近年、目覚ましい進化を遂げている文房具類の中でも、特に注目を集めているのが方眼ノートです。勉強でも仕事でも使いやすく、種類も非常に豊富です。それ故、自分にはどんなノートが適切なのか選ぶのが難しいという方も多いでしょう。そこで今回はおすすめの方眼ノートについてランキング形式で詳しく解説していきます。特徴や選び方なども説明していきますので、是非参考にしてみてくださいね。
方眼ノートの特徴
行間や文字のサイズを揃えやすい
方眼ノートは正方形のマス目が入っているのが特徴ですよね。そのため、縦書き横書き問わず使えます。箇条書きなどでも文頭を揃えやすく、行間を整えやすいというメリットもあります。1マスに1文字書くこともあれば、4マスに1文字、9マスに1文字を書くという使い方も可能。特に美文字の練習などでも方眼ノートは非常に人気がありますよ。
表やグラフといった図形を描くのにもおすすめ
表やグラフといった図形を描かなければならないときにも方眼ノートは大活躍してくれます。まず、わざわざ定規を使わなくてもマス目のサイズさえ分かっていれば大体の正しい長さの線を引くことが出来ます。また、フリーハンドで図形を描きやすいため、サッとメモを取りたいときにも便利ですよ。図形や年表などを描く機会が多い理数科目や歴史のノート取り用としても非常におすすめです。
方眼ノートの種類
糸かがり綴じタイプ
強度があり高級ノートに用いられることが多い
糸かがり綴じタイプは、必要枚数の紙を重ねて半分に折りたたみ、その折り目に沿って穴を開けて糸で縫い留めたノートのことです。糸でしっかり縫い合わせた上に、ボンドや寒冷紗などで補強してあるため、強度は抜群。使用している間にパラパラとページが外れてくる心配がいりません。
強度が強い分、厚みが出せるのも糸かがり綴じタイプならでは。糸かがり綴じタイプは紙質が良く、劣化しにくいというメリットがあります。中にはハードカバー本のようにおしゃれな装丁付きのノートもありますよ。日記や記録書として方眼ノートを選ぶのであれば、この糸かがり綴じタイプのものが断然おすすめですよ。
無線綴じタイプ
比較的リーズナブルで学習用ノートに用いられることが多い
無線綴じタイプは、糸やホチキスの芯などを一切使わずに作られているノートです。重ねた紙の背の部分にボンドなどを塗り込んで固めるため、背が平らなのが特徴的。作業工程が少ない分、ノート自体の価格がリーズナブルで、キャンパスノートや漢字練習帳などに多いタイプになります。
糸かがり綴じタイプに比べると強度はそれほどありません。逆にページが切り離しやすいため、方眼ノートをメモ帳代わりにしたい方におすすめです。製本の特性上、ある程度の厚みになると背折れが生じて中央部分が見えにくくなるため、あくまでも雑記帳や一時的な書き留め用ノートとして使うのに最適ですよ。
リング綴じタイプ
狭い場所で180度折り返して筆記するのに最適
リング綴じタイプは、ルーズリーフのように穴の空いた紙をリングでまとめたノートです。最大のメリットは180度折り返して筆記できるという点でしょう。狭い場所や立ったままでノートを取りたい時に、大変便利ですよね。
リング綴じ方眼ノートにも色々なものがあります。最近はリングが柔らかくて手にあたっても痛くないものや、自由にページを入れ替えられるタイプのものも登場してきていますよ。今や最も高い進化を遂げているのがリング綴じタイプの方眼ノートと言っても過言ではありません。
方眼ノートの選び方
ノートのサイズで選ぶ
オフィスで使用するのであればB5~A4サイズがおすすめ
仕事で使用する場合、B5サイズやA4サイズの方眼ノートがおすすめです。デスクに広げられますし、なおかつ記述するスペースが十分に確保出来ますよ。また、オフィス机やファイルワゴンの多くは、A4サイズのノートやファイルが入ることを基準として作られています。そのため、サイズを揃えて整理整頓したいという方にもおすすめですよ。
コンパクトに持ち運ぶのであればA5サイズ以下が最適
デジタル化が進んでいますが、メモはアナログで取りたいという方も多いですよね。かばんに入れて持ち運ぶのであればA5サイズ以下のコンパクトサイズがおすすめ。A5サイズはA4サイズの丁度半分の大きさになります。もっと小さなA6やB6といった手帳サイズはもちろん、ポケットにも入れられるA7、B7サイズも人気があります。方眼ノートの中にはどの規格にも属さない特殊規格サイズのものも多いので、用途に合わせて選びやすいのも嬉しいですね。
方眼の大きさで選ぶ
最もスタンダードなのは5mm方眼で種類も豊富
方眼ノートと言えば、5mm方眼を思い浮かべるという方も多いですよね。それほどスタンダードで身近なタイプです。5mm方眼は、細字の筆記具での記述に適しており、書いた文字も見やすいという丁度良さが魅力的ですよね。商品数も非常に多く、100均などでも手に入るリーズナブルなものから数千円もする高級品まで実に様々。可愛いデザインのものから大人向けのスタイリッシュなものまで揃っていますよ。
より細かくまとめるなら2~3mm方眼もおすすめ
近年注目を集めているのが2mmや3mmといった、非常に細かいマス目の方眼ノートです。こちらは、より緻密な図形やグラフが描きやすくなるということから、理数科目用のノートとして人気があります。また、5mm方眼では難しかった細い行間を空けるということが出来るというのも大きなポイント。使い方次第で文字の大きさも変えやすいというのも魅力的ですね。
品質の高さで選ぶ
長期保管をするなら表紙の強度が高いものがおすすめ
手帳や日記帳などは、長い間保管したり何度も読み返したりするものですよね。こういった用途に方眼ノートを使うのであれば、表紙の強度が高いタイプがおすすめです。ハードカバータイプなら、日焼けによる紙の変色も抑えられますし、丈夫で長持ちしますよ。糸かがり綴じタイプならページも抜けにくくて厚みも持たせやすいため、ノートの背に年数を記述して保管することも可能です。
水性ペンや万年筆を使うならにじみにくい紙質のものがベスト
紙質の良し悪しはノートの使い勝手を大きく左右するものです。水性ペンや万年筆はサラサラ滑るように筆記が出来る反面、インクが滲みやすいものですよね。紙質は商品代金に比例し、安いノートだとどうしても滲みや裏写りが生じてしまいます。上質紙やフールス紙製の方眼ノートは、価格は高くなりますが、書き心地も抜群で、万年筆や筆ペンなどでも滲みや裏写りを抑えてくれますよ。
コピーやスキャンをするかどうかで選ぶ
罫線の色が薄いグレーやブルーのものは印刷に残りにくい
方眼ノートの罫線の色も重要なポイントの一つです。濃い色の罫線だと、文字に重なって読みにくくなることがあります。その点、罫線の色が薄いタイプだと文字を邪魔することがありません。特にグレーやブルーのものはノートをコピーしたりスキャンしたりした際、印刷面に罫線が残りにくくなります。目にも優しく、読みやすさも格段にアップしますよ。
フルフラットになるノートだと中央の折り目が写りにくい
ノートを広げてコピー機にかけた際、中央の折り目部分が濃い影になってそのまま印刷された経験があるのではないでしょか。また、文字が湾曲したり、影で一部消えてしまったりすることも多いですよね。フルフラットになる方眼ノートなら、印刷した時も中央の折り目がほとんど写り込みません。もちろん、記述する際もノートが湾曲しないので、2ページに渡って大きな図面を描くことが出来ますよ。
方眼ノートのおすすめブランド・メーカー
ライフ
高品質で万年筆ユーザーに高い支持を得ているメーカー
ライフの大人気シリーズであるノーブルノートは、ライフの完全オリジナルペーパーを使用して作られています。方眼ノートも豊富に揃っており、濃いオレンジ色の表紙が目印。滑らかで滲みに強いため、万年筆ユーザーから高い支持を得ています。
ミドリ
シンプルで方眼ノートのサイズ展開が豊富
ミドリは筆記具やノートなどを豊富に取り扱う文具メーカーです。ミドリのMDノートシリーズはあらゆる筆記具でも最高の書き心地を提供してくれますよ。淡い色の方眼罫線で、ページもフラットに開きます。非常にシンプルなデザインなので、自分なりにアレンジしたいという方におすすめですよ。
ツバメノート
豊富な商品展開とコラボ商品の多さで人気のメーカー
表紙の装丁にもこだわったノート作りを心がけているメーカーです。フールス紙の中でも特に丹念に仕上げられたツバメ中性紙フールスを使用しており、にじまないノートとしても有名です。方眼ノートはもちろん、各種ノートの商品数も豊富。定期的にコラボ商品を販売するため、キャラクター好きの方にもおすすめですよ。
コクヨ
幅広い層に向けた方眼ノートを制作している大手メーカー
コクヨと言えば、学生時代に誰もが一度は使ったことがあるのではないでしょうか。最近は大人向けのキャンパスノートを制作したことで話題になりました。方眼ノートは企画書作りやアイデアノートとしてもおすすめ。方眼ノートはA7からA4サイズまで揃っていますよ。
おすすめ&人気の方眼ノートランキング
糸かがり綴じタイプでおすすめの方眼ノート
ミドリ-MDノート 文庫本サイズ (462円)
持ち運びしやすい文庫本サイズでしおり付きの方眼ノート
文庫本サイズのコンパクトな方眼ノートです。無地でシンプルな表紙は丈夫で薄いパラフィン紙でカバーされています。専用のインデックスシールも付属してきますので、用途に合わせて貼り付けてアレンジすることも出来ますよ。
5mmの方眼で、印刷にも写りにくい薄い色の罫線になっています。何行目か分かるように目盛りが付いているのも特徴的ですね。しおり代わりとなるスピンもついて来るので、いつでも最後のページを開けますよ。
アピカ-紳士なノート A4 (1,098円)
シルクのような紙質と高級感のある表紙が魅力的
万年筆ユーザーから大人気の方眼ノートです。紙質が非常になめらかで、まさにシルクのような手触りが特徴。ペンを滑らせると引っ掛かることなくサラサラ書けるので、長時間書き続けても疲れにくいのも嬉しいポイントですね。
紳士なノートは3パターンの罫線から選べるようになっており、方眼タイプは深い赤の表紙です。高級感溢れるおしゃれな表紙で、ページ数も96枚と多いので日記帳など、大切な思い出を綴るのにおすすめですよ。5mm方眼で、四隅まで罫線が入っているので、ギッチリ書き込みたい方にも最適です。
EI STATIONERY-SOLA(ソラ) ソフトカバー A5 (2,310円)
ページ番号とインデックスがあるのでバレットジャーナルにおすすめ
銀行向けに開発したバンクペーパーを採用しています。強度もハリもあり、どんな筆記具を使っても素晴らしい書き心地が実感出来ることでしょう。表紙はソフトカバーの他にクロス張りのハードカバータイプがあり、5mm方眼以外にも7mm横罫線、無地から選べますよ。
ノートの隅にはページ番号が入れられているのも大きな特徴の一つでしょう。インデックスページも設けられているため、どのページにどんなことを書いたのかひと目で分かります。バレットジャーナルで日々の出来事を整理整頓している方に非常におすすめのノートです。
ツバメノート-キティちゃん A5ノート (418円)
可愛らしさと高品質を兼ね備えたオリジナリティ溢れるノート
ツバメノートといえば、黒い背表紙とグレーの表紙を思い浮かべる方も多いでしょう。おしゃれなフレームデザインの丈夫な表紙は厚みもしっかりしており、非常に丈夫です。世界的にも人気のキティちゃんとコラボしたこちらのノートは、ノートの随所に可愛らしいキティちゃんが描かれています。使うのが楽しくなること間違いなしですね。
コラボシリーズは実に充実しており、特に人気のキャラクターばかり。いずれにしてもノート自体の品質は抜群です。目にも優しいクリーム色のフールス紙を使用しているので、裏抜けや滲みにも強いのが特徴的。デザイン性にも実用性にも優れたノートと言えるでしょう。
無線綴じタイプでおすすめの方眼ノート
ロディア-アンリミテッド A6サイズ (880円)
タイトルが付けられるグレーの罫線できれいに切り離すことも可能
世界中に愛用者がいるロディアノートは、黒とオレンジのコントラストが印象的ですよね。手に馴染みやすい素材の表紙にはバンドが付いているため、紙のめくれもしっかり抑えてくれますよ。ポケットにも入れられる非常にコンパクトなA6サイズの方眼ノートです。
各ページには上部にタイトル欄が設けられています。そのため、メモのリストや、会議の議題などを記入するのに大変便利ですよ。たっぷり120枚綴りでもわずか80gしかないので手軽に持ち運べるのも魅力的。マイクロカット加工が施されているため、ページもきれいに切り離せます。
コクヨ-大人のキャンパスノート A5サイズ (273円)
たっぷり書ける80ページでビジネスシーンでも使いやすいシックなデザイン
無線綴じの代表的な存在とも言えるのが、こちらのキャンパスノートです。キャンパスノートは学生が使うのによく用いられているため、ビジネスシーンでは使いづらいと感じる方も多いでしょう。そんな悩みを吹き飛ばしてくれるのがこちらの大人のキャンパスノート。シックで落ち着いたデザインなので、ビジネスシーンでも気兼ねなく使えます。
サイズや罫線ごとに、シリーズのラインナップも充実しています。5mm方眼A5ノートは、ページトップにタイトルや日付を入れる欄が設けられています。罫線は薄いグレーですので、書いた文字も見やすく、それでいてコピーをとってもラインが目立ちません。
中村印刷所-水平開きノート A5 (228円)
180度水平に開くので印刷で影が写り込みにくい
180度水平に広げられることで特許を取得したノート。製作者のお孫さんがTwitterに取り上げたことで、SNSで一気に注目を浴びました。見開きにするとフラットになるのでA5ノートを縦にA4ノートとして使うことも可能です。
もちろん、コピーやスキャンする時も折り目が印刷に写りにくいのが魅力的。スマホのカメラで撮影しても影になりません。また、上下の片方に力を入れて引っ張ると二つ折り用紙がきれいに剥がれるようになっています。一部分だけ取り外したい時にも便利ですよね。
ナカバヤシ-ロジカル・プライム ノート グリッド2.5mm (968円)
裏写りしにくい紙質で360度折り返して使えるため省スペースでのメモに最適
2.5mm方眼になっているので、より自由度の高い使い方が出来るようになっています。背部分と角が丸みを帯びているため、手に優しく馴染みやすいのがポイント。180度開いて使う時も開きやすく、360度折り曲げて使ってもきれいに曲がるので省スペースで使用できますよ。
紙はやや厚みがあり、サラッとした書き心地のプライム用紙を使用。そのため裏写りもしにくいのも魅力的ですね。カラフルな水性ペンなども多用出来るので、読書ノートや映画ノート、手帳など様々な使い方が出来るノートと言えるでしょう。
リング綴じタイプでおすすめの方眼ノート
リヒトラブ-hirakuno セミB5 (814円)
簡単にページの入れ替えが出来て狭い場所での筆記にも最適
まるでルーズリーフのようにページの差し替えが可能なノートです。リング部分を上下に軽くずらすだけで開くため、バインダーに比べてかなり省スペースで作業可能。ページの差し替えだけでなく、最大70枚まで増減も出来ますよ。
専用リーフは隅から隅まで5mm方眼で埋め尽くされています。そのため、縦にも横にも自由自在な使い方が出来ますよ。場合によっては立ったままメモを取りたい時もありますよね。表紙と裏表紙に適度な厚みがあるので、立ったままでもノートが曲がることなく筆記できます。
DELFONICS-Rollbahn(ロルバーン) A5サイズ (858円)
ポケット付きでメモや付箋を保管することも出来る定番ノート
デルフォニックスのロルバーンシリーズは、長年の愛用者も非常に多いリングノートの定番アイテムです。カラーバリエーションもサイズ展開も豊富なので、用途に合わせて使い分けているという方も少なくありません。おしゃれで高い実用性が人気の理由の一つと言えるでしょう。
クリーム色の上質紙は裏写りもしにくく、あらゆる筆記具と相性抜群。目に優しいので長時間筆記にもおすすめです。かばんの中でも開かないようゴムバンドでしっかり抑えられるのも嬉しいポイント。最大の特徴は5枚のポケットが付いている点でしょう。チケットや領収書、切手や付箋などをまとめて保管可能です。
ツバメノート-B5スパイラルノート (759円)
洗練されたデザインで書き心地抜群のリングノート
ツバメノートらしいグレーの格調高いデザインの表紙はそのままで、綴じ方をダブルリング状にした方眼ノート。表紙デザインには、創業者である渡辺初三郎氏のサインが入っています。ページがめくりやすく、折り返してもノートにヨレが生じません。
中はもちろん上質なフールス紙が用いられており、光に当てて透かすと美しい縞模様が入っているのが見えますよ。5mm方眼が隙間なくギッシリ詰まっているので、多彩な使い方が出来ることでしょう。省スペースで水性ペンや万年筆を使いたいという方におすすめです。
コクヨ-フィラーノート A5サイズ (209円)
ノートとしても使え切り離してファイリングすることも出来るシンプルノート
スパイラルリングタイプの5mm方眼ノートで、そのままノートとして使うのはもちろんファイリングも出来る2Way仕様が特徴的。一般的なキャンパスノート風ですが、上質紙を使用していますので書き心地もなめらかです。価格もリーズナブルなので、ノートをガシガシ使っていきたいという方にもおすすめですね。
用紙には全てミシン目が入っているので、切り取りも簡単です。切り取ったときのサイズが丁度A5正サイズになるよう設計されています。ファイリング用の2穴付きですので、切り離してすぐにファイルが可能。わざわざパンチを使って穴を開ける必要がありません。
まとめ
よく使う筆記用具に合わせた方眼ノートがおすすめ
普段からよくノートを使用する方であれば、お気に入りの筆記具が決まっているという方も多いでしょう。方眼ノートをより快適に活用したいのであれば、お気に入りの筆記具との相性が良いものがおすすめです。どのような場面で使用するのかによって選ぶのも大切ですよ。今回は方眼ノートをランキング形式で紹介してきました。是非ピッタリの一冊を見つけてみてくださいね。