自然に囲まれた中でキャンプするには沢山の準備が必要です。その中でも最も重要ともいえるテントの購入はとても悩みますよね。初心者には特に組み立てられるか不安があるでしょう。今回ご紹介する2ルームテントはテントとタープが一緒になっているため、組み立ても撤去も1度で済みます。その手軽さからファミリー層を中心に人気上昇中です。手軽な2ルームテントですが何を基準に選ぶべきか、おすすめの商品も踏まえながらご紹介します。
2ルームテントとは?
リビングと寝室が一緒になったテント
本来は寝室であるテント部分と、リビングのようにテーブルや椅子を置いて使えるタープを用意します。しかし2ルームテントはリビングと寝室が一体になっているので2つの部屋をスムーズに行き来することが可能です。部屋は仕切る事が出来るのでプライバシーも守れ、安全安心です。
2ルームテントのメリット
設置と撤去が1度で出来る
テントとタープ部分が一体になっているため、設置も1度で出来ます。設置自体も簡単な商品が多く、中には1人で設営出来るものもあります。一体型である分10kg程度は重量がありますが、コンパクトに収納でき荷物を少なくする事も出来ますよ。また撤去も1度で済むので小さな子供を連れてのキャンプでは手早く片づけられて便利です。
雨の日でもリビングと寝室の行き来の際に濡れずに済む
通常のテントの場合、テントとタープの間に隙間が出来てしまいます。2ルームテントは2部屋が一体となる事で天井に隙間がなく設置が可能です。そのため雨天時に部屋を移動する際も濡れる事はありませんし、ぬかるみが出来て靴などが汚れる心配もありません。
蚊やアブなどの虫が侵入しにくい構造
雨天時と同様隙間が最小限となるので、虫がテント内に侵入しにくくなります。夏の暑い時期には入り口や窓がメッシュになるタイプのテントであれば、虫の進入を最小限に防ぐことができます。夜間はランタンの光に寄ってくる虫もいるので、虫の進入経路になりそうな場所はメッシュにしたり締めてしまうとより良いでしょう。
2ルームテントのデメリット
サイズが大きく重量がある
2部屋分が1つのテントとして収まっている分、畳んだ状態でもサイズは大き目になります。それに伴い重量も約10kgが平均となるので重みがあります。持ち運ぶ際に車に入るかどうか、車から降りてからキャンプ地まで持ち歩けるかどうか検討が必要です。
侵入した虫を追い出すのが困難
虫が入りにくいメリットの反面で、入ってしまった場合はテント内から追い出すのは大変です。虫が出ていく隙間が少ないので、外に通じる場所まで誘導しなければなりません。しかし2ルームテントは高さがある場合が多く、天井部分に虫が行ってしまうと、誘導すら出来ない場合もあります。出来る限り虫の侵入経路をなくして、テント内に入れない対策をおすすめします。
2ルームテントの選び方
サイズで選ぶ
記載された収容人数よりも一回り大きいサイズを
テントを購入する際は人数ばかりを気にしがちですが、キャンプをする際には荷物も多くありますよね。初心者であれば尚更念には念をと荷物が増える事もあるでしょう。収容人数と荷物置き場、テーブルや椅子も置きたいという方はそのスペースの事も考え大き目のサイズを検討することをおすすめします。また、身長の高い方はテント内での移動や着替えに十分な高さがあるかも確認すると良いでしょう。
収納袋に入れたときのサイズ感も重要
テント内の居住空間の広さも大事ではありますが、持ち運ぶ際のサイズも購入する時には見ておくといいでしょう。キャンプなどに持っていく荷物はテントだけではないため、テントが出来るだけコンパクトになると便利です。持ち歩く時にもコンパクトの方が移動もし易いです。移動の際の車の大きさによっても、乗せられるテントの大きさが変わりますので注意が必要ですね。
雨風に負けない耐久性で選ぶ
ポールの素材にアルミ合金が使用されてると強度が高く折れにくい
様々な環境下で使用する事が想定される場合や、長期的に使う事を考えると耐久性の高さが重要となってきます。メインのポールがアルミ合金の素材で出来ていると強度が高く安心です。価格は高めになりますが、素材自体が軽いため持ち運びにも便利です。 価格が気になる方や、本格的にアウトドアで使う予定はないという方にはグラスファイバー(FRP)の素材がおすすめです。デメリットとしてはアルミ合金に比べて耐久性はやや下がってしまう事や、重量が重い事が挙げられます。しかし価格が下がるため購入がし易くなるでしょう。
急な雨を想定して耐水圧は1800mm以上
山でのキャンプでは急な天候の変化も予想されます。急な雨にも対応出来るよう耐水性を確認しておくと良いでしょう。基準としては1800㎜以上の耐水性があれば安心です。耐水性に並び撥水性の高い商品であれば、テントを干す際も乾きやすくなるでしょう。また継ぎ目から水が浸透してくるのを防ぐシームレス加工がされた生地もおすすめです。
季節に合わせて選ぶ
夏に使うなら大きなメッシュパネルを採用した通気性の良いものを
通気性はメッシュパネルで確保します。テントの中は熱が篭りやすいですが、天井の1部分や窓がメッシュ素材になっていると夏場は風の通しを良くしてくれます。メッシュパネルが大きいと解放感もあり、自然を満喫できそうですね。また冬場では湿気を逃がして結露を予防する役割もあります。テント内でストーブを使える場合は一酸化中毒も防ぐことが出来るでしょう。
冬の防寒対策には冷気の侵入を防ぐスカート付き
秋冬の冷気をテント内に入れないためには、テントの隙間を極力無くしてくれるスカート付のテントがおすすめです。テントの底面に隙間がある事で隙間風が入ったり、温かい空気も逃げてしまうのを防ぎます。またフルクローズが出来るテントも寒気の対策に有効でプライバシーも守れて便利です。暖房機器も効率よく機能するでしょう。
設営が簡単な初心者向けで選ぶ
上へ引っ張るだけで傘のように開けるワンタッチ式
ワンタッチ式テントはテントを地面に広げ、テント上部の紐を引っ張るだけで設営ができます。折り畳み傘のような感覚で設置と撤去が出来る手軽さが嬉しいですね。ファミリーキャンプでテント設営に時間が取れない方や、少人数のキャンプで設置に人が足りない場合にもぴったりです。暴風や大雨には耐えられないため、本格的なキャンプには不向きですが、比較的低価格な商品が多いのも嬉しいポイントです。
空気を入れるだけで完成するエアフレームタイプも
エアフレームはテントのフレームが金属ではなく、空気を入れる仕様になっています。空気を入れるだけで自立してくれるので、1人でも設営が可能です。撤去の際も空気を抜くだけなので、初心者にも大変おすすめなタイプです。強度ですが空気の力だけでも頑丈な作りになっているので問題ありません。安心してキャンプを楽しめます。
2ルームテントのおすすめブランド・メーカー
Coleman(コールマン)
アウトドアの楽しさを伝えるブランド
アウトドアを快適に楽しむための商品開発やイベントなど開催し、独自のキャンプ場も展開しています。キャンプをしたことがない人がアウトドアへのはじめの一歩が踏み出せるような商品が多く販売されています。
snowpeak(スノーピーク)
安心で居心地のいいテントを提案
初心者からプロまでそれぞれに応じたテントを展開しているスノーピークは、大変人気なブランドです。デザイン性や機能性まですべてが高品質で、使う人のことが良く考えられた商品ばかりです。楽しくキャンプをし、しっかり体を休める事ができるテントが人気の理由でしょう。
LOGOS(ロゴス)
ファミリーに優しいブランド
家族でアウトドアを楽しんでもらう事を目的とした商品開発をしているロゴスは、ファミリーキャンプの強い味方です。組み立てしやすい商品が多く、自然の中で家族で触れ合う時間を増やしてくれるでしょう。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)
使いやすく購入しやすいブランド
牝鹿のマークで有名なキャプテンタッグはコスパの良さが人気のブランドです。コスパが良いだけでなく使いやすく、性能も良いのでアウトドアの入門にも手を出しやすい商品が多くありますよ。初心者の方におすすめなブランドです。
おすすめ&人気の2ルームテントランキング
初心者におすすめの2ルームテント
タフスクリーン2ルームハウス (54,569円)
1人でも設営可能なアシスト付き
定員は4人~5人の中型のテントです。アルミ合金のポールなので頑丈で風にも強く安心です。また、ポールを固定するアシストクリップが付いているので、初心者の方でも設営がし易い作りになっているのも嬉しいポイントです。
テント内の高さは最高で215㎝あるため、大人も立ったまま移動や着替えが出来て便利です。その高い天井部分には通気口があるため、テントをフルクローズにした際でも換気が可能です。夏場には空気の循環が良くなる作りになっているので、テント内でも快適に過ごせるでしょう。
スクリーンドゥーブルXLチャレンジセット(60,280円)
初心者にうれしい防水マット付き
はじめてテントを購入する際は、何が必要かどのサイズがいいか考える事が多くあります。こちらはテントとテントにぴったりなグランドシートと防水マットがセットになっており、すぐキャンプに出掛けられます。
リビングの入り口部分をオープンにすると車とリンクが出来るようになっています。雨天時は車からテントへの移動も濡れずに出来て安心です。雨水が溜まりにくい全体的に湾曲した形のテントなのも嬉しいポイントですね。ロゴス独自の筋交い構造で居住性も強度も高く安心して過ごせるでしょう。
オールインワン スクリーンタープ (79,970円)
軽量で強度の高いメインポールを採用
同様のサイズのテントは17kgを超えるものがほとんどですが、軽量で強度の高いポールを使用する事で15kgほどに重量が抑えられています。また3本のフレームで作るドーム型テントでシンプルなので、組み立ても簡単です。見た目もすっきりしてお洒落な印象ですね。
テントの生地は耐水性はもちろん撥水性も抜群です。また雨水の浸み込みを防いだり、女性に嬉しいUVカット機能も施されています。高い断熱機能もあるので、夏場でテント内に熱がこもるのを防げるでしょう。
エアートンネル ROOMY(ルーミィ) (54,800円)
設営の所要時間は15分
空気を入れるだけで設営が出来る嬉しいテントです。ファミリーでのキャンプではお子さんもテント設営が楽しめそうですね。強度が心配な方もいるかと思いますが、風速25m/sの小枝が折れるほどの風で実験されており安心できるでしょう。
大型のテントなので大人4人でもゆったりくつろげるほど広々しています。AC電源のあるキャンプ場で便利なケーブルを通す穴や、小物収納に便利なメッシュポケットもあり、細かな気配りがされたテントです。注意する点としては重量が20kgある事です。持ち運びが出来るかどうかの確認をおすすめします。
エントリー2ルーム エルフィールド (87,780円)
季節問わず快適に使えるテント
4本のアーチしたフレームの構造で、各フレームと挿入部分は色分けされているので迷わず設営が可能です。インナーテントも吊り下げ型で初心者に優しい作りです。リビング部分には風の進入を防ぐスカート付で虫や換気の進入を防ぐことが出来ます。
テントのサイドからも出入りが可能であったり、天井にライトが付けられるフックがあるなど、快適にすごせる工夫がされているのも嬉しいですね。天井を覆うルーフシートも標準でついており、テント内を保温や結露防止になり快適度が高くなります。
小型でおすすめの2ルームテント
キャンプテント カマボコ型 (22,860円)
ポップなカラーが印象的
黄色と黄緑が印象的なテントです。小型のテントではありますが、設営に2人は必要になりますので、注意してくださいね。シンプルなかまぼこ型で、小型と感じられないほどテント内はゆったりした空間が広がっています。
重量も約8kgと軽量なので、他の荷物が沢山あっても安心です。カーボンのフレームのため強風の際は揺れる可能性がありますので、キャンプ時の天候には気を付けましょう。目立つテントをお探しの方におすすめです。
ビートルツールームテント (59,400円)
小型で設営方法も簡単
初心者にも簡単なシンプルな設営方法と、デザイン性の高さが特徴的な2ルームテントです。小型ながら リビングと寝室部分に加えサイドからの出入りも出来ます。通気性を考えたメッシュパネルを搭載するなど充実した機能も満載です。
収容人数は最大で3人となっています。重量は9kgなので女性でも運びやすいですね。注意点は耐水性が標準2000㎜のところ、1500㎜と少し低めです。雨の心配がある場合は使用を控えた方が安心かもしれません。
ドームテント ファミリーテント(9,980円)
UVカット付きで夏場も安心
耐水圧3000㎜まで対応可能な防水性の高いテントです。UVカット機能も付いているので、夏場や海辺など暑い場所でも安心して使用する事ができるでしょう。重量は4㎏と軽量で価格も1万円切っていてコスパも高い商品ですね。
収容人数は最大3人となっています。高さが170㎝なので主に男性の方は移動時に屈んだり、着替えがしづらい場合もあるので注意が必要です。テント内にはペットボトルや散らかりがちな小物をしまえるポケットが付いているので、テント内を最大限に広く使う事が出来るでしょう。
CSツールームドームUV (20,167円)
リビングスペースが広がる2ルームテント
リビング部分を広げるひさしが付いているのが特徴です。小型な分各部屋もこぢんまりしがちですが、開放的なリビングで食事や団欒が楽しめるでしょう。テントの後ろには荷物置きも作られており、テント内に出来るだけ荷物を置かずに過ごせるようになっています。
メッシュの窓は通気性とプライバシーの保護を目的としたノーシームメッシュが採用されているので、女性のキャンプは特に嬉しいポイントですね。紫外線も95%カットなので、夏場にもテント内は快適に過ごせるでしょう。
大型でおすすめの2ルームテント
トンネル2ルームハウス スタートパッケージ (78,000円)
耐久性の強い大型テント
大型のテントですがメインポール4本で組み立てが可能なので、設営も比較的簡単に行う事が出来ます。メインポールはアルミ合金なので頑丈で、生地は紫外線や防水撥水に優れており耐久性の高いテントです。
リビング入り口部分にはサンバイザーのような屋根がついており、雨が左右に流れたり、日差しが入り込むのを防いでくれます。テント内の高さは最大185㎝~200㎝となっており、大人も広々とした空間で過ごすことが出来ますよ。
クワトロアーチ2ルームテント(63,401円)
コスパの高い大型テント
収容人数は最大5人の大型なテントです。設営は基本的に2人で行い、約15分ほどで設置完了できるようになっています。テント内に敷くクッション性の高いマットもセットで付いており、コスパが高い商品です。
リビング部分はキャノピーを広げる事でさらに大きな空間が出来ます。大人数でバーベキューする際も日差しを気にせずに楽しめるでしょう。通気口もフライトシートとインナーシート共に付いているため、通気性も安心です。
ティエララルゴ (173,800円)
居住性も快適性も通気性も徹底したこだわり
寝室部分は比較的コンパクトに抑え、リビングルームは広く快適な空間が広がるテントです。5人分の荷物もリビング空間に収まってしまうほど十分な広さがあります。全面が大型のメッシュになるので、夏場の通気性は抜群で解放感もたっぷり味わう事ができますね。
テントの生地にはテトロンコットンを使用しており、夏は涼しく冬は暖かいうえ結露もしにくい嬉しい素材です。オールシーズン快適に過ごせるでしょう。重量は約22kgと大型テントとしては標準的で、機能も充実していて魅力的な商品です。
タフスクリーン2ルームハウス(67,800円)
空気の循環をして過ごしやすい環境を作る
サークルベンチレーションシステムでテント内で空気を循環してくれるため、過ごしやすい環境を保つことができます。設営は一人でできるようにアシスト機能が付いているので初心者でも組み立て易くなっています。
メインポールはアルミ合金が使われているので、耐久性も心配ありません。風が強い日もテントがぐらつくことなく安心して過ごせるでしょう。リビング部分は高さは最大215㎝と大変高くなっているため、出入りしやすく圧迫感も少ないですよ。
グランベーシック エアマジック (207,900円)
耐風性の高いエアフレームテント
専用ポンプを使い空気を入れるだけで約8分で設営が可能なテントです。風による横揺れに備え梁型のチューブがあることで、耐風性も高くなっています。空気の流失を止めるシステムがあるため、万が一の事があってもテントが崩壊することがないようになっています。
重量は28kgとかなり重いですが、電源コードの取り込み口やメッシュポケット、多種多様な通気口などメリットも多くあります。テントの前後でキャノピーを広げることも可能なので、他の大型テントと比べても広い空間を確保することが可能です。
まとめ
少人数でも簡単に設置が出来るテントがおすすめ
アウトドア上級者であれば、テントの組み立てはある程度難しくても問題はありません。しかしテントの組み立てに時間を費やすよりも、自然と触れ合う時間を多く取れた方が楽しいですよね。2ルームテントの広々な空間で、家族や友達と楽しいひと時が過ごせるように素敵な2ルームテントが見つかりますように。