大切なデータを外部メディアにバックアップする際、転送速度に不満を持ったことはありませんか?メジャーな外付けHDDは、転送に時間がかかることが多いですね。そこでおすすめなのが、外付けSSDです。接続方法によって差はありますが、外付けSSDを使えばHDDの2倍以上の転送速度が出ますよ。耐衝撃性能に優れていて、駆動音も静か。データを破損から守りたい場合にもおすすめです。今回はそんな外付けSSDについて、選び方や人気商品を詳しく紹介していきます。外付けHDDから乗り換えを検討している人も是非参考にしてくださいね。
外付けSSDの特徴
HDDに比べてデータの読み書きが速い
外付けSSDを使う最大のメリットが、データの転送速度が早いことです。外付けHDDに比べて2倍以上の転送速度を実現。一度SSDの速さに慣れると、もうHDDには戻れないでしょう。とくに大容量の動画を扱う方は、転送速度が速ければ速いほど作業効率が上がります。仕事で動画編集をする方におすすめですよ。
耐衝撃性能に優れ駆動音が静か
SSDはフラッシュメモリに電子的にデータを記録する仕組みになっています。HDDの場合、磁気ディスクや磁気ヘッドが物理的に駆動して読み書きをしています。内部の構造がシンプルなSSDは、摩耗が少なく振動や衝撃に強いですよ。駆動する部品が少ないので音も静かなのがメリット。HDDの駆動音に煩わしさを感じていた方も、SSDなら気になりません。
外付けSSDの選び方
保存容量で選ぶ
文書や写真の保存がメインなら128~256GBで十分
ドキュメントファイルやデジカメ写真の保存がメインなら、128~256GBの軽容量モデルで十分です。メーカーの生産性が上がって価格競争が進んでいるので、1万円以下でも入手できますよ。 はじめて外付けSSDを使ってみる初心者にも手が出しやすいですね。 軽容量モデルは大容量モデルより若干転送速度が落ちますが、軽めのファイルを扱うのでしたら問題ありません。
動画をたくさん保存する場合は512~960GBがおすすめ
趣味や仕事で動画を保存する機会が多い方は、大容量モデルがおすすめです。一般的に512GB以上が目安で、さらに上位には960GBや1TBの外付けSSDも販売されています。最近では家庭用ゲーム機の外部ストレージとしても人気がありますよ。ゲームデータは容量が大きくなりやすいので、1TB近くもあれば安心して使えますね。価格は2万円前後になりますが、軽容量に比べてコスパは上がります。
転送・読み書き速度で選ぶ
USB3.0以上に対応していれば転送時間を大幅に短縮できる
外付けSSDの接続インターフェイスはUSBが採用されています。このUSBの規格によって転送速度が大幅に変わってきます。外付けHDDではUSB2.0が主流でしたが、現在の外付けSSDはUSB3.0以上に対応しているモデルがほとんど。USB3.0ならUSB2.0の2~3倍の転送速度になるので、ストレスフリーで使えますよ。
転送速度にこだわるならUSB3.2対応モデルもおすすめ
USBは数年ごとに新しい規格が発表されており、転送速度も劇的に変化しています。2019年に発表されたUSB3.2(USB3.2 Gen2 x2)は、USB3.1の2倍近くの転送速度を実現しています。あまりに速いのでパフォーマンスを活かす場面は限られますが、次世代のスタンダードになることが予想されます。外付けSSDは長く使っていくものですから、 USB3.2対応モデルを選んでも損はありませんね。
セキュリティ面から選ぶ
セキュリティー機能付きなら盗難や紛失対策になる
持ち運びにも便利な外付けSSDは、外出先で紛失したり盗難の被害に遭うと大変です。保存されたデータを閲覧されたり、悪用されるリスクも出てきます。そこでおすすめなのが、セキュリティー機能が搭載された外付けSSDです。ポピュラーなモデルは、専用ソフトでデータを暗号化しておき、指定したパスワードで復元するというもの。万が一外付けSSDが手元から離れても、データを読まれることがなくなりますよ。
ICカードやiPhoneをかざしてロック解除できるモデルが便利
メーカーによっては、セキュリティー機能も多種多様に分かれています。最近では、専用のICカードをかざしてロック解除できる外付けSSDも登場。パスワードを覚えるのが苦手な方でも、ICカードを携帯しているだけでいいのでラクですね。さらに、普段利用しているiPhoneをICカード代わりにできるモデルも便利ですよ。
持ち運びしやすいサイズで選ぶ
コンパクトなポケットに入る1.8インチのサイズ感が持ち運びに便利
持ち運びを優先するなら1.8インチのコンパクトサイズの外付けSSDがおすすめです。小さな胸ポケットに入るサイズなので邪魔になりにくいですよ。バッグに入れてもスペースを取らないので、他の周辺機器と一緒に持ち運べます。デジカメ写真を撮る方は、外出先で撮影した写真を保存していくのに便利ですね。
デスクトップPC用に使うなら2.5インチサイズがおすすめ
持ち運ぶ機会が少なく、デスクトップPC用に使う方は、2.5インチサイズがおすすめです。2.5インチはノートPCやゲーム機の内蔵HDDとして使われているサイズで、若干大きめです。価格はコンパクトサイズの外付けSSDより1万円以上安いモデルがあるので、コスパを重視する方も2.5インチサイズを選んでおくといいですよ。
耐久性で選ぶ
落下や振動に備えるなら耐衝撃性があるモデルがおすすめ
HDDに比べて衝撃に強いといわれるSSDですが、持ち運ぶ途中に落としてしまうと大切なデータが破損してしまう恐れがあります。少しでもリスクを減らすなら、耐衝撃性に優れたモデルを選ぶといいでしょう。振動からも守ってくれるので、電車やバスなどの公共交通機関の利用中に揺れが発生しても心配ありません。
アウトドア用なら防滴・防塵性が高いものを
外付けSSDは精密機器ですから、落下による衝撃や振動以外にも気をつけたいですね。とくにアウトドア用として携帯する方は、天候による影響を受けやすいので、雨に多少濡れても大丈夫なように防滴性があるモデルを選びましょう。他にもほこりが舞う環境で使用する場合は、防塵性があると安心ですよ。
外付けSSDのおすすめブランド・メーカー
SanDisk(サンディスク)
安定した品質を誇るフラッシュメモリーの世界的メーカー
フラッシュメモリーの生産で知られるSanDisk。同社のフラッシュメモリーは品質が高く、世界中のメーカーも採用しているほど信頼性があります。外付けSSDも安定した動作に加え、初心者でも手を出しやすい価格帯に設定されていますよ。
Logitec(ロジテック)
スタイリッシュでおしゃれな外観の外付けSSDが人気
ロジテックは、長野県伊那市の自社工場を拠点として、高性能なPC周辺機器を製造しているメーカーです。ゲーミング向け製品にも力を入れており、多くのゲーマーから支持されています。外付けSSDは、都会的でスタイリッシュなデザインを取り入れているモデルが人気。ゲーミング製品を取り扱っている強みですね。
BUFFALO(バッファロー)
豊富なラインナップでシーンに合わせて選べる
バッファローは、愛知県名古屋市に本社を置くPC周辺機器メーカーです。国内トップシェアを誇り、豊富なラインナップが用意されていますよ。外付けSSDは、クレジットカードより小さなコンパクトサイズや、データを暗号化できるモデルがおすすめ。使用するシーンに合わせて選べます。
エレコム(ELECOM)
ケーブル一体型の外付けSSDが使いやすい
大阪市中央区に本社を置くPC周辺機器メーカーのエレコム。エレコムの外付けSSDでは、ケーブルがSSD本体にセットされたケーブル一体型がおすすめです。持ち運び中にケーブルが外れて紛失することがなくなりますよ。
おすすめ&人気の外付けSSDランキング
低価格でおすすめの外付けSSD
128~256GBでおすすめの外付けSSD
トランセンド-外付けSSD (3,980円)
消費電力を大幅に抑えるディープスリープを搭載
台湾の世界的ストレージメーカー、Transcendの外付けSSDです。厚さわずか6.8mmのスリムボディで、どんな小さなポケットにも入りますよ。耐衝撃、耐振動性能に加え、動作音も非常に静か。ビジネスシーンでちょっとしたファイルを扱うときに便利です。
ディープスリープモードに対応しており、従来の省電力モードよりも消費電力を抑えることができます。使用時には動作モードにすぐ戻るので、待たさせる心配はありません。データ転送の信頼性を高めるECC機能を付属しているので、重要なファイルを扱うときも安心。
バッファロー-外付けSSD ホワイト (4,870円)
取り回しが楽になるやわらかケーブル付属
パソコンからの取り回しが自由自在になる、やわらかいケーブルを採用した外付けSSD。正面に配置するのはもちろん、液晶ディスプレイの裏に回り込ませるのも簡単。限りあるデスクスペースを有効に使えますね。
本体底部には衝撃吸収材が使われています。設置時にかかる本体への衝撃を吸収してくれます。さらに、滑りにくいゴム材により保持力が高められています。滑りからの落下を防止し、大切なデータを衝撃からしっかり守ってくれますよ。
アイオーデータ-ポータブルSSD ワインレッド (4,380円)
外部の衝撃からしっかり守るタフなボディ
衝撃に強いシリコンラバー素材を使用したアイオーデータの外付けSSDです。人間の胸の高さである122cmからの落下試験に合格しており、耐久性の高さは保証されています。頻繁に持ち歩く方におすすめですね。
本製品には、SSDの使用状況をチェックできる「診断ミレル」というWindows専用アプリが付属しています。専門業者に依頼しなくても、自分自身で買い替え時期の目安を知ることができます。万が一異常を検知したときは、ポップアップで知らせてくれるので便利ですよ。
ロジテック-外付けSSD ポータブル (5,940円)
Macでも使用可能な外付けSSD
スタイリッシュなイメージのダークアッシュを採用した外付けSSD。名刺以下のコンパクトサイズに加え、重量はわずか25gしかありません。約120cmからの落下に耐える耐衝撃、耐振動で、出張や携帯におすすめですよ。
Macパソコンに接続してOSをインストールすれば、外付け起動ディスクとしても使用可能。Macユーザーも使えるのはうれしいですね。ロジテックの公式サイトからは、パスワードを設定できる専用ソフトをダウンロードできます。セキュリティー対策も安心です。
512~960GBでおすすめの外付けSSD
シリコンパワージャパン-外付けポータブルSSD (8,680円)
コスパに優れた耐衝撃仕様の外付けSSD
安くて大きめの容量を探している方におすすめの外付けSSDがこちら。512GBながら価格は1万円をきっているのでコスパ抜群です。USB 3.1で接続できるので、1秒間に最大440MBの高速転送が可能に。USB2.0モデルからの乗り換えにもピッタリです。
本体は、キズや汚れから保護するアルミニウムが採用されています。耐衝撃仕様で持ち運ぶ機会が多い方は安心ですね。正面にはLEDステータスライトが装着されています。使用状況がすぐにわかるので、利便性が向上しています。
大容量でおすすめの外付けSSD
ロジテック-静音 外付けSSD ポータブル (15,730円)
本格レザーのような表面加工がおしゃれ
主張しすぎないシックでシンプルなデザインの外付けSSDです。外付けHDDのように光沢感がないので、オフィスやビジネスシーンでの使用に最適。表面は本物のレザーにしか見えない立体感のあるシボ加工を施しています。見た目がおしゃれなだけでなく、傷や指紋が付きにくいメリットもありますよ。
外付けSSDをはじめとする周辺機器は、接続中に点滅するLEDが気になる方も多いでしょう。とくに寝室にPCを置いている場合は、LEDが視界に入ってきて眠りの妨げになることも少なくありません。そこで背面にLEDを設置することで、気になる光をシャットアウトしています。これなら睡眠の邪魔になりませんね。
アイオーデータ-USB 3.0/2.0対応ポータブルSSD (9,779円)
衝撃を受けやすい部分をシリコンラバー素材で覆った外付けSSD
手裏剣のような変わったデザインが特徴的なアイオーデータの外付けSSD。落下したときに最も衝撃を受ける四隅と表面を、耐衝撃性に優れたシリコンラバー素材で覆っています。約80×80mmのコンパクトサイズで、持ち運ぶ機会が多い方にピッタリです。
アイオーデータでは、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める基準をクリアした製品だけを静音モデルとして認定しています。さらにメーカー独自のランクを設けており、寝室で使っても音が気にならない「GOLD」ランクに認定されています。赤ちゃんが近くで寝ていても使えますよ。
サムスン-ポータブルSSD T5 (25,830円)
名刺サイズより小さなメタルデザイン
スタイリッシュなメタルデザインが特徴的なサムスンの外付けSSDです。容量は1TBもありますが、一般的な名刺サイズより小さく、重さはわずか51gしかありません。コンパクトで軽量、手にすっぽり収まるので持ち運びに特化しています。
最大2mの高さからの落下にも耐える堅牢性を備えているので、強い衝撃に対してしっかり本体とデータを守ってくれます。ハードウェア暗号化のオプションパスワードが設定可能で、データ保護にも強いですよ。海外製品ですが、日本人によるサポートセンターがあるので困ったときも安心です。
2TBでおすすめの外付けSSD
サンディスク-外付けSSD Extreme (34,800円)
データ復旧ソフト付属で誤ってデータを消しても安心
1秒に最大550MBの高速データ転送性能が可能なサンディスクの大容量モデル。大量のデジカメ写真や動画ファイルを素早く保存できますよ。効率化を重視するプロの写真家や動画編集者におすすめの外付けSSDです。
万が一誤って必要なデータを削除してしまったり、フォーマットで消してしまったときも安心。画像や動画など、あらゆるファイルを復元するデータ復旧ソフトが付いてきます。バックアップ用にも使いやすいですね。
Western Digital-外付けSSD My Passport Go (32,780円)
ケーブル一体型なので紛失の心配がない
アメリカのストレージメーカー、ウエスタンデジタルの外付けSSDです。USBケーブルを背面に収納できる一体型が特徴。持ち運ぶ際にかさばらず、コンパクトにまとまります。ケーブルを紛失することもなくなりますね。
本体には衝撃吸収用のゴムが使われています。最大2mからの落下試験をクリアしているので、耐衝撃性も保証されています。自動バックアップ機能もあるので、一度設定するだけで次回から特別な操作をしなくてもデータを保存できますよ。
セキュリティー機能付きでおすすめの外付けSSD
128~256GBでおすすめの外付けSSD
サンディスク-Extreme 500 Portable SSD (11,869円)
衝撃や振動に強い高い耐久性が魅力
フラッシュメモリーの世界的メーカー、サンディスクの外付けSSDです。同梱されたソフトウェアを使うことで、パスワードで保護されたプライベートフォルダを作成可能。フォルダ内のファイルは暗号化されるので、大切な情報が盗まれるリスクを減らせます。
特徴的な形をしていますが、高い耐久性を持ち合わせています。耐衝撃性、耐振動性に優れているので、落としたりぶつけてもしっかりデータを守ってくれます。温度変化に強い耐温設計も魅力です。半導体コアの採用で、HDDのように発熱する心配もありませんよ。
バッファロー-ICカードロック解除 ポータブルSSD (19,707円)
ICカードでロックを解除できる便利な外付けSSD
パスワードでセキュリティー管理するのが苦手な方におすすめなのがこちら。ロックは付属のICカードで解除するので、パスワードを覚えておく必要がありませんよ。さらにPasmoやSuicaなどの交通系ICカードや、お手持ちのスマホをアクセスキーとして登録可能。好みに合わせて選べます。
外付けSSDに転送されたデータは、保存と同時に自動で暗号化されます。暗号化の手間が省け、暗号化し忘れるといったことがなくなります。SSD本体は、耐衝撃や耐振動に加えて、防雨防塵も備わっています。屋外で急に雨が降っても安心ですね。
512~960GBでおすすめの外付けSSD
エレコム-外付けポータブルSSD (12,724円)
一度パスワードを設定すれば次回から入力の手間が省ける
エレコムのケーブル一体型外付けSSD。移動中にUSBケーブルが外れてなくす心配がありません。高さ11mmの薄型設計に加え、10円硬貨10枚分の軽量設計で作られています。バッグやポケットに入れても持ち運びの邪魔になりませんね。
エレコムのホームページにアクセスすると、パスワード自動認証機能付きセキュリティソフトをダウンロードできます。最大3台までの指定したパソコンにパスワードを設定すると、二度目からはパスワードを再入力する必要がありません。一方で、未認証のパソコンに接続した際は、パスワード入力を要求されます。紛失や盗難対策になりますよ。
バッファロー-ポータブルSSD ホワイト (18,000円)
おでかけロック機能で大切なデータをしっかり守る
こちらの外付けSSDは、従来のパスワードによる暗号化に加えて、素早い操作が可能なパターン認証を採用しています。パソコンの他、Windowsタブレットでも使いやすい画面構成で、簡単にデータを暗号化できますよ。
普段から使用しているパソコンでSSDをロックすると、他のパソコンに繋いでもロック状態が維持される「おでかけロック」機能を搭載。紛失時に他人にデータを閲覧される恐れがなくなります。ロックのかからない通常モードにも切替可能なので、必要に応じて選べる使い勝手の良さがおすすめするポイントです。
サムスン-外付けSSD T7 (22,200円)
指紋認証でロック解除が可能
名刺サイズの洗練されたデザインが美しいサムスンの外付けSSDです。従来のパスワード入力に加えて、指紋認証によるロック解除が可能なモデルです。指をかざすだけで解除できるのは便利ですね。セキュリティーに手間を掛けたくない方におすすめですよ。
LEDには、視認性を向上させたスクエア型モーションを採用しています。点灯状態によって、現在のステータスを簡単に確認可能。USBケーブルは、上下の区別なく挿し込めるUSB Type-Cにも対応しています。
まとめ
耐衝撃性に優れた外付けSSDがおすすめ
外付けSSDを選ぶ際に注目したいのが耐衝撃性能。軽量でコンパクトなモデルが多い外付けSSDは、持ち運んで使用する方も多いですね。バッグやポケットに入れるときに、うっかり落としてしまうミスも少なくありません。そんな場合でも耐衝撃性に優れていれば、内部のデータを守ることが可能です。アウトドア用であれば、防滴仕様や防塵性にもこだわって選ぶのがおすすめです。今回は外付けSSDについて、人気商品を紹介しながら詳しく解説しました。皆さんも買ってよかったと思える外付けSSDを見つけてくださいね。