お部屋のインテリアを楽しみたい人、冷暖房効率をアップして省エネな生活をしたい人、お部屋の外から入る音や光に敏感な人。このような悩みを持っている方は多いと思います。そんな人におすすめしたいのがカーテンボックスです。お部屋にカーテンボックスを設置すれば、省エネ効果や遮光および遮音効果の他に、カーテンレールが隠れることでインテリアの充実したお部屋作りをすることができますよ。そこで、今回はカーテンレール周りの悩みを解決できるカーテンボックスについて、種類や選び方のポイントを踏まえてご紹介します。自分のお部屋に合うカーテンボックスを見つけて、理想のお部屋作りを楽しんでくださいね。
カーテンボックスとは
カーテンレールを隠し生活感を無くすための家具
カーテンボックスとは、カーテンの上で剥き出しになったカーテンレールを隠し生活感を無くすための家具です。そのため、カーテンレールの上部や両端およびお部屋側が木材や布で覆われるような形をしており、窓とカーテンレールの隙間を密閉することが可能な仕組みになっています。
カーテンボックスのメリット
外気が侵入する窓とカーテンレールの隙間を無くし省エネ効果
カーテンレールを覆い隠すような形をしたカーテンボックスは、窓とカーテンレールの隙間が無いことから外気が侵入しづらくなっています。そのため夏場なら冷気を保ち、冬場なら暖気を保つことができ、冷暖房の不要な稼働を抑えられ、省エネ効果が得られます。特に賃貸や築年数が古い物件では、窓枠が経年劣化により隙間風が入ることもあるためカーテンボックスでの対策も必要になります。
窓際のアクセントにすれば空間引き締め効果も
壁と対照的な色のカーテンボックスを選ぶとお部屋のアクセントとなり、空間引き締め効果が得られます。反対に、壁と同じ色のカーテンボックスを選べばお部屋に溶け込み空間を広くすっきり演出してくれます。また、カーテンボックスの取り付け位置を高くし、長いカーテンを取り付ければ高低差が生まれメリハリの利いた空間を作ることも可能ですよ。
外部からの音や光を遮断し寝室やAVルームにも
カーテンボックスは外気だけでなく外の音や光も遮断することが可能です。カーテンレールを覆い隠す構造により密閉度が高いからです。スタジオなどの防音の部屋を作りたい方、騒音や光で寝つきが悪い方は寝室にカーテンボックスを設置すれば快適に生活をすることができますよ。
カーテンボックスのデメリット
上部に溜まった埃を掃除するのは手間
カーテンボックスの上に溜まった埃を掃除するには手間がかかります。このようなお部屋の高い箇所を掃除するときには脚立が必要になったり、埃が空中に舞ってしまったりと何かと厄介ですよね。そのため、カーテンボックスは埃が溜まりやすい場所とも言えるでしょう。
湿気の多い窓際ではカビ対策が必要
夏場などの湿気が多い季節にはカーテンボックスにもカビ対策が必要になります。特に密閉度の高い構造をしたカーテンボックスは湿気が溜まりやすく、湿度の高い環境に繁殖するカビにとって適しているため、カビ対策は必須であると言えます。具体的な対策としては、カビが発生しずらいカーテンボックスの材質やカーテンを選んだり、乾燥剤を設置したりする必要があります。
大きすぎると圧迫感がでる
カーテンボックスの高さや幅が大きすぎるとお部屋に圧迫感が出てしまいます。特にお部屋の高い位置にあるカーテンボックスはインテリアとして目立ちやすいため、大きさや色合いによってはお部屋のバランスを崩しやすい家具だと言えます。
カーテンボックスの種類
レール付きタイプ
カーテンボックスにカーテンレールが内蔵されているタイプ
カーテンボックス自体にカーテンレールが内蔵されているタイプで、お部屋に取り付ける際には壁や天井に穴を開ける工事が必要になります。したがって、自宅のリフォームを考えている人や、壁や天井に穴を開けても問題がない賃貸にお住まいの人に向いているタイプと言えます。また、カーテンボックスの種類の中では最も商品ラインナップが多いタイプであるため、自分の探し求めている物が見つかりやすいといった特徴もありますよ。
レール付きタイプのカーテンボックスは単体タイプのカーテンボックスと比べると、取付完了までの工事にかかる時間や費用はかかるものの、正面付けや天井付けおよび、天井埋込といった様々な取り付け方を自由に選ぶことができ、理想のお部屋作りをする上では柔軟な対応が可能となっています。
単体タイプ
既存のカーテンレールに取り付けるだけのタイプ
賃貸などのお部屋に元から付いているカーテンレールに後付けで設置することが可能なカーテンボックスのタイプです。そのため、取り付けも簡単な組み立て作業のみで、壁や天井に穴を開ける必要もありません。手軽にカーテンボックスを取り入れたい人や、壁や天井に穴を開けられない賃貸にお住いの人に向いているタイプと言えます。
単体タイプのカーテンボックスはレール付きタイプのカーテンボックスと比べると、取り付け方が既存のレールに依存してしまうため、カーテンボックスの位置を変えたりするなどの自由度は低いものの、簡単に取り付けが可能ですよ。すぐにでもカーテンボックスの効果を感じたい人には向いています。
カーテンボックスの選び方
工事が必要な設置方法で選ぶ
カーテンボックスの上のスペースを活用するなら正面付け型
正面付け型のカーテンボックスには「正面付け」や「壁付け」といった表記があります。正面付けとは、窓枠の上にカーテンボックスを設置する方法のことで、カーテンボックスの上にできたスペースで小物などを置いたり、間接照明を置くことで高級ホテルのような雰囲気にできたりと、インテリアの幅を広げることが可能ですよ。
高さを出して部屋や窓を広く見せたいなら天井直付け型
天井直付け型のカーテンボックスには「天井付け」という表記があります。天井付けとは、天井にカーテンボックスを隙間なく設置する方法のことで、カーテンボックスが高い位置に設置されることによりお部屋や窓に高低差がでて広い空間を演出できますよ。また、カーテンボックスの上部に埃が溜まる心配もないのでお手入れが面倒な人にもおすすめです。
カーテンレールやカーテンボックスを完全に隠して生活感を無くしたいなら天井埋込型
天井埋込型のカーテンボックスはリフォーム業者などの専門業者に取り付けを依頼する必要があります。カーテンボックスを天井に埋め込む際には天井に大きな窪みを開ける工事が必要になるためです。正面付けや天井付けのカーテンボックスと比べると費用と時間はかかりますが、カーテンボックスの効果をより感じられるのは天井埋込型のカーテンボックスです。リフォームを検討している人、カーテンレールやカーテンボックスを完全に隠して生活感を無くしたい人におすすめです。
工事が不要な設置方法で選ぶ
賃貸なら工事不要で手軽な後付け型
後付け型のカーテンボックスは壁や天井に穴を開ける工事が不要で、手軽に設置が可能ですよ。後付け型のカーテンボックスは既存のカーテンレールに簡単なねじ止めやはめ込みだけで取り付けることができるからです。したがって、カーテンレールが取り外せない賃貸に住んでいる人や、手軽にカーテンボックスを設置したいと考えている人におすすめです。
後付けするならDIYで自作することも可能
後付けのカーテンボックスの購入を検討している人にとってカーテンボックスをDIYで自作することは一つの手段です。カーテンボックスはカーテンレールを覆い隠すことによってお部屋のインテリアをすっきり見せるだけでなく、外気や音および光を遮断する物です。したがって、プラスチックダンボールを使用してカーテンレールを覆い隠すボックスを作成することによりカーテンボックスはDIYで自作が可能になります。
サイズで選ぶ
ダブルレールなら奥行きが150㎜から200㎜の物を
ダブルレール対応のカーテンボックスには「ダブル」の表記があります。カーテンとレースを取り付けようと考えている人は、カーテンボックスの奥行きが150㎜から200㎜の物を目安に選ぶと理想的です。また、シェードや電動レールも取り付けようと考えている人は、カーテンボックスの奥行きが300㎜の物で十分ですよ。サイズで選ぶ時の注意点はカーテンボックスを設置する周りにエアコンなどの障害物がないか確認することです。
シングルレールなら奥行きが90㎜から120㎜の物を
シングルレール対応のカーテンボックスには「シングル」の表記があります。カーテン単体やレース単体およびシェードのみを取り付けようと考えている人は、カーテンボックスの奥行きが90㎜から120㎜の物を目安に選ぶと理想的ですよ。また、カーテンボックスの奥行きが大きすぎてしまうとお部屋の圧迫感にもつながるので注意が必要です。
カーテンボックスのおすすめブランド・メーカー
ニトリ
「お、ねだん以上。」の価値をコンセプトにする大手家具ブランド
ニトリのカーテンレール(コム NA 2M/W)は独自の機能としてサイドから侵入する光や外気をカーテンで防ぐことができます。上部から侵入する光や外気に対しても付属のレールカバーによって防ぐことが可能となっている他、高さが3㎝と他メーカーより薄型のためカーテンボックスを目立たせたくない人や、カーテンボックスの圧迫感が嫌な人におすすめです。
トーソー
窓辺の演出に特化したプロフェッショナルブランド
トーソーのノイボックスはカーテンボックスシリーズの一つであり、全14色という豊富なカラーラインナップと機能性を向上させるオプションが追加することができます。他メーカーと比較しても幅広い商品展開のため色合いを重視してカーテンボックスを探している人や、機能性も妥協したくない人におすすめです。
窓際貴族
ネット販売を中心に窓際のアイテムを多く展開するブランド
窓際貴族のカバー付きカーテンレールシリーズはカーテンボックスの隙間を極力少なくした構造で遮光性に優れているため、寝室やシアタールームへの設置を考えている人におすすめです。また、他メーカーと比べてカーテンレールの取り付け方を画像で説明しており、設置が簡単であるという特徴があります。カーテンボックスの設置を自力で簡単に済ませたいと考えている人にもおすすめですよ。
フルネス
快適さが特徴の窓際家具ブランド
フルネスのグレンディアスはカーテンレールシリーズの一つであり、遮光性や外気の侵入を防ぐ効果は他メーカーと比べて同等でありますが、独自の機能として静かでスムーズな操作性に優れた静音ローラーを採用しており、カーテンの開閉時に出る音を抑えたカーテンボックスを探している人や、遮光性や省エネ効果の高いカーテンボックスを探している人におすすめです。
セリア
カーテンボックスをDIYするならセリアのアイテムで自作可能
セリアのアイテムを使用すれば簡単にカーテンボックスを自作することも可能ですよ。具体的にはプラスチックダンボールをガムテープで繋ぎ合わせてカーテンボックスの形を作り、その上から好みのデザインのリメイクシートを貼り付けることで作成可能です。オリジナルのカーテンボックスを作りたい人や、DIYに挑戦したい人におすすめです。
おすすめ&人気のカーテンボックスランキング
正面付けと天井付けの両方対応できるおすすめのカーテンボックス
トーソー-グラビエンス ダブルセット (14,454円~)
多機能で様々なコーディネートに対応可能
グラビエンスの基本的な特徴として遮光性や断熱性は当然のことながら、カーテンストッパーによるカーテン固定が可能であることと、静音車式ランナーの採用で静かでスムーズな開閉が可能となっています。オプションではカーテンレールの両端から開閉操作の行えるマルチマグネット機能を追加できますよ。また、カーテンを中央で交叉させて光漏れを防ぐ交叉ダブルセットやカーテンとシェードなどを組み合わせることのできるプラスダブルセットがあります。
グラビエンスは遮光性や断熱性に優れたカーテンボックスを探している人を始め、カーテンの開口時に決まった場所で固定させたい人やカーテンの音が気になる人、ならびに様々なカーテンやシェードなどを組み合わせて設置したい人におすすめです。
トーソー-ファセット サイドキャップセット (6,270円~)
フラットなデザイン性のスタンダードカーテンボックス
ファセットは一体感のあるサイドシールセットとサイズ変更が可能になるサイドキャップセットがあります。サイドシールセットはフロントパネルを折り曲げた組み立て式で一体化のあるデザインが特徴です。サイドキャップセットは本体のカットが可能で自由自在にサイズ変更ができますよ。
ファセットはお部屋の窓のサイズに合った自分好みの設定ができるので、オーダーメイドの窓や狭い窓際にもカーテンボックスを設置したい人におすすめです。また、お部屋のインテリアとしてカーテンボックスを設置したい人にとっても高いデザイン性のファセットは向いています。
トーソー-レガートプリモ ダブル A・B・C・Mセット (5,780円~)
多様なオプションで機能性が自由自在
レガートプリモはメタルRキャップによって遮光性やカーテンの納まり方が小さく済み、スタイリッシュにカーテンを固定できることが一番の特徴です。また、オプションのリターンマグネットを追加すれば遮光性に加えて遮蔽性も向上させることができ、中間ストップやカーテンストッパーのオプションを追加すれば自由自在にカーテンの位置を調整することができますよ。加えてマルチブロックを追加すればカーテンとシェードなどを組み合わせることも可能です。
レガートプリモは細かいオプションが多数存在するため、自分の欲しい機能だけを追加してオリジナリティのある窓際を作りたい人や、多機能なカーテンボックスが欲しい人におすすめです。
窓際貴族-カバー付きカーテンレール【カバータイプ/ダブル】 (11,000円)
丸みのあるすっきりとしたデザイン
カバー付きカーテンレールのカバータイプは、丸みのあるすっきりとしたデザインで、どんなお部屋に設置してもカーテンレールを奇麗でシンプルに隠すことができるという特徴があります。お部屋の高い位置に設置しても圧迫感が生まれることはありません。また、アルミ製品のためカビや埃にも強くお手入れが簡単ですよ。
カバー付きカーテンレールはシンプルで丸みのあるデザインのため、カーテンレールを隠してお部屋をすっきり見せたい人や、圧迫感が生まれないカーテンボックスを探している人におすすめです。また、カビや埃などのお手入れが簡単なカーテンボックスが欲しい人にもおすすめです。
窓際貴族-カバー付きカーテンレール【ボックスタイプ/ダブル】 (18,150円)
シンプルなデザインかつ高機能
カバー付きカーテンレールのボックスタイプはシンプルなデザインが特徴です。自分のお部屋に似合うカーテンボックスが分からなくても、シンプルなデザインのカーテンボックスは、どんなお部屋に設置しても違和感なく馴染ませることができますよ。
ボックスタイプのカーテンボックスは、上部に小物や間接照明を設置できるスペースがあることも特徴の一つです。スペースをうまく活用すればインテリアの幅も広がりますよ。スペースを活用してインテリアを楽しみたい人や、どんな部屋にも似合うデザインのカーテンボックスを探している人におすすめです。
フルネス-グレンディアス (4,103円)
静音ローラーで音を15%カット
グレンディアスは静音ローラーが採用されており、カーテンの開閉時に出る音を15%カットできることが特徴です。毎日開閉するカーテンの音が不快な音だとストレスが溜まることもあります。些細な音とは言え、毎日耳にするとなると妥協はできないものです。
グレンディアスは持ち上げブラケットによりカーテンの設置位置が高くなっていることも特徴の一つです。カーテンの設置位置が高いと外部の光や外気をお部屋に侵入しにくくでき、遮光性や冷暖房効率の上昇につながりますよ。遮光性や冷暖房効率を重視する人や、カーテン開閉時の音が気になる人におすすめです。
正面付けのみ対応できるおすすめのカーテンボックス
くれない-カバートップ リターン付き伸縮レール (6,580円)
伸縮レールで幅を自由自在に変更可能
くれないのカーテンボックスは伸縮レールを採用しており、2mセットでは1.1mから2mまで、3mセットでは1.6mから3mまで伸縮可能なことが特徴です。伸縮レールだと引っ越しをしてカーテンレールの取り付ける幅が異なったとしても自由に幅が変更可能なため、レールごと買い替える必要がなくなります。幅は手軽に変更可能なので様々な窓際に対応できますよ。
リターンフックを取り付ければサイドの遮光性も高めることができます。カーテンボックスではカバーしきれないカーテンのサイドの隙間を無くせば、より遮光性の高いお部屋にできますよ。寝室やAVルームにカーテンボックスを設置したい人や、伸縮可能なレールで引っ越し時にも買い替えの必要がないカーテンボックスを探している人におすすめです。
後付けできるおすすめのカーテンボックス
フルネス-レイベル (6,710円)
既存のカーテンレールに設置が簡単
レイベルは賃貸などのカーテンレールに設置できることが特徴です。既存のカーテンレールに後付けができるため壁に穴を開ける作業が必要ありません。また、簡単に取り外し可能なことから掃除がしやすく、引っ越し時に買い替える必要もなくなります。
付属の金ノコギリを使用すれば自由に幅を変えることも可能です。自由に幅を変えることができれば幅の狭いカーテンレールにも設置ができ、多様なお部屋の窓際に対応できます。幅が狭いカーテンレールにもカーテンボックスを設置したい人や、賃貸などの既存のカーテンレールにカーテンボックスを設置したい人におすすめです。
ピアリビング-コーズレールカバー (11,880円~)
5重構造の生地で高い防音性
コーズレールカバーは吸音布と遮音布の5重構造で防音性に優れていることが特徴です。外部の音が侵入しやすい窓際において防音性の高いカーテンボックスを設置すれば、外部の音が軽減されるだけではなくお部屋の生活音を外部に漏らすことも防げます。
取り付け方法はマジックテープとなっており、簡単にどこにでも設置することが可能です。マジックテープでの取り付け方法は、組み立て式の物と比べて取り外しが最も簡単であり、掃除などのお手入れの面でも優れています。カーテンボックスの設置を工具などを使用せず簡単に設置したい人や、防音性に優れたカーテンボックスを探している人におすすめです。
まとめ
設置が簡単なのは後付けできるカーテンボックス
カーテンボックスを簡単に設置し引っ越しても長く使いたいなら、後付けできるカーテンボックスがおすすめです。後付けできるカーテンボックスは、レール付きのカーテンボックスと比べて取り付けの際に壁や天井に穴を開ける工事が不要なうえ、取り外しも簡単なためお手入れが楽に行えたり、引っ越しでサイズの異なるカーテンレールに取り付けたりする必要があるときも対応することが可能ですよ。工事にかかる費用や時間がある場合は、正面付けや天井付けおよび天井埋込に対応できるレール付きのカーテンボックスを設置してみるのも良いですね。今回はおすすめのカーテンボックスをランキング形式でご紹介しました。ぜひ自分のお部屋に似合ったカーテンボックスを見つけて、遮光や遮音効果ならびに生活感を無くすことで、インテリアの充実したお部屋作りを楽しんで下さいね。