普段ヘッドホンで聞いているサウンドに満足できていますか。もう少しパワフルな音が欲しい、音質を上げたいと感じているならヘッドホンアンプを付けてみるのがおすすめです。迫力のあるボリュームを確保してくれるのはもちろん、DAC内蔵のタイプを使えばPCやスマホの音質もグレードアップします。解像度の高いハイレゾ音源を再生可能にするものもありますよ。今回はヘッドホンアンプを使うメリットをはじめ、種類や選び方、おすすめのヘッドホンアンプなどをご紹介します。付けるだけで音楽やゲームの効果音などをワンランク良い音にしてくれるヘッドホンアンプ、気になる方はぜひチェックしてみて下さいね。
ヘッドホンアンプとは?
オーディオプレーヤーから出る音を増幅させる装置
オーディオプレーヤーにヘッドホンを挿した時に、音が小さくて迫力がイマイチと感じたことはありませんか。ヘッドホンアンプはそんなときに音を増幅させる装置で、オーディオプレーヤーとヘッドホンの間に挟むようにつないで使います。音を大きくする他にも音量や音質の調整ができるなど、便利な機能が付加されているものも多いですよ。
ヘッドホンアンプの必要性
高級なヘッドホンであるほどアンプが必要
ヘッドホンにはハイインピーダンスのタイプとローインピーダンスのタイプがあります。高級なヘッドホンは音をアンプで増幅させて聴くことを前提に作られたハイインピーダンスのタイプが多く、そのままオーディオプレーヤーに挿してもすごく小さな音しか出ません。
ローインピーダンスタイプはプレーヤーに挿すだけで聴けて便利ですが、ハイインピーダンスタイプはノイズが入りにくいのでオーディオ機器にとって大きなメリットがあります。オーディオプレーヤーにハイインピーダンスの音の小さいヘッドホンをつなげると、プレーヤーから出てくるのはノイズのないクリアな音。そのクリアな音をアンプで増幅することで、ノイズの伝搬を防いでいます。
高音質なDAC内蔵タイプならPCもハイエンドオーディオになる
PCやスマホはインターネットから音源をダウンロードしたり、ストリーミングしたりして聴ける便利なプレーヤーの1つ。保存や編集などの操作性も良いですし、オンラインゲームを良い音で楽しみたいという人も多いのではないでしょうか。PC にヘッドホンをつなげれば普通に音が出ますが、音質はあまり良くありません。PCは計算や画像表示などいろいろな機能をもった機器で、オーディオ専用ではないのでどうしても内蔵されているDACがチープだからです。
CDやmp3データ、Blu-lay、PS4といったデジタルの音はどこかでアナログに変換して人間の耳に聞けるようにしてあげないと再生できません。それをやってくれるのが DACという装置。デジタル音源自体はただのデータなのであまり音質の差はなく、デジタルをアナログに変えるDACで音質の差が出てきます。 PCに内蔵されたDACの代わりに、高音質なDACで変換すれば便利に使っていた普段の PC がハイエンドオーディオになりますよ。
ヘッドホンアンプの種類
据え置き型
端子の種類などが豊富でいろいろなオーディオに対応
据え置き型は入出力端子の種類が多く、アナログ出力しかないコンポやBlu-layプレーヤー、PCなどいろいろなオーディオ機器に対応できるのがメリットです。また音の調整が出来る機種もあり、PCにつないで音楽を編集したりゲームをするときに、足音だけをハイライトするといった使い方をしたい人にもおすすめです。
大きさは機種によって幅がありますが文庫本くらいの比較的コンパクトなサイズが多く、スペースをとらないので気軽に設置できます。価格は安いもので3,000円程度から、機能も充実して手頃な価格の5,000円程度の機種が売れ筋。また30,000円以上のハイエンド機も人気です。
ポータブル型
コンパクトで持ち運びに便利
ポータブルのオーディオプレーヤーやスマホにつないで持ち歩けるコンパクトなタイプで、 略してポタアンと呼ばれることもあります。外でもお気に入りのヘッドホンで良い音を聴きたいこだわり派の方におすすめです。サイズはスマホの半分くらいのものが多く、カバンやポケットに入れても邪魔になりませんよ。
手持ちのヘッドホンをコードレスにできる、Bluetooth 対応のヘッドホンアンプも人気。入力端子の種類は限られているので、購入時には使いたい端子があるかチェックしましょう。低価格なものは5,000円くらいから、スマホ用のアンプは2,000円台からラインナップされていて、音質も良い1万円前後の製品が売れ筋です。
ヘッドホンアンプの選び方
プレーヤー側から入力する端子の種類を選ぶ
最もポピュラーなのはアナログRCA端子
赤と白の端子の付いたRCA端子はポピュラーなタイプなので、見たことがある人も多いでしょう。RCA 端子はアナログの入力なので、入ってきた音をそのまま増幅します。そのためプレーヤーの性能やノイズが音質に大きく影響します。またノイズに弱いのがデメリット。 少し前まではRCA端子は据え置き型なら大抵のヘッドホンアンプに搭載されていましたが、最近ではデジタル音源を使うことを前提にRCAがないアンプも出てきています。
光デジタル端子はノイズが少なく長距離伝送にもおすすめ
オプティカルと呼ばれることもあり、インターネット光と同じ光ケーブルを使っているのが特徴です。光デジタルは多くのヘッドホンアンプに搭載されていて、デジタル入力はノイズが少ないのもメリット。光ファイバーは伝送中の減衰が少ないので、接続するケーブルの距離が長くなってしまうような時にもおすすめです。先端が四角くなっているものと丸くなっているものがあるので、購入時には使用する機器にあわせて下さいね。コンポやゲーム機には四角が多く、ノート PCなどは丸型が多いですよ。
高音質な同軸デジタルはオーディオファンにも人気
ハイエンドオーディオに多く付いている入力端子で、光デジタルよりも高音質とオーディオファンの間で人気が高い接続方式です。端子の形状は RCA端子と同じで、コアキシャルと呼ばれることもあります。光デジタルケーブルよりもケーブルの性能に依存しないので、高価なケーブルでなくてもきれいな音が出るのもメリットですよ。
LAN端子搭載ならネットワークオーディオとして使える
インターネットに接続するときに使うような、LAN端子を搭載したヘッドホンアンプもあります。LANでホームネットワークにつなげば、ネットワークオーディオとしてもつかえますよ。ネットワークオーディオは、今話題の次世代オーディオシステム。インターネットにつないでストリーミングしながら音楽を再生したり、NASと呼ばれるネット接続したハードディスクに音楽データ保存しておいて、Wi-Fiを使ってスマホで音楽を再生したりできます。
ヘッドホン側の出力で選ぶ
手持ちのヘッドホンが使えるステレオミニプラグ
スマホやオーディオプレーヤーに使われている、一般的なヘッドホン端子で1度は使ったことがあると思います。フォン端子と呼ばれることもあり、バランス端子搭載やBluetoothの物でもほとんどの機種が3.5ミリのステレオミニプラグを一緒に搭載しています。 ステレオミニプラグ のヘッドホンをもっているなら、そのまま使うことができる端子も欲しいところです。
バランス出力はノイズが少なく高音質
ステレオミニプラグは端子が1つで、 右耳用と左耳用の音が通る線は1本ずつありますがアースは左右共通です。 そのため右の音と左の音が少し混じる、クロスストロークという現象が起きます。 それに対してバランス端子は右耳用と左耳用をそれぞれ別の端子に接続するようになっていて、それぞれの線にアースがついているためクロスストロークがおきづらいのが特徴。右と左の音がはっきり別れて聞こえるので、立体感があってクリアな音になると近年人気が高まっています。
コードから解放されたいならBluetooth接続のタイプ
特にポータブルアンプに多いタイプで通勤や通学にもおすすめ。Bluetooth対応のヘッドホンアンプにコード式のヘッドホンをつなぐと、Bluetooth対応のオーディオプレーヤーとコードレスでつなぐことができます。 Bluetooth接続で転送するときにはコーデックという圧縮の規格があり、ヘッドホンやイヤホンとヘッドホンアンプが同じコーデックに対応していないと転送できません。複数のコーデックに対応しているものも多いですが、それぞれに特徴があるので用途に合わせて選ぶと良いでしょう。例えばiPhoneに接続するならAACを搭載したものや高音質なaptX、ゲームを楽しむなら遅延の少ないaptX-HD、ハイレゾにはLDACなどです。
高音質なアンプを選ぶ
ハイレゾ対応ならリアルで迫力のある音が聴ける
ハイレゾは元々の音源に忠実に再現できるので、音楽の繊細な面や迫力のある部分をリアルに再現できます。音の違いはハイレゾの音源の持っているデータ量。デジタルの音楽も元々のレコーディングする音楽はアナログなので、それを一定間隔で保存する際にデータ化することでデジタルに変換しています。
データを保存する間隔をサンプリング周波数といってCDの場合は、44.1kHなので1秒間に44,100回。保存するデータ量のことを量子化bit数といって、CDの場合は16bitです。それに対してハイレゾはサンプリング周波数が96kHz以上で、量子化bit数も24bitや32bitと高解像度です。ハイレゾの音源はFLAC形式がメインで、インターネットで手軽にダウンロードしたりすることもできますよ。
最近注目のDSDはデジタルなのに生々しさがが魅力
ハイレゾと同じように高解像度で、ハイレゾよりも少しアナログに近い音が特徴。生々しい音と表現されることもあり、最近徐々に対応のプレーヤーも増えています。よく似たハイレゾとDSDですが違いはデジタル化の方式です。ハイレゾでは1秒間に96,000回の間隔で24bitや36bitのデータを保存しますが、DSDはさらに細かい間隔でサンプリングします。ただし保存するデータは1bitのみ。音の強弱などは密度で表します。
ハイレゾとDSDの単純比較は難しいのですが計算すると2.8MHzは176.4kHzと同等なので、2.8Mhzが192kHzより少し解像度が低く、5.6MHzなら384kHzより少し低いというイメージです。特性上高音域が苦手というデメリットもありますが、データ容量が少なくなるのがメリット。ハイレゾとDSD両方に対応するアンプも多いので、アナログライクな音が好きな方はチャレンジしてみてはいかがでしょう。
アナログだからこその優しい音を再生する真空管アンプ
レトロな雰囲気で見た目にも素敵な真空管アンプ。電球のような形をしたものが真空管で、名前の通り真空状態になった管の中に電極が入っています。現在では使われることのない電気部品ですが、オーディオの世界ではこの真空管を使って入ってきた音を増幅させるアナログのアンプが根強く支持されています。ノイズにも弱く、解像度も低い特性がありますが、どんな高音質なハイレゾの音でも表現できない、アナログ特有の心地のよい歪みを出してくれるのはアナログアンプだけです。
ヘッドホンアンプのおすすめブランド・メーカー
FiiO(フィーオ)
世界最大級のポータブルオーディオブランド
中国のオーディオ機器メーカーです。創立は2007年と比較的新しい会社ですが、製品は60カ国以上に販売されていて世界最大級のブランドとなっています。特にポータブルオーディオが人気で、高音質な製品が比較的リーズナブルな価格で購入できます。デジタルオーディオプレーヤーに加えて、DAC内蔵のポータブルヘッドホンアンプが人気。Bluetoothレシーバーを搭載したBTR5などが売れ筋商品です。
オーディオテクニカ
信頼性が高い老舗メーカー
レコードの時代からある国内の老舗メーカーで、オーディオファンの間で知名度もかなり高いです。ヘッドホンやイヤホンの定評が高く、スタジオやホールなどプロ向けの音響システムも手掛けています。音質は全体的に抜けが良くて中広域が美しいのが特徴。ヘッドホンアンプは高音質で信頼性も高いので価格帯に限らず人気が高く、リーズナブルなヘッドホンアンプAT-HA2なども売れ筋です。
Denon(デノン)
スタイリッシュなデザインとクセのない音が特徴
創業は明治時代とかなりの老舗で、国内大手のレコード会社日本コロムビアの前身となった企業です。ブランド名のDenonは当時の社名が日本電気音響だったからと言われています。現在は会社を分割してホームシアター向けの製品をメインに扱っていますが、TV向けの放送機器を納入していたノウハウもしっかりと受け継がれています。人気の機種はハイレゾ対応の据え置き型DA-310USBなどで、クセがなくオーディオ中~上級者向けの製品です。
Oriolus(オリオーラス)
至高のオーディオを作る注目のブランド
国内のオーディオ機器メーカー、サイラスが運営するブランドです。サイラスは2014年創立の比較的新しい会社で、デザイン性の高いイヤホンを中心に扱っています。その中でOriolusはやイヤホンに限らず、ポータブルヘッドホンアンプなど音質にこだわった至高のオーディオ製品を開発しています。人気のモデルOriolus1795は、Bluetoothを搭載したハイレゾ対応の高音質なポータブルアンプです。
おすすめ&人気のヘッドホンアンプランキング
ポータブルでおすすめのヘッドホンアンプ
FiiO-BTR1K ( 10,311円 )
高機能で手ごろな価格の人気商品
人気メーカーFiiOの製品で、ポータブルアンプとしては定番になりつつあります。デザインは2パターンありますが、ストライプのような凹凸があるデザインがとてもおしゃれですよ。Bluetooth搭載でコーデックは遅延の少ないaptX LLに対応と高性能。しかも価格は10,311円と手頃です。
サイズは幅2.4×長さ5.0×厚さ1.2cmと、少し大き目のUSBメモリといった大きさ。コンパクト軽量なので通勤通学で使いたい方にもおすすめです。高性能DACを搭載していて、USBのTypeーCでスマホにも接続可能。普段からスマホをプレーヤー代わりにしている方も、音楽を贅沢に楽しめるようになりますよ。
Oriolus-ワイヤレスアンプOriolus1795 (33,680円 )
外でも良い音にこだわりたいという方におすすめ
ハイレゾ対応でBluetoothも搭載、すっきりとしたデザインの高音質なアンプです。ハイレゾは有線のみという機種もありますが、こちらはBluetoothのコーデックLDACにも対応しているので無線でもハイレゾ音楽を聴くことができますよ。
搭載しているBluetooth用のチップセットCSR8675にも高性能と評判のDACが入っているのですが、それを使わずあえて外付けのDACを搭載したというこだわりの製品です。出力は3.5mmのステレオの他、4.4mmのバランス出力にも対応しています。サイズはスマホの半分くらいと少し重めですが、音質重視という方にはぜひおすすめしたい商品。
AGPTEK-ヘッドホンアンプ HA1 (3,780円 )
MP3プレーヤーなどにおすすめのリーズナブルなアンプ
3,780円とリーズナブルな価格も魅力的なヘッドホンアンプです。低価格な商品だと品質も気になるところ。AGPTEKは最近ポータブルオーディオが人気の中国メーカーで日本での知名度も高く評判も良いので安心ですよ。また価格以外にも連続使用時間が10時間と長いのもおすすめポイントです。
デジタル音源はDACの性能で音が大きく変わります。AH1は音質がイマイチという低価格のオーディオプレーヤーや、スマホに付けるのもおすすめ。出てくる音の違いに驚きますよ。ヘッドホンアンプですが、ポータブルスピーカーを鳴らしたいけど音量が足りないというときにも便利です。低音の欲しいミュージックには、低音強化機能のスイッチを入れると聴きごたえがあります。
ADVANCED- iPhone用小型アンプ Accessport 2 ( 4,950円 )
ハイレゾにも対応したiPhone専用アンプ
Lightning端子を搭載したiPhone 用のヘッドホンアンプです。音量調整や再生ボタンなども付いていて、通話も可能とスマホに特化した機能が便利。本体にはヘッドホン用の端子の他にもう1つ、充電用の端子があるので充電しながら音楽が聴けます。一日中使うスマホは帰宅すると充電切れなんてこともあるので、お家でも使いたい方にはとても便利な機能です。
高画質、高機能で人気のiPhone。音質もハイクオリティなので、もっと良い音を楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。iPhoneはアプリを入れればハイレゾ再生が可能。アプリはApp Music対応のNePLAYERが人気ですよ。iPhone自体の音質も高いですが、せっかくのハイレゾを良い音で聴きたかったらヘッドホンアンプAccessport2がおすすめです。
ポータブルでおすすめのヘッドホンアンプの比較表
商品画像 | ||||
---|---|---|---|---|
ブランド | FiiO | Oriolus | AGPTEK | ADVANCED- |
商品名 | BTR1K | ワイヤレスアンプOriolus1795 | ヘッドホンアンプ HA1 | iPhone用小型アンプ Accessport 2 |
価格 | 10,311円 | 33,680円 | 3,780円 | 4,950円 |
特徴 | 高機能で手ごろな価格の人気商品 | 外でも良い音にこだわりたいという方におすすめ | MP3プレーヤーなどにおすすめのリーズナブルなアンプ | ハイレゾにも対応したiPhone専用アンプ |
サイズ | 幅2.4×奥行5×高さ1.2cm | 幅5×奥行9.6×高さ1.5cm | 幅6.1×奥行9×高さ1.4cm | – |
Bluetooth接続 | あり | あり | なし | なし |
据え置きでおすすめのヘッドホンアンプ
オーディオテクニカ-ヘッドホンアンプ AT-HA2 (4,560円)
リーズナブルだけど音質も品質も妥協しない
ハイレゾ対応ではなくて良いけど、信頼性の高いブランド品が良いという方にはこちらがおすすめ。オーディオ機器の老舗オーディオテクニカ製、4,560円のリーズナブルなヘッドホンアンプです。ステレオミニプラグが2個付いているので、2人で音楽を楽しむこともできますよ。
据え置き型といってもサイズは幅7×長さ9×厚みは3cmと文庫本の半分くらい。コンパクトなのでコンポやTVの陰など、さりげなく置けるのも嬉しいです。価格とのバランスを考えると音質もかなり良く、コスパの良さが際立つ製品です。
DENON- ヘッドホンアンプ DA-310USB (40,727円)
オーディオ上級者におすすめの高級機
PCM384kHz/32bitの高精細なハイレゾに対応。繊細なのにパワフルなDENONらしい音が楽しめます。ノイズの除去を徹底的に行い、増幅部にはDENONの超高級機DNP-2500NEにも採用されたDDFAモジュールを使用。高速かつ精度の高いデジタル回路で処理するので、情報の損失が極限まで抑えられています。
シルバーとブラックのスタイリッシュなデザインで、音も見た目も上品な雰囲気です。サイズは幅18x高さ7.0x奥行20cmと辞書を1冊置いたくらい。縦置き横置きどちらでも置けるので、PCに接続するときにも便利です。1つマイナスがあるとしたら、出力がヘッドホンだけなので小型スピーカーなどが設置しにくい点でしょうか。少し高級なヘッドホンを持っている、オーディオ上級者におすすめのアンプです。
FOSTEX-ヘッドホンアンプ HP-A3 ( 23,270円 )
聴き心地の良い音が特徴の手頃なアンプ
リーズナブルなヘッドホンアンプに物足りなさを感じはじめたという方におすすめの据え置き型です。日本の老舗音響機器専門メーカーFOSTEXはヘッドホンアンプでも人気が高いブランドで、HP-A3は通販でも人気のロングセラー商品。価格も23,270円と毎日の楽しみのために購入できる程度に手頃です。
ノイズがとても少なくて、中低音の伸びが良いのが特徴。聴いていても疲れない心地良い音が聴けますよ。USB接続で接続する際は電源不要で、PCで使う時にも便利。24bit/96kHzまでですが、ハイレゾに対応しているのでPCで聴くのも良いでしょう。入力は光デジタルとUSBのみなのでアナログ出力しかない、ポータブルオーディオなどにつなぎたい場合にはご注意ください。
Astell&Kern–ヘッドホンアンプ ACRO L1000 ( 50,485円 )
見た目も音もおしゃれなハイエンドオーディオ
メタリックだけど落ち着いたカラーと、斜めにカットされたようなデザインが特徴。見た目におしゃれなので、デザインにもこだわりたい方におすすめですよ。スピーカー出力がある珍しい仕様で、出力も4種類あるので拡張性も抜群です。
Astell&Kernは韓国のハイエンドオーディオブランドで、音源そのままの素直な音、癖のない音が特徴。こちらのACRO L1000もAstell&Kernの持ち味である素直な音が聴けるアンプで、特に中高音が美しく女性ボーカルの声などは聴いていてうっとりしてしまいますよ。ハイレゾ再生はPCMでは最大32bit/384kHzとDSD11.2MHz/1bitに対応したプレミアムな仕様です。
据え置きでおすすめのヘッドホンアンプの比較表
商品画像 | ||||
---|---|---|---|---|
ブランド | オーディオテクニカ | DENON | FOSTEX | Astell&Kern |
商品名 | ヘッドホンアンプ AT-HA2 | ヘッドホンアンプ DA-310USB | ヘッドホンアンプ HP-A3 | ヘッドホンアンプ ACRO L1000 |
価格 | 4,560円 | 40,727円 | 23,270円 | 50,485円 |
特徴 | リーズナブルだけど音質も品質も妥協しない | オーディオ上級者におすすめの高級機 | 聴き心地の良い音が特徴の手頃なアンプ | 見た目も音もおしゃれなハイエンドオーディオ |
サイズ | 幅7×奥行9.2×高さ3cm | 幅18×奥行19.7×高さ7.1cm | 幅7×奥行6.6×高さ4.4cm | 幅11.2×奥行11.2×高さ16cm |
Bluetooth接続 | なし | なし | なし | なし |
PCにおすすめのヘッドホンアンプ
FX-AUDIO-DAC-X6J ( 9,910円 )
PCの音質を手軽にグレードアップ
高機能ながら1万円を切るコスパの良さが魅力の中華アンプです。文庫本サイズでPCデスクにも置きやすく、正面にヘッドホン端子とボリュームが付いているので使いやすいです。PCにぴったりのヘッドホンアンプと評判の1台で、ネット通販などでも大人気の製品となっています。
24bit 192kHzのハイレゾに対応したDAC内蔵。増幅回路にはハイエンドオーディオなどに使われるTexasInstruments社製のIC、TPA6120A2を内蔵していてPCの音を格段にアップしてくれます。USB使用時にAC電源が必須なのは少し残念ですが、それ以外は全体に価格以上のパフォーマンスです。
CREATIVE-Sound BlasterX G6 ( 16,280円 )
PCやゲーム機に接続して体で感じるサウンドに
音楽よりもゲームのサウンドをレベルアップしたい、という方にぴったりのヘッドホンアンプです。PS4やSwitchとも相性が良く光デジタルで接続すれば、ゲームの臨場感を高めるバーチャルサラウンドDolby Digitalが使用できます。さらに小さな足音や銃を装填するかすかな音を際立たせてくれる、Scout Modeを搭載。定位感も良くなるので、FPSでも敵を見つけやすくなりますよ。
最大32bit/384kHzと解像度の高いハイレゾに対応しているので、PCに接続すればゲームミュージックだって今まで聞いていた音とは別物。ゲーム中もリアルな音を体で感じられるから、感覚的に反応できて没入感も抜群です。USBは電源不要のバスパワー接続で、PCデスクの上もすっきり片付きます。
iFI AUDIO-トゥルーネイティブDAC nano iDSD Black Label ( 29,161円 )
PCをハイエンドオーディオに変えるアンプ
nano iDSD Black Labelは世界的に大ヒットしたnano iDSDの後継機。最近では高機能で低価格が当たり前のアンプですが、低価格でスマホ対応やハイレゾ音源DSDの再生などを可能にしたnano iDSDはポータブルDACのパイオニア的存在でした。現在でも定番のDACとして人気のシリーズで、進化したnano iDSD Black Labelは多種の音源のファイルに加えMQAファイルにも対応。MQAファイルはハイレゾ対応のファイルフォーマットで、ファイルサイズが非常に小さいので今後の普及が期待されています。
ハイインピーダンスの高級ヘッドホンから普段使いの感度の高いヘッドホンまで幅広く対応するのも特徴。ハイレゾ音源の32bit/384kHz、DSD11.2MHzに対応するモンスター級の高解像度アンプです。バランス接続の音がとても良いと評判なので、少し高級なバランス接続のヘッドホンを持っているならぜひ1度使ってみて欲しいです。スマホの半分くらいの重さとサイズで、比較的コンパクトなので持ち歩きにも便利ですよ。
PCにおすすめのヘッドホンアンプの比較表
商品画像 | |||
---|---|---|---|
ブランド | FX-AUDIO | CREATIVE | iFI AUDIO |
商品名 | DAC-X6J | Sound BlasterX G6 | トゥルーネイティブDAC nano iDSD Black Label |
価格 | 9,910円 | 16,280円 | 29,161円 |
特徴 | PCの音質を手軽にグレードアップ | PCやゲーム機に接続して体で感じるサウンドに | PCをハイエンドオーディオに変えるアンプ |
サイズ | 幅9.8×奥行14.8×高さ3.2cm | 幅7×奥行11.1×高さ2.4cm | 幅2.57×奥行9.6×高さ2.54cm |
Bluetooth接続 | なし | なし | なし |
真空管でおすすめのヘッドホンアンプ
FX-AUDIO-TUBE-02J (7,050円)
デジタルにはない優しい音とレトロなデザインが魅力
真空管が2個付いた形がレトロで、インテリアとしても素敵です。中音の響きが良く、音にほどよい厚みがあるのが特徴で、いつまでも聞いていたくなる音質です。接続する際はCDなどのオーディオプレーヤーのアナログRCA端子、ステレオミニジャックから入力します。7,050円と手ごろな価格で楽しめるので入門機にもおすすめですよ。
真空管アンプの特徴はアナログ独特の心地よくまろやかな音。デジタルな音源にもこちらのTUBE-02Jをつなげば人の心をつかんで離さない、アナログオーディオの音にどっぷりと浸かれますよ。真空管アンプは真空管を交換すると音が変わります。こちらは誤差の少ない軍用の真空管を使用していますが、別売りの真空管を購入して好みの音を探してみるもの良いですね。
真空管でおすすめのヘッドホンアンプの比較表
商品画像 | |
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ブランド | FX-AUDIO |
商品名 | TUBE-02J |
価格 | 7,050円 |
特徴 | デジタルにはない優しい音とレトロなデザインが魅力 |
サイズ | 幅9.8×奥行9.9×高さ3.3cm |
Bluetooth接続 | なし |
まとめ
初めてのヘッドホンアンプならリーズナブルなものがおすすめ
ヘッドホンアンプの必要性をはじめ、選び方や人気のメーカー、おすすめのヘッドホンアンプをご紹介してきましたがいかがでしたか。ヘッドホンアンプは種類がたくさんあり、価格も幅が広いので安いものは数千円からハイエンドになると10万円を超えるものまであります。もしヘッドホンアンプを初めて使ってみようと思っているなら、まずはリーズナブルなヘッドホンアンプを購入するのがおすすめです。特にPCや低価格なプレーヤーにヘッドホンを直挿ししているなら、アンプを挟むだけで驚くほど音質が良くなりますよ。ヘッドホンアンプはネット通販でも豊富にラインナップされているので、購入を検討している方はぜひチェックしてみて下さいね。