車で出かける時のメリットの一つに荷物を沢山持っていける点があげられます。後部座席やトランクなど、車に荷物を載せるスペースは色々とありますが、グループで車に乗ったり、キャンプギアを大量に積載していきたい時などには他にも荷物を置く場所が欲しくなってきますよね。本記事ではヒッチキャリアと呼ばれる道具についてご紹介させていただきます。どんな種類のヒッチキャリアがあるのか、自分に使い勝手が良いのはどういったヒッチキャリアなのか是非チェックしてみて下さいね。
ヒッチキャリアとは？
車の後部に取り付けて積載量を増やす道具
ヒッチキャリアとは金属製の荷台で、運びたい物の種類によって、棒状の形からかごの様な形まで様々な形状があります。車の上部に取り付けるものをルーフキャリアと呼びますが、後部に取り付けるものがヒッチキャリアと呼ばれています。外部に付ける荷台なので汚れた物を気兼ねなく置けるのは嬉しいですね。
ルーフキャリアよりも積み下ろしが楽
ルーフキャリアの場合、車の上部から荷物の搬入出をするので、身長の低い方は足場が別で必要です。また、重さや高さのある荷物を載せるには力が必要であったりします。ヒッチキャリアであれば荷物の上げ下げも無理のない姿勢でできますし、大型のギアも問題なく積載出来ますよ。
ヒッチキャリアの種類・使い方
カーゴラック
キャンプグッズなどを運べるカーゴラック
かご状のキャリアで、広い天板が特徴的です。折り畳みできるタイプのカーゴラックを選べば、場所を取る事もありませんね。テントやクーラーボックスなどの車内に入りきらないキャンプ用の大型ギアや、家電などの引っ越しの荷物も積載できます。
荷物を下せばフラットな状態になるので、テーブル代わりに使用する事も出来ます。シンプルな形状ですので、カーゴボックスを追加して細かい荷物をまとめて運んだり、様々な種類の荷物の積載に対応できます。キャンプをされる方、多目的に使用されたい方にうってつけのキャリアですね。
サイクルキャリア
自転車をそのまま積載できる
自転車を積載することに特化したキャリアです。マウンテンバイクやロードバイクなどに対応しており、外でのアクティビティ向けの自転車であればほとんどが積載可能。折り畳み式のものやリアハッチの開閉を助けるチルト機能付きのものなど商品展開も豊富です。
自転車を車に積載すること自体、泥や汚れを車内に持ち込む事になり気後れしてしまいますが、サイクルキャリアを使えばその心配もありません。サイクルキャリアを設置しておけば、汚れた後の積載を気にする事無く使う事ができますね。ルーフキャリアと比較して積載も非常に簡単です。
バイクキャリア
バイクを積載するキャリア
ヒッチキャリアの中でも、バイクに付けるタイプのものをバイクキャリアと呼びます。バイクキャリアそのものが20kg以上と重量があります。また、設置にはバイクの積載重量に耐えられるキャリアや車種であるかを確認する必要があります。
車種とバイクの重量が適合すればバンなどの大型車以外でもバイクを運ぶ事ができる為、選択の幅が広がります。ツーリングに行かれたりする方はバイクキャリアという積載方法を検討してみてはいかがでしょうか。旅行先での近距離移動に自転車を使いたい、といったシチュエーションにもぴったりです。
ボードキャリア
スノーボードやスキー板を積載する
スキーやスノーボードの板を運搬するのに使われます。形状は積み重ねが可能なタイプから縦置きができるものまで多種多様です。車内にボードを積載すると、板が固定されない為動き回る危険性がありますが、キャリアでしっかり動かないようにしておけば移動の最中も安心ですね。
ボードを使用後積載するには雪を落とさなければいけませんが、ヒッチのボードキャリアであればその必要はありません。収納のし易さがルーフ式より優れているので積載をわずらわしく感じる事はないでしょう。外遊びの強い味方になってくれることは間違いありません。
ヒッチキャリアの選び方
素材で選ぶ
軽くて錆びにくいアルミ製
アルミ製のヒッチキャリアの大きな特徴は軽量かつ強度がある点にあり、重量が軽い割に耐荷重は十分。軽自動車用のアルミキャリアも発売されており、大型車ではない車を所有する方でもキャリアを取り付ける事が出来ます。また、アルミ製は錆びにくいので、水濡れしやすいクーラーボックスやマリンスポーツで使ったギアを載せても劣化しづらく安心ですね。
高い強度を誇る鉄製のものも
鉄製のヒッチキャリアは重量がある分安定感があり、重い荷物を運ぶのに適しています。また、鉄製品は加工コストも安価で商品展開も豊富なので、自分の使いたい用途に合った様々なタイプのキャリアから選ぶ事ができますよ。強度も非常に高いので、大型車でヒッチキャリアを取り付ける方は鉄製のものを購入されることをおすすめします。
ヒッチメンバーのサイズに合わせて選ぶ
ヒッチメンバーとは、ヒッチキャリアを取り付けるために車両側に取り付ける部品のこと。車種や年式で取り付けられるヒッチメンバーは変わり、またヒッチメンバーの種類によって適合するヒッチキャリアも異なってきます。ヒッチキャリアの取り付けの際にはどういったヒッチメンバーを購入すれば良いかを確認する必要があります。
90kg程度までの荷物なら1.25インチ角
ヒッチメンバーの差込口にはサイズが幾つかあり、目安として1.25インチの大きさが適合する車両であれば、90kgぐらいまでの荷物をのせたキャリアの牽引が可能になります。1.25インチ角であれば、バンのような大型車ではない普通車でも適合する場合があります。ヒッチメンバーの選択の判断材料の一つにしてみて下さい。
100kg以上を積載したいなら2インチ
大きい荷物を載せたい、耐荷重はより大きい方が安心であると考える方でしたら2インチのヒッチメンバーを奨励します。2インチ角になれば選択できるヒッチキャリアの幅もぐっと広がりますので、カーゴラックからボードキャリアまで様々なタイプのヒッチキャリアに対応できますね。また、100kg以上の荷物にも対応でき積載量が増えます。
ヒッチキャリアのおすすめブランド・メーカー
YAKIMA-(ヤキマ)
アメリカを代表するアウトドアブランド
40年以上の歴史を持つアメリカ・オレゴン州の自然豊かな立地で創業されたブランドです。北米でのアウトドアギアシェアは4割に上り、アメリカを代表するアウトドアブランドであると言えます。日本車や欧州車などのアメリカ車以外の車両にも広く対応しており、様々なタイプのキャリアのみならずアタッチメントも豊富に取り揃えています。武骨で無駄な部分の無いデザインはアウトドアに頻繁に行かれる方にうってつけでしょう。
CURT-(カート)
様々な車両用牽引商品を展開
1993年創業のアメリカでは最大級のヒッチメンバーを取扱うブランド。ヒッチキャリアもヒッチメンバーと同様、日本製品と比較すると圧倒的に幅広い選択肢を提供しています。主力商品は殆どアメリカ国内の自社工場で作られていますので、品質の高さが魅力の一つです。2015年には自動車業界で最高レベルの品質認証を受けました。高品質で長期に渡り使っていけるヒッチキャリアをお求めの方に最適のブランドですね。
PIAA-(ピア)
シンプルなデザインのカー用品を手掛ける
東京が本社の自動車部品およびカー用品メーカー。 「PIAA」ブランドでの商品展開を開始したのは40年以上前になります。キャリアのみならず、車両用の部品も幅広く取り揃えていますが、ヒッチキャリアではサイクルキャリアを主に展開しており、その扱いやすさには定評があります。コンパクトに収納できる商品が多いので場所を取る事もありません。シンプルなデザインの商品が多いので、シチュエーションを選ばずに取り付けておけますね。
Allen Sports-(アレンスポーツ)
サイクルキャリア製造の老舗
世界で初めての、サイクルキャリアを発明したメーカーです。1967年にアメリカ・ニューハンプシャー州で創業され、機能面や価格を見直してきました。製品はオンラインストアの他に12か国のディーラーを通じて販売されており、半世紀以上にわたり世界各地のアウトドアを楽しむ人から信頼を得ています。長年の製造ノウハウを活かし、高品質かつ安全性にも優れたサイクルキャリアを現在も提供し続けています。
THULE-(スーリー)
スウェーデン発カーキャリア世界最大メーカー
1942年創業、北欧・スウェーデンに本拠地を持つ、Thuleグループ最大のブランドです。世界40か所の生産・販売拠点で事業展開を行っています。「長期間使える製品の方が環境にやさしい」を一つの方向性にして、環境に配慮した製品開発の取り組みに注力しています。スタイリッシュなデザインが魅力の一つで、キャリア部分までデザインをトータルで拘りたい方、長く使えるキャリアをお探しの方に最適のブランドですね。
おすすめ＆人気のヒッチキャリアランキング
キャンプにおすすめのヒッチキャリア
CURT-(カート)カーゴキャリア/ヒッチキャリア （10,727円）
手軽な価格帯
ヒッチメンバーが2インチ角の接続に適合しています。折りたたみ可能なカーゴキャリアですので、使わない時に場所を取る事はありません。図解入りの取扱説明書が付属されていますので、初心者の方でもで安心です。
値段も手頃で、10,000円台で購入ができます。キャンプに行った際には、キャリアの荷物を降ろしテーブル代わりに使用する事もできます。初めてカーゴキャリアを使ってみたい、という方にいかがでしょうか。
CURT-(カート)カーゴキャリア/ヒッチキャリア（アルミ） （12,545円）
アルミ製で軽量な作り
組み立ては非常に簡単なので商品の到着から使用まで悩む事はありません。本体はアルミニウム製ですが、スチール製の補強プレートが付いていますので、強度も安心ですね。使用しない時は折り畳みも可能です。
アルミニウム製で軽量ながら耐荷重も226kgと強固。他の素材のカーゴキャリアに引けをとりません。工夫次第で様々な物を積載できますので、キャンプなどの持っていく物が毎回変わってくる場面などには威力を発揮します。
CARGOLOC-(カーゴロック) 2in1カーゴキャリア＆ルーフバスケット（17,900円）
2通りの積載が可能
2WAY仕様でルーフキャリアとしてもヒッチキャリアとしても使用可能です。最大積載量は200kgと十分。外寸は120cm×50cmでキャンプ用品やスポーツ用品などの様々な大きさの荷物を運搬するのに適しています。
2WAYのカーゴラックは、ルーフに乗せたい時とリアが良い場合、その両方に対応してくれます。塗装も落ち着いた色なので場所を選びません。カーゴラックを多目的な形で使っていきたい方にいかがでしょうか。
CURT-(カート)カーゴキャリア/ヒッチキャリアカーゴ （9,818円）
日本の道にも適したキャリアカーゴ
高さがあるタイプのキャリアカーゴ。つや消しの黒い塗装がしてあるので高級感があります。かご部分が内寸14cmと深さが十分にあるので、荷物が積みやすく、またデザインとしても格好良い仕上がりになっています。
強度や耐荷重などはスペックオーバーにならないようバランス良く作られています。アメリカと規格の異なる日本の車両にもバッチリ適合してくれますね。大きすぎないサイズ感は程々に荷物を積みたい方におすすめです。
自転車におすすめのヒッチキャリア
BN’B RACK-（ビーエヌビーラック）サイクルキャリア （19,800円）
機能性に優れる
4.8kgと軽量で折り畳むと片手で持てるサイズになりますので持ち運びも楽々です。フレームを傷つけないホルダーとバンドが付属しています。車とキャリアの設置部分を保護するクッションも付いていますので機能面も充実していますね。
最大3台までの自転車が積載可能なのでグループでの使用に役に立ちます。ママチャリや子供用自転車も対応しているのでファミリーの方にもおすすめです。軽量でコンパクトなので女性の方でも扱いやすいですね。
PIAA-(ピア)TERZO リア サイクルキャリア （13,860円）
固定場所が多く安心
ワゴンやミニバンなど様々な車種に取り付けることができるサイクルキャリアです。チューブで3点を固定していますので、走行時の揺れを極力抑えて安定感も抜群。工具は不要で簡単に取り付ける事ができます。
大型車以外の車種の方でも取り付けできます。チューブと付属のフックでしっかりと自転車を固定するので、安全に運ぶ事が可能ですね。自転車を2台まで積むことができますので、グループでサイクリングを楽しむ方にもお勧めです。
Allen Sports-(アレンスポーツ)サイクルキャリア DN-302 （10,980円）
リアタイヤ用サイクルキャリア
リアにスペアタイヤが付いている車両用のサイクルキャリア。ほとんどすべてのスペアタイヤに装着可能。簡単な組み立てですぐにお使いいただけます。特許取得されているクレードルが自転車を保護してくれます。
サイクルキャリアはリアタイヤが付いていない車へ装着するタイプのものが多いですが、こちらはタイヤが付いていても確実に自転車を固定する事ができます。お値段もお求めやすいのでサイクルキャリアの初めての一歩にいかがでしょうか。
YAKIMA-(ヤキマ)スペアライド （27,090円）
多機能かつ高品質
自転車は2台まで装着可能。自転車の盗難防止用にケーブルが付属しています。支柱の裏側には車のボディへの傷つけ防止用パッドがついており、ユーザー目線での、細かい部分までの配慮が行き届いていますね。
アームの先端には栓抜きがついており、遊び心のある、少し変わったデザインとなっています。本体はスチール製。とても強固な作りとなっていますので、キャリアに頑丈さ・耐久性をお求めの方におすすめです。
THULE-(スーリー)スーリー ベロコンパクト 925 （74,500円）
軽量なサイクルキャリア
伸縮式のホイールホルダーにより、様々なタイヤの大きさの自転車に適合します。折り畳みに複雑な操作は必要ありません。チルト機能がついていますので、自転車を積載しながらハッチを開けての作業が可能です。
テールランプがキャリアの前に付いていますので夜間の移動も安心。折り畳み、収納が非常に容易です。スーリーのサイクルキャリアの中では最も軽量かつコンパクトなタイプなので、日常的に使うのにはピッタリです。
YAKIMA-(ヤキマ)ライトライダー2 （36,182円）
アルミ製サイクルキャリア
アルミ製の為、総重量は8.6kgと非常に軽量なのが特徴です。自転車は2台までが積載可能です。取り付ける時に工具が要らないので設置は簡単。自転車の盗難防止用にロックケーブルが標準で装備されています。
YAKIMAは海外の有名ブランドなので品質が保証されています。アルミ製の最軽量キャリアなので女性でも取付けも楽に行えます。初めからロックの機能が付いているのは防犯面を考えると非常に安心ですね。
バイクにおすすめのヒッチキャリア
ヒッチメンバー用バイクキャリア （11,072円）
お値段もお手ごろなバイクキャリア
226kgまでは積載可能なキャリア。組み立ても取り扱いも簡単です。バイクを固定する部品は別途購入する必要があります。折り畳み式のラダーレールが付いていますのでバイクの上げ下げも容易に行えます。
バイク以外にもスクーターやモトクロスも積載可能ですので広く二輪の運搬に役立ちます。旅行先へ二輪を持っていきたい、といったシチュエーションでも使えそうですね。多目的に使いたい方におすすめですね。
スノーボードにおすすめのヒッチキャリア
YAKIMA-(ヤキマ)ヒッチスキーキャリア （25,273円）
ロック付きで防犯面も安心
サイクルキャリアに取り付けるタイプのボードキャリアで、サイクルキャリアを別で購入する必要があります。取り付けは付属のベルトでしっかり固定。スキー板は6ペア、スノーボードなら4枚までが取付可能です。
盗難防止用のロックが付いていますので、ボードを車に付けたまま長時間離れても安心です。取り外しは簡単。冬はウィンタースポーツ、夏はサイクリングとアクティブに楽しむ方にもってこいのキャリアではないのでしょうか。
THULE-(スーリー)トラムヒッチ （45,273円）
複数枚のボードの運搬が可能
世界的に有名なブランドの商品なので品質はしっかりと保証。スキー板は6組、スノーボードは4枚までが積載可能な枚数です。取り付けにはスーリーのヒッチサイクルキャリアをお持ちか、別途購入・取付けを行う必要が出てきます。
サイクルキャリアと購入する必要がある為値段が高額になります。ボードキャリアはこういったタイプが多いですね。ルーフキャリアをお持ちでない方でしたら、リアタイプを買ってしまった方が上げ下ろしは非常に楽なものになります。
まとめ
ヒッチキャリアは運びたいもので選ぶのがおすすめ
車で荷物を運ぶ時、用途により運ぶ物の形状は大きく変わってきます。ヒッチキャリアを選ぶ時は、どういったシチュエーションでどんな物を運ぶか考える事が大切です。ヒッチキャリアの活用で、あなたのアウトドアライフをより楽しいものにして下さいね。
