人生の終焉を迎える際に残された人たちが困らないよう、終活に励む人も多くなりました。終活にあたって自分の情報や希望などを、詳しく書き残しておけるのがエンディングノートです。自分自身の情報を整理するのに役立つため、高齢者の方だけでなく20代~40代の比較的若い層の間でも注目が集まっていますよ。エンディングノートにはさまざまな種類があるため、自分の書きたい内容に合ったノートを手に入れるためには、選び方のコツをあらかじめつかんでおく必要があります。そこで今回はエンディングノートの選び方や、おすすめのエンディングノートについて詳しくご紹介しています。記事の最後にはエンディングノートの書き方についても解説していますので、終活や情報の整理に興味のある方は参考にしてみてくださいね。
エンディングノートとは?
亡くなった後の要望などを書き残すことができる終活用ノート
最後まで自分が望む通りの生き方、死に方をしたいと望む人は増えています。残された家族や大切な人への負担を減らすため、自分自身の情報や資産は正確に伝えておきたいですよね。そんな時に役立つのがエンディングノートです。終末期の医療や介護、葬儀や相続について詳しく書き記しておけるので、自分らしい最期を迎えるのに役立ちます。エンディングノートには決められたルールはありません。どのように書いても構いませんし、市販のノートを利用しても良いですが、迷わず書き進められるという点で専用ノートが一番使いやすいでしょう。項目ごとに整理され、書きやすいよういろんな工夫が施されているので便利ですよ。
自分の人生を振り返るのに役立ち備忘録としても使える
本来は人生の終末期を迎える高齢者の間で始まったエンディングノートですが、20代~40代の若い世代の間でも認知度が高まっています。実際に結婚や出産などの人生の節目に書き始める人も多いですよ。特に人生の折り返し地点となる40代は、これまでの人生を振り返ることによって、今後の生き方を見直せるちょうど良い時期。エンディングノートは自分について深く掘り下げるため、人生を振り返るツールとして、注目を集めているのです。人生を考えるという大げさな目的はなくても、預貯金やカード情報、親族や友人に関することなど、大切な情報を忘れないための備忘録として利用する方もいます。
エンディングノートの選び方
ページ数で選ぶ
時間をかけたくない方にはページ数の少ないシンプルなものがおすすめ
遺族が判断に迷う最初のイベントは葬儀、次いで資産の管理や分配について、ではないでしょうか。エンディングノートはいろんな種類がありますが、葬儀や資産に関する項目はほとんどすべてのノートに記入欄があります。いろいろと書き残すのは面倒なので、最小限伝えたいことだけを書けるエンディングノートが良い、という方にはページ数が少ないものがおすすめです。各項目がシンプルにまとめられているので見やすく、記入欄も大きいため書きやすいですよ。高齢者の方でも楽に書き進められるでしょう。
書き込む量が多いノートは後から買い足す必要がなく便利
シンプルなノートを購入したものの、いざ書き始めると残されるペットの世話や、生活の細々としたことまで気になりはじめた、というのはよくあること。後から追加で買い足したり、新しいノートに書き直したりするのは煩わしい、という方は思い切って書き込める量の多いノートを選んでみてください。ページ数の多いエンディングノートは、大切な方へのメッセージや自由に書けるメモ欄なども充実しています。細かく書き記したい方にぴったりです。
タイプで選ぶ
プライバシーが気になる方は袋とじや別冊に分けて管理できるタイプ
書く内容によっては、生前中は誰にも見られたくない場合もあるでしょう。延命措置や介護については伝えたいけれど、お金に関する項目は隠しておきたいなど、時期によって開示したくない情報があるケースも。そんな時には、見せたくない情報をのりで閉じてしまえるタイプのものや、別冊に分けて記載できる形のエンディングノートが便利です。緊急連絡先など、日常に必要なページだけを切り取って使えるタイプも。普段は備忘録として使い、自分に何かあった時にはエンディングノートとして活用したい方にもおすすめです。
長く時間をかけて仕上げるなら記録の更新ができるファイルやバインダー式
エンディングノートは、記入してから実際に役立つ日まで、年単位の日数がかかることがほとんど。場合によっては数十年かけて完成させることもあるでしょう。長い年月の間には人間関係も変化し、記入していた連絡先を書き直すこともあります。終末期や、死後どうしてほしいかについての考え方が変わることも。変化に合わせて常に最新の情報に更新し、ゆっくりと仕上げたい方には、差し替えや追加が楽に行えるエンディングノートが便利です。用紙をはさみ入れることのできるファイルや、穴の開いた用紙をとじるバインダー式などが使いやすいでしょう。
書きたい内容で選ぶ
医療や介護について記すなら延命措置や介護方針について十分書けるものを
寝たきりになったり話せなくなったりした時のために、医療や介護の方針も伝えておきたいですね。終末期の医療や介護について書く場合は、病気の告知や延命措置、臓器提供などについて詳しく書けるものがおすすめです。介護をお願いする人に伝えたい内容や、介護費用、また財産の管理を任せる後見人や代理人についても書き残せるとベター。判断力が低下した後も、自分の意志を周りの人に伝えられます。最期まで自分らしさを貫きたい方には、必要不可欠な項目といえるでしょう。
プロフィールや年表付きのエンディングノートは自分史を書き残すのに便利
これまでの人生の見直しと、未来への目標設定のために、自分史を書き残しておくのも良いですね。自分史を充実させたい場合は、基本的なプロフィールに加えて経歴や趣味、住まいに関することなど、自分について詳しく書けるものを選びましょう。年ごとの出来事を詳しく書き込める、年表付きのエンディングノートなら、自分の足跡を詳しく書き残すことができますよ。好きな言葉や大切な人へのメッセージなど、日頃感じていることを正直に書き留めてみましょう。自分の人生を真剣に見つめなおすちょうど良い機会になるはずです。
付属品で選ぶ
書き方に迷う方には解説やコラムが充実しているものがおすすめ
財産や相続について書き残すためには、普段あまり馴染みのない法律に関する知識も必要になります。書き方のコツが分からず不安な方には、終活に関する用語解説や、書き方について詳しく解説してあるノートをおすすめします。中には書き方だけでなく、終活するにあたっての考え方や、進め方の要点をまとめたコラムが付いているものも。専門家の意見を手軽に知ることができるので、読みながら1冊書き上げるだけで、終活に関する正しい知識が身に付きますよ。
思い出のグッズやCD-ROMも一緒に保管できるポケット付き
お気に入りの写真や、住所録などをパソコンに残している方も多いですね。ポケット付きのエンディングノートであれば、データベースの情報もCD-ROMやDVDに残して一緒に管理できますよ。遺影用の写真を保管するのにも役立ちます。音楽葬を希望する場合は、好きな曲をCDに用意しておくのも良いでしょう。思い出の写真や手紙なども薄いものであれば一緒に保管できるので、棺に入れる副葬品にしたい場合にも、保管場所として分かりやすいですね。
資産や相続に不安のある方には遺言書キット付きがおすすめ
エンディングノートは資産や相続についても自由に書けますが、法的な拘束力はありません。相続についてはっきりと希望がある場合は、別途遺言書を書き残しておくことをおすすめします。遺言書キットが付属品として付いているものを選べば、弁護士など専門家の手を借りなくても、法的に効力のある遺言書が書けます。詳しい書き方についても解説されているので、初めての方でも迷わず遺言書を書き上げられますよ。
エンディングノートのおすすめブランド・メーカー
コクヨ
詳しい解説付きで終活の知識が少なくても安心
キャンパスノートで有名な、文具やオフィス家具を取り扱うメーカー。当社のエンディングノートは書きやすさを追求し、終活や書き方に関する詳しい解説が至るところに盛り込まれています。年配層から若い人に至るまで、どんな方にも使いやすいですよ。ノートの材質はなめらかな書き心地で長期保存に適した、コクヨオリジナルの帳簿用紙が使用されています。
レイメイ藤井
整理整頓に便利なシステム手帳型エンディングノート
本革システム手帳で人気のある文具メーカー。エンディングノートにもシステム手帳の仕組みが採用され、リフィルと呼ばれる用紙をバインダーにはさんで保管できます。追加や削除などの更新が楽に行えますよ。書く内容が多岐にわたる方や、長い年月をかけて書き上げたい方、視覚的に見やすく整理のできるエンディングノートをお探しの方におすすめです。
マークス
自分史をたっぷりと書き残せる個性重視のノート
他の人とは一味違う、自分だけの個性的なエンディングノートが欲しい方におすすめ。ステーショナリーグッズの開発や販売を行っているメーカーです。細部までこだわりぬいた製品作りには定評があり、エンディングノートに関しても自分史を重点的に書き残せる仕様に。40代以降の人生をテーマにした、新しいタイプのエンディングノートとして注目を集めています。
ヨシダヤ
シンプルで書きやすく年配の方でも簡単に使える
挨拶状やカードの制作を行うプリントメーカー。当社のエンディングノートはページ数が比較的少ないため、必要な項目だけ書きたい方や、年配の方におすすめです。随所にチェック方式が採用されており、終活について漠然としたイメージしかない方でも、簡単に記入でき便利ですよ。ご両親への贈り物としても人気があります。
おすすめ&人気のエンディングノートランキング
シンプルでおすすめのエンディングノート
ヨシダヤ-ハッピーライフエンディングノート (880円)
両親や祖父母への贈り物としても人気
表紙や中身にカラフルなお花のイラストがちりばめられた、優しい雰囲気のエンディングノート。書体も丸みをもたせていて、堅苦しいイメージが全くありません。手に取りやすいデザインに仕上がっています。判断に迷いがちな医療や葬儀に関する項目はチェックを入れるだけで済むので、書きやすいですよ。
ページ数が少ないのであまり気負わずに書くことができ、書ける項目も十分満足できるレベル。知人の連絡先や医療、財産や葬儀に関する項目のほか、家族へのメッセージや自由に記入できるメモ欄も充実しています。年配の方や初めてエンディングノートを書く方におすすめです。
終活カウンセラー協会-マイウェイ (1,375円)
終活のプロが考案した高齢者に優しいエンディングノート
終活カウンセラー協会から出版され、20万部の売り上げを記録した人気のエンディングノートです。全25ページでエンディングノートとしてはかなりコンパクト。気軽に書き進められますよ。ページ数は少ないですが大きさはA4サイズ。記入欄や文字も大きく、装飾もカラフルで、白内障の方でも見やすいように工夫が凝らされています。
医療や財産、葬儀やお墓に関する項目は一通りそろっており、最後にはメッセージ欄も用意されています。自分について書ける部分も充実し、これまでに訪れた場所を色塗りする日本地図も。人生の終わり方について考えるだけでなく、今後どう生きていくかを考えるきっかけにもなりますね。年配の方におすすめのノートですが、書きやすさから若い方にも人気があります。
EDITEX-私の生き方連絡ノート (550円)
終末期の医療に特化しコスパの良さで人気
自分らしい生き方を貫きたい方におすすめ。終末期医療に関する希望を書き残せるエンディングノートです。病気やケガで寝たきりになった場合や、認知症など判断力が低下した際にも周りの人が困らずにすみますよ。自分で意思表示できる段階やできない段階など、状況別の治療方針を記入できます。全20ページ。
意思表示ができなくなった際に、代わりに判断してもらいたい人も記載できるので安心ですね。巻末には意思表示カードも付いています。医療の進歩によって終末期の医療に対する考え方は刻々と変化しています。記入後は定期的に見返し、判断を任せる人にも自分の意志を小まめに伝えておくと良いでしょう。
丁寧な解説付きでおすすめのエンディングノート
コクヨ-もしもの時に役立つノート (1,100円)
どんな年齢層の方でも書きやすく人気ナンバーワン
終活だけでなく、日常の中のもしもの際にも役立つノートとして発売されました。あえてエンディングノートではなく、LIVING&ENDINGノートと名付けられています。ページごとに書き方のアドバイスがあり、相続や遺言に関する解説も充実しています。読みながら自分のペースで書き進められますよ。全64ページ。
緊急時の備えとしてだけでなく、財布を落とした時や保険の見直しにも便利ですよ。公共料金の引き落としに関する項目もあるので、備忘録としても。かゆい所に手が届く1冊として、現在販売されているエンディングノートの中でも幅広い層から支持されています。CD-Rなどを保管できるポケットも完備されていて、細かい心配りが感じられますね。
ナカバヤシ-プレシャスエンディングノート (1,205円)
好きな所から書ける自由度の高いエンディングノート
フエルアルバムの製造で有名なナカバヤシから、淡いブルーのエンディングノートが登場。淡いピンクバージョンも用意されており、女性から絶大な人気を集めています。弁護士の大渕愛子先生が監修者として携わり、別冊で書き方のガイドも。各章が色分けされていて、気になる所からどんどん書き進められますよ。
エンディングノートとして使えるのはもちろんですが、備忘録としての側面も強いノートです。ページ数も72ページとボリュームがあり、記入欄も多いので、人間関係の整理や個人的な記録をたっぷりとしたためられます。お気に入りの写真を入れたり、イラストやシールで飾ったりなど、自由にカスタマイズしたい方におすすめですよ。
宝島社-もしものときも絶対に困らないエンディングノート (1,078円)
遺言書まで書けるハイレベルなエンディングノート
様々なメディアで活躍されている、家計再生コンサルタント横山光昭氏監修のエンディングノート。遺言書キットが付属品として付いており、清書用紙に加えて下書き用紙や保管用封筒がそろっています。詳しい書き方も解説されているので、自分のペースで書き上げられますよ。弁護士に頼むのは気がひける、と感じる方におすすめです。
将来のお金に関するコラムも充実していて、お金のプロならではの意見がきけるのも当エンディングノートの魅力の1つ。クレジットカードや銀行口座、引き落としに関する項目も充実しているので、備忘録としても使いやすいですよ。全78ページで挿絵も多く、視覚的にも分かりやすいエンディングノートです。
本格的な終活におすすめのエンディングノート
レイメイ藤井-My Life Binder (3,740円)
バインダーに保管でき自分好みにカスタマイズできる
時間をかけて自分に関する情報を整理したい方にぴったりです。合計40項目について記載可能。自分自身の情報を書き込むAセット、もしもの時に利用できるBセット、連絡先やメッセージをまとめられるCセットに分類分けされています。追加や更新が自由にできるリフィル式で、56枚用意されたリフィルは裏面もメモ用紙として利用でき、たっぷりと書き込めますよ。
ボリュームが多いノートは書くのが難しいと感じるかもしれませんが、書き方に関する詳しいガイドも付いています。初めての方でも安心して使えますよ。バインダーは当エンディングノートのために設計されたA5サイズ。バッグに入れて持ち運びやすく、大型ポケットやペンホルダーも備え付けられています。
アルバム屋さん-終活エンディングファイル (6,270円)
終活に関する資料も一緒に保管できるファイル式
しっかりとした作りのリング式ファイルに、A4サイズのポケットシートや終活用のプリントが付いています。お葬式で使う写真や通帳、印鑑なども1つにまとめられるので便利ですよ。シートにはフタとマチがついているため、比較的厚みのある冊子も保管できます。ファイルの色は全20色から好きな色を選ぶことができ、家族で色違いを購入しても良いですね。
葬儀に関する要望や親族リスト、お金に関することを書き留められますが、書き方のガイドなどはありません。書きたい内容が決まっていて、自分でどんどん書き進められる方向けといえるでしょう。シートやプリントは追加で購入でき、長期保存に適したカバーも販売されています。
おしゃれな台紙屋-おしゃれなエンディングノート (1,650円)
思いつくままに自由に書ける写真台紙付きノート
デザイン性に優れており、単なるエンディングノートとしてだけでなく、1つの作品として作り上げることができます。自由度のかなり高いエンディングノートといえるでしょう。写真をおさめるための台紙がセットで付いているので、お気に入りの1枚を遺影写真として保管できます。CD-Rや封筒など思い出の品をはさめるポケットも。
罫線が引かれていないため、写真を貼ったり好きなようにメッセージを書いたり、自由にアレンジできる形式になっています。好きに書ける分だけ、無機質になりがちなエンディングノートを、温かみのある作品に仕上げやすいでしょう。自分の裁量で自由に書きたい方にぴったりの、やや上級者向けのノートです。
自分史も書けるおすすめのエンディングノート
K&Bパブリッシャーズ編集部-自分史年表+エンディングノート令和版 (1,320円)
自分史年表で過去と未来の自分を見つめなおす
これまでにあった出来事や思い出をまとめることができ、15年先までの未来について詳しく書き上げられます。終末期に特化したノートだと書きにくいと感じる、20代や30代の方にもおすすめですよ。自分史を書くための年表は昭和元年にあたる1926年から用意されているので、もちろん年配の方にも安心してお使いいただけます。
ノートは3部構成で、自分の人生を振り返るページと、これからの人生のためのページ、もしもに備えるページに分かれています。通常のエンディングノートではあまり見られない、自分の好きなものや今後やりたいことについて書く部分も多く、旅ガイドの出版社らしい白地図も付いています。これまでの人生を振り返りながら、楽しく書き上げたい方におすすめです。
マークス-エディット大人のライフログ用ノート (2,640円)
40代からの人生設計に便利な新感覚のエンディングノート
人生の折り返し地点となる、40代からの人生をテーマに作られました。全96ページの構成で、これまでの半生を見直し、今後10年の未来について具体的に書き上げることが可能。書き方ガイドも付いています。預貯金や携帯関連の情報、終末期医療に関する項目は別冊にまとめられ、もしものときにも必要な項目を見つけやすいですよ。
自分史年表は年ごとの出来事をグラフで表すことができ、一目見てわかりやすいデザインです。大切にしている事やこれまでに住んだ家の間取りなど、一風変わった項目が多く、エンディングノートという枠組みを超えた構成。自分は一体どんな人なのかを振り返るきっかけになるはずです。
プライバシーを守れるおすすめのエンディングノート
リベラル社-一番わかりやすいエンディングノート (1,078円)
重要な情報を隠せるマル秘カード付き
3000人の終活セミナー受講生の声を参考に、分かりやすさに重点を置いて作られました。ガイドに従って前から順番に書いていくだけで、基本的な自分の情報や財産など終活に必要な項目がまとめられます。場面ごとにどのような情報が必要になるのか詳しく解説されていて、終活に詳しくない方でも楽に書き進められますよ。
キーパーソンに渡せるマル秘カードが付いているので、取り扱いに注意したい情報はマル秘カードにしたためておきましょう。その他、貼れるスクラッチシールも5枚用意されており、暗証番号など機密性の高い情報を隠すことができます。大切な情報が第三者に漏れてしまわないか心配、という方におすすめです。
技術評論社-明日のためのマイ・エンディングノート (2,178円)
生前に見せたくない情報は分けて管理可能
日頃から家族にも伝えておきたい情報と、生前は誰にも見られたくない情報を分けて管理したい方にぴったりです。財産や家族へのメッセージを記録するノートが別冊で用意されていて、人目につかない場所に隠すことが可能。見せたい情報だけ適切な時期に出せますよ。本体はいつでも手に取れる場所に保管できるので、備忘録としても便利です。
パソコンで管理するためのCD-ROMも付いています。エクセルやワードのソフトを使って編集作業が楽にできるので、パソコンの扱いに慣れている方にもおすすめですよ。なぜこの項目が必要なのかといった解説も充実しており、納得しながら書き進められます。自分の基本情報や医療に関すること、さらに葬儀や知人の連絡先など必要な情報をまんべんなく記載できます。
池田書店-もしものときの安心メモリー帖 (858円)
隠したいページは袋とじにできる
お金に関するページや、生前見られたくない情報は袋とじにできるよう、のりしろが付いています。日常生活にも便利な緊急連絡先一覧は、ノート本体から切り離し、目立つ場所に貼りだすことが可能。ほかの人に知ってほしい情報は積極的に見せ、プライバシーに関わる部分は隠すといった使い分けができますよ。
記入部分は選択式で、イラスト入りの詳しいアドバイスが付いています。迷わずに書けますよ。エンディングノートという名称が付いていないので、エンディングという言葉に抵抗がある方にもおすすめです。リーズナブルな価格設定ですが、全64ページで、エンディングノートとしては十分なボリュームがあります。
エンディングノートの書き方
大切な個人情報や残される人たちへ伝えておきたいことなどを書く
エンディングノートは好きなように書いてかまいません。日記のように思いつくままに書き上げても良いし、写真などをおり交ぜ普段通りの言葉使いでも良いでしょう。書く内容の例としては、自分の基本的な情報や経歴、資産。携帯電話などの個人的に契約しているものや公共料金の支払い、マイナンバー、免許証に関する内容も分かる範囲で記載しましょう。介護が必要な場合の治療方針や持病についても書いておくと便利です。ほかには葬儀や納骨、相続財産や保険、親しい人の連絡先などが定番の記載内容です。自分史や残された人たちへの感謝の気持ちも残しておけば、故人の大切な思い出の品になりますね。いつの時点の情報か分かるよう、各項目には日付を残しておくと便利です。
書ける部分から書き分からないところや不要な箇所は飛ばす
分からない項目があったり、今は判断のつかない内容があったりする場合は、どんどん飛ばしていきましょう。現時点で書ける部分だけを記入することが、気負わずに書き上げるコツです。今は書けない部分も、年を重ねるにつれて書けるようになることも。細かい部分は気にせず、まずは現時点で必要な箇所だけ仕上げてください。エンディングノートは、一度書いてしまえば終わり、というわけではありません。長い年月が経つうちに考えや状況が変化することも十分考えられるため、少なくとも年に1回くらいは内容を見返して、更新していきましょう。
大事な個人情報が詰まっているので保管場所には細心の注意を
クレジットカード番号やインターネットサイトのパスワードなど、機密性の高い情報を記載することも多いエンディングノート。ノートを保管する際には鍵のついた引き出しや金庫など、人目につきにくい場所に保管することを心がけてください。普段は備忘録として使うためエンディングノートを手元に置く場合には、プライバシーを守れるタイプのノートを選ぶことをおすすめします。大切な個人情報部分だけは隠せるノートや、複数のノートを使い分けるなどして、情報が漏れることのないようにしましょう。
まとめ
迷わず書き進められる解説付きのエンディングノートがおすすめ
気負わず楽な気持ちでエンディングノートを書き進めるなら、解説の付いたものが最もおすすめです。詳しい書き方や書くときの注意点が書かれているので、終活の知識が少ない方や、要望がはっきりとまとまっていない方でも書きやすいですよ。医療や葬儀に関する項目はどのノートでも網羅されているので、力を入れたい項目が別にある場合は、書きたい内容に合ったエンディングノートを選ぶと良いでしょう。今回はおすすめのエンディングノートをランキング形式でご紹介しました。気になる点はクリアにしておき、残された人たちを少しでも安心させてあげられると良いですね。
生前整理について知りたい人は賢く断捨離する方法とコツに関する記事も参考にしてみてください。