円形の切り出しというのは、日頃、ハンドメイドやDIYを行っている方なら一度は苦戦した経験があるのではないでしょうか。コンパスとハサミを使っても意外ときれいに切り出すのは難しいものです。サークルカッターがあれば、簡単できれいに円形が切り出せますよ。そこで今回は、サークルカッターについてランキング形式で詳しく解説していきます。どんな種類があって、どんな機能がついているのか分からないという方は是非チェックしてみてくださいね。
サークルカッターの特徴
ハサミで切り出すのが難しい円形が簡単に切れる
ハサミを使って円形を切るには、あらかじめコンパスなどで円を描いた上で、切り取らなければなりません。更に、ハサミを何度も持ち替えたり、色んな方向から切り込んだりして工夫する必要がありますよね。紙のように薄いものであればそれほど難しくはありませんが、厚紙やダンボールのように厚みが出てくると途端に難易度が上がります。その点サークルカッターなら円を描きながら切れるので、作業工程がぐっと減り、早くきれいに仕上げられます。
円の直径も自在に変えられるので工作や手芸に便利
サークルカッターは、切りたい円の直径も自在に調節することが出来ます。無段階調節式なので、ミリ単位での細かい調整も可能ですよ。工作で自動車の車輪を作ったり筒型を作ったりする際も、ガタつきがなく、好きな大きさの円が切り取れるので精巧さも増し、仕上がりも美しくなることでしょう。同じ大きさの円を何枚も切り取りたいという時も大変便利ですよ。
サークルカッターの種類
薄物用タイプ
普通紙や端切れを切るのに適しているので手芸や工作におすすめ
薄物用タイプは、コピー用紙やトレーシングペーパーといった薄い紙や端切れなどを切るのに適したサークルカッターです。折り紙を円形に切り抜いてアレンジしたり、和洋裁で型紙を起こしたりするのに便利ですよ。マスキングテープをサークルカッターで切り抜いて手帳やノートをアレンジするのも素敵ですね。
本体サイズも比較的コンパクトなものが多く、刃もそれほど大きくありません。収納場所もそれほどとらないのも嬉しいですね。薄物用は、使い方が簡単なのもメリットの一つと言えるでしょう。図形用のコンパスの鉛筆芯部分が、カッター刃のようになっており、針を刺して固定して回転させるだけで簡単に円形が切り出せますよ。
厚物対応タイプ
ダンボールや革など厚みのある素材が切れるのでハンドクラフトに最適
最近は厚紙や牛乳パックなどを使ったカルトナージュなどを楽しむ方も多いですよね。紙の厚みが1mm以上になると、薄物用できれいに切るのはやや困難になってきます。厚物用サークルカッターなら、カルトナージュ用の厚紙やダンボールなども切れるようになりますよ。プラ板も切れるのでプラモデル製作にもおすすめ。厚手の革も切れるのでレザークラフトにも最適ですよ。
厚物用は、薄物用に比べて本体はやや大きめ。使い方も少し複雑になってきます。コンパスのようにして使うと刃が切りたい素材にしっかり食い込みにくいので、上から押し付けるようにして固定しながら切ることになります。力が加えやすくなり、ガタツキの少ない綺麗な円形を切りたい方におすすめです。
専用タイプ
ガラスやゴム板などを切る専用のものでDIYにおすすめ
専用タイプは、ガラス板やゴム板、木材やカーペット材などを円形に切るための道具になります。それぞれ切りたい素材によって、使うサークルカッターも変わってきます。リメイクグッズや、オリジナル雑貨などを作る際、大変重宝することでしょう。DIYやお家のリフォーム等で、穴の空いたベース材に配管を通したいときにも使えますよ。
特殊なタイプになるので、どこででも手に入るというものではありません。大きめのホームセンターや工具専門店などで購入するのが一般的です。本体サイズも刃のサイズも大きくなり、誤った使い方をすると本体が故障してしまうだけでなく、思わぬ事故を招いてしまう可能性もあります。まずはじっくり説明書を熟読の上、切りやすい素材のものからチャレンジしてみることをおすすめしますよ。
サークルカッターの選び方
対応している円の直径サイズで選ぶ
小さい円形を切りとるなら最小直径が小さいタイプがおすすめ
サークルカッターには、それぞれ最小直径と最大直径というものが決まっています。例えば、くるみボタンを作ったり、プラモデルの歯車を作ったりする時は、非常に小さい円形を切り出す必要がありますよね。最小直径が小さいサークルカッターなら、直径数センチ程度の小さい円もきれいに切り取れます。頻繁に使うのであれば、小径対応のサークルカッターを選ぶようにしましょう。
オプションパーツを取り付けることで最大直径が拡張できるものも
大きな円を切り出すのであれば、必然的にサークルカッターの本体サイズも大きくなりがちです。しかし、あまりにも大きいものだと収納スペースに困ってしまうこともあるでしょう。サークルカッターの中には、オプションパーツを取り付けることによって切り取れる円の最大直径を拡張出来るものもあります。使わない時には取り外してコンパクトに収納できるので大変便利ですよ。
使いやすさで選ぶ
刃先や目盛りが見えやすいタイプのものはより正確に切り出しやすい
より正確なサイズの円を切り出したいのであれば、目盛りがハッキリ見えやすいタイプがおすすめです。5mmごとや1cmごとにしか目盛りがないタイプも多いので、細かく微調整したいのであれば、ミリ単位に目盛りがついているタイプがいいでしょう。刃先が見えやすいタイプなら、作業中のズレにも気が付きやすくなりますよ。どの部分を切り取るのかも見えやすくなるので、模様や図入りの素材を切る時にも便利ですね。
アルミやステンレス製なら安定感があるのでズレにくい
アルミやステンレスで出来たサークルカッターは、重量があるので安定感抜群です。サークルカッター自身が重しの代わりにもなるので、作業中にも刃がズレにくくなりますよ。特に、木材やプラスチック板のように分厚い素材を切り取る際には重宝することでしょう。更に、上から押し付けるように固定しながらゆっくり刃を回すのがきれいに仕上げるポイントですよ。
機能性の高さで選ぶ
ラチェット機構タイプなら手首をひねることなく回転させられる
刃を回す際、しっかり固定させながら回すのはなかなか大変ですよね。何度も持ち手部分を握り替える必要があり、その動きで微妙にズレが生じてしまう可能性もあります。刃を回す部分がラチェット機構になっているタイプであれば、指先だけで回すことが可能です。断然疲れにくくなりますし、複数枚を重ねて一気に切り出したいという時にもおすすめですよ。
針無しタイプや穴あき防止プレート付きは素材に穴を開けずに済む
せっかくきれいに円を切り出すのであれば、出来るだけ中央に穴を開けたくないという方も多いでしょう。特に木材や革などの素材は、一度穴が開いてしまうとその部分は修復することが出来ません。サークルカッターの中には、そもそも針が付いていないものや、針の下に穴あき防止プレートが取り付けられるものもあります。用途の合わせて使い分けられると非常に便利ですよ。
サークルカッターのおすすめブランド・メーカー
OLFA(オルファ)
カッターなどの刃物類を豊富に取り扱う人気のメーカー
オルファと言えば、実に多種多様なカッターを製造していることで有名ですよね。抜群の切れ味を誇り、機能性が高いことでも知られています。サークルカッターの種類も豊富で、コンパクトなものから大きなものまで揃っていますよ。
NT(エヌティー)
サークルカッターの種類が豊富なメーカー
サークルカッターといえば、エヌティーを思い浮かべる方も多いでしょう。それほど豊富な種類のサークルカッターを取り扱っているメーカーです。使い勝手がいいので、初めてサークルカッターにチャレンジする方にもおすすめですよ。
ESCO(エスコ)
各種素材に最適な専用サークルカッターが豊富
エスコは専用タイプのサークルカッターが豊富です。大きな円を切り出したいときや、木材のような硬い素材を切り出したいときに大変便利ですよ。リフォームやDIYを楽しみたいという方におすすめのメーカーです。
DRAPAS(ドラパス)
製図用品を多く揃えておりユニークなサークルカッターが人気
ドラパスは、他にはないユニークでオリジナリティ溢れる商品を取り揃えているメーカーです。特に製図用品が豊富で、工作類に便利なアイテムが豊富です。サークルカッターも扱いやすくて機能的なものが揃っていますよ。
おすすめ&人気のサークルカッターランキング
薄物用タイプでおすすめのサークルカッター
エヌティー-円切りカッター (1,460円)
穴を開けずに円を切り出せる上に直径の延長も可能なサークルカッター
こちらのサークルカッターには、センターゲージが内封されているため、中心が決めやすくなっています。模様やロゴの付いた素材を切るときに便利ですね。基本的に薄物用ではありますが、数ミリ程度の厚さの革なども十分切り出せる強度がありますよ。
素材に針穴を開けることなく円形を切り出せるのも嬉しいポイント。センター上部がポンプ式になっており、押し付けることで素材を固定することが出来ます。単体でも最大直径17cmの円が切れますが、別売りの延長器具を使えば直径40cmまで延長可能ですよ。
プラッツ-スーパーパンチコンパス (1,466円)
最小1.5mmの円が切り出せるのでプラモデルのマスキングに最適
プラモデルの塗装をする際には、塗りたくない場所にマスキングテープを貼る必要がありますよね。こちらは、最小1.5mmと非常に小さい円が切り出せるので、精密なプラモデル作成時に大変便利です。最大で10cmまでの円が切り出せるので、パーツ作りにも使えますよ。
プラモデルに限らず、最近ではおしゃれなマスキングテープを使って手帳やカレンダーをアレンジする方も多いですよね。こちらのサークルカッターなら、小さい日付にマスキングテープでデコレーションするのにも最適です。色画用紙でアルバムを飾り付けしたりする際にもおすすめですよ。
エヌティー-C-2000P (1,452円)
スッキリとしたデザインで裁縫箱にもスッキリ入る大きさ
洋裁でパッチワークを楽しんだり、端切れを使ってコースターや鍋敷きなどを作成する方も多いですよね。洋裁では筒型の型紙を起こさなければならないことも多く、円形を切り出す機会も意外と多く、あると便利なのがサークルカッターです。裁縫箱にもスッキリ入る大きさで、紙や布、薄いゴムシートなどを切るのに使えますよ。
直径は3cmから22cmまでの円形が切れるので、くるみボタンやヨーヨーキルトなどを制作するのにちょうどいい大きさです。ちょこんと付いたクローバーのモチーフも可愛らしいですよね。生地に穴を開けることなく切り取れるのでレザークラフトにも最適です。
オルファ-ロータリーコンパスカッター (1,760円)
ラチェット機構付きでコンパス感覚で円が切れる
コンパクトなボディが特徴的で、目盛り付きのスライダーを伸ばして使うタイプのサークルカッターです。直径4cmから22cmまでに対応しているので、見た目以上に大きな円が切り出せますよ。コンパス感覚で手軽に使えるのも魅力的。ラチェット機構付きなので、回す際にハンドルを持ち帰る必要もありません。
薄手の布や革、紙を切るのに適しており、工作やハンドメイドを楽しみたい方におすすめです。使用しない時には刃に触れないよう、ブレードカバーが付いてくるのも安心ですね。また、刃の切れ味が落ちてきても専用の替刃に替えられるので、長く愛用できますよ。
エヌティー-コンパクト円切りカッター (693円)
円切りだけでなく並行切りやディバイダーとしても使える多機能タイプ
スッキリとしたデザインが特徴的なこちらのサークルカッターは、亜鉛ダイキャスト製で安定感のある仕様になっています。ゴールドとシルバーが映えて、見た目も非常におしゃれですよね。使用しない時には足部分を本体に収納できるようになっているので、収納場所も取りません。
一般的なサークルカッターと違い、こちらのサークルカッターは刃も針も自由に取り外すことが出来ます。両脚とも刃に付け替えれば、平行切りが出来ますし、両脚とも針にすればディバイダーとしても使えます。円切りカッターとしても優秀で直径1cmの小さな円でもきれいに切り出せますよ。
ドラパス-サークルカッター (4,277円)
お子さんでも扱いやすいので工作用としてもおすすめ
本体に刃物が付いているサークルカッターはいまいち使いこなせないという方にはこちらがおすすめです。円盤状の本体と専用のカッター、そして専用マットがセットになっています。使い方はいたって簡単。切りたいものを本体とマットの間に挟んで固定し、切りたいサイズの穴にカッターを差してクルッと回すだけです。
押さえつけながら切るタイプとは異なり、挟むだけで簡単にきれいな穴が開けられるので力の弱いお子さんにも向いています。切り取れる円の大きさは直径25mmから150mmまでとなっています。いずれも1mm単位で切りとれるので、工作にもうってつけですね。
厚物対応タイプでおすすめのサークルカッター
エヌティー-サークルカッター CL-100型 (8,800円)
最大直径1mまでの大きな円が切り取れる
特性のアルミホルダー製で、非常に堅牢な作りのサークルカッターです。最大で直径1mの円が切り取れるので、本体サイズも大きめです。左手で中心ノブを抑えながら右手で回転ノブをゆっくり少しずつ切っていくのがきれいに切り取るコツですよ。
薄いベニヤ板、フロアシートやカーペットといった厚手の素材もきれいに切り取れます。木工細工を楽しんだり、お家のリフォームをしたりするのに大活躍することでしょう。円を切るだけでなく、コーナーを丸く整えたり、扇形を切り出すのにも使えますよ。
オルファ-円切りカッターL型 (2,050円)
ダンボールやベニヤ板を切り出すのにおすすめ
切るものの厚みに応じて刃の長さを調節できるタイプのサークルカッターがこちら。ダンボールや厚紙、ベニヤ板なども切ることが可能です。アームの裏面には目盛りも付いているので、別途定規を用意もありません。
大型刃を装着しているため、切れ味も抜群ですよ。もちろん、切れ味が鈍ってきたら18mm幅の替刃に交換することも出来るので、非常に経済的です。直径7cmから30cmまでの円が切り取れるので、カルトナージュや工作などに最適ですよ。
神沢鉄工-円カッター S型 (2,139円)
コンパクトなのに非常にパワフルで分厚いものもしっかり切れる
コンパクトで本体重量も140gと非常に軽量でありながら、厚物もしっかり切れます。ゴムやカーペット、ベニヤ板も切れるのでDIYやお家のリフォームでも大活躍することでしょう。化粧板にも穴が開けられるので、カラーボックスにケーブル用の穴を開けたりするのにも使えますね。
切り取れる円は直径40mmから210mmまでとなっており、スピーカーの取付作業などにも丁度いいサイズです。アルミダイキャスト製なので堅牢で長持ちするのも魅力的ですね。グリップ内部にサイズの違う3枚の替刃が入っており、用途に合わせて付け替えられるようになっています。
エヌティー-厚物円切りカッターメタル (2,508円)
堅牢な上に持ち手がゴムグリップ付きでズレにくい
ずんぐりとした大きなハンドルが印象的ですよね。滑りにくいゴムグリップ式になっているので力も加わりやすく、フロアシートやベニヤ板などもしっかり切れますよ。アルミダイキャスト製なので、非常に丈夫で安定性も抜群です。
本体の裏側には見やすくて摩耗しにくい目盛りが付いています。ミリ単位までしっかり表記されているので、サイズの微調整も簡単です。手のひらサイズで非常にコンパクトなので、収納スペースをあまりとらないのも嬉しいポイントですね。
エスコ-サークルカッター (6,334円)
厚手の素材を大きな円形に切り取りたい方におすすめ
8mmまでの厚みのものに対応しており、様々な素材の穴あけに使えるサークルカッターです。ダンボールや軟質ビニール床材、化粧合板などの穴あけにも使えるため、ケーブルホールを開けるのもお手の物。軸側も回転側もグリップが大きいので握りやすいのも嬉しいですね。
なんと言っても、切り出せる円の直径サイズが大きいのが魅力的。最小95mmから最大610mmの円が切り出せます。大きい円形が切り出せるので、ラウンドマットにパッチワークを施していきたいという方や、円形のミニテーブルを作ってみたいという方にもおすすめですよ。
専用タイプでおすすめのサークルカッター
ソウテン-ガラスサークルカッター (2,881円)
ステンドグラス作りやDIYでガラスを扱う方におすすめ
ステンドグラス作りも人気のハンドメイドの一つですよね。ステンドグラスではガラスをいろんな形に切る必要がありますが、一般的なカッターで切ることは出来ません。こちらのガラス専用サークルカッターなら、切るのが難しい円形や扇形などもきれいに切り出せますよ。
中心軸部分には吸盤が付いており、それをガラスに吸着させて固定するようになっています。本体に穴が開ける必要もありません。頑丈な金属製の軸なので、力を加えてもたゆみにくく、安定して作業を進められます。鏡の加工用としてもおすすめですね。
トラスコ中山-鉄工用サークルカッター (3,498円)
電気ドリルなどに取り付けることでベニヤ板やアルミ板なども円に切れる
本格的なDIYやリフォームになると、金属板やアクリル板の加工が必要になることもありますよね。穴が開けられると、加工の幅もグッと広がりますね。木材から鉄板まで幅広い素材を円形に切り出すことが可能です。
さすがに鉄板や分厚い木材を手動で切るのは難しいですよね。こちらは電気ドリルやボール盤に接続して使うことになります。シャンク部分は10mmと13mmの2段形状になっているので、多くの機材で使うことが出来ますよ。電気で切れるので早く、仕上がりもきれいに出来上がります。
エヌティー-プラ板円切りカッター (3,150円)
吸盤で固定するので中心に穴を開けることなく円が切り出せる
アクリル板やプラ板を切るのに最適なのが、こちらのサークルカッターです。厚さ約2mmまでに対応しています。切りたい素材に吸盤で固定するタイプなので、中心に穴も開きませんし、板面に傷が付く心配もいりません。
模型を作ったり、アクリル板でオブジェを作ったりするのに大変便利です。オリジナルアクセサリーを作るのにも重宝することでしょう。またアクリル水槽に穴を開けてポンプを繋いだり、塩ビ管の通し穴を作ったりするのにもおすすめのアイテムです。
まとめ
安全性の高いサークルカッターがおすすめ
サークルカッターの中には、構造上の問題で刃が常に剥き出しになっているものも少なくありません。特に小さいお子さんやペットが居る場合、出来るだけ刃が収納出来るタイプか、カバー付きタイプがおすすめです。刃や針のパーツも細かいので、管理方法には十分注意するようにしましょう。今回はサークルカッターについて詳しく解説してきました。使い慣れれば非常に便利なアイテムですので、是非、ピッタリの1本を見つけて様々な作業に役立ててみてくださいね。