女性を中心に人気の高いエクササイズがヨガ。美容や健康、リラクゼーションのために始めたいと考えている人も多いでしょう。追求し熟練するとともに、心と体のより高い調和に到達できる奥の深さも魅力です。一方、初心者から熟練者までを取り込む懐の深さゆえに、ヨガ用品の選び方に迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。選び方が難しく、またヨガには欠かせない必須のヨガ用品がヨガマットです。ここではヨガマットの種類や選び方をそのスペックから解説。厚さをメインキーワードに、ヨガスタイルやレベルに合ったおすすめのマットをご紹介します。
ヨガマットの特徴
硬い床に敷くクッションの役割でヨガをサポート
ヨガマットのメインの役割は、ヨガを行う床の上に敷いて、床と体の間のクッションとなることです。ヨガのポーズによっては、体の一点に体重がぐっとかかります。フローリングの上にじかに横になって行うと、腰や関節を傷める恐れも。ヨガは心身のバランスを取りながら心地よい範囲で行う方が効果的です。快適性の観点からも、ヨガマットを使うことは大切です。
ポーズを安定させる滑り止めの役割も
ヨガのポーズにはバランスを取るのが難しいものもあります。ぐらぐらしていてはポーズも決まりませんし、怪我に繋がることも。またヨガは安定のために裸足で行なうことが多いですが、滑らないよう足裏でぐっと床を掴めることも大切です。ヨガマットは適度なクッション性とグリップ力で、ポーズを安定させてくれます。
ヨガマットの種類
安価で購入しやすいビニール製マット
最も安価で手に入れやすいのが、PVC(ポリ塩化ビニル)製のヨガマットです。古くから使われていた素材で、ホームセンターやスポーツ量販店で売られているマットの多くはこの素材。1,000円程度で手に入れられるものもあり、気軽に買えます。初めてのヨガマットにおすすめ。
難点は、独特な匂いがあることと耐水性がないため水洗いできないこと。また燃やすとダイオキシンが発生するので、エコロジカルではありません。しかし軽すぎず重すぎずクッション性も安定感も十分で、バランスよく使いやすいマットです。
高性能で長く使えるポリマー製やゴム素材
TPE(熱可塑性エラストマー)は比較的新しくできたポリマー素材で、最近のヨガマットでは主流の素材です。軽くて持ち運びしやすく水拭きも可能で使いやすいマット。匂いもほとんどなく、リサイクル可能で環境にやさしい点も優れています。値段は高めですが、メンテナンスをしっかり行い大切に使えば長持ちするマットです。高温に弱いので、保管場所などに注意しましょう。
天然ゴムは弾力とグリップ力に優れ、本格的なヨギーニが長く愛用できる素材ですが、独特の匂いと手入れの大変さが難点。合成ゴムだと匂いが軽減されます。ただし天然・合成ともにアレルゲンを含むので、ゴムアレルギーの人は避けましょう。
上級者や特別なヨガ向きの天然素材マット
天然素材にはジュートや麻、コルク、畳などがあります。価格は高めですがエコでナチュラルな素材なので、エクササイズに留まらずヨガの精神性や自然との調和をも重視したい上級者におすすめ。自然な匂いも魅力です。
衝撃緩和力や肌への感触、滑りにくさなど、ヨガマットとしての性能も優れています。冬場でも触れてひやっとしない点もいいところ。リラクゼーション目的のヨガや、汗をたくさんかくようなホットヨガなどにもおすすめです。
ヨガマットの選び方
持ち運びに便利なものを選ぶ
携帯性を重視するなら1kg前後の軽量タイプ
持ち運びのしやすさで選ぶなら、1kg前後の重さのものがおすすめです。1kgを切る超軽量タイプは厚みも1mm程度になるため、常用のマットというよりは旅先でもヨガをしたい人向けのトラベル用マット。携帯性と使いやすさのバランスの取れた日常使いのマットとしては、重さ1kg~2kg程度、厚さ3~5mmの標準的なマットがおすすめです。
スタジオへ通うなら肩に掛けるストラップ付きがおすすめ
ヨガスタジオに通うことを習慣にしている人なら、お仕事帰りなどのシーンも多いのでは。ヨガマットはゴムバンドやホルダーで簡単に止めるだけのことも多いですが、持って歩くのなら肩に掛けられるものが断然便利です。ストラップ付きのものを選んだり、マットケースを別途購入したりするのがおすすめです。
ヨガのタイプに合わせて厚みを選ぶ
立ちポーズや動きの多いヨガには3〜5mmが最適
厚みのあるマットの方がクッション性が高く体の痛みを緩和してくれますが、立ちポーズや動的なヨガには、薄めの方がバランスを取りやすいことも。安定性とクッション性のバランスが取れた厚みとして、3mm〜5mmをおすすめします。立位の練習に素足感覚を掴みたいという人には、1mmの極薄もおすすめ。
座位や仰向けのポーズがメインのヨガには6mm以上のマット
座位や仰向けのポーズが多いヨガには、床の硬さによる体の痛みを和らげてくれる6mm以上のマットがおすすめです。ただし厚めのマットはその分重量が増えるので、持ち運びには向きません。自宅でも日常的にヨガをするような上級者や、自宅用とスタジオ用を使い分ける人などにおすすめのマットです。
ヨガマットのおすすめブランド・メーカー
スリア
初めてのマイマットにおすすめの国産ブランド
国産のヨガウェアブランドとして知られているスリア。ヨガマットのラインナップも幅広く展開しており、初心者から上級者まで多くの人に愛されています。価格と品質のバランスが良く、使いやすいマット。また海外ブランドより色味がやさしく、持っているだけで気持ちが明るくなるようなパステルカラーも大きな魅力。ファッション性も大切にしたい人の初めてのマイマットにおすすめのブランドです。
ヨガワークス
豊富なバラエティで失敗なしの安定ブランド
こちらも安定した人気を誇る国産ブランドです。カラー、素材、厚さでニーズに合わせた幅広いバリエーションがあり、価格の幅も広いので自分のレベルに合った失敗なしのチョイスが可能。サイズや厚さ違いで購入することもできます。明るい色合いのマットが多く新色もどんどん発表されるので、マットを揃える楽しみも生まれますね
マンドゥカ
プロも愛用する世界的なヨガマットブランド
一生物のヨガマットを選ぶならマンドゥカ、と言われるほどのハイクオリティ、世界中で愛用されているヨガマットブランドです。インストラクターなどプロに愛用者が多いこともこのブランドの特徴。価格帯は高めですが耐久性やグリップ力に非常に優れ、特に十分な厚みと重みを持つブラックマットは、プロユースのマットとして有名です。
ガイアム
ロハスな生き方をするヨギーニにおすすめの老舗ブランド
エコロジーな有り方を追求する老舗のヨガブランドです。「ロハス」とは地球環境保護と健康を重視するライフスタイルのことですが、このコンセプトを生み出したのがガイアムなのだとか。ガイアムのプリントヨガマットは、ナチュラルな色味と優雅でお洒落なデザインも魅力的。プレゼントにも最適です。
おすすめ&人気のヨガマットランキング
厚さ3〜5mmでおすすめのヨガマット
ヨガワークス-ヨガマット3.5mm(3,240 円)
安心ブランドヨガワークスの定番中の定番マット
ヨガのスタイルや初心者上級者問わず誰にでもおすすめできる、使いやすい定番マットです。価格、性能、持ち運びのしやすさのバランスが取れたマット。同じシリーズに厚さ6mmのタイプもありますが、初めの1枚ならまずこちらをおすすめします。
薄すぎず厚すぎない3.5mmの厚さで、重量は約1.0kgと軽量。9色の豊富なカラー展開で、好きなカラーを選ぶ楽しみも味わえます。ヨーロッパの環境基準である「欧州環境基準 EN71 Part3」を取得し、製造と輸送過程で発生するCo2も抑えたエコな製品でもあります。
ヨガワークス-ヨガマット プラネット サダナ4.2mm(13,500 円)
一生物の品質に持ち運びのしやすさがプラス
同じくヨガワークスから、機能性に優れ一生物との評価の高いマットをご紹介します。ドイツ製のクオリティで、使い心地と耐久性を兼ね備えた製品。ハイクオリティと評判の高いマンドゥカやジェイドのマットと並び称されるマットです。
4.2mmとやや厚めかつ硬めの表面は体重で沈まず、両面でしっかりとグリップ。ポーズを安定させてくれます。安定感があり品質の高いマットは重くなりがちですが、このマットは約1.9kgと持ち運びのしやすさも実現。スタジオなどへ持参するのにも問題ありません。使い勝手と品質を両立したい人におすすめ。
イージーヨガ-エコダブルフェイスヨガマット Light PLUS 5mm(11,800 円)
エコ品質とシックでお洒落な外見が魅力のマット
ヨガ用品の販売とスタジオやスクールをトータル展開する人気ブランド、イージーヨガの定番エコマットです。環境にやさしい新素材TPE製で、重さも約1kgと軽く持ち運びにも便利。グリップ力も高く、5~5.5mmと軽さの割には厚みがあるので、クッション性も抜群です。
デザイン性も高いので、ヨガ中の楽しみも増えます。リバーシブルのバイカラーで、気分に合わせて両面使えるうえにカラーのコントラストも素敵。エンボスでデザインされた大小の蓮も可愛いです。ワークアウトの快適さとファッション性の両方を重視したい人に。
プラナ-プリントマイクロファイバーマット 4mm(12,960 円)
汗に強いホットヨガにおすすめの一枚
アメリカを代表するヨガ・クライミング・アウトドア関連アイテムのブランド、プラナ。エクササイズとしてのヨガをしっかりサポートする機能性の高さが魅力の一枚です。表面はポリエステルマイクロファイバーを起毛させた素材、裏面は生分解性ラバー。ホットヨガなど汗をたくさんかくヨガでも、汗でさらにグリップ力を増し、動きをサポートしてくれます。
やや厚手の4mm、重さは2.06kgと少し重めです。その分安定性があり、ヨガ中にずれたり動いたりしません。持ち運ぶ際は、バッグやケースを使うのがおすすめ。オリエンタルな絨毯を思わせるプリントも素敵です。本格的ワークアウトを好む人におすすめです。
ヨガマット 低反発(972 円)
始めたばかりの初心者におすすめしたいリーズナブルなマット
驚きの低価格、リーズナブルで購入しやすいマットです。始めたばかりで取りあえずマットが必要になった人や、家で簡単なストレッチ代わりにヨガをやってみたい人におすすめ。軌道に乗ってもっと本格的に取り組みたくなったら、セカンドマットに進んでみましょう。
低価格でも十分な機能性を備えています。適度な弾力性を持つ低反発素材で、表面の凸凹が重さや衝撃を吸収し、床の硬さを和らげる一方柔らかすぎて使いづらいこともありません。5~6mmの適度な厚みと大きすぎない61×173cmサイズで、使いやすいマットです。
厚さ6〜8mmでおすすめのヨガマット
リアルストーン-ヨガマット 6mm(2,825円)
リーズナブルで購入しやすい当たりの柔らかな厚手マット
6mm以上の厚みのあるマットは、床からの硬い感触を和らげてくれる機能が高く、座位や仰臥の多いヨガに向くマット。ヨガウェアを中心に展開するリアルストーンから販売されているこの製品は、購入しやすい価格で最初の1枚におすすめです。
クッション性が抜群で、ヨガ以外にも自宅でのストレッチなど多彩に使える気軽さがあります。シンプルでフラットな無地デザインと、ベーシックなカラー展開も選びやすいポイント。バンドやストラップを使えば、持ち運びもできるサイズです。
ヨガワークス-ヨガマット 6mm(4,320 円)
ヨガワークスの定番マット厚めバージョン
先程ヨガワークスの3.5mmマットをご紹介しましたが、その厚めバージョン、6mmのマットがこちらです。座位や逆転のポーズで、マットに骨や関節が当たって痛く感じる人は、こちらの厚さがおすすめです。
こちらも初心者から上級者まで使いやすいバランスのよいマットです。価格は厚みの分3.5mmマットより少し高いですが、購入しやすいリーズナブルな価格。重量も1.3kgと十分軽量級のうちなので、持ち運びもしやすいです。
ジェイド-ヨガマットフュージョン 8mm(18,360 円)
天然ゴム100%のナチュラルかつ本格志向のマット
アメリカのヨガブランド・ジェイドは、天然ゴム100%のエコでナチュラルなヨガマットで有名です。ジェイドのマットの特徴は、グリップ力とクッション性に強いこだわりがあり、滑らないこと。動きの激しいヨガやコアトレーニングにも十分に対応します。
8mmのたっぷりした厚みと3.1kgの重みは、本格的にヨガに取り組む人にぴったりのスペック。アメリカではプロ仕様と呼ばれており、インストラクターに愛用者が多いこともうなずけます。価格が高めで自宅用に向いていることから、ヨガ上級者におすすめの一枚。
スリア-HDエコマット 6mm(6,804 円)
ビギナーに使いやすいスリアの高クッションマット
スリアで最も人気の高い定番マットが、エコ素材TPEを使ったHDエコマット。そのラインナップのひとつ、よりクッション性を高め安心のサポートをしてくれる厚め6mmマットが、こちらの製品です。その頼もしい安定感は初心者におすすめしたい使い心地。
従来の4mmタイプから2mmボリュームアップの厚手バージョンですが、軽量設計により重さは約0.9kgに。持ち運びにまったく支障がありません。シンプルかつシック、ジェンダーレスなデザインとカラーなので、男性や年配の方へのプレゼントにも向きます。
グルグリッド-デラックスヨガマット 6mm(7,200円)
オリジナルな模様で正確なポジションをサポートしてくれるマット
マット表面に線やドット、数字が描かれたマットです。これらを目安に手足、踵、膝などをより正確な位置に置くことができ、ポーズからポーズへの移行をスムーズに助けてくれます。ヨガの上達に、試してみてください。
厚さは6mmで、床の硬さを十分に緩和してくれます。一方新素材のTPE製なので、重さ0.8 kgとかなりの軽量、持ち運びもまったく苦労しません。スタジオやレッスンでの使用にもおすすめしたい、使い勝手のいいマットです。
厚さ1mm程度でおすすめのヨガマット
ヨガデザインラボ-ラベルヨガマット 1mm(6,200 円)
旅先でもスタジオでも使える軽量薄型の折りたたみマット
表面にマイクロファイバー、裏面に天然ゴムを使った、マットとタオルのコンビネーションタイプです。わずか1mmの薄さに約1.0kgの軽さ、折りたたみが可能で、旅先に携帯するにもスタジオに持参するにも苦になりません。
マイクロファイバーは濡れるほどグリップ力を発揮するので、ホットヨガ、フィットネス、レジャーなどあらゆるシーンで活躍するマットです。スタジオのマットの上に置いて、ヨガタオルの代わりに使うのもおすすめ。便利に使える携帯マットを探している方はこちらをどうぞ。
スーパーナチュラル-ヨゴ ヨガマット(11,880 円)
アウトドアで自然と共に使いたいナチュラル系マット
天然ゴムにファブリックを合わせた自然志向のヨガマット。スーパーナチュラルは自然と山に囲まれた国スイスで生まれたアウトドアウェアブランドです。スーパーナチュラルがヨギーのために立ち上げたブランド・ヨゴもまた、シンプルで永続的な自然と一体化する価値観を体現しているのです。
厚さ1.5mm、重さ1.0kgのコンパクトサイズ。野外で使用した時にも、バッグなどを汚さずに持ち運べて洗いやすい工夫が満載です。持ち運び用のベルトとバックルが固定されているので、ヨガの際には邪魔にならず、終わったらさっと留められる便利な造り。ビーチヨガやアウトドアヨガを楽しむ人には、是非おすすめです。
ヨガワークス-ヨガマット トラベラー・ライト(7,020 円)
天然ゴム素材の本格的トラベルマット
定番ブランド・ヨガワークスからは、コンパクトなトラベル用のヨガマットも販売されています。1mmの薄さに950gの超軽量、折りたたみが可能で、携帯性を追求したスペック。ヨガを目的とした旅行や、旅先でもヨガが欠かせない人に最適な一枚です。
薄くコンパクトな造りながら、天然ゴムならではの吸いつくようなグリップ力は、本格的なヨガにも十分対応します。美しく流れるようなグラデーションカラーは、自然の中でも調和する色彩。ヨガツアーなどのお供に、是非持参してみてください。
厚さ10mm以上でおすすめのヨガマット
ヨガマット(1,180 円)
使いやすく購入しやすい極厚ヨガマットのリーズナブル版
10mmを越える極厚のヨガマットは、体にかかる圧力の高いヨガやエクササイズをする人向けのマットです。こちらのマットは10mmの厚みに加え、耐久性や耐摩擦性、弾力性に優れたNBR(耐油性特殊ゴム)製。抜群の衝撃吸収力で支えてくれます。
リーズナブルな価格と人を選ばないシンプルなデザインで、厚手マットを1枚持っておきたい人が初めに購入するのに向いています。ストライブ形の溝が滑るのを防止し、耐水性素材なので手入れも簡単。ピラティスなどのエクササイズにも向くマットなので、高齢者向けのスポーツ施設などにもいいですね。
プロウィング-ヨガマット(3,159 円)
15mmの極厚マットで硬さも衝撃もすべて吸収
こちらはなんと、15mmもの十分な厚さを備えたヨガマットです。頭をついても膝をついても床の硬さを吸収し緩和してくれ、痛くありません。半面、バランスの観点から立ちポーズには向かないマットなので、座位や寝たポーズが中心のヨガに使いましょう。
1.2kgと厚さの割には軽量です。スタジオやスクールに持参するのにも対応できる重さです。自宅で使用する場合にも、巻いておいたり収納したりするのに邪魔にならないサイズ感。使い勝手のよい極厚マットが欲しい人におすすめ。
まとめ
3〜5mmのヨガマットがおすすめ
ヨガの種類、熟練度に関係なく幅広く使えるマットとして、3〜5mmのヨガマットをおすすめします。この厚みのマットは、機能・使い勝手・品質のバランスの取れたラインナップが多いことが特徴。価格も手頃なところから揃っているので、初心者でも安心して購入できます。
これからピラティスを始めるならこちらのサイトも参考にしてみてください。