パソコンでゲームや映像編集をしたい方は、高性能なパソコン本体や4K対応などの高解像度ディスプレイを持っていても、グラフィックボードがなければ思ったようなゲームプレイや映像処理ができません。それぞれプレイしたいゲームや映像編集ソフトに対応したグラフィックボードを選ぶ必要があるのです。そこで今回は、グラフィックボードの選び方や、特徴、おすすめのランキングなどをまとめて紹介するので参考にしてください。
グラフィックボードの特徴
DVDやゲームを高画質で見ることができる
1日の終わりや休日に好きなゲームやDVD鑑賞などをして楽しみたい方には、グラフィックボードをおすすめします。パソコンには購入時にオンボードでグラフィック機能が搭載されていますが、映像がカクカクしてしまうケースがあるでしょう。ストレスフリーで余暇を満喫するには、より高画質で楽しめる用途に合ったグラフィックボードを選びましょう。
ディスプレイを複数繋げて楽しめる
複数のディスプレイを使用して仕事をしたり趣味のゲームをしたりしたい方は、グラフィックボードがあれば可能になります。理想とするディスプレイの数に対し、パソコンの出力端子が足りない場合があるので、必要な端子数が搭載されているグラフィックボードを選ぶようにしましょう。1度マルチディスプレイを構築したら仕事が捗るのでおすすめです。
グラフィックボードの種類
リファレンスモデル
動作が安定し寿命が長い
リファレンスモデルとはGPUの製造メーカーからそのまま販売されているモデルのことで、オリジナルモデルのようにデザインや仕様に手を加えていない標準モデルのことです。オリジナルモデルのように動作クロックというPCの動作速度を引き上げることはせず、動作クロックを低めに設定しています。動作クロックを高く設定していなければ、グラフィックボードに負荷がかからないため、動作が安全で安定していますよ。
リファレンスモデルはコンピューターに負荷をなるべくかけないので、ある程度オリジナルモデルよりも安定していて寿命が長いのが特徴。ゲームや映像編集などで大きな負荷をかける場合を除いては十分な性能を惜しみなく振るってくれます。寿命を長くさせるには使い方にもあり、熱を持たせないことも挙げられますが、エアフローを組んでいないパソコンケースでも外へ排気できるタイプが多いので問題ないでしょう。また、水冷キットがあればリファレンスモデルでも快適に冷却できるので安心です。
オリジナルモデル
負担の大きなゲームに適している
リファレンスモデルからやや遅れて、さまざまなメーカーから販売されるのがオリジナルモデルです。オリジナルモデルはメーカーごとに性能やデザインなどが異なり、パソコン愛好家が欲しい性能をチェックして購入しています。性能重視で製造されており、リファレンスモデルより優れた性能を発揮するのが魅力です。
オリジナルモデルのグラフィックボードは性能が高く設定されているので、搭載すれば負担が大きいゲームでも滑らかにプレイすることが可能です。やりたいゲームに合わせたオリジナルモデルをチェックして満足のいくプレイを満喫してください。グラフィックボードをオーバークロックすることで、飛躍的に性能は向上しますが、発熱量も上がるので冷却機能が高いものを選んだりパソコン環境を整えることを心がけましょう。
グラフィックボードの選び方
出力端子の数で選ぶ
デュアルディスプレイにするなら2出力
ディスプレイを2つにして視野を広めたい方は、出力端子が2つあるグラフィックボードを選んでください。2つディスプレイがあれば1つのディスプレイで調べ物をしてもう1つのディスプレイで作業をすることができるので、タブを切り替えて見たいものを探すという作業が楽になり、マウスをクリックする回数を減らすことができます。また、画面が小さい方はデュアルディスプレイにすることで画面が大きくなるので、見やすくてストレス解消にもなるので快適でしょう。
ディスプレイを3つ以上にするなら端子も同数必要
3つのディスプレイへ動画や画像を同時に出力することができるグラフィックボードもあります。3つのディスプレイへ出力する際にはCoreシリーズなどのある程度CPUのレベルが高いものを選んでおく必要があります。ゲームやクリエイティブな編集作業を行うには、ある程度性能が優れたパソコン環境が整っているはずなので、3つ出力端子が搭載されているグラフィックボードでも快適に動作するでしょう。
APIの種類で選ぶ
ゲーム用ならdirectxに特化したもの
ゲーム愛好家から支持されているグラフィックボードはNVIDIA社から発売されているGeForceや、AMD社から発売されているRadeonが挙げられます。GeForceやRadeonは素早いグラフィックの処理ができるdirectxの設定が最適化されているので、ゲームに特化したグラフィックボードと言えるでしょう。映像編集に向いているQuadroなどでもゲームをすることができますが、滑らかなゲーム展開は期待できないこともあるため、ゲーム用ならGeForceやRadeonがおすすめです。
CAD制作や映像編集にはOpenGLに特化したもの
CADオペレーターや映像の仕事に携わっている方におすすめのグラフィックボードも存在しています。CADや映像関連のクリエイティブ向けにはNVIDIA社のQuadoroシリーズや、AMD社のFireシリーズがメジャーで、OpenGLによる3Dグラフィックの描写を得意としながら色相再現も豊かでレベルが高いですよ。OpenGLに特化したグラフィックボードは、クリエイティブ系の業務用に製造されており値段が高価なので、しっかり商品のチェックすることをおすすめします。
解像度で選ぶ
美しい映像で映画などを楽しむならフルハイビジョン
毎日のようにパソコンをいろんなシーンで使用する方は解像度にもこだわっている方もいるでしょう。現在主流なのがフルHDと表記されるフルハイビジョンで、1920×1080の解像度で16:9のワイドな縦横比になっています。近年のグラフィックボードは解像度が1920×1080以上のものがほとんどで、一般的な使い方なら問題なく美しい映像が楽しめるでしょう。
PCゲームなら4Kモニター対応モデルで
パソコンゲームでも4K対応の商品が発売されるようになり、4Kモニターを用意したらグラフィックボードも4K対応を選んでください。4K解像度の性能を持っているグラフィックボードは、それなりにゲームの高速な動作を処理する高度なレベルが求められます。高度な性能を持つグラフィックボードは高価な商品もありますが、コスパに優れた商品もあるので、チェックしてみてください。
サイズで選ぶ
フルサイズのパソコンならフルPCI
パソコンへグラフィックボードなど拡張ボードを搭載したい際は、ほとんどの場合パソコン内部に設置されている、PCIインターフェイスを用いて接続します。フルサイズのパソコンへ搭載するグラフィックボードは、物理的に小さいロープロファイルPCIではなく、全体的にサイズが大きいフルPCIを選択することになりますが、機能に優劣はありません。フルPCIのボードサイズにはフルサイズとハーフサイズがあり、フルサイズは全長312mmでハーフサイズは全長173mmですが、幅はメーカーによって異なり、107mmまでと決まっています。出力端子の周囲に取り付けるブラケットもサイズがあり、フルPCIに取り付けるブラケットは12cmです。
省スペースPCやラック型サーバにはロープロファイルPCI
部屋の狭い場所にも置くことができる省スペースPCや、ラック型サーバには、小さく設計されたロープロファイルPCIという物理的規格に準拠したグラフィックボードが対応しています。ロープロファイルPCIの特徴として全長は120mmか168mmのどちらかに限られ、ブラケットのサイズが8cmと決まっていますが、購入時にフルPCI用のブラケットが付属されているグラフィックボードもあります。フルPCI用のブラケットに交換することでフルサイズのパソコンでも使用できるのがこのタイプのメリットなので、カタログなどでしっかりチェックをして選んでくださいね。
グラフィックボードのおすすめブランド・メーカー
MSI(エムエスアイ)
軍での使用も考慮して設計された耐久性のあるグラボを製造
世界中でパソコンパーツを求める方に人気の高い老舗のMSI。グラフィックボードが熱を帯びても冷却機能が優れている安心設計のモデルが多いのが特徴で、大きいサイズのファンをいくつか搭載しているモデルも目を引きます。MSIのグラフィックボードは鮮やかな赤い配色が魅力的なモデルもあるので、おしゃれなパーツが好きな方にもおすすめです。
GIGABYTE(ギガバイト)
信頼のおける堅実な製品づくりに定評がある
CADやゲームでパソコンを使用していると発熱してグラフィックボードが高い温度になることもしばしばあります。GIGABYTEでは独自の技「WINDFORCE」と呼ばれる高度なレベルで冷却する機能が備わっており、大きなファンがグラフィックボードの熱を効率よく冷やしてくれるでしょう。GIGABYTEのグラフィックボードに付属しているソフトは、使い勝手がいいと評判なのでおすすめです。
ELSA(エルザ)
すべての製品において検査をして安定性を追求している
ELSAでは高い品質を保持するために、製造されたグラフィックボードの検査を幾度も重ねて販売店まで届けています。また、ELSAではグラフィックボードを購入した後のアフターサービスも丁重に行っており、シリーズによっては3年間の保証も付いているので初めての方でも安心して購入・相談ができるでしょう。ELSAの耐衝撃性や防塵にも優れたグラフィックボードは安定した性能を長期間保ってくれることがおすすめです。
ASUS(エイスース)
コアクロック数を高く設定したオーバークロック仕様でも質が高い
世界中から需要のあるASUSはグラフィックボードだけではなく、パソコンパーツのメーカーとしてメジャーです。ASUSはパソコンパーツの種類は多く、グラフィックボードのラインナップもエントリーモデルから上級者向けのモデルまで幅広く扱っています。ASUSのグラフィックボードはクオリティが高く、動作の性能も安定しているので信頼性があります。
ZOTAC(ゾタック)
コスパに優れたGeForce製品だけを販売している
ZOTACはグラフィックボードを専門に製造しているメーカーで、その中でもNVIDIA社のGeForceだけにこだわって製造しています。グラフィックボードはほとんどが小型モデルで、省スペースPC向けに製造・販売しているのが特徴です。グラフィックボードは高性能になればなるほど、サイズが大きくなることが多くありますが、高性能モデルでも小さなボディで造られており、場所をとらないのも魅力です。
玄人志向
高クオリティなグラボをとにかく低価格で手に入れたい方におすすめ
玄人志向が製造しているグラフィックボードの特徴は、とにかく安価なので気軽に購入することができます。しかし玄人志向ではサポートがなく、初期不良以外は対応してくれません。サポートがなく玄人志向というメーカー名だけあり、ある程度熟練したパソコンユーザー向けですが、高い品質を求めたい方におすすめです。
おすすめ&人気のグラフィックボードのランキング
コスパに優れているおすすめのグラフィックボード
ZOTAC-GAMING GeForce GTX 1660 SUPER Twin Fan ZT-T16620F-10L(26,480円)
G-SYNCや最新メモリを備えた多機能でゲーマーが満足できるパフォーマンス
HDMI端子1つとDispayPort3つの出力端子を備えているので、最大4台のディスプレイを使用してマルチディスプレイを構築することが可能です。また、しっかりゲームプレイを楽しみたい方に向けたディスプレイ同期技術である「G-SYNC」では、グラフィックボードからのデータがレンダリングされた際のラグが軽減されています。ミドルレンジのGPUを搭載していますが、GDDR6メモリが採用されており、消費電力を抑えながら高速化を実現した新世代のグラフィックボードです。
グラフィックボードはコンパクトな設計で全長約174㎜と比較的小さめなので、省スペースPCにも収まるサイズです。コンパクトなボディですが、2つのファンが備わったデュアルファン仕様で80mmファンには大風量のエアフロー、70mmファンには高い静圧とそれぞれに役割を割り当てて設計されています。オーバークロックのための専用ツール「FireStorm」が付属されており、クロックの調整はもちろんGPUのモニタリングやファンの調整など、簡単で見やすいインターフェイスで操作がしやすいでしょう。
MSI-Radeon RX570 ARMOR 8G J(17,800円)
GCNアーキテクチャなどの最新技術を持つグラボは静けさと冷却機能を備えている
高級感のある外観はモノトーン配色で、MSIオリジナルのデザインはカラフルよりもスタイリッシュを求めるゲーマーに魅力的です。ボードには幾度も賞を受けたことがある「トルクスファン」が採用されており、強力なファンのパワーで大型のヒートシンクへ大量の空気を送ります。さらにヒートシンクはエアフローコントロール技術に優れており、高い放熱性と冷却性が得られます。
最新の第4世代GCNアーキテクチャを採用しているため、ミドルレンジながら最新ゲームや、話題のAAAタイトルでも問題なくプレイすることができます。型が古いグラフィックボードで満足のいくプレイができなかった方でも、「AMD FreeSync Technology」という同期技術でフレキシブルなゲーム操作が可能です。また、ゲームプレイ中でもノイズを抑えるためにファンを停止させる機能「ZERO FROZR」が静音効果を発揮してゲームに集中できるでしょう。
玄人志向-NVIDIA GeForce GTX 1650 搭載 グラフィックボード (15,109円)
シンプルでもNVIDIA Turningでハイエンド並みのゲーム環境を構築できる
玄人志向のNVIDIA GeForce GTX 1650を搭載したグラフィックボードで比較的安価で、初めての自作PCにチャレンジする方にもおすすめです。外観はバックパネルもなく全体的に無駄なものを一切省いたシンプルな仕上がりになっています。出力端子はHDMIとDipay Port、DVD-Dそれぞれ1つずつ備わっているので、最大3画面でゲームを楽しめます。
性能としては従来ハイエンドモデルに採用されていた、GPUアーキテクチャ「NVIDIA Turing」を採用することでゲーム環境が向上しています。賞を受賞したことがあるNVIDIA Turingはさまざまなゲームシーンにおいて、映像などの優れたハイパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。付属している「Xtreme Tuner Plus」はオーバークロック専用ツールで、クロックを調整するなどして理想の環境に合わることができます。
SAPPHIRE NITORO+-RADEON RX5700 XT 8G GDDR6(49,380円)
LEDがおしゃれな4K対応のハイエンドモデル
AMD社のRADEON RX 5700 XTを搭載したグラフィックボードで、高速なGDDR6メモリを搭載した4K対応のハイエンドモデルです。さらに最新規格である「PCI Express 4.0」は現在多く普及しているPCI Express 3.0よりも約2倍のデータ転送を実現しています。ゲーム中でのパフォーマンスは未来の体験をすることでしょう。
ゲームプレイによるグラフィックボードへの高負荷な状況でも、電源を供給可能にする8+1+2フェーズや優れた電源効率のブラックダイヤモンドチョークなど、各所にこだわりの設計が施されています。ボードにはトリプルファンが設置され、真ん中のファンは右回りで両端のファンには左回りさせてパソコン内部を強力に冷却する、計算されたエアフローシステム「Tri-X」クーラーを搭載。さらにクーラーの設定を調節できる「TriXXブースト」を使用すれば、好みに合わせてカスタマイズしてさらなるパフォーマンス向上を目指すことができます。
ZOTAC-GeForce RTX 2080 SUPER Twin Fan(78,980円)
リアルタイムレイトレーシングでゲームを現実世界のように描写する
NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPERを搭載しており、現在注目されているリアルタイムレイトレーシングに対応しているので、ゲーム中の光や影をまるで現実世界のように表現して、不自然な描写を避けてくれます。リアルタイムレイトレーシングに対応しているゲームしかリアルな表現を楽しむことができませんが、リアリティや美しさを求めるならおすすめの技術です。ハイエンドモデルで現在世界最速のGDDR6メモリを備えており、省電力化もされているためにコスパに優れているといえますよ。
冷却機能は2つの90㎜の大型デュアルファンが搭載されており、大型ヒートシンクとセットで「IceStorm」という冷却システムが組まれています。デュアルファンはそれぞれ「アクティブファンコントロール」によって自動制御することができ、状況によってエアフローの増減をコントロールしてくれるのです。また、ファンをコントロールすることで音の加減が可能なので、ファン自体を無駄に消費することなく寿命を長くしてくれます。
AsRock-Phantom Gaming D Radeon RA580 8G OC(18,880円)
8Kに対応している最新の映像技術を搭載したグラフィックボード
シンプルでスタイリッシュな外観で、レッドとシルバーが印象的なロゴが目を引く2つのファンが搭載されているデュアルファン設計になっており、強力な冷却機能があります。ファンはダブルボールベアリングファンを使用しており、長時間稼働による摩耗を軽減しています。ゲームで負荷がかかるグラフィックボードをダブルボールベアリングを使用することでファンの寿命を約30%~40%延ばしてくれるので、パソコンパーツを効率よく冷却するのが魅力的ですね。
近年注目されている従来の映像と比較して、より広大な領域の明るさを表現する技術「HDR」に対応しています。また、AMD社の独特の技術である「Radeon Free Sync 2 HDR」はゲームの映像の乱れなどを取り除いてくれたり、遅延を低減させてくれるので、ストレスを感じることなくHDRに対応したゲームを堪能することができますよ。8Kにも対応したグラフィックボードなので美麗な超高画質でゲームをプレイすることができます。
PowerColor-AXRX 5700XT 8GBD6-3DHE/OC(48,833円)
レッドデビルシリーズの高性能モデルは冷却機能と静音性に優れている
ハイエンドのグラフィックボードはGPU「Radeon RX 5700XT」を搭載しており、新しいアーキテクチャである「RDNA」を採用したことにより、データのやり取りを高速で行える設計になっています。高性能モデルのRadeon RX 5700XTに採用されているGDDR6メモリは高速化と高い電力効率を持っているので、4Kなどの高解像度対応ゲームでも快適なプレイが可能です。
グラフィックボードを大型の3連ファンが搭載されており、ダブルボールベアリングを使用しているので、オーバークロックの際でも効率よく冷却機能を発揮します。ゲームプレイ中でもグラフィックボードの温度が60度以下であれば、「ミュートファンテクノロジー」技術によってファンを停止することでパソコン内部の騒音を低減することを実現しました。また、グラフィックボードの背面や側面、出力端子部分にLEDが搭載されており、夜や部屋を暗くした時にはほんのりLEDが輝き、おしゃれにもこだわる方にもおすすめです。
MSI-GeForce GTX 1660 Ti 6G OC(32,450円)
ゲームに没頭したい方へMSIのオーバークロック仕様を
ボードの全長は178mmのショートモデル基盤で、フルサイズのパソコンからスリムなパソコンまでいろんなタイプのシステムに導入することができます。ショートモデルには「トルクスファン」1つ搭載し、コンパクトなボディーをフォルムが違う2種類のファンで仕上げた、MSI独自の効率よく冷やしてくれるクーラーシステムを採用。また、GeForce GTX 1660 Tiを搭載したグラフィックボードはオーバークロック仕様で、ブースト時は1830MHzとなり性能を上げることでゲームプレイを支えてくれるのです。
MSI独自の「アフターバーナー」は、オーバークロックツールで、グラフィックボードを制御することで、ゲームプレイ中の負荷や動作クロックを監視できます。最新のアフターバーナーでは、GTX 16シリーズへ向けた「OC SCANNER」という機能を持ち、ゲームプレイ中のFPSを引き上げるなど自動で設定してくれるのです。ゲームの性能を向上させることで優れたパフォーマンスを体験することができるでしょう。
ELSA-NVIDIA Quadro K620搭載 メモリ2GB EQK620-2GER(19,000円)
エントリーモデルでもハイパフォーマンスDDR3メモリ採用で上級クリエイターにもおすすめ
映像編集やCADなどクリエイター向けのNVIDIA Quadoro K620を搭載したグラフィックボードです。エントリーモデルとしてラインナップされていますが、DDR3メモリを2GBを備えているので、高速な性能を持ちながら複雑かつ大きな規模の作業が可能になっています。GPUの作業に応じて、クロックのスピードを上げる「NVIDIA GPU Boost」という機能に対応しており、状況によって可能だと判断した場合は、積極的にクロックのスピードを上げてくれるでしょう。
ディスプレイはDisplay Port HUBなどを使用すれば4台まで増設できますが、パソコンにNVIDIA Quadoro K620を4枚増設することで、最大16台までディスプレイを接続できます。広くて大きな1つのディスプレイのように使用できる「NVIDIA Mosaicテクノロジー」という画期的な技術に対応しており、複数のディスプレイを使用して会議や仕事を視覚的に快適にしてくれるでしょう。また、グラフィックボードでも比較的に小さめでスリムな設計で、ロープロファイルPCI規格に対応しており、場所をとらない省スペースPCなどへの増設したい方にもおすすめです。
ノートパソコンに外付けするおすすめのグラフィックボード
GIGABYTE-GV-N1070G1 GAMING-8GD REV2.0 GeForce1070 G1(152,880円)
外付けボックスには小型でもパフォーマンスに優れたグラボが搭載されている
GIGABYTEのブランド「AORUS」から販売されている電源付き外付けグラフィックスボックスで、ノートパソコンでもグラフィックボードを使用できる商品です。デスクトップパソコンのように、ノートパソコンや小型モデルのデスクトップパソコンでもボックスに内蔵されている、GeForce1070の強力なサポートによってゲームを楽しむことができます。内蔵のGeForece1070は8GBのDDR5メモリを採用して動作は高速でDirectx12に対応しているので、柔軟性のあるゲームグラフィックを描写してくれるのがおすすめです。
また、電力効率が良好なのでさまざまなゲームシーンでも快適に使用できます。GeForce1070には1つのファンが搭載されていますが、ボックスはメッシュ仕様の両サイドから空気を取り入れ、背面へと排熱する冷却機能の優れた設計になっています。ボックスの背面にはUSB3.0端子があるのでマウスなどを接続したり、画像系の出力端子はHDMIやDisplayPort、DVD-Iなどが設置してあるのでハイパフォーマンスに優れたゲーミングライフを最大4画面でじっくり楽しめそうですね。
Sonnet eGFX Breakaway Puck Radeon RX 560/570 GPU-RX560-TB3-S(198,000円)
超コンパクトの外付けGPUボックスで自宅でもカフェでも楽しめる
小型の外付けGPUボックスでAMD社のRadeon560やRX570を内蔵しており、簡単にThudetbolt3でパソコンと接続するだけでゲームができます。ゲームプレイには高解像度設定や低遅延を求められますが、ノートパソコンや低スペックGPUでは性能に満足いくものが少なくありません。しかしAMD社の「FreeSync」や「HDR」に対応しており、さらに4K解像度対応なので4K対応ゲームであれば、美しいグラフィックで低遅延の滑らかなプレイができるでしょう。
GPUボックスの背面にはDisplay Port端子3つとHDMI端子1つあり、「AMD Eyefinityテクノロジー」によって臨場感あふれるマルチディスプレイを体験することができます。ボックスは幅約15㎝で奥行き約13cmと、コンパクトな設計でバッグに収納できるサイズなので、持ち運びや置く場所に困ることはないでしょう。カフェなどへ持ち運んでゲームを楽しむ場合は、パソコンへ最大45wの充電をしながらプレイができるので、充電をし忘れた場合にも便利ですね。
低価格帯でおすすめのグラフィックボード
MSI-Radeon RX 550 ITX 4G OC(8,800円)
コスパ良好でコンパクトでもフルサイズ相当のパワーを持ったグラフィックボード
ゲームなどで高負荷がかかったり、長時間のプレイで酷使しても安心の耐久性を持ち、米国国防総省軍事規格に準拠したコンポーネントを備えています。ボディーは約15.5㎝でコンパクトなショートサイズ設計ですが、フルサイズのグラフィックボードにも負けない強力なパワーでゲーミングライフを支えてくれるでしょう。省電力設計されたRadeon RX 550を搭載しており、4K解像度に対応しているので最新の4K対応ゲームを楽しむことができます。
フルサイズのグラフィックボードに比べて小さなボディーなので、省スペースPCなどのコンパクトなパソコンに向いています。また、MSI専用のクロック動作ツール「アフターバーナー」を使用することで、動作クロックや温度の監視が行えます。アフターバーナーは動作クロックやファンの回転速度を自由に細かく設定することもできるのでゲーミングPC愛好家におすすめです。
ASUS-GT1030-SL-2G-BRK ファンレス仕様 LowProfile対応(9,071円)
ファンレス仕様で騒音がない高精度なグラフィックボード
補助電源がない省電力設計のグラフィックボードでTDP30Wという低電力を実現しており、良好なコスパを発揮してくれるでしょう。外観を見ればわかる通りファンが搭載されておらず、ヒートシンクの放熱機能だけで十分な冷却を行います。また、ファンがないために気になる音がしないので、騒音問題に悩まされることがありません。
コンパクトなモデルでLowProfileに対応しているので、スリムなコンパクトサイズのパソコンにLowProfile用のブラケットへ交換すれば挿入することが可能です。また、ボードの基盤へ部品を取り付けるのは人の手ではなく、クーラー以外は「ASUS AUTO-EXTREAM技術」という機械で製造する技術で精度を高めています。機械による自動化で、クロック動作を従来よりも手軽に具現化しています。
まとめ
手始めにコスパに優れたグラフィックボードがおすすめ
グラフィックボードを使い方の用途はゲームプレイや映像編集、CADなどが挙げられますが、それぞれのやりたいことに合ったグラフィックボードを選ぶことから始まります。グラフィックボードの特性や機能などをチェックして、お財布とも相談しながら選んでいきましょう。各メーカーからは高性能でコスパに優れた商品も多数販売されているので、この記事を参考にしながら用途に合わせたグラフィックボードを選んでみてください。