爪切りで爪を切っていて、二枚爪になってしまったり、爪が傷んでしまったりした経験がある方もいるのではないでしょうか。爪切りで爪を切ると、切り方によっては爪にダメージを与えてしまうことも。深爪をしてしまう危険もあります。爪を優しくケアしたいという方は、爪やすりを使うのがおすすめです。爪やすりには長さを整えるタイプ、表面を磨くタイプなどいろいろあるため、間違えずに購入するのがポイント。爪やすりの特徴や種類、選び方をご紹介していきますから、購入の際の参考にしてみてください。
爪やすりの特徴
爪切りよりも少ないダメージで爪を短くすることができる
爪やすりは爪の長さを短く整えるアイテムで、ネイルファイルとも呼ばれています。爪の長さを整えるアイテムといえば真っ先に爪切りを思い浮かべる方が多いと思いますが、爪切りで切ると切った衝撃でひびが入り、二枚爪になってしまう危険も。爪やすりを使用すれば、爪に与えるダメージを軽減することが可能です。
爪の形を整えたり表面を磨いたりすることができる
爪やすりは爪の長さを整えるほかに、爪の形を整える役割も果たします。また、爪やすりの中には爪の表面を磨いてつやを出すことに使用できるものも。加齢などによってできてしまう爪表面の縦すじを削って、なめらかな爪に整えることができます。
爪やすりの種類 ・使い方
エメリーボード
自爪の長さを整えるために使用する爪やすり
爪の長さを整える爪やすりは、エメリーボード、ブラックファイルなどと呼ばれます。多くは紙製や木製で、力が入りすぎないように薄い形状をしているのが特徴。細長い形状で両面使えるものが多く、表面、裏面でやすりの粗さが異なるのが一般的です。まず粗い面で削って短く整え、目の細かい面で仕上げます。
爪の長さを整えるタイプの爪やすりには、紙製や木製のエメリーボードのほかに金属製の爪やすり、ガラス製の爪やすりなどがあります。紙製や木製のものが基本的に使い捨てなのに対し、金属性やガラス製は長く使えるのが特徴。使い捨てはもったいないという方は、金属性やガラス製がおすすめです。
アクリルファイル
ジェルネイルのオフや人工爪の長さを整える時に使用する
アクリルファイルは、ジェルネイルをオフする際に表面を削る時や、アクリルネイルなど人工爪の長さを整える時に使用するアイテムです。ゼブラファイルなどと呼ばれることもあります。基本的には人工爪に使用する爪やすりなので、自爪に使用すると爪にダメージを与えてしまうため注意が必要です。
固い人工爪やジェルネイルが削りやすいように、厚い形状で幅が広いのも特徴です。目が粗いものから比較的細かいものまで揃っており、粗めのアクリルファイルはスピーディーに削ることができますが、削る際の振動が大きくなる点がデメリット。そのため用途に合わせて選んでいく必要があります。
スポンジファイル
爪の表面や断面を整えるために使用する
バッファーとも呼ばれる爪やすりで、スポンジなどの柔らかい素材でできています。爪の表面を削ってなめらかにするときに使用。表面を整えることによってネイルカラーをきれいに仕上げることができます。さらに、ジェルネイルを施術する前のサンディングにも。爪の表面に少し傷をつけることで、ジェルネイルの持ちがよくなります。
また、エメリーボードなどで爪の長さや形を整えたあと、断面をなめらかにする際などにも使用します。スポンジファイルは表面と裏面両方使えるようになっており、多くは表と裏で目の粗さが異なります。ジェルネイル前の処理には少し粗めのものを、自爪の表面を整える場合には細かめのものを選ぶと良いでしょう。
シャイナー
爪の表面を磨いてツヤを出す時に使用する
一般的に爪磨きと呼ばれるもので、爪の表面につやを出すために使用します。エメリーボードやアクリルファイルなどと比べると、非常に目の細かいやすりである点が特徴。シャイナーで磨くことで、透明のマニキュアを塗ったようなツヤを出すことができます。
持ちやすいハンドルが付いたものや、表で爪の表面を削って整え、裏のシャイナーで表面を磨く2WAYタイプのものもあります。必要に応じて選ぶと良いでしょう。シャイナーは表面を磨くものであり、爪の長さを整えたり表面を削ったりすることはできないため、間違えて購入しないように注意してください。
電動爪やすり
アタッチメントを交換できるタイプならさまざまな役割を果たす
複数のアタッチメントが付属しており、電動で動く爪やすりです。手動で削る手間がないため、手軽に爪の手入れを行いたい方にも最適。ネイルサロンなどで使用されているほか、最近では爪切りが難しい赤ちゃんの爪のケアや介護が必要な方などに使用するケースも増えています。
爪の形を整えるほか、表面をピカピカに磨くためのアタッチメントが付いているものや甘皮処理ができるものもあります。選ぶ際には、操作の際の音の大きさはどうかといった点もチェック。持ち運んで使用したい場合はコンパクトかどうかなどの点も大事です。どのような目的で使用したいのか、考えておきましょう。
爪やすりの選び方
素材で選ぶ
リーズナブルさを重視するなら紙製や木製
爪の長さを整える目的で使うエメリーボードは、紙製や木製のものが多くなっています。リーズナブルで、単品のものもあれば、3枚から10枚程度のセットで販売されているものも。使い捨てなので、ある程度ストックを用意しておくと安心でしょう。初めて使用する時には、爪やすりを2枚使って側面をこすり落とす面取りをしておくと、うっかり指を傷つけてしまう危険を減らすことができます。
耐久性を重視するなら金属製
金属性の爪やすりは、長く使える耐久性の高い爪やすりをさがしている方におすすめです。リーズナブルなものから、職人の手で作られたこだわりの爪やすりまで幅広く揃っています。両面使えるものが多く、表と裏で目の粗さが異なっている点も特徴。はじめに粗い面で好みの長さに削り、細かい面を使って爪の断面をなめらかに仕上げることができます。
清潔さを重視するならガラス製
ガラス製の爪やすりは、他のタイプとは違い手軽に水洗いすることができる点がメリットです。常に清潔を保ちたい方におすすめでしょう。チェコ製のガラスを使ったものも多く、きれいな装飾が施されているものが多い点も特徴。長く愛用できて、デザイン性も高い爪やすりが欲しい方にぴったりです。プレゼントにも喜ばれるのではないでしょうか。
グリット数で選ぶ
爪やすりのグリット数は、やすりの目の粗さを表す数字です。グリット数が小さければ目が粗く、大きければ目が細かいということを知っておき、選ぶ際には必ずチェックするのがおすすめ。スピーディーに削りたい場合にはグリット数の小さい爪やすりを、細かくきれいに仕上げたいという場合にはグリット数の大きいものを選びましょう。爪の長さを好みに合わせて整える、ジェルネイルを落とす、爪を磨いてツヤを出すなど、用途によって必要となるグリット数は大きく異なります。
自爪の長さを整えるなら180から240グリット程度のものを
爪の長さを整えたい場合、目が粗い方が早く削れる反面、爪を傷つけてしまったり、皮膚を傷つけてしまったりする恐れがあります。バリが出やすい点もデメリットです。そのため180から240グリットぐらいを選ぶと良いでしょう。ただし、紙製など使い捨ての爪やすりの場合目が細かいほど消耗が早いので、ストックを用意して対処する必要があります。
ジェルネイルを削るなどの用途なら100グリット前後のものを
ジェルネイルをオフするときには、まず爪やすりで爪の表面を削り、そのあとリムーバーを付けて落とします。表面を削っておいた方が、ジェルが浸透しやすくなるためです。ジェルネイルを削るためには、ある程度粗い目の爪やすりが必要。100グリッド前後のものが適しています。100グリッド前後の爪やすりはよく削れるため、ジェルネイルをオフする際には、自爪を傷つけないように十分注意しましょう。
形状で選ぶ
初心者の方や持ちやすさを重視する方はストレート型
ストレート型は、最も一般的な形状の爪やすりです。アイテム数が多く取り扱っているショップも多いため、ドラッグストアなどでも気軽に手入れることができます。幅が一定の細長い形状で、持ちやすいのがポイント。初めて爪やすりでネイルケアを行う初心者の方にも向いている形状だと言えます。まず1本爪やすりを購入しようと考えているなら、ストレート型を選ぶのが良いでしょう。
細部まで整えやすいものが欲しい方はダイヤ型
ダイヤ型の爪やすりは、中央の部分がほかの部分よりも広くなっているのが特徴です。両端は細くなっているため、細部のお手入れを行うことも可能。中央の広くなっている部分を使えば、スピーディーに作業をすることができます。ジェルネイルなどを削る際に使用するアクリルファイルなどに多い形状です。セルフでジェルネイルを行う方は、1本持っていると便利でしょう。
爪の先を丸く整えたい方はカーブ型
爪のカットの仕方には、四角くカットするスクエア型、スクエアの角を落としたスクエアオフ型、先端が丸くカーブしたラウンド型やオーバル型などがあります。カーブ型は爪やすり全体が緩やかにカーブした形状になっているのが特徴で、ラウンド型やオーバル型など、先端を丸く整えたい場合に便利。先端が丸い形状の爪が好きな方は、持っていると便利です。
爪やすりのおすすめブランド・メーカー
モアクチュール
プロ御用達のブランド
ネイルのオートクチュールを叶えるというコンセプトの、プロ向けのネイルケアアイテムブランドです。爪やすりは、エメリーボードやジェルネイルを落とすためのネイルファイル、シャイナーなど種類が豊富。洗練されたデザインもポイントです。
エリコネイル
かわいらしいデザインが魅力
ネイルサロンやネイルスクールなどを経営し、数々の大会で優勝しているネイリスト黒崎えり子さんのネイルブランドです。爪やすりも豊富な種類が揃っています。かわいらしい爪やすりをさがしている方におすすめです。
ブラジェク社
元祖ガラス製爪やすりメーカー
ブラジェク社は、チェコの老舗ガラスメーカーです。1997年に、世界で初めてガラス製の爪やすりを作りました。美しいペイントの入ったガラス製爪やすりやスワロフスキー付きのガラス製爪やすりなどが揃っています。
デュカート
プチプラでネイルケアアイテムが揃う
株式会社シャンティのネイルケアブランドです。ネイルカラーやリムーバーのほか、ケアアイテムなども豊富。爪やすりもガラス製や金属製のほか、エメリーボードや3WAYのバッファーなどが手ごろな価格で幅広く揃っています。
おすすめ&人気の爪やすりランキング
ガラス製でおすすめの爪やすり
コモライフ-ガラス製爪ヤスリ(1,375円)
2本セットが嬉しい
チェコの職人が仕上げたガラス製爪やすりです。通常のガラス製爪やすりよりも約7倍の強度のガラスを使用。表面は特殊加工がされており、爪に優しいのが特徴です。爪にフィットし、素早く滑らかな爪に整えます。
ガラス製なので、水で洗って目詰まりを取ることができるため衛生的です。絵柄が異なる大小2本セットである点も魅力。小さい方を持ち運び用にすると便利でしょう。かわいらしくて長く使える爪やすりをさがしている方におすすめです。
ブラジェク社-ハンドペイント ガラス製爪やすり(1,430円)
自分好みの絵柄が選べる
元祖のガラス製爪やすりを作ったチェコのブラジェク社の爪やすりです。バラやチューリップなどをはじめとした花や生き物などの、美しい絵柄が入っている点がポイント。自分だけのお気に入りを見つける楽しみもあります。
通常の約4倍の強度の強化耐熱ガラスを使用しているため、長く使える点も魅力です。表面には非常に細かい半球状の突起があり、爪に優しい仕様。耐熱温度が200度で熱湯消毒や薬品消毒ができるため、衛生的に使用できます。
エリコネイル-グラスファイル(825円)
熱湯消毒できて清潔
ネイリストの黒崎えり子さんプロデュースのガラス製爪やすりです。チェコ製の耐熱クリスタルガラスを使用しているため、熱湯消毒もできて衛生的。もちろん水洗いもできます。表面、裏面どちらでも削れる仕様です。
専用パウチが付いており、保管がしやすいのもポイントです。ピンクのグラデーションが美しく、使うのが楽しくなりそうなデザインも魅力。手ごろな価格で仕上がりがなめらかなガラス製爪やすりをさがしている方におすすめです。
紙製・木製でおすすめの爪やすり
モアクチュール-エメリーボード ハート(105円)
いつもストックしておきたい定番エメリーボード
シンプルな形状でかわいらしいデザインが魅力のエメリーボードです。グリッド数は120グリッドと240グリッドになっており、表面と裏面で使い分けが可能。自爪の長さを整えるときや形を整えるときに使用しやすいアイテムです。
爪の固さによって表面、裏面を使い分ければ、薄い爪や厚い爪、固い爪などさまざまな爪に対応することができます。手に入れやすい価格なのも魅力。普段使いしやすい定番のエメリーボードを常にストックしておきたい方におすすめです。
デュカート-エメリーボード(495円)
たくさん入ってお手頃価格
8枚入りの木製エメリーボードです。目の粗い面がピンク、細かい面が白になっているため、分かりやすい点もポイント。ピンクの面に45度の角度で爪を当てて削り、そのあとにホワイトの面を使って仕上げます。
一枚あたり約62円とリーズナブルな点もポイントです。ドラッグストアなどでも販売されていることが多いため、手に入れやすい点も魅力。使い捨てタイプなので、旅行や外出時などに持ち運んで気軽に使うことができて便利です。
グレースガーデン-グレースジェルエメリーボード(550円)
10本入ったブラックのエメリーボード
10本セットでお手頃価格のエメリーボードです。厚みが1.5mmの薄めのボードなので、爪のきわにも入りやすくて便利。爪が短めの方にも使いやすいでしょう。自爪のほか、人工爪を削る時にも使用することができます。
両面使用できるタイプで、グリッド数は両面とも180になっています。ブラックのボードなので、爪が見やすく削りやすい点もポイント。自爪の長さを整えやすい180グリッドのエメリーボードをさがしている方や、たくさん入っているタイプをさがしている方におすすめです。
金属製でおすすめの爪やすり
コージー本舗-ネイリスト メタリックネイルファイル(550円)
持ちやすさにこだわったハンドルが魅力
表面にセラミック研磨粒子が施された金属製の爪やすりです。粒子が先端まで塗布されているため、爪の細かいところまで削ることが可能。表面と裏面で目の粗さが違う仕様で、爪をなめらかに仕上げることができます。
適度な厚みがあって手になじみやすい形状のハンドルで、持ちやすい点もポイントです。ハンドル部分に施された模様もおしゃれ。持ちやすく一定の力で削りやすい金属製爪やすりをさがしている方におすすめです。
デュカート-エメリーファイル(418円)
リーズナブルな金属製爪やすり
スチール製の金属製爪やすりです。表面にはセラミック研磨剤が施されていて、しっかりと爪が削れる点がポイント。表と裏で目の粗さが違っており、粗い面で爪の長さを整え、反対の面でなめらかに整えることができます。
全長は約18cmあるため、適度な長さで爪を削りやすい点がポイントです。アクリル製のハンドルが付いており、持ちやすく手を傷つけない点も魅力。シンプルな形状でリーズナブルな金属製爪やすりをさがしている方におすすめです。
電動でおすすめの爪やすり
Arise-アリズポケット(9,900円)
これ1つでさまざまなケアができる
スイスのメーカーが開発した電動爪やすりです。やすり先端に、寿命の長い超微粒子の合成サファイアが施されているのが特徴。アタッチメントは煮沸消毒できる仕様になっているため、いつでも清潔に使用できます。
爪に負担がかかりすぎたときに、自動でストップする機能が付いていて安全性が高い点も魅力です。爪を削るサファイアデスクのほか、甘皮処理ができるロングサファイアカッター、表面を磨くことができるフェルトコーンなどのアタッチメントが付属。そのほか、かかとやうおの目のケアに使えるサファイアコーンも付いています。
パナソニック-ネイルケア(基本ケア)ES-WC20(2,550円)
コンパクトでポーチにすっぽり
爪の長さを整える、表面を磨く、甘皮処理をするといったケアを、これ1つで行うことができます。爪磨き用のアタッチメントはあらめと仕上げの2種類。あらめで爪の表面の凹凸を取ったあと、仕上げ用を使ってなめらかに整えることができます。
長さ約16.5cm、重さ約49gのスリムな形状なので、メイクポーチなどに入れて持ち歩きやすい点も魅力です。別売りオプションとして爪磨き用のシールが販売されているため、劣化しても交換できて安心。電池は充電式のものも使用できて経済的です。
まとめ
使用目的に合った素材やグリット数の爪やすりがおすすめ
爪やすりは、爪を傷めずに長さを整えることができる便利なアイテムです。一口に爪やすりと言っても、自爪に使うもの、人工爪に使うもの、表面を整えるものと種類はさまざま。ご自分の使用目的に合ったものを選ぶのがポイントです。使い捨てでリーズナブルなものが良いのか、少し高くても長く愛用できるものが良いのかという点も、考えて購入しましょう。