初めての釣りで、どんな疑似餌がいいか解らない。釣果を上げるために食いつきがいい餌を導入したい。そんなときはランキング形式で紹介している、ラバージグがおすすめです。ラバージグは水中でフワッと広がるスカートを付けた疑似餌で、好奇心旺盛な魚をバンバン誘ってくれます。慣れると非常に面白い釣りができる反面、経験を求める部分もあって少しマニアック。そこで今回は、解りにくいラバージグの種類や選び方を掘り下げます。解説を参考に導入して、是非とも釣り方の幅を広げて下さい。
ラバージグとは?
オモリの周りにラバースカートを付けた釣り針
ジグは金属の塊で、ライン(釣糸)に付けるオモリのことです。ラバージグの頭に付いているため、ジグヘッドやヘッドとも呼ばれます。ラバージグはジグヘッドの周りに触手のようなスカートが付属。トレーラーフックと呼ばれる釣り針が、ジグヘッドの下から飛び出しているのも特徴でしょう。スカートの動きで魚に刺激を与え、疑似餌とトレーラーフックまで誘うことが主な役割です。
ラバージグのメリット
魚に対してのアピール力が高い
ラバージグのスカートは、流れが少ない水中でも落下しながら自然に開くなど、普通の疑似餌にないアクションを起こします。魚が好奇心で寄って来るため、自然と釣果が上がりやすい道具の1つです。他の疑似餌より魚にアピールしやすいところが、代表的なストロングポイントになっています。
普通のルアーよりも立体的に動く
ラバージグは全般的に軽量です。水の中で浮力を得られることから、ゆっくり落としたり真上に引き上げたりする、特殊な動きで魚の目を引くこともできます。また、ラインを巻き取りながら小魚やエビのように泳がせることも可能。水中で立体的に動けるところも、アピール力に貢献しています。
他の疑似餌よりも障害物に引っかからない
水中には水草や木、岩などの障害物があり、疑似餌の突入を邪魔します。また、水中に立っている立木の根元や、岸の植物がせり出したオーバーハングという場所も、邪魔になって疑似餌が入りにくい場所です。物陰は魚が潜みやすいため、積極的に狙えると釣果アップに有利。障害物を貫通したり、すり抜けたりするラバージグの構造は、他の疑似餌が狙えない場所も狙えます。
海でもラバージグは効果的
ラバージグのターゲットと言えば、湖にいるブラックバスなど、まず淡水魚が思い浮かびます。一方、スカートのアピール力は海の魚にも有効です。すり抜け性能があることから、複雑な地形に住む根魚もターゲットに。ロックフィッシュゲームなどのエサとして人気で、ソイやメバル、ハタなどが釣れます。淡水のバスに似て食欲と好奇心が強い、シーバスなども対象ですよ。
低いコストで釣果を上げることができる
ラバージグは比較的コスパがいい疑似餌で、使い切りではありません。また、経験値が物を言う釣具でもあります。柔らかい素材でできているため、釣果が上がった形に加工したり組み合わせを変えたりなど、使い込むと独自のカスタムも可能です。ラバージグ自身のアピール力と自分の経験で釣果がアップ。2度おいしい釣具です。
ラバージグのデメリット
使い方の基準はあるが正解はない
ラバージグはマッチしやすい地形、ロッドに合う重さなど、使い方の基準があります。一方、水は濁ったり澄んだりするため、現地に付いてみないと実際の状態が解りません。また、同じ魚でも好みが違います。食いつきやすい形や動き、釣り方も変化するため、どのラバージグが適しているかは時々で判断した方が有利です。基準が正解ではなく、現地で釣りながら調整するのが一般的。高くない釣具なので、違う種類や重さのラバージグを複数携帯しておくと便利です。
ラバージグだけでは釣果を上げにくい
ラバージグの役割はスカートで魚にアピールすることです。単体でも疑似餌として成立していますが、実際に魚を釣り上げるとなると、経験やテクニックに頼る部分が色濃くなります。トレーラーフックに差し込む本体のような釣具、トレーラーがあり、基本はセットで考えるのがマストです。
ラバージグの種類
フットボール型
安定性があって障害物が少ない水中に向いている
フットボール型は、アメフトやラグビーのボールが小型化したような形です。楕円形のジグヘッドを持っています。いびつな形をしていないことから、水中で安定した姿勢を取れるのが特徴。ラインを巻くと小魚のような泳ぎで移動。ブラックバスなどが動きを追って、泳いでいるラバージグに食いつきます。
また、素早く水中に落ちるのも特徴の1つです。着底させて下の方にいる魚を狙うときに、回転率が良くなります。水中に障害物が多い場所は、他に得意としている種類が存在。開けた場所で使うのがおすすめです。浅瀬へ向かう斜面に添って水中を泳がせたり、橋脚や立木などの近くで水中に落とし縦方向に動かしたりなどが、スタンダードな使い方です。上下の動きに長けていることが解ります。
アーキヘッド型
障害物が多いカバーでも引っ掛かりにくい
アーキヘッド型はヘッドが三角形に近く、少し尖っています。ボール状で重心が一点のフットボール型と違い、不安定な姿勢になるところがネックです。スライドしてしまう形なので、目標からも逸れやすいイメージ。一方、先端が鋭いことから貫通力はアップします。岩や水草に引っかかることを根がかりといいますが、予防できるガード付きのラバージグが豊富。障害物をすり抜ける性能があります。
木や水草などの障害物を、釣り用語でカバーと言います。非常に障害物が多い場所はヘビーカバーです。障害物が少ない場所は、開けているのでオープンウォーター。オープンウォーターでは姿勢が安定していて扱いやすい、フットボールを選ぶのが基本です。逆にカバーやヘビーカバーでは、回避力と貫通力が高いアーキヘッドを使います。
ラウンド型
色々な場所で使える汎用性があり初心者も選びやすい
ラウンド型は野球やサッカーのボールと同じで、丸に近い形のジグヘッドを採用しています。汎用性を持たせることがデザインのコンセプトです。フットボール型はオープンウォーター向け、アーキヘッド型はカバー、もしくはヘビーカバー向けでしたよね。偏った場所に対応していますが、ラウンド型は色々な場所で使えます。
あえてネックを挙げるとすれば、広く浅い性能でしょう。中間的な立ち位置であり、ヘビーカバーのようにディープな場所だと引っかかります。また、やや軽いモデルが多く、落ちるスピードはフットボール型が上。しかし、いい姿勢で貫通力もあるため、ラバージグとしては高いポテンシャルがあります。初心者で何を選んでいいか解らないときは、偏りがないラウンド型を選ぶのも好手です。
ラバージグの選び方
釣り方への汎用性を重視して選ぶ
5g以下のスモラバに初心者が挑戦するのもアリ
ラバージグが超小型の場合はスモラバと呼ばれます。0.5gから5gくらいが主力です。スカートが小さくて魚へのアピールが難しい特殊な種類。ラバージグを目立たせるテクニックが必要です。色々な釣法に使えるところがメリットになる一方、性能を上手く使い切るには場所や釣り方の知識も要ります。ユーザーは相応のレベルに達した方が有利です。競技の主力を張れるタイプで、経験値を持つ方が初心者より上手く使える、という感じ。しかし、ラウンド型よりも更に汎用的な特徴があり、初心者のうちから積極的に練習すると色々な釣法を学べます。
スモラバは色々な釣法を追従できるところが魅力
着水後にラバージグを放置し、着底するまで待つ釣り方をフォールと呼びます。ゆっくり落ちるラバージグに食いつく魚も多く、有力な釣法の1つです。軽くて姿勢が良いことからフォールにマッチ。縦方向にラバージグを持ち上げるリフトや、泳ぎにも軽さと姿勢の良さが有利です。小型なのですり抜け能力も高め。ヘビーカバーやオーバーハングの奥も狙えます。フットボール型とアーキヘッド型が得意な場所、釣り方を、まとめて追従できるところが魅力です。
重さの違いで選ぶ
ラバージグの重さはロッドの適合ウエイトに合わせる
釣り竿のことをロッドと呼びます。ロッドはモデルごとに、投げられる重さを設定しているのが特徴です。スペックを調べると解り、「適合ルアーウエイト(g)10~50」などと記載するのが一般的。ラバージグの重さが適合から外れてしまうと、全く飛ばなかったりロッドが折れたりすることもあります。上手にラバージグを飛ばすため、必ず重さを適合ウエイトの範囲に合わせて選んで下さい。なお、ラバージグに付けるトレーラーも、重さとして加えます。
場所の状態が解らない場合10gから14gで始める
ラバージグはグラム表記とオンス表記の両方があります。1オンスは約28.3gです。ラバージグは水中の環境によって、重さを使い分けると便利。自分の経験、もしくは場所に適した標準的な目安から、徐々に微調整して重さを絞っていくのが一般的です。あくまで目安になるため、実際に釣りながら調べるのがマストです。水中の障害物や深さが解らない状況だと、もっともスタンダードな重さから始めます。3/8オンスから1/2オンス、つまり10gくらいから14gくらいのラバージグでスタート。基準にして魚の食いつきを見ながら、徐々に探っていくといいでしょう。
オープンウォーターは7gが標準の目安
オープンウォーターで使う場合は、重さを控えめにしたモデルがおすすめ。7gくらい、つまり1/4オンスを標準的な目安にできます。ゆっくり水中に落としてアピールした方が食いつく場合は、スモラバのような超軽量にシフト。重いと落ちたり巻き上げたりするスピードがアップするため、泳がせたい場合は少し重めを選びます。
カバーは障害物を撃ち抜く21gほどの重さが要る
水草や木など、物陰であるカバーは魚の隠れ家になっています。ラバージグを引っかけやすいですが、狙うと釣果がアップする場所です。ブラックバスを釣るときに使われるカバー撃ちは、アーキヘッド型などで敢えて物陰に突っ込む釣法。ラバージグにはカバーを撃ち抜くだけの重さが要ります。約21g、つまり3/4オンスから1オンスの重いラバージグが目安です。
ラバージグは基本的に重い方が飛びやすい
ラバージグの飛距離は釣り人のテクニック、ロッドやリールの性能で大きく変わります。また、オモリの重さでも少し変わるのが特徴です。重いと遠心力がアップ。投げ方が正しければ、基本的にはロッドがしなって遠くまで飛びます。ラバージグは重いと言っても20gくらいなので、もっとも大事なのはテクニックかもしれません。しかし、距離が出にくい場合は根本的に飛びやすい、基準より少し重めのラバージグで練習するのも好手です。
トレーラーの有無で選ぶ
ラバージグは疑似餌部のトレーラーを付けるのが基本
トレーラーは、ワームとも呼ばれている柔らかい疑似餌です。エビやザリガニ、小魚のしっぽ、虫などに似せています。ラバージグのトレーラーフックに取り付ける、尾のような釣具。ラバージグのみで釣ることもできますが、普通は本物のエサを模倣してトレーラーをセットします。ラバージグにトレーラーが付いていない場合、同じ色を選ぶのが基本。例えば赤いラバージグには、エビや虫に似た赤いトレーラーを付けます。
トレーラーとセットのモデルは初心者向に優しい
トレーラーは経験則に基づいて選ぶ要素が多く、ラバージグより一歩だけ踏み込んだ分野になります。釣果を参考にカットし、独自形のエースラバージグを作るのも一般的です。組み合わせに正解はないため、初心者が選ぶときに迷いやすい傾向。実際に釣らなければ、使い勝手をイメージするのも難しいでしょう。そんなときに便利なのがセットで、ラバージグの性質やターゲットに合っているトレーラーが付きます。はじめからトレーラー部分がある、セッティング済みのモデルも選べますよ。
ワーム禁止の場所にはポーク系のトレーラーを付ける
トレーラーはプラスチック系とポーク系で、大きく2つに分かれています。プラスチック系は分解が進みません。着底してゴミになり、在来魚が間違って食べるなど、環境に悪影響を及ぼします。使用禁止にしている場所も多く、神奈川県の芦ノ湖が例。禁止ポイントには豚の皮でできた、自然分解するポークトレーラーをラバージグに付けます。環境保全の観点から禁止ポイントが増えており、憶えておくといいでしょう。
トレーラーとの組み合わせで選ぶ
組み合わせ基準はエサの模倣と場所に合う色
ラバージグとトレーラーの組み合わせや色選びに、正解はありません。経験則で違った色を使う釣り師もいれば、オリジナルの組み合わせを採用する場合もあります。一方、基準になる要素があり、最初は2つに注目するのがおすすめです。1つは模倣するエサに寄せること。もう1つは場所に合った色を選ぶことです。他にも目安になる部分はありますが、テクニックや経験値、好みで大きく個人差が生まれます。そのため、釣りを実践して編み出すのがマストでしょう。
同色のラバージグとトレーラーはエサを模倣しやすい
ブラックバスはザリガニを食うことが多いため、赤っぽくてハサミがあるトレーラーに近寄るのは必然です。その際ラバージグが真っ青だと、さすがにエサとは判断しづらいですよね。興味があっても食べないかもしれません。ラバージグとトレーラーが同じ系統の色なら、模倣するエサに近づきます。ザリガニの例からも解るように、魚が食べやすいというワケです。
透明感を合わせると場所に適合しやすい
淡水にも海水にも、濁っている場所とクリアな場所があります。濁っている場所は不透明なラバージグとトレーラーが目立つため、アピールしやすい傾向です。ブラックやブルーなど、濃い色がマストでしょう。クリアな場合は両者とも、半透明がエサに見えると言われています。少し透けていて薄い色合いを選ぶのがスタンダードです。釣果が上がった組み合わせを見つけている場合は、オリジナルを優先して下さい。
スカート素材の違いで選ぶ
ファインラバーは流れが遅い場所でもアピールできる
スカートの素材は大きく2つに分かれています。ファインラバーとシリコンラバーです。ファインラバーは耐久度がシリコンより低め。単色が多いことから目立ちにくいので、アピール力も劣ります。一方、柔らかい素材で水に入るとヒラヒラ広がるのが特徴です。あまり動かさなくてもターゲットの視界に入るタイプ。流れが少なくても展開するため、例えば池のような場所で重宝します。
目立つ色があって長持ちするシリコンラバー
シリコンラバーはカラフルなスカートが多く、自然界で目立ちます。そもそも魚の注意を引きやすいため、ファインラバーよりアピール力が上です。耐久度も上回っており、丈夫なシリコンラバーの方が長く使える傾向。水を押しのける強さがあり、泳がせると波を作って自分から魚にアピールします。流れが速い河川などでも波ができるため、ターゲットに動きを察知させやすい素材です。
ラバージグのおすすめブランド・メーカー
プロズファクトリー
低価格かつハイパフォーマンスで色々な層が使える
プロズファクトリーはジグ専門のメーカーで、ラバージグを探す際、一番に登場するような主力メーカーです。特徴を一言で表すなら、低価格かつハイパフォーマンス。スモラバなどはプロも好んで使用する性能があります。初心者も大切にした設計で、おおよそが扱いやすい高性能。色々なユーザーにマッチできる傾向です。
DAIWA(ダイワ)
解りやすい名前が初心者にとって便利
ダイワは釣具の王道メーカーで、ラバージグも卒なく揃えています。プロが競技で使うことから、どのラバージグも性能に問題はありません。もう1つ初心者におすすめのところがあり、名前が解りやすいところ。汎用性を目指しているモデルはマルチ、カバーにはカバージグなど、場所を明確に判断できる名前が付いています。
エバーグリーン
ラバージグ全般的に強力なアピール効果がある
日本製のラバージグは基本的に性能がいいと言われており、エバーグリーン製も評価に含まれます。特にアーキヘッド型は、カバー撃ちを得意とする釣り師に人気です。一方、アーキヘッド型だけでなく、ラバージグ全般の効果が強力。どれも硬派でスタンダードなアピール力を持ち、他のラバージグが通用しないときに頼れる番長のような存在です。
KEITECH(ケイテック)
カバー撃ちの定番になった名作ラバージグを扱う
ケイテックはラバージグごとの強みを生かすのが上手なメーカーです。代表例はアーキヘッド型の名作、モデル1。高度なすり抜け力と安定したバランスを持つことから、10年以上カバー撃ちの定番モデルになっています。強い波を起こすことが得意なモデルや、理想の姿勢を深く追求したラバージグも選択可能。釣り方に合わせやすいため、経験者は特に面白く選べるでしょう。
おすすめ&人気のラバージグランキング
フットボール型でおすすめのラバージグ
プロズファクトリー-オーピージグ OP-jig (485円)
キビキビとした動きに加えて優秀な回避能力を持つ
ワンポイントヘッドという技術を用いたラバージグです。フットボール型はアーキヘッド型より回避性能に執着したモデルが少ないため、ガードが付いていないこともあります。一方、精密に調整したガードを装備しているのがOP-jig。針先を上手くガードが守っていて根がかりしにくいため、カバーでキビキビ動かしたときに、優れた回避能力を発揮してくれます。
フットボール型は落ちる速度が速くて上下の動きに強いことから、主にボトム、つまり水底付近を探る釣法で使います。ワンポイントヘッドは感度が非常によく、底着きが解りやすい種類です。センサーのようなルアーで、釣り人が水中の状態を把握しやすいタイプ。最適なラバージグを探るときの目安としても使えます。
ダイワ-マルチジグ SS 14g 沼ザリ (594円)
表層から水底まで卒なく狙える万能系ラバージグ
ダイワがラバージグに付けている名前は非常に解りやすく、代表例がマルチジグSSです。記載されている通り、フットボール型ですが実に汎用的な性能を持っています。非常に姿勢がいいことから、垂直に落下していくのが特徴ですよ。
低重心の設計を採用していて、水中に降下するスピードは秀逸です。フォールで魚を狙うこともできますがガードを持つことから、カバーの近くやボトム付近を引きずる釣り方にも対応しています。巻取りのときに姿勢が安定しているので、水の表層や中層を泳ぐのも得意。特に穴がない万能系のフットボール型です。
ダイワ-スティーズ スピンフィネスジグ 2.3g スポーンシュリンプ (495円)
スピニングロッドを使いたいときの救世主になる
スピンというネーミングからも伺えますが、スピニングロッド専用に調整されています。2.3gのラバージグでスモラバの部類です。スモラバは以前、軽いことからパワー不足になりがちなスピニングロッドという竿のみで扱われていました。代表格と言えるスピンフィネスジグは、旧来の特徴を継承した形です。
近年、スモラバはパワーを引き出しやすくて繊細にルアー操作できる、ベイトロッド中心に設計されることが多くなっています。一方、スピンフィネスジグはスピニングロッドのパワーに適応しているのが特徴です。スピニングロッドでも、サクサクした動きやスムーズな回避が実現可能。スカートの開きが大きくアピール効果も上々なため、スピニングロッドを使いたいときは確実な救世主となります。
エバーグリーン-TGブロー フットボールラバージグ (742円)
スタンダードな性能と効果で初心者もチャレンジしやすい
1/4オンス、つまり7gのラバージグです。ジグヘッドに高密度のタングステンを採用しています。鉛などに比べると比重が大きいため、同サイズの中でも降下するスピードは優秀。ボトムを積極的に狙いたいときは頼りになります。
タングステンは硬い金属です。ボトムを叩いたときに硬い音が発生します。音は波動の一種ですよね。ボトム付近を泳ぐターゲットに、いい刺激を与えてくれますよ。体全体にウエイトを分散したような構造で、姿勢制御がナチュラル。操作しやすいタイプかつスタンダードなアピール効果を得られるため、初心者も挑戦しやすいラバージグです。
アーキヘッド型でおすすめのラバージグ
エバーグリーン-キャスティングジグ シリコンラバーモデル (891円)
エサを模倣しやすいカラーバリエーションは魅力
シリコンラバーを用いているアーキヘッド型なので、カラーバリエーションが豊富です。赤系のコザリや小魚に近い配色のブルーギルなど、全部で10色あります。エサを模倣しやすい色が豊富。トレーラー選びの基準にしやすいところは魅力でしょう。
全体のバランスを上手く調整しており、アーキヘッド型ながら水平姿勢の安定感が優秀です。また、水を押す力が強いシリコンラバーなので、泳がせると積極的にアピールしてくれます。フックを障害物から守るガードの量が多く、障害物を回避する力も強力。オープンウォーターとカバー、どちらにも使えるアーキヘッド型です。
ダイワ-カバージグ SS 14g (594円)
トップクラスの回避性能と14色のバリエーションを持つ
名前通りにカバーの攻略を重視しているアーキヘッド型です。すり抜け性能を伸ばしているので、先端を鋭く設計しています。また、重心をジグヘッド前方に確保しているのも特徴。鋭くして前に体重をかけておけば、すり抜けや突入をスムーズに行えるというワケです。
太めのガードでフックを守っているところも、カバーに対しての性能を助長しています。非常に水草やゴミを引っかけにくいため、タイトな場所から上手く生還できるのが特徴です。回避性能はラバージグの中でもトップクラス。全14色のバリエーションがあり、エサを模倣しやすいモデルでもあります。
ジャクソン-EGU JIG HYPER(エグジグ ハイパー) 1/8oz (715円)
ベイトロッドユーザーにおすすめのスモラバ
カバーを攻めるルアーは、撃ち抜くための重さが要りますよね。取り付ける釣り竿にも、重いルアーを扱ったり、魚を水草ごと持ち上げたりするパワーがあると有利です。パワーを重視するときに用いられるのがベイトロッド。エグジグハイパーはベイトロッド用に特化したスモラバです。
どちらかと言えばベイトロッドは、オープンウォーターよりカバーに適しています。扱うルアーもパワーに合わせて、少し重くなる傾向です。軽いルアーを飛ばしたり操作したりするのが苦手。一方、エグジグハイパーであれば、オープンウォーターでも自然なアクションを起こせます。強い波動を起こせるスカートがあって、アピール効果は優秀。ベイトロッドを所持している場合、いい相棒になりますよ。
ジャッカル-ビークロールセットアップ (978円)
試合で使えるスタンダードな性能は初心者にもおすすめ
滋賀県に拠点を置くジャッカルのラバージグと、トレーラーをセットにしています。ジャッカルのルアーは競技に使われることがあり、ラバージグも例に漏れません。日本バスプロ協会(JBNBC)からトーナメント参加を許可されているのが特徴です。環境に優しい素材が使われており、スタンダードな性能を持つことから、初心者におすすめのセットですよ。
ジグヘッドには魚の頭をペイントしてあります。セットのトレーラーは尾ひれのような形で、小魚の姿と泳ぎを模倣している組み合わせです。セットらしい模倣のメリットがあり、トレーラー選びを気にせずに済むところも、初心者向きの特徴でしょう。
ラウンド型でおすすめのラバージグ
エバーグリーン-C.C.ラウンド ウィードレス (550円)
狭い池や川を攻略できる小型のラウンド型
エバーグリーンのC.C.ラウンドは、1/16オンスから3/8オンス、つまり約1.8gから10gにかけて、5つの重さがあるシリーズです。1/16オンスと1/8オンスは超軽量なので、スモラバに部類されます。残りの3つは標準的な重さに入るため、通常のラウンド型と言えるでしょう。
全般的に軽くてスカートも小さいため、広大な場所やヘビーカバーを狙うのは不得意です。一方、狭いところでアピール効果が得られるデザインを採用しています。C.C.ラウンドの特徴は、狭い釣り場を得意にしているところ。軽いカバーも含みますが、例えば狭い池や川で卒なく使えます。釣りの超有名スポットは割と広い場所が多いですよね。自宅付近の身近なポイントを攻めやすい、庶民派感覚のラバージグです。
オーエスピー-O.S.P JIG ZERO THREE HUNTS (638円)
食いついた魚を逃がさないパワフルな掛け性能
オーエスピーは少しマニアックなメーカーですが、日本品質の優秀なラバージグを扱います。ハンツもプロが主軸にしているようなモデルです。21gがあってカバーも撃ち抜きやすいシリーズ。非常にパワフルなところが持ち味になっています。
最大のメリットは食いついた魚を逃がしにくいところ。針に掛ける性能が抜群に強力です。また、ファインラバー6色に加えてシリコンラバー24色があり、圧倒的なカラーバリエーションは魚に違和感を与えません。アピール効果と魚を離さない性能があるので、必然的に釣れる環境を生めます。
ラバージグの付け方
結び方が解らなければ固結びでもいい
ラバージグはジグヘッドにある小さいリングにラインを通し、結んでロットと接続します。ユニノットなど、強力な結束スタイルを採用するのが一般的です。ラインを4、5回ループさせて輪を作るのが初手。輪に折り返したラインを通して結束します。動画などでも方法が紹介されており、簡単なので誰でもチャレンジが可能。一方、重要なのは結束力で、とりあえず外れなければ大丈夫です。解らない場合は普通の固結びでも構いません。
トレーラーは真っすぐ付けると水中で正しく動く
トレーラーが曲がっていると水中での動きが変わり、エサのようなナチュラル感を損なう可能性があります。トレーラーは、曲がっているトレーラーフックに差し込みますよね。急いで付けるとカーブに添って曲がり、使えなくなるかもしれません。ゆっくり差し込んで、真っすぐの状態にできる場所から針を出します。取り付ける前にトレーラーフックとトレーラーを並べ、針出しのポイントを指で押さえる方法がおすすめ。トレーラーフックが曲がり始める部分から針を出すと、トレーラーは真っすぐに付きます。
ラバージグの使い方
キャスト後フォールさせて10秒ほど放置するだけで食いつく事も
フォールはフォーリングとも呼ばれる釣り方です。着水後、ラバージグを動かさずに自然降下させます。降下中にスカートがヒラヒラ動くため、魚の目に付く場所へ落ちればアピール効果は十分。10秒ほどフォールさせるだけで食いつくこともあります。
ボトムバンピングをして数秒動きを止めることで魚を十分誘える
ボトムは底という意味で、釣りにおいては海底や湖底、川底を指します。バンプは衝突という意味で、湖底などをルアーでトントン叩く釣法がボトムバンピングです。方法は簡単。ラバージグをボトムまで落とすのが初手。底付きの感触を確認したら、そのままロッドをリフトしてルアーを跳ね上げます。ラバージグが戻るときにボトムを叩くことで、魚を刺激することが可能。数回バンピングして数秒動きを止めるだけでも十分に誘えます。
まとめ
場所や釣り方に合うラバージグがおすすめ
ラバージグは場所や釣り方によって、種類を調整すると便利に使えます。フットボール型はオープンウォーターが得意で、引き上げたり着底させたりする上下の動きも秀逸です。狭い場所のすり抜けや、障害物の貫通が得意なのはアーキヘッド型。ラウンド型はバランスが取れていて、汎用性があるため初心者にもおすすめです。経験値が増えてくれば、高い追従性を持つスモラバや、独自のカスタムラバージグも選択肢に入るでしょう。