ビジネスシーンやかしこまった席でも対応できるペンケース選び、意外と難しいですよね。どんな場所にも持って行くことができて、大人が持ってもしっくり馴染むペンケースといえば、ロールペンケースではないでしょうか。ロールペンケースは素材もデザインも抜きんでて秀でたものが多く、数あるステーショナリーの中でも高価格帯の商品に位置しています。今回は、見栄えがする上に使い勝手の良いロールペンケースについて、詳しくご紹介します。
ロールペンケースとは?
巻いて収納するコンパクトなペンケース
ロールペンケースとは、ペンを差しこんだ布や革を巻き込み、ベルトやボタンで留めて収納するペンケースのこと。一般的なポーチタイプのペンケースに比べて収納力では劣りますが、ペンの容量に合わせて丸め具合や縛り具合を柔軟に調整できるメリットがあります。ペンの本数にかかわらず最適な強さでホールドすることで、お気に入りの筆記具に傷をつけることなく、コンパクトに持ち運ぶことができます。
見栄えが良いのでビジネスシーンでも気兼ねなく使える
ロールペンケースは見栄えのするスタイリッシュなデザインのものが多く、ビジネスシーンやかしこまった場所でも気兼ねなく使うことができます。数あるペンケースのなかでも高価格帯の商品に位置付けられ、個人のこだわりを感じさせる小物としても活躍してくれます。機能性だけでなく素材や見た目も重視して、長く愛せるものを選ぶと良いでしょう。
ロールペンケースの種類
革製
耐久性に優れ経年変化を楽しめる
本革の魅力は上品な高級感を感じさせ、時を経るごとに色や艶、しなやかさが増し、少しずつ変化する表情を楽しむことができること。一言に本革といっても動物の種類や使用する部位、鞣し方によって風合いが大きく異なるのも、人々を魅了してやまない所以です。革製品の性質を理解し、適切な手入れを行っていけば、一生涯使う事が出来ますよ。
本革製品は同じ1枚の革でも、硬さや表情が全く異なります。同じブランドの同じ商品でも、世界に一つだけ誰ともかぶらないというのも、大きな魅力の一つ。長く使えば使うほど愛着が湧いてくるのも、本革製ロールペンケースならではの楽しみといえるでしょう。
布製
生地に柔軟性がありペンスタンドにもなる
布製のロールペンケースは生地に柔軟性があり、デザインによってはホッチキスなどの奥行のあるものを入れることも可能。国産の貴重な帆布やデニムが使用されたり、布表面にPVC加工を施して耐久性をもたせたりするなど、実用性とデザイン性に優れたのもが数多く販売されています。カラーバリエーション豊富で、 厳選された素材と縫製技術にこだわった製品が多いのが特徴です。
布製ロールペンケースのなかには、ペンスタンドとして使えるよう設計されたものもあります。開いて上半分を折り曲げたり、ベルトで本体を固定することにより自立し、より省スペースで使うことができます。中身を一覧できるので、どこに何が入っているのか把握しやすく、筆記具の出し入れも便利。ペンスタンドとして使った後は、巻きとるだけですぐに収納できるのも、使い勝手の良いポイントです。
ロールペンケースの選び方
生地の特性で選ぶ
長く使いたいなら強度の高い厚手の帆布生地
帆布は英語でキャンパスとよばれ、太い糸で高密度に織られた厚手の平織り布のことを差します。糸を撚り合わせて作られるので、強く丈夫で耐久性に優れているのが特徴です。使い込むほどに生地の柔らかさが増し、経年変化を楽しむことができるのも魅力の一つ。他の布にはない独特の風合いや手触りの良さに、近年多くの注目が集まっています。
風合いの変化を楽しむならデニム生地もおすすめ
デニム生地とはインディゴ染料で染めたタテ糸と、染色をしていない白い糸のヨコ糸を使用した、肉厚の綾織り生地のこと。生地自体がとても丈夫なうえ、破れてもリペアすることが可能です。使い込むほどに柔らかく馴染み、経年変化による色落ちを風合いとして楽しむことができます。
収納する筆記用具に合わせて選ぶ
万年筆を使う方には小傷がつきにくい仕切りタイプがおすすめ
高価な万年筆やお気に入りのペンを持ち運ぶときに気になるのが、ボディに傷がついてしまうことですよね。ロールペンケースの中に仕切りがあるものだと、中身同士の接触や摩擦を防いでくれるので安心です。特に1本ずつ個別に仕切られているものだとより保護性能が増し、大切な筆記具を安全に持ち運ぶことができますよ。
大容量のポケットタイプなら消しゴムなどの文具も収納できる
ペンのほかに消しゴムや修正テープなどのステーショナリーを持ち運びたいなら、ポケットタイプがおすすめです。収納力に優れているので、様々な形状のものをざっくりと入れるのに便利。筆記具のほかにも、化粧筆や工具などを入れることも可能です。細かく仕切られていないので出し入れも楽で、さまざまなシーンで気軽に使用することができますよ。
留め具の形状で選ぶ
ベルト式なら収納量に合わせてベルト穴で調節が可能
くるっと本体に回して留めるベルト式や革紐留めは、ロールペンケースを象徴するクラシカルでおしゃれなデザインです。ファスナーやボタンなどに比べて使い勝手はよくありませんが、収納量に合わせて筒の直径を柔軟に変えられるのが魅力です。ロールペンケースならではの、優雅な所作に憧れる人も多いですね。
ボタン式は裏金具が使用されていると取れにくい
ボタン式のロールペンケースは、ワンタッチでしっかり留められる便利さがあります。せっかちな方や、ベルトを巻き付ける所作に煩わしさを感じる方に、特におすすめ。裏金具が付いているボタンなら、相当強い力がかからない限りまず壊れることはありません。多少ハードに使っても、ビクともしないタフさが特徴です。
実用性の高さで選ぶ
フラップ付きならペンが落ちにくい
フラップとはロールペンケースの内側に縫い付けられた、ペンの滑り出しを防止してくれるかぶせのこと。ロールペンケースを使う上で一番気になるのは、ペンが滑り出して落ちてしまうことですよね。フラップがあるだけで中身の滑り出しを防止し、さらにペン同士の摩擦や接触を防ぐ役割も果たしてくれます。ロールペンケース選びの重要な基準として、購入前にクラップの有無をしっかり確認すると良いでしょう。
20㎝以上の長さなら物差しやハサミを入れることができる
ペンのほかに物差しやハサミなど長さのあるものを収納するなら、ロールペンケースのサイズが20㎝以上あるものがおすすめです。中のものがロールペンケースからはみ出てしまっていると、持ち運びに不便な上に、だらしない印象を持たれることも。ロールペンケースに何を入れるのかを想定したうえで、サイズを決めると良いでしょう。
ロールペンケースのおすすめブランド・メーカー
土屋鞄製造所
良質な革と優れた手仕事から生まれる長く使える製品
小さなランドセル工房から端を発し、今では商品の企画から販売まで一貫してものづくりに取り組んでいる、国産のブランド。世代を超えてメイドインジャパンの技術をつないでいくとともに、丈夫で時が経っても持ち主に似合うデザインの製品を手掛け、国内外に多くのファンを有しています。
STAEDTLER(ステッドラー)
ドイツの一流ステーショナリーブランド
文具用品全般を扱い、製図や画材といった専門的な分野においても世界中で高い評価を得ています。デジタル化が進んだ昨今でも、人の手によるぬくもりを大切にしてステーショナリーや筆記具を制作。細部にまでこだわった商品づくりはもちろん、優れたデザイン性も魅力です。
デルフォニックス
スタイリッシュなデザインと実用性を兼ね備えた日本初のステーショナリーブランド
日付を書き込めるタイプのダイアリーから出製造をはじめ、フォトアルバムやオリジナル製品も多数製造。従来の文房具市場のみならず、雑貨店やファッション業界からも注目を浴びています。
m+(エムピウ)
機能美を追求するレザーブランド
一級建築士の設計美と独創性、考え抜かれた機能美は使い手を虜にします。自然が育む天然素材、信頼できる職人、そして使い手の一人一人が関わりながら、m+の革製品は生まれてきます。
おすすめ&人気のロールペンケースランキング
革製でおすすめのロールペンケース
ステッドラー-レザーペンケース900 (2,610円)
サイズと質感に徹底的にこだわったロールペンケース
シンプルなデザインとベーシックなカラー展開で、筆記用具はもちろん描画用品なども収納することができます。3つの幅広の仕切りでペンの入れ方を自由にカスタマイズでき、たくさん入れたい時でも安心。サイドの小さなポケットは、消しゴムや付箋などちょっとした小物を入れるのに便利です。ちゃんとフラップが付いているので、ペンが滑り出てしまう心配もありません。
高級感のある牛革なのに、お財布に優しい価格でかなりの高コスパ。くるっと巻いて留めるベルト式は、クラシカルで大人っぽい印象です。革は薄めに仕上がっており、手に馴染みやすく使いやすいと評判です。
m+-rotolo SUED (7,560円)
驚くほど収納力のあるロールペンケース
一枚革でくるっと一巻きで作られた、おしゃれなペンケース。デザイン性に優れ、スリムでコンパクトなのに、見た目以上の収納力があります。がま口のように大きく開くポケットには、なんと最大で13本ものペンを収納可能。ロールペンケースとペンポーチのいいとこ取りのようなデザインで、かなり快適な使い心地です。
ワンタッチで留められるフック式留め具を開くと、一枚革がそのまま広がりペントレイのように使うことが可能。ゆるやかなカーブとマチで、筆記具が転がらない設計になっています。マチの内側には濃い色めの素材が用いられているので、インク汚れを目立たなくしてくれます。カラーバリエーションが豊富なのも嬉しいポイント。
パイロット-ロールペンケース ペンサンブル PSR5-01 (5,690円)
やわらかなスエード素材で大事なペンを優しくカバー
革素材の質感を最大限に活かした、革紐巻きにて留めるクラシックスタイルのロールペンケースです。外側に仔牛革、内側にピッグスウェードを採用し、耐久性としなやかさを兼ね備えた素材を使用。万年筆愛用家の中で、特に人気の高いロールペンケースとして知られています。
太軸の筆記具も入るペンポケットが5個あり、1本ずつ収納できよう細かく仕切られています。もちろん上部にはフラップも付いていて、巻いた時に中身の接触を防ぎ、ペンの滑り出しを防いでくれます。大切なペンや万年筆に傷が付かないよう配慮された、シンプルで使い勝手の良い設計です。
土屋鞄製造所-Toneオイルヌメロールペンケース (12,100円)
国産バッグブランドの高品質ロールペンケース
大切なものを楽しく持つ喜びを感じさせてくれるのが、土屋鞄のロールペンケースです。メイン素材で使われているオイルヌメ革は、傷跡やシワなどの変化に富む表情と、使い始めからしっとり柔らかで吸い付くような手触りが特徴。使い込んでゆくにつれてさらに柔らかさを増し、手にした時間だけ味わい深い風合いに。時間とともに個性を増し、自分だけの革になってゆきます。
内側にはソフトな豚革を起毛させたピッグスウェードを採用し、大事な筆記具を柔らかく保護してくれます。レザーストラップが本体を2~3周するほど長いので、巻き方や結び方を自由にアレンジできるのも、このペンケースの楽しみの一つ。職人のこだわりが詰まった、使い勝手の良い逸品です。
伊藤屋-ROMEOオイルキャップ ロールペンケース (16,500円)
生後半年~1年半の上質な牛革を使用
外側には、生後半年から1年半の上質な北米産中牛皮のみを使用。表面加工も極力控え、自然のシワやシボを活かした水染めを施し、たっぷりとオイルが染みこまされています。ふっくらとした革質としっとりした手触りで、使い込むほどに味わいの出てくる品です。
もちろん品質だけではなく、機能面も充実しています。筆記具は6本収納可能。 出し入れの頻度を考慮し、内側には軽くて型くずれしにくい人工皮革が採用されています。筆記具が入りやすいように、ポケットの入口を浮かせて縫製されているのも特徴の一つ。上部にはフラップもつけられ、筆記具が簡単には落ちないように工夫されています。
布製でおすすめのロールペンケース
デルフォニックス-帆布ロールペンケース (1,485円)
タフで頑丈なロールペンケース
しなやかで丈夫な帆布を重ね合わせて作られているので、手になじむちょうどいい硬さながら、かなり頑丈。本体と同素材の帆布ベルトは、2つのホックで中の量によって調節することができます。ホックは裏金具で鋲留めされおり、破損の心配なく安心して使うことができますよ。
7つのポケットはそれぞれ幅が異なり、ペンやカッター、スティックのり、修正テープなど、サイズの異なるアイテムでも収納可能。ペンポケットが深めなので、はさみや定規など丈の長いものを挿したときの安定感がよいのも、嬉しいポイント。革製のものと比べて購入しやすい価格なので、とりあえずロールペンケースを試してみたいという方に最適です。
キングジム-フリオスタンドロールペンケース (1,259円)
ペンスタンドとして自立する使い勝手の良い製品
ペンケースとしてだけではなく、ペンスタンドにもなる便利な逸品。本体を開き、カバー部分を折り曲げて内蔵磁石で固定すれば、簡易なペンスタンドのように自立します。中身が横一列に並んで一覧できるので、使いたい文房具をすぐに取り出すことができて非常に便利。
7つのポケットはそれぞれサイズが異なり、付箋やメモ帳、修正テープなど幅のある小物もまとめて収納可能。くるくると巻物のように丸めて、コンパクトに持ち運ぶことができます。デザイン性にも機能性にもこだわった、アイディアあふれるロールペンケースです。
どや文具-ペンケース (8,360円)
ザザッ~と出せて一気に収納
Twitterを通して様々な意見交換のうえ制作された、文具好きの人々のアイディアとこだわりが詰まった究極のペンケース。ボックスとロールトレーに分かれたデザインで収納した筆記具が一望でき、 使いたいものを即座に見つけることができます。ボタン付きのポケットが2箇所あり、付箋やメモ、ルーペなどを分別収納できる、充実した機能が詰まったロールペンケースです。
ロールトレーに沿ってボックスに筆記具を滑り込ませれば、わずか数秒で収納可能。仕舞うときのことまで考え抜かれた、秀逸な設計です。本体には希少な栃木レザーと帆布を使用し、熟練の職人により一つ一つ丁寧に作られています。設計のほかに、素材や縫製にも多くの人たちのこだわりが詰まっています。
美月工房-帆布製くるくるペンケース (2,310円)
くるくる巻いて楽しく収納できるロールペンケース
一枚使いに仕立てた帆布生地で、使っていくうちに柔らかく、手に馴染んできます。5つのサイズが異なるポケットを備え、鉛筆だと最大で20本収納可能。ベルトを巻いて縛れば、ペンスタンドにもなりますよ。
内側にはリング付きで、キーホルダーやお守りを付けることも。カラー展開が豊富なので、収納内容ごとに使い分けもできます。 実用性とスタイリッシュさのバランスがとれた、賢い設計です。
サキコレクション-ロールペンケース (1,151円)
PVU加工で水や汚れに強い
自然の風合いが楽しめる、ナチュラルテイストのシンプルな帆布製ロールペンケース。個性際立つ帆布と合皮の2トーンカラースタイルです。表面には水や汚れに強いPVCコーティングが施され、野外での使用にも最適。
中には、大きめのポケットが3つ付いています。1つのポケットには約7本のペンを入れることができるので、合計約21本もの筆記具を収納可能。落下防止のフラップつきで、たくさん入れてもペンが滑りだしてしまう心配がありません。
デニムでおすすめのロールペンケース
デルフォニックス-ロールペンケース デニム (1,595円)
存在感あふれるデザインで男女問わず支持されている
厚みのあるデニム生地ながら、巻きやすく使い勝手の良いロールペンケースです。中面はブラックの帆布素材で、ペンを優しく保護します。7つのポケットはそれぞれ幅が異なり、多機能ペンやはさみ、カッター、定規などサイズの異なるステーショナリーを収納可能。
中にフラップが付いているので、長いペンも飛び出しません。2つのホック付きベルトで、中の量によって太さを調節することができます。カジュアルなワークテイストを楽しめるデニム素材で、普段使いにぴったり。
職人の気まぐれ-ロールペンケース (1,000円)
国産デニムを使用した1点もの
桃太郎ジーンズを始めとする国産ブランドジーンズで有名な、岡山県倉敷市児島。国内デニムのメッカとも称される場所から生まれた、職人の手作りロールペンケースです。デニムの端切れを活用して作られた、希少な1点ものですよ。
しっかりした生地を使用しているので、ベルトを本体に巻いてペンスタンドとして使用することも可能。ペンケースはもちろん、コスメブラシや工具入れとしてもおすすめです。製品によって、サイズが微妙に異なるのも味わいの一つ。
アモルフ-ロールペンケース「展」クラリーノ (3,025円)
新方式ロール型ペンケース
くるっと丸めてパチンと閉じる、新方式ロールペンケース。閉まるときはマグネットの閉じ口がピタッとくっ付く、留め具のないシンプル設計です。開くだけでそのままペントレ―として使える、スマートなデザインです。
本体には、倉敷帆布と児島デニムを使用。さらにマグネット部分には無垢材が採用され、素材やデザインにこだわって作られています。厳選した筆記具だけを持ち運びたいと希望する方にとって、これ以上のものはないシンプルで無駄のない形状です。
デニムロール-ペンケース (1,320円)
くるくるっと巻いて収納するデニム生地のペンケース
内側は5つのポケットに分かれていて、仕分けしやすい仕様です。ポケット幅がやや広めに作られているので、細めのペンなら1つのポケットに2本入れることが可能。エイジングを味にできるデニム素材は、絵筆や工具などを収納してもサマになりますよ。
インディゴやライトブルーなどの定番デニムカラーのほか、ブルーボーダーやレッドボーダーなどの珍しいカラー展開が魅力です。フラップとポケットが外側と同じ素材で作られていて、スタイリッシュな印象。筆記具をカジュアルでおしゃれに持ち歩きできます。
まとめ
格好良くて使い勝手の良いロールペンケースがおすすめ
ロールペンケースは、デザイン性の高さと使い勝手の良さで、どんな場所に持って行っても恥ずかしくないステータス性があります。ペンケース選びに悩んでいる方は、ぜひ一度ロールペンケースを使ってみてくださいね。