お客様をもてなす際に使う茶托は、どのようなものを使っていますか。お客様が来ても湯呑茶碗のままお茶を出しているという方はいませんか。茶托を使う目的はいくつかありますので、茶托がないという方は準備しておいた方が良いでしょう。そこで、人気の茶托をランキング形式で紹介します。また、茶托の役割や選び方も解説しますので、茶托を購入する際の参考にしてみて下さい。
茶托の特徴
もてなしの心を伝えられる
茶托はお客様に敬意を払う礼儀ともいわれ、お客様や目上の方に対しておもてなしをするという意味合いが込められています。お茶をそのまま出してしまうと、茶碗に直接触れることになります。また、万が一お茶をこぼしてしまったとき、洋服やテーブルを汚してしまうでしょう。そういうことがないようにする気遣いが茶托です。
お茶を出す時指が茶碗に触れないようにする
通常のガラスコップは縦長で、そのまま持っても上部が手に触れることは少ないですよね。しかし、湯呑茶碗はコップと違い高さがないため、手で持つと口が当たる部分に触れてしまいます。茶碗になるべく触れないようにするのが茶托の役割のひとつです。
お茶がこぼれても洋服やテーブルを汚さない
湯呑茶碗だけでお茶を出した場合、何かの拍子に転倒した時、お茶がこぼれて洋服やテーブルが濡れてしまいます。茶托があれば受け皿の役割をしてくれます。お茶碗に手が触れたとしても、茶托に乗せていると倒れにくいのもメリットです。
熱によるテーブルの劣化や傷を防止する
熱いお茶であれば、それだけ温度が高くなるでしょう。そうすると湯呑から伝わった熱により、テーブルが変色したり歪んだりすることがあるのです。それを防止してくれるのが茶托です。また、湯呑によっては高台の手触りがざらついているものも。ざらつきがあると傷がつきやすいですが、茶托があれば直接触れないので大丈夫です。
茶托の種類
木製
木製の漆塗りは使い勝手が良いスタンダードタイプ
茶托の種類で一番多いのが木製です。木製には漆塗りを施したものやウレタン塗りのもの、木製を活かして艶出しをしたものがあります。ウレタン塗は安価で普段使いにおすすめ。木製の中でも高級感と品があるのは漆塗りの茶托です。
木製の茶托は軽く、お茶を出す時や運ぶときに扱いやすいのがメリット。スタンダードな木製の茶托であれば、どのような湯呑にも合わせられます。個性を出すなら木の種類にこだわっても良いですね。ケヤキであれば天然木の模様が素敵で風情もあります。
陶器製
高級感をプラスできる
陶器の茶托は小皿としても活用できます。湯呑茶碗と陶器の茶托をどのように合わせればわからないという方は、あらかじめセットになったものがおすすめです。初めから対になっている茶碗と茶托であれば、質感も同じで統一感があります。
陶器製には華やかなデザインの茶托もあり、おもてなしにもぴったり。見た目的には重厚感があり、シックなカラーであれば落ち着いた雰囲気になります。陶器製の茶托は食洗機や乾燥機が使えるので後片付けが楽ちんです。
金属製
洋風のテーブルコーディネイトができる
金属製の茶托は美しい輝きが魅力です。ゴールドやシルバーなど金属の種類によってカラーを選ぶことができます。アンティークな雰囲気にも合い、冷たいお茶にもマッチします。また、中国茶を飲むときに使うなど飲み物に合わせてもいいですね。
金属製の茶托にはオリジナリティ溢れるデザインのものがあり、洋風のテーブルコーデにも使えます。茶菓子の小皿としてもOKですし、アクセサリーや小物を置くトレーとしてもおしゃれです。金属製は使っているうちに色合いに深みが出てくるものもあり、そういった変化を楽しむのも良いでしょう。
竹製
涼しげな雰囲気は夏にピッタリ
夏のシーズンに合うのは竹製の茶托です。竹製の茶托は暑い夏の日に涼をもたらしてくれます。ガラスのコップに飲み物を入れる際には、お茶受け入れとして使用できますよ。竹製の茶托の特徴は軽さで、万が一落としたとしても割れることがありません。
また、陶器の湯呑だけではなく、ガラスのコップと合わせてもいいですね。カジュアルなコースターより重みが出せるので、大切な席にも使えます。竹は自由に編み込みできるので様々なデザインの茶托が楽しめ、選ぶ楽しさもあります。
茶托の選び方
湯呑で選ぶ
来客用の湯呑茶碗なら漆塗り
高級な茶托と言えば、漆塗りの茶托を一番に思い浮かべることでしょう。朱色や黒色などシックなのに艶があり光ることで、華やかさがあります。黒の漆塗りに金の装飾や手書きの模様が施されているものは、お祝いの席にもおすすめ。漆塗りの茶托のセットは、結婚の引き出物や内祝いとしても需要が高くなっています。漆器は扱いにくいと感じている方もいますが、柔らかい布で拭くだけで難しいお手入れは必要ありません。
ガラス茶碗なら透かしのあるものを
茶托は湯呑茶碗やコップに合わせて選ぶのがおすすめです。冷たい飲み物やガラス茶碗を置くなら涼しげな茶托が合います。竹製の茶托はもちろん、陶器であれば透かし入りの茶托がおすすめ。透かしがあることで陶器製でも軽さが出せるからです。透かしがない茶托を軽やかにするなら、淡いカラーや陶器なら厚みが薄めのものにしましょう。
用途で選ぶ
仏事なら黒系統のものを
茶托はお客様をもてなす際に使われます。お客様にお茶を出す機会といっても目的は様々です。お祝いの席やお悔やみ事、相談や会議など全て同じ茶托では残念ですね。その中でも法事やお葬式の際は黒系統の茶托がおすすめです。どれを使えばわからない時は、シンプルな黒の漆器の茶托にしましょう。これから買われる方は仏事用の茶托と記載のあるものであれば間違いありません。
祝い事には明るいカラーのものを
反対にお祝いの席には、明るいカラーの茶托が合います。もちろん、黒色でも構いませんが、できれば金の装飾などがされている明るい雰囲気のものがおすすめです。スタンダードな茶托しかない場合は、湯呑を蓋つきの明るいものにしましょう。数人でお祝いの席に着くなら、全てお揃いの蓋つきの茶碗と茶托がおすすめです。
形状で選ぶ
シーンを選ばないのは円形型
初めて茶托を購入する、または何を買うか迷うという方はスタンダードな円形の茶托がおすすめです。スタンダードな茶托は湯呑に合わせやすく、おもてなしするお客様を選びません。シンプルなデザインやフォルムであれば、家庭でもオフィスでも使い勝手が良くオールシーズン使えます。重ねた時にも嵩張らず収納性が良い点もポイントです。
おしゃれなのは花びら型
茶托には花びらの形をしたものや葉っぱの形をしたものなどがあります。遊び心があり、お客様に出した時に話のきっかけになることがあるかもしれませんね。特に、湯呑茶碗がシンプルな場合、茶托に個性を入れることで地味になりすぎることがないでしょう。デザイン性のある茶托は、洋風のカップにもおすすめ。デザート皿として使うのもひとつの方法です。
高級感が出せるのは小判型
舟形ともいわれる楕円形の茶托です。小判型の茶托は、もてなす方に対して正位置に向けることでおもてなしの真心を伝えます。テーブルに置いた時に安定感があり、和の雰囲気が魅力。小判の形は昔から縁起物とされており人気のモチーフです。小判型の茶托と円形と使い分けるのもいいですね。和菓子を入れるお皿としてもおすすめです。
茶托のおすすめブランド・メーカー
香川漆器
漆塗りの艶が美しい
香川漆器には座卓やお盆、茶托など豊富な種類があります。高級感と上品さがあり、お客様用の茶托としておすすめ。シンプルなものから渦巻模様のあるものなど、同じ漆器でも雰囲気が違います。また、和菓子を置くお皿にも使えますよ。
たち吉
お客様を上品にもてなす
陶磁器のメーカーで知名度が高く、普段使いから高級品まで揃っています。ギフトにも使われている人気のあるメーカーです。ライフスタイルに合わせた陶磁器が探せ、茶托も昔ながらのスタイルの物から新しいスタイルのものまであります。
ノリタケ
ギフトにおすすめ
世界の中でも最大級の陶磁器メーカーです。茶托は和式にも洋食にも合うデザインです。湯呑茶碗だけではなく、ガラスのコップにも合わせられるでしょう。シンプルで控えめなカラーでテーブルコーデにも使いやすい茶托です。
東屋
シンプルなのに個性が光る
東屋のメッキで作られた茶托は輝きが魅力です。シンプルなのに輝きがあるため、テーブルを華やかにしてくれます。洋食器にも合わせられ使い勝手が良いのがポイント。飽きの来ないデザインは長く愛用できます。
おすすめ&人気の茶托ランキング
来客用でおすすめの茶托
紀州漆器-4.0茶托溜塗5枚入(3,619円)
伝統工芸品でおもてなし
紀州漆器の茶托で5枚組セットです。朱色の茶托はお祝いの席におすすめです。上品な紀州漆器はお客様をもてなす際にもぴったりですね。5客組でデザインが揃っており来客用として使い勝手の良さもポイントです。
お手入れは柔らかいスポンジで洗えばOK。落としても割れにくく普段使いしやすい茶托です。メンテナンスや取り扱いが楽な茶托は、何度もお茶出しをするオフィスにもおすすめします。ワンカラーで模様がないシンプルなデザインは、手持ちの湯呑茶碗に合わせやすいですよ。
たち吉-黒染茶托 5枚セット(22,000円)
ご進物にも使える高級品
天然木のケヤキを薄く削りだして作られた茶托です。漆で仕上げてあり、深みのある黒色が落ち着きと品格を醸し出しています。たち吉の陶磁器は結婚式の引き出物におすすめ。シーンを選ばない高級な茶托は、セットで準備しておくとどのようなお客様にも対応できますよ。
茶器の形やデザインを気にしなくても、この茶托であればどのような茶器もマッチします。漆器は重量も軽く、お盆に乗せて運びやすいのもメリットです。年上の方へのギフトにすれば喜んでくれること間違いなしです。
工芸店ようび-本朱蓮弁茶托(16,500円)
圧倒的な美しいフォルム
美しいフォルムの茶托は、ドイツ人の建築家であるブルーノタウトのデッサンにある蓮弁がモチーフです。横から見たフォルムが特に素敵で、高級品とわかる存在感です。少し大きめのサイズの茶托は、茶碗の見栄えが良く見える所がメリット。
漆器の光沢と厚みのある茶托には温かみがあり、おもてなしの心も伝わります。お客様に渡す茶托は妥協したくないという方におすすめ。この茶托なら誰にだしても恥ずかしくありません。厚みはありますがスタッキングが可能です。
個性が光るおすすめの茶托
ノリタケ-茶托シャンパンゴールド(1,430円)
洋食器との相性もバッチリ
ノリタケが展開するブランドであるシェールブランシリーズです。越前漆器である漆工房仁右エ門とのコラボで生まれた茶托です。シャンパンゴールドの輝きが素敵で和食器はもちろん、洋食器ともマッチしますよ。
そのため、お家でパーティーをする際におすすめ。料理を選ばず、どんな食器にも合います。また、柔らかい光が食卓を華やかに彩ってくれるでしょう。ゴージャスな雰囲気もあり、おもてなししたお客様も喜んでくれますよ。
東屋-茶托(2,750円)
オリジナリティが高く陶器にもガラスにもベストマッチ
銅と錫で作られた東屋の茶托です。茶托という日本の古き良き道具に、現代の新しい風とを融合させたオリジナリティ溢れる茶托。控えめな輝きは和食器にも洋食器にも合います。夏はガラスコップにおすすめです。
また、落としても割れない為、普段使いとしても楽しみたいですね。小物入れやアクサセリー置き場としても素敵です。どこかアンティークな雰囲気もあるので、木のテーブルにコーデするとしっくりと馴染みますよ。
松野屋- 籐茶托(330円)
温かみのある自然素材
涼しげなラタンの茶托です。しなやかな自然素材を活かした編み込みが、チャイやアイスコーヒーなど冷たいドリンクにおすすめです。形は丸と八角の二種類。その日の気分に合わせて選ぶと楽しいですね。普段使いにもぴったりです。
ラタンは軽く、落としてもダメージがありません。深さも少しあるのでのせた茶碗は安定します。和洋問わず使える茶托は、クッキーやおつまみを入れるのにも使えます。リーズナブルな値段も嬉しいポイント。
天香茶行-桃花茶托(900円)
女性へのギフトにおすすめの可愛いデザイン
桃の花を型取った茶托です。可愛くて個性のある茶托は、女性へのギフトにおすすめです。真っ白の茶托は何色の茶碗でも合わせられます。中央の茶碗がのせられる径サイズは33mmで使いやすさも抜群です。茶托に使うだけでは勿体ないですね。
桃花茶托を買うと中国式のお茶の入れかたを紹介したリーフレットがついてきます。中国茶になじみのない方も、これを機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。コーヒーカップと合わせて、お茶受け皿にしてもいいですね。
古林恩羅院-会津漆器茶托5枚組(1,881円)
お茶出しする機会が多いオフィスにピッタリ
伝統のある会津漆器と現代の素材をミックスした茶托です。手触りが良く、温かみのある見た目がポイント。落ち着いた色合いは陶器やガラスのどちらにも使えます。合成樹脂製は木製よりも軽く扱いやすい点がメリットです。
高級品はなかなか普段使いできませんが、リーズナブルな合成樹脂製の茶托は破損しにくく熱にも強いので、気軽に使えますよ。スタンダードな丸型ではなく、梅の形状で個性もあります。扱いやすいのでお店やオフィスにもおすすめです。
オールシーズン使えるおすすめの茶托
白山陶器-波佐見焼陶茶托(1,320円)
幅広い用途が魅力
波佐見焼はリーズナブルで良質な陶器を作るのが得意です。買いやすさはもちろん、使いやすさや丈夫さもプラス。磁器の茶托は珍しいので茶托に個性が欲しいという方におすすめです。茶托以外の使い方がたくさんあるのもポイントです。
茶菓子を置くお皿として、料理の小皿として陶器ならではの幅広い使い方ができます。季節も問わずオールシーズン楽しめます。湯呑も陶器以外にガラスコップにも合いますよ。ちょっとしたギフトにも丁度いいお値段です。
たち吉-黒塗小判茶托5枚セット(6,050円)
耐久性が高い
たち吉の小判型の茶托です。横に長い形は、お茶を出す時に持ちやすいというメリットがあります。滑らない加工が施されているので、お盆に置いていても動かないので安心です。黒の漆器はオールシーズン使えますよ。
熱にも強く傷にも強いので家庭はもちろん、オフィスにもおすすめです。横長の茶托はコーヒーを出す際、ミルクや砂糖など横に一緒にのせられるので便利ですね。ウレタン塗装で気軽に使える所もメリットです。
うるしギャラリー久右衛門-四季絵変り茶托5枚セット(27,720円)
宮内庁御用達の越前漆器
四季の花々が描かれた越前漆器の茶托です。ひとつひとつ違った絵柄は季節に合わせて使うと素敵ですね。漆塗りの魅力が詰まった茶托は、お客様用にするのがおすすめです。上品で高級感があるので、目上の方にも使えますよ。
茶托としてだけではなく、和食器としても活躍します。和紙を引いて和菓子を置けば高級旅館のような雰囲気に。5枚組でそれぞれの模様が異なり、選ぶ楽しさもありますね。高級な茶器なので子供さんが大きくなった時に託しても良いでしょう。
まとめ
気軽に使える茶托がおすすめ
お客様をもてなすための茶托は、日常的に使える便利な食器のひとつです。慣習も大切ですが、難しく考えずに使いたいですね。リーズナブルな茶托はアイデア次第で使い方も広がります。お茶菓子をのせたり、アクセサリーをのせたりデザインに合わせて気軽に使いましょう。フォーマルな茶托と普段使いの茶托があれば便利ですよ。