遠く離れた人と会話をする手段の一つに携帯電話があります。しかし携帯電話では通話料金が掛かってしまうなど、都合が悪い点もありますよね。そんな時におすすめしたいのがトランシーバーです。トランシーバーは携帯電話の持つデメリットをカバーすることができます。そこで今回は人気のトランシーバーをランキング形式で紹介。トランシーバーには通話可能距離や給電方法などに違いがあるので、選び方のポイントを詳しく解説します。是非自分好みのトランシーバーを探し出し、レジャーなどに活用してみてくださいね。
トランシーバーの特徴
無線機の一種で通話料金はかからない
トランシーバーは遠く離れた人と会話することができる無線機の一種です。また携帯電話のように通話料器が掛からないので、気兼ねなく会話できるところも魅力。様々なシーンで活用することができます。
一度に複数人と会話できる
携帯電話の場合は1対1で通話するのが基本です。しかしトランシーバーなら1度に複数人への連絡が可能となります。指揮官が現場スタッフに一斉に指示したい場合や、多くの人に呼び掛けたい場合などに便利です。
トランシーバーとインカムの違い
トランシーバーとインカムは本質的には同じもの
インカムとは頭にヘッドセットを取り付けてハンズフリーで通話できる機器のこと。トランシーバーとは別物のように思われがちです。しかしインカムもトランシーバーも無線機の一種ですので本質的に違いはありません。
トランシーバーの種類
特定小電力タイプ
免許が必要ないので手軽に使用できる
特定小電力タイプとは送信出力が10mW程度のもの。トランシーバーの中では出力が弱い方です。尚、市街地では100から200m、見通しのよい屋外では1kmほどの範囲で通話できるため、プライベートで使用する分には問題ないでしょう。
使用にあたっては免許がなく、使いはじめる前に特別な届け出の必要もありません。そのため手元に届いたらすぐに使用することができる点がメリットです。面倒な手続きを避けたい場合や、すぐにトランシーバーを使う必要性のある時に最適です。
デジタル簡易無線タイプ
登録申請は必要だが遠くの人とも会話できる
デジタル簡易無線タイプとは最大出力が5Wのトランシーバーのこと。特定小電力タイプよりも500倍程度出力が高いタイプです。そのため市街地では500m、郊外では1から4km程度と、特定小電力タイプよりも広い範囲で通話することができます。
使用開始時の注意点としては、使用するにあたり届け出が必要となる点。使い始めた日から15日以内に、総務省にデジタル簡易無線登録局の届け出をする必要があります。届け出を怠ってしまうと義務違反になってしまうので忘れないようにしてくださいね。
トランシーバーの選び方
仕様シーンで選ぶ
レジャーで使うなら通話可能距離200m程度のもの
通常のレジャーの場合、離れて作業する場面があったとして、目に見える範囲内にいることが多いですよね。そのため仲間同士でバーベキューに行ったり、ビーチで遊んだりするようなレジャーで使うなら通話可能距離200m程度あれば十分でしょう。トランシーバーがあれば遠く離れた仲間に大きな声を出さずスマートに声を掛けることができます。
屋外のグラウンドなど広い場所で使うなら通話可能距離1km以上のもの
スポーツの練習時には監督からコーチや選手へ指示が飛びます。しかしサッカーや野球などの屋外スポーツはプレイエリアが広いので端にいる人間に指示を出すのが難しいですよね。そんな時に便利なのが通話可能距離1km以上のトランシーバーです。遠く離れたコーチにも監督の指示が一瞬で伝わり、わざわざ指示を聞くためだけに監督の所へ集まる必要がありません。
子供が遊ぶにはおもちゃ用がおすすめ
テレビやアニメの影響を受け、子供がトランシーバーを使いたがるケースもありますよね。しかし大人が使用する通常のトランシーバーは子供が使う用には考えられておらず、子供にとっては使い方が難しいと感じてしまいます。そこで子供が遊ぶ際にはおもちゃ用のトランシーバーおすすめ。使い方もシンプルで子供が扱いやすいように小さく設計されています。
出力で選ぶ
必要な距離に電波が届く出力かどうかをチェック
トランシーバーが音声を遠く離れた場所に飛ばす時には電波が使われますが、電波の強さのことを出力といいます。単位はワットを使い、数字が大きければ大きいほど出力が高いということになり、遠くに音声を届けることが可能です。尚、市街地などの建物が密集している場合、出力1Wあれば約0.5から1kmの範囲に電波が届くと考えられています。必要な距離に電波が届くかどうかの参考にしてみてくださいね。
出力5Wなら広範囲に対応可能
出力量に比例して通話距離も広くなります。尚、出力5W程度あるトランシーバーなら広範囲で通話することが可能です。受信地域や環境により異なる場合もありますが、出力5Wあれば5km以上離れた位置の人とも会話できるので、マラソンなどの長距離練習にも役立てることができます。また壁などで隔たれた空間において、出力が低いものよりも電波が届きやすくなりますよ。
給電方法で選ぶ
乾電池式なら電池を入れ替えるだけでどこでもパワーチャージできる
トランシーバーを使用するには電気が必要です。尚、給電方式は大きく2種類。1つは乾電池を使用する給電方法です。乾電池式のメリットは電気が不足してきたと感じたら、電池を入れ替えるだけでパワーチャージできる点にあります。レジャーなど、電源確保が難しい屋外にいる場合に便利です。また充電する時間もいらないため、スピーディーに電気を給電したい人におすすめですよ。
充電式ならランニングコストが低いので経済的
トランシーバーを長時間使用するとなると電気をたくさん使用します。しかし電池式は使い捨てなのでランニングコストが高くなってしまうことも。電池をストックしておかなければならないといった面倒さもあります。一方充電式はバッテリーを繰り返し使うことができ、電気代も抑えることができます。そのためトランシーバー毎日使ったり、長時間使用したりする場合は充電式がおすすめです。
仕様で選ぶ
屋外で使用する場合は防水防塵機能付きのもの
屋外で使用する場合は様々な天気の影響を受けてしまいます。たとえば突然のスコールでトランシーバーが濡れてしまうこともあります。また突風により、地面の砂が舞いあがってしまうこともありますよね。そこで屋外で使用する時には防水機能付きで水に強いモデルや、防塵機能が付いて砂ぼこりに対応できるモデルがおすすめです。
日本国内で使用する場合は技術基準適合証明を受けているもの
トランシーバーは世界各地で作られ、様々な国と地域で活用されている無線機器です。しかし日本国内で使用できるのは、技術基準適合証明を受けているものに限られています。尚、目印は技適マークの有無です。個人輸入で入手した外国製の機種など、技適マークのないトランシーバーを日本国内で使うと違反に問われることになる場合もあるので気を付けましょう。
トランシーバーのおすすめブランド・メーカー
アルインコ
デジタル簡易無線タイプで利便性の高いモデルを扱う
アルインコでは簡易無線タイプを取り扱っています。利便性が高く、仕事で使う方にもおすすめ。特に相手を指定して呼び出せる個別呼び出しや、一度に複数人を呼び出せる一斉呼び出しに対応している点は非常に便利です。
アイコム
大音量で声が聞き取りやすい
トランシーバーは音が聞き取りにくいと感じている人におすすめなのがアイコムのモデルです。アイコムのトランシーバーは音が大きく聞き取りやすいところが魅力。特に周囲の雑音が多い市街地でのやり取りにおすすめです。
ケンウッド
コンパクトサイズなので軽くて負担になりにくい
ケンウッドのトランシーバーは見た目のスタイリッシュさがポイント。サイズも小さく携帯していても作業がしやすくなっています。通常のトランシーバーはゴツゴツして嫌だなと感じる人はケンウッドをチェックしてみてくださいね。
キッズ ウォーキー トーキーズ
子供でも使いやすいシンプル設計
簡単操作なので子供が遊びで使うのに適しています。また優しい色合いのデザインで見た目もキュート。トランシーバーで遊んでみたい子供や、携帯電話遊びを楽しみたい子供へのプレゼントにおすすめです。
おすすめ&人気のトランシーバーランキング
特定小電力タイプでおすすめのトランシーバー
アイコム-IC-4110(7,345円)
音がクリアで聴き取りやすい
クラス最大級の400mWスピーカーを搭載しているので大音量。音が聞き取りやすいためトランシーバーで会話しやすいですよ。車のエンジン音や人の往来など、様々な音があふれている市街地でも音をはっきり聞き取ることが可能です。
単3乾電池を3本セットすることができるため、大音量ではありますが最大46時間パワー持続可能。イヤホンマイク使用なら最大80時間も電池が持ちます。乾電池タイプの中で持久力の高いモデルを探している人におすすめです。
ケンウッド-デミトスミニ(9,700円)
腰に装着しても不快感なし
乾電池1本タイプを採用しているのでサイズがコンパクト。一般的な乾電池3本タイプのトランシーバーよりも一回り小さいサイズ感になっています。レストランのホール係など、立って動くことの多い人におすすめです。
アンテナが絶妙な位置に取り付けられており、腰に装着した時にアンテナと身体の間に隙間ができるようになっています。隙間があればアンテナによる異物感もなし。身体に圧迫されてアンテナが故障してしまうことも軽減できます。
モトローラ-CL70A(12,100円)
フラットボディなので片手で持ちやすい
薄さ16.5mmのフラットボディ。手でつかみやすく、重量約95gと軽量なので片手でも扱いやすくなっています。トランシーバーの上げ下げ時の腕の負担を軽減させたい人や、荷物の総重量を軽くしたい時におすすめです。
防水と防塵機能に優れているので、厳しい環境においても使用可能。登山や水辺の散策時に便利です。また呼び出し機能が充実しており、まとめて複数人を呼び出すグルーブ呼び出し機能や、特定の相手のみ呼び出す個別呼び出しに対応しています。
ブルーセンチュリー-トランシーバー2台セット(4,580円)
価格が安くトランシーバーを導入しやすい
トランシーバーが2個セットされているため、購入したらすぐに使用することができます。また他のメーカーに比べて価格が安い点が魅力的。1台分の価格で2台購入することができるので費用をできるだけ抑えたい人におすすめです。
相手に合わせて10種類の音を設定できるので、コール音を聴くだけで誰から連絡がきたのか瞬時に判断しやすくなっています。またオートパワーオフ機能を搭載。一定時間無通話が続くと自動で電源が切れるので節電に役立ちます。
デジタル簡易無線タイプでおすすめのトランシーバー
アルインコ-DJ-DP10(35,200円)
ポリカーボネート素材を使用した頑丈ボディ
本体ボディにはポリカーボネート素材を使用しており耐久力は抜群。衝撃に強いため工事現場で使用したい人におすすめです。またIP67相当の防浸ボディと防水アクセサリーポートを採用しているので、雷や雨に打たれる可能性のある屋外での使用に適しています。
リチウムイオンバッテリーを内蔵しているため、携帯電話感覚で充電することができます。また携帯に便利なショートアンテナと遠距離通話が可能なロングアンテナの2種類が付属。シーンに合わせて使い分けることができますよ。
アルインコ-DJ-DPS70YA+EME-654MA(36,850円)
カラフルな色味で暗闇でも見つけやすい
トランシーバーは黒色のものが多い中、黄色を基調にしたデザインが目を惹きます。暗い場所でもトランシーバーを見つけやすく、物で乱雑な工具箱の中に入れても一目で分かりますよ。またカラフルな色味なので女性でも違和感なく使用可能です。
出力は3パターンに切り替え可能。遠くまで電波を飛ばしたい時は5W、バッテリーを節約したい時は1Wと、状況に合わせることができます。またノイズキャンセル機能が備わっているため、クリアな音の送受信が可能です。
アイコム-IC-DPR3×2(46,000円)
リチウムイオン電池を内蔵しているので繰り返し充電できる
リチウムイオン電池を内蔵しており繰り返し充電可能。電池の入れ替えがわずらわしく感じる人や、電池を常備しておくのが面倒な時におすすめです。また単3アルカリ乾電池にも対応しているためコンセントがない屋外での長時間使用も安心です。
使用温度範囲はマイナス20度から60度と幅広いので、様々な環境下で使用できます。寒冷地などの気温の低い場所や高温で作業する工場内で使う時におすすめです。また防水性が高く水深1mに30分没しても内部に水が入らない構造になっているので水辺での使用も安心ですよ。
ヤエス スタンダード-SR710(47,730円)
音がクリアに聴こえるノイズキャンセル機能搭載
ノイズキャンセル機能が搭載されており、音に雑音が入りにくくなっています。また800mWの大音量で、相手にこちらの声をはっきり届けることができます。周囲がうるさくて手持ちのトランシーバーでは会話しにくいと感じる人は要チェックです。
Bluetoothを内蔵しており、市販のヘッドセットを使用することでワイヤレス通信が可能となります。コードの絡まりから解放されたい人や、両手を自由に使いたい人におすすめ。必要なものは全て揃っているのですぐに使い始めたい時に最適ですよ。
おもちゃ用でおすすめのトランシーバー
キッズ ウォーキー トーキーズ-子供トランシーバー(5,680円)
ウサギモチーフの可愛らしいデザイン
ピンクとブルーから選択でき、上部にウサギの耳が付いた可愛らしいデザインです。全体的に丸みがあるので、子供でもつかみやすくなっています。トランシーバーごっこがしたい子供や、クリスマスや誕生日プレゼントにおすすめ。
裏面にフックが取り付けられており、ズボンやスカートに装着することができます。また通信範囲は10から300mでグループ通信もできるため、通常のトランシーバーとしても利用可能です。子供会での催し事や、キャンプなどで活用してみてくださいね。
アイテムハック-キッズトランシーバー(9,980円)
カラーディスプレイ付きで写真や動画も撮れる
トランシーバー機能はもちろん、写真や動画の撮影可能。撮った写真を編集することができます。子供でも使えるカメラを探している人におすすめ。バラエティー豊富なステッカーが揃っているので、写真を可愛くデコることができます。
3種類の簡単なゲームが内蔵されており、隙間時間の暇つぶしにもってこい。レストランや電車などの待ち時間におすすめです。また2.0インチのカラーディスプレイが搭載しているので撮った写真をすぐに確認することができます。
ヴァーテックス-プログレシーバー(2,290円)
腕時計型タイプなので片手がふさがらない
腕時計型のトランシーバー。通常のトランシーバーでは片手がふさがり、遊びにくいと感じる時におすすめです。両手が使えれば転んだ時に地面に手を付くことができ、大きなケガにつながりにくいといったメリットもありますよ。
2台がセットになっているので、すぐに友達や兄弟姉妹で遊ぶことができます。腕にはめれば臨場感も増し、映画のワンシーンの様ですよ。また主な操作はトークボタンと電源ボタンのみと、小さな子供でも簡単に使うことができます。
シュァンフゥオ-子供トランシーバー(3,353円)
迷彩柄が本格的でカッコイイ
迷彩模様がカッコイイデザインで、サバイバルごっこも盛り上がります。本格的なごっこ遊びがしたい人に最適。子どもっぽくなりすぎないので、大人が使うのにもおすすめです。親と子供兼用のトランシーバーが欲しい人はチェックしてみてくださいね。
バックライト付きのディスプレイを搭載しており、太陽が昇る明るい場所でも画面が見やすくなっています。またクリップデザインを採用しているため、ベルトやウェストバンドに固定可能。腰に装着すれば片手がふさがず遊びやすいですよ。
まとめ
使用シーンに合ったトランシーバーがおすすめ
手軽に使う時には特定小電力タイプなど、使う場面や人によって適したモデルは異なります。そのためトランシーバーを使う目的をはっきりさせておくことが重要です。今回は人気のトランシーバーをランキング形式で紹介してきました。是非遠くの人と通話する手段としてトランシーバーを使ってみてくださいね。