梅雨が近づいてくるとそろそろ梅仕事の季節です。今年こそ梅シロップを作りたいと考えても、どのような容器で作れば良いのか悩んでしまうのではないでしょうか。お気に入りの梅シロップの容器が見つかれば、仕込みのときから気分が上がるものですよ。
コスパを重視するならニトリの容器は要チェックです。見た目のおしゃれさを重視するならウェックも見逃せません。梅シロップ容器には、ガラス瓶タイプやプラスチックタイプなどがあり、どれを買って良いのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、梅シロップ容器の選び方を詳しく解説し、おすすめの人気梅シロップ容器をランキング形式でご紹介します。順位は、選ぶ際に重要なポイントとなる下記3点を押さえて比較して決定しました。
- 収納しやすいサイズか
- 使い勝手の良い形状か
- 扱いやすい間口の広さがあるか
また、「梅シロップ保存容器は100均でも揃う？」「梅シロップ保存容器の代用品は？」といった気になる疑問についてもお答えします。
梅シロップ保存容器の特徴
密閉性が高く腐敗や漏れを防いでくれる
梅シロップ作りには、密閉性の高い保存容器が適しています。密閉性に優れた容器なら、空気に触れさせることなく安定した状態で保存できるため、梅の香りや風味を損なうことなく、長い間梅シロップが楽しめます。また、パッキン付キャップなら中身が漏れる心配もありません。
酸に強くアルコールや煮沸消毒に耐えられる材質
梅シロップ作りでは、酸に強く消毒に耐えられる食品用容器を使いましょう。食品用以外の容器で保存すると、梅の酸により、容器から有害物質が溶け出す恐れがあります。また、梅シロップ作りでは、雑菌の繁殖を防いで長期間保存するために、容器の消毒が必須です。容器を選ぶ際は、アルコールや煮沸消毒に耐えられる材質であるかを必ずチェックしましょう。
梅シロップ保存容器の種類
ガラス瓶タイプ
長期保存に向いていて中身の確認がしやすい
梅シロップ作りで一般的によく使用されているのがガラス瓶タイプ。気密性が高いため、中身が傷みにくく、香りを保ちながら長期間保存できます。果実酒用のガラス瓶なら、間口が広く奥まで手が入る作りになっている容器が多いため、初心者でも扱いやすいですよ。
透明なので、蓋を開けることなく中身の様子が見えます。外気に触れさせる機会を減らせるのがうれしいですね。一方、透明なので外からの光の影響を受けやすい性質も併せ持ちます。保存場所によっては、布を掛けたり仕切りを作ったりして、光を遮る工夫をしましょう。
プラスチックタイプ
サイズの取り扱いが豊富で扱いやすい
軽くて扱いやすいのがプラスチックタイプ。落としても割れにくいため、小さなお子様のいるご家庭でも安心して使えます。また、角型、丸形など形状やサイズ展開も豊富なため、収納場所に合わせてぴったりの容器を選べるでしょう。
ガラス瓶タイプと比較すると密閉性で劣り、梅の香りや風味が抜けやすい特徴があります。出来上がった梅シロップは早めに消費するか、別の保存容器に移し替えるのが良いでしょう。プラスチックタイプはコスパが良いため、初めて梅シロップ作りに挑戦する方でも購入しやすいのがうれしいですね。
琺瑯タイプ
耐熱性に優れているため容器のまま火入れできる
下地である金属の表面に、ガラス質のうわぐすりを焼き付けているのが琺瑯タイプ。熱に強く、直火に対応している容器が多いです。長期保存するために火にかける場合にも、鍋に移し替える必要がないのがうれしいポイントですね。
琺瑯製の保存容器は真っ白の容器が多く、清潔感のある見た目です。酸に強くにおい移りしない特性があるため、衛生的に保存ができるのも魅力の一つ。琺瑯は重量があるため、梅を入れたときの重さを考慮しながら容器を選ぶとよいでしょう。
梅シロップの保存方法
容器を直接日に当たらない場所に置く
梅シロップは、直射日光の当たらない涼しい場所で保存をしましょう。手作りの梅シロップには保存料や添加物が含まれておらず、雑菌やカビが繁殖しやすい状態です。また、あまりにも高温になると、白い泡が出てきて発酵が進む恐れがあります。真夏の気温が高い時期は冷蔵庫で保管すると安心でしょう。
長く保存したいのであれば加熱で調理をする
加熱殺菌することで、より長期間保存が可能です。香りや風味が多少飛んでしまいますが、すぐに消費できない場合にはおすすめですよ。布や目の細かいザルで不純物をこしてから、弱火で沸騰させずに15分くらい煮て、冷めたら容器に移し替えて完成です。なお、加熱処理の際は、金属製以外の鍋を使用しましょう。金属製だと鍋が劣化するだけでなく、梅シロップに金属臭がうつってしまう恐れがあります。
梅シロップ保存容器の選び方
サイズで選ぶ
梅の重さの2.5から3倍の大きさが目安
梅1kgで梅シロップを作るなら、容量2.5から3Lの容器を用意しましょう。梅シロップに必要なのは青梅と、青梅と同量の氷砂糖のため、梅の重さに対して2倍の容量でも事足りる可能性はあります。しかし、その年の梅の大きさによって、材料が容器に入り切らないことも考えられるため、2.5から3倍と余裕をもたせたサイズだと安心できるでしょう。
作業のしやすさを重視するなら容量4Lの大きいサイズ
梅シロップは保存容器をゆすって混ぜるため、大きめのサイズだと中身が混ざりやすくておすすめです。ぎりぎりのサイズだと、中身がうまく混ざらずに砂糖が溶け残りやすくなってしまいます。また、4Lサイズなら梅シロップだけでなく梅酒作りにも対応できます。別の容器を新たに買い足すことなく活用できるので便利ですね。
保存のしやすさを重視するなら容量500mlから1L程度の小さいサイズ
省スペースで保存したいなら、小さい容器に分けて作るのもおすすめです。スリムなタイプなら、出来上がった梅シロップをそのまま冷蔵庫のドアポケットに保管できます。レードルなしで手軽にそそいで飲めるというメリットもありますね。また、広い保存場所を必要としないためシーズンオフにも邪魔になりません。初心者の方や少量で楽しみたい方は、まずは小さめの容器から試してみるのもよいでしょう。
形状で選ぶ
収納に便利な角型
丸形に比べると、デッドスペースを作ることなくきっちりと収納ができます。いくつかの容器に分けて仕込む場合にも、並べてストックできるのがうれしいですね。収納性を重視する方におすすめの形状です。また、角型のガラス瓶は丸型に比べると、歪みがなく中身の様子がクリアに見えるため、梅の様子を観察しやすいメリットもあるでしょう。
砂糖の溶け残りを防ぐ丸形
角型では四隅に砂糖が溶け残りがちです。一方、丸形なら底に残った砂糖もゆすってとかしやすいメリットがあります。しっかりと密閉できる容器なら、丸い形状を活かしてコロコロと転がしてしっかりと混ぜることもできますよ。オーソドックスな氷砂糖ではなく、てんさい糖やきび糖といった、底にたまりやすい粉末状の砂糖を使用する場合は、丸形がおすすめですよ。
取っ手付きや間口が広いタイプなら扱いやすい
大きなサイズだと両手で抱え込みながら持ち上げる必要がありますが、取っ手付きなら持ち運びにも便利です。また、間口が広いと作業がしやすくておすすめ。容器の底まで手を入れられるため、消毒や洗浄、梅の実の出し入れも容易です。ちょっとした使い勝手の違いで、梅シロップ作りが億劫になってしまうこともあるため、容器は扱いやすさも重視して選ぶとよいでしょう。
梅シロップ保存容器のおすすめブランド・メーカー
ニトリ
手に入りやすくコスパが良い
お、ねだん以上で知られる日用品や生活雑貨も扱う家具量販店です。使いやすさにこだわりがあり、コスパも良いのが特徴です。店舗数が多いため、実際に手にとって容器を選べるのも嬉しいですよね。価格や使いやすさを重視する方におすすめです。
cellarmate（セラーメイト）
プロにも愛用される高品質な容器
家庭用から医薬品メーカー用まで、幅広いガラス瓶製品を扱う星硝株式会社から生まれたオリジナルブランド。シンプルな見た目と使いやすさ、気密性の高さからロングセラーとなっています。プロの料理研究家にも多く愛用されていますよ。
WECK（ウェック）
イチゴマークがかわいい
1900年、ドイツで創業した老舗ガラスメーカー。かわいいイチゴがトレードマークで、1つ購入するとシリーズでそろえたくなるおしゃれさです。サイズや形が豊富のため、用途に合わせてぴったりの大きさを選べるのも魅力です。
ADERIA（アデリア）
梅仕事といえばアデリア
1819年創業の石塚硝子株式会社が手掛ける食器ブランド。果実酒びんといえば、昔ながらのアデリアの容器を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。運ぶ際に便利な幅広の吊り手、広口仕様で使い勝手が良く、長く愛され続けている容器ですよ。
KILNER（キルナー）
デザイン性と耐久性の高さが特徴
イギリス生まれの伝統的なキッチンハウスウエアブランド。優れた耐久性と扱いやすいクリップ式のフタが特徴です。アンティーク感漂うロゴ入りの瓶は、無造作にテーブルに置くだけでもおしゃれ。品質も見た目も重視したい方は注目ですよ。
おすすめ＆人気の梅シロップ保存容器ランキング
おしゃれでおすすめの梅シロップ保存容器
キルナー-ラウンドクリップトップジャー（2,860円）
煮沸真空保存で中身長持ち
オレンジ色のパッキンがかわいい保存容器です。ガラスの透明度が高く中身がよく見えるため、梅シロップの経過を確認しやすく便利ですよ。アンティーク感漂うおしゃれなデザインのため、使わない時期でもインテリアとして活用できます。
密閉性の高いクリップ式の蓋が付いています。ソーダガラス製で耐久性、耐熱性も高いのが特徴です。中身を入れた状態で瓶ごと煮沸し、真空にして保存できるため、梅シロップを安全に長期間保存できますよ。パッキンを外せば食器洗浄機も使用可能で、利便性の良さを求める方におすすめの容器です。
ウェック-チューリップシェイプ（2,090円）
見せる収納として楽しめる
丸みのあるフォルムにイチゴマークがかわいい容器は、出しっぱなしにしても絵になります。梅シロップを作る際は、別売りのガラス蓋用のゴムパッキンとクリップ、もしくはプラスチックカバーをそろえて、しっかりと封ができるようにして使いましょう。使い方によって蓋を取り替えて使用できるのも魅力ですね。
リサイクルガラスを50から70％使用した、ほんのり緑色の素朴な風合いが特徴です。梅シロップ完成後、ゴムパッキンとクリップで正しく密閉して煮沸すると、中身を安全に長期保存できます。環境に優しく、実用性にも優れた容器ですよ。
ダルトン-エアータイトジャー（1,650円）
コロンとした存在感のあるフォルムが魅力
コロンとした丸いフォルム、厚みのあるガラスの質感がレトロでかわいい密閉式ガラスジャー。どっしりとした存在感でおしゃれな見た目なので、見せる収納としてもおすすめです。容量4.3Lでたっぷりと梅シロップを仕込めますよ。
リサイクルガラスならではの、一つ一つ味のある表情が魅力です。ゆがみや気泡がアンティーク感を醸し出し、シーズンオフでもそのまま飾ってインテリアとして楽しめます。毎年の梅仕事が楽しみになる保存容器です。
ニトリ-ガラスジャー（999円）
コスパ最高の大きめガラス瓶
作業しやすい広い間口がポイントのソーダガラス製容器です。見た目もかわいいので、キッチンの見える場所に置いてもOK。毎日変化していく梅の様子を楽しめますよ。3.3Lと7Lの2サイズ展開。たっぷりと梅シロップを作りたい方にぴったりです。
手に入りやすい価格がうれしいガラスジャー。耐熱温度は70度、容器のサイズも大きい為、煮沸消毒には不向きです。アルコールやホワイトリカーで消毒しましょう。コスパとデザインを重視する方に一押しの容器ですよ。
コンパクトでおすすめの梅シロップ保存容器
インテリアパレット-液体密封容器（1,010円）
軽くて丈夫なプラスチック製
アルコールや酢に対応した日本製のプラスチック容器。ガラス製に比べると軽くて持ち運びしやすく、割れにくいので安心です。キャップにワンタッチ開閉の注ぎ口がついているため、容器の移し替えが不要なのもうれしいですね。軽量なため、女性でもそのまま注ぎやすく便利ですよ。
丸形や角型、そしてサイズ展開も豊富なため、ご家庭に適したタイプを選べます。パッキンや小さなパーツも分解して洗えるため、いつでも清潔に使用可能です。容器の奥まで手を入れて洗ったり、お玉の出し入れをしたりできる広口タイプで使いやすさも抜群です。
野田琺瑯-持ち手付 ストッカー角型（2,532円）
スクエア型ですっきりと収納可能
容量1.2Lで、少量から梅シロップを作りたい方におすすめの琺瑯容器。直火OKなため、出来上がった梅シロップを移し替えることなく火入れできて便利です。指4本が入る大きな持ち手がついているため、鍋つかみを使用すれば小鍋のように扱えますよ。
持ち手付きで、冷蔵庫や戸棚の奥にしまっても取り出しやすいのがうれしいポイント。また、ホワイトボード用マーカーなら、直接表面に文字を書いても食器用洗剤で簡単に落とせます。食材や日付を記入しておけば、中身が一目瞭然です。形やサイズ違いがあるため、保存容器をこのホワイトシリーズで統一すると、すっきりとした収納できますよ。
お弁当グッズのカラフルボックス-梅酒びん持ち手付き（1,080円）
冷蔵庫のドアポケットにもすっきり収納可能
持ち運びのしやすさにこだわったガラス容器です。ガラス本体に凹みがあるため、手がフィットして持ちやすいのがうれしいですね。2Lの容量ですが、冷蔵庫のドアポケットにも入るスリムさで、コンパクトな収納が可能ですよ。
内蓋にはキレのいいそそぎ口付きです。レードルを取り出したり洗ったりする必要がなく、気軽にそそいで飲めるのも魅力の1つ。少量で梅シロップを作りたいときや、たくさん作った梅シロップを小分けにして収納するのにも便利ですよ。
便利でおすすめの梅シロップ保存容器
セラーメイト-取手付密封びん（1,265円）
機能性充実で使いやすい
優れた機能性で梅仕事にぴったりの取手付密封びん。ステンレス製の取っ手や留め具は全て取り外して洗えるため、いつでも清潔に使用できます。また、交換用パッキンも販売されているため、取り替えながら長く大事に使い続けることのできる容器ですよ。
瓶内にたまった空気を外へ逃がす脱気機能付きのため、長期保存にぴったり。煮沸消毒も可能なため、梅シロップを衛生的においしく保存できます。梅1kg分の梅シロップ作りに最適な3L以外にもサイズ展開しているため、いくつも揃えたくなる使い勝手の良さです。
アデリアレトロ-大型ガラス貯蔵瓶（3,850円）
レトロかわいい日本製ガラス容器
昭和レトロな絵柄がかわいいガラス製容器。1970年代のヒット商品の復刻版です。えんじ色のキャップと花柄がノスタルジックな雰囲気を醸し出します。ステンレス製のハンドル、レードル付きで利便性が高いのもポイントです。
アデリアの貯蔵瓶は日本製ガラスから作られており、ガラスの気泡を消すための消泡剤を一切使用していません。消泡剤には有害物質が含まれるケースがあり、長期保存により微量の不純物が液体に溶け出す可能性があります。消泡剤不使用のガラスを採用したアデリア貯蔵瓶は、安全性を求める方にもおすすめですよ。
ダルトン-ビバレッジサーバー アイビー（2,530円）
コック付きでホームパーティーにも活躍
おしゃれなデザインで、1つ置くだけでカフェのような雰囲気を演出できるサーバーです。梅1kg分の梅シロップ作りに対応できる3Lの容量ですが、冷蔵庫にも入るのがうれしいポイント。また、ハンドルがついているため、持ち運びもしやすいですよ。
蓋には金具付きでしっかりと封ができるため、密閉性に優れています。また、本体下にはコックがついており、出来上がった梅シロップを簡単に注げます。サングリアやフルーツウォーターづくりにも活用できますよ。
梅シロップ保存容器に関するQ&A
使い終わった容器はどう洗う？
パッキンや金具など、外せる部品はすべて取り外して、食器用洗剤をつけたやわらかいスポンジでしっかりと洗います。研磨剤入りの洗剤やスポンジなどは、容器を傷つけてしまうため使わないようにしましょう。洗い終わった後は水気がなくなるまで、しっかりと乾かします。
残った梅はどうすれば良い？
梅シロップが出来上がったら梅を取り出しましょう。取り出した梅は、そのままでも食べられますがジャムにするのもおすすめ。種を取り除き、フードプロセッサーや包丁で細かく刻んでから煮込みます。途中アクを取り除きながら砂糖やレモン汁を加えて、好みのジャム状に仕上げて完成です。トーストやヨーグルトにぴったりで、梅を余すことなく堪能できますよ。
梅シロップ保存容器は100均でも揃う？
梅シロップ容器は100均でも揃います。容器だけでなく、レードルまで販売されているため、梅シロップ作りに必要な道具を100均で一式揃えることも可能です。100円商品ではありませんが、コスパは抜群です。梅仕事の季節になると、店頭の目立つ位置で販売されていることが多いため、気になる方はお店をのぞいてみるとよいでしょう。
梅シロップ保存容器の代用品は？
少量で作る場合には、ジップロックやタッパーでの代用も可能です。代用品を使ううえで重要なポイントは、ゆすって混ぜられるか、余裕を持って材料を入れられる大きさか、酸や消毒に耐えられるか、蓋がしっかり閉まるかです。ジップロックなら面倒な消毒の手間がなく、冷蔵庫で場所を取らず保存ができて便利ですね。完成したら、消毒済みのそそぎやすい容器に詰め替えるとよいでしょう。
まとめ
消毒に対応した密閉性の高い梅シロップ容器を活用しよう
ガラス瓶、琺瑯、プラスチックなど梅シロップ容器にはさまざまな種類があります。密閉性に優れた容器なら、丹精込めて作った梅シロップを長期間楽しむことができますよ。また、梅シロップ作りにおいて重要な消毒に耐えられる材質かどうかもよく確認して選ぶことが大切です。お気に入りの梅シロップ容器を見つけて季節を楽しみましょう。
