パンに塗ったり、お菓子作りをするのに欠かせないバター。冷蔵庫の中で保管するバターは、酸化を防ぐ密閉力に優れた容器に入れる必要があります。もともとバターを購入した際に包まれているパッケージに入れて保管をしていると、見ためが汚いうえにバターが乾燥しがち。バターケースに入れて保管すると、見た目にも美しいだけでなく品質保持にも効果があります。付属の器具を用いてブロックバターをカットできる便利なアイテムも人気です。今回はそんなバターケースの種類や選び方、人気商品について詳しく解説します。バターの保存の仕方に悩んでいる人はぜひ、参考にしてみてくださいね。
バターケースのメリット
密閉することで風味や味を新鮮に保てる
バターは基本、10度以下の要冷蔵で保管するようにとの記載があります。冷蔵庫内に保管しておく時には、酸化や乾燥、ニオイ移りに注意することが大切です。そこでバターケースに入れておくと、バターを密閉することができ、空気をしっかり遮断してニオイ移りや温度変化から品質の劣化を防ぎながら保存ができます。
デザイン性に優れたバターケースで食卓をおしゃれに
バターケースは木製や琺瑯、ステンレス製や陶磁器製など様々な種類があります。それぞれの素材に特徴があり、デザインもバリエーションに優れているのが特徴です。特にデザイン性の高いバターケースは食卓に並べて時にもおしゃれで、テーブルコーディネートに合いやすくなります。木製や陶磁器製は温度変化を受けにくいので、食卓に出した後も適度な温度をキープする特性があります。デザインや機能に合わせて豊富な種類からお気に入りのバターケースを選べるのも嬉しいですね。
バターケースの種類
プラスチック製
価格が安価で密閉度が高い
価格が安価で扱いやすいバターケースとして人気なのがプラスチック製のバターケースです。軽量で落としても割れにくいうえ、中身が見やすいのがポイント。透明タイプのものは、残量を確認しやすいので買い時がすぐにわかります。
バターは油分ですので、洗う際には注意が必要。透明タイプで油分の残りを確認しやすいうえ、カーブに丸みがあるのでスポンジが届きやすいメリットがあります。ストレスを感じずに洗浄することができるでしょう。
陶器製
臭い移りがしにくく手入れがしやすい
ニオイ移りがしにくく、バターの風味を損なわない陶器製もおすすめです。陶器独特の滑らかな質感と、温かみのあふれる色彩デザインが特徴。種類が豊富なので、好みのデザインやカラーを見つけやすいでしょう。
また陶器は冷蔵庫から出したあとも、冷たい温度をキープする特徴もあります。冷蔵庫から取り出して、使う頃にちょうど良い固さでバターを使うことができるのもおすすめのポイント。デザインにバリエーションがありおしゃれなバターケースを探している人におすすめです。
木製
温度変化の影響を受けにくく適温を維持できる
バターの質をキープするのにおすすめなのが木製のバターケースです。冷蔵庫内や外気温の温度変化を受けにくく、ケースの中の温度を一定に保ことが可能。自然な調湿効果を保ち品質をキープするのは嬉しいですね。
特にテーブルコーディネートにこだわりのある人におすすめ。見た目のデザインも温かみがあり、カフェ風のインテリアや北欧風インテリアにもマッチしやすいのも特徴です。水分や湿気の影響を受けないよう、洗った後はしっかり乾かすなど取り扱いには注意が必要です。
ステンレス製
ステンレスカッター付きで小分けにしやすい
バターケースの中でもカッターのみステンレスが使われているもの、ケース自体がステンレス製のものがあります。ステンレスの特徴は、熱伝導率の低さ。冷蔵庫の中でしっかりバターを冷やし、外に出しても急激な温度変化を受けにくいのがポイントです。ですから、冷蔵庫から取り出した後も温度が急激に下がりません。
デザインは、ホテルライクな高級感のあるシンプルなもの。テーブルに出せばスタイリッシュな雰囲気になります。ステンレスは、指紋やバターの油分が素材につくと見た目が悪くなってしまうのが欠点。取り扱いに気を付けながら保存しましょう。
バターケースの選び方
サイズで選ぶ
家庭用で使うなら市販で販売されている200gのサイズに合ったものを
バターケースの大きさを選ぶ際には、普段使っているバターの大きさに合わせて選ぶことがポイントです。家庭用として販売されているバターは100gから200gが一般的。パンに塗るのに使う程度なら充分のサイズです。購入する際に、200g対応のバターケースとの記載があるかを確認しておきましょう。記載がない場合には、幅15cm、高さ5cm、縦10cmが200gバターの大体のサイズなので参考にしてくださいね。
使用頻度が高いなら450g以上の業務用対応タイプも
料理やお菓子作りでもバターを消費することが多い家庭では、業務用サイズのバターに対応したサイズを選びましょう。一般的にバターケースの高さが高いものを選べば、業務用サイズに対応しています。基本的な450gサイズは、幅16cm、高さ10cm、縦10cmほど。450gサイズバター対応や業務用バターサイズ対応などの記載を確認して選ぶこともできます。これより大きいサイズなら、半分に分けて保存するなどの工夫をしましょう。
機能で選ぶ
酸化防止に効果的な密閉力の高いものを
バターは空気に触れると、酸化や乾燥が進み品質が落ちていってしまいます。色や風味も損なわれるので、見た目にも変化が現れるでしょう。そこで空気に触れないようしっかり密閉することで、バターの品質をしっかりキープすることができます。フタの口にゴムパッキンが付いているものや、フタをロックできるものは密閉力が高くおすすめ。陶器や琺瑯のフタの重みで、しっかり密閉することもできます。
バターカット機能付きは使いやすい大きさで使えて便利
人気の機能としておすすめなのが、バターカット機能付きのバターケースです。5gから10gの一口サイズにバターをカットできるので面倒くさがりな人におすすめ。バターを使うたびに切り出す必要がありません。カット方法は、ワイヤーやステンレスカッターなどで一気にカット出来るものがおすすめです。バターカッター付きを選ぶ時には、収納方法にも注目して選びましょう。本体内に収納できるものは、置き場所を取らずにいつでもセットで使えるので便利です。
お手入れのしやすさで選ぶ
四隅が丸いものなら隙間にバターが溜まりにくい
バターは油分ですので、洗う際にはお湯や洗剤でしっかり洗う必要があります。そこで四隅が直角になっているバターケースは、バターが入り込むと取れにくく洗いにくいデメリットがあります。一方、四隅が丸くなっているものは角に油分が溜まりにくいので洗浄が簡単。スポンジでサッと洗い落とすことができるのでなるべく角が丸くなったものを選びましょう。
食洗器対応なら手軽に油分が落とせる
自宅に食洗機がある場合には、バターケースも食洗機対応のものを選ぶことができます。その時にもポイントは、食洗機内で油分が取れやすい形状のものを選ぶことです。しっかり油分を落として洗浄するためにも、シンプルで洗剤や水流が届きやすい形状のものを選びましょう。そうすれば衛生的に使うことができます。
バターケースのおすすめブランド・メーカー
野田琺瑯
インテリア性と機能性を両立させたおしゃれなバターケース
昭和9年創業の琺瑯製品の老舗、野田琺瑯。現代ではミニマム志向の人に選ばれるシンプルかつ、上質な琺瑯アイテムを幅広く展開しています。北欧テイストでもシンプルなナチュラルインテリアにもマッチするおしゃれなバターケースが人気。ホワイト陶器と、天然木のバターケースは清潔感と冷却性を合わせ持っています。
白山陶器
筆で描いた植物が特徴の北欧モダン風バターケースが人気
400年の歴史を持つ波佐見焼の技術と、現代の生活にも馴染みやすいモダンなデザインを融合させたデザインが人気です。時代が変わっても廃れることのないスタイリッシュさは、年代を超えて愛されています。陶器では珍しいカラー展開とシンプルな形状のバターケースが豊富です。
KEYUCA
シンプルなデザインでどんな食卓にも優しく寄り添う
ホワイトを基調にした琺瑯製や、プラスチック製など好みや使いやすさに応じて選ぶことができるKEYUCA。テーブルアイテムも数多く販売しているので、テイストやカラーを合わせれば統一感を感じやすいのも特徴です。プラスチック製のバターケースでも、見た目にも高級感があり朝食の時間を優しく演出してくれます。高コスパなバターケースならKEYUCAがおすすめ。
東屋
職人の心意気と技が光る無垢のアイテムが人気
無垢の山桜を削り取って作った、温かみのあるバターケースが欲しいなら、東屋がおすすめ。天然木が織りなす、経年変化と使い続けるごとに手に馴染む質感は使う人を虜にすることでしょう。サイズ展開も豊富なので、味の異なるバター別に使うのもおしゃれ。並べて置いても絵になる一級品の出来栄えです。
おすすめ&人気のバターケースランキング
プラスチック製でおすすめのバターケース
KEYUCA-カッティングバターケース(919円)
カッティングガイドがついている軽量いらずのバターケース
カットガイドを利用すれば200gのバターを15gと5gずつに切り分けることができるバターケースです。カッティングトレーには、包丁がしっかり収まる溝がついているので刃先を降ろして手前に引けばまっすぐ綺麗にカットすることができます。
バターを乗せるトレーには、くっつき防止加工が施されているので切り分けたバターがくっつかずスムーズに取り出せるのもポイント。容器はオールホワイトで清潔感があり食卓を優しい印象に。使いたい量だけをサッと取り出せるおしゃれなバターケースです。
曙産業-カットできちゃうバターケース(1,381円)
手を触れずに秒でバターをカットできちゃう優れモノ
ワイヤープレートにバターをセットし、上からフタでギュッと押すことでバターを切れる優れモノです。手を汚さず約5gの薄切りのバターができあがります。ワイヤープレートもフタもそのまま閉じて保存できるので収納力も抜群。
プラスチック容器底は、丸みのあるつくりなのでバターの残りが溜まりにくいのもポイント。洗いやすく乾きやすい構造になっています。サイズは200gのブロックバターにぴったりのサイズ。食べきりやすい大きさで家族みんなで使いやすいサイズ感でしょう。
貝印-バターカットケース(1,030円)
ナチュラルなカラー配色が食卓に優しさと温かみをくれる
バターを均等な分量でカットできて、そのまま冷蔵庫で保存できるバターケースです。市販の200gのバターで約5gずつ、150gのバターで約3.7gほどをカットできます。保存用のフタはしっかり閉まる仕組みなので、冷蔵庫内でのニオイ移りやバターの乾燥や風味の劣化を抑えることができます。
プラスチック製の容器は見た目が安っぽくなりがちですが、貝印のバターケースはガラス製のような高級感とブラウン系のフタが特徴。大人の落ち着いた雰囲気を演出しています。ナチュラル系のダイニング空間にもおしゃれに寄り添うでしょう。
陶器でおすすめのバターケース
LOLO-バターケース(2,640円)
3種類のサイズ展開で使う頻度に合わせて最適な大きさを選べる
良質な油分を多く含んでいることで、水に強くキッチンツールに使われることが多いチーク材を使用したバターケース。木目の色合いや表情が、白磁器の美しさを引き立てるデザインになっています。和洋どんなテイストの食卓にも合いやすいシンプルなデザインが特徴です。
容器の容量は450g、200g、ハーフサイズと使い方が広がるサイズ展開なのも魅力的なポイント。使う頻度やバターの種類に合わせてサイズ違いで揃えるのも良いですね。木製のフタ裏はしっかり容器が閉まるよう溝もついています。密閉力が高く、酸化や乾燥からバターを守るのに重宝するでしょう。
野田琺瑯-200g用バターケース(3,149円)
機能性に優れた琺瑯と天然木が織りなす北欧の佇まいが魅力
200gのバターがすっぽりおさまるサイズのバターケース。四隅を丸くすることで、隅っこにバターが溜まることなく最後まで無駄なく使いきれます。琺瑯をひっくり返し、フタにバターをのせればそのままカッティングボードに早変わり。
木製のミニカッティングボードのように、バターを切り分ければ食卓がグンっとおしゃれに変わります。ニオイ移りが少なく、汚れも落ちやすい琺瑯はお手入れも簡単。汚れもサッと拭き取ることができ、清潔に保つことができるでしょう。
白山陶器-コンテケース(3,300円)
スタッキングも可能でいくつかのバターを入れたい時にも便利
無塩バターや、ハーブ入りのバターなどその日の気分に合わせてバターも選んでみませんか。お気に入りのバターを好みのカラーで色分けして保存するのに便利なシリーズです。200gのバターが切らずに入れられるサイズになっています。
カラーは白、青、黄の3種類でどれも光沢があって上品な印象。いくつか購入してもそれぞれスタッキングできるので、冷蔵庫内でスマートに納まるのも良いですね。バター以外にも常備菜やお漬物などを入れるのにもおすすめですよ。
viv-バターケース(1,518円)
天然木の蓋としのぎ模様の陶器の組み合わせが食卓に彩を提供
ホワイトとブラウン、グリーンの3種類のカラーから好みの配色を選べるバターケースです。陶器部分はしのぎ模様になっていて、現代の雰囲気にマッチするモダンさと色の濃淡の美しさを兼ね備えています。天然木との組み合わせで落ち着いた彩を食卓に提供してくれるでしょう。
容器の縁にはバターを差し込める凹み付き。フタを閉めてもバターナイフが納まることで、使いたい時にすぐ使うことができます。フタの重みでしっかり閉まるのでバターを乾燥やニオイ移りから守ってくれるのもポイントです。
木製でおすすめのバターケース
東屋-バターケース(6,840円)
温かみのある山桜でデザインされたバターケース
シンプルかつ、見るだけで上質と感じられる質感が人気の木製バターケースです。山桜の無垢材を胡桃油を塗って仕上げることで、しっとりと落ち着いた印象に仕上げています。使い込むほど、油分が染み込んで味わいのある木肌になっていきます。
平らな底板にバターを乗せて、その上からフタをかぶせることで使えます。フラットな板にバターをのせ、まな板にのせてカットするような感覚で好みの量を切ることができます。冷蔵庫に入れて置いても硬くなりにくく適度な柔らかさを保つことができるでしょう。
木工房仁成-チェリー材のバターケース(8,250円)
木の塊をくりぬいて作られた接着剤もつなぎ目もない一級品
チェリー材をくりぬいてつくり上げた上質なバターケースです。一般的に販売されている200gのバターブロックが入るサイズになっています。使われているチェリー材は、高級木材にも使われ使い込むほど飴色に変化し、経年変化を楽しむことができます。
無垢材を使用しているため、1つ1つ木目が異なり他にないバターケースとなります。同じくチェリー材で作られたナイフも持った時に温かみがあり、テーブルの上で上品に使用できます。名入れサービスもあるので、プレゼントにもピッタリです。
TANBANANBA-バターケース(8,800円)
緩やかにカーブしたフタが優しい印象のバターケース
200g用のバターケースと450g用のバターケースの2種類からサイズ選択が可能です。ご自宅で使う頻度や家族の人数に合わせてサイズを選べるのは嬉しいですね。緩やかな曲線デザインで食卓が優しい印象になるバターケースになっています。
深みのある木目が美しいバターナイフも付属。バターナイフとフタには磁石が埋め込まれており、フタの中にバターナイフがくっつく仕組みなのも面白い。バターナイフをケース内に収納できるので紛失の心配もありません。ケース内側は丸みのある設計で、洗いやすくなっています。
ステンレスでおすすめのバターケース
ヨシカワ-EAトCOバターケース(3,850円)
保冷性の高いステンレス製のフタで臭いが付きにくく快適に使える
18-8の高品質ステンレスをフタに使用したバターケースです。ステンレス製のフタは、保冷力が高く中のバターをしっかり冷やして傷みや乾燥から守ります。冷蔵庫から取り出す際に楽に取り出せる取っ手付きで、ステンレス部分を触らずに済むのも便利。
トレー部分にはバターを切り分けやすいライン付き。包丁でカットする際にラインに合わせて切れるので使いすぎることがないのはポイントです。滑り止めの突起も付いているので1度バターを設置すると、ズレ落ちる心配もありません。
Skater-ステンレスバターカッター&ケース(2,250円)
約10gごとに一気にカットできるステンレスカッター付き
200gのブロックバターを本体にセットし、カッターをバターの上にのせたら20等分に均等にカットできるステンレス製カッターがついています。カッターはステンレスなので、錆に強く衛生的に使えるのもポイントです。
バターカッターはバターをカットした後つけたまま保存もできます。他の場所に収納する必要がないので置き場所にも困りません。1つずつカットされているので取り出しやすいうえ、専用バターナイフも付いているのでナイフで取り出してそのままパンに塗ることもできて便利です。
ZACK-バターディッシュ(10,780円)
スタイリッシュでかっこいいデザインのバターケースを探しているならこれ
横幅12cm、縦8.5cmのコンパクトサイズのバターケースです。日本の450gや200gのブロックバターでは入らない大きさですが、テーブルコーディネート用として使うのはいかがでしょうか。カットされているバターを食卓に置いておもてなしに使うのに適したサイズになっています。
同じシリーズでブレッドバスケットや、ナプキンホルダー、ソルト&ペッパーなど卓上で使う小物を販売しているので高級感のあるオールステンレスで揃えるのも良いですね。食卓がスタイリッシュで洗練された雰囲気になるでしょう。
まとめ
使いやすいサイズと機能で選ぶ
バターケースを選ぶうえでこだわりたいポイントは、使いやすいサイズを選ぶことです。普段のバターの消費量によって適切なサイズを選びましょう。ピッタリのサイズのバターケースに入れることで、品質維持がしやすく食卓に出したときも見た目がおしゃれに映るでしょう。あらかじめバターを均一にカットできるバターカッターもおすすめ、使う途中も見た目が美しく維持できます。今回はバターケースについて人気のブランドを挙げながら詳しく解説しました。ぜひ皆さんも普段使うバターのサイズをチェックしてピッタリのバターケースを選んでくださいね。