写真や書類をそのままとっておくと、汚れが付いたり破れたりしてしまいませんか?大切なものだと、もっと大切にとっておけば良かったと後悔してしまうことも。そんなときにおすすめなのが、ラミネーターです。ラミネーターを使うと、大切な写真や書類を綺麗なままで長期間保管することが可能。見違えるように丈夫にしてくれます。今回は、そんなラミネーターの種類や選び方、おすすめのメーカーやおすすめ商品を詳しく解説します。家庭でも使いやすいラミネーターを探している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ラミネーターとは?
印刷物の表面にフィルムを貼る機器
思い出の写真や絵など、保護したい印刷物の表面にフィルムを貼り付けるのがラミネーターの役割です。保護フィルムは付属のものでなくても使え、本体にセットされているものが使い終わったら別売りのものが使えます。フィルムに熱を加え、フィルム同士をくっつけることで印刷物を保護します。
加工することにより折れ曲がりや水濡れから印刷物を守る
紙は薄くて柔らかいため、そのままでは折れ曲がったり濡れて書いてあるものが読めなくなったりしてしまいます。それを2枚のフィルムで挟みこむことにより、印刷物が保護され、折れ曲がりや水濡れ、破れなどから守ることができます。家庭では写真や絵、店舗ではメニュー表やマニュアルなどに幅広く使えて便利です。
ラミネーターの種類
2本ローラータイプ
加熱と圧着を同時に行うから軽量でコンパクト
ラミネーターは、保護したいものに熱を加え、それをローラーで押し出すことで丈夫な印刷物を作ります。ローラーが2本のものは、加熱と圧着を一度に行うコンパクトさが魅力。シンプルな構造なので、リーズナブルな価格で買えることも特徴です。
4本ローラーや6本ローラータイプと比べると仕上がりの質は劣りますが、本体のサイズが小さくて省スペースになるのが魅力。小さなカードやL判の写真なら折れ曲がることもないので、小さなものを印刷したい方ならコスパも良く満足できるタイプです。
4本ローラータイプ
加熱と圧着を別々に行うからフィルムの反りが抑えられる
よりプロのような仕上がりが期待できるのが4本ローラータイプです。4本のローラーを使い、加熱したあとに圧着して紙を押さえるので、フィルムが平らな仕上がりに。A4やA3サイズの大きめの書類でも、反り返ってしまうことなく使えます。
仕上がり良く大きめの書類がラミネート加工できるので、オフィスで使うのにおすすめ。綺麗で長持ちする広告やパンフレット、社員に配るマニュアルなどを作ることができます。2本ローラータイプよりもかさばりますが、大きめの紙類を綺麗に保つことができるので、絵やイラストの長期保管にも最適です。
6本ローラータイプ
大きなサイズや厚めのフィルムでも反りが少なく加工できる
ラミネーターには、ローラーが6本あるタイプもあります。4本のローラーで加熱したあと、残りの2本で圧着するものが一般的です。加工のスピードが速く、250ミクロン以上あるしっかりしたフィルムでも、反らずに美しい仕上がりになります。
2本や4本ローラータイプと比べると重くて移動しにくいですが、業務用によく使われるのが6本ローラータイプ。ポスターなど、大きなものでも均一にデコボコのない綺麗な仕上がりになります。置くスペースに余裕があり、たくさんの大きな印刷物を綺麗に加工したい場合に便利です。
ラミネーターの選び方
加工する印刷物のサイズで選ぶ
様々なサイズの用紙に使うならA3サイズ対応が便利
ラミネーターを選ぶときには、加工したいものがどんな大きさなのか考えてから選びましょう。大きいものも加工したいなら、A3サイズに対応したものが便利。A3サイズ対応は、一般的に売られている家庭用のラミネーターとしては最も大きなサイズです。A3サイズ対応のものを選んでおけば、それより小さいサイズのものはなんでも加工できるので重宝します。
小さいサイズの用紙のみに使うならカードサイズ対応の小型タイプも
大きなものを加工する予定がないなら、そもそも大きなラミネーターを用意する必要はありません。保護したいものが小さいサイズのみなら、小型タイプを選んでみるのも良いでしょう。カードサイズ対応のコンパクトなものなら場所もとらず、2,000円代から販売されています。小さくて軽量な小型タイプなら、使いたいときにだけ取り出して使うことができ、収納スペースも狭くて済みます。
仕上がりの厚さで選ぶ
ラミネートフィルムの厚さは100ミクロンが標準
ラミネーター本体により、どのラミネートフィルムが使えるかが決まっています。ラミネートフィルムの厚さは100ミクロンが標準です。100ミクロンは、スーパーの値引き品などを表示するPOP広告などに使われるような、一般的なラミネート加工でイメージする厚さ。150ミクロンは、お店のメニューなどに使われる厚さです。写真や書類など自宅保管用のラミネート加工がしたいなら、100ミクロンのフィルムに対応しているラミネーターで十分です。
ファイルくらい固くするなら250ミクロン以上
厚めで反りにくい硬さのある仕上がりを求めるなら、250ミクロン以上対応のものを選びましょう。250ミクロンは、下敷きのような厚さ。何度使っても反り返らない耐久性があるので、屋外の看板などに使ってもへたれません。ただ、250ミクロン以上対応のラミネーターは3万円以上するものが多く価格が高いので、頻繁に使うカードやメニュー表を加工したい場合には150ミクロン対応のものがおすすめです。
加工スピードで選ぶ
効率を重視するなら毎分450mm程の速い機種を
加工のスピードもラミネーター選びで重要なポイントです。ラミネート加工は、次の用紙を入れるために常にスタンバイしていなくてはならないもの。たくさんの用紙を加工したいのに加工スピードが遅いと、待ちきれません。効率よく加工したいなら、毎分450mm程度のスピーディーに加工できる機種を選びましょう。また、本体を温めるウォームアップ時間も短いものを選ぶことで、ストレスなく大量の加工をすることができます。
一度に何枚も加工しないなら毎分200mm程が高コスパ
家事の合間にいくつか加工したい程度なら、毎分200mmくらいのものでも問題なく使えるでしょう。スピードが毎分200mm程度のものなら、5,000円以内とリーズナブルな価格で購入できるものも多いので、待つのが苦にならない方にはおすすめです。時間はかかってもとにかく安いものを探している方は、毎分200mm程度のものをチェックしてみてください。
便利な機能で選ぶ
仕上がりにこだわるなら温度調節機能があると便利
同じ温度で加工すると、フィルムの厚さによっては熱すぎてフィルムが波打ってしまったり、冷たすぎてフィルムのくっつきが弱かったりしてしまいます。そんなときに活躍するのが温度調節機能です。低温や高音だけでなく、3段階以上に温度調節できるラミネーターは、フィルムの厚さに合わせて綺麗な加工ができるので便利。フィルムのミクロン値に合わせて温度調節できるものは、設定が分かりやすいです。
詰まったときにフィルムが取り出しやすいリリースレバー搭載モデルも
ラミネート加工をしていると、途中でフィルムが詰まって動かなくなることがあるもの。そのまま引っ張ってしまうと、機械が故障してしまうこともあります。そんなときには、リリースレバーがあると安心。リリースレバーを下ろすことで圧着していたローラーが解放され、フィルムを簡単に引き出すことができます。リリースレバー搭載モデルや逆方向回転機能が付いたものを選ぶと、万が一のときにも慌てることはありません。
ラミネーターのおすすめブランド・メーカー
アイリスオーヤマ
安全機能にこだわったラミネーターで安心
高品質なラミネーターを、低価格で提供している日用品メーカーです。フリーレバーや巻き込み防止機能など、詰まりや故障を防げる機能が充実しています。1万円以内で購入できる商品が多く、選べる種類も豊富です。
MONOLITH(モノリス)
丈夫でスタイリッシュなラミネーターを作るドイツ発のメーカー
ドイツのスタイリッシュで使いやすいラミネーターを作るメーカーです。起動時間が速く、温度調節機能など便利な機能が付いたものが人気です。耐久性が高い商品が多く、壊れにくいことも特徴です。
サンワダイレクト
A3サイズ対応ラミネーターのラインナップが豊富
大型のA3サイズ対応のラミネーターを数多く取り揃えるメーカーです。ウォームアップ速度の速いものもあり、60~90秒で温まるものが人気です。加工速度も速いものが多いので、素早く加工したい方におすすめです。
アスカ
低価格なものから高品質なものまで豊富な種類を提供
低価格な2本ローラータイプや、仕上がりが綺麗な4本ローラータイプなど商品のバリエーションが豊富です。使わないときには自動的に電源が消える省エネオートパワーオフ機能など、使いやすい機能が充実。約35秒と待たずに準備が整うモデルが人気があります。
ナカバヤシ
安全面を考慮したラミネーターを開発
アルバムや文房具などを作るメーカーです。ラミネーターは、シンプルなものから高機能なものまで多くのバリエーションがあります。シンプルなものでも、リリースレバーが搭載されているなど、安全面が充実。詰まりのトラブルを回避するのでストレスなく使えます。
おすすめ&人気のラミネーターランキング
低価格でおすすめのラミネーター
MONOLITH(モノリス)-A4サイズ対応 ラミネーター 2本ローラー仕様(2,838円)
コスパの良い初心者におすすめのラミネーター
簡単操作で、見栄えの良いラミネート加工がすぐにできるラミネーターです。電源を入れて、温まったら挿入口にフィルムを置くだけで簡単に加工ができます。
注目すべきは、なんといっても価格の安さ。1台2,838円と格安で買えるので、とにかくコスパ良く使いたい方におすすめです。2本ローラータイプですが、家庭用では問題のない綺麗な仕上がり。自宅保管用の写真などを保護するのに最適です。
アイリスオーヤマ-簡単ラミネーター(3,035円)
リリースレバー機能付きのシンプルなラミネーター
温度調節機能や速度調節機能の付いていないシンプルなラミネーターです。そのシンプルさに加えて、対応サイズが100ミクロンに限られていることが安さの秘密でしょう。安いのにきちんとワイヤートレイ付きで、美しい仕上がりを叶えます。
ラミネーターを使ううえで、大きなストレスとなるのがフィルムの詰まり。それを解消してくれるリリース機能が搭載されていることも魅力です。万が一詰まってしまっても、本体に負担をかけずにフィルムを取り除くことができ、故障を予防してくれます。
ホビナビ-ラミネーター(3,980円)
A3サイズまで対応でコストパフォーマンスが高い
温度調節機能付きのラミネーターで、使い勝手が抜群です。ウォームアップ時間が3分と短く、ウォームアップ完了時はライトが点灯して教えてくれます。これなら、準備が整ったか分からずに困ってしまうことはありませんね。
ここまで機能的なのに、リーズナブルな価格で購入できるのが大きな魅力。A3サイズ対応のラミネーターは比較的高価格ですが、この価格でA3サイズ対応なものは稀です。安いのにしっかりとリリース機能も搭載されていて安心。コスパ良く長く愛用したい方におすすめです。
サンワダイレクト-ラミネーター A3対応(3,980円)
簡単操作で初心者でも迷わない
A3サイズ対応のシンプルでコンパクトなラミネーターです。A3サイズ対応というと、かさばるものが多いですが、幅49.5cm、奥行10.8cmとデスクに置きやすい大きさで省スペース。電源スイッチのみの操作なので、使い方は簡単です。
ホビナビのラミネーターと同じ価格で、A3対応と似ている商品です。しかし、サンワダイレクトのラミネーターは使い方が簡単なので、初心者におすすめ。温度調節の必要はなく、初めて使う方でも戸惑うことなく使えるでしょう。
A4サイズ対応でおすすめのラミネーター
SIS JAPAN-ZERO ラミネーター(3,341円)
デザイン性の高いスタイリッシュなモデル
光沢のある表面がスタイリッシュなラミネーターは、原稿を綺麗に加工します。コールド機能搭載で、熱に弱いステッカーなども美しく加工。A3A4両方対応していて、様々なサイズの加工をしたい場合に最適です。
光沢があるスタイリッシュな本体なので、おしゃれにデスク上を飾りたい方におすすめ。ブラックとホワイトの2種から選べ、どちらも卓上のインテリアを邪魔しないおしゃれな見た目です。重さも1.4㎏と軽量なので、好きな場所に移動しながら使えます。
アイリスオーヤマ-省スペースラミネーター(6,580円)
温度調節機能付きで厚めの原稿もしっかり加工
価格と機能のバランスが良く使いやすいラミネーターです。A3サイズまで対応しているだけではなく、厚さは150ミクロンまで対応しているのでほとんどの書類を加工可能。リリースレバー搭載で、詰まって動かなくなる心配もありません。
ウォームアップ時間は約6分とそれほど速くはありませんが、厚めの原稿でもしっかりと加工してくれるので安心。温まったらブザーで教えてくれるので、他のことをしながら待つことができます。3段階の温度調節機能付きなので、どう設定すれば綺麗にできるのか探し出すのも楽しいですね。
ナカバヤシ-パーソナルラミネータ(4,124円)
電源スイッチのみの簡単操作が魅力
シンプルなA4サイズ対応のラミネーターです。操作が電源スイッチのみなので、機械の操作が苦手な方でも簡単に使えます。背面にはローラーフリーレバーが付いていて、詰まったフィルムを取り除くことができます。
ウォームアップ時間が6分かかりますが、準備が整ったときにはランプが点灯して合図をしてくれます。シンプルで使い方が簡単なので、ラミネーターを使ったことがない方におすすめです。専用フィルムも幅広い取り揃えがあり、他社のフィルムも使えるので使いやすいです。
MONOLITH(モノリス)-A4サイズ対応 ラミネーター(4,180円)
ドイツ製の壊れにくく待ち時間が少ないラミネーター
ドイツでのラミネーターのシェアが第1位のモノリスのラミネーターは、使い勝手が良い商品です。ウォームアップ時間が最短3分で、待ち時間が短いのが特徴。フィルムを斜め上から挿入することで、均一に重みが伝わり綺麗な出来栄えが楽しめます。
リーズナブルなラミネーターは、初めてラミネーターを購入したい方にもおすすめ。ドイツで有数のラミネーターメーカーが作るアイテムなのに、価格が手頃なので購入しやすい特徴があります。コールド機能付きで、感熱紙や熱に弱いステッカーや写真などを加工できるのもうれしいですね。
A3サイズ対応でおすすめのラミネーター
アイリスオーヤマ-4本ローラーラミネーター(7,980円)
反りのない綺麗な仕上がりに
A3サイズ対応の大きめの原稿を加工するときは、反りが気になります。しかし4本ローラーのラミネーターなら、ぴたっと綺麗な仕上がりに。2本のローラーで圧着したあと冷たいローラーで冷却し、反りのない美しい状態に仕上げてくれます。
温度調節機能が使いやすいことも大きな魅力です。5段階の温度調節ができますが、フィルムの厚さによって目安の温度設定が決まっているので、迷わずに選択できます。60分後には電源が自動でオフになるので、うっかりしがちな方にもおすすめです。
サンワダイレクト-90秒高速ウォームアップ 4本ローラー ラミネーター(11,800円)
90秒の高速ウォームアップでストレスなし
ストレスフリーで使えるラミネーターです。ウォームアップ時間は、90秒と家庭用としては最速クラス。フィルムに用紙をセットしている間に準備が整ってしまいます。もちろん、4本ローラーの美しい仕上がりも大きな魅力です。
使いやすい工夫を凝らしたラミネーターは、省スペースかつ省エネで使いたい方におすすめ。デスク上でも邪魔にならない46.5cmx13.2cmのコンパクトサイズ。さらに、15分後には電源が自動で切れる省エネ設計なので、消し忘れる心配もありません。
アスカ-約35秒高速起動A3ラミネーター(16,295円)
約1分でスピーディーに加工が完了
業務用として人気の効率よく使えるラミネーターです。ウォームアップ時間がたったの約35秒と、瞬時に立ち上がるのが特徴。加工時間も約30秒と素早く、トータル約1分でラミネーターが完了するスピーディーな仕上がりです。
一般的なラミネーターは連続使用はできず、冷却して休ませる時間が必要ですが、「約35秒高速起動A3ラミネーター」は連続使用も可能。大量の印刷物をラミネート加工したい方におすすめです。たくさんの加工が一度にできるので、作業効率がアップしますね。
アイリスオーヤマ-高速起動ラミネーター(8,550円)
高いデザイン性と高速起動力を兼ね備えたモデル
4本ローラータイプで、歪みのない綺麗な仕上がりが楽しめます。約35秒の高速起動で、あっという間に加工が完了。温度調節機能を省いて立ち上がりの速さにこだわった高速モデルは、待つことなく快適に使えます。
アスカのシンプルなデザインとは違い、インテリアにも映えるおしゃれなデザインなことも特徴のひとつ。デスクに置いても、棚に収納しておいてもインテリアに馴染み、美しい空間を演出してくれます。おしゃれで快適に使えるラミネーターを探している方におすすめです。
まとめ
ウォームアップ時間が短い高速ラミネーターがおすすめ
ラミネーター選びで重視したいポイントは、待ち時間の短さ。ウォームアップに時間がかからず、高速で準備が整うものなら、待たずに快適に加工ができます。さらにリリース機能付きで詰まりを防止してくれるものなら、ストレスフリーで使えますね。今回は、おすすめのラミネーターについてご紹介しました。皆さんも、何度も使いたくなるラミネーターを選び、大切な書類や写真を保護してみてくださいね。