロン (4,980円)
20秒の立ち上がり時間で20分間のスチーム持続力
立ち上がりの速さで朝の忙しいときに使いやすい上、220mlの注水量で20分間の連続使用が可能なので、一気にしわ伸ばしをしたいときにも役立ちます。ONの状態にスイッチするだけで、スチームは連続して噴射されるので、長く連続使用してもスイッチを押しっぱなしで指が疲れてくる心配がありません。
はさんでプレスできるアタッチメントがついていて、アイロン台やミトンなしで折り目が付けられ重宝しそうです。付属品にはアタッチメントやスタンドのほかに、ハンガーを重ねてかけられるドアフックが付いているので、一気にスチームをかけたい時に便利です。
石崎電機製作所-たっぷりスチーマー (5,378円)
衣類にやさしいソフトスポンジのかけ面
水平噴射距離約80cmのパワフルなスチームで、嫌な臭いを吹き飛ばしてくれるプッシュタイプのスチームショット式。400mlのタンクは、1回の給水で1000回のスチームショットが可能になっています。大容量タンクで給水の回が少なく済み、電源コードも3mと長めなので、衣類だけでなくソファーやカーテンなどインテリアファブリックのお手入れにも適しています。
タンクは本体から取り外すことが出来るので、注水時に本体に水がかかってしまう心配がなく、余った水の排水も簡単です。本体の重量520gと軽めで、タンクの水を満タンにしても、1kg以下に収まり、大容量タンク一体型の中では軽く扱いやすい製品です。
ティファール-インスタントスチーム (34,398円)
タンクとヒータ―が別れて重さで手が疲れにくい
1Lの大容量タンクで給水の心配をせずに、たくさんの衣類にスチームをかけることができます。本体の上部にはハンガースタンドが付いているので、裏表をひっくり返すことなく仕上げることが可能。使わない時はハンガーの支柱を短くすることもできますが、コート掛け代わりに、お部屋のコーナーを定位置にするのもすぐに使えて便利です。
本体とスチームが出るヘッドが分かれているので、一体式のものよりも軽く持ちやすいのが特徴です。スチームのパワーは2段階に調節可能になっていて、丈の長いドレスなど繊細な素材の衣類もハンガースタンドに掛けて、ふんわりきれいに仕上げられます。
スチームアイロン ガーメントスチーマー (21,384円)
1.8Lのタンクと専用ハンガーで業務用としてもおすすめ
ティファールのインスタントスチームよりも、大容量の1.8Lタンクに加えて、プレス兼用と機能が充実したハンガースタンドの付きの衣類スチーマー。連続使用時間も60分と長時間の使用が可能なため、洋服などを取り扱うお店でも取り入れられているようです。
本体とヘッド部の2カ所で水を加熱しているので、液だれしにくく使用時のストレスがありません。移動に便利なキャスター付きで収納しやすいのも魅力的。立ち上がり時間は1分30秒と他の製品より少し時間がかかりますが、その分スチームの温度が高いため、水分の蒸発時間が短く済むので、衣類をすぐに着用しても湿り気などを感じません。
パナソニック-衣類スチーマー NI-FS770(10,154円)
大容量で10分の連続使用が可能
タンク容量115mlと大容量の衣類スチーマーです。連続して約10分間の使用が可能。低重心の設計になっており、サイズも比較的コンパクトなので、大容量でも扱いやすいのが嬉しいポイントです。従来モデルと比べて、約40gも軽量化されています。
アイロンとしても使用することができ、温度調節は高、中、低の3段階で行うことができます。デリケートな衣類にも対応しているのが魅力。さらに、瞬間4倍パワフルスチームが搭載されており、衣類の除菌、消臭が叶う点も特徴です。タバコや食事のにおい、加齢臭などの対策をしたい方もぜひ注目してみてください。
出張時に役立つコンパクトでおすすめな衣類スチーマー
ティファール- トゥイニージェットスチーム (4,850円)
プレス兼用タイプで適度な軽さが長期出張に最適
従来品と比較してハンドルがよりスリムになって、女性でも握りやすいデザインに改良されています。ティファールの他の製品と比べてコンパクトなので、長期出張やイベントごとのお泊りにスーツや衣装のしわ取りとして適しています。
電源コードはしっかり3mあるので、コンセントの位置を気にせずにスマートに使えて便利。注水量は50mlと少なめなので、出かける前の身だしなみとして使いたい方におすすめです。プレス兼用で折り目もしっかりつけられ、出張用のサブアイテムとしても十分に役立ちます。
Kocokara-ハンディ―アイロン&スチーマー4㏌1(4,824円)
1台で4役をこなす優れもの
ドライアイロンやハンディスチーマー、スチームアイロン、スチームブラシなど1台で4役をこなしてくれる衣類スチーマーです。ハンガーにかけたまま、簡単にしわが伸ばせる点が魅力。頑固なしわは、付属のミトンを使用したり、アイロンのように平置きで使用したりすることでしっかり伸ばせます。
アイロン面の表面温度を変えられるほか、スチームパワーを調節することもできるのでさまざまな衣類に対応できます。スチームパワーは、LOからHIまで3段階で調節が可能。タンク容量は220mlと大容量なので、最大のスチームで使用しても約13分連続して使用できる点も魅力です。
ツインバード-ハンディースチーマー (6,100円)
フックにぶら下げられるストラップ付
470gの軽量タイプで、タンクの位置など実際に使うときの重心バランスを考えて造られた、非力な女性にやさしい設計。注水量は50mlと少なめですが、その分軽くて扱いやすく、ショット式なので使いたい部分にだけスチームを当てられて水を節約できます。
専用フォルダーもスタイリッシュで、洗面所やドレッサーに置いていても様になります。従来品に比べてスチームの力も強く、普段使いとしても重宝します。コンパクトで旅行にも持って行きやすく、おしゃれに気を使う女性におすすめの製品です。
石崎電機製作所-どこでもスチーマー (3,908円)
折りたためてコンパクトにでき海外でも使用できる
電圧は100-240Vに対応していて、ほとんどの国で使用することが可能になっています。電圧はコインで切り替え可能になっているので、旅行先の現地で気軽に切り替えられます。注水量40mlでシャツ1枚分のスチームがかけられて、旅行や出張先であっても出かける前の身だしなみがしっかりできます。
折りたたんだサイズは手のひらサイズで、どこに置いても邪魔にならず気軽に使うことができて便利。ブラシアタッチメントは埃を取りながらしわ取りができて、朝の忙しいときに重宝します。携帯に便利な専用収納ポーチ付きなのも旅行者にとっては魅力的です。
Portable Steamer-衣類スチーマー (2,230円)
ポットタイプで注水が簡単
約470gで持ち運ぶのに適した軽量タイプ。コンパクトですが、130mlのタンクで約10分の連続使用が可能になっています。旅行や泊りがけの結婚式の参列などに、一緒に行くお友達の分までしわ取りできて便利です。
立ち上がり時間90秒と、立ち上がりの速い衣類スチーマーより少し長めですが、ポットタイプで置きやすいのでテーブルに置いておくことができます。衣類をハンガーにセットしている間には立ち上がるので、待ち時間にストレスは感じません。
まとめ
出かける直前でも使える起動の速い衣類スチーマーがおすすめ
ちょっとした衣類のしわは、初対面の方など会う人によっては第一印象として残ってしまうかもしれないものです。気軽に毎朝の習慣として衣類スチーマーを取り入れるなら、起動が早い衣類スチーマーが一番のおすすめです。さらにスチーム力が強いものを選べば、しわ取り時間が短く済むので、さらに時間短縮を図れて便利です。