パソコンやスマホに保存しているデータを気軽に持ち運びたいと思ったことはありませんか?ノートパソコンやタブレットも携帯性に優れていますが、データだけ運ぶには少々不便です。そこでおすすめなのがUSBメモリ。USBメモリを使えば、USBポートに挿すだけで書類や音楽、動画などあらゆるファイルを保存できますよ。大容量タイプを使えば、大切なデータのバックアップが簡単。暗号化ソフトが付属していれば、情報漏えい防止になるのでおすすめです。今回はそんなUSBメモリの種類や選び方、人気商品について詳しく解説していきます。USBメモリの選び方で迷っている方は参考にしてくださいね。
USBメモリの特徴
小型ながら大容量のデータを持ち運べる
USBメモリは、パソコンのUSBポートに挿すだけで大切なデータを保存できる便利なツールです。 お気に入りの音楽や動画ファイルをいつでも手元に置いておけますよ。プレゼンや大学の研究発表用にも活用されています。軽量なうえ手のひらに収まるサイズなので、ポケットに入れたまま持ち運ぶことが可能です。
大切なデータのバックアップ用にも
最近では、USBメモリも大容量化が進んでいます。なかにはHDD並の容量があるタイプも登場しています。大容量タイプは、データのバックアップ用として使うのがおすすめ。とくに動画ファイルはサイズが大きくなりやすいので、余裕をもって選びたいですね。ただし容量が大きければその分高価になるので、用途をしっかり確認しておきましょう。
USBメモリの種類
キャップ式
オーソドックスな低価格モデル
取外し可能なキャップで端子部分を覆うタイプです。USBメモリで最もオーソドックスなタイプになります。低価格モデルが多いので、はじめてUSBメモリを扱う方でも気軽に購入できますよ。使用する際は、キャップの紛失には十分注意してくださいね。
キャップ型には、サイズが指の関節ほどしかない超小型タイプも用意されています。USBポートからの出っ張りが目立たないので、挿したままの運用に便利です。頻繁に抜き挿ししていると紛失の恐れがあるので、ノートパソコンに挿したまま持ち運ぶといいですよ。
スライド式
キャップ紛失の恐れがない
使うときに本体に付いているレバーをスライドさせて、USB端子を出し入れするのがスライド式です。スライドする際の仕草がスタイリッシュでおしゃれですね。普段は端子部分が保護されているので、防塵対策にもなります。
スライド式はキャップを使用していないので、扱いやすいのがメリットです。キャップを無くす心配がある方におすすめですよ。スライドのギミックが故障してしまうと挿し込めなくなるので、乱暴に操作するのは避けましょう。
スイング式
端子にゴミが入りにくい
USBメモリ本体を回転させて端子を露出させるタイプです。スライド式と同様にキャップを使用していないので、紛失を恐れる心配がありません。収納中は端子にゴミが入りにくく、接続不良からしっかり守ります。
スイング式はUSBポートに接続する際の安定感を気にしている方も多いですね。そんなときは、回転カバーにロック機構を搭載しているモデルがおすすめです。カバーがしっかり固定できるので、不安定になりませんよ。
USBメモリの選び方
容量で選ぶ
音楽や動画ファイルの保存用なら32~64GBを
「GB」は「ギガバイト」と呼びます。各USBメモリには必ず表記されています。音楽や動画ファイルをメインに扱う人は、32~64GBの容量が使いやすいでしょう。音質や画質にもよりますが、32GBの場合は音楽で約6000曲、動画は約5時間分保存可能です。64GBに全て保存するのもいいですし、32GBを2つ購入して音楽用、動画用として分けるのもおすすめです。
データのバックアップ用なら128GB以上がおすすめ
パソコンやスマホに保存している全データをバックアップする場合、かなりの容量が必要になります。 バックアップ用であれば、128GB以上の大容量タイプを選ぶといいでしょう。なかには1TB(テラバイト)以上のUSBメモリも登場していますが、HDDに比べてコスパは悪くなるので要注意。データ量と予算に合わせて準備してくださいね。
転送速度で選ぶ
書類の保存やプレゼン用なら安価なUSB2.0で十分
現在使われているUSBの規格には、USB2.0とUSB3.0の2種類があります。データの転送速度は遅いですが、容量が小さい書類の保存やプレゼン目的ならUSB2.0でも問題なく使用できますよ。 端子部分が黒やグレーのものがUSB2.0なので見分けは簡単です。安価で購入でき、USB3.0にように接続先の機器が対応していない心配もありません。
音楽や動画ファイルをすばやく転送するならUSB3.0がおすすめ
データサイズが大きい動画ファイルを転送するなら、USB3.0がおすすめです。USB2.0に比べて転送速度が約10倍も違うので、データコピーにかかる時間を大幅に短縮できますよ。 USB3.0は端子が青色で区別されています。USB3.0は高速転送できる反面、接続先のパソコンも対応していなければ使えないので注意してください。比較的新しい製品であれば、USB3.0は標準装備となっているので心配はありません。
接続対象の機器で選ぶ
パソコンに接続するならUSB Type-Aが一般的
USB Type-Aは、パソコンに接続する標準的なコネクターです。約5mm×約12mmの長方形になっており、ユーザーが最も見慣れたタイプですね。パソコン以外にも、プリンターやカーオーディオ、ゲーム機などさまざまな機器で使われています。汎用性が高いので、USB Type-Aを選んでおけば接続できないといった問題はありません。
Androidで使うならmicro USB Type-Bコネクター対応モデルを
Androidやタブレットで採用されているのがmicro USB Type-Bコネクターです。見た目は台形に近い形をしています。充電時に何度も抜き挿しされることを想定されているため、耐久性が高く、抜けにくい仕様になっているのが特徴。USBメモリを選ぶ際は、「micro USB対応」と書かれているものなら大丈夫です。
USB Type-Cなら向きを合わせなくても挿し込める
現在のスマホやMacBookを中心に採用されているのがUSB Type-C。USB3.1で制定された新しいコネクターです。最大の特徴は、上下の区別がなくなっているので、向きを気にしなくても挿し込める点です。従来のUSB Type-Aにように、挿し込み方向が違って向きを変え直す手間がなくなりました。USB Type-Cコネクターを搭載しているパソコンをお持ちなら是非利用したいですね。
iPhoneやiPadにつなぐならLightningコネクターが使いやすい
Lightningコネクターは、Apple社が開発した独自の規格です。iPhone 5から採用されており、リバーシブル構造で上下を気にせず接続可能となりました。横幅6.5mmという非常に小型化されたコネクターなので、モバイル用として最適。iPhoneやiPadに保存しているデータをたっぷり持ち運べます。Apple製品を愛用している方は優先して使いたいですね。
セキュリティ機能で選ぶ
情報漏えい対策には暗号化機能付きモデルを
USBメモリは手軽に大容量のデータを持ち運べる反面、紛失や盗難の被害に遭うと大きなリスクが生じます。とくに住所や電話番号が入ったデータをなくしてしまうと、個人情報が漏えいする場合も。そこで暗号化機能付きのUSBメモリを使えば、パスワードでロックが掛かるので他人に見られません。万が一の紛失や盗難にも安心ですね。
指紋認証モデルならパスワードを覚える必要がない
USBメモリのパスワードを覚えるのが苦手という方は、指紋認証モデルがおすすめです。登録した本人のみがロックを解除できるので、セキュリティの強度が高いですよ。ただし指紋認証モデルは価格が高く、高性能になると1万円を超える場合も。情報漏えいのリスクを抑えたいなら、検討する価値はあるでしょう。
USBメモリのおすすめブランド・メーカー
SANDISK(サンディスク)
フラッシュメモリの老舗メーカー
サンディスクはアメリカに本社を置くフラッシュメモリの老舗メーカーです。SDカードやメモリースティックなど多くの特許を生み出しており、同社の製品は世界的にも高い信頼性が寄せられています。1,000円以下の低価格モデルから、バックアップに適した大容量モデルまで数多く揃えていますよ。
バッファロー(BUFFALO)
セキュリティ機能が充実したUSBメモリが多い
国内で最大級のパソコン周辺機器メーカー、バッファロー。セキュリティ機能が充実したUSBメモリが多いので、情報漏えい対策を重視する方におすすめです。アンチウイルスソフトがインストールされたモデルは、USBメモリ内部に侵入したウイルスを自動で検知して除去してくれますよ。カラーバリエーションも豊富で、個性を出したい方にも相性がいいですね。
トランセンド(Transcend)
USB 3.0に対応しているので高速転送に便利
トランセンドは台湾台北市に本社を置く半導体メモリメーカーです。USB 3.0規格に対応したUSBメモリが多いので、大容量のデータを高速転送させたい方におすすめです。耐衝撃性や防塵・防滴にも優れたモデルが多く、大切なデータをしっかり守ってくれます。
IODATA(アイ・オー・データ)
トリプルユーズ対応モデルならiPhoneやAndroidでも使える
石川県金沢市に本社を置く精密機器メーカーのアイ・オー・データ。パソコン・iPhone・Androidの全てに対応しているトリプルユーズのUSBメモリが人気です。1つ用意するだけで異なる機器で使い回せるのがラクですね。端子の向きを気にせず接続できるType-Cと、従来までのType-Aの両コネクターが搭載されたモデルも便利ですよ。
おすすめ&人気のUSBメモリランキング
大容量でおすすめのUSBメモリ
Transcend-USBメモリ 128GB (2,780円)
キャップ紛失の心配がないスライド式
128GBの大容量モデルです。USB3.0に対応しているので、データ量が大きい動画ファイルを快適に転送してくれますよ。音楽や動画ファイルの保存のほか、パソコン内のデータのバックアップにも便利なUSBメモリです。
キャップがないスライド式を採用しているのも特徴です。使用するときはスライドバーを操作して端子を露出させます。普段は格納されているので防塵の役割も果たしますよ。取り付け穴が用意されているので、ストラップを付けておけば持ち運びに困りません。
TEAM-128GB Type-C用USBメモリ (5,980円)
スマホの容量不足を解決するType-C対応のUSBメモリ
スマホで撮った写真や動画のデータが、用意していたSDカードに収まらないときがありますよね。そんなスマホの容量不足を解消してくれるのがこちらのUSBメモリです。Type-Cに対応したスマホに直接挿すだけで、データの保存やコピーができますよ。
Type-C対応なので、コネクタの上下を気にせず他の機器に接続できるのがメリットです。パソコンやタブレットと連携する機会が多い方に向いています。本体はキャップレスのスイング式を採用。キャップをなくすという方にもピッタリですね。
サンディスク-USB3.0フラッシュメモリ 256GB (4,880円)
256GBなので大容量のメディアファイルを格納できる
128GBでは全てのデータが保存できるか不安な方は、倍の256GBモデルがおすすめです。メーカーはUSBメモリの老舗メーカーであるサンディスク。信用性の高いメーカーなので、容量だけ大きくすぐ故障するといったリスクがなく安心です。
USB 3.0に対応しており、最大100MB/秒の読み取り速度が期待できます。データ量が大きいファイルも、時間を大幅に短縮して転送してくれます。保護キャップ要らずのスライド式で、コネクタを傷つけることなく使用できますよ。
バッファロー-USBメモリー 128GB (4,288円)
保存したデータを簡単に暗号化できる
バッファロー製のUSBメモリは、セキュリティロック機能が充実したものが多いのが特徴です。本製品はそのなかでも大容量と価格の安さが魅力的。USB3.0に対応しているので、たくさんのデータを扱う方も快適に使用できますよ。
従来のパスワード機能はそのままですが、このUSBメモリはすばやく操作できるパターン認証を採用しています。操作画面が改良されており、タブレットでも簡単な操作でデータを暗号化できますよ。デバイス制御機能付きで、許可されたUSBメモリ以外は接続できません。職場の情報漏えい対策にも有効です。
高速データ転送でおすすめのUSBメモリ
サンディスク-32GB USBメモリー (799円)
メタルケースを採用しているので耐久性が高い
最大150MB/sの高速データ転送が可能なサンディスクのUSBメモリです。 USB3.0に対応しており、USB2.0を使用したときよりも転送の待ち時間を大幅に短縮してくれますよ。あらゆるファイルを軽快に保存できます。
USBメモリ本体には耐久性が高いメタルケースを採用しています。衝撃に強いので、誤ってポケットから落としてしまったときも内部のデータをしっかり守ってくれます。デザインもスタイリッシュでスマートな印象を与えてくれますよ。
Transcend-USBメモリ 32GB (1,280円)
光沢感のある洗練されたフォルムに注目
USBメモリで信頼性の高いトランセンド社が販売しています。 USB3.0での使用を想定していますが、従来のUSB2.0でも認識してくれます。光沢感のあるホワイトボディがおしゃれですね。見た目を重視する方にもおすすめです。
本製品はTranscend Eliteが利用可能です。これはデータ管理ソフトウェアで、大切なデータの暗号化やバックアップ、復号化が簡単に行えます。機密情報や個人情報を保存することが多い方は、このソフトで暗号化しておくと安心ですよ。
バッファロー-マイクロUSBメモリー 16GB (1,089円)
世界最小クラスの超小型サイズ
バッファローから販売されているこちらのUSBメモリは、高さわずか7.6mmしかありません。もともと小さいUSBメモリですが、さらに小型化されていますね。キャップは付属しておらず、ノートパソコンなどに付けたまま使用するといいでしょう。
小型ながらもUSB3.0に対応しているので、容量が大きいデータもすぐに転送してくれます。USB端子が付いていれば、AV機器やカーナビでも使用可能。挿し込んでもほとんど目立たないので、見た目の違和感がありませんよ。
アイ・オー・データ-トリプルユーズUSBメモリ (7,955円)
iPhoneやAndroidにも対応しているので使いやすい
こちらのUSBメモリは、パソコンのほかにiPhoneやAndroidにも対応しているトリプルユーズ仕様となっています。USB Type-A、micro USB Type-B、Lightningの3つのコネクターが全て搭載されています。異なる機器間のデータ共有が簡単にできますよ。
データ移行に最適なスマホ、タブレット専用アプリが付属しています。スマホの機種変更時の煩わしいデータ移行も、直感的な操作でラクに行えます。キャップがバンドでつながっているので、紛失の心配がないのもうれしいですね。USBメモリとしては高価ですが、機能性の高さが魅力です。
低価格でおすすめのUSBメモリ
サンディスク-16GB USBメモリー (599円)
付属の暗号化ソフトでファイルを自動的に保護
低価格でお手軽に利用できるUSBメモリをお探しの方におすすめなのがこちら。キャップレスのスライド式を採用しているので、キャップを紛失してしまう心配がありません。スタイリッシュなデザインで使う場所を選ばないのもうれしいですね。
転送速度は最大100MB/sもあります。USB3.0対応なので、大きなファイルの転送もラクラク。またデータを自動で暗号化してくれるソフトウェアも付属。万が一の紛失や盗難時も、大切なデータを不正アクセスからしっかり守ります。
東芝-16GB USB3.0メモリー (498円)
安心して使用できる大手国産メーカーのUSBメモリ
TOSHIBAのロゴが入った東芝製のUSBメモリです。国産の大手電機メーカーなので、安心して使用できるのが強みですね。 低価格モデルですが、USB3.0にも対応しています。USB2.0よりも10倍近い転送速度が見込めるので、データの保存がスムーズになります。
キャップ式なので、キャップをなくさない使い方がおすすめです。パソコンにトラブルが発生したときの回復ドライブ用ならなくす心配がありません。転送速度を活かして、ビジネスの現場での使用にも向いていますよ。
バッファロー-USBフラッシュメモリ 8GB (644円)
シンプルでスクエアなボディーライン
バッファロー製のシンプルなデザインが魅力のUSBメモリです。容量は8GBなので、エントリーモデルとして最適。ちょっと文書を保存できるスペースが欲しいという方におすすめです。大学生のプレゼン、卒業研究発表用としても役立ちますよ。
低価格ながらデータの暗号化にも対応しています。暗号化ソフトは接続するパソコンへのインストールは不要。あらかじめセットアップしておくだけで、簡単にセキュリティ機能が使えますよ。情報漏えい対策も安心です。
サンワサプライ-USBメモリ 2GB (720円)
名入れ可能なので自分だけのオリジナルも可能
容量2GBなので、ちょっとしたデータの一時保存にぴったりなUSBメモリ。安いですが、光沢のあるブラックカラーが高級感を演出してくれます。小さいので持ち運びに便利。ポケットに入れても邪魔になりませんね。
このUSBメモリは名入れが可能となっています。自分の名前を入れてもいいですし、経営者の方は会社名とホームページアドレスを入れておくと名刺代わりになりますね。自分だけのオリジナルUSBメモリができ上がるので、使う楽しみも増えるでしょう。
まとめ
セキュリティ機能が付いたUSBメモリがおすすめ
USBメモリを選ぶうえで是非導入したいのが、セキュリティ機能付きモデルです。USBメモリは小型で扱いやすい反面、常に紛失や盗難のリスクが付きまといます。万が一に備えてデータを暗号化しておけば、他人の手に渡ってしまった場合でも閲覧されることはありません。とくに指紋認証モデルは、パスワードを覚える必要がなくセキュリティも強固なため、機密情報を取り扱う方におすすめです。今回はUSBメモリについて、人気ブランド名を挙げながら解説してきました。皆さんも安心してデータを保存できるUSBメモリを見つけてくださいね。