山を中心に据えたツアーが組まれるなど、レジャー登山はアウトドアでも注目のカテゴリーです。人や自然と触れあう中、心境が変化していく魅力にハマり、本格的な登山に派生していくケースも少なくありません。一方、不十分な準備により体調を崩すなど、ビギナーにありがちな登山中の病も、よくピックアップされています。気温の上昇により増えた熱中症、脱水症は登山に限った話ではなく、スポーツ全般に起こりうるリスクでしょう。こまめな水分補給は、周りを心配させないためのマナーとも言えます。今回の話題であるハイドレーションは、スポーツ中の水分補給に最適なシステム。一度でも使うとクセになる頼もしいスポーツギアです。深く解説していきますので、是非とも選び方の参考にして下さい。
ハイドレーションとは?
ボトルを出さずに水分補給できるスポーツ向けの給水システム
ハイドレーションは医療用素材などで作られたソフトボトルのリザーバーに、チューブを取り付けた給水システムです。バックパックやポーチ、ベスト内から水を吸い出すことができ、ハンズフリーで動きながら水分補給できます。登山やトレイルでは歩きながら。ランニングなどのトレーニング中やサバイバルゲーム中でも、休憩時間外に水分を補給できます。スポーツ向けの給水システムですが、便利さから軍隊や警察も採用しているシステムです。
ハイドレーションのメリット
こまめな水分補給が脱水症などの予防になる
ハイドレーション最大のメリットは動きながら水分補給できるところです。スポーツ中は休憩などでボトルを取り出して水分補給します。一方、ハイドレーションはチューブを使えるので、ボトルを出す必要がありません。歩いたり走ったりしながら、水を飲むことができます。こまめな水分補給が可能であり、脱水症や熱中症の予防にも役立つシステムです。
水の減りで形が変わらずスポーツに集中できる
ハイドレーションのリザーバーは、隔壁などで形状をユーザーが使いやすい状態に保っています。満水時は圧力による破損を回避するため、リザーバーの中央が盛り上がり過ぎないように、減水しても飲み物を滞りなく吸い出せるようにデザインされているのが特徴です。ボトルのようにチャポチャポした音がなく、荷物のバランスも崩れません。音やフィット感の変化が気にならず、スポーツに集中できます。
ボトル類の中でも圧倒的に携帯性が高い
ハイドレーションのリザーバーは、丸めたり薄く潰したりして携帯できます。金属などの重いパーツがないため、軽くて収納スペースも取りません。ボトル類の中でも圧倒的に携帯性が高く、どんな状況でも持ち運べます。専用バックパックなどの周辺アイテムが豊富にあり、ハイドレーションだけを背負うことも可能です。
ハイドレーションのデメリット
水の減り具合や温度変化が解りづらく冬山には不向き
ハイドレーションのメリットは動きながら、こまめに水分補給できるところです。一方、変化が少なくボトルを出す必要もないため、水が減っていることに気づきにくくなります。また、魔法瓶のような優れた断熱構造はありません。外気の影響によって水の温度が変化します。厳冬期の冬山など、気温が低い場所で油断すると、チューブが凍って水を飲めなくなることも。また、0度に近い状態の水を飲むと体力を奪われるため、冬の登山には不向きと言われています。
水に移ったゴムの臭いが気になる
リザーバーはシリコンなどのゴムや、特殊なビニール製です。人によっては水に移ったゴム臭、シリコン臭が気になってしまいます。しかし、臭いの感じ方は人それぞれ。リザーバーごとの臭いもあるでしょう。そのため、どれが自分に合っているかは、実際に使ってみるまで解りません。臭いが心配であれば、無味無臭の素材を使ったリザーバーがいいでしょう。
お手入れに手間がかかる
ハイドレーションのリザーバーは薄く、湿気が狭い給水口から逃げにくい構造です。水筒などに比べて乾かすのに時間がかかり、乾燥不足によるカビや雑菌の繁殖が懸念されます。また、チューブや飲み口などの細かいパーツがあり、洗浄にも手間がかかるでしょう。もちろん、簡単に洗えるモデルもあり、衛生面が心配な方はメンテナンス性を重視して選ぶのがおすすめです。
ハイドレーションの種類
バックパック付き
ハイドレーションの携帯に必要なシステム一式が揃う
ハイドレーションに専用バックパックが付属したモデルです。バックパックは大きく2つで、ザックかポーチを選べます。ハイドレーションに対応したベストなどもあり、反射テープやポーチが付いた、トレーニング向けのセットもありますよ。バックパックにはリザーバー以外の収納スペースがあり、スマホや他のボトル類など、必要アイテムの携帯も可能です。
専用バックパックのメインポケットは、リザーバーのサイズと一致しています。そのため、容量を心配する必要はありません。また、チューブを固定できるパーツがあり、ハイドレーションを持ち運べる装備が一通り揃っています。一方、専用バックパックは、ハイドレーションに合わせた独特のデザイン。汎用性が低く、多い荷物は入りません。トレッキングやランニング、サイクリングなど、軽装で行けるスポーツに向いていいます。
チューブキット
ペットボトルが使えてリザーバーの手入れを省ける
ハイドレーションは、劣化したパーツだけを交換するケースがあります。そのため、チューブや蓋、飲み口が別売されているのも通例です。パーツは蓋とセットにしているメーカーが多く、色々なボトルをハイドレーションに組み込めるのがメリットです。
非常に便利なのが、市販の清涼飲料水などが入ったペットボトルを使えることです。リザーバーのように、メンテナンスの悩みはありません。どこでも買えるので、洗うのが面倒なら捨ててしまっても問題はないでしょう。28㎜と30㎜の口に対応しているチューブキットが多く、日本で販売されているペットボトルのほとんどに対応できます。
リザーバーとチューブのセット
ハイドレーション対応の装備を持っている方におすすめ
通常、ハイドレーションはリザーバーとチューブのセットが主流です。バックパック付きのモデルと違い、チューブを胸元に固定しておく留め具、携帯するための入れ物は別口で用意します。トレッキングやランニング、登山などを始めており、ハイドレーションに対応した装備を持っている方におすすめですよ。
ハイドレーションの主流セットであり、容量やサイズ、モデルは非常に豊富です。スポーツや装備に合わせたリザーバーの容量、自分に合ったメンテナンス性など、好みのハイドレーションが見つかるでしょう。自分に合ったボトルを持っている場合は、ハイドレーションと併用するのがおすすめです。水の残りが分かりにくい欠点を、予備のボトルで補うことができます。
ハイドレーションの選び方
目的に合ったリザーバーの容量で選ぶ
日帰りや予備には1Lがおすすめ
ハイドレーションのリザーバーは、1Lから3Lまでが主流です。水は重い装備で、必要量に調整して持ち運ぶのがベスト。日帰りのスポーツであれば1Lが目安です。近所でのランニングやトレイルであれば、1L以下でも十分でしょう。また、ボトルでの水分補給をメインにし、予備にハイドレーションを使う場合も、リザーバーの水は少なくて済みます。そのため、サブ用は1Lサイズを目安に選ぶのがおすすめです。
必要な水の量が解らない方は2Lに
もっとも汎用的なのは2Lのリザーバーです。2Lあればギリギリで1日分の水を確保できます。水の計算ができない登山やトレイルの初心者も、多めに見積もって水を持って行けるでしょう。また、少なくて済むなら、あえて満水にする必要はありません。その際もサイズがかさばらず、気軽に持ち運べます。必要な水の量が解らないときは、2Lを選ぶと間違いがありません。
給水ポイントが少ない登山などには3L以上を
水場が近い場合はリザーバーに水がなくなっても、立ち寄って直ぐに補給できます。そのため、大型である3Lサイズは、水場の近くで行えるスポーツには不向きです。一方、まばらな給水ポイントが予想される、連泊の登山などには使える容量でしょう。ルートに合わせて水の量を調整できます。比較的よく水を飲む方は、自分の摂取量に合わせて多めに持つことも可能です。
飲み口の違いで選ぶ
噛んで吸い出すタイプはガブ飲みを防止できる
ハイドレーションのチューブは、2つの飲み方に分かれます。飲み口を噛むことによって開き、水を飲むのが1つ目の方法です。飲みにくい方法ですが、それゆえのメリットもありますよ。水の量を確認しづらいハイドレーションは、気が付くと飲み過ぎて空、とういケースが少なくありません。飲む分量が減る飲み口であれば、飲み過ぎを予防できます。こまめに水分補給ができて、疲れにくいのがハイドレーションの特徴。飲みにくさによる摂取量の減少は、気にしなくてもいいでしょう。
噛むだけのタイプは疲れたときに便利
噛むだけで水が出る飲み口、ストッパーを外すだけの口は、疲れたときに有効です。噛んで吸い出す方法は分量の調整に便利な一方、疲れていると飲みにくさにストレスを感じます。登山やランニングの終盤には疲れが溜まっており、飲みやすい方が呼吸も乱れません。また、吸う必要がないので口からチューブを外し、体や手に水をかけることができます。体の火照りなどを抑えることも可能でしょう。
キャップ付きの飲み口は衛生を維持しやすい
ハイドレーションの飲み口は転倒などの際、地面に接触してしまうことがあります。手からも汚れが付き、アウトドアでは地面に置かざるを得ないケースも考えられるでしょう。キャップや防塵カバーが飲み口にあると、衛生を確保できます。また、キャップ、防塵カバーは持ち運びにも便利です。車内の座席やトランクなど、衛生面が気になる場所からハイドレーションの飲み口を守ってくれますよ。
お手入れしやすい構造で選ぶ
裏返せるリザーバーは洗いやすい
ハイドレーションのリザーバーは柔らかい袋のようになっており、モデルによっては裏返すことができます。裏返すことでリザーバー内が洗いやすくなり、手が届きにくい底や角の清潔も保てるでしょう。また、湿気が残りにくく、しっかり内外を乾かすことができます。カビや雑菌の繁殖が心配されるリザーバー。裏返しにできれば、お手入れは安心です。
耐熱タイプや抗菌素材は清潔を保てる
耐熱性が高いリザーバーは清潔を保つのに便利で、煮沸消毒を行うことができます。一方、耐熱性がないリザーバーを煮沸すると溶けてしまうことがあり、できるかどうかの確認が必須です。煮沸を行う際は必ず説明書をチェックして下さい。お湯が入るリザーバーは湯たんぽ代わりになるなど、メンテナンス以外にも利便性があります。特殊樹脂を用いた抗菌素材のリザーバーもおすすめで、カビやバクテリアの繁殖を防いでくれますよ。
専用ブラシや洗浄剤があると小さい給水口も洗いやすい
口が小さく洗浄しにくいリザーバーでも、メーカーの専用ブラシがあると隅々まで洗えます。クリーニングキットの有無を調べることで、メンテナンス性重視でも選べるモデルは増えるでしょう。中にはタブレット状の洗浄剤を販売しているメーカーもあります。洗浄剤はスポーツドリンクの味残りや臭いの除去、定期的なメンテナンスが簡単になりますよ。
ハイドレーションのおすすめブランド・メーカー
Camelbak(キャメルバック)
有名アウトドアブランドのモンベルなどが扱う
様々なスポーツに適合したボトルを揃えるメーカーです。給水システムに関してはパイオニアとも言えるでしょう。日本ではモンベルなどの有名アウトドアブランドが取り扱っており、周辺アイテムの充実も魅力です。バックパックなども手軽に購入できます。
SOURCE(ソース)
ミリタリー系やペットボトル用のハイドレーションが選べる
ソースは著名な登山家が愛用しているメーカーで、日本でも高い評価を受けています。リザーバーの広い口が洗いやすく、洗浄などは簡単です。また、ミリタリーカラーのリザーバーや周辺アイテムが選べ、サバゲーファンは必見でしょう。チューブキットも便利で、ペットボトルをハイドレーションに使えます。
Platypus(プラティパス)
ザックにフィットする抜群の形状
ソフトボトルで有名なアメリカのメーカーです。既存のアイテムに合わせやすいのが、プラティパス最大のメリット。ザックや背中にフィットする形状、サイズは、絶妙なものがあります。口が大きく開き、リザーバーの洗浄や乾燥は簡単。特殊素材のゴム臭が気にならず、メンテナンス性は高めと言えるでしょう。
ROSWHEEL(ロスホイール)
デザインやリーズナブルな価格が主要国で人気
ロスホイールは、TPU素材のバックパック付きハイドレーションがおすすめです。リーズナブルでデザイン性もよく、アメリカやヨーロッパ、中国などの主要各国でも扱われています。ミリタリー系のデザインではありませんが、TPU素材の耐久度は抜群。衝撃で破れにくいリザーバーはサバゲーなどにも使えます。
おすすめ&人気のハイドレーションランキング
登山やトレイル用でおすすめのハイドレーション
キャメルバック-クラックス 2.0L リザーバー (4,950円)
トレッキングや登山に使える耐久度とメンテナンス性
キャメルバックはハイドレーションに厳しい耐久度チェックを課しており、衝撃に強く体圧にも優れています。また、水の流量をコントロールできる柔らかい飲み口は、ガブ飲み防止に便利です。転倒時の衝撃が心配される登山、トレッキングに用いるのもおすすめでしょう。
トレードマークであるダイヤル式の大きい給水口は、水を入れるときにストレスを感じません。また、リザーバー内の隅々まで手が届き、清潔性を保つのに役立ちます。システム全体をバクテリアの繁殖から守る素材が秀逸。清潔の維持も行えるモデルです。
キャメルバック-OCTANE DART 1.5L (8,580円)
スタートアップ用に最適なバックパックセット
バックパックがセットになったモデルです。キャメルバック専用のバックパックであり、リザーバーには専用の収納スペースが設けられています。人間工学に基づいた設計も加わりフィット感は抜群。トレイル中に水が減っても体幹を保てます。
リザーバーの容量が1.5Lと控えめで、バックパックは保冷と保温の機能を備えています。また、小規模ですが荷物を入れるスペースがあり、トレイルやトレーニングに必要なアイテム類は携帯できるでしょう。スタートアップ用のセットとしては申し分ありません。自分に必要な水分が解ってくれば、かさばらない1.5Lのリザーバーは使いやすい容量です。
ハイドラパック-シェイプシフト 2L (5,740円)
軽量でメンテナンス性が抜群
シェイプシフトには2つの特徴があり、1つ目が軽さです。160gから300g程度が主流の中で、パーツ類とリザーバーの合計が135g。荷物の重量を少しでも削れるモデルです。また、隔壁がリザーバーの形を均一に保っており、重さと共に登山やトレッキングの負担を減らしてくれます。
もう1つの特徴は、日課のウォーキングやジョギング用にも嬉しい洗いやすさです。簡単に分解できるシンプルなパーツ類。隔壁を持ちながら、裏返しにできるリザーバーのメンテナンス性は、抜群と言えるでしょう。例えアウトドアシーンであっても、清潔性を保てます。
プラティパス-ビッグジップEVO 2.0L (4,950円)
アウトドアシやスポーツでストレスを感じないモデル
2Lの汎用的なハイドレーションで、どの場面にも使えるモデルです。無味無臭のシリコン素材を使ったリザーバーは、水がゴム臭くなりません。リザーバー内に隔壁があり、水が減っても形状が変わらないタイプです。スポーツ中に体のバランスを保ちやすく、体力の減りを抑えてくれるでしょう。
人気モデルの新型で、扱いにストレスを感じていた機能性が改善されています。隔壁のおかげで自然に口が開き、片手での給水が可能です。これはリザーバー内の洗いやすさにも繋がっており、乾きも早くなります。また、使用中に外せる飲み口が非常に便利。土が付着しやすいアウトドアシーンでも、確実に飲み口の衛生を保っておけます。洗いやすさはジョギングやウォーキングなど、日課のスポーツ用にもおすすめです。
トレーニング用でおすすめのハイドレーション
ソース-ワイドパック1.5L SC-2060220215 (4,277円)
洗いやすい条件が揃っている定番モデル
ハイドレーションの中でも定番になっているモデルです。容量の1.5Lは、どのスポーツにも用いやすい大きさ。水の算段がつくようになれば、2Lよりも汎用的に使えるでしょう。大きく開く給水口にスライドキャップが付いており、リザーバーの洗いやすさは抜群。専用のブラシセットがあり、チューブや飲み口の洗浄も簡単です。また、飲み口にはカバーが付いており、清潔性を保つのに役立っています。
ソースの発祥はイスラエル。イスラエルは1年の内、5カ月も乾季が続きます。5月から10月にかけて、ほとんど雨は降りません。水を大切にできる性能の高さが、定番になっている理由です。確立された機能性やメンテナンス性は日本でも魅力と言えます。
ロスホイール- 防水 ハイドレーションバッグ 付き (2,730円)
格安のエントリーモデル
リザーバーの容量は2Lで、洗浄や濯ぎを行いやすいダイヤル式の給水口を採用しています。また、ペーパ類を差し込んでおけるため、乾燥も給水口が小さいモデルより有利です。メモリがあって水量は一目瞭然。初心者が飲んだ量を計るのにも使えるでしょう。
リーズナブルな価格が各国で好評なロスホイール。バックパックまで付いて2,730円は、お手頃と言えるでしょう。4Lのバックパックはリザーバーの形に合っており、他のハイドレーションを収めることもできます。エントリー用として選んでも、後々まで使えるモデルです。
ロゴス-ハイドレーションチューブ ドリンキングシステム (2,310円)
普段使いや軽いトレイルに最適
ペットボトルを差し替えて使うチューブキットです。リザーバーを洗浄する手間がないので、普段使いには最適でしょう。また、同径の口であれば、ソフトボトルや水筒なども利用できます。夏場の現場作業など、仕事中の水分補給に用いるのもおすすめです。
リザーバーと違って、ペットボトルは汚れや臭いを気にする必要がありません。スポーツドリンクなどを購入すれば、どこでも手軽にボトルを補給できます。休憩所や売店で飲料水を購入できる、軽めの登山やトレイルには非常に便利。手頃な価格も最適と言えるでしょう。
サバゲー用でおすすめのハイドレーション
ソース-ハイドレーションパック アサルト (18,260円)
ミリタリー系ハイドレーションの格安セット
母国であるイスラエル軍が正式に採用している、ソースのハイドレーション。アメリカや欧州の軍隊、警察機構にも採用されています。リザーバーの容量が3Lで、システムに対応した20Lの専用バックパック付きです。バクテリアの繁殖を防ぐ素材は水をゴム臭くせず、同時に清潔性を高めています。
タクティカルギア(軍用装備品)でハイドレーションを揃えると、40,000円から50,000円以上になることも少なくありません。各国が性能を評価しているメーカーのシステム一式が、13,640円は格安と言えます。1日分としてはリザーバーの容量が大きいものの、コーディネートを大切にするサバゲーなどに最適でしょう。
ソース-Kangaroo 0.75L (1,980円)
軽装やバックアップにおすすめのモデル
ハイドレーションには珍しいリザーバーのみのタイプです。飲み口を含めたチューブは別売りになっています。コンパクトに使える0.75Lの容量は貴重で、軽装にはおすすめでしょう。ランニングや軽いトレッキングなどを、重さや大きさで邪魔しません。
ハイドレーションの定番メーカーであり、バックパックは豊富です。ソース専用もあるので、使いやすいモデルが見つかるでしょう。チューブは3,500円程度が目安で、少し高めの値段。バックパックが付いたソース製ハイドレーションを選んでおき、1.5Lなどのバックアップ用に使うのもおすすめです。
イーグル-ハイドレーション アサルトパック BP-YOTE-5 (43,780円)
本物のタクティカルギアをコスプレ装備に
イーグル社は世界最高峰のタクティカルギアメーカーです。世界最強とも言われるネイビーシールズなど、各国の特殊部隊が使う軍用装備を開発しています。ヨーテはアメリカの特殊部隊に用いられている、ハイドレーションシステム。警察や自衛隊にもギアを納品している代理店、リスクコントロールが販売する本物のタクティカルギアです。コスプレ装備におすすめと言えるでしょう。
イーグル社の給水アイテムには、ソースのハイドレーションがラインナップされています。チューブやリザーバーはソース製であり、性能は折り紙付き。抗菌素材の効力はアメリカの機関が承認しており、ゴム臭さもありません。衝撃にも強いため、登山などに使っても便利でしょう。
ハイドレーションの使い方
リザーバーはチューブ側を下にすると飲みやすい
リザーバーはチューブを接続する部分が底になります。逆向きでザックに入れると水が減ったときに、出にくくなるので注意して下さい。チューブ側を下にして入れると、最後までストレスなく水を飲めます。
リザーバーの容量を守り丸めて保管する
どんなに耐久度が高いリザーバーでも、水を入れ過ぎると衝撃などで破れる可能性があります。ハイドレーションのリザーバーは、必ず容量を守って使って下さい。また、何度も折りたたんで折り目ができると、その部分から劣化が早まります。保管するときは丸める、平らにするなどして、折り目が付かないようにするといいでしょう。
冬場はホース内の水を抜くと凍りにくい
ホース内に残った水が凍ると、水分補給できない可能性があります。冬場は水をホースに残さないよう、息でリザーバーに水を押し返すのがおすすめです。一方、衛生面から押し戻しを嫌う方もいます。気になるようなら、冬場は使用を避けるのも有効でしょう。
ハイドレーションの洗い方
中性洗剤や重曹とぬるま湯で臭いを抑える
クリーニングタブレットなどがないリザーバーは、ぬるま湯と中性洗剤、もしくは重曹で臭いや汚れを落とせます。スポーツドリンクの甘みは雑菌が繁殖する原因。リザーバーに入れた場合は念入りに洗浄するといいでしょう。分解できるパーツは全て分解し、チューブにも洗剤を入れて濯いで下さい。
リザーバーにキッチンペーパーを入れると湿気が取れる
湿気が中に籠りやすいリザーバーは、紙を入れておくと乾燥しやすくなります。台所にあるキッチンペーパーを丸めて、差し込むといいでしょう。裏返せるタイプは裏返したままキッチンペーパーを入れておくと、両面の乾燥が早く終わります。乾燥したら、必ずキッチンペーパーを捨てて保管して下さい。
まとめ
容量や付属品を自分に合わせたハイドレーションがおすすめ
ランニングやトレイル、登山など、スポーツでは各々が自分の水を持ちます。そのため、自分が参加するスポーツに合わせて、必要な容量のハイドレーションを選ぶのがおすすめです。衛生面が心配な方は、洗いやすいモデルから選ぶのもいいでしょう。また、リザーバーの色やバッグパックの色など、周辺アイテムがユニホームと合うモデルが便利です。例えばサバゲー用にはミリタリー系を選べば、見た目の心配が少しでも緩和されます。