衣類のシワを取るだけでなく、除菌や消臭にも役立つアイロン。一台持っているととても便利ですよね。ただ、製品によって機能性が異なるため、購入の際に迷ってしまう人は多いはず。自分に合ったアイロンを見つけるには、選び方のポイントを押さえておくと失敗しにくいです。そこで今回は、アイロンの基本知識から選び方までを徹底解説します。また、メーカー別の特徴や、おすすめのアイロンも併せてぜひ参考にしてみてください。
使いやすいアイロンの特徴
スチーム量が多いと衣類のシワを簡単に伸ばせる
衣類のシワは、蒸気の力できれいにしっかり伸ばすことができます。そのため、アイロンのスチーム量が多ければ多いほうが、より短時間で簡単にシワ取りができるのです。また、高温の蒸気によって脱臭や除菌効果にもつながり、清潔を保てます。
使用シーンに順応できる2wayコードタイプが便利
長時間アイロンがけを行うときや、スチーム力を最大に使いたいときはコード付きで効率的に仕上げます。逆に、忙しい朝やサッとシワ取りしたいときなどは、コードレスの方がお手軽ですよね。このように、2wayコードタイプなら使用シーンに合わせて切り替えられるのでとても便利に使えます。
アイロンの種類とかけ方
スチームアイロン(頑固なシワを瞬時に伸ばす)
スチームアイロンは、高温の蒸気を出して衣類のシワをとります。頑固なシワも瞬時に伸ばすことができ、衣類もふっくらと仕上がります。アイロン掛けが苦手な人でも簡単に衣類ケアできて、スチームの力で雑菌の繁殖を抑える効果も期待できます。
まずは、アイロンをかける前に衣類のアイロン表示をチェック。アイロンマークの中に「中」や「高」と表示されていればスチーム機能を使うことができます。ただ、低温記号の表示の場合は、衣類から浮かせて使用しなければなりません。特にセーター類は、直接アイロンを当てず浮かせてスチームを当てましょう。また、パンツやスラックスなど折り目をつけたい衣類には当て布をしてプレスします。
ドライアイロン(ハリのある仕上がりに)
熱の力とアイロンの重量によってシワを伸ばすドライアイロンは、綿やポリエステル、麻などの素材のシワ伸ばしに最適。衣類はハリのある仕上がりになります。また、メンテナンスはかけ面を拭く程度で手間いらず。低価格な製品が多いのも嬉しいポイントです。
ドライアイロンは、アイロン台と霧吹きが必須。衣類のシワをきれいに伸ばすには、衣類全体に霧吹きをかけてからアイロンを当てることが重要です。シワ取り効果だけでなく、アイロンの滑りを良くしたり、ハリのある仕上がりにすることができますよ。
ハンディスチーマー(ふわっと仕上げることもできる)
スチームアイロンに比べてかけ面は狭いですが、片手で持てるほど軽量でコンパクト。衣類をハンガーにかけたままシワ取りができるので、手軽にアイロンがけしたい人や、忙しい朝でも衣類をサッときれいに仕上げたい人にもおすすめですよ。
ハンディスチーマーは、フリルブラウスやギャザーの入った衣類など、ふわっとした仕上がりにしたい時にも重宝します。かけ方は、衣類をハンガーにかけた状態で、スチームが出る穴の列と衣類のシワの流れを同方向にし、らせん状にスチームをかけていくだけでOK。デリケート素材に使用するときは、目立たない部分で一度試し掛けしてから行ってくださいね。
衣類スチーマー(手軽にシワ取りや消臭ができる)
スーツなどは、毎日洗濯するのは難しいですよね。そんな洗濯しにくい衣類でも、衣類スチーマーがあれば簡単にシワ取りや消臭ができて便利。コンパクトなので、旅行や出張先にも気軽に持参できます。お出かけ前や帰宅後に、サッと当てるだけでいいので1つ持っているととても重宝しますよ。
衣類を安定した場所でハンガーにかけたら、衣類の端を少し引っ張りながらスチームを当てます。綿やポリエステル素材には、かけ面を直接当てて使用できますが、レーヨン素材の場合はスチームを当て過ぎると縮む可能性があります。優しくスッと滑らせるように当てて使いましょう。
アイロンの選び方
スチームアイロンの噴射量で選ぶ
掛け面サイズが大きいとスチーム量が多くなり時短に繋がる
衣類のシワ取りは、スチーム量が多いほうが短時間できれいに仕上げることができます。そのため、掛け面が大きいとその分スチーム穴も多くなり、一度に広範囲のシワ取りができるので時短に繋がります。スチーム量が多ければ、頑固なシワも取れやすくなるため、何度も同じ部分に当てて衣類を傷めてしまうのも防ぐことができて一石二鳥です。
スチーム穴の数が多いほどムラが無くなり綺麗な仕上がりに
スチーム穴の数が多いければ、噴霧量も多くなりしっかりシワを伸ばすことができます。衣類にシワが残ることなく、衣類全体をムラのないきれいな仕上がりにするには、スチーム穴は30個前後で1分間に最大10g以上の噴霧量があるものがおすすめ。ただし、掛け面の大きさや噴霧量だけで選ぶと、アイロン自体が重たくなる場合があるので注意してくださいね。
電源コードの有無で選ぶ
コードの煩わしさから解放されるコードレスタイプ
コードレスタイプは小回りがきいて使いやすさ抜群。袖や襟など、細かい部分のプレスもコードを気にせず取り回しやすく、軽量型が多いのが特長です。部屋のコンセントの場所によっては、コードが付いていることでアイロン掛けしにくいといった経験がある人も多いのでは?コードレスなら、コードの煩わしさから解放されてストレスなくアイロン掛けができます。
一度に大量のアイロン掛けをするならコード付きがおすすめ
小回りのきくコードレスはとても便利ですが、専用の台で数分おきに蓄熱する必要があります。そのため、大量のアイロン掛けをする際は、コードレスでは時間がかかってしまう場合も。コード付きなら、高温を維持できるのでパワー不足になることがありません。大判の衣類をアイロン掛けする時にも、コード付きのほうが効率よくアイロン掛けすることができます。
便利な機能で選ぶ
衣類をハンガーに掛けたままスチームを当てることが出来るハンガーショット機能付き
ハンガーショットとは、アイロン台を使用せずにアイロンを持って立てた状態で、衣類にスチームを当てシワ取りができる機能のこと。時間のない朝や、手軽にシワを取りたいときに便利です。ハンガーショット機能付きを選ぶなら、アイロン自体の重量が軽めのものをチョイスするのがおすすめ。アイロンを持ち上げて使用するため、腕が疲れない程度の重さであることがポイントになります。
安全面を考えて電源の切り忘れを防ぐ自動オフ機能も
アイロンは使用後にスイッチを消し忘れると、火災などの事故につながる場合があります。また、スイッチをOFFにしたつもりで片付ける際に、かけ面を触って火傷してしまうことも。アイロンの高温状態が一定時間続くと、異常検知して電源を自動オフしてくれる機能があれば安全ですよね。電源の切り忘れは思わぬ事故を招いてしまうので、自動オフ機能つきのアイロンはおすすめですよ。
自分に合った重量で選ぶ
重量1kg以上のアイロンはプレスしやすい
近年は、軽量タイプのアイロンがたくさん登場しています。軽量タイプのアイロンは、持ち上げて衣類にスチームを当てる際に腕が疲れにくいメリットがありますが、衣類をしっかりプレスするにはアイロンの重量ではなく、腕の力を使わなければならないデメリットも。アイロン自体にある程度の重みがあった方が、きれいにプレスしやすいため、重量1kg以上のアイロンがおすすめです。
1kg以下は軽量で腕が疲れにくい
衣類をプレスするより、スチームの力でシワ取りがメインであれば、軽量タイプのアイロンが便利です。重量は1kg以下のものを選ぶと、腕が疲れにくく、使いやすいですよ。スラックスなど、しっかり折り目をつけたい衣類が多い場合は、1kg以上のアイロンが最適ですが、手軽にアイロンがけしたいという人には、持ち運びにも便利な軽量タイプをおすすめします。
掛け面に使われている素材で選ぶ
滑りやすさを求めるならセラミック素材を
アイロンの掛け面の素材には、主にセラミックやチタン、フッ素があります。その中でも、セラミック素材は滑りやすさ抜群で、アイロン掛けがラク。チタンやフッ素コートに比べてセラミック素材は値段が高いですが、掛け面が滑りやすいとシワ取りもスムーズにできて、さらに耐久性にも優れているので、アイロン掛けの頻度が高い人には特におすすめです。
チタン素材は耐久性もあってコスパ良し
チタン素材はセラミックと比較すると、滑りやすさは劣りますが、フッ素よりも滑りやすさと耐久性に優れていて値段もお手頃のものが多いです。セラミックほど高価なものは必要ないけど、アイロン掛けをストレスなくやりたいという人におすすめ。掛け面の素材は、剥がれてしまうと滑りにくくなってしまうため、ある程度の耐久性は必須といえます。
アイロンのおすすめブランド・メーカー
ティファール
かけ面の広さと抜群のスチーム力が魅力
コードレスでも抜群のスチーム力に定評があるフランスのメーカー。洋裁などをする専門家からも支持が高く、かけ面が大きいことも人気の秘訣です。軽量でコンパクトなアイロンも、パワフルな噴霧量を実現。
パナソニック
プロからも根強い人気を誇る
前後関係なくアイロン掛けできるWヘッドを業界初で開発したパナソニック。女性が使いやすいサイズ感に定評があり、中でも衣類スチーマーは非常に人気があります。電源を入れてからの立ち上がりも早く、時短になるのも嬉しいポイント。
ツインバード
ハンディタイプ製品が多くて低価格が魅力
一般的なアイロンから衣類スチーマー、ハンディタイプなど、豊富な種類を取り扱っているツインバード。特にハンディタイプ製品が多く、比較的値段も安いのが特徴です。形状もコンパクトなので、収納のしやすさはもちろんのこと、持ち運びにも便利。
東芝
種類が豊富で自分の用途に合ったものが見つかる
東芝は、日本で初めてアイロンを開発したメーカー。ユーザー目線でアイロンを作り続け、使いやすさにこだわった製品が多いのが特徴です。スチームアイロンのタンク内を清潔に保つため、抗菌や除菌機能も充実。
おすすめ&人気のアイロンランキング
スチーム力でおすすめのアイロン
ティファール-コード付きスチームアイロン(12,191円)
大量パワフルスチームで頑固なシワも美しい仕上がりに
圧倒的なスチームパワーで繊維の奥までしっかり浸透し、頑固なシワも簡単に美しく仕上げます。かけ面はダイヤモンド型で、前後左右に自由に動かしやすい設計。また、アイロン自体に適度な重さがあるので、腕の力を必要とせず、しっかりプレスできます。
かけ面はセラミック素材なので、滑りやすく快適なかけ心地。また、ティファール独自の「オートクリーン機能」により、かけ面の熱を利用して常に清潔な状態を維持できるため、抜群の滑りやすさがいつまでも続きます。
パナソニック-コードレススチームアイロン(7,430円)
充実の機能性とハイパワースチームで手軽に衣類ケア
使いやすさを重視したユーザーにとって嬉しい機能満載のコードレススチームアイロン。かけ面は幅広の11㎝で、「Wヘッドベース」だからスイスイかけることができます。スチーム量も1分間に最大13gで、さらにハイパワーショット、ハンガーショット、前面ハイパワースチーム機能で手早くきれいに仕上げます。
安全設計にもこだわったデザインも魅力。ショットボタンなどは大きく設計して押しやすく、大容量タンクは水漏れストッパー付きなので安心です。また、目詰まり防止機能により、水道水の水垢成分が蓄積されるのを防ぎます。
石崎電機-スチームアイロン(1,657円)
大容量タンクだから大判衣類の長時間スチームにも便利
掛け面はセラミック素材で滑りやすく、耐久性も抜群のスチームアイロン。大容量タンクながらも軽量でコンパクト設計なので、使いやすさも人気の秘訣です。200ccも注水できるため、大判の衣類でも給水の手間を省けますよ。
長時間のスチームがけに便利なだけでなく、見た目もシンプルで無駄のないデザインに定評があります。また、タンクのふたはシリコンゴムを採用し、開閉もラクラク。耐久性があり、コスパのいいアイロンをお探しの方におすすめですよ。
東芝-コードレススチームアイロン(5,000円)
シワを楽に伸ばせる形状でスムーズなかけ心地を実現
オープンハンドルなので、握りやすく持ち換える時もスムーズ。掛け面の先端ラインにこだわり、ボタンなど細かい部分のアイロンがけにも便利です。また、シワを楽に伸ばせるだけでなく、掛け面の後部にある傾斜を利用して、立体的に仕上げることもできます。
掛け面の素材はチタンで、耐久性と滑りやすさを備えつつ価格もお手頃。タンク容量は80mlと小さめですが、ショット機能付きで、アイロンがけを手軽に行いたい時にも便利に使うことができますよ。前後左右にかかわらず自由自在に動かしてもスムーズなかけ心地を実現したアイロンです。
アイリスオーヤマ-コードレススチームアイロン(2,297円)
ハンガーにかけたままでも使える便利なショット付き
立ち上がり30秒ですぐに使えるコードレススチームアイロン。霧吹き機能やショット機能も付いているので、上手に使い分けて理想の仕上がりを実現できます。スチームは2段階あり、衣類の厚さに合わせて切り替え可能。
便利なスチームショット機能は、ボタンを押すだけでハンガーにかけたままシワ取りができます。手軽にアイロンがけしながら、衣類の気になる匂いも取ってくれるので、帰宅時にサッと使えるのも嬉しいですよね。
一人暮らしにおすすめのアイロン
ツインバード-ハンディスチーマー(4,611円)
気軽にサッとしわを伸ばせて手間いらず
手軽に衣類ケアできるツインバードのハンディスチーマー。プロのスタイリストの声やユーザーの声をヒアリングしながら開発された優秀スチーマーです。デリケート素材の衣類にも安心して使用できるように、温度設定やスチーム量などにもこだわった製品。
衣類にムラなくスチームを当てるために、1秒に1回の連続的なショット機能も備えています。一見コンパクトなドライヤーのようにも見えるスタイリッシュなデザインで、衣類のハンガーに引っ掛けて収納できるストラップ付きです。
MACROS-5wayセラミックハンディーアイロン&スチーマー(3,130円)
1台5役で服のお手入れもラクラク
これ1つで、5つの機能を使い分けできるハンディスチーマーです。ブラシカバースチーマーや布ブラシカバースチーマー、ドライとスチームのアイロン機能、そして手軽に使えるハンディスチーマーで、衣類ケアの面倒なイメージを覆す便利な一台。
掛け面は丈夫なセラミック素材で、耐久性にも優れ、滑らかな使い心地が続きます。ハンディスチーマーとしてハンガーにかけたまま、手軽にサッとシワ取りできるほか、シャツ類の襟や袖をパリッと仕上げたい時にも理想の仕上がりを実現します。
日立-衣類スチーマー(5,761円)
広範囲スチームとプレスもしっかりできる小型アイロン
衣類スチーマーと一般的なアイロンとしても使える1台2役の衣類スチーマー。衣類のシワ取りはもちろんのこと、消臭や花粉対策など毎日の衣類ケアにも重宝します。タテヨコの幅広スチームが広範囲に当たるので時短にも。
掛け面はダイヤ型で、全方向に自由に動かすことが可能。アイロンとして使う場合も、細かい部分に掛け面の先端が行き届き、しっかりプレスできます。また、電源の消し忘れがあっても安心のオートオフ機能付きで安全面にもこだわった製品です。
ドライアイロンでおすすめのアイロン
パナソニック-コード付きドライアイロン(3,688円)
かけ面はフッ素加工コートを施した軽量タイプのアイロン
レトロな雰囲気漂うドライアイロン。軽量タイプなので腕が疲れにくく、しっかりアイロンがけしたい人におすすめです。ドライ専用なのでスチーム機能はありませんが、頑固なシワには霧吹きで十分きれいな仕上がりに。
掛け面は、ノリのつきにくいフッ素コートを施し、布滑りも問題なくスムーズに使用できます。小回りがきくので、洋裁用にも最適ですよ。スチームアイロンのようにメンテナンスも必要なく、低価格なのも魅力ですね。
DBK-ドライアイロン(3,013円)
60秒で最高温度に達するスピードと高い熱伝導率を実現
最高温度までの立ち上がりが早く、重量も620gと軽量なので忙しい朝でもストレスなく気軽にアイロンがけができます。かけ面は、フッ素加工のアルミ製熱板で熱伝導率に優れているため、温度変化にも素早く対応。
コード付きでもアイロンの動きに合わせてコードが上下してくれるので、煩わしさがなくスムーズに使用可能。また、ダイヤル部分には、布地の種類が書いてあり、衣類に合った適切な温度調節ができるのも嬉しいポイントです。
ドウシシャ-コード付きミニドライアイロン(749円)
ハンドルが折りたためて持ち運びにも便利な軽量タイプ
超小型で旅行はもちろんのこと、オフィスにも気軽に持ち運びできるサイズのドライアイロンです。ミニアイロンでも、掛け面はフッ素加工を施し、180度の温度を維持できる設計になっていて、しっかりアイロン掛けできます。
ミニアイロンは、お子様のお名前シールを貼り付けるときにも重宝しますよ。とてもコンパクトなアイロンですが、収納時はハンドルを折りたためるので、さらに小さくなって収納もしやすく、便利な携帯用ポーチも付属しています。
まとめ
しっかりシワが伸ばせるスチーム力に優れたアイロンがおすすめ
アイロンは、衣類のシワをきれいに伸ばしてくれる便利なアイテムですよね。頑固なシワでもストレスなくサッと伸ばすためにも、とにかくスチーム力が重要。時短や充実の機能性、使いやすさを叶えてくれるスチーム力のあるアイロンで、衣類を清潔にきれいな状態を維持してくださいね。