インディアンテントとも呼ばれる「ティピーテント」はどのような特徴のテントか知っていますか?最近、女性キャンパーにもおしゃれだと人気のティピーテント。その特徴や種類、選び方までしっかりご紹介していきます。キャンプに持って行くテントをこれから選ぶという方や、ティピーテントを購入しようかと考えている方はぜひ参考にしてみて下さいね。
ティピーテントとは?
ワンポールで設営する円錐型のテント
ティピーテントとは横から見ると三角形、上から見ると丸型の円錐形をしたテントのことを言います。元々はアメリカの原住民であるインディアンが草原に住居用として使っていました。そのためインディアンテントと呼ぶことも。テントの中央にはポールを1本立てて、裾を広げることで空間を確保しています。
組み立てが簡単なのでキャンプ初心者にも安心
ティピーテントはポール1本で設営できるので、キャンプ初心者の方やソロキャンパーでも組み立てが簡単。また、ある程度高さも確保できるため、内部に圧迫感はありません。とんがり帽子のようなおしゃれな形で、初心者だけでなくキャンパーにも人気です。
ティピーテントの種類
前室なしタイプ
コンパクトにたためて持ち運びも楽
一般的にティピーテントと呼ばれるものには前室がありません。余分なシートや部品が必要ないので、折りたたんだ際に非常にコンパクトになります。特にバイクでのキャンプやソロキャンプでの持ち運びにも楽。また荷物を最小限にまとめたい方にも全室なしタイプをおすすめします。
ただし前室がないと靴を脱ぐ場所や道具を置く場所がないため、室内が狭くなってしまいます。そんな時は エクスカーションティピーを選んでみましょう。入り口付近にも骨組みを付けらるため、設営も簡単。またヘキサタープを組み合わせることで、前室的な空間を確保できます。
前室ありタイプ
荷物や脱いだ靴を置けるのでテント内が広く使える
ティピーテントの前面にフライシートなどを張って前室をつくるタイプです。前室があることで雨風から脱いだ靴や荷物を守れます。また入り口付近の目隠しにもなるため、女性だけのキャンプでも安心して使えます。また跳ね上げ式で前室をつくるタイプなら、より広い空間を確保できます。
前室があるのは良いけれど、地面に直に荷物を置きたくない方にはグランドシートがおすすめ。ティピーテントの前室部分にグランドシートを敷くだけで、地面からの湿気を防ぎ、防水対策にもなります。また日中はシート部分をリビングにすることもでき、より広くテントを使えます。
ティピーテントの選び方
使う人数に合わせてサイズを選ぶ
ソロキャンプなら300×300㎝程度のテントがおすすめ
ソロキャンプ向けのテントはどうしても天井が低くなりがちですが、ティピーテントなら高さもあります。一人用なら250×250㎝から300×300㎝ほどの大きさがあれば十分です。テントの中にはキャンプ用簡易ベッドなども置ける広さがあり、空いたスペースには荷物を収納。前室部分はリビングとしてイスや調理道具などを置けます。
仲間や家族と過ごすなら約450×450㎝の大型で広々使う
仲間や家族と一緒にキャンプに行くなら、450×450㎝サイズのティピーテントがおすすめ。大人でも6人程度なら楽々入れる大きさで、横に並んで眠ることもできます。またポールを中心として放射状に横になれば、もっと大人数でも大丈夫。天井もポールのおかげで高いので、人数が多くてもあまり圧迫感は感じられないはずです。
ポールや生地の素材で選ぶ
アルミ製ポールなら軽量で強度も十分
テントの荷重がすべて中央のポールに集中するため、ポールの耐久性は重要です。その点アルミ製のポールなら、軽くて耐久性も高いので安心。またアルミ製ポールの中には、長さが変えられる伸縮式もあります。伸縮式なら設置環境に応じてテントの高さも自由に変えられますね。さらに持ち運ぶ時にもアルミ製ポールなら軽いので、快適に運べぶことができますよ。
近くでたき火をするなら難燃性生地を使用したテントがおすすめ
ティピーテントを選ぶうえではテントの素材も気になります。防水加工が施されているのはもちろん、紫外線カット加工が施された素材もあります。特にテントの近くでたき火をすることが多いキャンプでは、コットン等の難燃性素材のティピーテントがおすすめ。またテントの中でたき火ができるティピーテントも販売されています。テントの上部に窓が付いているので換気もバッチリです。
機能性で選ぶ
前面メッシュ生地なら夏場の虫対策に効果的
夏場のキャンプで気になるのは蚊やハエといった害虫対策。ティピーテントの中には入り口部分がメッシュになっていて、網戸のような虫よけ効果のあるテントもあります。メッシュ生地なら虫が嫌いな女性も安心してテントの中で眠れますね。もちろん風通しも抜群なので、テント内の空気がこもることもありません。またプライバシーを確保したい時には、しっかりと閉められます。
広い前室付きならテーブルセットを置いてもゆったり
ティピーテントの入り口部分の生地を前面に跳ね上げたり、ドーム型の前室が付いているタイプは空間を広く保てます。晴れた日なら前室にテーブルセットを置いてリビングにすることも。程よく風を感じられ、紫外線や日光をさえぎってくれるので快適に過ごせます。また靴や荷物も前室に置けるため、テント内部はゆったり使えるのも魅力です。
ティピーテントのおすすめブランド・メーカー
ロゴス
リーズナブルで高機能さが特徴の日本のアウトドアメーカー
アメリカ先住民の伝統的なパターン「ナホバ柄」テントが特徴のロゴス。日本のアウトドアメーカーとして、おしゃれで実用的なキャンプ用品を生み出しています。どこのテントを選ぼうか迷っている初心者には特におすすめのメーカーです。
ローベンス
おしゃれで個性的なテントを生み出すヨーロッパブランド
デンマークで創業したテントブランドです。「完全なアウトドアライフのために」をコンセプトに、風雨に強くどんな状況でも換気ができるのがポイント。3シリーズに分かれた商品展開で、自分のアウトドアスタイルごとに選べるようになっています。
コールマン
キャンプ用品の代名詞ともいえる一大メーカー
キャンプ用品といえば真っ先に思い浮かぶのがコールマンではないでしょうか。アメリカのアウトドア用品メーカーとして1900年ごろに創業されました。その歴史や数々の検証に基づく設計で、世界のキャンプシーンをリードし続けています。
テンティピ
ティピーテントといえば外せない代表的なブランド
オリジナルのティピーテントのみを開発、販売しているスエーデンのメーカーです。北極圏近くのマイナス45度という環境下でも使えるテントとして、内部でたき火ができるオールシーズンテントを開発。ティピーテント用のインナーテントや薪ストーブなども取り扱っています。
おすすめ&人気のティピーテントランキング
おしゃれでおすすめのティピーテント
ロゴス- ナバホTepee 400 (34,980円)
ロゴスで人気のナホバ柄がアクセントになったティピーテント
ロゴスのティピーテントは400×345㎝のサイズで、カップルや三人家族におすすめ。生地には撥水加工やUVカット加工が施しているので、タフな条件下でもしっかり守ってくれます。またフライシートに難燃性ポリエステルタフタを使用し、前室でたき火も可能。
またテント生地はアメリカの難燃性基準をクリアしており、万が一火の粉が付着しても燃え広がりません。そのためすぐ近くで火を使っても安心。入り口部分はメッシュ生地になっているので、目隠しや虫よけとしても使えますね。
小川テント-モノポール型テント(137,500円)
ブラウンとホワイトのツートンがおしゃれな8人用テント
小川テントのティピーテントには、ポリエステルとコットンの混紡を使用。通気性や吸湿性に優れていながら、引張強度も高いのが特徴です。また頂上部と下部側面には合計5か所のベンチレーターを装備しており、入り口部分のメッシュと共に高い通気性があります。
小川テントのティピーテントの特徴は薪ストーブ用の煙突ホールがあること。これにより、寒い冬でもテント内は暖かく過ごせます。8人がゆったり眠れる広いテント内空間を確保できるので、ファミリーやグループでおしゃれにキャンプを楽しめます。
エンドレスベース-ワンポールテント(18,800円)
自然に溶け込むオリーブグリーンで、仲間とのキャンプをおしゃれに演出
中央部分の高さが260㎝と天井も高く、4人の大人が並んで眠れるサイズのティピーテントです。テントの側面部分には窓やベンチレーションがついており、通気性も抜群。日焼け防止や撥水加工の高い生地を使用しているので、天気を問わず使えます。
入り口部分にはファスナーで開け閉めするメッシュを採用。虫が苦手な方でも安心です。またセンターポールにはランタンを吊るせるフックが付いているので、夜のキャンプも快適に過ごせます。テントの前後に入り口を設けているため、通気性も良く人の出入りも楽にできそうですね。
コールマン-ワンポールテント(15,800円)
フルクローズできる前室付きで広々空間を確保
コールマン独自のエクスカーションティピーは、前室までしっかりと覆ってくれるので雨の日でも安心。フライとインナーの両方に撥水加工を施し、ベンチレーションで換気を確保してくれます。ランタンハンガーやメッシュポケット付きで機能性にも優れています。
コールマンの定番ティピーテントは、ソロキャンプやカップルにぴったりなコンパクトサイズ。 設営のペグダウンも少ないので、初心者キャンパーには特におすすめです。また重さも4㎏と軽量でコンパクトになるのでバイクでのキャンプでも邪魔になりません。
テンティピ-テントオニキス(123,200円)
キャンバス地の風合いを持つシンプルなティピーテント
ティピーテントに特化したテントメーカー・テンティピの最もベーシックな形です。座った状態で8人、眠る場合は4人までの使用が可能。悪天候にも対応するストームコードや入口にはモスキートネットも装備しており、機能性は言うことなしです。
張地には耐熱性に優れたコットンとポリエステルの混紡を使っています。また上部のベンチレーションを開ければテントの中でたき火も可能。寒冷地や非常時のテントとしてもおすすめで、別売の物干しを使用すればテントの内部に洗濯物も干せます。
ソロでおすすめのティピーテント
BUNDOK-ソロティピー(12,800円)
一人でも楽に設営でき、コンパクトに収納可能なソロティピー
220×100㎝のコンパクトな一人用ティピーテントです。シートを広げて四隅にペグダウン、中央のアルミ製ポールを立ち上げるだけで設営も簡単。持ち運びに便利なベルト付き収納ケースに入れれば、バイクに積むこともできます。
前室となるフライはフルクローズすることもできるため、プライベートもしっかり確保。キャンプの他にもイベントや非常時に活躍してくれます。またタープと組み合わせることで、テーブルセットが置ける前室空間を作れます。
キャプテンスタッグ-ワンポールテント(16,060円)
野外フェスやツーリングなどでも活躍するコンパクトさが特徴
メッシュ地のインナーテントとフライシートを組み合わせるタイプのティピーテントです。開閉可能なベンチレーションが上部についており、空気の入れ替えも楽々。軽くて丈夫なアルミポールは一人での持ち運びにもおすすめです。
キャンプ以外でもいろんな場面で重宝します。組み立てが簡単なので、野外フェスや海水浴などのアウトドアシーンでも活躍してくれます。またフライシート単体で設営すれば、シェルターや日よけとしても便利に使えますよ。
チャムス-ブービーテント(25,200円)
カラフル&個性的な柄のテントでソロキャンプをおしゃれに演出
カジュアルなアウトドアグッズを取り扱うチャムスでは、ソロキャンプにぴったりのテントもおしゃれ。オレンジ&ブルーのモノトーンやカラフルなプリント柄で他の人とちょっと違ったキャンプを演出してくれます。210×210㎝サイズで、キャンプ場でも場所を取りません。
インナーテントは上部のみのハーフメッシュになっていて、下部はしっかり目隠ししてくれます。組み立ても簡単で女性一人のキャンプにも良さそうですね。フェスや運動会など屋外のイベントでも大活躍してくれそうなティピーテントです。
DOD-ソロテント(17,315円)
バイクツーリング好きライダーのためのティピーテント
バイクにも積みやすいコンパクトサイズのティピーテントです。軽量で曲がりにくいアルミペグやアルミポールを使用。もちろん耐水圧2000mmを誇る素材で、雨の日などの荒天でもテントで眠れますよ。
テントの奥側は寝室として、手前側を前室として使えるのでソロキャンプにはピッタリ。前室側には日陰面積を増やすためのキャノピーが付いていて、より快適に過ごせる工夫もされています。収納時には直径14㎝×長さ50㎝とコンパクトになるのでバイクに積んでも邪魔になりません。
ONETIGRIS-ワンポールテント(11,900円)
薪ストーブ用煙突穴つきで、冬でも快適なキャンプを
ポールは連結式で軽量かつ強度も高いジェラルミン製。二か所のメッシュ透気窓と天頂部には換気用のベンチレーターもあります。フライシートを閉じればフルクローズになり、プライベート性もしっかり確保してくれますよ。
ONETIGRISのティピーテントの特徴は何と言っても煙突穴が付いているということ。テント用薪ストーブを設置でき、冬の雪山でもキャンプができちゃいます。ハードなキャンプをしたいと考えている方におすすめのテントです。
前室の広さでおすすめのティピーテント
ローベンス-ティピテント(154,000円)
大型のポーチが特徴の10人用ティピーテント
デンマークのアウトドアブランド、ローベンスのティピーテントは大きなポーチ(前室)が特徴。靴を脱ぐ場所にもグランドシートがあり、荷物は室内のポーチに置けます。より居住性が高い作りで、テントでの生活もより快適になりそうです。
フロア部分はジッパーで取り外せ、様々なフロアパターンを楽しめます。また別売のインナールームを追加すれば寝室とリビングスペースを分けることも。テントでの生活をより楽しみたい方におすすめのティピーテントです。
ロゴス-ティピーテント(51,700円)
雨天時も水が入りにくいフルクローズの前室付き
ロゴスのおすすめティピーテントは、雨風をしっかり防いでくれる大きな前室付き。前室付きなら靴や荷物も雨に濡れずに済みますね。フレームには強度の高い「075超々ジュラルミン」を採用し、シートは難燃性がありUVカット加工もされています。
室内から上部ベンチレーションの開閉ができるので、雨の日の換気にも便利。またフライシートのみをスクリーンタープとしても使えます。様々なシーンでテントを活用したいと考えている方におすすめのティピーテントです。
コールマン-ウェザーマスターテント(79,800円)
広い前室をリビングにすることで2ルームとしても便利
コールマンのおすすめティピーテントは、テント前後に付いたポールで広々空間を確保。前後のメッシュスクリーンは夏でも快適に過ごせます。またスカート付きのフライシートは断熱性も高いので、寒い冬でも暖かいでしょう。
暑さや寒さにも対応できる様々な機能が付いているのでオールシーズンテントを使いたい方におすすめ。またインナーテントを外してワイドリビングにすることもできます。広々リビングで快適なキャンプを楽しんでみてはいかがですか。
DOD-ヤドカリテント(50,800円)
ヤドカリのような形のオールシーズン型ティピーテント
フライシートの前面をポールを使用し跳ね上げれば広々リビングに早変わり。インナーテントを寝室にすれば、2ルームとして使えます。横幅420㎝とワイドサイズで最大6人まで、4~5人であればゆったりと横になれますよ。
メッシュドアは3か所あり、夏でも風を通します。また風雨をしのげるサイドウォールと保温性のあるポリコットンインナーを採用。オールシーズンに対応しているので、季節を問わずキャンプを楽しみたい方におすすめのテントです。
ノルディスク-ワンポールテント(115,500円)
グランピングにおすすめの広々空間でキャンプをより快適に
ポリコットン製のシンプルなティピーテントは、おしゃれなだけでなく機能性も抜群。通常の居室部分の一部を前室替わりにすることで2ルームとしても使えます。前室部分にもグランドシートが付いており荷物が汚れることもありません。
6~8人が入れる大きさで、 グループでのグランピングにおすすめ。シンプルなワンポール設計のため女性同士のキャンプでも設営が簡単にできますよ。夏のイベントに使用し、熱中症対策にも有効なティピーテントです。
まとめ
使う人数に合わせた高機能なティピーテントがおすすめ
ソロテントにおすすめのコンパクトなタイプから大人数でも快適な前室付きまで、ティピーテントは使う人数に合わせたサイズを選ぶのがおすすめ。またメッシュシートや薪ストーブ用煙突穴など、様々な機能を持つテントもあります。どんなキャンプを楽しみたいかを選ぶポイントにしても良いでしょう。おすすめのティピーテントで、キャンプやアウトドアを楽しんでくださいね。